2018年05月
取り残された女性たちのまちで引用していたはてこはときどき外に出るのコメント欄でblogの作者のはてこさんとやり取りしていたらこんなことを書かれてしまいました。ちなみに皮肉な事ですがこの取り残された女性たちのまちと言う記事ははてこさんが色々書いてくださったおかげで今月の閲覧数では圧倒的な1位になる勢いです。そういった意味ではてこさんの誤解も解いておきたいところですが、それ以上にこれをきっかけに見に来ていただいた方に少しフォロー的な意味合いもかねて書いておこうと思います。宛先をお間違えではないですか @はてこはときどき外に出るより
「年収200万円以下の男は人間扱いされないのに女は人間扱いされているから女に甘い社会」
女並みの給与で男が馬鹿にされる社会の文句を女に言いにくるってどこまで頓珍漢なんだろうな。強者男性にいえよ。
そんなの強者男性にいえよ。もう来ないでね。
色々誤解されているようですがまず「年収200万円以下の男は人間扱いされないのに女は人間扱いされているから女に甘い社会」と言うのはそれに文句があるのではなく、これは30歳を過ぎて特にそうですが、そういう社会で甘くされる側に生まれてこなくてよかったなぁと感じています。
これはマゾヒスティックな性癖がある訳ではなく、まず私自身の経験として大学を留年して就活に失敗したため大学卒業後少し就職浪人してフリーターの様な状況だったことがあります。実際人間扱いされないと言うよりもこの時期はそれを恐れて他人と距離を置いていたような気がします。そしてそれ故に就職活動を頑張って結果的に今の会社に潜り込むことが出来て、安月給とは言え、株に投資したり一定の資産を持ち、少なくとも明日の御飯の心配はしなくて済む状況にあります。また「お金が無いから」と他人の誘いを断るという事もないです。あの時期が良い時期だったとも人間扱いされない扱いをされないと言う恐怖も決して良いものだったとは思いませんが、20代の若いうちに危機感を持って動けたからこそ、現在お金持ちとは言えませんが、少なくとも金銭的に悩むことは無いのだと言うのは実感しています。
一度も働いたことない40〜50代大卒娘」を抱えた高齢親が増加中@gendai.net2017/6/6より仮に私が女性だったとすれば周りも寛大でそれに甘えてその状況が続いていたのではないかと思います。そして親の死をきっかけに「経済的に自立する」と言う大きな課題に40代、下手をすれば50代で取り組むことになった可能性があり、そうなったら相当絶望的な状況になっただろうなと感じたのが取り残された女性たちのまちと言うコンテンツを書いた背景であり、コメント欄に書いた言葉を用いれば女性に甘いけど残酷な社会となります。そしてその社会の犠牲者と言える女性たちの存在は決して無視できるほど小さいものではないと言うのはもう15年以上前から行政の当事者の中では言われている事でもあります。筆者がかつて勤めていた横浜市役所では、2000年代当初から、話題になりだしていたことがある。
それは、「この子は一度も働いたことがないのですが、親が亡くなった後、どうすればいいですか」と、40〜50代の娘を連れて、高齢の親が区役所の窓口にくるというのだ。〜中略〜
10年か20年後には、50〜60代の就業経験のない未婚女性の生活保護受給者が増えるのは避けられないだろう、とも予測していた。
自分の年齢を考えず理想が高いのは40女か40男か@はてこはときどき外に出る コメントよりこの国が「女性に甘い社会」に見えるとしたらどこか違う太陽系にお住まいなのか、現実の女性を知らないのでしょうね。
女性の事情に疎い男性の検討違いなおせっかいをマンスプレイニングといいます。
こうした女性の現状に無頓着な凡庸なマンスプレイニング、つまり「ぼくの考えたすごい婚活アドバイス」といった机上の空論は役に立たないだけでなく、男性の無神経ぶりを際立たせる有害なものです。
あなたが男性なら男性の事情はよくおわかりでしょう。
"厳しめな意見"は同性に向けてはどうですか。
