つれづれなるままに

2018年12月

2018年12月31日15:43
カテゴリ
雑感
社会
西郷どん:最終回「敬天愛人」視聴率13.8% 期間平均は12.7%でワースト3位@MANTAN WEB2018/12/17より
俳優の鈴木亮平さんが主演を務め、西郷隆盛の生涯を描くNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の最終回(第47回)「敬天愛人」が16日放送され、平均視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。全47回の期間平均視聴率は12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区から算出)と、2012年放送の「平清盛」、15年放送の「花燃ゆ」の12.0%を上回ったものの、史上3番目の低さとなった。

少し前の話になりますが、今年の大河ドラマ「西郷(せご)どん」が最終回を迎えました。今年の平均視聴率は12.7%、平清盛・花燃ゆに次ぐ低視聴率だったそうです。個人的には1昨年、昨年に続き毎週見ていたのですが、1昨年や昨年に比べて見逃しても「ま、良いか」と思ったことも多かったのは確かです。

『西郷どん』は総括すると「最高のキャストに最低な脚本」 @Together
#西郷どん 感想+補足まとめ 最終回「敬天愛人」見よ、勇者は帰りぬ。もうここらでよかろうかい。 @Together

とは言え、そこまで悪いとも思えなかったのも事実です。実際ネットでの評価を見ると厳しめの評価筋でも少なくともキャストは最高と評しているわけです。個人的には西郷隆盛・大久保利通の主人公コンビもさることながら、国父島津久光、ひーさま徳川慶喜が光りました。島津久光は島津斉彬の陰に隠れて一歩間違えると、暗愚扱いされることすらある人物、徳川慶喜は有能ではあるものの戊辰戦争で真っ先に逃げ出した人物と考えるとどちらもきちんと描くのが難しい人物です。とは言え、久光は西郷・大久保のような英傑や新政府での要職を得た人だけでない薩摩藩全体、慶喜はペリー来航以降、揺れ続ける幕府を背負う人間としてのポジションとキャラクターが結びついたから面白かったのかなと思います。逆に主人公である西郷や大久保に関しては役者の熱演は素晴らしくても、西郷や大久保の選択の影で犠牲になった人たちに冷淡だなという感はぬぐえませんでした。見過ごしただけかもしれませんが「重税で苦しんでいた奄美や薩摩の農民はどうなったのだろうか?」という疑問がわかずにはいられませんでした。さて大河はこんな感じですが今年見て印象に残った映画やアニメは以下になります。

[フレーム]
動画:よく考えれば2年連続でイギリス関係の映画を見ているな
ボヘミアンラプソディ
イギリスの伝説のロックバンドクイーンとそのリードボーカルフレディ・マーキュリーの生涯を描いた映画、有名なバンドとは言え、個人的には疎いバンドだったので、「この曲クイーンだったのか」と言う部分も多かったのですが、やはり複雑なルーツや内面を持つフレディ・マーキュリーという人物にひかれた作品でした。題材が題材だけに単純なスターに駆け上がっていく作品でなく、スターとなってしまった後に起こる様々な軋轢に関してもじっくり書いているところは引き付けられました。またクイーンを最初にスカウトしたのがエルトンジョンの関係者だったり、最初のツアーでなぜか日本が候補だったりと言う話も小ネタとして面白かったです。

[フレーム]

若おかみは小学生

原作は令丈ヒロ子による児童小説作品という事で子供向けのアニメなのですがクオリティが高くて大人でも見れる作品でした。グローリー・水領をはじめとする一癖も二癖もある傷ついたお客さんやそれをいやすおっこの若女将っぷり、嫌みだけど優秀で頼りになるライバルキャラ、ピンふりとの関係やおっこを見守る個性的な幽霊や妖怪と言った世界観等丁寧に描かれた映画でした。
個人的には「訪れたすべてのお客さんをいやす(大意)」春の屋でおっこにとって「とても受け入れられないお客さん」が訪れ、そのお客さんとどのように向き合っていくかというエピソードまで入れたのには作り手のこだわりと誠意を感じました。
あと「君の名は。」などにも通じるお神楽のシーンも個人的には面白かったです。
一言でいえば丁寧で誠実な作品でした。

[フレーム]

動画:競馬好きには見逃せない作品

ウマ娘プリティダービー
さてアニメ部門では正直迷ったのですが、この作品に単純にかわいいウマ娘を楽しんだといった感じです。とは言え、オープニングの日高本線のディーゼルカーの描写が良かったというのもポイントでした。
作品的にはスペシャルウィーク、サイレンススズカ等競馬の世界では名馬と呼ばれる馬を美少女化し、美少女化した名馬であるウマ娘が実際競馬場のコースで徒競走をし、勝つとアイドルよろしくライブをやるという設定、個人的には競馬には詳しくないのですが、トーカイテイオー、ナリタブライアンなど有名な名馬が時代を超えて集結しレースをしたり、また学校でおしゃべりやトレーニングしている様子は競馬好きにはたまらないんだろうなと思いながら見ていました。またメインヒロインのスペシャルウィークの尊敬する先輩であるサイレンススズカが大けがをして1年リハビリをして復活するまでの過程はスペシャルウィークがある意味でスズカに依存してしまうという所まで書いたのが良かったです。そしてメインヒロインであるスペシャルウィークの所属するチーム「スピカ」のメンバーが勝ったり負けたりしながら最後全員揃っての大レースと言うのはこの作品のらしさを感じました。仕事で疲れて帰って夕飯食べながら見るのには非常に良い娯楽作品でした。

