2016年01月
動画:昨年のフォーラムの様子
1月30日(土)
2016冬 公共交通フォーラム
会 場 : 横浜みなと博物館 訓練センター第1教室(横浜市営地下鉄、JR桜木町駅、みなとみらい線みなとみらい下車徒歩)
時間:13:30〜16:45
《テーマ》「まちづくりにおける回遊性向上とその効果を考える」
《出席者》
基調講演:宇都宮浄人氏(関西大学経済学部教授) 「LRTは街に人を呼び込めるか」
報告1 :野並直文氏(横浜商工会議所副会頭/崎陽軒代表取締役社長)
報告2 :谷口高広氏(ヨコハマ グランドインターコンチネンタル ホテル副総支配人)
報告3 :山口雅直氏(京都市都市計画局歩くまち京都推進室担当部長)
特別講演:荒川辰夫氏(宇都宮市副市長)「宇都宮市におけるLRT導入計画」(仮題)
《参加費》 1,000円(資料代) 事前申し込み不要
(めざす会/走らせる会正会員・学生 500円)
《問合せ先》 090-6544-1422 (コタベ)
a.kotabe@k8.dion.ne.jp
参考
横浜にLRTを走らせる会
新交通システム(LRT)@宇都宮市
鉄道復権 [ 宇都宮浄人 ]
1月30日(土)〜2月9日(火)
第2回たかさき絵本フェイスティバル
場所:高崎シティギャラリィ(上信電鉄、JR高崎駅下車)
時間10:00~18:00
入場料:一般600円(当日800円)、子ども400円(当日500円)
内容:今回は日本の乗りもの絵本を代表する山本忠敬さんの生誕100年を記念し、乗りもの絵本をテーマに作品を選んだ。
参考:たかさき 絵本フェスティバル@たかさき日和
高崎で絵本フェスティバル 「乗りもの」絵本、原画約100点展示@高崎前橋経済新聞
2月13日(土)14日(日)
第130回ドブ板バザール
場所:横須賀市どぶ板通り(京急線汐入駅、横須賀中央駅、JR横須賀駅下車徒歩)
時間:10:00〜
内容
ドブ板通りにめんそーれ
冬の沖縄イベント開催
ソーキソバ うちなー豚汁、ゴーヤバーガー等々オリオンビール・泡盛もあります
本町商店会館前 イベント広場に集合!!
参考:イベント見聞録 2015年5月3日どぶ板バザール
どぶ板バザール@ 汐入ターミナル STAFF'S BLOG
T-1グランプリ〜まえばしの豚肉料理No1
場所:前橋市(両毛線前橋駅、上毛電鉄中央前橋駅下車徒歩)
内容:市内飲食店を対象に豚肉料理NO.1を決める「T-1グランプリ」。参加店舗のエントリーメニューを食べるともらえるシールを2種類以上あつめて投票してください。投票いただいた方の中から抽選で145名の方に素敵な景品が当たります。
参考:★1/7(木)〜3/10(木) 第7回T-1グランプリ開催中!@前橋日記
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写真:初市の主役(?)
新年早々ある意味で連発で行って参りました。今回は前回高崎市のお隣前橋市の初市まつりです。
前橋初市まつり@前橋商工会議所より
前橋の年の初めを飾る1月9日の「初市まつり」、だるまや縁起物など多くの露店が並び、例年夜遅くまで多くの人で賑わいます。初市まつりは、六斎市として毎月4と9の日に開かれた日用雑貨や生糸の市が起源といわれています。厩橋(現在の前橋)城主、酒井重忠候の時代(1600年代初め)から続く伝統ある行事で、別名だるま市とも呼ばれます。まつりは本町の八幡宮境内で午前10時からの神事と市民の皆さんから持ち込まれた古いだるまを燃やす「お焚き上げ」で幕を上げます。10時半ころ八幡宮から「市神様」の渡御行列が出発、木遣りや神輿、天狗や大獅子などの行列が中心商店街を練り歩き、東和銀行本店前(憩いの広場)の仮宮まで行進します。国道50号の本町通りは完全交通規制され、中心商店街全体に市が広がり、だるまや招き猫、さまざまな縁起物、また植木などの露店6百店あまりが出て、縁起物を買い求める人達でごった返します。買い手の値切る声と露天商との威勢のいいやりとりが深夜まで絶えません。
前橋初市まつり @永井雄一郎公式blog
1月9日(金) 前橋初市まつり@弁天通青年会長しゅんこうの日記
前橋初市まつり2015@グッドぐんま 2
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写真:懐かしの国鉄115系
さてまずは会場の前橋に向かいます。前橋に行くには高崎駅から両毛線に乗るのですが、ここで見たのは懐かしの所謂国鉄系電車115系、昭和の時代からこの地域で生き抜いてきた電車です。この地域では冬場列車停車中に外からの寒風を防ぐのに半自動ドアと言う形式(到着後乗客が何らかの操作をしてドアを開ける)をとっているのですが現代風のボタン式でなく昔ながらの引き戸式なのが懐かしさを引き立てます。
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写真:正月9日前橋初市まつりの看板が誇らしげに
