2008年12月
写真:今年1番の経験は・・・
今年も残すところ後わずかとなりました。この1年を振り返ってみると様々なことがありました。社会的には前半はガソリン価格高騰や、また秋葉原の事件をはじめとする大事件が暗い影を落とし、中盤から後半にかけてはリーマンショックに代表される経済恐慌の影響でイオンをはじめとするスーパー、すかいらーくをはじめとするファミリーレストラン等の店舗縮小を中心としたリストラ、そして年末には派遣切に関わる諸問題が大きな問題として浮上しました。
特に派遣切では職と共に住む場所すら失う人も多く年越しの1月5日まで年越し派遣村と言う活動も行われるみたいです。
主催のNPOに関してはなかなか財政面で厳しい面もあるらしいので寄付の募集も行われています。もしよろしかったらご協力を
寄付をお願いします @特定非営利活動法人自立生活サポートセンターもやい
さて暗い一年でしたが自分なりに振り返って3つほど大きな出来事を挙げると以下のようになるかなと思います。
1、第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会in横浜 研究発表大会出の研究発表
参考:イベント体験録:2008年12月6日第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会in横浜 研究発表大会編
個人的に長い間色んな交通ネタの論文と言うか雑文を書いてきたのでそれをこう言った場で発表できたと言うのは貴重な体験だったかなと思います。横浜と言う会場で、横浜で無く前橋を舞台とした論文、また回りは企業や大学の研究者と言う中で1貧乏サラリーマンの視点の論文と言う意味でここ1年テーマとしてきた「つなぎ」の仕事が出来たのかなと思います。
2、株投資を開始
参考:大阪へ株主総会にいってくる
今年はリーマンショック等により株価がバブル期以降最大の下落を示した年でしたが逆にそれに乗じて株に手を出してみました。3月のベアスターンズショックの際にJR西日本、10月のリーマンショックの際にプラス2銘柄となんだかんだで年間100万円以上つぎ込むと言う金額だけで言えばこれまでの人生最大級のお金を動かした1年でした。ちなみに買った時期が時期だっただけに一応含みは現段階では小さいながらもプラスと言うのはある意味で幸先良かったかもしれません。
投資に関してはこのブログを始めた頃から単純に株と言うだけでなく1つ取り組んでみたいテーマだっただけに今後も継続して取り組んでいこうと思います。
3、何故か記者会見にブロガー身分で参加してみる
参考:イベント見聞録:2008年3月16日ヤキソバマン共同記者会見
マネージャーと言うかプロデューサーさんが知り合いで実現した話、記者会見に参加すると言うのはなかなかないので貴重な体験でした。個人的には太田市と言う経済的には発展していても活気を感じさせない大田と言う街を盛り上げる為に仕事を辞めてまで頑張っているプロデューサー氏の心意気にも感動しました。
現在プロデューサー氏は太田地区近辺の女性ボーカリストを発掘し盛り上げていこうと頑張っているので興味のある方は是非お問い合わせを
【群馬女性ボーカリスト・オーディション08-09】@Gエンタ〜地方からエンターテインメントを発信〜
私自身貧乏サラリーマンの弱小ブロガーではありますが出来る範囲で応援していこうかなと思った次第であります。
さてこうやって振り返ってみると新しいことに挑戦し、また新たな検分を広げられた1年だったかなと思います。ただ特に下半期にブログの更新のペースが落ちる等いい加減になった面も少なからずあったので来年はその辺を改善しつつ、今年体験してきたことを深めていこうかなと感じます。
読んでいただいている皆様にとってはこの2008年はどんな一年だったのでしょうか?
良い一年だったと言う方もいまひとつだったと言う方も良いお年を!!
写真:今年の我がblogの主役は・・・
さて年の瀬も迫ってまいりました。と言う事で今年の我がblogを総括してみましょう。
さて総括と言っても何をすればよいか分からないので今年人気のあった記事を振り返りつつやっていきましょう。参考サイトは今年後半我がブログに加わったあしあとです。
さて今年後半約140日の人気ランキングは
1、ぶらざーてぃのblog (TOPページ)
2、隠れた主力列車に注目〜羽田〜成田直結列車に思う〜
3、女性の非婚化は何を物語るか
4、関西の鉄道を歩くその1〜来年開業阪神難波線〜
5、一人口は食えても、二人口は食え無い時代 -
さて1位のトップページは於いておいて他のページについてみていきましょう。
2、隠れた主力列車に注目〜羽田〜成田直結列車に思う〜
我がHPのキラーコンテンツともいえる北総鉄道ネタが堂々の実質トップ、ちなみにHP、blogでの主な記事としては
北総鉄道2007年度決算レポート
北総鉄道2007年度上半期決算レポート
北総鉄道2007年決算レポートをUP
成田ー羽田1時間構想に思う
新型スカイライナーが現れるので・・・走る地域について少し書いてみる
北総鉄道2007年上半期決算レポートをUP
イベント見聞録:2008年3月29日ほくそう春祭り
と言った感じです。今年は京成電鉄の新スカイライナーの発表や成田〜羽田1時間構想など北総鉄道の延伸とも言える成田新高速鉄道に絡む話題が多く、また地元では延伸後の運賃値下げを求めて署名運動が行われたり論争が沸き起こったりと2010年開業の成田新高速鉄道へ向けた動きが盛んでした。来年に関しては今年沿線の千葉ニュータウンで学割拡大の仕掛け人でもある印西市山崎市長が再選し、お隣白井市では運賃値下げ運動の中心的人物でもある横山市長が初当選した事、また3月には千葉県知事選挙が行われるなどトップの交代が何をもたらすのかにも注目していこうと思います。
また10月以降のランキング20位以内には
つくばエクスプレス決算レポート2007
北総鉄道沿線レポートその2〜2期線沿線、鎌ヶ谷、松戸地区編〜
がランクイン、どちらも昨年書いた記事なのですがつくばに関しては昨今の不動産不況の中で単純に好調と言う報道が多い中で3000億円を越える投資・その他試算を中心とした比較的ネガティブな面を取り上げたのが注目されたと見ています。
一方北総沿線レポートは沿線に注目が集まる中決算レポート等で扱いがやや軽くなる鎌ヶ谷以西の動向に注目が集まったのでしょうか?