[フレーム]
動画:野馬追の御大将相馬氏

さてこんな作品を見てきたわけですが、やはりどの作品も影の部分をきちんと書いていたのが印象的でした。個人的にもしNHKに2021年の大河をリクエストするなら相馬義胤と言うのが個人的な答えです。1542年に勃発した伊達家稙宗・晴宗の親子喧嘩が南・中東北地方の大名を大々的に巻き込んだ天文の乱以降織豊時代に入るまでの50年間、国力10倍(江戸時代の石高で相馬:6万石、伊達62万石)の伊達家と戦い続け生き残った相馬家の当主、真田丸の真田昌幸が徳川・北条・上杉の大勢力の間で綱渡りを繰り広げた天正壬午の乱を50年近くやった人物です。

相馬義胤 (十六代当主)@Wikipediaより
天正16年(1588年)義胤が三春城へ入り損じたとき、相馬派の田村家臣・大越紀伊守(顕光)の小舅・甲斐守が伊達派の田村月斎、刑部(橋本顕徳)の妻子を人質に取れば城を明け渡すはずと進言したが、義胤は「男のいない屋敷に押し入って女子供を人質に取るのは恥である。敵が襲ってこれば潔く切腹するまで。」と言ってこの進言を退けた。義胤の武士道精神を伝える逸話である。
その為一瞬真田昌幸の様な表裏秘境の人物かと一瞬思ってしまいますがむしろ逆に正々堂々とした人物像が浮かび上がってきます。

相馬義胤 (十六代当主)@Wikipediaより
奥相茶話記によれば、この後、義胤は伊達家臣・中島宗求から降伏を勧められたが、討死を決意して「我と死生を同じくしようとする者は(相馬氏ら千葉一門の守護神である)妙見のご神前において神水を飲むべし。異儀を唱えるものは来るに及ばず。我は少しも恨みに思いはしない。」と言い、まさに最後の一戦を挑まんとしたという。この時一同が飲んだとされる御神水の井戸は、小高城跡に立つ小高神社の裏にある。
第5回 相馬氏存亡の危機@相馬の歴史講座 「相馬氏の統治時代」

二つ目の危機は、関ヶ原の戦い(せきがはらのたたかい)の後に訪れました。慶長(けいちょう)5年(1600)天下分け目の関ヶ原の戦いがおこりました。義胤(よしたね)は兵を抑えて出陣せず、戦いの決着がついたあとに上杉領の安達郡を攻めましたが、失敗に終わりました。慶長7年5月、野馬追祭が終り、牛越(うしごえ)城で義胤が家臣を集めて祝宴を張っているところへ、常陸(ひたち)の佐竹義宣(さたけよしのぶ)から書状が届きました。書状によれば、「自分(義宣)は、石田三成(いしだみつなり)へ加担したことで常陸80万石を没収されて、秋田に移される。相馬も領地没収となったので、親戚の縁で秋田に一緒にいけば、佐竹領の中から1万石分与したい」、というものでした。

評定の結果、義胤は三春領(みはるりょう)の大倉に隠居し、子息利胤(としたね)は幕府に再興を訴えるため江戸に上りました。訴えが聞き入れられ、10月には旧領の全てが安堵され、この危機も脱することができました。
相馬義胤@猛将妄想録


また豊臣氏による総無事令によって同盟相手の佐竹氏から援軍が望めなくなった中で伊達氏と単独で向かい合う状況になったとき、関ヶ原の合戦で佐竹氏との連座で転封されそうになった時と言う2度の危機においても前者は国力10倍の伊達氏との直接対決にもかかわらず、部下や領民は義胤に死生をゆだねることで、後者では息子の利胤の粘り強い交渉によって乗り越え、鎌倉時代から明治時代と言う700年近い相馬地域の領主として生き残っています。この700年続いたというのは九州の島津・相良氏と共に世界で最も長く続いた地域領主と知られています。

ある意味妄想ではあるのですが、この人を真田丸や女城主直虎のようにきちんと描く大河をやったら面白いのかなと思います。

最後は妄想になってしまい間抜けですが皆さんの一年はいかがだったでしょうか?
来年が読者の皆様にとって良い一年でありますように。
タグ :
#西郷どん
#ボヘミアンラプソディ
#若おかみは小学生
#ウマ娘プリティダービー
#相馬義胤
#大河ドラマ
IMG_0365
写真:意外に頑張っている横須賀のバス@汐留バス停

コミュニティバス「ハマちゃんバス」@横須賀市交通計画課より
現在、浜見台地区でボランティアが運行している「ハマちゃんバス」が、交通事業者によるコミュニティバスとして試験運行を開始します。
開始日

平成30年12月3日(月曜日)
運行日

月曜日〜金曜日(土日祝日は運休)
運行案内(路線図及び時刻表)(PDF:6,219KB)
時刻表(PDF:64KB)
日の出タクシー(株)@Facebook2018/12/2より

いよいよ明日、12月3日(月)よりコミュニティバス事業がスタートします!!