という事で意見を言いたいとすれば「女性に甘いけど残酷な社会」に対してであって女性自身に対してではないですし、記事を書いた段階でも「どうするべき」と言う明確な意見がある訳ではなく、「どうなっていくのか」と言う色々調べたうえで書いた予想に近いものです。ただ「女性に甘いけど残酷な社会」と言うのは「女性にとって厳しめな意見の流通が少ない社会」でもあるので、それを指摘した段階で「厳しい意見は男性に」と言ってみたり「婚活に関する厳しめな感想」を書いた記事(ちなみに婚活記事の感想は書いていますが、前提は婚活で失敗した人たちのその後に近い)に対し記事を読まずに「ぼくの考えたものすごい婚活アドバイス」と言う言葉が出てくる様なスタンスに対して色々書いたわけです。
そしてもう1つ言えるとすればこれは女性に限らず男性も込みなのですが、実家パラサイトなどで今は大丈夫なものの今後は経済的に厳しくなってきそうな人に対して大丈夫なのかなと言う気持ちはあります。
具体的な基準を出すなら
40歳以上(60歳未満)の独身の方で昨年あるいは過去3年の平均でちなみに既婚者を除外しているのは既婚者が大丈夫と言うより条件が複雑になるので除外しただけです。
・収入→額面年収200万円未満
・資産→貯金+有価証券(株・投信等)100万円未満
・収支→貯蓄に回せている金額が額面年収の5%未満
・経済的な自立性→実家パラサイトで納めている生活費が毎月3万円未満
の4つの条件のうち2つを満たす
まずなぜ2つ以上かと言えば、この条件で1つだけならなんだかんだでフォローできるからです。収入が少なくても経済的に自立していて、一定の資産があり、収支も黒字なら何とかなると言った感じでしょうか?
そしてよく言われる「女性は(不当な差別(?)があるから)所得が低い」と言う人達に対しても支出をコントロールしたり、資産形成など他の努力をすることでフォローできる基準という事も考えています。
金額の基準はっきり言って1つ以内だったからと言って安心できるものではなく2つ以上の場合確実に不安になる基準です。2つ以上当てはまった人に無理やり言葉を当てはめるとするなら潜在的貧困中年と言った所でしょうか?多分こういった人は収入を増やしたり支出を調整したりなど自分の黒字化あるいは資産形成の努力が待ったなしと言った状況と言えると思います。20代のころ私が就職活動にいそしんだように。
・収入→年収260万円で年間100万円の貯金を行い10年で1000万円以上の資産を作ったちるど氏のblogを見たり、一人暮らししていたころのことを考えてこの額で有ればやりようはあると感じた
・資産→家計関連でよく言われる6か月分の所得+αと言うラインです。あとこれだけあれば引越しなどで物入りになっても対応できる額でもあります。
・収支→どちらかと言えば赤字でないと言うライン、印象としては年10万円、月1万円と言った所
・経済的な自立性→生活費を子供の為に貯蓄している親も多いかなと考えてやや低めにしています。
自分の年齢を考えず理想が高いのは40女か40男か@はてこはときどき外に出る コメントよりそしてもう1つ怖いなと思うのは、女性を中心とした「強者男性」と言った言葉で社会問題等で他者である男性の責任を問う議論であったり、それで広がる「そうだよね」と言う共感の様なもの、確かにそれは正しい事も多いのかもしれませんが、例えば上で取り上げた潜在的貧困中年がこんな輪にどっぷりとつかっていたらどうでしょうか?ものすごく怖い事の様な気がします。例えばこういったコミュニティにどっぷりつかって「男が悪い」「社会が悪い」と皆で言い合っていれば確かにそのコミュニティにいる時間はすっきりするでしょう、そしてそれは正しいかもしれません。しかしいかにそれが政治的に正しい主張をするコミュニティだったとしても、そのコミュニティが「経済基盤を固めなくてはならない」潜在的貧困中年の課題をすぐに解決するわけではないですし、「あいつが悪い」「こいつが悪い」と自分以外の他人の問題点を挙げていく行為そのものが本人の持つ課題を解決していこうと言う意欲にも悪影響を与えるように感じます。
"厳しめな意見"は同性に向けてはどうですか。
宛先をお間違えではないですか @はてこはときどき外に出るより
そんなの強者男性にいえよ。
