つれづれなるままに

2024年01月

令和6年能登半島地震の関連情報@気象庁
能登半島地震 各地で義援金の受け付け始まる 義援金・支援金窓口まとめ@NHK2024/1/5
さて最初に1月1日に能登半島を中心とした日本海沿岸地域で大震災が発生しました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方が1日でも早く日常を取り戻す事を祈念します。

さて2023年12月のランキングです。

1.お金の話その5〜復活する金利が問うもの〜
2.令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代〜ポストコロナ・インフレ時代に思う〜
3.お金の話外伝その3 都会の独身女性と言うお客様〜スープストック騒動に思う〜
3.平成の終わりに考える外伝3:あるポップシンガーの歩んだめずらしい人生、素晴らしい人生
5.令和の大きな宿題外伝〜電車を失った街が語る事〜

お金の話その5〜復活する金利が問うもの〜が3か月連続1位、令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代〜ポストコロナ・インフレ時代に思う〜が記事リリース後1週間で2位に入りました。3位にはお金の話外伝その3 都会の独身女性と言うお客様〜スープストック騒動に思う〜平成の終わりに考える外伝3:あるポップシンガーの歩んだめずらしい人生、素晴らしい人生が同数でランクイン、5位には令和の大きな宿題外伝〜電車を失った街が語る事〜が入りました。

続いては本番2023年の年間ランキングに移ります。

10位〜7位:普通が揺さぶられる時代
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不動産に絡んだ話を書いた一年でした。

10位 令和の大きな宿題その22 令和のイエはどうなるのか〜負動産、限界ニュータウンが語るもの〜2023年3月(3月3位、7月3位、上半期8位)

さて10位には不動産の話を取り上げたこの記事が入りました。「結婚し子供が生まれたら子供を育てるために一戸建てやマンションなどを購入し、一生かけてそのローンの返済を行う」と言う団塊の世代以前から続いていた生活スタイルですが、現状初代世代の人生の店じまいを迎える時期を迎え彼らが購入した家に対して「負動産」「限界ニュータウン」と言う言葉が与えられている反面、現役世代が結婚や子供が生まれたタイミングで家を購入するために一生ローンに縛り付けられる状況を見ると、次の時代のイエの在り方を考えていくべきではないかと言う事を考えて書きました。

お金の話その3〜単身赴任のおっさんに学ぶクルマなしの地方・郊外生活〜

実家に住むことによって住居費、クルマ費用を節約する事で親世帯との連結で額面年収で1〜200万円経済的余裕ができることの大切さは「お金を貯める」事を考える上で真っ先に上がる事です。実際「パラサイトシングル」「子供部屋おじさん」と言った言葉が流行ったのはこういった有効性を実感している独身者が増えたことを意味しています。 住宅ローン減税の対象上限、来年下げ予定だが...国交省「据え置いて」@朝日新聞2023年11月21日

今年住宅ローン減税縮小が行われます。バブル崩壊後に低金利や各種優遇措置によって続いてきた「結婚し子供が生まれたら子供を育てるために一戸建てやマンションなどを購入し、一生かけてそのローンの返済を行う」と言う生活スタイルが揺さぶられる事が増えてきそうです。

9位 お金の話外伝その3 都会の独身女性と言うお客様〜スープストック騒動に思う〜2023年5月(5月2位、6月5位、9月5位、12月3位、上半期9位)

9位には飲食チェーンスープストックトーキョーが子供連れのお客さん向けに離乳食の無料サービスを行うと発表した事から始まった騒動を取り上げた記事が入りました。スープストックトーキョーのような「都会で働く独身女性」向けビジネスは平成の時代最も華やかで成長性の高いビジネスと言えたわけですが、令和の時代に入って働く独身女性の「所得の低さ」、少子化による「独身女性の減少」、独身女性市場の「市場拡張の困難さ」と言った華やかさに覆い隠されていた市場の脆弱さが浮かび上がったという事なのでしょう。

