2008年06月
写真:メイドさんがお待ちしております。@秋葉原
◎にじゅうまる7月卸値、10円近い上げ=ガソリン価格180円台も-石油元売り@時事通信社6/27
◎にじゅうまる終値で初の140ドル台=一時143ドルに迫る-NY原油@時事通信社6/28
とうとうガソリン代がリッター180円台に突入するそうです。また原油価格もとうとう140ドル突破と原油高はとどまるところを知らず、ガソリン価格に関しては1999年の水準のほぼ倍額ガソリン高騰が始まる直前の2004年水準の1.8倍、ガソリン高騰の最初のピーク2006年から見ても1.3倍と相当な水準となっています。
ガソリン高の推移
1999/3:91円 ガソリン価格ボトム
2004/3:100円 ガソリン高騰前
2006/7:137円 ガソリン高騰第一次ピーク
2008/7:180円?
参照:6、ガソリン価格高騰から見えるもの〜潜在的交通弱者について〜
5月全国コアCPIは前年比+1.5%の大幅上昇、ガソリン価格が押し上げ@ロイター6/27
それに伴い物価の方も1.5%上昇、スタグフレーションと言う言葉も良く聞かれるようになりました。
秋葉原で通り魔、トラックで次々とはねてナイフで斬りつけ、7人が死亡@GIGAZINE6/8
そんな物価上昇の中6月最も衝撃を与えた事件が冒頭の写真の秋葉原でおきました。被害者の方に哀悼の意を表します。
さてこの事件では加害者が疲弊した地方からの派遣社員でありまた恋愛も絡んでいた(?)事等から格差問題、モテ問題として大きく報じられています。
ただ一方で感じるのは容疑者をはじめとする若い世代が安い月給でワーキングプア、ロストジェネレーションと蔑まされながら支えてきた物が安く買えるデフレ社会の終焉です。
企業の品格〜グッドウィル廃業@ツカサネット新聞6/26
秋葉原の事件の記憶も生々しい月末には人材派遣の最大手である意味で若い世代の労働問題に関する悪の枢軸として扱われていたグッドウィルが人材派遣業の廃業がすると伝えられました。
シュガー社員が会社を溶かす@〜人事労務屋のつぶやき 独立編〜
ある機械販売会社に勤める20代の女性社員は、あまりに仕事の進みが遅く、ミスも多かったため、上司から時間の使い方を注意された。
「親にさえ叱(しか)られたことがない」
女性社員は急に怒り出し、翌日から出社しなくなった。
秋葉原事件の容疑者は1982年生まれの25歳、就職氷河期に直撃した所謂ロストジェネレーションの最終ランナーと言える世代です。それ以降の世代は少子化で人数が減り企業も人材確保の必要性から「シュガー社員」等と言われながら積極的な採用を行っているのでもはやグッドウィルのような「職のない若い世代を大量に確保して安く使い倒す」と言うようなビジネスモデル、言うなれば労働力のクリームスキミングのようなやり方は善悪抜きにしてもはや成り立たなくなっているのでしょう。
米国産牛肉:無法地帯と化した夜の光化門(上)@朝鮮日報6/27
一方韓国では米国産牛肉輸入問題に端を発したデモが大きな問題となり大統領の支持率が福田首相のそれをも下回る惨状となっているようです。
韓国の貿易収支、再び赤字転落@朝鮮日報6/25
6月の物価上昇率、7年ぶりに5%突破か@朝鮮日報6/26
この暴動ともいえるデモに対し「日本も韓国の労働者、消費者のように声を上げるべき」と言った賛意も聞かれますが、個人的に感じたのは背景にある韓国の経済問題、日本では秋葉原の容疑者のような存在が安く働くことで何とか支えられている貿易黒字や物価の上昇が韓国では日本以上に若い世代が残酷に扱われているのにも拘らず支えきれず、経済的な惨状があるためにおきたことと捉えています。
しかし5月の暫定税率復活を期に月10円/lと言うハイペースで上昇を続けるガソリン価格や秋葉原の事件、グッドウィルの廃業のニュースから聞こえてくるのは最早そんなやり方が持たないと言う現場からのメッセージではないでしょうか?
JRが富山市に運賃収入を返還@KNBニュース6/23
高山本線活性化社会実験
そんな時代にどう対処していくか、それは結局今起こっていることを冷静に受け止め、それに対して誠実に対応していくことではないでしょうか?上の記事はこのblogで何度か取り上げている富山市の高山本線での社会実験のものですが、この施策では既存の鉄道インフラである高山本線で列車を増発する為に富山市がJR西日本に補助を出し、それに対し乗客が増加したJRが増客分の運賃収入を返還しています。
元国鉄のJRは公共性を求められて不十分な負担で様々な要求がなされ、何かトラブルがあった際は企業防衛の為、必要最小限の支出で済まそうとする為様々な問題が浮かび上がることが多いのですが、この高山本線の社会実験では改善を要求する富山市側がきちんと必要な費用を負担し、一方でJR側もそれに伴う受益をきちんと還元しています。多分誠実な関係とはこう言ったことなのでしょう。これが労働の行われる現場であればきちんとした待遇を行うべきであるし社会であれば低賃金の労働者をきちんと社会を支える存在として扱う。
確かにガソリン価格の高騰は大きな出来事であり、画期的な施策が求められるのも理解できますがそう言った時期だからこそこう言った誠実さが求められるのではないでしょうか?
ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ OPEC議長が原油170ドル予測
写真:下町探検も乙な季節です。@横浜野毛
〜7月19日(土)
銚電スリーナイン
列車出発時刻・出発駅
1銚子駅14:51発
2銚子駅15:42発
3銚子駅16:36発
チケット:3000円(銚子電鉄1日乗車券つき販売HP)※(注記)乗車の際は前売りチケットが必要です。6/21(土)114:51発、7/19の316:36発は売り切れました。
内容:東京が本拠の劇団シアターキューブリック(緑川憲仁代表)が21日から7月19日までの毎土曜日、銚子電鉄の車内を舞台に芝居を演じます。電車と劇団と言うありそうでなかったコラボだけに注目です。
参考
シアターキューブリック『銚電スリーナイン』怒涛の初日回顧〔1〕 [日々雑録]@とうふのかど
シアターキューブリック『銚電スリーナイン』怒涛の初日回顧〔2〕 [日々雑録]@とうふのかど
シアターキューブリック特別公演「銚電スリーナイン」観劇感想@不動はまだ来ないのか
6月28日(土)、29日(日)
きむらとしろうじんじん大散歩会!
集合場所:黄金町バザール事務所(京急線黄金町駅、日の出町駅下車)
集合時間:10:00
内容:秋に行われるアートイベント黄金町バザールのプレイベントアートな茶人と共に横浜の下町で野点に向きそうな場所を探して歩き回ります。
参考
黄金町バザール
かつての風俗エリアも今は昔...再生へ向け動き始めた黄金町の「現在」@ヨコハマ経済新聞
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- #銚子電鉄
- #シアターキューブリック
写真:三浦展氏の天敵イオンショッピングセンター
さて昨年やった数字学、1回限りで終わりかと思いきややっと復活の日の目を見ることとなりました。さて今回はアンケートについて取り上げてみましょう。
「キャバ嬢」は女性「憧れの職業」 ブログやテレビでアイドル扱い@J-CAST NEWS5/21
新聞各紙によると、民間のシンクタンク「カルチャースタディーズ研究所」が2007年7〜8月に15〜22歳の女性に職業希望調査をしたところ、「キャバクラ嬢・ホステス」がなんと11位に入った。公務員や看護師をしのぎ、高校生の20%、大学生の21%、正社員の33%が水商売を希望していたというのだ。
さて「今の若い女性の憧れの職業はキャバクラ嬢」と言うショッキングなニュースが一部で報道されました。
憧れの職業が売女(性的な職業につく女性への蔑称、関係の皆様申し訳ありません)とは慎み深い大和撫子の伝統も地に落ちた物だ・・・等とお考えのあなた太字の部分を注目してください。まず順位は11位、そして回答数は一番低い高校生でも20%、20%*11=220%、あれ?と感じませんか?わざわざベスト10外のものの情報が流通し220%と言う数字が裏付けるように複数回答可能な設問をしていると言うことはその段階で何らかの意図があるとは思えないでしょうか?
三浦展氏分析コラム第1回 キャバクラ自由主義 @ジェネレーションZより
Q.なりたい職業、してみたい仕事は?(MA)
携帯3次調査では「なりたい職業、してみたい職業」を選択肢から選んでもらった。すると多い順に、歌手・ミュージシャン、音楽関係、雑貨屋、パティシエ、お菓子屋さん、パン屋さん、ネールアーチスト、カフェ店員、美容師、保育士、そしてキャバクラ嬢・ホステスなどとなっている。なんと女子全体の22%、高校生の20%、大学生の21%、正社員の33%がキャバクラ嬢になりたい、してみたいと答えているのだ(下記表参照)。ちなみに公務員は18位で15%である。全体に夢見がちで、ゆるい職業意識だと言える。
全体 正社員 非正規 高校生 大学生 浪人/ 失業/その他
短大
歌手 39.5 43.5 50.7 37.2 33.3 32.6 49.2
ミュージシャン
音楽関係 36.7 39.1 40.4 36.7 40 29.8 35.4
雑貨屋 33.4 35.9 39.6 31.1 34 30.4 40.7
パティシエ30.1 34.8 30.7 29.4 26 30.4 33.9
お菓子屋さん、
パン屋さん
ネール 28.6 28.3 41.8 27.2 15.3 19.3 40.7
アーチスト
カフェ店員28 33.7 30.7 26.7 28 24.9 32.3
美容師 24.2 18.5 28.4 25 10.7 19.3 32.3
保育士 23.5 22.8 24.9 22.5 24 27.1 23.8
キャバ嬢、22.3 32.6 27.1 19.9 21.3 20.4 28
ホステス
マスコミ関係21.8 23.9 21.3 21.3 38 19.9 13
公務員 15.3 23.9 10.7 14.8 30.7 12.2 10.6
さて元ソースとなったコラムから引用してみました。J-CAST NEWSさんは11位としていたようですがどうやら誤植だったらしくキャバ嬢人気は9位に赤丸急上昇しています。しかし注目したいのは分析コラムとしながらタイトルからも分かるようにキャバ嬢に関すること、そして他の上位回答も含めて浮かんでくる怪しげでないのかと言う懸念に対してのこのアンケートはいい加減なものではないと言う言い訳に終始しています。
さてここで不思議に思うのはここまで木目細かいアンケートを行っているのにそれを生かした解析になっていないことです。今後本にするから目立つ部分だけ書いたといわれたらそこまでですが、怪しげでないと書くのなら私だったらキャバ嬢への言及は必要最小限として大学生の回答でマスコミ・公務員のものが多いのを生かして「就職を控えている大学生は現実的な回答が多く〜」みたいな感じで書く様な気がします。
それでもわざわざ言い訳をしながら「ジェネレーションZの女性はキャバ嬢になりたがっている」と書くのは実際にこの世代の女性の意思(複数回答など答えやすい環境を作ってもなお80%近い女性はなりたいとは答えていない)と言うよりもアンケートを行った側の投げかけたいことなのではないでしょうか?
そう考えるとしたがわの見事な仕掛けが見えてきます。
・複数回答や選択肢の作成で自分の望む回答への答えやすさを増大させる
・レポートの際には自分の望む回答がいかに重要な要因かを強調する(今回で言えば9位でしかないキャバ嬢回答を軸にレポートを書く)
[フレーム]
目次
第1章 がさつな女―女らしさの崩壊と逆転する男女意識(女子の方が「気が強い」「がさつ」「だらしない」女子が男子化、あるいは男子を超える時代)
対応コラム
第2章 キャバクラ嬢になりたい女子―性意識の解放と変質する職業意識(高校生の二〇%、大学生の二一%、正社員の三三%がキャバクラ嬢になりたい東大医学部キャバ嬢もいる時代 ほか)
対応コラム
第3章 スピリチュアルにはまる若者―近代の解凍と再魔術化される意識(人間は死んでもまた生き返ると信じる者が半数近い細木、美輪、江原の人気は、自分が何をすればいいか教えてくれるから ほか)
対応コラム
第4章 よさこいを踊る若者―地域社会の解体と拡大する格差意識(よさこいを踊ったことがある女子高生が五三%和風志向はなぜ起こるのか? ほか)
対応コラム
さてこのアンケートを元に書かれた本を見るとやはりこのアンケートに関わる項目は「キャバクラ嬢になりたい女子―性意識の解放と変質する職業意識」とキャバ嬢の話を軸に展開されているようです。他に書きようがあるとは思いますがこう言った書き方をしていると言うことはアンケートの行い手の意思と見て間違いないようです。
さてここで考えなくてはならないことは何でしょうか?