リアル大事に@niconico大百科よりこの言葉を発しているはてこさん自身は既婚の方なので潜在的貧困中年とは基本的に同じ扱いに出来ないのは確かなのですが、ただ潜在的貧困中年のような人が少なからない数いてそういった人達を巻き込んだときにどの様な影響を与えるかを考えて頂けるとありがたいかなと思います。実際男性が多いと思われる動画サイトやソーシャルゲーム等では上の「リアル大事に」と言ったスラングが有り、熱心すぎるプレーヤーや動画製作者に対して投げかけられるのですがそういった部分はもっとあってよいような気がします。インターネットゲーム等で度々使われる表現で、現実 世界以外の何かにに夢中になり過ぎて現実 世界を蔑ろにしてしまっている人へ向けられる言葉、または作戦である。社会人において、インターネットゲームやその他の「現実 世界よりも居心地のいい仮想空間」に留まるには、現実 世界で職に就き金銭を稼ぎ、生活をしていかなければいけない。しかし、その為の時間やお金をゲーム等に注ぎ込んでしまうと現実 世界での生活に支障をきたす危険性がある為、皆が相互に気遣い「リアルを大事に」していかなければいけない。
平成の終わりに考えるその1〜女性の社会進出と8050問題〜そんな「女性に甘く残酷な社会」ですが、私見を言えば徐々に終わっていくと言うよりももう崩壊しつつあるように感じます。と言うのはこの社会を支えている2つの要因の減退がはっきりしているからです。1つは低所得の女性たちを経済的に支える「裕福な父親」の存在と「結婚」と言う制度、もう1つは「女性の社会進出」、「女性の時代」等に代表される独身の女性が増えていく時代に対して見通しがつかなかった故に馳せる事の出来た希望の様なものです。前者に関しては分かっている方も多いですが、後者に関しては例えばニートの問題で統計上女性が多いのに男性と言うイメージだったのが実感が統計の方に近づいていく、「親類や友達見回してみると・・・」といった感じでしょうか?そしてそんな「女性に甘く残酷な社会」が崩壊していく中で誰が取り残され彼ら彼女らはどうなっていくのでしょうか?
ひきこもりはともかくニートまで拡大するとむしろ男性より多く、かつ男性に比べて人数的には速いペースで拡大しているようです。上の表は少々古いですが、内閣府が2005年に行った研究調査の結果から作ったもの、ちなみにこのような古い資料を使ったのは、他に「家事手伝いを含む男女別、世代別のニートの人数」がわかる統計が見当たらなかったからです。2002年で言えば男性41万人に対し、女性43.7万人と2.7万人ほど多いのがわかり、それは1992年から継続的な事がわかります。ちなみに2002年段階での34歳と言うと1968年生まれであり青葉区で性比が100を割り込んだ世代とほぼ同世代です。〜中略〜
もう1つ重要なのはニートの統計はあくまで未婚者が対象である事です。一般的に女性の方が婚姻率が高く、若い世代の男性は女性より5%ほど多いために、その部分を考慮すると差が大きくなります。上の表は2002年のデータを2000年の婚姻率で補正したものですが、実人数では2.7万人7%ほどの差だったのが補正後は27%女性が多く、ニート問題とは女性の問題だったと言えます
「8050問題」とは?中高年ひきこもり、初調査 40〜59歳対象@産経新聞2018年1月1日よりひきこもりの長期化、高年齢化が深刻となる中、内閣府は平成30年度に、40〜59歳を対象にした初の実態調査を行うことを決めた。これまでは若者特有の問題として調査対象を39歳までに限っていたが、中高年層にひきこもり状態の人がどの程度いるかや生活状況、抱えている課題を把握し、支援に役立てる狙い。30年度予算案に調査費2千万円を計上した。
ひきこもりが長期化すると親も高齢となり、収入が途絶えたり、病気や介護がのしかかったりして、一家が孤立、困窮するケースが顕在化し始めている。こうした例は「80代の親と50代の子」を意味する「8050(はちまるごーまる)問題」と呼ばれ、家族や支援団体から早急に実態を把握するよう求める声が出ていた。
考えて見ると平成の社会はまさに「女性に甘く残酷な社会」だったと思います。昭和の頃はサラリーマンと専業主婦の様な形があったのが崩れていったのが平成と言う時代でその崩れていく中で仇花の様に出来上がっていったのがこの「女性に甘く残酷な社会」だったと思います。そしてそれすらも崩れて行っている中で新しい時代の男女の形がどのように模索されていくのか、それが次の時代の課題のように感じますが如何でしょうか?