追浜地域でこれまで、NPO法人による自主運営によって運行されていた『 ハマちゃんバス 』の運行を弊社が引き継ぐ運びとなりました。

この『 ハマちゃんバス 』の愛称で親しまれるコミュニティバスは、今現在まで浜見台地区〜追浜駅周辺〜南共済病院を循環し地域の足としてなくてはならない存在となっています。...
この地域は、駅周辺までの距離はそれ程長くないものの道幅が狭く高低差のある場所となっており、日常の買い物や病院通いへのお出掛けに関して、交通不便地域とも言える地域であると言えます。

はじめて現地を視察した際の第一印象は、「確かにこの地域には何かしらの交通機関が必要だ。」とまず感じました。

さて一昨年の市長選挙で話題になった横須賀のコミュニティバス「はまちゃんバス」、これまでのボランティアによる運行から日の出タクシー(株)による本格的なコミュニティバス路線への転換をめざし試験運行を開始しました。まずはこれまで地域の足を担ってきたハマちゃんバス運行協議会の皆様お疲れ様でした。またこの志を引き継ぐ形となった日の出タクシー(株)のご活躍をお祈りいたします。

神奈川)地域バスの「期待の星」、6年の運行終了@朝日新聞2018年10月16日より
横浜市旭区の丘陵地を走るコミュニティーバス「四季めぐり号」が15日、約6年にわたる運行を終了した。住民が立ち上げから積極的にかかわり、高齢者らの生活の足を支えた地域公共交通の「期待の星」だったが、採算面の壁を越えられなかった。地元町内会と市は再開をめざし、新たな事業者との協議を進める。
コミバス四季めぐり号だより49号@日本共産党横浜市議会議員かわじ民夫より
運行委員会ではバス事業の1日当たりの採算性を、130人の利用者数で見込める判断で「採算ライン」を設定しました。また、二重交通さんからは100人を下回るまでは、採算を度外視する提案を頂き「継続ライン」が設けられました。〜中略〜
28〜29年にかけて、協定の第8条((注記)継続ラインに関するもの)に抵触する状況により協議が行われました。この時は、二重交通さんの判断で継続になっております。しかしながら、昨年末から、今年にかけて、さらに状況は悪化し「運行を継続するか否か」を判断する協議、第8条が再度開かれ、二重交通さんのこれ以上の赤字拡大や、運行継続することを、難しいと考えた事で、運行継続は「否」と判断され、第9条、運行終了の手続きが開始されました。
sikimeguri
画像:四季めぐり号利用実績@横浜市旭中央地区「四季めぐり号」
しかし「はまちゃんバス」の行こうとしている道は決して平坦なものではありません。上の引用記事は横浜市で6年間運行していて10月に廃止になった「四季めぐり号」と言うコミュニティバスの廃止に関する物、運行事業者は単に採算ラインを下回ったからでなく、採算よりも20%以上低い、「運行継続ライン」を定め赤字覚悟で運行する姿勢を示しても、それを6か月連続で下回った事で廃線になっています。住民も出来た当初だけ利用したわけではなく夏場を中心に運行継続ラインを上回り、採算ラインに迫る月もあったにもかかわらず、最終的には廃止となってしまったわけです。「はまちゃんバス」でも単純に採算ではなく、かと言って公共性や福祉を盾にどこまでも求めるのも出来ない中で、いかに住民が利用して運行事業者のコストを回収させ、また運行事業者はいかに住民に役に立つように努力するか、事業者は採算ラインよりも20%以上低い「運行継続ライン」を設定して、ある程度の赤字を覚悟で運行し、住民も毎月会報を発行して利用を呼び掛ける努力をした「四季めぐり号」でも廃止となった事はその厳しい現実を突き付けます

yokosuka_kotusien
画像:横須賀市地域交通支援事業リーフレット

地域交通支援事業(ガイドライン)@横須賀市土木部交通計画課

住民と事業者の話を書きましたが、当然行政もこの問題に無関係ではありません。今回調べてみて初めて気づいたのですが、横須賀市ではコミュニティバスの導入を訴えて当選した上地現市長の前任者である吉田前市長の時期に既に地域交通支援事業と言う仕組みが作られていました。本来なら市長選の際に紹介するべき件だったのですが今になってしまい申し訳ありません。詳細を紹介するスペースはなさそうなので少しだけ紹介します。

本編【表紙・目次・第1章_地域交通支援事業の方針】(PDF:4,151KB)
事業の基本的な考え方は以下になります。
1、安全・安心の運行:事業用車両(所謂緑ナンバー車による運行)
2、地域の合意形成:個人的要望や一部の人達の利便性追求でなく地域全体で必要性を認識
3、財政支援に頼らない運行:市が運行費用を公的資金で支援することは無い

本編【第2章_取組み手順(役割分担からステップ0,1,2まで)】(PDF:4,828KB)

本編【第2章_取組み手順(ステップ3,4,5,6)】(PDF:5,388KB)
そして取り組みの手順は以下になります。前提としては極力既存の路線バスを活用し、新規交通を導入する際は競合を避けるとの事です。
ステップ0 事前相談、検討体制の構築
ステップ1 地域ニーズの確認、既存交通サービスの評価
ステップ2 路線バスの活用(乗合バス)
ステップ3 タクシーの活用(乗合タクシー、乗用タクシー)
ステップ4 運行実験の実施
ステップ5 本格運行
ステップ6 運行継続