実はアンケートとそれに付随するレポート等が1番饒舌に語っているのはアンケート実施者の意思な訳ですから何故実施者がこの様な発信を行おうとしたかと言う背景について考えて見ましょう。
さてこのアンケートで唯一個人名が出ているのはカルチャースタディズ研究所主催の三浦展氏、と言うことで三浦展氏の言説、特に若い女性に対する物を少し見てみましょう。と調べてみたらカルチャースタディズ研究所のHPにこんなものがありました。
youth003 増殖するかまやつ女
最近、原宿や下北沢でみかける、帽子をかぶった女子。古くさい、おじさんみたいな帽子で、髪型ももっさりしていて、服装は楽ちん風。まるでかまやつひろしのような風貌が特徴だ。そこでカルチャースタディーズ研究所では、こうしたファッションの女子を「かまやつ女」と名付け、街頭でインタビュー。その結果から、カルチャースタディーズ独自のファッション社会学分析を行った。
〜中略〜
全国平均より少し下の階層出身者か?
〜中略〜
しかし90年代以降、特にこの数年、若い女性のファッションに、いいとこのお嬢さんに見えたいという志向性を感じることはほとんどなくなった。むしろ自分が所属する階層をそのまま肯定するのだ。中の下の階層に属していても、中の上に見せようとは思わず、むしろ中の下であることですら露悪的といってもよいやり方で強調する、そういうファッションでかまわなくなった。そういう価値観の変化をガングロ、ヤマンバは表わしている。だから、言い方を換えれば、ガングロは階層格差拡大の時代の前触れなのである。
〜中略〜
まさにたいていのファッションはそこらへんで買えるようになったのだ。パルコでとか、丸井でとか、ラフォーレでとか考える必要がなくなったのである。大宮の駅前の何とかっていうビルの、どこかで買ったという程度にしか覚えられないし、覚える必要がないのだ。
〜中略〜
かくのごとく、かまやつファッションの背景にある価値観は、ほんの少し年上の世代にとっても、あまりに希薄に見える。いや、背景が見えないのだ。「自分らしさ」しかないからだ。しかしその「自分らしさ」は、いわゆる個性とか、主張といった「濃さ」がない。濃い自分を持っている人のファッションではないのだ。希薄な自分が、その希薄さをセンスのある「自分らしさ」として肯定している、それがかまやつファッションだ。
文章が長く、かつ遠まわしな言い方が多いので上手い引用が出来なかったのですが、何となく主張としては
・あまり異性受けを意識しない「かまやつ女」ファッションが若い女性に増えている
・「かまやつ女」ファッションをする女性はどちらかと言えば下層の女性のようだ
・最近の若い世代はファッションのこだわって自分を高く見せようとしない
・そんな若い世代はうすっぺらい
悪意を持ってまとめれば
・最近の若いもんはファッションに拘って東京のパルコや丸井やラフォーレとかで買い物をせずにけしからん、それはきっと若い世代が薄っぺらく劣化したからだ
と言う風にも取れます。
とすれば何故かれがキャバ嬢にそれだけ拘ったかが見えてくるような気がします。
例えばキャバ嬢と同様に上位に上がっているものを分類すると
アーティスト系
・歌手・ミュージシャン、音楽関係、ネールアーティスト
自営業系
・雑貨屋、パティシエ、美容師
飲食系従業員
・カフェ店員、キャバ嬢
勤め人系
・保育師、マスコミ関係
まずアーティスト系は競争倍率が高くかつ忙しいのでファッションにお金を使いそうに無いですし、自営業系もやはり同様でしょう。勤め人系の保育士やマスコミ関係もマスコミ関係の一部を除けば高収入は期待出来そうにありません。
そう考えると「今の若い女性の憧れの職業はキャバクラ嬢」と言うメッセージは「高収入のキャリア系勤め人になれない女性はせめてキャバ嬢になってファッションにお金をつぎ込んでください」と言っているように聞こえるのはうがちすぎでしょうか?
ついでに三浦氏のプロフィールを見ると以下のようなことも書かれています。
1958年生まれ。82年、一橋大学社会学部卒業。(株)パルコ入社。マーケティング情報誌『アクロス』編集室勤務。同誌編集長。
「第四山の手」「新人類」等のキーワードを使い、時代、世代、消費、都市、文化などを分析。特に団塊世代研究、東京論、郊外研究等により注目を集める。
さて今回のまとめ
・調査側は複数回答など自分が望む結果の為の仕組みを施してアンケートを行う
・その上でレポートは自分の望む回答を重視して作成する
と言うことで
・アンケート調査は調査対象よりも調査側の意思を確実に反映する
と言う事を意識してみるのが慣用です。
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- #三浦展
銚子電鉄の1日乗車券弧廻手形
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写真:銚子電鉄の1日乗車券東京の劇団とのタイアップイベントが始まります。
6月20日(金)、21日(土)
小湊鉄道懐石料理列車運転
集合場所、時間:五井駅ホーム10:40
値段:4000円
内容:季節の旬の素材を織り込んだ懐石料理を里山あふれる小湊鉄道の車窓を見ながら頂きます。
参考:懐石料理列車と温泉@モカのひとりごつ
6月21日(土)
横浜市民メディア連絡会 20年度第一回研究会
場所:横浜市なか区民活動センター 研修室1(みなとみらい線日本大通駅、横浜始栄地下鉄・JR関内駅下車徒歩)
時間:13:30〜
テーマ:開港150周年と横浜まちづくり市民放送局
6月21日(土)〜7月19日(土)
銚電スリーナイン
列車出発時刻・出発駅
1銚子駅14:51発
2銚子駅15:42発
3銚子駅16:36発
チケット:3000円(銚子電鉄1日乗車券つき販売HP)※(注記)乗車の際は前売りチケットが必要です。6/21(土)114:51発、7/19の316:36発は売り切れました。
内容:東京が本拠の劇団シアターキューブリック(緑川憲仁代表)が21日から7月19日までの毎土曜日、銚子電鉄の車内を舞台に芝居を演じます。電車と劇団と言うありそうでなかったコラボだけに注目です。
参考
お芝居電車1日3往復 乗客が観客、銚子電鉄で劇団公演@asahi.com
走る、銚子電鉄@向後功作の銚子散歩
今日の産経新聞!@月とすっぽん 太陽とすっぽんぽん
6月22日(日)
ヨコハマ路地博'08
場所:創造空間9001(旧東急桜木町駅舎)
時間:open/13:00 close/21:30
内容:□しろいしかくSpeakers vibes(ウェアブランド)、flicker(雑誌)、mm films(BMX映像)というジャンルの異なる3団体の新作発表/販売を中心に行われる合同展示会。3団体のブース以外にも、普段親交/つながりのあるARTISTやSHOP、EVENTなどの出展ブースも設置されるので、ヨコハマを中心に活動する動きやつながりが目に見え、少なくともひとつは、新しい情報や出会いを持ち帰ることが出来るでしょう。また、当日はBMX DVD『on the low』の上映、DVD出演ライダーによるショーケース、ゆかりあるDJ/アーティストによるパフォーマンス、ライブペインティングなど、見所満載です!
参考
創造空間9001で「ヨコハマ裏路地博」-クリエーターが集結@ヨコハマ経済新聞
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写真:銚子電鉄の1日乗車券東京の劇団とのタイアップイベントが始まります。
6月20日(金)、21日(土)
小湊鉄道懐石料理列車運転
集合場所、時間:五井駅ホーム10:40
値段:4000円
内容:季節の旬の素材を織り込んだ懐石料理を里山あふれる小湊鉄道の車窓を見ながら頂きます。
参考:懐石料理列車と温泉@モカのひとりごつ
6月21日(土)
横浜市民メディア連絡会 20年度第一回研究会
場所:横浜市なか区民活動センター 研修室1(みなとみらい線日本大通駅、横浜始栄地下鉄・JR関内駅下車徒歩)
時間:13:30〜
テーマ:開港150周年と横浜まちづくり市民放送局
6月21日(土)〜7月19日(土)
銚電スリーナイン
列車出発時刻・出発駅
1銚子駅14:51発
2銚子駅15:42発
3銚子駅16:36発
チケット:3000円(銚子電鉄1日乗車券つき販売HP)※(注記)乗車の際は前売りチケットが必要です。6/21(土)114:51発、7/19の316:36発は売り切れました。
内容:東京が本拠の劇団シアターキューブリック(緑川憲仁代表)が21日から7月19日までの毎土曜日、銚子電鉄の車内を舞台に芝居を演じます。電車と劇団と言うありそうでなかったコラボだけに注目です。
参考
お芝居電車1日3往復 乗客が観客、銚子電鉄で劇団公演@asahi.com
走る、銚子電鉄@向後功作の銚子散歩
今日の産経新聞!@月とすっぽん 太陽とすっぽんぽん
6月22日(日)
ヨコハマ路地博'08
場所:創造空間9001(旧東急桜木町駅舎)
時間:open/13:00 close/21:30
内容:□しろいしかくSpeakers vibes(ウェアブランド)、flicker(雑誌)、mm films(BMX映像)というジャンルの異なる3団体の新作発表/販売を中心に行われる合同展示会。3団体のブース以外にも、普段親交/つながりのあるARTISTやSHOP、EVENTなどの出展ブースも設置されるので、ヨコハマを中心に活動する動きやつながりが目に見え、少なくともひとつは、新しい情報や出会いを持ち帰ることが出来るでしょう。また、当日はBMX DVD『on the low』の上映、DVD出演ライダーによるショーケース、ゆかりあるDJ/アーティストによるパフォーマンス、ライブペインティングなど、見所満載です!
参考
創造空間9001で「ヨコハマ裏路地博」-クリエーターが集結@ヨコハマ経済新聞
開港記念会館
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写真:LRTフォーラムの定番会場横浜開港記念会館
さて昨年に引き続き6月の横浜のイベントにいって参りました。
同時開催イベント
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写真:イベント看板
そう第10回母乳フォーラムです。昨年に引き続き子育て中のママさんが多く集まり...ではなく
今年の看板
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写真:イベント看板2
LRTフォーラムです。横浜のLRT関係のイベントは最早当ブログでは定番と化しつつあります。
イベント見聞録:2006年冬LRTフォーラム
イベント見聞録:6月9日横浜LRTフォーラム
イベント見聞録2008年1月26日〜2008新春LRTフォーラム「横浜の公共交通を考える」〜
イベント見聞録2008年3月20日「横浜の公共交通活性化をめざす会」第1回例会
LRTを走らせる会副理事長古川氏による活動報告
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写真;活動報告をする古川氏
さて本題へ行きましょう。まずは2003年に設立され今年で5周年を迎える「横浜にLRTを走らせる会」及び今年設立された「横浜の公共交通活性化を目指す会」の活動報告及び今年の高度計画について説明がなされました。
昨年度の活動での大きなトピックとしては
・横浜の公共交通活性化を目指す会の発足
・2回のフォーラムの成功
・昨年のカーフリーデーの成功に続き先月にはカーフリーデーアジア会議が成功
等が挙げられました。また配布された資料には横浜の公共交通活性化を目指す会が中心となって作られたQ&A集「今なぜ横浜にLRTなのか?」もありました。
今年の計画としては
・9月に行われるカーフリーデー、12月に行われる「第3回人と環境に優しい交通を目指す全国大会in横浜」への協力・参加
・Q&A集やパワーポイント資料等の宣伝ツールの作成・完成
・LRT絵本の作成
・勉強会である「人と環境に優しい交通を目指す研究会」の開催
等が挙げられました。全国大会に関しては主体として活動していくとの事で積極的かつ横浜ならではの展開が期待されます。全国大会に関しては発表論文も募集しているので我こそはと言う方は応募してみても面白いかもしれません。研究会に関しては早速来月に行われるのでお暇な方は参加してみるのも面白いかもしれません。また「LRTを走らせる会」及び「横浜の公共交通活性化を目指す会」の会員は随時募集中との事ですのでお問い合わせ等は以下へ
LRTを走らせる会
宇都宮共和大学教授古池氏による基調講演
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写真:宇都宮共和大学教授古池氏による基調講演
さて続いては宇都宮共和大学教授古池氏による基調講演、アメリカのLRT事業について中々聞けないだけに中々興味深いテーマでした。
まずは歴史に関して、アメリカでは戦前の1920年代日本同様の独立採算で運営されていたアメリカの路面電車に対し1930年代GMを中心とした自動車会社によるバス販売攻勢がはじまり1950年代に早くも路面電車の衰退が進んでいきます。そして1970〜80年代から公営の形で路面電車の復活が始まり現在多くの都市でLRTのプロジェクトが進行しているとの事。
個人的に興味深かったのは「GMの陰謀」と言う言葉も使われていたのですが確実にいえるのは早い段階で自動車産業が発達し、また戦前は世界最大の産油国だったことで日本では戦時中中断状態にあったバスによる攻勢、モータリゼーションが戦争で中断されることなくその為一回一気に致命的まで公共交通が衰退したと言うのが前提にあるのかなと感じます。
そして現在のLRTプロジェクトは単なる路面電車の建設と言うよりも税金による財源調達とその前提になる住民の同意、またはTODと呼ばれる公共交通志向の街づくりなどの街づくりなど複合的な要因の関わるプロジェクトである事との事でした。
個人的に興味深いのは日本の場合長い期間独立採算ベースでの運営が可能で公共交通への税金導入と言うと必要最小限の交通の維持と言う題目で乗客の減少〜本数の減少や運賃の値上などの不便化〜乗客の減少と言う負のスパイラルを脱するのに有効に機能していないのに対し実質0ベースから作る事で有効な税金投入と公共交通運営を可能にしているのが印象的でした。
そして今後としては高齢化の影響で完全車社会のアメリカでは車の運転が出来なくなる=外出不能化と言う状態に近くなる為、高齢者による無理矢理な自動車の運転や日本で言うところの寝たきり老人問題が深刻になる為より一層の公共交通の強化が求められているとのことでした。
個人的に興味深かったのは講師の古池氏の住む宇都宮をアメリカに重ね合わせて語っていたこと、特に「車を持たなくても生活できるのは一種のステータス」と言う言葉が印象に残りました。
参考
雷都レールとちぎ
アメリカ旅客鉄道史+α
都市プランナーの松井雅彦氏による基調講演
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写真:都市プランナーの松井雅彦氏による基調講演
続いては都市プランナーの松井雅彦氏による基調講演、テーマは横浜駅を中心とした横浜都心部の再開発プランについて
主な内容としては
・都心の範囲は横浜駅西口〜関内
・規模を他の都市になぞらえるならばメトロポリタン美術館〜マジソンスクエア@NYと言ったところ
開発内容に関してはあまりにも量が多くなるのでそれほど詳しくなかったのですが「地貌を生かす」と言う言葉に象徴されるようにハード面・ソフト面に加え地域性を生かすと言う方向性が印象的でした。
参考
横浜市都市整備局
商売上手なお方です
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写真:商売上手なお方です
さて基調講演後休み時間に入ったのですがここでもパフォーマンスが・・・
「満員電車がなくなる日―鉄道イノベーションが日本を救う」の著者としても知られる(株)ライトレールの阿部社長による事業紹介が行われました。
その後阿部社長とは著作の話で盛り上がったのですがたまたま川島氏による2階建て電車の話が出た際に質問をされてしまいました。「川島氏が2階建て電車を推奨したのはいつでどの著作?」と言うものでその際は答えられなかったのですが今調べたら分かったので一応答えを書いておきましょう。川島氏が通勤用2階建て電車について初めてかいた著作は...
[フレーム]
この著作です。第一章項目9に「通勤電車こそ2階構造がいい」とあります。ちなみにこの著作の初版は1987年11月、東大の先生よりも4年くらい早く言及しています。恐るべしマニア、東大をも凌駕・・・と言いたい所ですが東大出身のマニアさんも多いのでどうなんでしょうか?
こんなところでどうでしょうか阿部社長。
さて宣伝は阿部社長だけでなく入り口ではLRTに関する著作の即売会も行われていました。
[フレーム][フレーム]
パネルディスカッション
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写真:質疑応答が中心のパネルディスカッション
さて最後はパネルディスカッション、しかし時間が押したので横浜シティガイドの嶋田さんによる活動紹介と質問への回答が中心となりました。
個人的に興味深かったのは横浜シティガイドが案内する観光客の約半数が横浜市民との事、さすが350万人都市といったところか、またフランスリヨンのトラブールと言う小路を例に歩ける街の魅力、また歴史等のテーマを持つことで街を歩く魅力が増す話など実際現場で案内している人らしい視点での話が印象に残りました。列車追跡シリーズ等では図らずにも実践している(と言うほどではないですが)ので妙に納得してしまいました。
さていかがだったでしょうかいつになく脱線した部分もありますが取り敢えずガソリン価格がリッター200円になろうかと言う時代だけに今後LRTを中心とした公共交通は重要になってくると思われます。こういった機会を生かして一回公共交通と町について考えてみるのもご一驚かと思いますがいかがでしょうか?
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写真:LRTフォーラムの定番会場横浜開港記念会館
さて昨年に引き続き6月の横浜のイベントにいって参りました。
同時開催イベント
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写真:イベント看板
そう第10回母乳フォーラムです。昨年に引き続き子育て中のママさんが多く集まり...ではなく
今年の看板
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写真:イベント看板2
LRTフォーラムです。横浜のLRT関係のイベントは最早当ブログでは定番と化しつつあります。
イベント見聞録:2006年冬LRTフォーラム
イベント見聞録:6月9日横浜LRTフォーラム
イベント見聞録2008年1月26日〜2008新春LRTフォーラム「横浜の公共交通を考える」〜
イベント見聞録2008年3月20日「横浜の公共交通活性化をめざす会」第1回例会
LRTを走らせる会副理事長古川氏による活動報告
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写真;活動報告をする古川氏
さて本題へ行きましょう。まずは2003年に設立され今年で5周年を迎える「横浜にLRTを走らせる会」及び今年設立された「横浜の公共交通活性化を目指す会」の活動報告及び今年の高度計画について説明がなされました。
昨年度の活動での大きなトピックとしては
・横浜の公共交通活性化を目指す会の発足
・2回のフォーラムの成功
・昨年のカーフリーデーの成功に続き先月にはカーフリーデーアジア会議が成功
等が挙げられました。また配布された資料には横浜の公共交通活性化を目指す会が中心となって作られたQ&A集「今なぜ横浜にLRTなのか?」もありました。
今年の計画としては
・9月に行われるカーフリーデー、12月に行われる「第3回人と環境に優しい交通を目指す全国大会in横浜」への協力・参加
・Q&A集やパワーポイント資料等の宣伝ツールの作成・完成
・LRT絵本の作成
・勉強会である「人と環境に優しい交通を目指す研究会」の開催
等が挙げられました。全国大会に関しては主体として活動していくとの事で積極的かつ横浜ならではの展開が期待されます。全国大会に関しては発表論文も募集しているので我こそはと言う方は応募してみても面白いかもしれません。研究会に関しては早速来月に行われるのでお暇な方は参加してみるのも面白いかもしれません。また「LRTを走らせる会」及び「横浜の公共交通活性化を目指す会」の会員は随時募集中との事ですのでお問い合わせ等は以下へ
LRTを走らせる会
宇都宮共和大学教授古池氏による基調講演
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写真:宇都宮共和大学教授古池氏による基調講演
さて続いては宇都宮共和大学教授古池氏による基調講演、アメリカのLRT事業について中々聞けないだけに中々興味深いテーマでした。
まずは歴史に関して、アメリカでは戦前の1920年代日本同様の独立採算で運営されていたアメリカの路面電車に対し1930年代GMを中心とした自動車会社によるバス販売攻勢がはじまり1950年代に早くも路面電車の衰退が進んでいきます。そして1970〜80年代から公営の形で路面電車の復活が始まり現在多くの都市でLRTのプロジェクトが進行しているとの事。
個人的に興味深かったのは「GMの陰謀」と言う言葉も使われていたのですが確実にいえるのは早い段階で自動車産業が発達し、また戦前は世界最大の産油国だったことで日本では戦時中中断状態にあったバスによる攻勢、モータリゼーションが戦争で中断されることなくその為一回一気に致命的まで公共交通が衰退したと言うのが前提にあるのかなと感じます。
そして現在のLRTプロジェクトは単なる路面電車の建設と言うよりも税金による財源調達とその前提になる住民の同意、またはTODと呼ばれる公共交通志向の街づくりなどの街づくりなど複合的な要因の関わるプロジェクトである事との事でした。
個人的に興味深いのは日本の場合長い期間独立採算ベースでの運営が可能で公共交通への税金導入と言うと必要最小限の交通の維持と言う題目で乗客の減少〜本数の減少や運賃の値上などの不便化〜乗客の減少と言う負のスパイラルを脱するのに有効に機能していないのに対し実質0ベースから作る事で有効な税金投入と公共交通運営を可能にしているのが印象的でした。
そして今後としては高齢化の影響で完全車社会のアメリカでは車の運転が出来なくなる=外出不能化と言う状態に近くなる為、高齢者による無理矢理な自動車の運転や日本で言うところの寝たきり老人問題が深刻になる為より一層の公共交通の強化が求められているとのことでした。
個人的に興味深かったのは講師の古池氏の住む宇都宮をアメリカに重ね合わせて語っていたこと、特に「車を持たなくても生活できるのは一種のステータス」と言う言葉が印象に残りました。
参考
雷都レールとちぎ
アメリカ旅客鉄道史+α
都市プランナーの松井雅彦氏による基調講演
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写真:都市プランナーの松井雅彦氏による基調講演
続いては都市プランナーの松井雅彦氏による基調講演、テーマは横浜駅を中心とした横浜都心部の再開発プランについて
主な内容としては
・都心の範囲は横浜駅西口〜関内
・規模を他の都市になぞらえるならばメトロポリタン美術館〜マジソンスクエア@NYと言ったところ
開発内容に関してはあまりにも量が多くなるのでそれほど詳しくなかったのですが「地貌を生かす」と言う言葉に象徴されるようにハード面・ソフト面に加え地域性を生かすと言う方向性が印象的でした。
参考
横浜市都市整備局
商売上手なお方です
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写真:商売上手なお方です
さて基調講演後休み時間に入ったのですがここでもパフォーマンスが・・・
「満員電車がなくなる日―鉄道イノベーションが日本を救う」の著者としても知られる(株)ライトレールの阿部社長による事業紹介が行われました。
その後阿部社長とは著作の話で盛り上がったのですがたまたま川島氏による2階建て電車の話が出た際に質問をされてしまいました。「川島氏が2階建て電車を推奨したのはいつでどの著作?」と言うものでその際は答えられなかったのですが今調べたら分かったので一応答えを書いておきましょう。川島氏が通勤用2階建て電車について初めてかいた著作は...
[フレーム]
この著作です。第一章項目9に「通勤電車こそ2階構造がいい」とあります。ちなみにこの著作の初版は1987年11月、東大の先生よりも4年くらい早く言及しています。恐るべしマニア、東大をも凌駕・・・と言いたい所ですが東大出身のマニアさんも多いのでどうなんでしょうか?
こんなところでどうでしょうか阿部社長。
さて宣伝は阿部社長だけでなく入り口ではLRTに関する著作の即売会も行われていました。
[フレーム][フレーム]
パネルディスカッション
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写真:質疑応答が中心のパネルディスカッション
さて最後はパネルディスカッション、しかし時間が押したので横浜シティガイドの嶋田さんによる活動紹介と質問への回答が中心となりました。
個人的に興味深かったのは横浜シティガイドが案内する観光客の約半数が横浜市民との事、さすが350万人都市といったところか、またフランスリヨンのトラブールと言う小路を例に歩ける街の魅力、また歴史等のテーマを持つことで街を歩く魅力が増す話など実際現場で案内している人らしい視点での話が印象に残りました。列車追跡シリーズ等では図らずにも実践している(と言うほどではないですが)ので妙に納得してしまいました。
さていかがだったでしょうかいつになく脱線した部分もありますが取り敢えずガソリン価格がリッター200円になろうかと言う時代だけに今後LRTを中心とした公共交通は重要になってくると思われます。こういった機会を生かして一回公共交通と町について考えてみるのもご一驚かと思いますがいかがでしょうか?
西武の顔レッドアロー号
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写真:西武のもう1つの象徴特急レッドアロー号@秋津駅
さて昨日に引き続き開業後にもかかわらず開業前夜の西武池袋線について書いていきます。さてその前にどうやら肝心の副都心線が初期不良を連発しているようです。
副都心線「連日遅延」 元凶は相互乗り入れ@J-CAST NEWS
【お詫び】有楽町線・副都心線における長時間のダイヤ乱れについて@東京メトロ
関連する鉄道会社3社、2方向から入って2方向に出ると言うパターンは私の地元京急〜京成の東京1号線を思わせますがもう少し頑張ってほしいところです。
さて本題へ行きましょう。
所沢駅〜西武タウンの光と影〜
多くの人の待つ所沢駅ホームに到着する急行池袋行き
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写真:多くの人の待つ所沢駅ホームに到着する急行池袋行き
さて昨日の東京都から埼玉県に入りまして最初の駅である所沢駅です。プロフィールとしましては
2007年乗降人員:94609人(97年度:89212人、6.0%増)
停車列車:全種別停車
となっております。
所沢駅から池袋方面を望む
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所沢駅から飯能方面を望む
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写真:所沢駅ホームから池袋(本川越)・飯能(西武新宿)各方面を望む
さてこの所沢駅は西武の2大幹線池袋線・新宿線の交点でそれぞれ池袋・飯能・西武新宿・本川越・国分寺と言う5方向への直通列車が走っているのが特徴です。更に池袋線池袋方面と新宿線本川越方面、逆の飯能方面と西武新宿方面が同じ方向となっているので上の写真のように配線は複雑でちょっと混乱します。
その為乗換客が多く、練馬に次ぐ沿線第3位の乗降客数ながら実感としては練馬に勝る活況を呈して中核駅としての存在感を示しています。
所沢駅東口
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西武本社
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写真:所沢駅東口と西武本社
そして5方向から集まるネットワークもさることながらこの地が西武鉄道の中核として認知されているポイントは東口にある西武本社の存在でしょう。所沢の繁華街は西口にあるので店舗は少ないですが本社を中心とした高層ビル群とエキナカに整備されたセンスの良い店舗が西部の中核としての存在感を高めているのが印象的でした。
所沢駅西口
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写真:多くに人で賑わう所沢駅西口
続いて繁華街のある西口にいってみました。さすがにメインストリートに続く出口だけに多くの人出で賑わっていました。また写真には写っていませんが駅前にはWALTZと言う西武系のSCがあり西武タウンらしさを見せ付けてくれます。
所沢のメインストリート
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写真:多くの人で賑わう所沢のメインストリート
さてメインストリートを歩いてみます。所沢のメインストリートは駅西口からダイエーに向かう歩行者天国でストリートバンドの演奏があったり多くの人で賑わっていました。所沢の人口は30万人強で私の住む横須賀より10万人ほど少ないのですがこのメインストリートは横須賀にも勝る活況を呈していました。
メインストリートの脇道
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写真:メインストリートを一歩外れると・・・
しかしメインストリートを一歩外れるとその様相も激変します。脇道を見ると人通りが無いと言うより店舗そのものが少なくメインストリートの活況とは裏腹に町としての深みに欠ける状況には正直驚きました。今後副都心線開業によりより広域からのアクセスが良くなるのは間違いないですがその際同じ乗り入れ路線である東武東上線の中核都市川越が小江戸川越として売り出しているのに比べると頼りなさを感じます。
良く地方で新幹線開業後地方の消費が新幹線でつながる大都市に吸い取られて地方の衰退が一層促進されたと言う話を聞くのですが一歩間違えると所沢は新宿・渋谷・横浜に一方的に消費を吸い取られて終わりかねないのではと感じてしまいました。
西武の城下町として栄えた所沢、今あるメインストリートの活況と言う光、さびれきった脇道と言う影どちらが今後この街を支配するのか興味深いところです。
飯能駅〜郊外と都会が出会う場所〜
プリンスホテル
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写真:飯能駅の象徴プリンスホテル
さて本日2つ目の駅は飯能駅例によってプロフィールは
2007年乗降人員:34668人(97年度:39536人、12.3%減)
停車列車:全種別停車
となっております。
4000系による快速急行池袋行き
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行き止まりの飯能駅
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写真:東飯能以遠との数少ない直通列車快速急行と行き止まりになっている線路
この飯能駅は特急を除く池袋方面からの各列車の大半が折り返すダイヤ上の要衝で、副都心線直通列車もここが終点となります。東飯能以遠は昼間1時間に2本前後の文字通りローカル線となっています。だからと言うわけではないですが駅の配線は終着駅そのもので、東飯能方面との数少ない一般列車の直通は写真にある一部の快速急行だけでこの駅でスイッチバックすることになっています。
さてダイヤの話を本格的に書く機会が無かったので終着駅でなんですが少し書いて見ましょう。
6月14日(土)ダイヤ改正を実施します@西武鉄道
副都心線開業時ダイヤについて @東京メトロ
有楽町線ダイヤ改正について @東京メトロ
メトロと西武の発表を合わせてみると
朝ラッシュ時(1時間当たり)
→副都心線
飯能発快速4本
普通2本
→有楽町線
普通6本
昼間(1時間当たり)
→副都心線
飯能始発快速2本
清瀬始発普通2本
→有楽町線
小手指始発準急2本
清瀬始発普通2本
99年度ダイヤ(参考)
飯能始発準急1本
普通3本(小手指2本、清瀬1本)
夕方ラッシュ時(1時間当たり)
有楽町線・副都心線始発それぞれ4本
昼間のものは99年当時のものと比較できるのだが30分パターンで普通系、準急・快速系がそれぞれ2本づつと非常に洗練されていることが分かります。また副都心線方面の方が飯能始発の快速が直通することで力が入っているのも印象的です。今後東横線との直通時には練馬・秋津追加停車の急行・快速急行の直通を期待するのは私だけでは無いと思います。
飯能駅南口
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駅のそばにある郊外型SC
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写真:送迎の車の多さが印象的な南口と南口から徒歩でいけるSC
さて駅の外を見てみましょう。駅の外で印象的だったのは送迎の車の多さと郊外型SCの存在、ホームでは地下鉄直通等「都会」の電車と東飯能以降を走る「郊外」の電車が出会っている飯能駅の外の光景もプリンスホテルと言う都会的な存在とロードサイドSCと言う郊外的な存在が共存する郊外と都会が出会う場所と言う感じがしました。
地場百貨店もあるメインストリート
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写真:地場百貨店丸広を中心としたメインストリート
またメインストリートを見てもこれまでは歩行者が主役だったのが車の存在が大きくなっていること、またローカルな存在である丸広と言う存在がローカル色を強めているのが印象的でした。
都会と郊外・ローカルが出会う場所飯能、この場所が今後副都心線の影響でより都会に近づくのかそれとも郊外に近づくのかそんなことが思い浮かんできてしまいました。
エピローグ東飯能駅〜廃業した丸広百貨店が語るもの〜
JRとの乗換駅東飯能駅
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写真:橋上駅舎に駅ビルとローカル駅にしては充実している(?)東飯能駅
さて副都心線絡みは飯能駅で終了と言うことでエピローグと言う強引な理屈で東飯能駅を取り上げます。まずはプロフィールを
2007年乗降人員:4946人(97年度:4628人、6.9%増)
停車列車:全種別停車
八高線川越行き
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写真:東飯能駅に停車中の西武線飯能行きと八高線川越行き
この駅はJR八高線との乗換駅ですが池袋方面との直通が走らないローカル駅で利用者数もお隣飯能駅と比べて1桁劣ります。しかしながら池袋線・秩父線では狭山ヶ丘以降で唯一2007年の乗降客数が1997年の乗降客数を上回った駅でもあり西武線の郊外・ローカル区間ではぴか一の成長力を誇る駅でもあります。
閉店した丸広百貨店
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写真:丸広百貨店跡
駅周辺を見ると駅の規模に不釣合いな駅ビルの存在が目を引きます。実際向かってみるともう閉店された跡だったのですがどうやら2000年に開業して2006年に閉店された丸広百貨店の跡だったようです。
この閉鎖された百貨店を見てふと思ったのは「何故?」と言う事、と言うのは丸広百貨店と言うとお隣飯能駅にも駅前に立地していて電車で一駅、歩いても15分ほどでたどり着いてしまう距離しか離れていません。そして飯能駅は都心方面へのアクセスでは圧倒的に勝り利用者数も桁違い、かつ古くからの市街地とすれば開店前からとても勝負にならないことは分かっていなかったわけです。またなまじ勝負になっても決して大きくない商圏を2つの店で奪い合うと言うことで下手をすれば共倒れとなっていても不思議がありません。
薄暗い構内
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写真:丸広撤退の影響で薄暗い構内
それでは何故丸広はこんな無茶な出店をしたのでしょうか?そんなことを考えていくうちにふと浮かんだことがあります。
1996年八高線八王子〜高麗川間が電化されこの区間は川越線の川越以遠と一体化されて増発等活性化され乗客も増加しました。
しかしながらこの東飯能駅はJRの利用者を見ると2000年6080人→2007年5780人と必ずしもこの追い風を生かせていない状況にあります。一方同じように電化されて活性化された路線である相模線の海老名駅を見ると同じ時期に7142人→9218人と激増させています。
この2駅を比較していると以外に状況が似ていることが分かります。
東飯能
・八王子〜川越45.6kmの中間地点(25.6km)
・他の乗換駅との距離〜川越20km、〜拝島15.7km
海老名
・八王子〜茅ヶ崎42.1kmの中間地点(26.2km)
・他の乗換駅との距離〜茅ヶ崎15.9km、〜橋本17.4km
しかしながら海老名に乗り入れる小田急や相鉄が都心への直通列車をどんどん走らせているのに対し、西武はお隣飯能駅で都心直通列車を止めてしまい、東飯能駅は1時間に2本ほど飯能駅折り返しの電車しか来ないローカル駅であるがために海老名のように成長できない、逆に海老名のように成長したい地元に出来ることは駅を再開発し百貨店を進出させて駅を盛り上げることくらいしかない、それがどんな無謀な試みであっても...