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写真:この光景をどう見るか・・・@栃木県足利市
物件所有者が自殺 シェアハウス「かぼちゃの馬車」経営破綻問題@夕刊フジ2018年4月18日これまで何度か書いてきたかぼちゃの馬車の事件ですが、痛ましい事態が起こってしまいました。まずは亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営する不動産会社スマートデイズ(東京)が経営破綻した問題で、物件所有者側の弁護団が17日、所有者の中から死者が出たと明らかにした。
死因は「遺族のこともあり詳細は言えないが、多額の借金に悩んだことによる自殺だ」と説明している。弁護団は17日、東京都内でスルガ銀と交渉し、融資契約の白紙撤回を改めて要請した。
現代の置屋の失敗〜かぼちゃの馬車破たんに思う〜
地方のお金がたどりつくところ〜かぼちゃの馬車事件に思う〜
この件で思い出したのはFPの山崎俊輔氏と投資ブロガー水瀬ケンイチ氏の論争で出てきた水瀬氏のこの言葉、不謹慎な言い方をすれば自殺された方は「市場での振るまい方を知らないカモとして容赦なく養分」にされ「一生かかっても返せない借金を抱えて自殺する投資家」となってしまったと言えます。「勉強不要の投資デビュー」という珍妙な意見を熱弁するFPへの反論@梅屋敷商店街のランダムウォーカーより
プロが常に勝てるかどうかは別にして、市場での振るまい方を知らないカモは、容赦なく養分にされます。投資の市場は、ゲレンデや学校などではなく、食うか食われるかの「戦場」なのです。プロがひしめく市場で、「勉強不要で投資デビュー」などとのんきなことを言って何の準備もなく投資をはじめることは、素っ裸で戦場のまっただ中に飛び込むみたいなものです。
この戦場では、戦い方を間違えると、本当に死人が出ます。洋の東西を問わず、一生かかっても返せない借金を抱えて自殺する投資家の例は、枚挙に暇がありません。
「かぼちゃの馬車」で暴利を貪るスルガ銀行の闇@楽待新聞2018年1月27日よりさてかぼちゃの馬車ではどのようにオーナー達をカモにしていったのでしょうか?関連する記事では販売会社が銀行への融資審査の際にオーナーの資産状況を改ざんして提出したとあります。言ってみれば物件の売買やまた銀行への融資関連書類作成など直接大金にかかわる部分は販売会社や建築会社等が行い、スマートデイズはあくまで賃貸者として大家であるオーナーから部屋を借り、「経済的に苦くなった」為、賃借者の権利として家賃の引き下げ及び家賃未払いを実施しただけ、スルガ銀行はあくまで(改ざんされた)書類を基に審査して適切だったので融資を行っただけという事で、あくまでスマートデイズとスルガ銀行は前面に出ず客観的な第3者と言う形だったのでしょう。2016年に約2億円で都内のかぼちゃの馬車を購入した会社員Eさん(40代)は、確信めいた表情でそう語る。
「私がかぼちゃの馬車を購入した時、手持ちの金融資産は株式350万円のみでした。普通に考えれば、これだけで2億円もの融資をフルローンで引っ張るのは難しい。融資審査を通った後、周りのオーナーからある噂を聞いて、もしかしたら...と感じたんです」。思い切って販売会社の担当者に聞いてみると、恐れていた言葉が返ってきた。
「実は『株式350万円』を『現金3500万円』に書き換えて提出しました」
かぼちゃの馬車「中抜き」スキームで裏金100億超か@楽待新聞2018年4月26日よりそしてコンサルト契約という形で販売会社や建築会社から利益を回収するというスキームだったという事だと推察されています。