地域の合意による提案と、あくまで運行はタクシーも含めた交通事業者、そして財政支援はしないと言うのは横浜市の横浜市地域交通サポート事業と同じようなスタイルです。実現事例としては丘陵地にある粟田団地への新規バス停設置と一部バス便のルート変更が挙げられています。ただ横浜市地域交通サポート事業との違いを挙げるとすれば、やはり競合を避けると言う姿勢とステップ6の運行継続に関する部分になります。運行継続では利用状況の把握によるフィードバックが主となっています。

横浜・県央地域分科会協議結果(平成30年2月27日文書協議)@神奈川県生活交通確保対策地域協議会
両備HDがバス31路線廃止届 背景に過当競争 状況次第で撤回も@山陽新聞2018年2月8日

競合を避けると言うのは一見消極的に見えますが、多くのバス事業者が参入し、競合関係もなくは無い横浜では横須賀よりも人口規模が大きく、人口も成長しているのに2〜3年に1度部分廃止も含めバス路線の廃止の話が出てきています。また横須賀と人口規模の近い岡山市では既存バス会社のドル箱路線に新規参入の企業が安い運賃で参入し、既存のバス企業両備グループが赤字路線の大幅な廃止届を出した(ただし現在は撤回されバスに関する協議会が設けられた)と言う事件がありました。そういった事を考えると安易な競合を避けると言うのは賢明な考え方と思います。


yokosukabus
yokosukabus2
図・表:横須賀地区のバス利用者数推移(横須賀市統計書(平成25・29年度版)より作成)

ここで横須賀のバスについて少し考えていきましょう。上は横須賀市統計書から作成した、横須賀市のバス利用者推移です。一応注意が必要ですが、上の利用者数は後で出てくるのですが横須賀のバス路線を走らせている逗子や三崎と言った市外の物も含めた京急バスの営業所の利用者の合計と考えられ、横須賀市と言うよりも三浦半島の利用者数と言った方が近いかもしれません。
そして利用者数を見てみると2013年、2015年のそれぞれ8%、14%と大きな変動があるのですが、2008年〜2016年の推移としてみるならば2008年から概ね1割増加と増加傾向にある事がわかります

[画像:yokosukabus3]
表:各自営業所ごとの増減

そして各営業所ごとの数値を見ると逗子市・葉山町を中心とした30%増加、堀内営業所の路線の委託運行を行っている地域分社である湘南京急バス堀内営業所が50%増加となっています。ここで注意が必要なのは堀内営業所は湘南京急バスへの委託運行を進めるために久里浜や衣笠など隣接の営業所のバス路線の一部が移管されている事です。そうしてみると、逗子・葉山地区は激増、三浦市は減少、横須賀市は増加と言った状況が見えてくると思います

yokosukabus4
画像:三浦半島生活交通ネットワーク計画協議会の事業

湘南佐島なぎさの丘
湘南国際村

何故これほどまでに逗子営業所の利用者が増えたのでしょうか?まず最初に浮かぶのは営業所管内で湘南佐島なぎさの丘や湘南国際村など駅から遠い地区での開発が行われたことで、そのアクセス手段としてバスが利用されるようになった事、もう1つは開発地域が駅から遠いため積極的にバスの所要時間を縮める努力が行われた事、湘南佐島なぎさの丘湘南国際村の双方から渋滞の激しい国道134号線のバイパスとして整備された三浦半島中央道路経由の逗子駅行きバスが運行されているのは象徴的です。また2014年度に、三浦半島生活交通ネットワーク計画協議会の事業として国道134号(林交差点〜長柄交差点)を運行する逗子営業所の車両に、公共車両優先システム(PTPS)車載機を設置したのもその一環と言えます。

三浦半島生活交通ネットワーク計画協議会とは@横須賀市土木部交通計画課
国では、平成23年度に「地域公共交通確保維持改善事業」注1)を創設し、地域交通を支援するための補助制度を実施しておりますが、これらの補助金を交通事業者が受けるためには、各事業の目的・必要性・目標・事業費等を記載した「生活交通ネットワーク計画」の策定が必要となります。
この計画の策定に係る協議については、これまで横須賀市及び三浦市でそれぞれ独自に協議会をおいて行っていましたが、平成26年度の計画からは、市を跨ぐバス路線に関係する市町(横須賀市、逗子市、三浦市、葉山町)が参画して、新たに本協議会を設置し、その役割を担っています。
バスの走行環境を改善する『PTPS(公共車両優先システム)』@国土交通省
交通管理者の交通管制システムとバス事業者のバスロケーションシステムとを有機的に結合した新たな公共車両優先システム。路上の光学式車両感知器とバス車載装置間で双方向通信を行い、バス優先信号制御、バスレーン内違法走行車への警告、バス運行管理支援、所要時間表示などをリアルタイムで行うシステムであり、全国で導入が進められています。
西地区町内会 市中心部へ新路線要望@タウンニュース2015年3月13日より
事業の1つとして、導入が進められているのは「公共車両優先システム(PTPS)」。渋滞の多いバス路線において、定時運行を目的に信号停止回数を減少させることで、遅延時間の縮小を図るもの。来年度には、国道134号線の林交差点─長柄間で稼働する予定。