3、女性の非婚化は何を物語るか
5、一人口は食えても、二人口は食え無い時代 -
3,5位には結婚と言うか女性絡みと言うかそう言った方面の記事がランクイン、ちなみに10月以降のランキング20位以内には
3割増の1%よりも8%増の65%を見る時代〜日経10000円割れに思う〜
もランクインしました。さてこのネタに関してある程度一貫して考えているのは基本的に「女性が社会進出して豊かになった反面、男性のコミュニケーション能力が上がらずミスマッチが起こった」といった男性の情緒面の問題にともするとなりがちな議論に対し基本的に経済面をじっくり調べてみるとどうだろうと言う視点でやっています。ベスト5には入っていませんが3割増の1%(の年収1000万円以上の女性)よりも8%増の65%(の年収300万円以下の貧困女性)と言うタイトルはある意味で現状をあらわした言葉ではないかなと考えています。
例えばベストセラーを連発する勝間和代さんの存在や同じ貧困でも派遣切で職と住を同時で失う派遣社員の男性は良きに付け悪しきに付け情報が出回っていますが、イオン等のスーパーや、すかいらーく等のファミリーレストランのリストラに伴い職を失うパートのおばさんの問題は殆ど報道されませんしblogですら情報を探すのに苦労します。このジャンルが10年近く取り上げてきた北総線がらみの問題に負けない人気を集めるのは覆い隠されている大きな問題への関心なのかもしれないのではと感じています。
4、関西の鉄道を歩くその1〜来年開業阪神難波線〜
さて最後は関西の鉄道ネタ
大阪へ株主総会にいってくる
今年3月にJR西日本の株を買い株主総会を期に訪れた本場であり、かつ魅力的なプロジェクトの多い関西の鉄道ネタがランクインしましたベスト20では
関西の鉄道を歩くその2〜もうすぐ開業京阪中之島線予定地を歩く〜
もランクインしました。関西では今年に京阪電鉄中ノ島線とJRおおさか東線、来年には阪神なんば線、今後は堺市LRT等魅力的な鉄道の開業予定が目白押しです。中ノ島線は大阪都心部鉄道空白地帯の解消と言う京阪らしいこだわりを感じる路線で今年赤字に転落した老舗新聞社朝日新聞の起死回生策中之島プロジェクトとの絡みで注目されそうですし、なんば線は山陽姫路〜伊勢志摩と言うスケール間溢れる直通に注目が集まります。また堺市のLRTは南海系の阪堺電気軌道との連携で大都市部初のLRT路線としての注目が集まってきそうです。
そう言った意味でも来年以降も関西の鉄道に注目していこうと思います。
さてその他で10月以降のベスト20を見ていくと
古びたアンテナは再び輝くか〜マスメディアの赤字決算に思う〜
車社会の転換期なのか〜ガソリン高騰と新車販売不振〜
YAMADA電機とガンダムが語るもの〜経済の混乱後の主役は?〜
車社会のたそがれか〜トヨタショックに思う〜
と社会の変化に関する物が多くランクインしました。まず上半期にはガソリン価格が一時期180円/lとボトム期の倍額に跳ね上がり、下半期は110円/lに下がったもののリーマンショックによる不況で自動車販売が激減、アメリカの大手3社は破綻寸前日本の大手もトヨタが営業赤字見込みになる等、経済による自動車離れが鮮明になりました。今後経済情勢が回復しても多分その際はガソリン価格がまた上がるでしょうからこの流れは止まらないものと考えられます。
また経済混乱の中で朝日新聞等のメディア各社の赤字決算が続出、ホリエモン騒動の頃から言われていたメディアの衰退の実感が色濃くなってきました。
小売に関してはスーパー、デパート、ファミリーレストランとリストラの発表が相次ぎました。その中で閉店したデパートに出店するYAMADA電機やヨドバシカメラの存在は消費の主役が変わりつつある事を象徴しているように感じられました。
ドブ板バザール@横須賀ドブ板通り
1日乗車券で横浜へGo!!
さて地味ながら地元あるいは公共交通を盛り上げていこうと展開してきたネタも頑張っています。今年はこのジャンルは頑張れなかったのが残念でしたが2年前の記事が頑張っているのを見るとまた来年以降気合入れていかなければと気持ちを引き締める思いです。
さてここまで振り返ってみて思うのは1つは変化の時代だと言う事、1番人気の北総鉄道関連はまさに成田新高速鉄道と言う大きな変化が見えてくる中での攻防、関西の鉄道は阪神なんば線を中心に各社新しい路線が出来てくると言う展開が人気を集めたのだと思います。
もう1つは世の中に流通している情報の偏りとでも言うのでしょうか、分かりやすく言えば大きな盲点が多い事、2番人気の結婚・女性ネタはまさにこの部分ではないかと思います。強くなった女性は注目されますが多くの女性は貧困ラインの年収しかなく、また雇い主は不景気で平然とリストラをしていきますが、そんな観点の報道はまず見られず相変わらず出てくるのは強くなった女性、リストラを繰り返す大手小売企業、派遣切にあって途方にくれる非正規雇用の男性といった面々、また業績好調のつくばエクスプレスの周りを見ると不動産不況で開発が停滞し、決算書で不気味な存在感を示す投資資産があります。こう言ったものが来年どういった展開を示すのかも注目です。
さてそんな一年でしたが皆さんはこのblogをどう見ていただけたのでしょうか?お役に立てていたら書き手としてはこんな嬉しいことはありません。
写真:前橋中心市街地で販売中のマンション@2006
世代間戦争@池田信夫 blogより
当ブログの昔の記事が、またJ-CASTニュースで話題になっているようだ。断っておくが、私は「働かない中高年リッチ解雇せよ」などと書いたわけではない(そんなことは不可能)。しかし最大の問題は、実はデフレでも格差でもない。日本経済が長期的に衰退し、かつその負担が将来世代にとって加速度的に重くなることだ。世代会計で各国を比較すると、〜中略〜
1ドル=90円で換算しても、これから生まれる日本人は生涯に自分が受け取るより7200万円も多い税金・年金を納めなければならない。これは財政赤字とか消費税とかいう問題ではない。日本の財政は、世界最悪のねずみ講なのだ。
上武大学の池田教授のこんなエントリーが話題を呼んでいます。
さてここで挙げられた7200万円と言う金額を聞いて思い浮かんだのは実は一戸建てのローン返済金額、年利3%の35年ローンで5000万円の一戸建てだと大体返済金額は大雑把にこの金額前後になるのではないかと思われます。と考えると5000万円の一戸建てを相続できる人にとっては実は親世代より7200万円高い税金を支払わされても実はそれほど痛くない・・・と言うよりも例えばこの住宅ローンのように税金ではないが生活に欠かせないものにかかる費用が圧倒的に大きいと言うのは余り注目はされませんが色んな問題に関わってくる問題なのではないでしょうか?