加藤弁護士によると、土地は仕入れ価格に多額の利益を上乗せした額でオーナーに売りつけ、建物の建築請負契約ではスマートデイズが実態のないコンサルティング契約を建築会社と結び、多額のキックバックを受け取っていたとみられる。「土地の金額の多寡によって建物の方の利幅を調整する仕組みで、建築費のキックバックは物件によって30〜65%程度で変動していたようだ」(加藤弁護士)
かぼちゃの馬車、建築会社から「異常」な裏金か@楽待新聞2018年3月7日より言うなればこれらは詐欺として立件されることを避けるために綿密に作りこまれたスキームで、ある意味でその作りこみに見事さすら感じますが、ただよく考えればえらく複雑なスキームです。加藤弁護士は「日本は投資詐欺が多いので、人の金を集めるスキームに関する法規制が厳しい。そういう意味で、今回の一件は巧妙に法律の穴を突いている」と語る。
スマートデイズはオーナーに物件を購入させており、複数の投資家から金を集めているわけではないため出資法違反に当たらない。さらに不動産収益を複数の投資家で分配していないため、不動産特定共同事業法も対象外になる。また投資家から直接金銭を得ずに裏から抜く形を取ることで、詐欺が成立しにくいようにしているという指摘だ。
そして当然のことながら関わっている人も多く、その人件費を考えるとそれだけでも騙されているかはともかくとして「高い買い物をしている」と思い浮かばないのだろうかと感じてしまいます。
大企業のエリートが陥りやすい罠とは? 情報整理能力が高いからこその欠点@楽待新聞2017年2月20日よりそれに関して1つだけ納得いった仮説があります。この事件で被害にあった人たちは大手企業勤務や士業等所得の高いエリート層と言われているのですが、彼らは自分の時給を高く見積もっているから手間暇を惜しんだり、手間暇をかけた以上回収するべきという意識を持ったために判断を間違ってしまったという仮説です。「一種の不動産投資におけるサンクコスト(埋没費用)だと思っているのですが、時給の高い彼らが貴重な可処分時間や土日を使って、物件検索や調査に時間を当てたとします。
当然、良い物件は簡単に見つからず空振りで終わることも珍しくありません。そこで『調査に投じたリソースを回収せねば』という意識が働いてしまい判断を早まってしまうのです」
たとえ無駄に終わるような結果だとしても、そこはきっぱり諦めるのが賢明だという。
かぼちゃの馬車事件に見る、無知で勉強不足な投資家たち。 @チョコの株式投資Diary(米国株中心の資産形成)2018年1月28日よりそして、あくまで自殺報道前ではあるのですが、そんなオーナー達に対する視点は厳しいものがあります。 そもそもこの規模の事件のわりに報道が少なく、ある程度関心や知識のある人たちしか言及していないのでと言うのはありますが、少なくとも判断能力に問題がないであろうエリート達が自らの判断で行ったと言う事が大きいと思います。
不動産に限らず、仮想通貨も同じです。
また、株式投資であってもボロ株やテーマ株などの急速に値動きする投資法は大人気の手法であり続けています。
そして、損をしても全ては自己責任です。
ちょっと勉強すればすぐに詐欺であると気付けるようなものに、大事な資産を全力投球するような投資家には救いの手は差し伸べられないでしょう。
不動産投資でオーナーを夢見る人には、REITに投資をしておくことをオススメしておきます。