さて聞きなれない用語が出て来たので少し解説を、三浦半島生活交通ネットワーク計画協議会とは国の地域交通の補助金を受けるために「生活交通ネットワーク計画」を立てる必要があるので、それを行うための協議会を横須賀・逗子・三浦・葉山の3市1町共同で行っているものです。事業内容としてはノンステップバス・バスロケ・PTPSの導入などをこの地域では行っています。PTPSとは、交通管制システムとバスロケを有機的に結合しバス優先信号、運行管理支援、所要時間表示などをリアルタイムで行うシステムです。葉山のPTPSは2015年度に導入されたようです。三浦半島生活交通ネットワーク計画協議会では今年度堀内営業所内でもPTPSを導入しようとしている為今後に期待したいところです。

nhk
mhk2

画像:NHK路線バス特設サイト

吸収合併に関するお知らせ@京急バス2018年3月19日より

日頃より、京浜急行バスグループをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

2018年4月1日に、京浜急行バス(株)は100%子会社である羽田京急バス(株)、横浜京急バス(株)および湘南京急バス(株)を吸収合併いたします。

最後に一見地域のバスには関係なさそうなバス会社の合併の話です。首都圏を中心に1990年代〜2000年代分社化と言う動きがありました。横須賀でも利用者数推移の所で出て来た湘南京急バス(当時は横須賀京急バス)が2003年に分社化され堀内営業所の路線の委託運行を行っていました。

相鉄HDの不当労働行為 神奈川県労委が認定@日経新聞2018年1月19日
より
神奈川県労働委員会は15日、相模鉄道の労働組合が(HD)を相手取った不当労働行為の救済申し立ての一部を認定し、救済命令を出した。相鉄HDのバス事業を分社化する際の従業員の労働条件を巡り、会社側が組合員に命じた措置の一部などについて労使間での再協議を求めた。〜中略〜

会社側は2010年にバス事業を子会社の相鉄バスとして分社。当時はバス事業の従業員は出向扱いとし、バス子会社と親会社の賃金格差は会社側が補填することにしていた

一方、15年5月に会社側が相鉄バスへの出向者に対して同社への転籍や早期退職などから選択するよう求める人件費削減策を発表すると、組合員の一部が反発。ストライキをけん制する会社側の発言や、一部組合員の出向解除などを不当労働行為として15年6月に申し立てた。
京浜急行電鉄2017年度決算短信より
なお、京浜急行バス(株)は、本年4月に、安全性の向上、人材確保および営業力の強化等を図るため、羽田京急バス(株)、横浜京急バス(株)および湘南京急バス(株)の3社を吸収合併しました


この分社化の大きな目的の一つは人件費の削減で、中には労使がもめて県労委が一部とはいえ会社側に救済命令を出した相鉄HDのような例もあります。そんな中で京急バスがその分社化を解消した背景にはバスの運転手不足の問題があります。NHKの特設サイトでは多くをこの問題に費やしています。賃金は低く、労働時間が長いため離職率が高く、その為運転手が確保できずに路線廃止や減便が増えていると言った感じです。
だからこそ優秀な人材の確保の為京急バスは分社化をやめたと言うわけです。

いかがだったでしょうか?取敢えず、横須賀のバスは現状だけを見れば乗客が増え運転手不足に関しても打てる手を打っています。しかし横須賀の人口は減少傾向にあり、油断すれば他の都市のようなトラブルや廃線等が多く起こる可能性があるように感じます。それを防ぐために利用者が出来る事は何でしょうか?
利用をし、バスを走らせる事業者が潤う様にすることです。良く乗って残そうと言う言葉に対して効果が無いではないかと言う批判がありますが、横浜のコミュニティバスの四季めぐり号の廃止が語っているのは乗らなければバスは残せないと言う非情な現実です。これは「はまちゃんバス」の地域の人達にも横須賀だけでなく多くのバスの走る地域にも言えることではないでしょうか?



タグ :
##横須賀
##四季めぐり号
##はまちゃんバス
#分社化
#両備HD
#はまちゃんバス
#バス
#地域交通支援事業
#三浦半島生活交通ネットワーク計画協議会
#PTPS
IMG_0145
写真:フランスには日本の大手私鉄の様な存在と言うよりもそれを成り立たせるような大都市が無い...@小田急代々木上原駅

デモ続くフランス、マクロン大統領支持率が最低を更新=世論調査@2018年12月4日ロイターより

[パリ 4日 ロイター] - フランスで燃料税引き上げなどに抗議する市民のデモが続く中、Ifop・フィデュシアルが週刊誌パリ・マッチとシュド・ラジオ向けに実施した世論調査によると、マクロン大統領とフィリップ首相の支持率が最低を更新した。

調査は先週終盤に行われ、4日に発表された。それによると、マクロン大統領の支持率は23%と、先月の調査から6%ポイント低下。フィリップ首相の支持率は10ポイント低下し26%となった。
仏、燃料税の増税延期=デモ参加者は抗議継続@時事通信2018年12月4日

フランスのデモが話題になっています。マクロン大統領による燃料税引上げがきっかけで、不満が爆発したフランス国民が花の都パリで半分暴徒化したとの事です。

8月の失業率はEUで横ばい、ユーロ圏で改善@JETRO2018/10/11より

2018年8月の失業率を国別でみると、チェコが2.5%と最も低く、スペインが15.2%と最も高くなった(ただし、2018年8月のデータが未発表のギリシャは2018年6月時点で19.1%)。

失業率が前月比で最も改善した加盟国はイタリア(10.2%→9.7%)で0.5ポイントの低下、アイルランド(5.8%→5.6%)、ラトビア(7.6%→7.4%)、クロアチア(8.7%→8.5%)がともに0.2ポイントの低下で続いた。