例えば池田教授の勤める大学のある高崎市のお隣前橋市在住の年収300万円安月給のサラリーマンで計算すると年間の税・社会保険料は
雇用保険 18000
厚生年金 214320
健康保険 123000
所得税 70264
地方税 149528
税・社会保険合計 575111円 (負担率19.2%)
となります。しかし潜在的交通弱者の話で書いたように高崎や前橋では車を保有しないと生きていけないとされています。そうすると車に関わる諸経費は潜在的交通弱者の話での試算から考えると年間
駐車場代 60000
保険料 96000
税金 73704
ガソリン 131520
ローン返済344676
合計 705900(負担率23.5%)
とこの段階で税・社会保険を上回る負担となってしまいます。
さらにアパートを借りるとどうなるでしょうか?CHINTAIのサイトで一人暮らしを想定して1R、エアコン・駐車場付の物件を調べてみると
月額 47000円
年間 564000円(負担率18.8%)
となります。これらは前橋市の貧乏サラリーマンの感覚すると人頭税に近いものではないかと思います。
そして合計して負担感を計算すると
税・社会保険合計 575111円 (負担率19.2%)
人頭税合計 1209900円(負担率40.3%)
車保有費 705900
家賃 564000
駐車場代補正-60000
合計負担 1785011円(負担率59.5%)
実質可処分所得 1214989円(月額101249円)
負担率40%、政府の課す税金・社会保険の負担額の倍以上もの人頭税がかかっているようなものです。そして良く考えれば
・自動車が無くても生きていける大都市に住む
・親元に住む
この2つのどちらかの選択をすれば半減、両方を選択すれば0になるのも分かると思います。そして後者は当然の事ながら前者に関しても既に償却済みの通勤電車を安い価格で使えると言う点に於いて実は過去即ち親世代の投資の成果とも言えるわけです。
逆に言えばこう言ったヘッジが行いづらくなるケースでは政府税、人頭税が重くのしかかってきます。そして実は良く考えればこのヘッジしづらいケースと言うのは実は結婚時ではないでしょうか?特に女性が「親特に姑との同居」を嫌がるケースが多い・・・と言う前に親子4人の標準家庭での生活を想定されて作られた日本の多くの住宅の場合、親子2代夫婦での同居はちょっと難しそうな気がします。
実際試算してみます。前橋だけの試算ではちょっと心もとないので同様に昨年のものですが横浜市中区での価格をCHINTAIで調べたものを参照してみます。前提条件は
夫:年収300万円、妻:年収200万円
妻のデータは民間給与の実態調査の2〜30代女性の平均所得は300万円弱なのですが平均値は高めのデータが出やすいこと、また男性就労者数が2700万人なのに対し女性は1700万人で差し引き1000万人程度は無所得ではないかと言う仮定の下で考えました。
そうすると妻の税金・社会保険料は以下のようになります。
雇用保険 12000
厚生年金 142880
健康保険 82000
社会保険負担 236880
所得税 39409
地方税 87818
税・社会保険合計 364108 円
そして前橋、横浜それぞれの住居は2LDKかつ駐車場付(トイレバス別、エアコン付)としました。これは車を持たない人でも結婚・出産を期に車を保有するケースが多いからと考えたからです。そして横浜に関しては車1台(独身時は無し)、前橋については車2台としました。
それを前提に試算すると
前橋の場合 独身 既婚
税金社会保険 575111円 939219円
車代 705900円 1411800円
家賃 564000円 908442円
駐車場補正 -60000円 -120000円
家賃車合計 1209900円 2200242円
負担率 40.3% 44.0%
合計 1785011円 3139461円
負担率 59.5% 62.8%
実質可処分所得1214989円 1860539円
横浜の場合(※(注記)家賃に関しては独身は1R:敷金礼金なし、共益費・管理費を含む,2LDKは共益費・管理費を含む)
税金社会保険 575111円 939219円
車代 0円 705900円
家賃 715200円 2114400円
駐車場補正 -60000円※(注記)
家賃車合計 715200円 2820300円※(注記)
負担率 23.8% 56.4%
合計 1290311円 3699519円
負担率 43.1% 74.0%
実質可処分所得1709689円 1300481円
※(注記)指摘がありましたので修正加筆しました(申し訳ありません)
横浜の場合で顕著ですが共に負担率が上がっていることが分かります。特に横浜の場合家賃が3倍近く上がった影響が大きく1人暮らしの実質可処分所得よりも共働き2人分の実質可処分所得のほうが大きいと言う状況で昔よく言われた「一人口は食えなくても、二人口は食える」と言う言葉をもじれば「一人口は食えても、二人口は食えない」と言う言葉がぴったりな状況です。更に書くと実家で暮らして家賃を軽減したり、車の保有を控えたりと言う緩和策は独身よりもはるかにしづらい状況になっています。
財政問題でよく現在5%の消費税が問題になりますが人によっては55%を超える車保有費と家賃と言う人頭税をいかに考えるか、色んな意味で問題と思いますがいかがでしょうか?
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ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ セーフティーネットと社会保障
写真:今年もクリスマスシーズンにみなとみらい号を運転させます。@埼玉高速鉄道2000系
さてさて気づいたらクリスマスシーズン、いかがお過ごしでしょうか?私個人は・・・と言うのはおいておいてこんなニュースが入ってきました。
12/23(祝)横浜へ直通!!「みなとみらい号」で横浜クリスマス夜景を見に行こう@横浜高速鉄道
東京・埼玉から中華街直通列車「みなとみらい号」-クリスマスに運行@ヨコハマ経済新聞
東急ほか、クリスマスシーズンに臨時列車「みなとみらい号」運転@kqtrain.net
この列車は東急東横線・目黒線と直通している東京メトロ日比谷線・南北線、埼玉高速鉄道線、都営地下鉄三田線から普段は直通しないみなとみらい線元町中華街まで前線急行列車として直通する企画列車です。運転時刻は
埼玉高速鉄道・南北線(主要駅)
浦和美園13:03→東川口13:07→鳩ヶ谷13:16→赤羽岩淵13:24→王子13:31→駒込13:35→市ヶ谷13:46→目黒14:07→横浜14:47→元町中華街14:55
東京メトロ日比谷線(主要駅)
北千住12:27→上野12:36→秋葉原12:39→銀座12:52→六本木13:02→恵比寿13:08→横浜13:47→元町中華街13:55
都営三田線(主要駅)
高島平12:47→巣鴨13:07→水道橋13:14→大手町13:19→三田13:28→目黒13:37→横浜14:17→元町中華街14:25
また乗車客向けに抽選会も行うそうです。
受付場所・時間:みなとみらい線みなとみらい駅改札外コンコース13:50〜15:20
商品:横浜ランドマークタワー賞(横浜ランドマークタワー69 階展望フロア・スカイガーデンご招待券 10 名さま)他
さてそんなみなとみらい号の目的地横浜港みらい地区の見所は
横濱開港キャンドルカフェで1万本のロウソク点灯-和と洋の演出@ヨコハマ経済新聞
山手西洋館が世界のクリスマスを演出-キャンドルカフェ企画も@ヨコハマ経済新聞
【予告編情報】横浜各地で開催!クリスマスのキャンドルライトイベント@横浜ブログ
アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫@Enjoy! YOKOHAMA -横浜ブログ-
クリスマス&ニューイヤーイルミネーション@Enjoy! YOKOHAMA -横浜ブログ-
ペリー上陸の光の道@Enjoy! YOKOHAMA -横浜ブログ-
横浜光のプロムナード @Enjoy! YOKOHAMA -横浜ブログ-
丘の上の暖かなクリスマス@Enjoy! YOKOHAMA -横浜ブログ-
と言った感じになっております。さてそんな横浜ですが動き回るのに便利な一日乗車券は以下のようになっております。カーフリーデーの際から少し変更になっているのでご注意ください。
主な変更点
・あかいくつ号の運行ルート変更
・市営バス関連の一日乗車券でのあかいくつ号利用が可能に
・あかいくつ号1日乗車券の廃止
参考:観光周遊100円バス「あかいくつ」号がループ運行に-バス停新設@ヨコハマ経済新聞
横浜市交通局
写真:総延長40kmのブルーラインを走る3000系電車
市営地下鉄一日乗車券
値段:740円(子供370円)
内容:横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインが1日乗り放題
売り場:市営地下鉄全駅の自動販売機
写真:横浜市営バス26系統
市営バス1日乗車券
値段:600円
内容:横浜市営バスが1日乗り放題です。
注意:市内遊覧バスの利用は出来ません
深夜バスをご利用の際は、一日乗車券を提示の上、別途大人の場合210円、小児の場合110円をお支払いください。
売り場:定期券発売所、バス営業所、バス車内
ファミリー環境1日乗車券
値段:1000円
利用可能日:土・日・祝日、8月12日〜8月16日、12月25日〜1月7日
内容:家族5人(同居のご家族5人まで:父母、祖父母、配偶者、兄弟姉妹、子、孫(保護者お1人につき6歳未満の小児はお二人まで無料です))まで横浜市営バスが1日乗り放題です。
注意:観光スポット周遊バス「あかいくつ」、市内遊覧バスの利用は出来ません
深夜バスをご利用の際は、一日乗車券を提示の上、別途大人の場合210円、小児の場合110円をお支払いください。
売り場:定期券発売所、バス営業所、バス車内
市営地下鉄・市営バス共通一日乗車券
値段:830円(子供420円)
内容:横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン、横浜市営バスが1日乗り放題
注意:観光スポット周遊バス「あかいくつ」、市内遊覧バスの利用は出来ません
深夜バスをご利用の際は、一日乗車券を提示の上、別途大人の場合210円、小児の場合110円をお支払いください。
売り場:市営地下鉄全駅の自動販売機
写真:赤い靴号とみなとぶらりチケット適用範囲
みなとぶらりチケット
値段:500円(子供250円)
内容:横浜都心部の市営地下鉄(横浜駅〜伊勢佐木長者町)、市営バス(赤い靴号、100円バス含む)乗り放題
都心部各種施設、商店優待
売り場
・地下鉄(ブルーライン)駅 (横浜、高島町、桜木町、関内、伊勢佐木長者町)
・定期券発売所 (地下鉄(ブルーライン)横浜駅、地下鉄(ブルーライン)関内駅、横浜駅東口(そごう地下1F) )
・適用区間内を運行する市営バス車内
・観光案内所(桜木町)
・契約店舗、旅行代理店 (クーポン券で発売)・・・JTB・近畿ツーリスト・名鉄観光・JALツアーズ(チケット発売所で交換)
・横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)
みなとぶらりチケットワイド
値段:550円(子供280円)
内容:ブルーライン新横浜駅〜横浜駅往復+横浜都心部の市営地下鉄(横浜駅〜伊勢佐木長者町)、市営バス(赤い靴号、100円バス含む)乗り放題
都心部各種施設、商店優待
売り場
・契約店舗、旅行代理店
(クーポン券で発売)・・・JTB・JR東海ツアーズ・近畿ツーリスト・名鉄観光(チケット発売駅で交換)
・地下鉄(ブルーライン)駅(クーポン券の横浜市内での引換場所)
新横浜、横浜、高島町、桜木町、関内、伊勢佐木長者町
京浜急行電鉄
写真:京急2100系快特泉岳寺行き
横浜1DAYきっぷ
値段:品川発1,090円、金沢文庫発930円、横浜〜上大岡間各駅830円、横須賀中央発1,040円
内容
・発駅〜上大岡・横浜駅横浜の往復+都心部の市営地下鉄(横浜駅〜伊勢佐木長者町+上大岡駅)、みなとみらい線全線、京急線(上大岡駅〜横浜駅)、市営バス(赤い靴号、100円バス含む)乗り放題
・都心部各種施設、商店優待
売り場:京急線各駅(泉岳寺除く)
写真:京急横浜1DAYきっぷ適用範囲
写真:みなとみらい線へも直通する東横線急行元町・中華街行き
みなとみらい線
みなとみらい線1日乗車券
値段:450円(子供230円)
内容:みなとみらい線が1日乗り放題です
東京急行電鉄
写真:渋谷駅に乗り入れる東横特急
みなとみらいチケット
値段:渋谷・目黒・二子玉川・大井町・蒲田発840円(子供420円)、自由が丘発830円(子供420円)、武蔵小杉発780円(子供390円)、日吉発750円(子供380円)、菊名発680円(子供340円)
内容:発駅〜横浜駅往復+みなとみらい線1日乗り放題
売り場:横浜駅、田園都市線渋谷駅、こどもの国線・世田谷線を除く各駅
相模鉄道
写真:みなとぶらりチケット適用範囲
相鉄発みなとぶらりチケット
値段:二俣川発810円(子供410円)、大和発900円(子供450円)、海老名発980円(子供490円)
内容:発駅〜横浜駅往復+横浜都心部の市営地下鉄(横浜駅〜伊勢佐木長者町)、市営バス(赤い靴号、100円バス含む)乗り放題
都心部各種施設、商店優待
売り場:横浜駅・湘南台駅を除く相鉄線各駅
JR東日本
写真:埼玉・北関東・新宿・湘南と自由自在、湘南新宿ライン
横浜フリーきっぷ(+あかいくつバス)
値段:東京〜浜松町発1000円(子供500円)、品川〜大井町発:650円(子供320円)、蒲田・川崎発530円(子供260円)、渋谷・町田発:850円(子供420円)、藤沢発900円(子供450円)、鎌倉・逗子発750円(子供370円)、八王子発1470円(子供730円)、船橋・大宮発1870円(子供930円)
内容:発駅〜横浜駅往復+JR根岸線横浜駅〜新杉田駅、赤い靴号乗り放題
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写真:市民フォーラムの看板、クイズ大会も行われました
昨日に引き続き人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会のレポートをお送りいたします。
SEV/人と環境にやさしい交通をめざすホームページ
イベント体験録:2008年12月6日第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会in横浜 研究発表大会編
次世代自動車およびカーシェアリングに関する展示1
次世代自動車およびカーシェアリングに関する展示
写真:フォーラム会場前に展示されたカーシェアリング用自動車と電気自動車
まず入り口にはカーシェアリング用の自動車と電気自動車の展示が行われていました。昨日も書いたように昨今の原油価格高騰〜金融危機で自動車の売り上げが激減し、車社会の転換点と言った雰囲気を醸し出しているだけに彼らの今後が期待されるところです。
オリックスプチレンタ
市民フォーラム会場におけるRACDAの鉄道模型展示1
市民フォーラム会場におけるRACDAの鉄道模型展示2
写真:岡山の市民団体RACDAによる鉄道模型展示
続いて中に入ると大きな鉄道模型展示が目を引きます。
これは岡山の市民団体RACDAによる鉄道模型展示で、わざわざ岡山から運んできて展示したそうです。個人的にはビルの名前にトランジットモールと記しているのがほほえましかったです。
また展示の脇ではお手製のバスマップ等のグッズの販売も行われていて思わず岡山、倉敷のマップを購入してしまいました。尚バスマップは運営費を自前でなるべくまかなおうと言う方針からか有料との事、中々の出来ですので岡山・倉敷にお出かけの際はぜひご購入あれ。
また会場入り口ではかつて走っていた横浜市電の写真展のほか各種資料の販売も行われていました。特に目を引いたのはこのイベントに合わせて完成したLRT絵本、現在通信販売中との事なので、興味のある方はぜひどうぞ
RACDA(岡山)事務局 路面電車と都市の未来を考える会 - 岡山
路面電車と都市の未来を考える会・岡山 - 事務局だより
日本初!LRTの絵本完成@横浜にLRTを走らせる会(LRT絵本に関してはこちらへ)
前橋工科大学地域・交通計画研究室HP(日本初のトランジットモール導入に多大なる貢献をした研究室)
東大家田教授による基調講演
写真:東大家田教授による基調講演
さて市民フォーラム本編へ向かいましょう。ものすごい人手で少し遅れたせいか後ろの席しか開いてなかったのが残念でもありびっくりもしました。
本編最初のプログラムは東大家田教授の講演、後に控えるパネルディスカッションのコーディネーターであり、大学の後輩でもある横浜国大中村教授を「バスオタク」と紹介したりしてリラックスした雰囲気で展開されました。
個人的に印象に残ったのは「日本では行政に意見を言うと言う意味での権利意識は定着したが参加すると言う意味での権利意識はこれから」と言った感じのことを仰られていたことです。昔日本初のトランジットモールを実現した前橋のマイバスについて色々お話を聞かせていただいたことがあるのですが、例えば導入当初では事故防止などの為の人員配置、導入後はマイバスを盛り上げる為のコンサート等のイベントで市民が活躍していたのを思い出しました。
東京大学家田 仁教授
6日の追記1 僕は「バスおたく」ではありません。@中村文彦教授のミニミニエッセー
パネルディスカッション
写真:パネルディスカッションの様子
続いて行われたのはパネルディスカッション、このパネルディスカッションでは中々個性的な面子が集いました。
横浜まちづくり倶楽部 近澤弘明氏
横浜でも新物好きな元町商店街の近沢レースの社長さん、日本でも相当早い段階で壁面後退による回遊性向上等の取り組みを行った商店街の人らしく、「プランはこちらで考えるので市も協力を(普通は活性化のための取り組みを自治体に求めるところが多い)」と言うスタンスが印象的でした。
横浜まちづくり倶楽部
横浜元町近沢レース店
横浜カーフリーデー実行委員会 事務局長 中村利恵氏
2004年からスタートし当ブログでも何度か取り上げている横浜カーフリーデーの実行委員会事務局長さん、市民中心で5回もイベントを成功させ、今年は3万人もの来場者を迎えたと言う実績のすばらしさの反面、例えば韓国のソウル市でのBRTの導入や高速道路の撤去と言う自治体も巻き込んだ大きな動きに比べての横浜の自治体としてのスタンスを問題提起していたのが印象的でした。
横浜カーフリーデー
イベント見聞録:2008年9月23日横浜カーフリーデー2008
かながわ福祉移動サービスネットワーク理事長 清水弘子氏
高齢者や障害者の福祉における車が運転できない人への輸送サービスの現場で例えば介護保険制度やNPOの福祉有償運送にガイドライン等制度が整うことで却って例えば一般の人がボランティアのような形で参加できないと言う問題敵が印象的でした。
かながわ福祉移動ネットワーク
横浜市副市長 阿部守一氏
田中康夫前長野県知事の元副知事として活躍されていた方で、今回は時間も無かったせいか活動的な市民からの多岐にわたる提案に対応するので手一杯になった感があったのが少し残念でした。もう少し時間があったら・・・
田中康夫知事の補佐役として
コメンテーター 泉麻人氏
中々個性的な面子に囲まれ個性を発揮し切れなかった感もありますが、個人的にはバスに乗って他人任せでどこか行くと言うのんびりとした時間が好きと言った幹事の発言にはバス好きとして共感しました。
コラムニスト泉麻人氏
コーディネーター 横浜国立大学中村教授
時間が押し個性的な面子が集まる中、苦戦しつつもきちんとキーワードを抜き出しまとめている感じがしました。やはりもう少し時間があったら・・・
横浜国立大学交通研究室
中村文彦教授のミニミニエッセー
人と環境にやさしい交通をめざす全国大会を終えて@中村文彦教授のミニミニエッセー
ざっと各個人に注目して書いていったのですが、個人的には近澤氏には日本第2の都市とは言え急増する人口に対処するので手一杯だった時代から横浜と言う街を盛り上げてきた町衆の心意気を感じましたし、中村氏にはあれだけの大きなイベントを運営していく側の苦悩と言うか「イベントの先にあるものを見たい」と言う健全な願いを感じました。また清水氏には福祉の観点での交通と言う普段触れることの出来ない世界の問題提起と言うのは考えさせられました。
まとまりと言う点では難しい点はありますが研究発表とは違った刺激を受けられたフォーラムだったのではと感じます。
さてフォーラム終了後は打ち上げにも参加してきました。研究発表の内容が無いようだっただけに「こいつ最近まで年収○しろまる○しろまる万円だったんだぜ」みたいな紹介を受けてみたり、名詞が切れていたので急遽あまったレジュメを名刺代わりに配ってみたりと中々得がたい体験が出来たのは良かったなと思います。
さて次回ですが聞くところによると東京での開催予定との事なので仕事との兼ね合いもありますが出来ればまた参加したいと感じたイベントでした。
写真:会場に貼られたポスター、横浜を走る相鉄電車内や東急の駅でも見られました
さて一週間前ですが、題名にもあります第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会in横浜へ行ってまいりました。
SEV/人と環境にやさしい交通をめざすホームページ
イベント見聞録:2008年11月1日横浜の公共交通活性化を目指す会第2回例会
【開催の主旨】
この度、横浜にて第3回「人と環境にやさしい交通を目指す全国大会」が開催されることになりました。
この大会は、地球環境問題や地域社会の課題(中心市街地の衰退、少子高齢化、車中心のまちづくり等)を背景に、地域交通とまちづくりに関して、市民(子供を含む)、企業人、学識者、行政関係者等幅広い層の方々の参加を募り、情報交流と連携を図り、開催地「横浜」における「人と環境にやさしい交通」の実現に向けた契機となることを目指しています。
皆さんの日頃の研究・取り組みを発表し議論する研究発表会、横浜の交通とまちづくりを考える市民フォーラム、人と環境にやさしい交通のデザインコンテスト、世界の最新のLRT写真展など多様な企画を考えています。是非、この機会に会場まで足を運んでいただき、明日の地域社会をともに創りあげる気持ちを共有する新たな仲間を作りましょう!
第3回「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」in横浜@SEV/人と環境にやさしい交通をめざすホームページより
さてこの大会はどんなイベントかと言いますと、各地域で地域交通に対して取り組む市民、研究者、企業関係者等が一同に会し研究発表や展示等を行っています。今年で第3回目、これまでは宇都宮市、京都市で行われとうとう首都圏に進出と言った感じです。
研究発表大会政策提言の部発表光景
写真:研究発表大会の様子
さて午前中は研究発表大会、テーマは以下のように分かれていました。
1、交通政策への提言
2、各地域の取り組みから(1)
3、各地域の取り組みから(2)
4、最新海外事情
5、環境・景観・交通まちづくり
6、新たな技術を考える
7、カーシェアリング
8、横浜での取り組み
この中で私は1の交通政策の提言の研究発表だけを見てきました。その理由はおいおい書くと言う事でまずはこのテーマでの発表についてみると以下のようになっていました。
1、都市内交通における運賃政策に関する一考察
2、高校生による地方鉄道存続・活性化への模索
3、道路計画における事業者の説明と合意形成に関する問題点
4、道路空間の有効活用策と費用便益分析-首都高をLRTと自転車道に
5、日本におけるLRT導入の課題とPPP的取り組みへの提言
6、端末交通サービス向上による交通行動変化
7、異なる公共交通手段の連携による利便性向上方策
8、満員電車がなくなる日
9、潜在的交通弱者と言う概念の提案
10、地域公共交通の運賃値下げが乗客数に与える影響
11、公共交通の赤字の意味と大切さ
このblogや私のHPの熱心な読者(いるのか?)にとっては9番、8番当りは突っ込みどころ満載ではあるとは思いますがそれもおいおい書くと言う事で少しずつ概要を
1、都市内交通における運賃政策に関する一考察
運輸調査局研究員 板谷 和也
論の軸は地方交通を中心とする交通企業の採算と運輸連合的な考え方
公共交通に関して基本的に独立採算制をとっている日本の場合社会的便益があっても企業としての採算は赤字と言う正便益不採算と言う事態が地方の公共交通を中心に多いため例えば道路においてインフラは税による負担、ランニングコストは各々の負担と言った運営費用と設置・維持コストの分離が必要なのではないかと言う事と、複数の交通企業が連立し、例えば各社ばらばらで設置しているバス停のコスト負担や乗換コストの負担等を考えるとドイツの運輸連合、フランスのPDUのような考えの導入は不可欠では
2、高校生による地方鉄道存続・活性化への模索
NPO法人環境市民 堀内重人
2005年に廃線になった日立電鉄線における高校生のサポーター活動等を中心に展開されました。
2000年の退出規制の緩和や2007年の地域公共交通の活性化及び再生に関する法律による法廷協議会の事等の制度の話や水郡線サポーターズ高校生徒会連絡会(SSK)や水郡線サミット、マナー向上運動等の日立電鉄廃線後の高校生たちの動き、そして日立電鉄が結んでいた日立市〜太田市での通学事情の変化(太田→日立の通学が激減)の話や3ない運動を中心とした高校での交通教育の話題も出ました。
3、道路計画における事業者の説明と合意形成に関する問題点
4、道路空間の有効活用策と費用便益分析-首都高をLRTと自転車道に
環境自治体会議
環境政策研究所 上岡直見
3,4は同じ発表者と言う事で連続して行われました。前者は国土交通省による「費用便益分析マニュアル」等を用いた費用便益データに関して特に印象に残ったこととしてはかつては見向きもされなかったこれらのデータが司法の場でも段々無視できなくなりつつある事で、行政が出すデータに対し異論を唱える際には使い勝手がよくなっているようです。
後者に関してはこれも費用便益を用いて「首都高にLRTと自転車道路を引く」と言うテーマでシミュレートしたもの、一見渋滞を増長させるように見えて、実は車からLRTへの転換が起きることで自動車の平均走行速度向上につながると言う展開は面白かったです。
5、日本におけるLRT導入の課題とPPP的取り組みへの提言
三井物産プラントシステム(株) 小山俊一
こちらはLRT導入に関する障害に着いての報告、LRTが単なる新型低床路面電車と狭義に解釈されることで、バスと残すと競争になったり、独立採算制を前提とすることで民間は採算が取れない、自治体はノウハウが無いと言った形で導入が進まないと言った導入に関する問題点、30m規制(路上を走る路面電車の編成長が30m以内に規制されている)や信用乗車の問題等が提起されました。
6、端末交通サービス向上による交通行動変化
(株)三菱総合研究所 室田篤利 吉田浩二
こちらは例えば横浜を例に挙げると赤い靴号の様な地域内を便利に走る交通機関を整備する事でその地域まで来るJRや東急・相鉄・京急等の私鉄、高速バスなどの交通機関がどういった影響を受けるかをアンケート調査等によりシミュレートしたもの、さすがに現実に出来た路線を使うわけではなかったので半数近くが分からないとしたものの20%前後の人が自動車から鉄道への転換を回答しているのが注目されました。
7、異なる公共交通手段の連携による利便性向上方策
LRTシステムアドバイザー 大野眞一
ここではまずソウルの運輸連合の話が出てきました。ソウルの運輸連合に関して注目されるのは、単にソウルだけに伴わずそのノウハウを中国等諸外国に輸出していると言うのは非常に新鮮でした。また様々な公共交通の連携と言う事で富山市に於けるバスとLRTとの結節、LRTとバスとの共用レーン、LRTの鉄道路線への直通等の事例が紹介されました。
8、満員電車がなくなる日
(株)ライトレール 阿部等
これはタイトルにもありますように満員電車がなくなる日―鉄道イノベーションが日本を救うという著作のエッセンスを詰め込んだダイジェスト版、取り敢えず200ページ以上の本の内容を2ページの論集にまとめた作者の筆力には頭が下がる思いです。
さて内容としましてはやはり前提条件としての「満員電車の歴史は運賃抑制の歴史」とあるように、2階建て電車や信号システムの改善と言った個々の施策と、その実現の為の運賃のイノベーションと言う論立てでした。
10、地域公共交通の運賃値下げが乗客数に与える影響
埼玉県 宮沢康則
さて9に関してはおいおい書くと言う事で先に10,11を
こちらは各地の100円バス富山県高岡市の万葉線、北陸鉄道と金沢大学によるバストリガー協定、熊本電鉄の都心部結節社会実験等を取り上げ、条件次第では運賃値下げで乗客の大幅増加につながると結論付けていました。ちなみにその条件として挙げられていたのは地域社会との連携、地域住民の意識、他の交通機関との連続性等が挙げられていました。
11、公共交通の赤字の意味と大切さ
千葉大学
岐阜未来研究団 堀達哉
この論のテーマはある意味で投資先としての地方交通、地域の人を雇って、地域で固定資産を築いて運営される公共交通は赤字だったにしても地域への経済波及効果が大きいことや2001年度の参入自由化による最適化は郊外化が頂点に達した時期だっただけにその後ガソリン代の高騰、高齢化によるコンパクトシティ化志向に対応しきれない等の問題提起後、まずは風車ファンド、そしてイコールフィッティング理論での検証と言った流れでした。風車ファンドとの比較に関しては、体系だった補助体系が無い地方の公共交通は建設時の公共補助と運営時の電力会社の有利な買取と言う2つのゲタが無い分厳しく、またイコールフッティングに関しては個別路線の利益と言うのは例えば経営的な優良な路線に関しても赤字路線の根本利益あってと言う側面があり、個別路線の利益だけで考えられない等の視点が提示されました。
さて9に関してはおいおい書くとして9以外の感想を書くと全体的に採算や経営と言うテーマが実はものすごく重要な位置を占めているように感じました。例えば運賃をテーマにした1や10はまさしくそうですし、11もまさしくテーマは投資や経営です。
また本の宣伝のように書いてしまった8に関してはむしろこれからの時代で重要なテーマだからこそ本を書き繰り返し提起している問題のように感じます。
ここで重要なのは大都市部を中心とした独立採算制モデルの変更と言う提起がなされている事です。様々な採算基準が示された1や赤字の意義をどう取るかが示された10はまさしくそうですし、8に貫かれている哲学と言うのは「鉄道がその能力をフルに発揮する為に必要な資金を得る為の公正な運賃体系」です。前者に関しては正便益不採算と言う状況の解決の為の仕組みを公共が中心となって作ると言う考え方、後者は鉄道事業者がビジネス・投資としてきちんと運営していくと言う考え方で、個人的には特に前者に関しては「車社会」で「車無しでは生きていけない」と言う地方(ちなみに9のテーマはここです)を中心に向かいあっていくべき事ではないかと考えます。
また公共交通と外部(他の交通機関や地域社会)との係わり合いと言うのも大きなテーマです。3,4に関しては技術論としての費用・便益分析と社会のかかわり、2は地方公共交通の大事なお得意さんであるのに余り考えられてこなかった学生さん・教育との関わり、1,6,7は交通機関同士の連携による活性化、10は交通機関を活性化させるために回りは何が出来るのかが大きなテーマでした。ガソリン高騰や不景気により車離れが進んでいる今車から離れた人たちを公共交通に導くのに今後いかに様々な連携で公共交通を便利にしていくのかは大きなテーマになってきそうです。
9、潜在的交通弱者と言う概念の提案
さて散々じらしたこのテーマ、実は私自身の論文であり発表でした。HP上で発表したガソリン価格高騰から見えるもの〜潜在的交通弱者について〜のエッセンスを詰め込んだダイジェスト版(ただし2年間のブランクがあるのでデータ等は基本的に変えています)です。もともとは前橋に住んでいた2年前に半年以上かけて(ただし結果的なものではありますが)じっくり書いた論文なのですがこれをこのイベントで発表しようと思った理由は主に2つあります。
1つはこう言ったイベントに何度か参加して私のような30代の貧乏人の視点での交通論と言うのが少ないなと感じたこと
もう1つはHPでTRAFICと言う交通論もどきを長くやっていたので1度WEB以外での展開(卒論があるので純粋に初めてではないですが)をしてみたかったこと
そう言った観点からスタートしました。内容そのものは基本的には変えなかったのでそれほど苦戦しなかったのですが、問題は北総鉄道2007年決算レポートの作成がずれこみ同時並行になったのが中々きつくなってしまいました。
また当日の発表では周りの発表者は大学の先生だったり日本を代表するような大企業な方だったりで場違いだなぁと思ったり、また発表に関してもレジュメや論集の訂正箇所の配布で手間取って関係者にご迷惑をおかけしたり、また余り完成度の高いものに出来無かったなぁと反省しきりです。
ただ個人的には逆にだからこそかも知れませんがやってよかったなぁとおもいます。理由としてはやはり最初に書いたように30代の地方在住のお金が無くても車を持たざるを得ない貧乏人の視点での交通論(少なくとも所得・住民税やスーパーの営業時間、所得階層の推移と言ったデータを調べてと言う人は中々いない)と言うのが無かった事で交通について考える意欲と知識を持つ人たちにこう言った視点を提示する意義はあったのかなと感じたことです。
ただ私自身手が回らなかった部分であり、この会場のほかの発表者も余り意識しなかった点としては実は地域の民間企業と公共交通のかかわりと言うのは今後大きなテーマになってくるのかなと感じます。HPの方では指摘したのですが潜在的交通弱者の問題を解決するのに重要なのは通勤手段としての公共交通をいかに充実させるかであり、その為には勤務先の企業の協力が不可欠と考えるからです。
例えば大企業の工場だったら下請けも含め何百、何千人と勤務者がいて需要そのものはあるのですが地域のバス等の公共交通がその通勤輸送をきちんと担える状況に無いケースは多いのではと感じます。その為余裕のある企業ではバスをチャーターして通勤輸送に当っているケースも多い訳です。
しかし昨今の不況で段々その余裕がなくなり通勤バスをチャーター出来なくなるケースも出てくるであろう事を考えると公共交通、特にバスの有効活用が課題になるでしょうし、赤字の会社も多い地方のバス会社にとって大きなビジネスチャンスになると考えられます。そう考えると多くの人を雇う大企業と公共交通事業者のマッチングと言うのは大きな課題になってくるものと考えられます。
また公共交通にとって余りありがたくない存在とも言える郊外型大型店に関しても、北総鉄道の決算レポートで取り上げた無料バスのような取り組みは結構見られますが、既存のバス路線を巻き込んだり、普通のバス路線として存立しているケースと言うと各地のイオンが頑張っているくらいしか見当たりません。そう言った意味で交通事業者と大型店とのマッチングも面白そうな気がします。
トヨタ、下期は営業赤字に=業績予想を再度修正へ@時事通信12/13
08年11月の新車販売は27%減、乗用車や貨物車販売で減少、バスは0.8%の増加=自販連が発表@Sakura Financial News
カーシェアリング事業への参画@三井物産(株)
また打ち上げ等で話していた際に出てきたのは「これから自動車をどうソフトランディングさせるか」と言うのも実は隠れたかつ大きなテーマのような気がします。自分も含め鉄道好きを見ていくと以外に車好きであったり、車への関心も高い人が目立つのですが、取り敢えず日本国内で相当な規模を示す産業である以上その急激な衰退は取り敢えず公共交通以前に日本全体に厳しい事態を示すであろうと言うのは確かで取り敢えず言えるのは潜在的交通弱者のテーマそのものなのですが「単に車を造って売るだけと言う第2次産業」と言うビジネスモデルだけでは最早生き残れず、例えば他会場のテーマにあったようなカーシェアリング等2.X次産業としての脱皮は最低限不可欠だろうと言う点でした。
もしかしたら来年の全国大会は東京で行われるのですが「車をどうするか」と言うのが大きなテーマになるかもしれません。今から注目していこうと思います。
さて長々と書いてきましたが大学を出て以来はじめての所謂研究発表大会私にとっては非常に有意義になったと思います。そしてこの大会を企画運営された方々へ厚く御礼を申し上げて問うレポート研究発表大会編を終了します。
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写真:成田新高速プロジェクトは北総鉄道に何をもたらすのか@工事中の小室駅
諸事情あって久々の更新ですが、HPの方でも久々の更新です。
北総鉄道2007年度決算レポート 次期決算ももうでるだろう時期ですがあえてレポートをアップしました。
北総鉄道がらみの近況はこちらもどうぞ
成田ー羽田1時間構想に思う
新型スカイライナーが現れるので・・・走る地域について少し書いてみる
北総鉄道2007年上半期決算レポートをUP
上半期決算に引き続き乗客7.0%増加、収入6.2%増加と住宅バブルの影響か98年以来の乗客増加を記録しました。今年度以降はバブル崩壊の影響を受けそうですが前回のバブル崩壊の際にも92〜94年度に10%前後の乗客増加を見せたことや成田空港アクセス鉄道開業が2010年度に控えていること等を考えると確かに停滞は思想ですが極端なものにならない可能性も大きいのではと思われます。
決算そのものを見ると8年連続の黒字、法人税納税本格化の2004年度以来の最高駅を更新、とうとう年度決算での債務超過100億円割れを達成等順調な経営状況を見せています。その一方で車両のリース料、千葉ニュータウン鉄道への線路使用料などを中心とした経費増加、設備更新による借入金の増加、金融不安下での借入金返済、特に京成電鉄を中心とした支援先への返済が小さくない原因になっている等今後の改善を考える上での課題も多く見られました。
白石真澄 千葉知事選に勝てるのか@ゲンダイネット12/7
森田健作氏「愛情は変わらない」千葉知事選出馬意欲@スポーツ報知
また成田空港アクセス鉄道開業に向けてこの路線からの線路使用料による高額運賃の解消へ向けた動きが活発化していて、10万人の署名提出と言った動きも活発化していて、政治的要因が大きいだけに今年行われた沿線の白井市、印西市での市長選挙による新体制に加え来年の千葉県知事選挙も注目されます。個人的には自民党が森田健作の暴走(知事になりたければ神奈川に鞍替え)を止め、杉野正氏を持ってこれるかが鍵の様な気がしますが・・・。
さて脇道にそれましたがそんな北総鉄道の現状を少しでも考える材料になったら幸いです。
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