スルガ銀行の貸し手責任よりも、借り手の自己責任 @酔いどれ投資家の早期リタイア生活 2018年3月10日より借り手は世間知らずの大学生でも判断力が鈍った高齢者でもありません。30〜40代の社会経験を積んだ高属性のサラリーマンです。彼らが自らセミナーに出掛けて説明を受け、リスクも承知で購入を決め融資を受けることを決めたのです。そして事前に事業計画書も見せられ、契約書も読んだうえでハンコを押しているのだとしたら、それは借りての問題でしょう。
もちろん、スマートデイズが初めから詐欺を働こうと考え、スルガ銀行とグルになって投資家を陥れたのであれば話は別ですが、そうでないかぎり、マスコミや政治家を味方につけるために声高に貸し手責任と叫ぶのはあまりにも無責任ではないでしょうか。
私自身はオーナー達に対して声高に自己責任だと問う気持ちはないですが、特別な対応をとるべきだとも思えないというのが正直なところです。ただそれ以上にこの事件から何を学ぶかが大切ではないかと思います。
銀行の投資信託を買って後悔してる。手数料ちゃんと説明してよ! @散るろぐ2016年9月3日より
詳しい人は、そう思うかも知れないけど、僕が買ったときの説明では1 購入手数料がかかる
2 損するリスクを理解してるこの2点しか、確認してないんだよ。
売るときも手数料とるとか、一言も聞いてないし。
しかも、実は、「信託報酬」とか言う、持ってるだけでかかる手数料まであった。
そっちは、100万円を投資信託にするだけで、毎年、1万5千円近くの手数料を取られてる。
ただし、あらかじめ差し引いた額しか見えないから、取られてるのにも気がつかない。
こんな汚い商売があるなんて...。
これじゃ、買ってるひと全体で見たら、最初から負けてる。ショバ代とってる銀行だけが、確実に儲かる仕組みじゃないか。
100万買った→手数料:2万
1年経った→手数料:1万5千
100万売った→手数料:5千円手数料合計 4万円
おいおい。
そりゃ、タダで売れとは言わないけど、取りすぎじゃないのか。
まず1番大きいのは売る側がどれだけ手数料をどれだけとっていくかを把握すること、そして売り手は決してそれをわかりやすく説明することはないという事をきちんと心得ておくこと。
上の引用は前に取り上げた年収260万円で1000万円を貯蓄された方が銀行の勧めで投信を買って後悔したという内容の記事からのものです。
「買ってるひと全体で見たら、最初から負けてる。ショバ代とってる銀行だけが、確実に儲かる仕組みじゃないか」と言うのがある意味で本質ではないかと思います。確かに彼は損をしているかもしれませんが手数料4%と言うのがどれだけ不利な材料かというのに直感的に気付いてます。こういったセンスがあるから低い所得でもお金を貯めることができた訳ですが、そんな「お金を貯めるプロ」でも調べることを怠るとこんな不利な投資を行う事になってしまうことは意識しておく必要があります。
投資に勉強なんていらない 応援したい企業を探そう @日経マネー2018年4月5日より「貯めるプロ」に続いては「運用のプロ」にお出ましいただきましょう。さわかみ投信の澤上篤人社長が投資ブロガーの水瀬氏の批判もなにのそのとばかりに勉強はいらないと書いているのですが、ここで重要なのは勉強をしないという事よりも「安く買う事」であり、そしてその為にはリーマンショックのような暴落時をきちんと把握することなのでしょう。そうすれば買値より高く売れる時期は増えますし、投資の利回りも高くできます。それを考えると明らかに相場より高く物件を仕入れて、それに無頓着だったかぼちゃの馬車のオーナー達が苦境に陥ったのは当たり前の話だったのではないでしょうか?