一方、失業率が前月よりも悪化した加盟国は、フランス(9.2%→9.3%)、オランダ(3.8%→3.9%)、チェコ(2.4%→2.5%)、ルーマニア(4.2%→4.3%)、スウェーデン(6.3%→6.4%)でいずれも0.1ポイント上昇した。

2018年8月のEU28カ国全体の若年層の失業者数は、331万5,000人となった。このうち、236万7,000人がユーロ圏19カ国の失業者だった。若年層の失業者数は、前月からEU全体で1万2,000人、ユーロ圏では3,000人の減少となった。

加盟国別にみると、フランス(56万9,000人、若年層失業率20.2%)、スペイン(50万9,000人、33.6%)、イタリア(45万6,000人、31.0%)が引き続き大部分を占めた(ただし、最新データが未発表の英国は2018年6月時点で46万7,000人、11.0%)。

その背景にはまず若年層を中心とした高い失業率があります。フランスの失業率は9%を超えて高止まりし、若年層に絞れば実に20.2%、失業者数56.9万人と欧州1の若者失業大国と言って過言ではありません
その多くの若者を中心とした国民が経済的に苦しむ中での増税と言うのが彼らの怒りに火をつけたのでしょう。

国の鉄道利用順リスト@Wikipediaより
年間旅客輸送人数

5000万人以上の輸送人数がある国を示す。
日本 24.93 十億人 2017年
フランス 1.14 十億人 2009年

もう1つ忘れてはならないのは燃料税の意味合いが日本とは変わってくる事です。上はwikipediaから拾ってきた日本とフランスの鉄道年間旅客輸送量のデータです。年度が10年近く違うのであくまで目安としてみてほしいのですが、それでも鉄道利用に20倍もの差があるのがわかります。日本とフランスの人口差が大体倍くらいですからそれを補正しても鉄道の利用者が10倍近く差が付きます。
何故かと言えば大都市人口の厚みの差があります。日本の大都市、具体的には東名阪の3大都市圏と福岡都市圏には所謂大手民鉄と呼ばれる、独立採算で大規模な鉄道旅客輸送を行いターミナルデパートや郊外での住宅街開発を行う大企業が存在し、国鉄から転換したJRもそれらの地区では、彼らに倣い積極的な通勤・通学輸送を行います。結果これらの地区では「車なしでも生活できる」環境が作られているのです。
こういった存在はフランスには存在せず、確かにパリなどでは地下鉄があり積極的な通勤・通学輸送が行われていますが、言ってみればそれは日本では大手民鉄のない札幌のような存在と言えます。
そうしてみればフランスにおける燃料税増税の意味合いが多少わかるのではないでしょうか?札幌のある北海道、仙台のある東北に関して「車が無ければ生きていけない」という事を聞いたことがあると思いますがそれがフランスにも当てはまる訳です
だからこそ燃料税増税は日本で言えば消費税増税に近く、確かに「地球温暖化を防ぐ」と言うのは正しくてもこれは失業等で経済的に苦しいフランス国民の怒りに火をつけたわけです
2012年フランス議会総選挙@Wikipediaより
選挙制度:小選挙区制(単記二回投票制)
  • 第1回投票:有効投票のうち、過半数かつ有権者数の25%以上を得た候補者が当選。いない場合は1週間後に決選投票を実施。
  • 第2回投票:第1回投票において、12.5%以上の得票を得た候補が立候補。12.5%以上の得票を得た候補者が1人のみ、もしくは1人もいない場合は上位2名が立候補。最多得票を得た候補が当選
しかし、このマクロン首相の燃料税増税と言う施策を今する判断と、このデモを見ると選挙制度を中心としたフランスの政治文化の様なものを感じずにはいられません。上はフランス議会総選挙の2012年段階での選挙制度、この決戦投票付小選挙区はルペンの様な極端な主張をもつ政治勢力の伸長を妨げた面もありますが、今のフランスにおいて大統領選挙と議会総選挙でマクロン大統領に大きな政治基盤を与えた制度でもあります。
この制度を見るとついこんな想像力を働かせてしまいます。この制度は「政敵を理屈で言い負かしてしまいさえすればどんな悪政も思いのまま」と言う風にも見えないでしょうか?だからこそマクロンは経済的に決して良い状態でないこの時期にあくまで地球温暖化対策と言う政治的に正しい事ではある燃料税増税を強行できたのだと

ノブレス・オブリージュ@wikipediaより
ノブレス・オブリージ(仏: noblesse oblige ノブレ(ッ)セォビリージ)とは、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指す。 〜中略〜
倫理的な議論では、特権は、それを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべきだという「モラル・エコノミー(英語版)」を要約する際に、しばしば用いられる。最近では、主に富裕層、有名人、権力者、高学歴者が「社会の模範となるように振る舞うべきだ」という社会的責任に関して用いられる。 〜中略〜
貴族が21世紀の現在も存在するイギリスでは、上流階級にはノブレス・オブリージュの考えが求められている。第一次世界大戦では貴族や王族の子弟にも戦死者が多く、第二次世界大戦ではエリザベス2世がイギリス軍に従軍し、フォークランド紛争にもアンドルー王子などがイギリス軍に従軍している。現在でも、例えば高校卒業後のギャップ・イヤーに、ウィリアム王子がチリで、ヘンリー王子がレソトの孤児院でボランティア活動に従事している。またウィリアムはホームレス支援事業のパトロンでもあり、自ら路上生活体験をした。
アメリカ合衆国では、セレブリティや名士が、ボランティア活動や寄付をする事は一般的なことである。これは企業の社会的責任遂行(所謂CSR)にも通じる考え方でもある
当然それだけではなく主にイギリスやアメリカで目立つ考えではありますが、ノブレスオブリージュと言う考え方があります。2度の世界大戦ではイギリスの上流階級の子弟も積極的に従軍し、アメリカではセレブリティが寄付やボランティアによって社会的に恵まれない存在に様々な手が差し伸べられています
素晴らしい立派な事だと思います・・・、が社会に大きな影響力を持つ上流階級の責任の取り方と言われると少し違うのではないかと思います。言うなれば戦争であれば起こさない努力、ボランティアや寄付であればそれが無くても問題なく回っていく社会それを作っていくためにその影響力を行使していくのがこういった上流階級の責任であり、その本来の責任とノブレスオブリージュで補える物の間の溝が大きすぎるからこそ今回のデモのような事態が起こっているのではないでしょうか?

