つれづれなるままに

2009年07月

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動画:衆議院議長の会見が見付からなかったので代わりに

本題に行く前にお知らせです。
私の運営するもう1つのblog前橋弱小ポータルサイトでイベントに協賛します。お暇のある方は是非ともご来場ください。
太田市ジャパンスネークセンター投げ銭ライブイベント
場所:太田市ジャパンスネークセンター(東武桐生線藪塚駅下車徒歩)
日時:7月25日からの土・日13:00〜
出演(7月21日段階)
7月25日(土):リトルフラワーシスターズ&ダンススタジオリュウマイ(ハワイアン
)
8月2日(日):NAKAZAWA SCの愉快なコーチたち
8月9日(日):TMCワイルド、精霊法士トチノキッド(ヒーローショー)

衆議院が解散、8月30日総選挙へ@ロイター7/21

先週予告されていた衆議院解散ですが、すったもんだあったらしいですがとうとう本当に解散と相成りました。解散は7月21日、公示日は8月18日、投票日は8月30日と言う事で解散〜投票日、そして開票までがほぼ小中高生の夏休みに相当すると言う事で当blogでは取り敢えず夏休み解散と勝手に名付けたいと思います。子供たちにとって見れば夏休み中ずっと選挙運動が繰り広げられていると言う事で色んな意味で忘れられない夏休みになりそうですが、個人的にはこの選挙を自由研究に取り上げてくれる子供が出てくれることを期待したい所です

都議選が終わった... @あんなこと、こんなこと。どんなこと?より
選挙結果は、結局は、小泉選挙の裏返しでしかない。政権交代、イエスかノーか。変えた後どうする、どうなる、どうするつもりか、そうだ、そうだ、現状に不満だ、changeだ、変化だという人たちが、前回は小泉自民、今回は民主党に入れたように思える。〜中略〜
麻生さんは不人気だが、少なくとも現実を直視する勇気を持っている。年金も国民保険も破綻している。どこかで増税するしかない。消費税を上げるというのが一番公平だろう。欧米では消費税はもう20%近辺から25%にまで上がっている。沢山消費する者が沢山支払い、節約する者は少額を支払うことは理にかなっている。
増税、それも消費税を上げると言えば不人気になるのは分かっていても言わざるを得ないことを言うのがリーダーの役目だ。そして俺が正義だと馬鹿げたことをいう幼い男を、たとえ一番の側近で、一番の友人であっても、国のことを考えて切るのがリーダーだろう


個人的に都議選〜衆議院解散までの流れを書いてるblogを見て一番納得したのが上の引用の記事、バッシングされている麻生首相なのですが、少し距離を置いてみると上のような見方も出来るのではないかと思います。
そう言った意味で個人的には今回の選挙で有権者に特に求められているのはメディアと距離を置き自前でソースを集め自前の判断で投票する事ではないかと思います。
今回の選挙は都議選での野党民主党圧勝を受けての選挙と言う事で「自民が勝つか、民主が勝つか」と言うのが重要なポイントと見られていると思うのですが、実はそれ以上に重要なのは「有権者がどれだけ雰囲気に流されずに主体的な判断で投票できるか?」と言う点ではないかと思います。極端に言ってしまえば有権者が空気に流されて判断すればどっちがどんな結果が出ても未来は暗いし、逆に主体的な判断が反映されればどんな結果が出てもきちんと対応して暗い未来は回避できるのではと思います。
さてそんな夏休みと共に始まった総選挙まずは政党のマニフェストがいつ出揃うかに注目して行きたいと思います。
各政党HP(所属衆議院議員5人以上、人数順)
自民党
民主党
公明党
共産党
社民党
国民新党

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タグ :
#夏休み解散
#総選挙
#麻生太郎
#自由研究
#鳩山由紀夫


写真:新しい都政はこのシャッター通りをどうかえるのか?

本題に行く前にお知らせです。
私の運営するもう1つのblog前橋弱小ポータルサイトでイベントに協賛します。お暇のある方は是非ともご来場ください。
太田市ジャパンスネークセンター投げ銭ライブイベント
場所:太田市ジャパンスネークセンター(東武桐生線藪塚駅下車徒歩)
日時:7月25日からの土・日13:00〜
出演(7月15日段階)
7月25日(土):リトルフラワーシスターズ&ダンススタジオリュウマイ(ハワイアン
)
8月9日(日):TMCワイルド、精霊法士トチノキッド(ヒーローショー)

さて本題に戻ります。
都議選 民主が圧勝第1党、自公は過半数割れ@朝日新聞7/12
衆院21日にも解散、8月30日投開票 首相と与党合意@朝日新聞7/13

さて来るべき衆議院総選挙の前哨戦として注目された東京都議会議員選挙、その結果は民主党が58人立候補で54人当選、38人当選の自民党を圧倒しました。
その結果を受け麻生首相は8月末の総選挙へ向けての衆議院解散を予告、実質的に総選挙への道筋日程が決定したようです。

アイデンティティも戦略も失い自壊しはじめた自民党@ 大西 宏のマーケティング・エッセンスより
選挙の当日の朝に、テレビ番組で自民党の菅さんと公明党の高木さんが、民主党の鳩山代表の政治資金問題をターゲットに、反民主キャンペーンを展開したにもかかわらず,都議会選挙、奈良の市長選ともに惨敗という結果となりました。
「しかるべきときに、私が決める」と繰り返していた麻生さんが、衆院を21日に解散、衆院選を8月30日にとしましたが、解散権を行使したというよりは、むしろ麻生おろしをなんとか押さえたということでしょう。


さてこの状況をみてもう自民党麻生先見は終わりと言った空気が出てきていますが、実はこの選挙結果を見て思い出したのは都議選では無く20年以上前の選挙ですが土井たか子委員長の下、野党第一党だった社会党が大躍進し「山が動いた」といわれた1986年の衆議院選挙、何故かと言いますと
・野党第一党(社会党と民主党)の近年まれに見る躍進
・第一党以外の野党(共産、ネット等)の衰退
・与党敗北と言いつつ実はそれほど敗北していない(確かに自民党は第一党を譲ったとは言え実は自公で60議席は割り込んでいない)
と言った点が挙げられます。3つ目の点はちょっと強引ととられそうですが、まず地方政治は国政と違って主張の力が強い大統領制に近い形である事ともう1つ新しい議会の勢力図を見たときの構図が結構微妙な状態なのがその理由です。各勢力の獲得議席をじっくり見ていくと
与党系
自民38人+公明23人→61人
野党系
民主党54人
共産党8人
民主・共産以外の野党及び無所属4人
合計66人
確かに与党系は過半数を割り込んでいるのですがだからと言って民主党を中心とした勢力が主導権を握れるかと言われると共産党の8人と言うのが引っ掛かります。与党系以外の全勢力を合計すれば確かに過半数ですが、民主と共産が協調できなければ実は民主系勢力は最大でも58人で実は相変わらず自民+公明の与党系が最大勢力となってしまうのです。
果してこうしてみていくと民主党は圧倒的な第一党ではあるのですが、都政に圧倒的な力を持つ与党になったかと言えば微妙であり、一方与党は過半数を失ったものの野党にまでなったかと言えばこれまた微妙で共に勝ちきった巻けきったと言い切れない状況なのが分かります。

静岡知事選敗北、重み増す都議選 与党に危機感@朝日新聞7/6
兵庫知事選:井戸敏三氏が3選@毎日新聞7/6

都議選に関してはまだ民主党が圧倒的な第一党なので良いのですが実は他の地方選挙を見るとたまに「民主党優位、自民崩壊」と言った空気は大いなる詐欺のような気さえしてきます。上のリンクは都議選の前週7/5に行われた2つの知事選挙の結果のもの、静岡では自民推薦候補と民主推薦候補が激戦を繰り広げた末民主候補が勝利したのは確かにその通りなのですが、一方あまり報じられていない兵庫県知事選挙では自民・公明・社民の3党の推薦を受けた現職が勝利をしているのですが、民主党は候補を立てるわけでもなく現職に相乗りするでもなく何をしていたのだろうか?と言った感じです。
静岡県と兵庫県、人口では400万人弱対500万人強、政令市を2つ抱えるものの大都市圏とは言い難い地区に対し京阪神と言う大都市圏に属する自治体と考えると政権奪取に重要なのは言うまでも無く兵庫県の筈ですが、多くの報道で兵庫県知事選挙での状況が無視に近い状況にある事を考えると詐欺と言いたくなる気持ちも分かるのではないかと思います。
また最大の大票田である首都圏では人口40万人地方で言えば県庁市レベル以上の自治体の首長選が3月以降5回行われたのですがその結果をじっくり見てみましょう。
1、民主党が候補を擁立(推薦等含む)して勝利
千葉市、さいたま市
2、民主党が候補を擁立(推薦等含む)して敗北
千葉県
3、自民党等与党と相乗りで候補を擁立(推薦等含む)して勝利
船橋市
4、自民党等与党と相乗りで候補を擁立(推薦等含む)して敗北
横須賀市
さてこの結果を見て何勝何敗と見ますか?1,3を勝利として捉えれば3勝2敗、更に横須賀は小泉純一郎元首相の地元でその元首相が応援した候補が負けたと取って4勝1敗と見る人もいるかもしれません。しかし与党政権をひっくり返す政党と言う前提で相乗りは不戦敗ととれば2勝3敗と言うのが妥当なのではないかと思います。

新しい市長の次は、新しい国会議員の誕生をめざします!@政治家フジノ35才「おれをこきつかえ!」活動日記より
フジノは民主党という政党を信じていないからです。今回の市長選挙での政党としての対応をみれば、市民のみなさまだってフジノの想いに共感してくださるはず。
もはや都道府県知事選挙や市町村長選挙では自民党には相乗りしないはずなのに今回、横須賀市長選挙では現職市長を自民党と一緒に応援しました。


実際4の横須賀市長選挙で勝手連として当選した候補を支えた市議さんはこんな風に書いています。実際表面上の雰囲気は別として民主党がしっかりとした信頼を得られているとは言い難い気がします。

news - 都議選/勝たすのは無理でも、負かすなら可能、だが@404 Blog Not Foundより
むしろ驚いたのは、ここ。
投票率は54.49%で、前回(05年)の43.99%を大きく上回った。 〜中略〜
分かりやすい争点もなく、分かりやすい党派の違いもないのに、投票率が上がり、少なくとも候補者たちにとっては劇的な違いが出た。
野党を支持したからじゃない。与党を不支持したからだ。


また有名ブロガーのdankogaiさんがこんな事を書いています。確かに与党を不支持したと言うのは分かりやすいのですが個人的には違うのではないかと思います。少なくともそれだとその前の週の静岡県知事選挙の激戦は説明がつかないような気がします。
実は選挙結果を新聞でじっくり読んで気づいたのですが民主党の当選した議員の年齢に着目するとものすごい事に気づきます。
実は58人の候補者中22人が2〜30代の若手でありその中で実に21人が当選しているのです。特に民主党が4人を候補を立てた大田区では2〜30代の2人の新人が当選し50代以上の現職2人がそろって落選しているのです。
実際大田区は通勤経路でかつ蒲田〜京急蒲田の両駅間を毎朝歩いていて気づいたのは普段は共産党ばかりだったのですが都議選が近づくにつれ民主党の若い候補を殆ど毎日のように見かけたことです。

新しい市長の次は、新しい国会議員の誕生をめざします!@政治家フジノ35才「おれをこきつかえ!」活動日記より
したがいまして、新市長フィーバーがもうすぐひと段落したらフジノは個人として再び横くめ勝仁さんの応援に参加します。〜中略〜
さらに、今回の市長選挙の前に、横くめさん(民主党・11区立候補予定者)をフジノが応援してきたのはあくまでも『彼個人』を応援しているのであって民主党を応援しているつもりはありません


また再び勝手連の市議さんにご登場いただいたのですが、今回の都議選で10%の投票率アップをもたらしたのは「与党を不支持した」と言うよりも勝手連の市議さんのように「民主党を応援する機は無いけど毎日一生懸命駅で演説しているあの若い候補を応援したい」と言う有権者の気持ちでは無いでしょうか?

個人的にはメディアが言うような「民主優位、自民不利」を信じる気にはさらさらなれず、麻生首相がこの時期に解散をしたのは「都議選でガス抜きが終わったから今やれば勝てる」と言う解釈で民主党がdankogaiさんの言うような「与党を不支持する」と言う有権者の態度をアテにしていれば麻生首相の考え通りに自民党が勝利するのではないかと思います。
しかしもし民主党が勝手連の市議さんの様な「政党は支持しないが一生懸命やっているような候補者を応援する」と言う態度を汲み取って戦えるのであれば政権交代は起きるのではと感じています。
総選挙は来月末、始めての真夏の総選挙となるのですが果してどんな結末が待っているのでしょうか?






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#都議会議員選挙
#民主党
#自民党


写真:今年は1味違う?

さて毎年この季節といえば「日本母乳学会」と相場が決まっている当blogですが、今年は株主にもなり各種決算レポートも書いていると言う事もありまして経営に詳しくなろうと言う事で関東学院の経営情報研究部会に出席・・・

看板2

写真:本当の看板

ではなく毎年お馴染みのLRTフォーラムに行ってまいりました。ちなみに会場は今年は関東学院の関内メディアセンター、と言う事で毎年お馴染みの母乳学会との同時開催は見送られました。

横浜にLRTを走らせる会
横浜の公共交通活性化をめざす会
KGU関内メディアセンター
イベント見聞録:2008/6/142008夏 LRTフォーラム横浜イベント見聞録2008年1月26日〜2008新春LRTフォーラム「横浜の公共交通を考える」〜

開会の挨拶

写真:大内事務局長による開会挨拶

さて本題に移りましょう。まずは開会挨拶、ここでは昨年の横浜市の環境モデル都市選定されたのを受け、150年前の開港以来様々な最先端のものや仕組みを導入してきた最先端都市としての横浜でLRTはその最先端のシンボルとなるのではと言った話がされました。

横浜市は「環境モデル都市」に選定されました!@横浜市

活動報告

写真:活動報告

続いて主催団体である横浜にLRTを走らせる会及び横浜の公共交通の活性化を目指す会の最近の活動報告が行われました。昨年末からの主なものとしては
2008年12月 第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会への積極的主体的な参加
2009年4月 中田市長とのカレーランチミーティングへの参加
2009年5月 タイヤ型LRTであるトランスロールをテーマとした人と環境にやさしい交通をめざす研究会の実施

また日本初のLRT絵本である『子ねことふしぎな電車』の宣伝も少し出てきました。
また今年も冬のフォーラムや勉強会である「人と環境にやさしい交通をめざす研究会」の実施やカーフリーデー、人と環境に優しい交通を目指す全国大会への参加など積極的な活動を行っていくとの事です。
SEV/人と環境にやさしい交通をめざすホームページ
横浜カーフリーデー実行委員会
イベント体験録:2008年12月6日第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会in横浜 研究発表大会編
イベント見聞録:2008年12月6日第3回人と環境に優しい公共交通を目指す全国大会in横浜 市民フォーラム編
日本初!LRTの絵本完成@横浜にLRTを走らせる会
中田市長とのカレーランチミーティング
ゴムタイヤトラム@Wikipedia 濱海快速導軌電車@中国の地下鉄・都市鉄道

前富山市副市長笠原氏による基調講演

写真:前富山市副市長笠原氏による基調講演

続いては基調講演、まずは富山ライトレールで知られる富山市の前副市長笠原勤氏による講演、もともとは建設省→国土交通省のお役人さんでLRTに関しては石川県庁に出向中に金沢市で計画が持ち上がった際に関わったとの事、その後本庁に戻ってLRT導入の相談を全国の自治体から受けていたのが富山市に移って実際導入すると言う事態になると眼からうろこが落ちる事が山ほどあったとの事でした。
さて講演はまずLRT導入の舞台となった富山市について、この富山と言う場所を一言で言えば「非常に住み易い街・・・ただし車があれば」との事、その為車社会化+人口減少で公共交通はバスが平成に入って利用が1/3になったり、6つある鉄道路線のうち3路線で廃線案が出る等衰退し、除雪費用を中心とした都市管理コストがかさんできた事が問題になったとの事です。
そのため団子(駅・バス停)と串(公共交通路線)を中心とした都市構造、即ちコンパクトシティを目指す街づくりが志向され、富山ライトレールや増発実験の行われた高山本線に特徴的ですが公共交通を活性化させることで公共交通沿線に人口を呼び戻す事を目指す事になったそうです。
さてそんな中でシンボルとなったのが富山ライトレール、もともとは富山港線と言うJRのローカル線で日中1時間以上間隔のあく不便なローカル線だったそうです。その為本数を3倍以上に増発し、車両は導入できる技術は全て導入したと言う低床車両、既存軌道では騒音が気になったので、樹脂固定軌道、他の地域ではお金が無くて中々導入が進まないバリアフリー電停等積極的に新機軸を導入し平日で2倍、休日で5倍の利用者と言う結果をもたらしたとの事です。
当然これだけの設備投資を行うに当って、資金調達や運用形態に関しては資金に関してはJRの協力も含めて初期投資費用は公共が負担、運営企業は公営で苦戦している事が多いので地元で路面電車を運営している富山地方鉄道の協力を得て民営の形で行っているそうです。
結果現状の経営状況は黒字で推移し今後は駅をはさんで運行している富山地鉄の路面電車への乗り入れも含めて環状線計画も進行中との事です。

富山市都市マスタープラン
富山ライトレール
JR高山本線活性化社会実験
富山市内電車・環状線化計画に関する検討報告書

横浜にLRTを走らせる会古川氏による基調講演

写真:横浜にLRTを走らせる会古川氏による基調講演

続いては横浜にLRTを走らせる会古川氏による基調講演、こちらは4月の市長のカレーランチミーティングで提案した案を中心に展開されました。
この案はあくまでパイロットプランと言う事で横浜の臨海部みなとみらい地区への導入と言うものです。
本題に入る前に横浜にLRTを走らせる会で過去に提案している路線案の説明が行われました。これはこのパイロット案に近い都心(伊勢佐木町・野毛)を巡る2ルートと、都心近くながら鉄道路線の無い本牧地区への路線提案です。
さてこれらの既存路線案を取り敢えず於いてこの路線案が出てきた背景には現状で見てきた導入への困難さがあるそうです。主要な点を挙げると
・ステークホルダーが多く合意形成が難しい事
・都市計画と交通計画が取れていなくコンパクトシティへの舵取りが難しい事
・横浜の場合相鉄・京急・東急等民間企業による鉄道路線が多く、鉄道=民間が採算ベースで行う事と言う考えが根深い事
その中で路線導入を考えるみなとみらい臨海地区を見ていくと
・広い道路が整備され導入スペース確保が困難で無い
・ステークホルダーが少なく合意形成が容易
・集客施設、観光地が分散し歩いていくにはつらいので多くの利用が見込みやすい
と言ったメリットが上がるそうです。
その上で既存路線案との比較で浮かび上がってくるメリットとしては
・環境都市としてのメッセージ性や広告塔的シンボル性
・既存公共交通の保管
と言った点です。
ちなみに建設費としては営業kmあたり25億円(地下鉄の1割ほど)で60億円前後との事です。
そして導入後の展開として本牧方面、野毛、伊勢佐木町等の既存市街地、横浜駅方面など多方面への展開が可能と言うのもメリットとして挙げられていました。

そしてカレーランチミーティングでこの路線案を提案した際の市長の反応としては
・LRTに対しては非常に良いイメージを持っていて、今後人と環境に優しいと言う観点で非常に有効なインフラと考えている
・ただし財政が厳しいのが横浜ではネック
・伊勢佐木モールや交通不便地域等実用性とマッチングさせる視点が必要
・総合的な計画の中で検討する必要がある。また「都心臨海部・インナーハーバー整備構想骨子案」ではLRT導入も1つの案として上がっている

と言った事が挙げられていました。

路線案の資料ダウンロード@横浜にLRTを走らせる会≪企画チーム≫
都心臨海部・インナーハーバー整備構想(骨子案)
中田市長とのカレーランチミーティング

パネルディスカッション

写真:パネルディスカッション

さて基調講演後はパネルディスカッション、基調講演を行った2方に加え多士済々なラインナップ、まずは自己紹介がてら様々な話題が出てきました。
コーディネーターのエコノミスト宇都宮氏は海外のLRT事情に通じている氏らしくヨーロッパの港町ナポリ、ロッテルダム等のLRTの紹介、ヨーロッパやアメリカと日本を比較すると日本だけが岐阜に代表されるように年々路線網を縮小させている事、また横浜のような大都市ではどちらかと言えば路線長が短く、既存の地下鉄等を補完する形での路線設定が行われている状況が紹介されました。

またコメンテーターの関東学院大学安田教授からは持論である「関内に代表される大都市横浜と田園都市線沿線や港北NTに代表されるベッドタウンとしての横山に分割されている事が横浜と言う都市を分裂状態にさせていると言う」横山横浜論に加え、横浜のLRT導入に関して過去の市電廃止と言う経緯が難しくしている面があるのではと言う問題提起がなされました。ポイントとしては車に乗ると便利で皆が乗る事で渋滞が起こり不便になっていく囚人のジレンマと呼ばれる現象の中でどうしても横浜の市電のような公営の路線は大きな声に押され車の軌道内進入を許してしまう事、そして残っている所を見ると広島に代表されるように民営の場所も多いのは民間は自分の経営基盤を守る為に必死に環境を守るからではと言う事でした。

続いてシティネットのアシャド・バハルディン氏からは所属するシティネットの紹介、21世紀にかけて10以上の1千万都市が出来たアジアでの交通渋滞、大気汚染などの環境問題、ボートハウスに代表される人口流入の問題等の都市問題に対し日本に代表される先進国との技術交流(横浜の街づくりのやり方を導入した都市もあるとの紹介もなされました)によって問題解決を模索していくシティネットの活動に関する紹介がなされました。

続いて横浜の地元企業大川印刷の大川哲郎氏による会社紹介、会社単位でのカーシェアの導入等の環境対策の取り組み、明治年間から続く薬品ラベル印刷事業や横浜の名物崎陽軒のシウマイ弁当のラベル印刷等活発な企業活動の紹介がなされました。

さて本題のディスカッションではまず横浜のLRT導入に向けての現状について
まず市民の間では
・良いんじゃないか
・渋滞につながるのでは
と言う2つの意見がありそして市の対応としては
・財政の問題があり難しい
と言うのが現状と言う問題提起に対し
・海外のLRTでは渋滞悪化と言う問題は聞かない
・費用便益に関しては他の都市では比較的良い
・渋滞やコスト、地域的に市民全体の利益となるようなベストなプランを立ててから議論していく必要があるのでは
・ただしコストとしては60億円と言う数字は横浜の財政規模から言えば相当小さいのでは
・補助制度に関しては現在充実してプロジェクトの半額くらい出るからそれをふまえてまずプランを立ててみると良いのでは
・風力発電のようなCSRによる民間出資の道は開けないのであろうか?
・横浜は歩き回るのには広すぎてそれが「車で行こう」と言った方向につながっているのでそれを改善する方向で考えていってはどうだろうか?
・良いプランだけではなくPRも必要では
と言った意見が出ました。

また会場からの質問・意見としては
・例えば札幌や広島等比較的簿の近い都市と組んでの展開は考えられないか?
・行政主導だと所謂「無駄な公共事業」と一緒くたにならないか?
・交通の主導権を行政に戻す為の機構改革を
・広範に広げていく為にはフォーラム等以外のどの様なPR活動があるか?
と言った事が挙げられました。

関東学院大学
CITYNET
株式会社大川印刷
株式会社自然エネルギー市民ファンド(風車ファンドの一例)

さて上手くまとまっていないような感じがしますが個人的にまとめると、内容そのものは実は結構過去にあったものだったり聞いた事ある話だったりといった感じなのですが、逆に言えばこれまでどちらかと言うと啓蒙、PR段階だったLRT導入に関して実は実現へ向けた段階に入りつつあり、だからこそ色んな明確な障害も見えてきた段階だからこその原点回帰なのかなと感じます。だからこそ富山市のコンパクトシティのような明確な哲学やまた実際どう導入して言ったのかと言う事が重要だったり、具体的な路線案をきちんと出した上で財政問題で終わることなく「60億円て横浜市にとって大きな額なの?」、「プランだけでなくPRも」、「単に行政主導となると「無駄な公共事業」と一緒くたにされない?」 と言った具体的な話も出てきたのだと思います。
個人的には学生時代良く横浜駅〜みなとみらい〜馬車道〜伊勢佐木町〜黄金町駅と言ったルートを歩く事があったのですがいつも感じたのが「えらく長い距離だけどじゃぁこのルートで歩く以外の交通って以外に無いなぁ」と言う事でした。そう言った意味で横浜都心部のLRT導入と言うのは魅力的なプランに感じるのですが皆様はいかがでしょうか?もし横浜を歩く機会があったら考えてみるのも語一驚では無いでしょうか?

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#LRT
#横浜
#富山ライトレール
#母乳学会
#関東学院


写真:新社長で新展開

さて本題に入る前に軽く宣伝を

7/4・5・11・12・18・19・20(各土・日・祝日)
麻綿原あじさいハイキング
列車運行時間
第1便:大原駅7:44発
第2便:大原駅8:58発
第3便:大原駅10:39発
参加費:大人1000円、子供500円(上の各列車内で運賃精算を行ってください)
内容:南房総国定公園内にある麻綿原の日本アジサイは天拝園と名付けられた妙法生寺境内を中心に、約4〜5万株のアジサイが咲き誇こり、例年7月上旬〜下旬が見頃で、平地よりだいぶ遅く開花します。高原一帯にアジサイが咲き乱れる様はまさに壮観です。当日は養老温泉の割引チケットもついて大変お得ですので是非ご利用ください。
参考
いすみ鉄道& 無料バスで 麻綿原高原へGO!@いすみ鉄道ファン
麻綿原高原@大多喜町

いすみ鉄道新社長に鳥塚氏@朝日新聞6/29より
第三セクターのいすみ鉄道(本社・大多喜町)は28日、株主総会と取締役会を開き、公募に応じた123人の中から審査で選ばれた鳥塚亮氏(48)を代表取締役社長に選任した。記者会見した鳥塚氏は「アニメのキャラクターを使って利用者増につなげるなどして1億円の売り上げ増を目指す。黒字化は無理ではない」と意欲的な抱負を語った。
新社長の頑張りに期待@いすみ鉄道

さて前回も取り上げたいすみ鉄道の新社長、とうとう就任との事です。1億円の売り上げ増、キャラクター列車で売り上げ増を目指す等積極的かつ具体的な抱負に会社、沿線共に積極的な展開を見せている前任者の流れを継承し、発展させる意欲を感じました。

平成20年度決算報告@いすみ鉄道より
単位万円()内は平成19年度
営業収益 12954.8(11202.9)
うち鉄道旅客 9449.3(9750.6)
営業費用 26439.7(21738.2)
うち運送費 18851.4(14679.2)
営業損失 13484.8(10353.2)
雑収入 319.1(331.8)
寄付金 384.2(0)
経常損失 12781.6(10203.5)
補助金 7189.3(12785.1)
当期純損失 6166.8(純利益2423.4)

さて社長就任と同時に昨年度の決算も承認されたと言う事でそちらも少し見ていきましょう。様々な要素があるのですが一番大きな要素は日常の列車運行の費用をあらわす運送費が4000万円以上増加したことでそれをい鉄揚げに代表される副業を中心とした2000万円近い増収や様々な寄付等によっても補いきれず結局経常ベースで2500万円近い損失拡大につなげてしまったと言った感じでしょうか?運送費の増加に関しては考えうる1つの要因として昨年の原油高による燃料費の増加が挙げられますがHPにのっている平成17年度まで繰り上げてみても19年度の1.46億円〜20年度の1.88億円の間で言ったりきたりと言った感じで詳細は不明です。
そして補助金を含めた当期純損失は6200万円弱、確かに新社長の言うような1億円の増収による黒字化は可能だと思われます。

何もない駅です・・・

写真:ネーミングライツで三育学院大学久我原駅に

『三育学院大学久我原駅』誕生☆ いすみ鉄道ネーミングライツ募集@いすみ鉄道ファン
いすみ鉄道 命名権:鉄道名および駅名(ネーミングライツ)募集について@いすみ鉄道
三育学院大学・短期大学・カレッジ
イベント見聞録2009年2月28日いすみ鉄道の大増発で今まで知らなかった房総を巡る〜上総中野駅他編〜

さて新社長の就任を前にも着々と増客増収の為の様々な取り組みが行われています。6月には募集していたネーミングライツにてあの秘境駅久我原駅の新名称が内定しました。地元の大学三育学院が落札との事です。

いすみ鉄道下り時刻表 JR外房線(下り)安房鴨川方面からいすみ鉄道(下り)へ
いすみ鉄道下り時刻表 いすみ鉄道上総中野-小湊鉄道(上り)へ

ただ個人的に気に掛かるのは確かに観光客を増やすのも様々な増収策も必要なのですが現在のダイヤを見ると例えば千葉や東京方面から大多喜までの終電は東京発19:05、千葉発19:56、大多喜より先の上総中野方面へは東京発18:00、千葉発18:13と東京100km前後とは思えない利便性の低さですし、大原〜城見ヶ丘から小湊鉄道沿線の高校への通学は現状のダイヤでは少なくとも上総中野廻りでは不可能です。
こう言った地元の利便性の改善にも力を入れて欲しいと思うのは私だけでしょうか?


さてそんなこんなで新社長を迎え入れたいすみ鉄道今後の活躍に期待しております。

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