投資なんて、安く買って高く売るだけのこと。暴落相場などで、多くの投資家が真っ青になって売っている時なら、安いに決まっている。そこで買っておけば、安く買えるじゃない。
取り合えずオーナー達を自己責任と責めるよりも彼らの失敗からいかに学ぶかは意識していきたいと思います。
写真:どぶ板通りのフラッグ、今年も5月3日~5日はどぶ板バザールへ
さて4月のランキングです。
1.イベント見聞録 2015年3月29日日米親善よこすかスプリングフェスタ 2015
2.Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜アーティスト村とコミュニティバス〜
3.取り残された女性たちのまち
4.現代の置屋の失敗〜かぼちゃの馬車破たんに思う〜
4.戦後の終わりに考える〜SEALDsと赤木智弘から見るリベラルの衰退〜
1位には昨年同様イベント見聞録 2015年3月29日日米親善よこすかスプリングフェスタ 2015が開催月に入りました。3月に2位だったので2月連続のランクインです。ちなみに横須賀の春イベントとして日米親善スプリングフェスティバルと2枚看板であるどぶ板バザールは例年通り5月3〜5日に開催されますのでそちらも是非おいでください。
5月3日(祝)〜5日(祝)
第139回ドブ板バザール
場所:横須賀市どぶ板通り(京急線横須賀中央駅・汐入駅、横須賀線横須賀駅下車徒歩)
時間:10:00〜18:00
内容
3日:大日本プロレス(12:00〜ちびっこプロレス教室、14:00〜試合開始)
4日:ビール・ハイボールガーデン
5日:トモダチジャズZEN Q Project,ジンジャーエール
参考
イベント見聞録 2015年5月3日どぶ板バザール
横須賀トモダチジャズ!!@FMブルー湘南
大日本プロレス
2位にはChoose or Loose 横須賀市長選挙2017〜アーティスト村とコミュニティバス〜 がランクイン、さすがにかつてほどではないにしても横須賀市長選挙ネタは強いです。
都市再生候補に横須賀と小田原 国交省が「稼ぐ力」創出@神奈川新聞2018年4月16日
ちなみに横須賀市政関連ではこんなニュースも入ってきています。どぶ板通りの最寄り駅である京急汐入駅周辺やベイスターズ2軍施設のできる追浜駅周辺を国交省・内閣府と連携し活性化していくようです。上地市長が掲げていた国・県と連携した地域への投資がどこまで成果を出すか試される事業と言えるのかもしれません。
3位には取り残された女性たちのまち がランクイン、所謂フェミニズム系の記事ですが他には平成の終わりに考えるその1〜女性の社会進出と8050問題〜が10位にランクインしています。
4位には現代の置屋の失敗〜かぼちゃの馬車破たんに思う〜 と戦後の終わりに考える〜SEALDsと赤木智弘から見るリベラルの衰退〜 同数でランクインしました。かぼちゃの馬車関連では地方のお金がたどりつくところ〜かぼちゃの馬車事件に思う〜も7位にランクインしています。かぼちゃの馬車事件は個人的には地方で有望な投資先がどんどん減っていく中で、地域の金融機関が地元以外で強引な営業を行ったことも一因になった事件という事、そして所謂高所得のエリート層がこんなにも安易なプランに引っかかってしまったと言う意味で結構重要な事件の様な気がしますが、報道が薄いのが気にかかります。戦後の終わりに考える〜SEALDsと赤木智弘から見るリベラルの衰退〜は2年前の記事ですがそれでも相変わらずランクインを続ける息の長い記事であり、団塊ジュニアで屈指の思想家とも言える赤木氏の強さを感じます。
さていかがだったでしょうか?今月も当blogをご覧になっていただければ幸いです。
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