郡上一揆@Wikipedia
郡上一揆(ぐじょういっき)は、江戸時代に美濃国郡上藩(現岐阜県郡上市)で宝暦年間に発生した大規模な一揆のことである。郡上藩では延宝年間にも年貢引き上げに藩内部の路線対立が絡んだ一揆が発生したが、一般的には郡上藩主金森氏が改易され、老中、若年寄といった幕閣中枢部の失脚という異例の事態を招いた宝暦期の一揆を指す。〜中略〜
郡上一揆は、郡上藩がこれまでの年貢徴収法であった定免法から検見法に改め、更に農民らが新たに開発していた切添田畑を洗い出して新規課税を行うことにより増税を行うことを決定し、それをきっかけとして発生した[1]。極度の財政難に悩まされていた郡上藩では、一揆開始前から各種の賦課が増大しており、一揆開始当初は豪農層や庄屋など豊かな農民や、郡上郡内でも比較的豊かであった、郡上八幡中心部よりも長良川の下流域にあった村々が一揆を主導していた[2]。

万石騒動@Wikipedia
万石騒動(まんごくそうどう)とは、1711年(正徳元年)に安房国北条藩で起こった農民一揆である。北条藩1万石の所領27ヶ村全体の農民が参加したことからこの名がある。この一揆によって藩主屋代忠位は失政を咎められ、北条藩は改易となった
このデモの陰で「やはりフランスは先進的政治への不満をデモと言う形できちんと伝えている」と思った方、個人的には少し歴史を勉強してみては思います。日本は愚か世界中に現代民主主義の政体は無かったと思われる江戸時代、決して多くは無いとはいえ、重税や増税に反対して領民が一期を起こし、それがきっかけで「失政」を理由に幕府から改易を言い渡されている大名と言うのは数は多くは無いとはいえいます。上の例では挙げていませんが、有名な島原の乱でもきっかけとなる悪政を行った大名の松倉氏は「失政」を咎められ改易・斬首させられています。個人的には重要なのは領民たちが一揆と言う形で訴えた事もそうですが、それに対し「失政」が理由で改易と言う最大級の処分が行われた事です。言うなれば江戸時代の上流階級である大名はその政治に対して結果責任を取らされたという事です
この事は今の政治にも引き継がれる部分があります。90年代の自民党有力政治家である野中氏の口癖は「政治は結果責任」でしたし、マクロン氏と同様の新自由主義の政治家として批判を浴びがちな小泉純一郎氏や現安倍首相(2期)もそれぞれ金融機関に対する公的資金投入による金融安定化、大規模な金融緩和であるアベノミクスを当初に行って経済を安定化させてからそれぞれ反発されがちなメイン政策に取り掛かっています
少なくともマクロン氏の様に就任1年かそこらで失業率の高いまま増税を行うようなことはしていません

ノブレスオブリージュと改易この2つが生み出す政治文化の違いが日本とフランスに代表される欧米のデモの光景に大きな影響を与えていると個人的には思いますが皆さんはいかが思いますでしょうか?
タグ :
#フランス
#マクロン
#デモ
#万石騒動
#郡上一揆
#ノブレスオブリージュ
#改易
[フレーム]
来年の映画化が楽しみだ

さて11のランキングです。11月は新記事無しを脱出できました。

1.BTSとキズナアイ
2.取り残された女性たちのまち
3.メディアの緩やかな自殺〜幸色のワンルームに思う2〜
4.朝鮮情勢は複雑怪奇〜戦後の終わりに考える2017〜
5.戦後と平成の終わりに考える〜昭和から離れられない左翼運動家と平成の若者の"HINOMARU"〜
5. 春休みは聖地巡礼&お花見へGo!!