地元の事情を知らない旅人の想像でしかありませんが、この丸広百貨店の跡が必死に「池袋行きの電車や地下鉄行きの電車が来てくれないかなぁ」と語りかけてくるような気がしてなりませんでした。
いつかこの朽ち果てた百貨店が蘇ってお隣の西武線の駅には「元町中華街行き」の快速急行がたくさんの乗換客を迎えて大賑わいを見せてくれることを祈りつつこの鉄道をネタにしているのに鉄道の話があまり無いレポートを終えたいと思います。
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写真:西武のもう1つの象徴特急レッドアロー号@秋津駅
さて昨日に引き続き開業後にもかかわらず開業前夜の西武池袋線について書いていきます。さてその前にどうやら肝心の副都心線が初期不良を連発しているようです。
副都心線「連日遅延」 元凶は相互乗り入れ@J-CAST NEWS
【お詫び】有楽町線・副都心線における長時間のダイヤ乱れについて@東京メトロ
関連する鉄道会社3社、2方向から入って2方向に出ると言うパターンは私の地元京急〜京成の東京1号線を思わせますがもう少し頑張ってほしいところです。
さて本題へ行きましょう。
所沢駅〜西武タウンの光と影〜
多くの人の待つ所沢駅ホームに到着する急行池袋行き
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写真:多くの人の待つ所沢駅ホームに到着する急行池袋行き
さて昨日の東京都から埼玉県に入りまして最初の駅である所沢駅です。プロフィールとしましては
2007年乗降人員:94609人(97年度:89212人、6.0%増)
停車列車:全種別停車
となっております。
所沢駅から池袋方面を望む
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所沢駅から飯能方面を望む
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写真:所沢駅ホームから池袋(本川越)・飯能(西武新宿)各方面を望む
さてこの所沢駅は西武の2大幹線池袋線・新宿線の交点でそれぞれ池袋・飯能・西武新宿・本川越・国分寺と言う5方向への直通列車が走っているのが特徴です。更に池袋線池袋方面と新宿線本川越方面、逆の飯能方面と西武新宿方面が同じ方向となっているので上の写真のように配線は複雑でちょっと混乱します。
その為乗換客が多く、練馬に次ぐ沿線第3位の乗降客数ながら実感としては練馬に勝る活況を呈して中核駅としての存在感を示しています。
所沢駅東口
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西武本社
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写真:所沢駅東口と西武本社
そして5方向から集まるネットワークもさることながらこの地が西武鉄道の中核として認知されているポイントは東口にある西武本社の存在でしょう。所沢の繁華街は西口にあるので店舗は少ないですが本社を中心とした高層ビル群とエキナカに整備されたセンスの良い店舗が西部の中核としての存在感を高めているのが印象的でした。
所沢駅西口
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写真:多くに人で賑わう所沢駅西口
続いて繁華街のある西口にいってみました。さすがにメインストリートに続く出口だけに多くの人出で賑わっていました。また写真には写っていませんが駅前にはWALTZと言う西武系のSCがあり西武タウンらしさを見せ付けてくれます。
所沢のメインストリート
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写真:多くの人で賑わう所沢のメインストリート
さてメインストリートを歩いてみます。所沢のメインストリートは駅西口からダイエーに向かう歩行者天国でストリートバンドの演奏があったり多くの人で賑わっていました。所沢の人口は30万人強で私の住む横須賀より10万人ほど少ないのですがこのメインストリートは横須賀にも勝る活況を呈していました。
メインストリートの脇道
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写真:メインストリートを一歩外れると・・・
しかしメインストリートを一歩外れるとその様相も激変します。脇道を見ると人通りが無いと言うより店舗そのものが少なくメインストリートの活況とは裏腹に町としての深みに欠ける状況には正直驚きました。今後副都心線開業によりより広域からのアクセスが良くなるのは間違いないですがその際同じ乗り入れ路線である東武東上線の中核都市川越が小江戸川越として売り出しているのに比べると頼りなさを感じます。
良く地方で新幹線開業後地方の消費が新幹線でつながる大都市に吸い取られて地方の衰退が一層促進されたと言う話を聞くのですが一歩間違えると所沢は新宿・渋谷・横浜に一方的に消費を吸い取られて終わりかねないのではと感じてしまいました。
西武の城下町として栄えた所沢、今あるメインストリートの活況と言う光、さびれきった脇道と言う影どちらが今後この街を支配するのか興味深いところです。
飯能駅〜郊外と都会が出会う場所〜
プリンスホテル
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写真:飯能駅の象徴プリンスホテル
さて本日2つ目の駅は飯能駅例によってプロフィールは
2007年乗降人員:34668人(97年度:39536人、12.3%減)
停車列車:全種別停車
となっております。
4000系による快速急行池袋行き
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行き止まりの飯能駅
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写真:東飯能以遠との数少ない直通列車快速急行と行き止まりになっている線路
この飯能駅は特急を除く池袋方面からの各列車の大半が折り返すダイヤ上の要衝で、副都心線直通列車もここが終点となります。東飯能以遠は昼間1時間に2本前後の文字通りローカル線となっています。だからと言うわけではないですが駅の配線は終着駅そのもので、東飯能方面との数少ない一般列車の直通は写真にある一部の快速急行だけでこの駅でスイッチバックすることになっています。
さてダイヤの話を本格的に書く機会が無かったので終着駅でなんですが少し書いて見ましょう。
6月14日(土)ダイヤ改正を実施します@西武鉄道
副都心線開業時ダイヤについて @東京メトロ
有楽町線ダイヤ改正について @東京メトロ
メトロと西武の発表を合わせてみると
朝ラッシュ時(1時間当たり)
→副都心線
飯能発快速4本
普通2本
→有楽町線
普通6本
昼間(1時間当たり)
→副都心線
飯能始発快速2本
清瀬始発普通2本
→有楽町線
小手指始発準急2本
清瀬始発普通2本
99年度ダイヤ(参考)
飯能始発準急1本
普通3本(小手指2本、清瀬1本)
夕方ラッシュ時(1時間当たり)
有楽町線・副都心線始発それぞれ4本
昼間のものは99年当時のものと比較できるのだが30分パターンで普通系、準急・快速系がそれぞれ2本づつと非常に洗練されていることが分かります。また副都心線方面の方が飯能始発の快速が直通することで力が入っているのも印象的です。今後東横線との直通時には練馬・秋津追加停車の急行・快速急行の直通を期待するのは私だけでは無いと思います。
飯能駅南口
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駅のそばにある郊外型SC
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写真:送迎の車の多さが印象的な南口と南口から徒歩でいけるSC
さて駅の外を見てみましょう。駅の外で印象的だったのは送迎の車の多さと郊外型SCの存在、ホームでは地下鉄直通等「都会」の電車と東飯能以降を走る「郊外」の電車が出会っている飯能駅の外の光景もプリンスホテルと言う都会的な存在とロードサイドSCと言う郊外的な存在が共存する郊外と都会が出会う場所と言う感じがしました。
地場百貨店もあるメインストリート
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写真:地場百貨店丸広を中心としたメインストリート
またメインストリートを見てもこれまでは歩行者が主役だったのが車の存在が大きくなっていること、またローカルな存在である丸広と言う存在がローカル色を強めているのが印象的でした。
都会と郊外・ローカルが出会う場所飯能、この場所が今後副都心線の影響でより都会に近づくのかそれとも郊外に近づくのかそんなことが思い浮かんできてしまいました。
エピローグ東飯能駅〜廃業した丸広百貨店が語るもの〜
JRとの乗換駅東飯能駅
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写真:橋上駅舎に駅ビルとローカル駅にしては充実している(?)東飯能駅
さて副都心線絡みは飯能駅で終了と言うことでエピローグと言う強引な理屈で東飯能駅を取り上げます。まずはプロフィールを
2007年乗降人員:4946人(97年度:4628人、6.9%増)
停車列車:全種別停車
八高線川越行き
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写真:東飯能駅に停車中の西武線飯能行きと八高線川越行き
この駅はJR八高線との乗換駅ですが池袋方面との直通が走らないローカル駅で利用者数もお隣飯能駅と比べて1桁劣ります。しかしながら池袋線・秩父線では狭山ヶ丘以降で唯一2007年の乗降客数が1997年の乗降客数を上回った駅でもあり西武線の郊外・ローカル区間ではぴか一の成長力を誇る駅でもあります。
閉店した丸広百貨店
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写真:丸広百貨店跡
駅周辺を見ると駅の規模に不釣合いな駅ビルの存在が目を引きます。実際向かってみるともう閉店された跡だったのですがどうやら2000年に開業して2006年に閉店された丸広百貨店の跡だったようです。
この閉鎖された百貨店を見てふと思ったのは「何故?」と言う事、と言うのは丸広百貨店と言うとお隣飯能駅にも駅前に立地していて電車で一駅、歩いても15分ほどでたどり着いてしまう距離しか離れていません。そして飯能駅は都心方面へのアクセスでは圧倒的に勝り利用者数も桁違い、かつ古くからの市街地とすれば開店前からとても勝負にならないことは分かっていなかったわけです。またなまじ勝負になっても決して大きくない商圏を2つの店で奪い合うと言うことで下手をすれば共倒れとなっていても不思議がありません。
薄暗い構内
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写真:丸広撤退の影響で薄暗い構内
それでは何故丸広はこんな無茶な出店をしたのでしょうか?そんなことを考えていくうちにふと浮かんだことがあります。
1996年八高線八王子〜高麗川間が電化されこの区間は川越線の川越以遠と一体化されて増発等活性化され乗客も増加しました。
しかしながらこの東飯能駅はJRの利用者を見ると2000年6080人→2007年5780人と必ずしもこの追い風を生かせていない状況にあります。一方同じように電化されて活性化された路線である相模線の海老名駅を見ると同じ時期に7142人→9218人と激増させています。
この2駅を比較していると以外に状況が似ていることが分かります。
東飯能
・八王子〜川越45.6kmの中間地点(25.6km)
・他の乗換駅との距離〜川越20km、〜拝島15.7km
海老名
・八王子〜茅ヶ崎42.1kmの中間地点(26.2km)
・他の乗換駅との距離〜茅ヶ崎15.9km、〜橋本17.4km
しかしながら海老名に乗り入れる小田急や相鉄が都心への直通列車をどんどん走らせているのに対し、西武はお隣飯能駅で都心直通列車を止めてしまい、東飯能駅は1時間に2本ほど飯能駅折り返しの電車しか来ないローカル駅であるがために海老名のように成長できない、逆に海老名のように成長したい地元に出来ることは駅を再開発し百貨店を進出させて駅を盛り上げることくらいしかない、それがどんな無謀な試みであっても...
地元の事情を知らない旅人の想像でしかありませんが、この丸広百貨店の跡が必死に「池袋行きの電車や地下鉄行きの電車が来てくれないかなぁ」と語りかけてくるような気がしてなりませんでした。
いつかこの朽ち果てた百貨店が蘇ってお隣の西武線の駅には「元町中華街行き」の快速急行がたくさんの乗換客を迎えて大賑わいを見せてくれることを祈りつつこの鉄道をネタにしているのに鉄道の話があまり無いレポートを終えたいと思います。
ダイヤ改正のお知らせとライオンズのポスター
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写真:西武の象徴ライオンズのポスターとダイヤ改正のお知らせ
さて6/14にとうとう副都心線が開業しました。副都心線のレポートとしゃれ込んでみたいところですが実は筆者は用事があったので実はまだ未乗です。と言うことで副都心線に関しては下のレポートを参照していただければ幸いです。
【東京メトロ】副都心線乗車レポート(その1:往路編)@Telmina
【東京メトロ】副都心線乗車レポート(その2:復路編)@Telmina
本日開業の 東京メトロ 副都心線 に乗ってきたよ@GIZMODO
さてこちらでは引き続き開業前夜の池袋線を見ていこうと思います。
練馬駅〜一大結節点に生まれ変わった駅〜
練馬駅
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練馬駅のバスターミナル
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写真:バスターミナルも整備された練馬駅北口
さて最初に向かったのは練馬駅、主なプロフィールを上げると
2007年乗降人員:94653人(97年度:74713人、26.7%増)
停車列車:普通・準急・通勤準急・快速
練馬駅から池袋方面を望む
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練馬駅から所沢方面を望む
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写真:練馬駅から望む上り池袋方面と下り所沢方面
かつては豊島園方面の豊島線が分離するだけの駅だったのが1991年に大江戸線光が丘方面、94年に有楽町線暫定開業、97年に大江戸線新宿方面、98年に池袋線〜有楽町線直通運転開始、2000年に大江戸線全線開業、そして今回の副都心線開業で都心方面は有楽町線・副都心線・池袋線・大江戸線、郊外方面も池袋線・豊島線・大江戸線と方向がかぶる部部がありつつも7方向に分岐する一大ターミナルになりました。駅から両方向の線路を臨むとその分岐の複雑さが見て取れます。
練馬駅で並ぶ普通清瀬行きと準急西武球場行き
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写真:練馬駅で並ぶ地下鉄からの直通普通清瀬行きと準急西武球場行き
一方でこの充実したネットワークを持ちながら主力速達列車の急行・快速急行は通過すると言う特徴を持っています。今回のダイヤ改正では通勤時間帯の快速が副都心線直通になる関係から通勤準急が停車すると言う小変更はあるもののこの構造は変わらず、池袋線では所沢をも上回る94653人の乗降客を持つ駅にしては寂しい限りです。
他社の似たような性格(都心ターミナルに近い地下鉄乗り換え駅)を持つ乗換駅を見ると
東急: 中目黒駅(全種別停車)
小田急:代々木上原駅(有料特急以外全種別停車)
京王: 笹塚駅(無料特急以外全種別停車)
京王が特急が通過しているのを除くと各社有料特急以外の主力列車はすべて停車しているパターンが多いようです。ただし東急の特急のように最初は通過だった列車がその後停車に改められるパターンもあるので今後に期待といったところでしょう。
大江戸線練馬駅
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大江戸線との乗り換え通路
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写真:大江戸線練馬駅と西武駅構内にある乗換通路
一方大江戸線との乗換駅と言う側面もある練馬駅、乗換通路を見ると意外に乗り換え客が少ないのが印象的でした。西武のダイヤが悪くて急行等からの乗換が不便と言うのもありますが、西武の快速・準急で練馬〜池袋が6分なのに対し大江戸線の練馬〜新宿は17〜8分かかるのが乗換客を敬遠させているのかもしれません。逆に大江戸線経由での練馬〜新宿3丁目は快速利用でも17分と逆方向の乗換には決定力に欠く感じで今後の展開が期待されます。
メインストリートの南口
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昔ながらの雰囲気の残る高架下
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写真:南口のメインストリートと古い下町の風情の残る高架下
さて駅の外に出てみましょう。メインストリートはバスターミナルのある北口でなく南口、北口から見たビル街を中心に中々の賑わいです。一方で高架下に回ると昔ながらの下町の光景が垣間見えます。練馬の池袋よりの各駅はこんな下町の風情のある町が続いていたので高架化の前は個々も下町的な雰囲気漂う街だったのでしょう。
練馬駅前に建設中のマンション
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写真:駅前に建設中のマンション
またこれだけ乗り入れ路線が充実すると不動産屋さんにとっても魅力的な立地と見えて駅のまん前にマンションが建設中でした。昨年の建築基準法改正以降不動産市況の不調が伝えられますが新線地域は例外と言ったところでしょうか?
石神井公園〜西武池袋線の現在・過去・未来が集う駅〜
石神井公園駅北口
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写真:複々線工事の影響で仮説駅舎の石神井公園駅北口
さて続いて向かったのは石神井公園です。主なプロフィールとしては
2007年乗降人員:68729人(97年度:68875人、0.2%減)
停車列車:普通・準急・快速・通勤急行・急行・快速急行
と言った感じです。
2面3線のホーム
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複々線工事中
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写真:2面4線へ拡幅工事中のホームと複々線工事中の線路
現在石神井公園は複々線化に向けて工事中真っ盛りです。この駅は西武池袋線の複々線終着駅で通勤準急と有料特急こそ通過しますが他の全列車が停車し、準急は個々から各駅停車になると言うダイヤ上の中核駅です。
一方で乗降客数は7万人弱と少なくは無いものの急行の通過する練馬・大泉学園・清瀬・秋津の各駅に劣る水準で東久留米・保谷と言った駅に比べても極端に多いわけではないです。
逆に言えばこう言った乗降客数で大差つかない各駅から池袋へのアクセスのためにラッシュ時は各速達列車で停車駅を分散(川島令三氏曰く所の千鳥式停車)したり、昼間も準急・快速・急行の各列車で途中から普通になる区間を分散したりして対応してきたと言えます。
一方で練馬駅に地下鉄が乗り入れてからは準急・快速と急行・快速急行で都心方面への地下鉄の使い勝手が違ってきていると言う矛盾を抱えているのも確かで、副都心線開業〜複々線完成でどのように変化していくかと言うのが注目されます。
クイーンズ伊勢丹やマンションが立地する北口
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かつての地方都市を思わせる南口
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写真:クイーンズ伊勢丹やマンションが立地し整備された北口とかつての地方都市を思わせる南口
さて続いて駅の外に出てみましょう。石神井公園駅は高級スーパーのクイーンズ伊勢丹が進出したりマンションが出来たりと整備された北口と狭い道路とバスターミナルがかつての地方都市を思わせる南口で対照的な雰囲気を醸し出します。
練馬ではどちらかと言えば整備された北口のイメージが強いですがかつては南口のように生活の臭いが漂うような光景が西武鉄道のイメージだったのではと感じます。しかし他の各線同様地下鉄との乗り入れや高架化、複々線化などが進んでいくにつれ北口のような光景に変化していっているのが現在の西武の光景なのではないでしょうか?そう言った意味では複々線工事が進み、駅前の再開発が進む石神井公園は西武の現在・過去・未来の集う場所と言えるのかもしれません。
秋津〜ネットワークに弱い西武を象徴する駅〜
秋津駅南口
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写真:乗換客で賑わう秋津駅南口
さて続いて向かったのは秋津駅、武蔵野線との乗換駅です。主なプロフィールとしては
2007年乗降人員:73236人(97年度:65049人、12.6%増)
停車列車:普通・準急・通勤準急・快速
と言った感じです。
大賑わいの乗換道路
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武蔵野線新秋津駅
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写真:多くの人で賑わう乗換道路とバスやタクシーの乗り入れる武蔵野線新秋津駅
この駅の名物は多くの人で賑わう乗換道路と言っても過言ではありません。本当に多くの人で賑わっていました。そして道路には多くのお店が立ち並び活況を呈していました。そして乗換道路を通って5分ほど歩くと新秋津駅へたどり着くのですが、ここで驚いたのはバスやタクシー等よく言うところのフィーダー交通機関もこの新秋津駅の方に集中していたことです。早い段階で駅を開業し密集していたがためにフィーダー交通が乗り入れられなかった秋津駅前に代わり新秋津駅前がターミナルになっている訳なのですが言うなれば他の交通機関から西武線に乗り換える場合はこの混雑する道路を5分ほど歩かなければならないと言う状況にあるわけです。
武蔵野線・西武線好転から眺める新秋津駅
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武蔵野線・西武線好転から眺める秋津駅
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写真:武蔵野線と西武線の交点から眺める新秋津駅・秋津駅
武蔵野線と西武線の交点を見ると武蔵野線ホームが真下まで延びていて西武のホームさえ移動させれば乗換が便利になるだろうにと思わずにいられません。たかが5分の移動と言われそうですが高齢化が進んでいる昨今乗換の負担は少しでも小さくあった方がよいわけで、特に都心方面に限らない多方面への乗換客が利用する武蔵野線との乗換駅の乗換抵抗を低減するのは今後人口増加と言うパイの拡大がそれほど期待できない時代においては重要だと思えます。
またダイヤ面を見ても急行・快速急行が通過すると言うのは本当に西武と言う鉄道会社が他社線とのネットワークを活用する気が無いのかと思わずにいられない部分です。
そんなネットワーク下手な西武が今後生まれ変わっていくのかその鍵を握る駅なのではと感じた秋津駅訪問でした。
さて長々とかいてきましたが、長くなってしまったので埼玉県内の各駅は次回に持ち越そうと思います。
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写真:西武の象徴ライオンズのポスターとダイヤ改正のお知らせ
さて6/14にとうとう副都心線が開業しました。副都心線のレポートとしゃれ込んでみたいところですが実は筆者は用事があったので実はまだ未乗です。と言うことで副都心線に関しては下のレポートを参照していただければ幸いです。
【東京メトロ】副都心線乗車レポート(その1:往路編)@Telmina
【東京メトロ】副都心線乗車レポート(その2:復路編)@Telmina
本日開業の 東京メトロ 副都心線 に乗ってきたよ@GIZMODO
さてこちらでは引き続き開業前夜の池袋線を見ていこうと思います。
練馬駅〜一大結節点に生まれ変わった駅〜
練馬駅
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練馬駅のバスターミナル
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写真:バスターミナルも整備された練馬駅北口
さて最初に向かったのは練馬駅、主なプロフィールを上げると
2007年乗降人員:94653人(97年度:74713人、26.7%増)
停車列車:普通・準急・通勤準急・快速
練馬駅から池袋方面を望む
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練馬駅から所沢方面を望む
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写真:練馬駅から望む上り池袋方面と下り所沢方面
かつては豊島園方面の豊島線が分離するだけの駅だったのが1991年に大江戸線光が丘方面、94年に有楽町線暫定開業、97年に大江戸線新宿方面、98年に池袋線〜有楽町線直通運転開始、2000年に大江戸線全線開業、そして今回の副都心線開業で都心方面は有楽町線・副都心線・池袋線・大江戸線、郊外方面も池袋線・豊島線・大江戸線と方向がかぶる部部がありつつも7方向に分岐する一大ターミナルになりました。駅から両方向の線路を臨むとその分岐の複雑さが見て取れます。
練馬駅で並ぶ普通清瀬行きと準急西武球場行き
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写真:練馬駅で並ぶ地下鉄からの直通普通清瀬行きと準急西武球場行き
一方でこの充実したネットワークを持ちながら主力速達列車の急行・快速急行は通過すると言う特徴を持っています。今回のダイヤ改正では通勤時間帯の快速が副都心線直通になる関係から通勤準急が停車すると言う小変更はあるもののこの構造は変わらず、池袋線では所沢をも上回る94653人の乗降客を持つ駅にしては寂しい限りです。
他社の似たような性格(都心ターミナルに近い地下鉄乗り換え駅)を持つ乗換駅を見ると
東急: 中目黒駅(全種別停車)
小田急:代々木上原駅(有料特急以外全種別停車)
京王: 笹塚駅(無料特急以外全種別停車)
京王が特急が通過しているのを除くと各社有料特急以外の主力列車はすべて停車しているパターンが多いようです。ただし東急の特急のように最初は通過だった列車がその後停車に改められるパターンもあるので今後に期待といったところでしょう。
大江戸線練馬駅
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大江戸線との乗り換え通路
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写真:大江戸線練馬駅と西武駅構内にある乗換通路
一方大江戸線との乗換駅と言う側面もある練馬駅、乗換通路を見ると意外に乗り換え客が少ないのが印象的でした。西武のダイヤが悪くて急行等からの乗換が不便と言うのもありますが、西武の快速・準急で練馬〜池袋が6分なのに対し大江戸線の練馬〜新宿は17〜8分かかるのが乗換客を敬遠させているのかもしれません。逆に大江戸線経由での練馬〜新宿3丁目は快速利用でも17分と逆方向の乗換には決定力に欠く感じで今後の展開が期待されます。
メインストリートの南口
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昔ながらの雰囲気の残る高架下
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写真:南口のメインストリートと古い下町の風情の残る高架下
さて駅の外に出てみましょう。メインストリートはバスターミナルのある北口でなく南口、北口から見たビル街を中心に中々の賑わいです。一方で高架下に回ると昔ながらの下町の光景が垣間見えます。練馬の池袋よりの各駅はこんな下町の風情のある町が続いていたので高架化の前は個々も下町的な雰囲気漂う街だったのでしょう。
練馬駅前に建設中のマンション
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写真:駅前に建設中のマンション
またこれだけ乗り入れ路線が充実すると不動産屋さんにとっても魅力的な立地と見えて駅のまん前にマンションが建設中でした。昨年の建築基準法改正以降不動産市況の不調が伝えられますが新線地域は例外と言ったところでしょうか?
石神井公園〜西武池袋線の現在・過去・未来が集う駅〜
石神井公園駅北口
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写真:複々線工事の影響で仮説駅舎の石神井公園駅北口
さて続いて向かったのは石神井公園です。主なプロフィールとしては
2007年乗降人員:68729人(97年度:68875人、0.2%減)
停車列車:普通・準急・快速・通勤急行・急行・快速急行
と言った感じです。
2面3線のホーム
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複々線工事中
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写真:2面4線へ拡幅工事中のホームと複々線工事中の線路
現在石神井公園は複々線化に向けて工事中真っ盛りです。この駅は西武池袋線の複々線終着駅で通勤準急と有料特急こそ通過しますが他の全列車が停車し、準急は個々から各駅停車になると言うダイヤ上の中核駅です。
一方で乗降客数は7万人弱と少なくは無いものの急行の通過する練馬・大泉学園・清瀬・秋津の各駅に劣る水準で東久留米・保谷と言った駅に比べても極端に多いわけではないです。
逆に言えばこう言った乗降客数で大差つかない各駅から池袋へのアクセスのためにラッシュ時は各速達列車で停車駅を分散(川島令三氏曰く所の千鳥式停車)したり、昼間も準急・快速・急行の各列車で途中から普通になる区間を分散したりして対応してきたと言えます。
一方で練馬駅に地下鉄が乗り入れてからは準急・快速と急行・快速急行で都心方面への地下鉄の使い勝手が違ってきていると言う矛盾を抱えているのも確かで、副都心線開業〜複々線完成でどのように変化していくかと言うのが注目されます。
クイーンズ伊勢丹やマンションが立地する北口
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かつての地方都市を思わせる南口
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写真:クイーンズ伊勢丹やマンションが立地し整備された北口とかつての地方都市を思わせる南口
さて続いて駅の外に出てみましょう。石神井公園駅は高級スーパーのクイーンズ伊勢丹が進出したりマンションが出来たりと整備された北口と狭い道路とバスターミナルがかつての地方都市を思わせる南口で対照的な雰囲気を醸し出します。
練馬ではどちらかと言えば整備された北口のイメージが強いですがかつては南口のように生活の臭いが漂うような光景が西武鉄道のイメージだったのではと感じます。しかし他の各線同様地下鉄との乗り入れや高架化、複々線化などが進んでいくにつれ北口のような光景に変化していっているのが現在の西武の光景なのではないでしょうか?そう言った意味では複々線工事が進み、駅前の再開発が進む石神井公園は西武の現在・過去・未来の集う場所と言えるのかもしれません。
秋津〜ネットワークに弱い西武を象徴する駅〜
秋津駅南口
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写真:乗換客で賑わう秋津駅南口
さて続いて向かったのは秋津駅、武蔵野線との乗換駅です。主なプロフィールとしては
2007年乗降人員:73236人(97年度:65049人、12.6%増)
停車列車:普通・準急・通勤準急・快速
と言った感じです。
大賑わいの乗換道路
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武蔵野線新秋津駅
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写真:多くの人で賑わう乗換道路とバスやタクシーの乗り入れる武蔵野線新秋津駅
この駅の名物は多くの人で賑わう乗換道路と言っても過言ではありません。本当に多くの人で賑わっていました。そして道路には多くのお店が立ち並び活況を呈していました。そして乗換道路を通って5分ほど歩くと新秋津駅へたどり着くのですが、ここで驚いたのはバスやタクシー等よく言うところのフィーダー交通機関もこの新秋津駅の方に集中していたことです。早い段階で駅を開業し密集していたがためにフィーダー交通が乗り入れられなかった秋津駅前に代わり新秋津駅前がターミナルになっている訳なのですが言うなれば他の交通機関から西武線に乗り換える場合はこの混雑する道路を5分ほど歩かなければならないと言う状況にあるわけです。
武蔵野線・西武線好転から眺める新秋津駅
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武蔵野線・西武線好転から眺める秋津駅
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写真:武蔵野線と西武線の交点から眺める新秋津駅・秋津駅
武蔵野線と西武線の交点を見ると武蔵野線ホームが真下まで延びていて西武のホームさえ移動させれば乗換が便利になるだろうにと思わずにいられません。たかが5分の移動と言われそうですが高齢化が進んでいる昨今乗換の負担は少しでも小さくあった方がよいわけで、特に都心方面に限らない多方面への乗換客が利用する武蔵野線との乗換駅の乗換抵抗を低減するのは今後人口増加と言うパイの拡大がそれほど期待できない時代においては重要だと思えます。
またダイヤ面を見ても急行・快速急行が通過すると言うのは本当に西武と言う鉄道会社が他社線とのネットワークを活用する気が無いのかと思わずにいられない部分です。
そんなネットワーク下手な西武が今後生まれ変わっていくのかその鍵を握る駅なのではと感じた秋津駅訪問でした。
さて長々とかいてきましたが、長くなってしまったので埼玉県内の各駅は次回に持ち越そうと思います。
写真:三ノ輪橋電停にて
〜6月17日(火)
ホタルウォッチングトレイン@いすみ鉄道
列車出発時刻:いすみ鉄道大原駅18:15
許可書:500円(大多喜駅にて販売)
内容:大多喜で発見されたゲンジボタルの大生息地は、ここ数年間地元の方々に大切に見守られながらゲンジボタルが光を放つ短い期間、素晴らしい景勝地となりました。今年は、他の地域とは比較にならないほど、目の前の一面すべてが蛍の光に包まれる光景の場所にいすみ鉄道がご案内します。
6月14日(土)
2008夏のLRTフォーラム
場所:横浜市開港記念会館1号室(みなとみらい線日本大通駅徒歩1分、JR・市営地下鉄関内駅徒歩7分)
時間:13:30〜16:30
資料代:999円
内容
I:基調講演
1「LRTによるアメリカのまちづくり」by古池弘隆氏(宇都宮共和大学教授宇都宮大学名誉教授)
2「横浜都心の未来ビジョン」by松井雅彦氏(都市再生推進協議会ワーキングリーダー、都市プランナー)
II:パネルディスカッション
古池弘隆氏 、嶋田昌子氏(横浜シティガイド協会)、コーディネーター大内えりか氏(横浜にLRTを走らせる会)
参考
フォーラムにLRT推進協議会設立準備会の発起人が集まりました@横浜にLRTを走らせる会
地球サミットより確かなLRT横浜フォーラム@行動派・地域福祉の実践家関すみ江 魅せるまち、暮らせるまちへ
イベント見聞録2008年3月20日「横浜の公共交通活性化をめざす会」第1回例会 @ぶらざーてぃのblog
イベント見聞録:6月9日横浜LRTフォーラム@ぶらざーてぃのblog
14万株の花しょうぶ「しょうぶ園ウォーク」
集合場所:京浜急行安針塚駅
集合時間:9:00〜11:00
コース
(1)自由ウォークコース
安針塚駅〜塚山公園〜葉山里山道〜しょうぶ園〜大明寺〜ちこく坂〜汐入駅
(2)ガイド付コース
安針塚駅〜塚山公園〜葉山里山道〜しょうぶ園
参考:よこすか京急沿線ウォーク「七夕ウォーク」 @静かなる山
6月15日(日)
第14回わたらせふるさとウォーキング
集合場所:桐生駅10:00
参加費用:300円
コース:桐生駅〜水道山〜吾妻公園〜群馬大学工学部同窓記念館〜天満宮〜無鄰館〜有鄰館〜織物参考館〜森芳工場〜桐生倶楽部〜桐生駅
お問い合わせ:わたらせ渓谷鐵道株式会社・営業企画課(TEL0277-73-2110)
副都心線開業に向けて工事が進む地下鉄渋谷駅
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写真:副都心線開業に向けて工事が進む地下鉄渋谷駅
東京メトロ副都心線(和光市〜渋谷間)平成20年6月14日(土)開業(予定)@東京メトロ
さて今週末の14日に待望の新線東京メトロ副都心線が暫定開業します。この路線は地下鉄有楽町線・東武東上線・西武池袋線と直通し最終的には東急東横線とも直通し埼玉〜横浜(+新宿等の副都心)のアクセスが向上することが期待される新線です。
さてそんな副都心線の開業を控え相互直通を行う路線のうち西武池袋線を中心に歩いてみました。 何故池袋線かといいますと他の乗り入れ路線東急東横線、東武東上線に比べて遅い時期まで地下鉄との直通が無く、また武蔵野線等の他社の環状的な役回りを担う路線との乗り入れ駅にも急行等の主力列車が止まらなかったり、パターンダイヤを組んで無かったりと悪く言えば他社とのネットワークを活用するのが下手、よく言えば自社のリソースを最大限活用することに注力した路線とも言えるためもっともこの直通により変化が起こりそうな路線と考えるからです。
東横線乗換駅(2007年度)
中目黒: 185,998
武蔵小杉:165,190(目黒線は除く)
菊名: 129,908
東上線乗換駅(2007年度)
和光市: 128,306
朝霞台: 138,352
川越: 120,505
池袋線乗換駅(2007年度)
練馬: 94653
秋津: 73236
東飯能: 4946
実際東急や東武と比較すると差は歴然とします。東武や東急の場合1日10万人以上の乗降を誇る地下鉄やJR線電車との乗換駅ですが、西武の場合最も乗降のある大江戸線との乗換駅練馬でも9万人台、ローカル区間に入る東飯能にいたっては5000人以下と交通バリアフリー法の対象外と言う惨状です。
さてそんな西武池袋線、現状はどんな感じなのでしょうか?少し見ていきましょう。
参考
3、彩の国より神奈川県民ホールへ(相互直通進化論)
生まれ変わる西武池袋線〜副都心線6月開業に思う〜
対照的なターミナル〜渋谷と池袋〜
渋谷駅に到着する東横特急
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池袋駅で発車を待つ準急西武球場行き
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写真:渋谷に到着する東横特急と池袋で発車を待つ西武球場行き準急
新宿と共に3大副都心ターミナルとして語られる渋谷と池袋、よくよく考えると以外に対照的な感じがします。例を挙げてみますと
渋谷 池袋
乗り入れ路線:比較的短距離路線 比較的長距離路線
地形: 坂が多い 平ら
まちの象徴: センター街、109 サンシャイン60
例えば駅に乗り入れる路線を見ると渋谷の場合東横線をはじめ、京王井の頭線等短距離の路線が目立つのに対し、池袋では湘南新宿ラインが出来るはるか前から東北・高崎線の列車が北関東から乗り入れ、東上線や池袋線もそれぞれ寄居、秩父と通勤圏とは言い難い長距離から乗り入れています。
高架の渋谷駅に到着する地下鉄銀座線
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広々とした池袋東口駅前
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写真:高架で渋谷駅に乗り入れる地下鉄銀座線と広々とした池袋東口
また地形を見ても渋谷が丘陵地帯でスペイン坂等坂のつく地名が多いのに対し池袋の方は広々とした駅前等平らな土地ならではの余裕ある都市の光景が広がるのが対照的です。その為渋谷でよく言われるランドマークが109やセンター街など大規模なビルでなく個店の集まる専門店街や通りであるのに対し、池袋のそれが大型ビルのサンシャイン60と言うのはそれぞれのまちの個性を象徴しているような気がします。
それではそれぞれの街を見ていきましょう。
渋谷駅〜歩く街の文化〜
渋谷駅ハチ公口
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京王井の頭線渋谷駅
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東京メトロ渋谷駅
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写真:渋谷駅3態:広告の目立つハチ公口、ホテル併設の井の頭線、一番利用者の多い半蔵門線&田園都市線
さてまずは渋谷駅を歩きましょう。渋谷駅には東京メトロ、東急、京王、JRと乗り入れているのですが、一番利用者の少ない京王井の頭線の駅が大型ホテル併設と大規模なのが目を引きます。一方メインともいえる東急は田園都市線が地下、東横線も半分スーパーみたいな東急百貨店併設と今一つ地味なイメージです。
しかし大型のビルがない分目立つのは広告、ハチ公口をはじめ大規模な広告が多く道行く人たちの目を楽しませてくれるのは渋谷と言うまちの特徴だと思います。
東急旧5000系を利用した資料館
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写真:東急旧5000系を利用した資料館
さて駅を離れて街へ向かってみましょう。さて駅前ではハチ公の銅像に代わる新名所(?)東急の旧5000系が出迎えてくれます。昔の電車と言えばそこまでですが小さく愛嬌のある様はよく言うところの「ゲタ電」と言う言葉が良く似合います。今の東横線を走る後輩たちも街に近いところを走り、本数が多くて待たずにのれる様はまさに「ゲタ電」と言う感じで電車がステンレスの無味乾燥なものに変わってもその伝統は引き継がれているのでしょう。そんな自分の車両番号を引き継いだ後輩たちを頼もしく見守っているような感じがするのは私だけでしょうか?
渋谷109
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写真:渋谷の象徴、109
渋谷と言うと若者の街、といつから言われ続けているのでしょうか?角松敏生さんが98年に「TIME TUNNEL」と言うアルバムで渋谷について歌っているのですが、若い世代が上の世代の顰蹙を買いながら新しい文化を生み出して行く街と言うイメージは1960年生まれの角松氏にもあるようです。
私が良く渋谷に行っていた時期と言うと大学生の頃なのですがその頃から比べても相変わらず若い人が多く活気が溢れていたのが印象的です。
センター街方面のスクランブル交差点
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写真:センター街方面のスクランブル交差点
渋谷と言うと忘れてはならないのは音楽、90年代にはフリッパーズギター、コーネリアス、オリジナルラブ、ピチカートファイブ等をさして「渋谷系」なんて言葉もあった音楽タウン、それが渋谷です。
渋谷に行った際にはセンター街に寄り道してHMVやWAVE等の視聴コーナーで心行くまでCDを聞きまくったなんてのも良い思い出です。さすがに最近は外資系のレコード屋さんも各地に増えましたが、学生の頃は外資系のレコード屋=都会みたいなイメージがありました。
またスペイン坂スタジオと言うFMの発信地もあるのが更に音楽の街に彩を添えます。大学の後輩で好きなのがいて彼の寄り道ルートにはこのスペイン坂も加わっていたそうです。
そんな寄り道をする通りやお店がある街それが渋谷なのでしょう。
池袋〜群馬から進出した大型店が並ぶ街〜
西武百貨店が目印の池袋駅東口
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東武百貨店が目印の池袋駅西口
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東京メトロ池袋駅
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写真:渋谷駅3態:西武百貨店がある東口、東武百貨店がある西口、コンコースにあるメトロ
続いて池袋駅、こちらは渋谷駅に比べて普通のターミナルと言った感じ、東口に西武、西口に東武と分かりづらいと言えばそうですが、それぞれの私鉄が総力を尽くして大型店を配置している様はまるで城砦と言った感じで、地下鉄の入り口もコンコースにあるのが分かりやすいです。
池袋のメインストリート
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写真:池袋のメインストリートサンシャイン通り
池袋のメインストリートはサンシャイン通り、サンシャイン60へのアクセス道路です。こちらも渋谷に劣らず人が多いですが基本的に通りが広いので余裕があります。またメインストリートを避ければ余裕があると言うのも土地の余裕の無い渋谷に無い特徴です。
新潟行き高速バス
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写真:駅前に止まる新潟行きの高速バス
また渋谷に無かった存在として高速バスも印象に残りました。夜行も含めれば渋谷にも高速バスそのものはあるのですが駅前の大通りで乗降できるのは街としてのキャパシティのさとも言えるでしょう。
ここまで歩いてみて感じたのは人は異常に多いですが、きちんと整備されているインフラの様子はまるで前橋や高崎のような地方都市のターミナルの雰囲気をどこかしら醸し出している感じがしました。
前橋VS高崎の代理戦争(?)
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写真:高崎VS前橋の因縁の対決かBIC本店と並ぶYAMADA
コンパクトシティがはやる昨今どちらが良い街かと言われたら一瞬渋谷と言いたくなりそうですが、逆にこの雰囲気に惹かれて地方から進出するお店にとっては親しみを持ちやすくなっているのかもしれません。
BIC本店とYAMADA LABIの並んでいる様子を見てふとそんなことを考えてしまいました。BICはあまり知られていませんが高崎の人が作った会社、YAMADAは前橋の人が作った会社です。2つの群馬出身の大型店を見ると余裕のあるインフラ、高崎線や高速バスで直接帰れる距離感と言うのはやはり大きいのだなと思わざるを得ません。
渋谷のように独自に文化を発信するのは確かにそれはそれですばらしいですが、ただ東京と言う都市は地方の人たちが出てきて作り上げ、育て上げた都市と考えると池袋と言うのは東京のよさがにじみ出ているまちのように感じます。
さてそんな対照的な渋谷と池袋今週末、結ばれより密接になっていきます。はたしてこの対照的な2つの街が近づくことで何が出来るか今から楽しみにして待つことにしましょう。
さて一見終わりのようになってしまってますが続きます。今度は本当に西武線を巡っていきます。お楽しみに。
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写真:副都心線開業に向けて工事が進む地下鉄渋谷駅
東京メトロ副都心線(和光市〜渋谷間)平成20年6月14日(土)開業(予定)@東京メトロ
さて今週末の14日に待望の新線東京メトロ副都心線が暫定開業します。この路線は地下鉄有楽町線・東武東上線・西武池袋線と直通し最終的には東急東横線とも直通し埼玉〜横浜(+新宿等の副都心)のアクセスが向上することが期待される新線です。
さてそんな副都心線の開業を控え相互直通を行う路線のうち西武池袋線を中心に歩いてみました。 何故池袋線かといいますと他の乗り入れ路線東急東横線、東武東上線に比べて遅い時期まで地下鉄との直通が無く、また武蔵野線等の他社の環状的な役回りを担う路線との乗り入れ駅にも急行等の主力列車が止まらなかったり、パターンダイヤを組んで無かったりと悪く言えば他社とのネットワークを活用するのが下手、よく言えば自社のリソースを最大限活用することに注力した路線とも言えるためもっともこの直通により変化が起こりそうな路線と考えるからです。
東横線乗換駅(2007年度)
中目黒: 185,998
武蔵小杉:165,190(目黒線は除く)
菊名: 129,908
東上線乗換駅(2007年度)
和光市: 128,306
朝霞台: 138,352
川越: 120,505
池袋線乗換駅(2007年度)
練馬: 94653
秋津: 73236
東飯能: 4946
実際東急や東武と比較すると差は歴然とします。東武や東急の場合1日10万人以上の乗降を誇る地下鉄やJR線電車との乗換駅ですが、西武の場合最も乗降のある大江戸線との乗換駅練馬でも9万人台、ローカル区間に入る東飯能にいたっては5000人以下と交通バリアフリー法の対象外と言う惨状です。
さてそんな西武池袋線、現状はどんな感じなのでしょうか?少し見ていきましょう。
参考
3、彩の国より神奈川県民ホールへ(相互直通進化論)
生まれ変わる西武池袋線〜副都心線6月開業に思う〜
対照的なターミナル〜渋谷と池袋〜
渋谷駅に到着する東横特急
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池袋駅で発車を待つ準急西武球場行き
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写真:渋谷に到着する東横特急と池袋で発車を待つ西武球場行き準急
新宿と共に3大副都心ターミナルとして語られる渋谷と池袋、よくよく考えると以外に対照的な感じがします。例を挙げてみますと
渋谷 池袋
乗り入れ路線:比較的短距離路線 比較的長距離路線
地形: 坂が多い 平ら
まちの象徴: センター街、109 サンシャイン60
例えば駅に乗り入れる路線を見ると渋谷の場合東横線をはじめ、京王井の頭線等短距離の路線が目立つのに対し、池袋では湘南新宿ラインが出来るはるか前から東北・高崎線の列車が北関東から乗り入れ、東上線や池袋線もそれぞれ寄居、秩父と通勤圏とは言い難い長距離から乗り入れています。
高架の渋谷駅に到着する地下鉄銀座線
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広々とした池袋東口駅前
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写真:高架で渋谷駅に乗り入れる地下鉄銀座線と広々とした池袋東口
また地形を見ても渋谷が丘陵地帯でスペイン坂等坂のつく地名が多いのに対し池袋の方は広々とした駅前等平らな土地ならではの余裕ある都市の光景が広がるのが対照的です。その為渋谷でよく言われるランドマークが109やセンター街など大規模なビルでなく個店の集まる専門店街や通りであるのに対し、池袋のそれが大型ビルのサンシャイン60と言うのはそれぞれのまちの個性を象徴しているような気がします。
それではそれぞれの街を見ていきましょう。
渋谷駅〜歩く街の文化〜
渋谷駅ハチ公口
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京王井の頭線渋谷駅
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東京メトロ渋谷駅
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写真:渋谷駅3態:広告の目立つハチ公口、ホテル併設の井の頭線、一番利用者の多い半蔵門線&田園都市線
さてまずは渋谷駅を歩きましょう。渋谷駅には東京メトロ、東急、京王、JRと乗り入れているのですが、一番利用者の少ない京王井の頭線の駅が大型ホテル併設と大規模なのが目を引きます。一方メインともいえる東急は田園都市線が地下、東横線も半分スーパーみたいな東急百貨店併設と今一つ地味なイメージです。
しかし大型のビルがない分目立つのは広告、ハチ公口をはじめ大規模な広告が多く道行く人たちの目を楽しませてくれるのは渋谷と言うまちの特徴だと思います。
東急旧5000系を利用した資料館
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写真:東急旧5000系を利用した資料館
さて駅を離れて街へ向かってみましょう。さて駅前ではハチ公の銅像に代わる新名所(?)東急の旧5000系が出迎えてくれます。昔の電車と言えばそこまでですが小さく愛嬌のある様はよく言うところの「ゲタ電」と言う言葉が良く似合います。今の東横線を走る後輩たちも街に近いところを走り、本数が多くて待たずにのれる様はまさに「ゲタ電」と言う感じで電車がステンレスの無味乾燥なものに変わってもその伝統は引き継がれているのでしょう。そんな自分の車両番号を引き継いだ後輩たちを頼もしく見守っているような感じがするのは私だけでしょうか?
渋谷109
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写真:渋谷の象徴、109
渋谷と言うと若者の街、といつから言われ続けているのでしょうか?角松敏生さんが98年に「TIME TUNNEL」と言うアルバムで渋谷について歌っているのですが、若い世代が上の世代の顰蹙を買いながら新しい文化を生み出して行く街と言うイメージは1960年生まれの角松氏にもあるようです。
私が良く渋谷に行っていた時期と言うと大学生の頃なのですがその頃から比べても相変わらず若い人が多く活気が溢れていたのが印象的です。
センター街方面のスクランブル交差点
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写真:センター街方面のスクランブル交差点
渋谷と言うと忘れてはならないのは音楽、90年代にはフリッパーズギター、コーネリアス、オリジナルラブ、ピチカートファイブ等をさして「渋谷系」なんて言葉もあった音楽タウン、それが渋谷です。
渋谷に行った際にはセンター街に寄り道してHMVやWAVE等の視聴コーナーで心行くまでCDを聞きまくったなんてのも良い思い出です。さすがに最近は外資系のレコード屋さんも各地に増えましたが、学生の頃は外資系のレコード屋=都会みたいなイメージがありました。
またスペイン坂スタジオと言うFMの発信地もあるのが更に音楽の街に彩を添えます。大学の後輩で好きなのがいて彼の寄り道ルートにはこのスペイン坂も加わっていたそうです。
そんな寄り道をする通りやお店がある街それが渋谷なのでしょう。
池袋〜群馬から進出した大型店が並ぶ街〜
西武百貨店が目印の池袋駅東口
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東武百貨店が目印の池袋駅西口
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東京メトロ池袋駅
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写真:渋谷駅3態:西武百貨店がある東口、東武百貨店がある西口、コンコースにあるメトロ
続いて池袋駅、こちらは渋谷駅に比べて普通のターミナルと言った感じ、東口に西武、西口に東武と分かりづらいと言えばそうですが、それぞれの私鉄が総力を尽くして大型店を配置している様はまるで城砦と言った感じで、地下鉄の入り口もコンコースにあるのが分かりやすいです。
池袋のメインストリート
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写真:池袋のメインストリートサンシャイン通り
池袋のメインストリートはサンシャイン通り、サンシャイン60へのアクセス道路です。こちらも渋谷に劣らず人が多いですが基本的に通りが広いので余裕があります。またメインストリートを避ければ余裕があると言うのも土地の余裕の無い渋谷に無い特徴です。
新潟行き高速バス
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写真:駅前に止まる新潟行きの高速バス
また渋谷に無かった存在として高速バスも印象に残りました。夜行も含めれば渋谷にも高速バスそのものはあるのですが駅前の大通りで乗降できるのは街としてのキャパシティのさとも言えるでしょう。
ここまで歩いてみて感じたのは人は異常に多いですが、きちんと整備されているインフラの様子はまるで前橋や高崎のような地方都市のターミナルの雰囲気をどこかしら醸し出している感じがしました。
前橋VS高崎の代理戦争(?)
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写真:高崎VS前橋の因縁の対決かBIC本店と並ぶYAMADA
コンパクトシティがはやる昨今どちらが良い街かと言われたら一瞬渋谷と言いたくなりそうですが、逆にこの雰囲気に惹かれて地方から進出するお店にとっては親しみを持ちやすくなっているのかもしれません。
BIC本店とYAMADA LABIの並んでいる様子を見てふとそんなことを考えてしまいました。BICはあまり知られていませんが高崎の人が作った会社、YAMADAは前橋の人が作った会社です。2つの群馬出身の大型店を見ると余裕のあるインフラ、高崎線や高速バスで直接帰れる距離感と言うのはやはり大きいのだなと思わざるを得ません。
渋谷のように独自に文化を発信するのは確かにそれはそれですばらしいですが、ただ東京と言う都市は地方の人たちが出てきて作り上げ、育て上げた都市と考えると池袋と言うのは東京のよさがにじみ出ているまちのように感じます。
さてそんな対照的な渋谷と池袋今週末、結ばれより密接になっていきます。はたしてこの対照的な2つの街が近づくことで何が出来るか今から楽しみにして待つことにしましょう。
さて一見終わりのようになってしまってますが続きます。今度は本当に西武線を巡っていきます。お楽しみに。
写真:かし鉄応援団と言う大きな動きを見せながら結局守りきれなかった鹿島鉄道
[ガソリン]価格高騰天井見えず 初の170円を突破@毎日新聞6/4
[NY原油]一時140ドル目前 終値でも10ドル超上昇@毎日新聞6/7
ガソリン価格はあっさり170円/リットルを突破、そして一時期120円台前半まで戻していた原油価格も140ドルを伺う展開になりました。
ガソリン価格に関しては夏に向けて上昇する傾向があるので上昇そのものは予測できたこととは言えここまであっさりと急激な値上げをすると言うのは衝撃的です。
2007年 2008年
3月末 129.1 152.9
5月初 135.2(6.1) 159.6(6.7)
6月初 138.2(3.0) 171.9(12.3)
ガソリン価格推移(1リットル当たり、石油情報センター調べ)
昨年の推移と比べますと特に6月初段階での上昇幅の大きさが目に付きます。客離れを気にして値上げを我慢してきたガソリンスタンドももう限界でなりふり構っていられない状況になってきていると言えるでしょう。
ガソリンスタンドユニオン、不当解雇の審判申し立て@asahi.com6/4
ガソリンスタンドユニオン、結成! の巻@雨宮処凜がゆく!
FC強化で「大量退職勧告」――"マック残酷物語第2章"@BuisenessMedia誠
更に私の地元神奈川ではフリーターの労組が残業代の割り増し手当てが出なかったと組合を作って訴えたらセルフスタンドにするから解雇と言うニュースもありガソリンスタンド業界の限界ぶりを裏付けている感があります。
一方で店長のみなし管理職が問題になったマックでは直雇いの店長を減らすべくFCを推進するとの事、GSもハンバーガー屋さんも身も蓋もありません。
ただ逆に感じるのはマックにしてもGSにしてもセルフスタンドへの転換やFCの教科などのリストラはやらなければならなかったことなのかなとも感じます。マックの100円バーガー等の低価格路線やGSの我慢による価格据え置きはどちらも収益を圧迫する以上どこかで方向転換を迫られるだろうし、その中でこの状況ですら雇用に手をつける事態は避けられなかっただろうと思われます。そう言った中で社会の居場所をいかに守っていくのかが問われてきそうな気がします。
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