そして懐かしさに浸りながら前橋駅に到着します。前橋駅では誇らしげに初市まつりの看板が掲げられています。初市まつり、7月の七夕まつり、10月の前橋まつりとともに前橋3大祭りと呼ばれるほどのイベントでJRも力を入れているのかもしれません。
前橋3大祭り@前橋商工会議所
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写真:昨年の大河ドラマ「花燃ゆ」の関連して県庁に設けられた大河ドラマ館と街なか回遊バス
さて駅で目立ったのは上の写真にあるように県庁に設けられた昨年の大河ドラマ「花燃ゆ」を記念して設けられた大河ドラマ館の広告とまちなか回遊バス、群馬県にとっては過去5年で「八重の桜(主人公の夫が群馬出身)」、昨年の「花燃ゆ(後半戦の舞台)」、今年の「真田丸(沼田が主人公の兄信之の領土だったり、他勢力との争いで重要な存在になる)」と3回メインとは言えませんが主要な舞台になっているのですが、この「花燃ゆ」は初代県令(今の県知事)が準主役になるという事(ただし街なか回遊バスは前橋市の運行)で気合が入ったようです。
どちらも今月31日までとの事で興味あるかたは急いでどうぞ。尚大河ドラマ館の入場料は当日500円、街なか回遊バスは1乗車150円で前橋駅~県庁の前橋中心部を巡れます。
「初代県令・素彦と文 ぐんま花燃ゆ大河ドラマ館」@群馬県庁
街なか回遊バス@前橋まるごとガイド
ぐんま花燃ゆ大河ドラマ館が1/10オープンしました@前橋日記
花燃ゆ大河ドラマ館レポ@ぐんまの片隅で大河を応援するブログ
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写真:アクセスに利用したマイバス南循環と損保JAPAN前橋ビル前臨時バス停の様子、お祭り無料バス
さて駅前でもたもたしているのも何ですからお祭りの会場に向かいましょう。利用するのは前橋市のコミュニティバスマイバスの南循環、前橋駅や市の南側にあるSCケヤキウォーク、市民文化会館等と中心市街地・市役所・県庁などを結ぶ循環線です。うれしいのは1乗車100円、1日乗車券310円と言う安さと日中20分毎と言う本数の多さです。
このマイバス本来は前橋の街なかをトランジットモールで走るのですが、この日をはじめとする大イベントの際は前橋市内で大規模な交通規制に巻き込まれ右の写真の損保JAPAN前橋ビル前バス停に迂回しますので注意が必要です。
またグリーンドーム前橋駐車場からお祭り会場を結ぶ無料バスも出ているので車で来られる方はグリーンドーム前橋の駐車場を使うのが便利と言えます。
マイバス(北・南・西・東循環)のご案内@前橋市
前橋初市まつり交通規制のお知らせ@前橋まるごとガイド
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写真:お焚き上げの会場前橋八幡宮
さて街なかについたのでこの初市まつりのメインイベントの一つお焚き上げの会場である前橋八幡宮に移動します。この前橋八幡宮、戦国時代武田信玄と激闘を繰り広げた上州長野氏によって平安時代に建てられたものだそうです。
前橋八幡宮@玄松子の記録
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写真:天狗と御神輿
さてお多義上げに向かおうとすると天狗と御神輿が迎えます。槍を持った天狗はなんだかんだでインパクト満点です。そしてこの八幡宮のルーツは戦国時代剣聖と言われた上泉伊勢守を従え武田信玄と激闘を広げた上州長野氏でありそう考えると何とも強そうな感じがします。
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写真:お焚き上げの様子
そしてお焚き上げに向かいます。決して広くはない八幡宮の広場に積み上げられたダルマたちに火がかけられます。願い事をかなえ両目を開いた状態で燃やされるのは達磨の本懐を果たしたという事でその煙にはご利益があるので、その煙を浴びるべく多くの人が構えているのが印象的でした。
私も煙を浴びたので良い事があると信じて頑張っていきましょう。
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写真:市神様の御渡行列
続いて市神様の御渡行列と言うパレードが街中を練り歩きます。このパレードはダルマの供養と言う大仕事を終えた八幡宮の神様が街なかの仮宮へ移動する行列です。先導は消防音楽隊のブラスバンドと消防団と思しき若い衆です。
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写真:市神様の御渡行列2
続いて天狗様に引き連れられ神官たちが笙などを吹きつつ、そしてその後ろには山本前橋市長をはじめとした前橋のお偉いさんが続きます。