1.BTSとキズナアイ
3.メディアの緩やかな自殺〜幸色のワンルームに思う2〜

1位、3位に関してはbrother-t流TV論ともいえるこの2作が入りました。メディアの緩やかな自殺〜幸色のワンルームに思う2〜博報堂DYメディアパートナーズ「メディア定点調査2018」時系列分析よりのデータの存在から出来たとするなら、BTSとキズナアイは「相棒」の主役の水谷豊って70年代の古いドラマ(リアルタイムでは見た記憶が無い)の映像でもみたから結構歳行ってるけど、一体いくつくらいだろう?と言うのが出発点でした。基本的にTVは見ないですが、「科捜研の女」も含め両親が割合この手のドラマが好きなので比較的見ていました。BTSが「原爆投下を肯定するようなTシャツを着用していた」という事の批判が出発点と言う事でポリティカルコレクトと言うか、政治的な文脈での話が多かったので、そこは無視してあくまで出演させる側であるTV朝日などの姿勢を問う事、メディアの緩やかな自殺〜幸色のワンルームに思う2〜が見る側の高齢化を書いたので、今度は出演する側の高齢化を書いてみました。
キズナアイに関しては現段階でVtuberそのものは模様眺めと言った感じですが批判にめげず取り上げ続けるNHKは頑張っていると思う反面、今起こっている見る側の高齢化と言う問題に危機感を感じているのだなと感じました。
ちなみにこんな新企画もあるそうです。
アニメ「NHKバーチャルのど自慢」放送決定!@NHK201811/21


syunamul1
画像:それは違うぞ

4.朝鮮情勢は複雑怪奇〜戦後の終わりに考える2017〜

1位の記事とは多少は関連があるので先に4位の記事の紹介を、BTSの件でこんなtweetが注目されたのですが、さすがにこれは韓国と言うか朝鮮半島の人々への冒涜ではないかと思います。日本の敗戦で、韓国は独立をつぶされ、国を分断され、古い言葉で言えば、アメリカの冊封体制に組み込まれたと言うのが妥当な解釈だと思いますし、北朝鮮と同じ政治体制でなく南北統一が政治的に決して小さくないテーマである事を問えばこのシュナムル氏の考えが正しくない事はあっという間にわかると思います。韓国に限らずですが、とある国を尊重すると言うのは、例えその国・地域の歴史が複雑であってもそれを理解する、あるいはその努力をする前提があったうえでのことであり、自分のむかつくものをたたくために良いとこどりする事ではないはずです。
そういった事を諌めるために書いた記事では無いですが、個人的には韓国や北朝鮮に関わる事を考えるときに大雑把でいいから歴史の流れは意識しておいた方が良いなと思います。

2.取り残された女性たちのまち

前半低迷していたのでさすがにもう勢いはないかと思われていたこの記事が後半急速に伸びて2位に入りました。ちなみに年明けに出てくる年間ランキングでは多分圧倒的1位の2018年を代表する記事でもあります。
個人的には平成が終わるこの時期にみて見ぬふりしていた問題が本格的に見ぬ振りが出来なくなってくると言うのが若い世代を中心に意識されているのかなと思いますが如何でしょうか?
ちなみにこの取り残された女性たちのまち横浜市青葉区の藤が丘駅周辺に関するまちづくり推進に関する協定を東急・横浜市・昭和大学で締結したようです。

藤が丘駅周辺の新たなまちづくりの推進に関する協定を締結しました@東急電鉄2018年10月4日


5.戦後と平成の終わりに考える〜昭和から離れられない左翼運動家と平成の若者の"HINOMARU"〜

5位にはRADWIMPSの曲に関する炎上をネタに書いたこの記事が入りました。RADWIMPSと角松敏生、一見相容れないように感じる存在と言うか一歩間違えれば親子くらい歳の離れた両者ですが、海外と向き合った(角松敏生:NY/LA等のトップミュージシャンとの共演、RADWIMPS:韓国・イギリスなどへの海外ツアー)2組のトップミュージシャンが、結果的に日の丸君が代を取り上げ批判されると言うのは面白いと思うと同時に今起こっている所謂右傾化と呼ばれるものは、海外との距離が近くなったから起こったものかなとも感じます。

5. 春休みは聖地巡礼&お花見へGo!!

同率5位にはこの記事が入りました。少し調べてみたらこんなイベントをやっていたようです。
×ばつ「ハイスクール・フリート」フォトコンテスト開催!スペシャルトークショーも開催決定@はいふり2018年9月19日

地元の盛り上げに力を貸してくれるはいふり関係者には感謝しかありません。そして私のblog記事を読んでより横須賀と言う街を楽しんでいただければ書き手冥利に尽きる限りです。

ゆるきゃら批判に思う〜私的まちづくり論その6〜

ちなみに今月はこういった記事も書いたのですが、ゆるきゃらを批判する人達を見るとこういったアニメ関連の動きにも疎いように感じます。個人的なスタンスを言えばまちづくりの目的と言うのは、街を盛り上げ、商売をしやすくすることで、地域の為に動ける人(イメージとしては消防団や民生委員、PTA役員や町内会、果ては地方議員等の成り手)を地域に確保しておくことにあると言う考え方を今はしています。その考えを前提だとゆるきゃらに批判的だったりハイフリの様なアニメに対して無頓着だったりしたうえで「まちづくり」と言うのは少々わからないものがあります。ゆるきゃらは比較的低コストで一定の盛り上げが計算できますし、アニメの聖地に集まってくる人たちは、地域の為にお金だけでなく手間・暇を提供する事を厭わない人達が少なくないです。

いかがだったでしょうか?今年ももう12月であっという間と言う感じしかないですが風邪などひかないように!!

タグ :
#シュナムル
#BTS
#キズナアイ
#Vtuber
#はいふり
#横須賀
#まちづくり
#幸色のワンルーム
#RADWIMP
#角松敏生
最新記事
人気記事
リンク集
読者登録
広告
広告3
広告4
広告2
アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:
ギャラリー
楽天

Template by decoweb

traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /