つれづれなるままに

2008年04月




写真:朽ち果てた郊外のパチンコ屋とトラック...こんな光景も増えていくのだろうか?

衆院解散、現時点で考えていない=福田首相@ロイター4/30

衆院でガソリン税にかかる暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案が再可決されました。昨年の参院選挙の野党大勝による与野党逆転現象がもたらした一時的な減税は1月で解消する事となり会社帰りのバスからは安いガソリンを少しでも確保しておこうとGSに集まる車の列が見られたのが印象的でした。

ガソリン、5月に160円台 卸値引き上げに税率加わり@朝日新聞4/28

一方朝日新聞など大手のメディアでも本格的に暫定税率復活後の光景を発信しだしています。暫定税率撤廃前の3月末のガソリン価格がリッター150円台前半でしたからそれと比べても10円弱値上がりする事となります。昨日書いた事は極端にしても、結局暫定税率撤廃で浮いた額の1/3〜40%ほどがわずか1月で戻されているわけです。
日本が世界で有数のガソリン消費国であると言っても結局中国の発展による石油需要の増加にしても中東のオイルマネーにしても日本の政治が大きく口出しできる分野ではないので、取り敢えずはこの傾向が続いていきそうです。

フジパンも値上げ 6月から8〜9%@朝日新聞4/29

そして値上げが続くのはガソリンだけでなく食料品など生活必需品全般に及びます。こちらも輸入に頼る以上政治に出来る事は限られる。
となると結局いかにこのインフレ状況に対応するかが問われてきます。

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この対応に関しては2つの方向性に分かれると思われます。一つは「半径1m以内」とも言う言葉でも表されるミニマムライフ、即ち自分なりの最小限の生活半径を見極めて消費を抑えていく方向、もう1つは投資や労働でインフレに負けない経済成長をしている地域、分野とのつながりを深めて経済成長即ち収入を増やしていく方向、ただ共通するのは自分の立ち位置を把握し、判断していく必要があることでしょうか?

ガソリン価格を高く設定して地球温暖化に一役、理解得られると確信=官房長官@ロイター4/30

政治の話に戻しますと外務大臣に続き官房長官がこの施策の言い訳に温暖化を使いバッシングされているようです。確かに温暖化対策は善であり、必要な事なのかもしれない、ただ問題とされているのは善悪は無く何故暫定税率を復活させる必要があるのか、そして復活させる事で今の状況にいかに対応していくかと言う事でそれを語れないのならバッシングも仕方は無い。
ただ考えなくてはならないのは自分が官房長官のような思考になっていないかと言う事、「この苦しい状況に対応するのが正しい政治だ」と何も対策をしていないとすれば官房長官を馬鹿に出来ない、官房長官のようにバッシングされなくても苦しい生活でツケを払うのは自分自身であるわけですから。
果たしてこれをよんでいるあなたはいかがでしょうか?


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#暫定税率
#ガソリン
#インフレ
2008年04月29日00:21
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雑感
社会



写真:ガソリン高の影響は大型SCベイシア@前橋

[衆院山口2区補選]民主・平岡氏が当選 医療制度追い風に@毎日新聞4/28より
福田政権発足後初の国政選挙で、自民、民主両党の一騎打ちとなった衆院山口2区補選は27日投開票された。民主前職(比例中国ブロック)の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=が自民新人の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=を破り、4回目の当選を果たした。衆参両院の勢力が逆転した「ねじれ国会」に苦しむ福田康夫首相の政権運営は、補選敗北によってさらに困難になるとみられる。〜中略〜
また、衆院当選3回という知名度の高さを生かすとともに、30日に揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活を柱とした租税特別措置法改正案を再可決する政府・与党の方針に対する反発もあり、幅広い支持を集めた。


福田政権発足後初の国政選挙となった衆院補選でガソリン暫定税率問題に加え、後期高齢者保険制度のごたごたもあって民主党候補が自民党候補を破りました。

暫定税率復活は国民の理解得られる、30日にも衆院再可決=町村官房長官@ロイター4/28より
[東京 28日 ロイター] 町村信孝官房長官は28日午前の会見で、揮発油税などの暫定税率を維持する租税特別措置法改正案を30日に衆院で再可決する方針をあらためて示すとともに、暫定税率復活は国民の理解を得られるとの考えを示した。

今後暫定税率復活に向けて衆院で法案再可決が予定されているだけに影響が懸念されているみたいですが少なくとも政権側では再可決への道筋を変えるつもりは無いようです。

怒れ!!ドライバー、ガソリン160円を許していいのか@ゲンダイネット 4/28

一方ネットでの反応を見ると暫定税率復活で暫定税率撤廃前よりも更にガソリン価格が上がるという記事に大きな反響が現れています。
当然のことながら暫定税率撤廃反対の意見が多いのは言うまでもないでしょう。だからこそ暫定税率を撤廃しガソリン価格を少しでも下げるべき、それが民意だ...と言える訳ですが一方で無視できない事が国際的には起きています。

原油先物チャート





写真:WTI原油先物チャート(参照:ChartPark)

上はWTI原油先物と言う原油先物ではメジャーな市場のチャートです。3月下旬には1バレル100ドルを割る事もあったのが至近では1バレル120ドルと2割もの価格上昇をこの1月間でしている事が分かります。現在の税引き前ガソリン価格が凡そ1リットル100円、議論になっている暫定税率が1リットル当たり25円程度と言う事を考えると極端に言えば暫定税率撤廃で下がった25円のガソリン価格のうち20円近くがこの1月の原油価格の変動で戻ってしまったと言うのは多少誇張はありますがそれほど無茶な見方ではないのではと感じます。
この市場の動きは暫定税率撤廃で一息ついた日本人をあざ笑っているかのようにも感じられます。あまり語られませんがもしかしたら世界第3位のガソリン消費国でのこの騒動がこの原油価格高騰の背景にあるのかもしれません。

Kei's Wonder The World 2008年4月の独り言2008年04月03日 「ガソリン値下げ」 より
1日よりガソリンが軒並み値下げとなっている。うちのクライアントにもガソリンスタンド業者が居ます。先日経理処理についての電話があったので、値下げしたんですか?と聞いたら1日から下げたとの事。
そこは日本石油系列のため、元売りから出荷しても油槽所に蓄えてからスタンドに配送されるため、その油槽所が空にならなければ安いガソリンが入ってこない仕組みになっている。実際に安いガソリンが入るのは、一週間くらいは掛かるようだ。
ガソリンの粗利益は約10円と言われている。10円しか利益がないのに25円引けば、丸々赤字なのである。だからと言って引いて売らない事にはいつまで経っても安いガソリンを仕入れる事は出来ないし、当然お客も逃げてしまう。はっきり言って個人経営のガソリンスタンドは死活問題なのだ。


上の引用はガソリンスタンドをクライアントに持つ方の日記から、ガソリン関連税は販売で無く出荷時に課税される為税率撤廃から期間をおかないと実質的な原価は下がらないと言う問題は指摘されていたのですが、スタンド側からすると少しでも早く今の在庫を売り切らなければ原価が下がらないので結果的に消耗戦となる値下げ競争をせざるを得ない、そして赤字販売を続ける事ができなくなったときは値上げか倒産しか選択が無くなる
確かに今回の暫定税率撤廃で消費者は一息つけたかもしれない。しかしこれから先気づいたら見えてくる光景は近所のスタンドが全滅している場面かもしれないし、暫定税率撤廃前が可愛く見えるくらい再び高騰したガソリン価格かもしれない。
今回の選挙は暫定税率撤廃がもたらしてくれた夢が覚める変極点かもしれない。ふとそんな事を感じました。


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2008年04月26日09:37
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三笠公園へ向かう人の群れ




写真:行楽の季節です。@横須賀市三笠公園入り口

〜5月11日(日)
第3回 煥乎堂 須賀りす展
場所:煥乎堂前橋本店(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間:10:00〜21:00(土・日・祝日は20:00まで)
内容
作家プロフィール
フリーのイラストレーターとして、ポスター、カレンダー、のれん等和小物のデザインで活動中です。群馬県渋川市在住。
1998年 ぐんまこどものくに児童会館キャラクター制作。
1999年 より毎年群馬県内にて個展開催。
2001年 「ココロの絵本」(大月書店)出版
2003年 湯元四満舘(四万温泉)にてギャラリー開設。
2004年 箕郷町イベントキャラクター制作。
2005年 中之条町イメージキャラクター制作。
2005年10月 ピガ画廊(東京南青山)個展。
展覧会内容
須賀りす先生の初期の作品から最新作までの展示即売や 風呂敷 手ぬぐいなどのオリジナルグッズも販売致しております
参考
須賀りす個展 in ファンタジーアートギャラリー@中華食酒処すってんぺBlog
須賀りす個展@厩橋弁天村
須賀 りす@なんじゃい ナンジャイ NANJAI nanjai

4月26日(土)
咸臨丸フェスティバル
場所:住友重機械工業?浦賀工場内(式典、京急線裏が駅より徒歩)
時間:11:00〜
内容:蘭・米・日 国歌吹奏
花輪供呈(アメリカ大使・オランダ大使・横須賀市長)
式辞(横須賀市長)
祝辞(アメリカ大使・オランダ大使・外務大臣)
咸臨丸フェスティバルJAZZコンサート(15:00〜)
参考:咸臨丸フェスティバル@MARUYAMA FAMILY CLUB
地元横須賀 浦賀のイベント"咸臨丸フェスティバル"@工務店三代目のWeblog

第4回オリオン元気市
場所:前橋市オリオン通り(上毛電鉄中央前橋駅より徒歩、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間:13:00〜17:00
内容
1. もったいないバザール
捨てるにはもったいない、という品々を持ち寄りフリマしましょう。
2. ふれあい歌謡ステージ
まちの活性化に協力するミュージシャン達の音楽を楽しんでください。出演団体は次のとおりです。双葉歌謡学院のプロ・アマ歌手の皆さん、弁天村ファミリーの皆さん
参考
オリオン通り元気市
にぎやかな畑@のほほ〜ん横町

4月26日(土)27日(日)
第34回 野毛大道芸
場所:横浜市野毛地区(京急線日の出町駅、横浜市営地下鉄、JR桜木町駅下車)
内容:ご存知横浜野毛地区の一大イベントです。
参考
ヨコハマ・みなとみらい大道芸 2007@GREY Diary
第33回野毛大道芸@濱っ子さんのため息人生

4月26日(土)〜5/2(金)の緑化フェア関連イベント
会場:もてなし広場、中央広場、イベント広場(各会場上毛電鉄中央前橋駅よりマイバス、JR前橋駅よりマイバス渋川駅・県庁・前橋公園方面バス本町バス停下車マイバスは土休日のみ)
内容・時間
イベント広場(すずらん駐車場)
04/26 12:00~16:00 ネイティブ音楽
04/27 11:00~16:00 八木節
中央広場
04/27 13:00~胡蝶蘭お手入れ教室
14:00~ バラのお手入れ教室
04/29 10:30~11:30 ハンギングバスケット植え替え(親子)
もてなし広場
04/26・27 10:00~15:30 もてなし茶席

4月26日(土)〜6月8日(日)(休館日月曜、祝日は開館)
第25回全国都市緑化ぐんまフェア開催記念・前橋文学館収蔵資料展 「文人の直筆展」第二部 前橋の文人たち
場所:前橋文学館(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅より富士見温泉行荻窪公園行バス上盗聴2丁目バス停下車)
内容:第二部:萩原朔太郎のほか、平井晩村、山村暮鳥、高橋元吉、萩原恭次郎、佐藤垢石、東宮七男、伊藤信吉、岡田刀水士、草野心平、松野自得、相葉有流、須藤泰一郎ら前橋ゆかりの文学者の原稿、書・画、短冊色紙等

4月29日(祝)
ザスパ草津アウェイ戦放映
場所:前橋プラザ元気21 ザスパーク前橋 南側テラス(上毛電鉄中央前橋駅よりマイバス千代田町4丁目バス停、JR前橋駅より渋川駅・県庁・前橋公園方面バス本町バス停下車)
時間:16:00〜
内容:対アビスパ福岡戦をベストアメニティスタジアムより生中継
参考:久々のザスパーク@上州東毛無軌道庵

5月1日(木)〜18日(日)
愉しいプロのお仲間展プレゼンツ「花と緑とお仲間展」
場所:ミニギャラリー千代田(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間:11:00〜18:00
内容
東京の第一線で活躍中のイラストレーター、浮世絵摺師、写真家他一流作家による作品が展示されるほか、多彩なイベントを予定しています。
・5月3日・4日 日本歴史上初!必見!!松崎啓三郎一家・摺り実演&版画摺り体験教室
・5月4日 シンガーソングライター松山隆宏氏画廊ミニライブ
・群馬県夏休み推薦図書「にん者とうがん太郎」のイラストレーター篠崎三朗氏の絵本原画展示
・作家来廊時には随時サイン会あり
参考:花と緑のお仲間展♪ @中華食酒処すってんぺBlog

5月3日(祝)
弁天ワッセ
場所:大連寺門前(JR前橋駅、上毛電鉄中央前橋駅より新前橋駅西口行きバス立川町通り東バス停下車)
時間:10:00〜17:00
内容:毎月3日大蓮寺門前で行われるフリーマーケットを中心としたお祭りです。
コメント:柳の似合う広瀬川近くの弁天通のお祭り、和物の好きな方には特にお勧めです。
参考:弁天ワッセを取り巻く人々@弁天マルシェ
弁天ワッセに行って来ました!@祖母ログ
弁天ワッセにいってきた@自転車と音楽と
弁天ワッセその1@ぐんぐんぐんま〜とうとう東京
薔薇は続くよ、これからも@弁天日常劇場
8月3日弁天ワッセ @親子ワッセブログ
2月の弁天ワッセ @弁天通 -benten street-


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2008年04月24日01:46
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音楽
社会
つぶれたレコード屋@前橋中央通







写真:前橋の中心市街地で営業を閉じたレコード屋

「オリコンチャート」記事めぐる訴訟、オリコン勝訴 ジャーナリストに賠償命令@IT Mediaより
「オリコンチャートをめぐる雑誌記事内の事実誤認に基づくコメントにより名誉が傷つけられた」として、オリコンが音楽ジャーナリストに5000万円の損害賠償を求めて訴えていた裁判で、東京地裁は4月22日、ジャーナリストに100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。ジャーナリストによるオリコンへの反訴は棄却された。

個人的に少し注目していた裁判の判決が出ました。
この裁判はジャーナリストの烏賀陽弘道氏が「サイゾー」と言う雑誌のオリコンとジャニーズ事務所の癒着を推論した記事にて「オリコンのデータは実売でなく予約のデータ等もは行っていて信頼性が低い、集計方法も公開されていないのは信頼性の低さを裏付けている」と言った趣旨のコメントを行ったことに対し名誉毀損で5千万円の賠償を請求したと言うものです。この裁判で一般に注目されたのは以下の2点です。
・コメントをしただけの1ライターに対し5千万円と言う多大な賠償を請求したのは言論封殺ではないか
・オリコンの統計は本当に信用できるのか?

どちらも書き手である烏賀陽弘道氏の視点からの問題といえるわけですが個人的には興味は別の点にありました。
1つは烏賀陽弘道氏と言う書き手の活動がどうなっていくのか
もう1つは何故オリコンはこんな裁判をしてしまっただろうかと言う点

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まず前者に関して書くともともと烏賀陽弘道氏は朝日新聞の記者だったのですが、結局会社との折り合いがつかず辞めて(その諸事情は右の著作に少し書かれています)フリーライターさんです。音楽系の著作が中心なのですが宝島社のムックでJ-POPアーティストの英語力をいんちき振りをまじめに評価してアーティストと論争してみたりとよく言えば実直、悪く言えば空気が読めないと言われそうなライターさんです。
とは言え著作を読むときちんとした教養・研究・調査に裏づけされた鋭い論評は読み応えがあり、左の著作等は個人的なフェバリッととなっています。

さてその前提条件から考えると後者の部分何故オリコンがこんな裁判を起こしてしまったかが不思議でなりません。
上で書かれている様なジャーナリストがこんな訴訟を起こされたら何をするでしょう。生き残っていく為にまず必死に自分の論調を補完する為の調査を行い、また情報を発信していくでしょう。当然「表現の自由」を合言葉に応援する人たちも出てきます。また彼の著作を読んだ人は良くも悪しくもこの「空気が読めない真面目な」ライターさんの言葉を信用するのは間違いありません。
と言う事は極端に言えば「自社のブランドの信用を守る為に起こした訴訟で自社ブランドの信用破壊行為を焚きつけている」ともいえる訳です。
そして今回のオリコンの「勝訴」は更にこの状況にガソリンを注ぎ足したようなものです。貧して鈍して迷走しているように思えるような気がするのは私で毛でしょうか?象徴的なのはこの訴訟が行われた2007年度の赤字決算で44半期中3四半期で営業赤字、しかも唯一営業黒字を出した期のドル箱要因は最終4半期には赤字要因に転落と良いところがありません。
音楽CDと言う商品は着うた等他の分野への拡散により売り上げ激減と言う顧客だけでなく作り手であるアーティストからも段々離れられている分野です。良く考えると昔に比べてCDも買わなくなりましたし、流行歌の話と言うのを職場や学校ですることも減ったのではないでしょうか?
そう言った意味で今回の裁判はオリコンと言うある意味で日本と言う国の何かを担ってきた企業が静かにその寿命を終えようとしている一場面を浮かび上がらせているように思えてなりません。





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#オリコン
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2008年04月21日01:38
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社会
雑感
平成町LIVIN前の渋滞
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紹介 - サバイブSNSに入ってみた@404 Blog Not Foundより
もっとも、インターネットへのアクセス手段を持っている人を「貧困者」と呼べるかという疑問もあるわけですが、私の定義では、年収100万でも困窮していなければ貧困者ではありませんし、年収1億円でも困窮していれば貧困者です(こういう人も結構います。「右から左」ってわけね)。

お金持ちのアルファブロガーのdankogaiさんが貧困に関して面白いことを書いていました。最近の格差社会を考える際にお金の入りである年収に対する意識は高いですが支出も含めた収支と言う意識は薄い様な気がします。
最近会社の集まりで群馬へ行ったのですが歳の近い30前後の人と話すと「給料が安い」と言う愚痴を言う人と「小金がたまったけどどうしようか」と言う人(うけたのはギザ10と呼ばれる10円玉を収集していて10円玉を10000枚以上集めて途方にくれている話でした)に2極化していたのが印象的でした。
私は幸いにして今はどちらかと言えば後者な状況なのですが結局のところ「お金とどう付き合うか」と言うのが左右するものは大きい時代であるのは確かなのだと思います。
お金の付き合い方と言うと毎年正月に我が家を訪れる父の親戚がいるのですがこの人がお金との付き合い方に一家言ある人で最近良くこんなことを言っていたのが印象的でした。「収入の半分で生活すれば貯金が出来る、それを運用すれば私みたいな中小企業でさえないサラリーマンでも一戸建てが立つ」「車は本当に必要なときは持っておくべきだけどそうでないなら金食い虫にしかならないから無理に持つべきではない」
確かに極端ではありますが実はよく考えたらこの人の言葉に影響されたわけではないですが結果的にこの言葉に近い生活してきたから「小金がたまったけどどうしようか」と言える状況があるのだなと感じています。

グローバルなインフレと、ローカルなデフレ。 @Espresso Diary@信州松本より
考えなきゃいけないのは、上がる物価に対して、どうしたら収入を増やせるか?ということ。副収入の道を模索したり、時間を有効に使ったり、いろんな試行錯誤をしている人が多いと思いますが、やはり、まずは自分が住んでいる場所の条件や立地をよく考えてみる必要があります。地域の将来性、経済、人口の変化、自治体の取り組み等々

こちらはお金について深く考察されている信州のコーヒー屋さんの言葉、小金がたまると「じゃぁどう使おうか」となるのですがそうするとお金の意味合いを考える機会が増えます。例えば株を買うならそのお金がどんな使われ方をしてどんな結果をもたらすかは考える必要がありますし、外貨で運用するならその国がどんな産業で生きていて今後その通貨がどういったことになっていくかなども考えずにはいられません。その延長で考えるなら当然税金を支払い、家賃やローンの元となっている自分の住んでいる場所と言うのも関心を持つべき場所となってくるのだと思います。多くの人にとって見れば税金と住居費の負担は決して小さくはないので本来だったら小さくはない問題です。
昔母によく言われた言葉で「お金に使われるな」と言う言葉があるのですがお金に使われて「給料上がらないかな」と愚痴を言っているうちに家計が赤字になって貧困へ陥るのか、小金をためて「お金をどう使おうか」と考えられる立場になるのかと言う格差が注目されそうな気がするのは私だけでしょうか?









写真:船旅も乙な季節です。@横須賀市浦賀の渡し舟

〜19日(土)
小湊鉄道懐石料理列車
集合場所、時間:五井駅ホーム10:40
値段:4000円
内容:季節の旬の素材を織り込んだ懐石料理を里山あふれる小湊鉄道の車窓を見ながら頂きます。
参考:懐石料理列車と温泉@モカのひとりごつ


〜5月11日(日)
第3回 煥乎堂 須賀りす展
場所:煥乎堂前橋本店(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間:10:00〜21:00(土・日・祝日は20:00まで)
内容
作家プロフィール
フリーのイラストレーターとして、ポスター、カレンダー、のれん等和小物のデザインで活動中です。群馬県渋川市在住。
1998年 ぐんまこどものくに児童会館キャラクター制作。
1999年 より毎年群馬県内にて個展開催。
2001年 「ココロの絵本」(大月書店)出版
2003年 湯元四満舘(四万温泉)にてギャラリー開設。
2004年 箕郷町イベントキャラクター制作。
2005年 中之条町イメージキャラクター制作。
2005年10月 ピガ画廊(東京南青山)個展。
展覧会内容
須賀りす先生の初期の作品から最新作までの展示即売や 風呂敷 手ぬぐいなどのオリジナルグッズも販売致しております
参考
須賀りす個展 in ファンタジーアートギャラリー@中華食酒処すってんぺBlog
須賀りす個展@厩橋弁天村
須賀 りす@なんじゃい ナンジャイ NANJAI nanjai

4月19日(土)20日(日)
第4回YOKOSUKA青空市民まつり
場所:市役所前公園(19日、20日)、京急横須賀中央駅前Yデッキ下広場(19日のみ)
時間:11:00〜16:00
スケジュール
(19日)
11:00〜 Yデッキ下にてHIPHOPソロパフォーマンス
12:15〜 市役所前公園にてKID’Sチームによるパフォーマンス
(19日、20日)
11:00〜 市役所前公園にてカスタムカー展示とフリーマーケット
その他:三浦藤沢信金本店前広場 抹茶の試飲サービス、琴の生演奏
YOKOSUKAイベントお助け隊によるパフォーマンス
両日、先着500名様に春キャベツをプレゼント!
参考:横須賀の休日〜青空市民祭りから走水まで〜@ぶらざーてぃのblog

4月19日(土)〜5月6日(祝)
まえばしの歴史と郷土展(前期)
場所:場所:前橋プラザ元気21 1階にぎわいホール(上毛電鉄中央前橋駅よりマイバス千代田町4丁目バス停、JR前橋駅より渋川駅・県庁・前橋公園方面バス本町バス停下車)
内容:厩橋城主坂井氏、松平氏などを中心に近世までの前橋の歴史について紹介いたします。当然前橋名物の古墳関係の展示も充実しています。

4月20日(日)
第56回 衣笠さくら祭 三浦一党出陣武者行列
場所:衣笠十字路⇔大明寺(京急線横須賀中央駅より三崎東岡、長井、税務署経由衣笠駅方面バス衣笠十字路バス停、JR横須賀線衣笠駅下車)
内容:男武者、女武者、緑が丘女子高校バトン部、三浦高校吹奏楽部、民謡流し踊り、横須賀市消防団音楽隊、ボーイスカウト横須賀第11団 他華やかさと壮大さをかねそろえた行列です。
参考
第55回衣笠さくら祭 横須賀市制100周年記念 三浦一党出陣武者行列@Cafe de Marron Coast
衣笠さくら祭@はなれ小島の漂流記



イオン新鎌ヶ谷SC
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写真:北総線新鎌ヶ谷駅前のイオンSC

デニーズ、ジャスコ「大量閉店」 ファミレス、スーパーはもうダメなのか@J-CASTニュース4/11より
ファミリーレストラン、総合スーパーが、原油高などによる消費低迷やニーズ変化の影響で苦戦している。ここ3年で、セブン&アイ・ホールディングスが「デニーズ」約130店舗を減らし、イオンが「ジャスコ」「マイカル」約100店舗を閉店か業態転換すると報じられた。ファミレス、スーパーといった既存店舗は、その役割を終えたのか。

総合スーパーの2強、イオン&セブンアンドアイからショッキングな発表がありました。それぞれ6年、10年ぶりの減益決算から、デニーズ及び「ジャスコ」、「マイカル」約1/4を今後閉店するとの事です。

マイナスセブン、マイナスイオンですか @大西 宏のマーケティング・エッセンスより
流通の2強の平成20年2月期連結決算がまとまったようですが、セブン&アイ・ホールディングスは6年ぶり、イオンは10年ぶりの営業減益でした。
もちろん新聞各社が指摘しているように、国内消費が不振という逆風が吹いていることはいうまでもありませんが、そろそろ日本の流通の拡大路線に黄色信号が点滅し始めたきたこともあるのじゃないかと感じます。


Coffee Ribbon@Espresso Diary@信州松本より
イオンが、整理&統合を加速。100店の総合スーパーを閉鎖もしくは食品のみに転換すると日経に出ています。衣料や雑貨は、やるだけ赤字というところが多い。ドリンクや食品の業界だけでなく、不動産や普通の主婦にまで影響は及ぶでしょう。中小企業を含めたイオンの取引先の裾野は広いですから、イオンと共に外に出ることを模索する会社も出てくると思います。いよいよ古い商店街だけでなく、ロードサイドの集まる場所でもスカスカになるところが増えてゆきそうです。

有力ブロガーさんの意見を見ても流通業の縮小均衡を意識する発言が多く、無茶な拡大路線の破綻とも言えるそごうやダイエーのときとは違う衝撃が伺えます。

木更津駅前のAQUA木更津






写真:木更津そごうの跡地に出来たアクア木更津

そごうの破綻と言うと思い出すのが木更津、アクアラインバブル崩壊の影響もあいまって1時期は地価下落率No1をひた走っていたのは記憶に新しいです。

千葉県主要幹線の2004年度/99年度の乗客増減(総武本線は千葉以遠のみ)
総武本線 外房線 内房線 成田線
-7.1% 4.3% -8.6% -3.5%
千葉県鉄道乗車人員推移から見る千葉の鉄道の現状より作成
鉄道の状況を見ても高速バスの影響が大きいとは言え、木更津を走る内房線はこの時期乗客が1割近く減少し、現在では昼間の特急が実質廃止状態にあります。
イオンの側もSCそのものの撤退は言及せず総合スーパーのみと言うことで地域一番店のデパートと言えるそごうの撤退と同列には語れませんが、ただ木更津のような光景がまた日本各地で繰り広げられるのかもしれません。

それを暗示しているかのように次のニュースも入ってきています。

[福島交通]東京地裁に会社更生法の適用を申請@毎日新聞4/11より
福島県内を中心に鉄道、バスを運営する福島交通(福島市、武藤孝志社長、資本金27億円)は11日、子会社の「福交整備」とともに東京地裁に会社更生法の適用を申請し、保全管理命令を受けたと発表した。負債総額は福島交通が約73億9000万円、福交整備が約7億1700万円。過疎化による需要低迷や規制緩和による価格競争激化などで収益が悪化したという。鉄道やバスの営業は継続し、新スポンサーは「有力な候補がある」(代理人の弁護士)としている。

当然今回の発表と直接は関係ないですが、ただイオンやセブン&アイを動かした背景にあるのはこう言った衰退しつつある地方の光景である事は間違いないと思われます。

果たしてそんな時代にどういった対応をしていけばよいでしょうか?政治的な動きを見ると印象深いのは木更津で言えば2005年の千葉県知事選挙で現職の堂本知事が埼玉県知事選挙で惨敗した候補者と競り合った光景が思い起こされます。その時対抗候補が挙げたのは「アクアラインの通行料値下げ」でした。そして現在建設の進む成田空港アクセス鉄道沿線では成田では新駅設置、千葉NTでは運賃値下げ、松戸では乗換駅へのアクセス列車の停車とこのアクセス鉄道を利用して自分の地域の価値向上を目指すための動きが盛んに行われています。これを地域エゴと捕らえるのは簡単ですがただ松戸では区画整理の失敗、千葉NTでは運賃問題での地域開発の停滞と言う地獄を味わった上での運動と考えると地域を守るためには「利用できるものは利用して地域価値を高める」と言う姿勢は必要となってくるのではないでしょうか?


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利用者1億人突破記念HM付現スカイライナー@船橋駅






写真:利用者1億人突破記念HM付現スカイライナー@船橋駅

さて京成電鉄が2010年の成田空港アクセス鉄道開業に向けて新スカイライナーのデザインを発表しました。
京成電鉄プレスリリース
新型スカイライナー特設HP
なんと山本寛斎氏プロデュースと言う気合の入れようです。何となく新幹線を思わせますがまるで九州のような洗練されたデザインに感動します。
と言うことでそれに伴い少し建設予定地を含む沿線を見ていこうと思います。
参考までにこれまで書いたネタも少し紹介
北総鉄道沿線レポートその1〜千葉NT地区編〜
北総鉄道沿線レポートその2〜2期線沿線、鎌ヶ谷、松戸地区編〜

土屋信号所予定地〜駅は作ってほしいのだが〜
土屋にあるイオンショッピングセンター 周辺の様子






JRと新高速の接続地点 駅を作るとしたらここか






写真:土屋信号所予定地とその周辺

まずは土屋地区、現在成田空港まで走っているJR線と今度できるアクセス鉄道との交点であり周辺は写真でも分かる様にイオンを中心に商業施設の立地が盛んで住宅開発も進んでいる地域です。また佐原方面へ向かう路線とも近く駅設置要請が盛んに行われている地域でもあります。
(中)「土屋駅」地元が熱望@読売新聞
土屋駅実現に向けた新たな動き@小池まさあき 日々の活動日記
実際地元の市議さんのblogを覗くと署名運動なども行われているようで、成田氏の力の入れようが判るような気がします。
個人的にも駅はあった方が良いと思いますが1つだけ条件がつきます。それは「少なくとも新高速開業前に乗換駅を前提としてJR佐原方面の駅を作る」事です。
実はリンクに張った新聞記事も市議さんのblogも見逃している点ですが、予定では日暮里〜空港第2ビルでスカイライナーでない一般の列車の所要時間は59分とされているので土屋までなら55分程度と考えられます。実はこの地区を走るJRの特急「あやめ」の東京〜成田間が55〜60分程度なので実はそれほど変わらないのです。そしてこの一般列車の本数は1時間に3往復程度と想定されるので、朝夕しか走らない「あやめ」に比べたら使い勝手で雲泥の差が出るものと考えられます。
そしてこの佐原方面の路線は高速バスとの競争で乗客の減少が続いていると言うことで、空港だけでない広域的な利用が見込めこの地域の鉄道の活性化につながる話に出来るのかなと言う考えからです。
果たしてどうなっていくのか注目したいところです。

印西牧の原〜まだまだ大型店の進出は続くのか?〜
印西牧の原駅 BIG HOPその1






BIG HOPその2 BIG HOPその3






写真:印西牧の原駅と大型SC BIG HOP
続いて向かうのは印西牧の原駅、今年もはるまつりに訪れたのですが昨年工事中だったBIG HOPが完成し更にすごいことになっていました。
北総線を始めて訪れたころ全く何も無かったのが2002年12月のジョイフルホンダ進出後の5年余りで北口も南口もものすごい成長振りを見せています。
千葉県交通計画課のHPからデータを拾うと
乗車人員 内普通
2001年 3886 1052
2005年 4444 1273
14.4%増 21.0%増
と切符を買う普通客に限って言えば2割も増加しているのが分かります。更に2005年以後も出店ラッシュはとまってはいないので現状は更に増加しているものと思われます。果たしてこの出店ラッシュはどこまで続くのか、そして印西牧の原駅の成長はどこまで続くのか注目したいところです。

千葉ニュータウン中央駅〜高運賃で苦しんだNTの新たなる展開〜
千葉ニュータウン中央駅 新しい橋






新しいマンション 新しい大型店






写真:発展著しい千葉ニュータウン中央駅とその周辺部
続いて向かうは北総線沿線の中核千葉ニュータウン中央駅、こちらも新しいマンションが出来、新しい橋が出来、新しいSCが出来と発展著しい所です。こちらもはるまつりに訪れたのですが、その際に地元のミニコミ誌の方と少し話しました。発展著しいですねと向けてみると「いやいや、白井とか都心側のほうはすごいけどこっちは都心から遠いからまだまだだね」との事、どうやら基準が違うみたいです。
さて千葉ニュータウンを中心とした北総線沿線地区では「財布落としても定期落とすな」と呼ばれるほど運賃の高さが問題化していて、今回の成田空港アクセス鉄道で上野〜成田空港間の運賃が途中区間である上野〜印旛日本医大よりも安く設定されると想定されること、成田空港アクセス鉄道開業によって北総鉄道に還元される線路使用料に関して不透明である事などから「成田空港アクセス鉄道はきちんと線路使用料を北総鉄道に還元し、北総鉄道はそれを基に運賃値下げを行うべき」と言う論調が広がりそして署名運動なども行われています。
北総線 高額運賃の研究@月刊千葉ニュータウン
北総線の運賃値下げを実現する会(署名運動を行っている住民団体)
理論的な部分でどうかなと思う部分はあるもののただ沿線住民の運賃の高さによる苦しみや北総鉄道の「生かさず殺さず」と言う状況を鑑みると住民の動きと言うのは理解できる部分は多いだけに今後の展開が期待されるところです。

小室〜郊外であると言うこと〜
小室駅 工事中の新ホーム






工事箇所を眺めるその1 工事箇所を眺めるその2





写真:工事中の小室駅

続いて向かうのは小室駅、ここではスカイライナーの高速運転のために線路と線路の間にホームのある島式ホームから線路脇にホームがある相対ホームへの切り替え工事中でした。新しい線路やバラスト(線路を支える砂利)は良い物です。
成田空港アクセス鉄道は印旛日本医大〜成田空港の新線工事のほかに既存区間である北総鉄道でもスカイライナーのノンストップ160km/h運転に耐え得るだけの路線になるべく改良工事を行っています。

小室〜千葉NT中央の田園風景 小室〜千葉NT中央の田園風景2






写真:小室〜千葉ニュータウン中央間の田園風景

全く話がそれるのですが北総線の車窓で最も印象に残る風景と言うと上の写真の田園風景が浮かびます。個人的には山ばかりで平地が少なく田圃を中心とした田園風景に恵まれない土地に育ったせいかここにくると思わず見入ってしまうのです。
北総線について卒論を書いていたころから「これからは人口の都心回帰の時代だから郊外のNTは没落する」と言われていて実はいつも違和感を覚えていました。と言うのは郊外についてもNTについてもあまりに大雑把でいい加減な認識で語られる言葉だからです。
実際横須賀と前橋と言う人口で言えば30万人を超える街である一方町外れにはきちんと郊外もある都市に住んで来た身からすると郊外を名乗るには最低でも2つの条件は満たす必要があるのではと感じています。その2つの条件とは
・第一次産業が産業として成り立っている
・自然と戯れられる場所(公園とかだと都心にも結構あるのでそれ以上のもの)が身近にある
と言う事です。横須賀の場合三浦の陰に隠れがちですがやはり地物を中心とした漁業があり大根、キャベツと言ったところも名産、そして自然との接点としての海がある。前橋の場合日本の都市でベストテンの農業生産高と言う数字がそれを示し、また身近な温泉施設も多かったです。
そう言った意味で言えば千葉NTには梨と言う名産品がありまたこの光景が示すように穀倉地帯と言う側面もある。そして里山に代表される自然と言うのはやはり郊外と言う言葉にふさわしい場所に思えます。
一方で都心回帰で没落するはずの郊外の大半は実はもはや郊外とは名ばかりの人口密集地でかつ都心のような利便性の魅力も無い場所では無いかと思います。正直な所そう言った場所をさして郊外は没落すると言うのは郊外やNTや田園都市に対して失礼ではないかとたまに思います。

新鎌ヶ谷〜新宿への道を捨ててやっと発展〜
新鎌ヶ谷駅北口 新鎌ヶ谷駅の行き先表示








高架工事中の新京成線と完成し開業した病院 開発が進む駅周辺







写真:新鎌ヶ谷駅とその周辺

続いて向かうのは新鎌ヶ谷駅、こちらも小室駅と同様アクセス鉄道開業の関係で改良工事が行われホームが2面4線となって追越が可能になりました。現在は新鎌ヶ谷より先通過する列車が無いので持て余し気味ですがアクセス鉄道開業後は拠点として活躍してくれることでしょう。
一方ここでは新京成線の高架工事や周辺の区画整理事業が真っ盛りで来る度に新たな建物が出来ているのが印象的です。綺麗な光景とはいえませんが完成した際どんな街になっているか想像を掻き立てられます。また北総鉄道側に多分暫定ではありますがきちんとした出口が出来たのも喜ばしいところです。
しかしこの新鎌ヶ谷駅の歴史を考えると何故今頃工事をやっているのか不思議に感じられます。大まかに振り返ってみると
1923東武野田線開業(駅未設置)
1955新京成線開業(駅未設置)
1979北総線開業(駅未設置)
1991北総線延伸駅設置
1992新京成線駅設置
1999東武野田線駅設置
鉄道は79年までにすべて出揃っているのに駅設置が始まったのが91年そして街の開発が本格化したのは2004年のイオン開業まで待つと言うのんびり振りはある意味で謎ですが結局ポイントは凍結されている北千葉線だったのではと思います。この路線は都営新宿線を延長するもので本来は小室どまりの予定だった北総線の変わりに印旛日本医大まで開業し千葉NTのアクセス路線となる予定でした。しかし開発の停滞からNTアクセスは北総線に一本化され新鎌ヶ谷までの路線となったのですが結局それも北総をはじめ千葉急行、千葉都市モノレールと千葉の3セク路線が軒並み経営不振に陥り、北総は黒字化したものの千葉県髄一の通勤路線東西線に乗り入れる東葉高速が800億円を超える累損で苦しみいつまでも黒字化しない状況から「開業しても建設費が回収できない」と凍結されやっと乗り入れる路線が確定して開発が始まったと言う感じがしてなりません。結局新宿への足付けをもっと早くあきらめていたら新鎌ヶ谷も北総ももっと変わったのかもしれません。

東松戸〜区画整理地獄からの特急停車駅へ?〜
東松戸駅 コンコースも工事中






工事中の新ホーム 東松戸のマンション郡






写真:東松戸駅とその周辺
かつて区画整理地獄と言われた東松戸、TVでも取り上げられ「東京と同じではだめ、自然を生かした街づくりを」なんていわれていましたが結局金融機関との和解が成立したのを機に開発が進み今ではマンションが大量に立ち並んでいます。
またここでも新鎌ヶ谷同様、アクセス鉄道のための改良工事中で新しいホームが出来る予定です。
また現在東松戸に空港アクセス列車の停車を目指して運動が行われていて今後の展開に注目されます。
私見を書くと土屋とは違って停車させるべきだと考えています。理由としては「乗り換え路線である武蔵野線へは京成特急も、JR快速も乗換駅に停車しない」これに尽きます。空港アクセス客は様々な荷物を持ち、乗換を嫌う傾向にあります。だとすれば1回乗換でいける地域をいかにふやすかと言うのは重要なことだと感じます。そう考えるとむしろ空港アクセス列車が東松戸を通過するのはおかしいとすら感じられます。


現在ダイヤが正式発表になっていないので何ともいえないですがスカイライナー共々空港アクセス鉄道がより多くの人に使いやすいものとなることを祈って今日は筆をおくこととしましょう。


タグ :
#スカイライナー
#北総鉄道
#京成電鉄
#成田空港アクセス鉄道
5社共同企画切符






写真:海外の鉄道も参加する企画切符です。「Expo・上海ウィークスタンプラリー」記念切符

〜4月14日(月)
第25回全国都市緑化ぐんまフェア記念イベント加山雄三絵画展
場所:前橋プラザ元気21 1階にぎわいホール(上毛電鉄中央前橋駅よりマイバス千代田町4丁目バス停、JR前橋駅より渋川駅・県庁・前橋公園方面バス本町バス停下車)
時間:10:00〜18:00
内容:間もなく芸能活動50周年を迎える加山雄三さんの世界を堪能できる展示会です。なお、4月12日(土)午後1時から、加山さんのサイン会を予定しています。当日、画集や写真集を購入された方に参加整理券をお配りします。120名限定です。

第25回全国都市緑化ぐんまフェア記念イベント加山雄三映画祭若大将まつり08!
場所:旧テアトル西友 ウォーク館3階(上毛電鉄中央前橋駅よりマイバス千代田町4丁目バス停、JR前橋駅より渋川駅・県庁・前橋公園方面バス本町バス停下車)
時間:第1部15:00〜、第2部18:00〜
入場料:1回500円
内容:永遠の若大将加山雄三の5作品を日替わりで上映
上映作品/ハワイの若大将・海の若大将・エレキの若大将・アルプスの若大将・ゴー!ゴー!若大将

〜4月20日(日)
Expo・上海ウィークスタンプラリー
スタンプ用紙設置場所:京急線、都営地下鉄、京成線、北総線の主要駅
スタンプ設置場所
浅草・押上:「老上海」(都営浅草線「浅草駅」から徒歩6分・京成押上線「押上駅」から徒歩15分)
新宿:「花彫酒家」(都営新宿線「新宿三丁目駅」から徒歩3分・都営大江戸線「新宿駅」から徒歩10分)
品川:「春風秋月中国茶倶楽部」(京急線「品川駅」から徒歩6分)
赤羽橋:「海風號」(都営大江戸線「赤羽橋駅」から徒歩4分)
神楽坂:「上海美味小屋」(都営大江戸線「牛込神楽坂駅」から徒歩5分)
月島:「上海ダイニング」(都営大江戸線「月島駅」から徒歩8分)
上野:「旦妃楼飯店」(京成線「京成上野駅」から徒歩1分)
商品
スタンプ3つ:1組2名「上海往復航空券」+「上海四ツ星ホテル宿泊券」+「上海万博バス」
スタンプ1つ:中国茶器セット(5名)、高級烏龍茶(10名)、上海万国博覧会マスコット「海宝」グッズ(100名)
コメント:上海万博を記念したイベントです。スタンプを貯めて上海へ行こう!!

4月13日(日)
お掃除ボランティア@銚子電鉄
集合場所:銚子電鉄本銚子駅
時間:13:00〜15:00
内容:本銚子駅周辺の沿線ごみ拾いと駅舎周辺の清掃
参考: 「3月9日」@銚子電鉄サポーターズblog

4月17日〜19日
懐石料理列車
集合場所、時間:五井駅ホーム10:40
値段:4000円
内容:季節の旬の素材を織り込んだ懐石料理を里山あふれる小湊鉄道の車窓を見ながら頂きます。
参考:懐石料理列車と温泉@モカのひとりごつ




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#銚子電鉄
#北総鉄道
#小湊鉄道
#前橋
水沼駅へ侵入するトロッコ列車
Powered by PICS


写真:この路線は俎上に上がっていませんが・・・わたらせ渓谷鉄道トロッコ列車

自治体火だるま「50社リスト」新「再生機構」が秘かに作成する@NBonlineより
「50社リスト」――。かつて竹中平蔵・経済財政金融担当大臣(当時)が、主要銀行に不良債権の最終処理を迫っていた頃、焦点の問題企業名を記したリストが兜町などに流れ話題になった。その後、ダイエーなどリスト企業の多くが、処理の受け皿だった産業再生機構に送られ、リストラや事業売却の道をたどったのは周知の通りだ。
そして今、「地方再生」が焦点になる中で、地方自治体の重しになっている第3セクターなど「問題企業50社」のリストが秘密裏に作られている。今年夏にも、地方版の産業再生機構である「地域力再生機構」が設立される予定だが、その準備チームの関係者が全国の自治体から上がってきた情報を基に"非公式に"作成したもの。新機構が正式に誕生した段階で真っ先に俎上に上る問題企業ということになる。


90年代から大きく注目されてきた第3セクターの経営問題ですが、地方を中心に処理へ向けて大きく動きそうです。その中で地方を中心とした3セク鉄道にも影響が現れそうです。
上の記事では以下の鉄道が上げられています。
新幹線開業型
青い森鉄道
IGRいわて銀河鉄道
国鉄転換型
三陸鉄道
山形鉄道
会津鉄道
いすみ鉄道
天竜浜名湖鉄道
北近畿タンゴ鉄道
土佐くろしお鉄道
新規開業型
井原鉄道
都市鉄道型
名古屋臨海高速鉄道
3セクでない地方鉄道
松本電気鉄道
福井鉄道
土佐電気鉄道

あおなみ線を運営する名古屋臨海高速鉄道を除くと見事に地方のローカル鉄道がそろい地方の鉄道の惨状を思い起こさせます。ただ個人的には本当に再建機構での再生に似合うのはこれらの企業なのかと言うのは非常に疑問に感じます。

東葉高速鉄道:当期損失:16.7億円、当期償却前営業利益:106億円、累積損失:843億円、負債合計3302億円
東京臨海高速鉄道:当期損失:38.9億円、当期償却前営業利益:46億円、累積損失:493億円、負債合計2385億円
埼玉高速鉄道>:当期損失:45億円、当期償却前営業利益:26億円、累積損失:435億円、負債合計1542億円
北近畿タンゴ鉄道:当期損失:0.3億円(補助金分を除くと7.7億円)、当期償却前営業利益:-4.5億円、累積損失:0.3億円、負債合計27億円

比較のために地方の3セクの代表として所謂転換型の3セクで赤字額が最も大きいと言える京都・兵庫を走る北近畿タンゴ鉄道、大都市の第3セクター鉄道の代表として千葉県の東葉高速鉄道、東京都の東京臨海高速鉄道、埼玉県の埼玉高速鉄道の3社の2006年度の決算から各項目をを上げてみました。比較をすると
・当期赤字額は大都市の3セクが10億円を超えるのに対し地方はそれを下回る
・借金返済の原始となる償却前営業利益は大都市は営業収入の1/3以上を占める巨額となっているのに対し地方は逆に赤字
・累積損失は大都市は数百億円と言う巨額に上るが地方は1億円以下に抑えられている
・負債は大都市は数千億円と巨額なのに対し地方は数十億円以下
大都市の3セクはキャッシュは生み出せているもののあまりに巨額の債務に比べると非常に小さくそれが地方の3せくが束になっても適わない巨額の赤字を生み出しているのに対し地方の3セクは規模が小さいためキャッシュは生み出せなくても赤字が限定的と言うことがわかります。
言い換えると大都市の3セクは金利が上昇した段階で収益すべてを注ぎ込んでも金利の足しにもならず地方の3セクの赤字がかわいくなるくらいの財政支援を行わなくてはならない可能性があると言う意味で再建の重要性は高いのではと思われます。

じゃぁキャッシュの生み出せない地方の3セクはどうなのかと問われれば数億円レベルの赤字であれば許容し地域の財産として有効活用していくと言う選択肢も考えていく必要があるのではと感じます。

松田雅央の時事日想:トラムが走る街とトラムが創る街@Business Media 誠より
無限の赤字には誰も耐えられないが、ある程度は赤字でも地方公共交通を存続させる覚悟がヨーロッパにはある。「地方公共交通の存続は採算性だけで判断されるべきではない」という、至極もっともな意見がまだ力を持っている。

これはドイツ在住のジャーナリストによるLRTを中心とした公共交通に関するレポートからの引用なのですが、ここで上がっている地方の3セク等でも応用できそうな気がします。大都市部の何百億円の赤字はさすがに無理にしても地方の路線の年間何億円と言う額であればフォローできる範囲ではないかと思います。
確かに各社赤字ではあるのですが、例えば新幹線開業によって3セク化した路線は貨物列車の幹線と言う役割がありますし、北近畿タンゴ鉄道、土佐くろしお鉄道ではJRの特急が乗り入れ、会津鉄道は東武の特急との連絡で大都市からの観光客誘致に大きな役割を果たしています。他の各社に関しても暫定税率期限切れで一息ついているとは言え高騰が続くガソリンのことを考えるとガソリンに依存しない社会の担い手としての鉄道の存在は今後大きくなっていくものと考えられます。
その為には交通機関としての価値を高める努力は不可欠ですが単純に赤字解消の論理だけでは地域にとって損失は大きすぎるような気がします。

一方赤字額では非常に大きい大都市部の3セク路線をどう考えているのかも含めどういった仕事がなされていくのか注目していく必要がありそうです。




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#3セク鉄道
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