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写真:市神様の御渡行列3
最後に御神輿やちんどん屋さんなどにぎやかな一行が続きます。獅子舞まであるのはなかなか愛嬌を感じます。個人的には獅子舞に頭でもかじってもらいたいところですが自重します。
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写真:屋台街
さて続いて屋台を通りつつ仮宮に向かいます。前橋の3大祭りではアクセスのバスが迂回している事からも分かるようにメインストリートから車を排除して大規模な屋台街が出現し、普段は人通りの少ない街なかも大賑わいとなります。
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写真:名物達磨販売の屋台
高崎市民にとって少林山が多分そうであるようにこの初市まつりは前橋市民がだるまを買う場と言え、多くの屋台が軒を連ね多くの市民が行きかいます・・・。と言うよりも今年に関しては間違いなくこちらの方が少林山より大規模でかつ業者は同じ高崎の業者と考えると達磨屋さんにもう少し地元で頑張ってくださいと思わざるを得ません。
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写真:東和銀行本店前に設けられた仮宮
そうこうしているうちに仮宮に到着しました。こちらも達磨と人でごった返しています。
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写真:ご神体となっている御神輿と獅子頭
仮宮を参拝していきます。ご神体は御神輿と獅子頭、インパクト満点ですがこんな彼らもきちんと手続きを得て街なかに出てきた八幡様の代理という事で前橋の人達は礼儀正しく参拝し、商人たちはお酒などの供物を奉納し、運営側は奉納された供物をきちんと見えるように配置していくのでした。
また奉納されたお酒は無料でふるまわれていました。
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そしてご神体ではないですが傍には天狗様がきちんと槍を持って守護されていました。また隣にはご神体にこそなっていませんが巨大な福だるまが陳列されまわりでは老若男女問わず撮影にいそしんでいました。
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写真:賑わう屋台街と元気プラザ21
参拝も終わったので初市でにぎわう街なかを歩きます。そして見えてきたのは元気プラザ21、元は西武百貨店で撤退後複合施設になったとの事です。
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写真:新春うまいもの市とTONTON汁
そしてその元気プラザでは「新春 うまいもの市」なるイベントが前橋市のコミュニティFM M-WAVEのスタジオをバックに行われていました。中華料理屋の李玖が提供しているTONTON汁を頂きました。
この日は比較的暖かったとは言え寒い中歩き回った後の熱い豚汁はとてもおいしかったです。
新春うまいもの市@前橋商工会議所
前橋プラザ元気21施設案内@前橋市
前橋CITY FM M-WAVE
中華料理 李玖@ぐるなび
まえばしTONTON汁@TONTONのまち前橋
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写真:芸術系複合施設のアーツ前橋と刃物の屋台
さて進んでいきます。すると美術館(?)らしきものと刃物の屋台が見えてきました。
美術館らしきものはアーツ前橋と言う施設で、この日は展覧会をやっていたそうです。そして刃物の屋台はやはり初市=初売り的なニュアンスもあるのかなとふと思いました。
アーツ前橋
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写真:パーラーモモヤとモモヤのお宝
さて本格的にお昼ご飯を食べようと思い、街なかを歩きます。目的地はパーラーモモヤ、前橋の街なかでも個人的におすすめのお店の一つです。到着するとやはりこの賑わいの中行列ができていました。
行列のリストに名前を記入すると前橋まちなか博物館なる看板と御釜が見えてきました。どうやら街なか博物館と言う企画を行っていてパーラーモモヤとしては創業当初使っていたお釜を出したそうです。
パーラー・レストラン モモヤ
前橋まちなか博物館
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写真:前橋名物トンカツうどん
さて1時間近く待ってやっと入って頼んだのはトンカツうどん、個人的には前橋に住んでいたころよく食べていたメニューです。メンが手打ち風でおいしくカツもめんつゆとよくマッチし中々の美味でした。前橋にお越しの際はぜひどうぞ!!
さて何故こんなメニューが前橋にあるかと言うと前橋市は合併に合併を重ね赤城山周辺の町村まで合併した結果、日本でも上位20くらいに入る農業生産高の高い、特に豚関係ではトップ10に連ねる都市になってしまった結果豚肉料理でまちおこしをしようと努力を始めたのですがその初期にこのメニューが出てきたようです。
と書くととんでも名物メニューのようですが10年以上たって定番メニュー化したようです。
ちなみに今前橋では豚肉メニューNo.1を決めるべくT-1グランプリなるものを行っているので興味のある方はそちらもどうぞ
T-1グランプリ
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写真:年数回とは言えものすごい人の流れ
さて腹も朽ちたので再び初市まつりを巡ります。しかしものすごい人出です。
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写真:ずわい天を食す
そして屋台でずわい天成るものが売られていたのが気になったので購入、傍の広場でたべようとすると・・・
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写真:田楽座
田楽座なる看板を持った獅子舞の被り物をした若者が闊歩しいなせな法被を着たおねぇさんが笛を吹き始めました。田楽座は長野県伊那市に本拠を持つ歌舞劇団で今度前橋で講演することになったそうなのでPRに来たそうです。
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写真:獅子舞と南京玉簾
演目は正月らしく獅子舞と南京玉簾、獅子舞では頭を差し出す人が多く同じことを考えている人が多いなと妙な関心をしてしまい、南京玉簾は本格的(?)なのは初めてなので器用な芸に感心することしきりでした。
ちなみにずわい天はほぐしたズワイガニの身を串に巻いて挙げたもので天つゆをかけて食べたのですがおいしかったです。
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写真:田楽座の公演が行われたtokku広場
さて今回の初市まつりいかがだったでしょうか?個人的にはもう少し前橋の街の魅力を紹介できればと思ったのですがなかなかままならなかったのが残念です。
とは言え久々の前橋まつりの賑わいは中々なものでした。これで前橋の街や初市などのお祭りに興味をもたれたらぜひ訪れてみてください。
動画:アイドルはやめられない・・・
SMAP謝罪会見の悲壮感、芸能界の闇。もはや昨日までのSMAPではない@messyより×ばつSMAP』(フジテレビ系)で、解散・独立騒動の渦中にいるSMAPメンバー五人が生放送出演し、「お騒がせして申し訳なかった」と謝罪の言葉を述べ頭を下げた。
事前に、放送予定を一部生放送に変更しメンバーが騒動について話をすると告知しただけあり、世間から大きな注目が集まった。スーツ姿で登場した5人の謝罪シーンが放映されると、Twitterはサーバが落ちるほどアクセスが殺到。そしてその投稿の多くが、SMAPの惨状を嘆き、ジャニーズ事務所の闇に戦くものだった。「あんなに死んだような表情のSMAPを初めて見た」「SMAPがかわいそう」「言わされてる感が半端ない」......。
新年早々お騒がせなニュース(?)が入ってきました。人気アイドルグループSMAPが解散するという報道があり、どうやらそれによってお騒がせしたのでSMAPメンバーがそろって謝罪してとの事らしいのですが、視聴率は30%を超えそれを呟く人たちでTwitterがパンクしてしまったらしい・・・。
さすが国民的アイドルのSMAP、納得できる話ではあります・・・が一方で引っかかる部分も感じずにはいられません。
そこで少し調べてみました。Wikipediaを参考にオリコントップ10入りシングルの有無を基準にSMAPデビュー直後の1992年と現在2016年のジャニーズ事務所に所属する主力アイドルの年齢を、そして調べてみた結果を大まかにまとめると
・グループ数激増(4→14)
・高年齢化(平均年齢40歳超えのSMAP、TOKIOを筆頭にOVER30が8組、OVER25が11組)
・平均年齢20代前半のグループに関しては4→3とわずかながら減っている
アラフォーSMAPの衰えぬ人気 20年前からの視聴者が継続支持@iRonnaより何となくまとめてみて力が抜けてしまいましたが、上手い分析があったので引用してみました。大まかに言って人口の多い団塊Jr、アクティブなバブル世代女性向けの商売で90年代、2000年代急成長してきたのが上の特徴の背景にあるのではと感じます。メインターゲットが30代後半〜40代後半だから確かに30代以上が主力になってくるのはわかるのですが、一方でこれまで膨れ上がった規模を維持できるような新しい市場が探せていないのが見て取れます。最年少の香取慎吾が38歳、ほかのメンバーは40代に突入し、アイドルと呼ばれる年齢をとうに過ぎているにもかかわらず、変わらない人気を誇っている。その理由について、テレビ局関係者はこう分析する。「個々のメンバーが歌、ドラマ、バラエティに対応できる素晴らしい能力を持っている。これは大前提としてあります。ただ、SMAPの人気が続いている背景には、テレビの視聴者層が高くなっているという要因もあるのではないでしょうか。テレビの世代別視聴率を見ると、アニメなど一部の番組を除けば、30代後半以上の女性が占める割合が圧倒的に高い。SMAPのファン層と合致するわけです。
誰が為の「交際禁止」よりこれはAKB48に代表される女性アイドルに比べても目立つ部分のような気がします。AKB48のファンも高齢化と言う面はあるとは思うのですが、早い段階から海外進出を志向していましたし、総選挙で中国人の爆買の話題も少なからず聞かれていました。一方SMAPに代表されるジャニーズの男性アイドルはTVで歳をとっていくバブル〜団塊Jr女性向(TOKIOの様に男性にも人気あるアイドルもいるが)に特化することで思い切った方針変換が難しくなっていったのかもしれません。
昔のファンのイメージは「1枚のレコードを買って熱心に聴き続ける若者」でしたが最近のファンは「推しメンのために大量にレコードを買い投票するサラリーマン」と言ったイメージ、そしてそのファン獲得のための活動として昔はテレビやラジオなどのメディアに重きが置かれていたのがライブなどのイベント中心として距離感の近さを演出すると言うのが今のアイドルの活動と言った所でしょうか?〜中略〜
昭和のころに比べて年長のファンが増えたうえ、就職や結婚がファン卒業のきっかけとならなくなった結果、短期的な人気よりもファンとの信頼関係をきちんと築き長く応援してもらう方が良いと言う考えでこういった形になったと考えられないでしょうか?
AKB48 海外展開、世代交代、「これからの10年」を論客が語る@NEWSポストセブン2015年6月22日より
「1位の指原莉乃さんが開票イベント後、自身に多くの票を投じてくれた中国をはじめとする海外のファンに感謝の言葉を述べていましたが、今やAKB48グループの存在は海外からも大きな注目を集めています。元々、タレントの成長過程を楽しむ日本独自のアイドル文化は海外でも高く評価されていましたが、AKB48グループの活躍でその傾向がますます強まった印象です。
実際、AKB48グループにはインドネシアのジャカルタを拠点とするJKT48や中国・上海を拠点とするSNH48といった姉妹グループもあり、現地で人気を集めています。現在、AKB48は台湾人メンバーのオーディションも現地で開催しており、今後その人気は海外にもますます波及していくでしょう」
SMAPの生謝罪はまるで「人質動画」 メンバーを辱めた事務所をファンは絶対に許してはならない @キャリコネニュース2016年1月19日よりこれまでの報道をまとめると、昨年、メリー喜多川副社長(89)が後継者の娘の地位を盤石にするため、SMAPを育て上げた女性マネージャーを「週刊文春」の記者の前で恫喝。この時点でパワハラに該当する可能性があります。これを受け、退職を決めたマネージャーとともにメンバーが独立を画策するも、5人の意思がまとまらず......、というのが今回の流れです。
それならば、本来謝らなければいけないのは事務所であり、メリー副社長です。少なくとも、これだけ業界の関係各所を騒がせたのなら、事務所の経営層が会見を開いて何らかの釈明をするのがスジでしょう。
そう考えると今回の騒動はSMAPを中心としたジャニーズのビジネスの限界点が近づいた事による軋みが原因であり、それを修正する時間はジャニーズの側にもSMAPにもあまり残されていない事があまり見ていて気持ちの良くない騒動を呼び起こしたと言えるのかもしれません。
果たして今回この荒波をこのようなやり方で乗り越えようとした両社ではありますが、果たして次の荒波を乗り越えられるでしょうか?
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写真:達磨のお寺のお祭り
新年一発目のイベント見聞録、今回は達磨で有名な高崎市の達磨のお祭り少林山七草大祭だるま市に行って参りました。ちなみにこの祭りの由来は以下の通りです。だるまさんのモデルとなった達磨大師は禅宗の開祖という事で日々座禅を組んでいたというのはイメージを裏切っていないような気がします。
七草大祭だるま市@少林寺よりIMG_20861月7日は霊符尊光臨の吉日であり、前夜祭から縁日として数十万人の参詣者で賑わいます。なお、7日には世界平和を祈願する大般若経六百巻の転読法要が厳修されます。
だれにでも親しまれている"だるまさん"は菩提達磨といい、今から千五百年ほど前に、インドの香至国の第三王子として生まれた実在のお方です。出家してお釈迦さまの教えを広めるため中国に渡り、嵩山少林寺で面壁九年の修行され、現在の世界的"禅"の興隆の基礎を築かれ、禅宗の初祖達磨大師と仰がれています。
どんなに困難に遭っても、七転び八起きの精神で克服できるように願をかけてお祀りする、開運吉祥の福の神として、達磨大師は沢山の人々から信仰されています。
少林山
写真:アクセスは群馬バスの臨時バス
さてまずは会場(?)である少林山に向かいます。高崎駅から少林山へ向かうは次の3つ
1、信越本線群馬八幡駅より徒歩
2、高崎市のコミュニティバスぐるりん少林山線少林山入口バス停で下車(時刻表)
3、群馬バス安中市役所あるいはこの日のみ出ている少林山行きバスで八幡大門バス停下車 (安中市役所行き、 臨時バス)
さて今回は3の群馬バスの臨時バスを利用しました。と言うのは1の信越本線は時間が合わず、2のぐるりんはこの日はルートが変更されてしまうため結果的に臨時バスと相成ったわけでした。
しかしこの臨時バスさすがに大きな祭りの日だけあってそこそこ利用者がいたのですが、往復利用して途中からの利用者が殆どいない状況に車社会群馬を感じたというか、比較的人口も多い場所を通るのに3往復では仕方ないというか、もう少し群馬バスさんに頑張ってほしいと感じました。
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写真:バス停から少林山に向かう橋に誇らしげに飾られているダルマと碓井川の光景
さてバス停を降りて少林山に向かいます。途中には碓井川が流れているので橋を渡っていくのですがこの橋にはプロローグかの様にだるまさんが鎮座していて少しお得な気分になりました。ちなみに親子連れで来た母親が一生懸命このダルマの写真を撮っていたのが印象的でした。
ちなみに群馬八幡駅からでもここを通りますので楽しみにしていてください。
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写真:沿道でのだるま市
さて少林山に向かいます。沿道では少し気が早い感じがするもののだるま市が行われていました。今年は諸事情があったのか人でも祭りの規模も少し小規模だったのですが平日とは言え賑わいはあります。
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写真:カラフルな小だるま
さすがに高崎は福だるまの本場だけにこんなだるまもありました。左は青とピンクの、右はサルをイメージしたアニメ風の小ダルマです。高崎の福だるまは江戸時代の天明の飢饉の際に少林山のお坊さんが地域のお百姓さんたちに作り方を伝授し、またこの七草市で販売していった事でお百姓さんの副業として広まっていった歴史があります。今風に言えばアニメのフィギュア造りをアニメオタクなお坊さんが広めて言っていく感じでしょうか?もしかしたら今のゆるきゃらや萌えキャラによる街づくりにも通じるものを感じるのは私だけでしょうか?
福だるまの由来@少林寺よりIMG_2125 IMG_2128上毛かるたに"縁起だるまの少林山"とあるように当山が福ダルマ発祥の寺です。
古来、開山心越禅師の画かれた一筆達磨像を、一年の禍いを除くお札として正月に近在の家々に配っていました。
天明の飢饉のあと、九代の東嶽和尚は苦しい農民たちの副業になるようにと、この像をもとに木型を彫り、作り方を伝授し、七草大祭に売り出されたのが始まりとされています。
現在、約50軒以上の農家で製造され、少林山のだるま市を皮切りに、開運の神として年間120万個も出荷されているこの福だるまは、全国の縁起物のトップといわれています。
写真:立派な門とそれに続く急な階段
さて門をくぐって本殿に向かいます。わざわざ少林山と山がついているだけに階段が急で運動不足な身としてはつらい所です。
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写真:立派な庭とさらに上へ
途中で事務所などや手洗い場所等がある段では立派な庭がありました。平地の寺社ではこう言ったお庭は珍しくないですが山の中腹(?)では少し珍しいような気がしたので思わずぱしゃりとしてしまいました。
階段の終わりにある櫓と言い中世の山城の様な趣ですがお寺の歴史を見ると江戸時代の前橋藩主酒井雅楽頭忠拳がたてたお寺のようです。
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さて、当時前橋藩の第五代藩主で名君として誉れ高い、酒井雅楽頭忠拳公は、たまたま領地巡見の際にこの霊勝を知り、少林山の達磨像に参拝し、ついにここに寺を建てることを発願しました。 それには訳があるのです。 この周辺の領地は厩橋城(前橋城)から見ると、ちょうど裏鬼門の方位に位置し、つねづね何か悪いことがあると困るなと心配していたのです。 それでここに方位・方角の災いを除ける為のお寺を建てて、領地の安全を計ろうと思い立ったのでした。
写真:勤めを終え供養を待つだるまたち
さて長い階段も終わり、参拝でもしようかと洒落込もうとすると役目を終え供養を待つだるまたちが集合していました。これから燃やされると思うと可哀そうですが、この数かなった願い事があると考えると取敢えずご苦労様でしたと言いたくなります。ちなみに供養は15日だそうです。
年間行事@少林山
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写真:本堂に参拝
という事で長い階段にもめげず到着したので参拝していきます。神社であれば2拝2拍手1拝となるでしょうがここはお寺なので静かに手を合わせ今年の仕事が上手くいきますようにと殊勝なお願いをしていきます。
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写真:達磨堂への案内のだるまとだるま型の絵馬(?)
さて参拝も終わったので本堂の周りをぐるっとまわってみます。すると達磨堂なるものへの案内と絵馬(?)が早速目に入りました。この絵馬(?)ですが、お寺なので絵馬と言うのかどうかわからないですが何しろ形がだるま型と言うのがらしいです。達磨堂は残念ながら写真撮影が禁止されていたのですが、この福だるまのモデルとなった達磨大師の立派な像があってみたり、日本全国のだるまのコレクションが有ったりとなかなか面白い場所でした。ちなみにお約束の様に女性型のだるまがあったのには思わず笑ってしまったのは言うまでもありません。
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写真:各地のB級グルメが集まった屋台街
さて続いてお寺の裏側に向かうと各地のおいしいものが集まった屋台街に出ました。今年はなぜかから揚げが流行っているらしく本場中津の空揚げがあってみたり群馬県は豚肉グルメを押しているらしく豚肉の空揚げがあってみたりと中々興味深いものがありました。
そんな中でおもわず買ったのは写真にある桐生焼きそばと群馬のソウルフード焼きまんじゅう、どちらもなかなかの美味だったのですが、太田に続き桐生や前橋まで焼きそばと言ってしまうのはどうだかなぁとも感じました。
イベント見聞録:2008年3月16日ヤキソバマン共同記者会見
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写真:観光地のお約束in少林山&今回の戦利品
さて「"え"んぎだるまの少林山」と上毛かるたになぞらえた顔出しパネルを横目に見つつ最後にだるまを買って帰ります。今回はやや奮発して千円の1.5号のものを買っていきました。彼は今私の部屋に飾って片目だけ見開いています。
さて今回のイベント見聞録いかがだったでしょうか?このだるま市のメインはどちらかと言えば6日で、かつ今年は諸事情で少し規模を縮小していたため普段の賑わいはたぶんこんなものではないと思いますが、これを機に高崎のだるまや少林山に興味を持っていただけたら幸いです。
昨年末、いわゆる萌えキャラを巡って騒動がありました。伊勢志摩サミット開催決定をきっかけに三重県志摩市の公認した「碧志摩メグ」と言うセクシーな萌えキャラに対してセクハラだと署名運動がおこったのです。海女萌えキャラ、三重・志摩市「公認撤回」 抗議相次ぐ@朝日新聞2015年11月5日より
来年5月に主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が開催される三重県 志摩市が公認した海女の萌(も)えキャラ クターをめぐり、「性を強調する描き方だ」と抗議が相次ぎ、市は5日、「公認を撤回する」と発表した。今年8月、公認撤回を求める海女たちの署名が市に出され、「サミット開催地でキャラ騒動」とネット上でも話題になっていた。
三重県志摩市公認萌えキャラクター「碧志摩メグ」の公認撤回を求める署名運動@Change.org「碧志摩メグ」は、志摩市が認定した市の広報のための公認キャラクターですが、
17歳という未成年の設定でありながら、胸や太ももなどの表現に顕著な性的誇張表現がなされており、さらにその意図を裏付けるように、 彼女のプロフィールには身長と体重が明記され、「ボーイフレンド募集中」と書かれています。
私たちは、行政が、未成年の女性を性的なものとして表現し、市の広報のための公認キャラクターとして利用し、市役所などの多くの公共の場所で公開をしていることは問題であると考え、志摩市に公認撤回をお願いするための署名運動を行うことにしました。
三重県志摩市非公認伊勢志摩海女萌えキャラクター "碧志摩 メグ" 公式サイト
個人的な意見を書くとこういった萌えキャラそのものは嫌いではないですがクールジャパンでも同様の問題がありますがこう言ったキャラクターを行政が公認するのは制約も増えるし、またこういったキャラクターはある種の人達には憎悪に近い感情を抱かせるので良いやり方ではないとは思います。
ただ一方でこういった反発は当然予想される中でわざわざこういった行動に出た志摩市には少し興味が出たのも確かです。ここでは萌えキャラとまちづくりに関して考えていきたいと思います。
・スペイン村に振り回されて合併によってできた志摩市