「非正規の女性」が婚活で直面するつらすぎる現実@東洋経済2023年6月29日

そしてそんな「働く独身女性」に関して所得や雇用形態に関する分断が起こりつつあります。かつては男性に比べて雇用形態によって結婚しづらさに差がないと言われていましたが最近は非正規雇用や働いていない女性の婚活の苦戦が言われるようになってきました。多分これからは男性同様雇用形態や経済状況によって居場所を得られづらい女性が増え、その圧迫から暴走する女性が増えてくると考えられます。当blogでもその辺を今後注目したいと思います。

8位 お金の話その4 高所得貧乏と一代果て〜資産2極化の時代に思う〜2023年2月(2月3位、5月3位、上半期6位)

8位には年収1000万円でも貯蓄0の人がいるというネットニュースから書いた記事が入りました。

金持ちにはわからない「親ガチャ」の悲しさ残酷さ@東洋経済2021年12月28日

この記事に関しては低所得でも資産形成を行ったちるど氏を取り上げた訳ですが、個人的には若い世代に漂っている「親ガチャ」的なものへの反発も少しありました。実際年収1000万円になる為の努力は難しくても、年収300万円でも資産1000万円は可能でそれは統計でも裏付けられている事と言うのがこの記事に込めたメッセージです。

新しいNISA@金融庁

そして今軽視されている資産1000万円の価値は20年代中盤以降大きくなっていくと思われます。その中でどう努力・工夫していくかはこのお金の話で書いて行こうと思います。

7位 令和の大きな宿題その19 上がり過ぎた普通を問うもの〜金融緩和の終わりに思う〜2022年12月(8月5位、9・10月2位)

7位は2022年にYCCの緩和が行われたときに書いた記事が入りました。この記事は10位の説明で書いた「結婚し子供が生まれたら子供を育てるために一戸建てやマンションなどを購入し、一生かけてそのローンの返済を行う」スタイルをぎりぎりまで行っている人達の話と言えるかもしれません。変動金利で住宅金額ギリギリまでローンを組んで住宅購入する人たち、しかも返済終了予定年齢は73歳と定年をはるかに過ぎた年齢、低い金利の為、本来なら頭金とする預金を別に使っている人が多いのかもしれませんが、もしこんなぎりぎりのローンを前提として住宅購入しているのなら、やはり厳しいと言うしかないです。

老いるマンション、増えるタワマン、積み立て不足で大規模修繕や建て替えに暗雲@楽街2023年11月11日より
ただ、区分所有者の高齢化などにより、管理組合役員の担い手不足が顕在化している。〜中略〜
国交省の2018年度の「マンション総合調査」によれば、長期修繕計画を定めて修繕積立金を積み立てているマンションのうち、「現在の修繕積立額の残高が、長期修繕計画の予定積立残高に対して不足している」と回答したマンションが34.8%に上る。〜中略〜
国交省は「段階増額積立方式」の249事例を分析。長期修繕計画において、計画当初から最終計画年までのすべての事例の平均増額幅は約3.58倍だった。そのうち、42事例の平均増額幅は約5.30倍。中には10倍を超えるケースもある


そして主にマンションの例ですが修繕積立金や管理組合役員など「住居購入後の負担」の問題が近年大きく言われるようになっています。特に修繕積立金に関しては購入から一定期間経つと負担増加するケースが多く問題になっています。その前提の上で共働きでぎりぎりのローンで人的にも経済的にも余裕のない所有者が増えた際にその問題がより厳しくなるのは間違いないと考えられます。それに加え2022年末から始まったYCCの緩和は金利の変化と言う形でそんなギリギリの住宅ローンを組む人たちを揺さぶっていくシーンが増えていきそうです。記事名にもありますがそんな「普通」の生活を追い求めていく事が経済的に厳しくなる世の中になっていくのではないかと思います。

6位〜4位:お金・交通・中高年女性の貧困〜いろいろ書いてきました〜
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写真:城端線城端駅

6位 お金の話その5〜復活する金利が問うもの〜2023年10月(10・11・12月1位)

6位には10月から3か月連続で1位となったこの記事が入りました。7位同様日銀の政策変更が絡む記事、たまたま国債の金利を調べていた際に「意外に上がっているな」と感じて書きました。
そして金利の復活や新型NISAを見ていると「投資できる金融的な余力がある」人が有利な世の中になるのではと言うのがテーマです。

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NISA口座開設・利用状況調査結果(2023年9月30日現在)について@日本証券業協会

「投資できる金融的な余力がある」かどうかは別として現状NISA口座開設している人を世代的に見ると団塊ジュニアよりも人数の少ない30代の開設数が多く、若い世代が少しずつ金融投資への指向を強めているのが見て取れます。こういった中で今後「投資」のお金がどこに向かうかについても注目していきたいと思います。

5位 令和の大きな宿題外伝〜電車を失った街が語る事〜2020年7月(1月4位、6月4位、7月5位、8月4位、9月3位、12月5位、上半期5位)

さて5位には安定した人気を誇るえちぜん鉄道設立の経緯を書いたこの記事が入りました。

JR西、赤字ローカル線「ケタ違い投資」判断の背景城端線と氷見線の3セク転換に150億円拠出@東洋経済2023年12月18日

昨年はえちぜん鉄道のある福井県に近い富山県でJR西日本の運行しているローカル線城端線・氷見線がJR西日本による大規模な投資負担を行ったうえで地元の第3セクター鉄道へ移管と言う話が話題になりました。富山県や福井県のある北陸地方ではえちぜん鉄道だけでなく富山ライトレール(JR富山港線から移管)、万葉線(加能越鉄道から移管)等JRや私鉄から地元に移管し活性化につなげた路線が多く、そういった経緯がこういった思い切った施策に繋がったものだと思われます。

赤字鉄道路線旅客輸送活性化策らしきもの その1:イオンバスから学ぶもの
赤字鉄道路線旅客輸送活性化策らしきもの 外伝その1〜ふかや花園駅を行く〜
赤字鉄道路線旅客輸送活性化策らしきもの その2:高崎商科大学前駅に見る大学と鉄道

実際「ローカル線」であるならあくまで幹線鉄道の運営企業であるJRから地域が運営する形が良いケースも多いと思われます。実際活性化の手段としてSCや大学などの学校との連携と考えると鉄道会社だけでなく地域や自治体が関わったほうがやりやすいというのは間違いなくあると思われます。

令和の大きな宿題その15 バス転換と言う贅沢が許されない時代に〜赤字鉄道路線廃止問題に思う

とは言えJRの赤字路線の問題の場合純粋なローカル線と言うよりも幹線路線が多く、貨物の幹線奥羽・羽越本線を抱える秋田県知事が真っ先に「バス転換やむなし」と言ったのは「東京や大阪へ食料を輸送する路線を財政が厳しい秋田県が負担して支える必要はどこにもない」と言う意思表示の様な気がします。個人的には東京都・大阪府・愛知県・福岡県等大都市の人達も他人事ではないというのは意識しておく必要があるのではと感じます。

令和の大きな宿題外伝その6〜ドライバー不足の時代令和のバス転換を考える〜

また2024年問題と共に語られるドライバー不足も大きな問題です。個人的には出来るだけドライバー効率の高い鉄道を活用する事で解決してほしいと思うばかりです。

4位 令和の大きな宿題その21〜ある夫婦の死と取り残されたお嬢様〜2023年2月(2月2位、3月4位、7月1位、8月2位、上半期4位)

4位には世田谷で起こった死体遺棄事件を取り扱った記事が入りました。

「10年も無心され続けている」78歳母が年金月15万円のうち10万円を46歳の独居ひきこもりの娘に送り続ける理由@President2023/4/15

さて社会からも結婚からも包摂されない中年女性の問題と言うのはじわりじわりと今後きそうで、実際従弟などまで含めると「結婚していないけど経済的に自立も出来ていない」中年女性と言うのは思い当たる人も多いのではと感じます。

お金の話外伝〜ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか〜

個人的にはそういった女性が絶賛人手不足介護の担い手として年金の繰り下げ受給などでぎりぎりのところで自立させるというのが今後の方向性かなと感じているのですが、果たしてどうなるのか注目したいところです。

3位:逃げ道無き令和の時代を平成女子はどう生きていくのか
3位 Choose or Loose課題多き参院選2022その1平成女子に見る少子化対策の曲がり角2022年6月(1・3月1位、4月4位、5月1位、上半期1位)

さて3位には2019年の消費増税後に急激な少子化に関して調べた際に浮かび上がった平成生まれの女性の出生率低下を書いた上半期のTOP記事が入りました。上半期は3月でTOPだったのが下半期は伸び悩みました。

家事手伝いとニートの違いは?婚活で家事手伝いの女性は敬遠される?@アラサー・アラフォーの婚活体験

さて令和の婚活の主役とも言える平成生まれの女性ですが、平成との違いは家事手伝い・フリーターなど「男性では参入できない」経済状況でも婚活市場に堂々参入できたのが段々その辺が男女平等になっていっている事でしょうか?女性の社会進出が進められた過程の時代である平成時代には「家事手伝い」等「結婚も仕事もしない」女性にも逃げ道があった訳ですが、様々な制度が完成してきた令和の世の中ではこういった逃げ道が無くなっていくと思われます。その中でどの様に彼女たちが生きていくのかは注目されるのではと感じます。

2位:平成の置き土産中高年貧困女性はどう生きていくのか
2位 令和の大きな宿題その18〜中高年独身女性の貧困問題を整理する〜2022年12月(1月2位、2月4位、4月4位、5月5位、7月4位、8月3位、9月1位、上半期3位)

続いて2位には上半期3位の中高年貧困問題についてまとめた記事が入りました。3位の記事が平成女子ならこちらは昭和生まれの女性に関する記事となります。

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社会実情データ図録より

3位の記事では平成女子に対する風当たりが強くなりつつあることを書きましたが、多分昭和生まれの女性に対する風邪たりも同様になるのではと感じます。上は55歳以上の男女別就業率の推移ですが現状でも高齢者の就業率は男性の方が概ね2〜30%高い状況で、介護などで人手不足が言われていますから貧困女性の就業先として脚光を浴び、逆に働こうとしない貧困女性への世の中の視線は冷ややかになるのではと感じます。

1位:2010年代の大国中国の苦悩
1位 令和の大きな宿題その20 少子化の先にある女性が兵役から逃げられない時代〜中国人口減少を枕に考える〜2023年1月(2月1位、3月5位、4月1位、7月2位、上半期2位)

さて1位には中国が急激な少子化で人口一位の座から陥落した事と、韓国と並ぶ少子化最先進国である台湾で人員の不足から女性が兵役の訓練を行ったというニュースから書いた記事が上半期2位から2023年の覇権を握りました。

令和の大きな宿題その25 即決を避けるべき時代〜ポストコロナ・インフレ時代に思う〜

さて記事でも取り上げた中国の若い世代の失業問題ですが、一説には50%近いという説もあり、彼らの行った「タンピン」と共に語られています。この失業はさすがに人口10億人1年辺りの人口が1〜2000万人ほどと大きな人口を誇るだけに2020年代後半日本にも何らかの影響を及ぼすのかと言うのは注目されるところです。

「女性にも徴兵制を」韓国で何度も議論沸騰のワケ男女間のジェンダー対立、それでも平等意識は高まる@東洋経済2023年7月1日

そして記事では取り上げてませんでしたが韓国でも女性徴兵制がホットな話題となっています。実際若い人口の減少の影響が出始め、また男女平等である以上義務も平等と言うのは筋の通った話ではありますが、国境を越えれば「女性でも戦場に」となるのは日本でも「男女平等」投資の回収機に入ってきているのだろうなと感じずにはいられません。

如何だったでしょうか、昨年前半はジェンダーや少子化に関わる記事、後半はお金に関わる記事が読まれ最終的に前半強かったジェンダーや少子化に関わる記事が逃げ切ったという印象です。2024年はどうなっていくのか楽しみです。
2024年が書き手である私にとっても読み手である皆様にとって良い1年である事を祈念します。

タグ :
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2024年01月03日14:16
カテゴリ
雑感
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昨年は彼らの開業が印象的でした。宇都宮ライトレール

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