志摩市@Wikipediaよりさてまず騒動の舞台である志摩市についてみていきましょう。いつも通りwikipediaから引用で概要を見ていくと志摩市は2004年合併によってできた都市である事がわかります。志摩市(しまし)は、三重県 志摩半島南部に位置する市。志摩郡に属していた5町(浜島町、大王町、志摩町、阿児町、磯部町)が2004年(平成16年)10月1日に合併して誕生した。
2016年、第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)が市内の賢島で開催される予定である[2] 。
そして人口の推移を見ていくと1つの特徴を見てとれます。21世紀に入ってからを見ると5年間の人口減少率が5.5→6.1%と推移している事から人口減少の激しい地域であることがわかりますが、一方で1995年には90年比0.3%とわずかではありますが増加している事は見逃せません。まとめると1995年前後に人口のピークを迎え21世紀を迎えると急激に衰退した地域だと言えます。
志摩スペイン村@wikipediaより何故志摩市は1995年をピークに衰退していったのでしょうか?それを考えるにあたって考えなくてはならない施設があります。1994年に開業した志摩スペイン村です。志摩スペイン村(しまスペインむら)は、三重県 志摩市磯部町坂崎にある複合リゾート施設。
近畿日本鉄道(近鉄)が、総合保養地域整備法(通称:リゾート法)の施行に合わせ1988年に策定された「三重サンベルトゾーン」構想に基づき、三重県志摩郡 磯部町(現・志摩市)の協力を得て開発した施設で、テーマパーク 「パルケエスパーニャ」を中核施設に、ホテル志摩スペイン村、天然 温泉「ひまわりの湯」の3施設で構成されている。
開発当初は、リゾートマンションやコテージ等を多層的に展開するレジデンシャルゾーンの開発計画もあったが現在は凍結されている。
志摩スペイン村@wikipediaより
伊勢志摩の観光入込客数への波及効果[編集 ]三重県観光レクリエーション入込客数推計書によれば、1994年度の伊勢志摩国立公園の入込客数は、志摩スペイン村の開業と伊勢市で開催された「まつり博・三重」による入込客増で1千953万7千人と前年より445万7千人も増えたが、翌年には1千416万9千人まで減少し、1999年度以降は約1千万人程度に落ち込んでいる。
実際、開業初年度である1994年度には375万人と1日換算で1万人以上と言う大きな観光客を誘致し伊勢志摩国立公園全体でも450万人近い入れ込み客の増加がみられますが95年度以降急激に利用者が減少していて、それが人口減少に大きく影響を与えていると推察されます。その結果地元の志摩市にとっては市町村合併、有力スポンサーである近鉄にとってはプロ野球球団を含む大規模なリストラを行う事となったのが2004年と言うのは何かの偶然でしょうか。
逆に言えばスペイン村の存在で観光都市として発展し、またその不振で急激に衰退した志摩市にとっては観光客の誘致は、最大の課題と言うよりも生命線とも言うべきものではないでしょうか?
・
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写真:大洗町のガールズ&パンツァー立て看板@2013年&萌え絵に批判的なツイート
さてその上で萌えキャラについて考えてみましょう。そして舞台は志摩から常陸、大洗町に移ります。
Leoさんがガールズ&パンツァーのキャラクターを引っ張り出して砂糖でくるんだ毒薬と手厳しいコメントを出しています。確かにそう受け取り不快に感じる人はいるかもしれません。ただこれも悪い言い方をすれば作り手からすれば織り込んで覚悟して作ったものなのではと感じます。
大洗町@wikipediaよりさて話を始める前に大洗町の紹介を、個人的には大洗海水浴場と苫小牧とのフェリーの街と言うイメージです。また一方で東海村と並ぶ原子力関連施設の多い街と言うのは知りませんでしたが、ただ同じ県と言う事で東海村〜福島県臨海部の原子力産業立地地域に決して遠くない場所と言うイメージをもたれるのは否定できません。
大洗町(おおあらいまち)は、茨城県の県央地域の東部で、太平洋岸に位置する東茨城郡の自治体である。アクアワールド・大洗(旧・大洗水族館)、大洗磯前神社、茨城港大洗港区(旧・大洗港) - 苫小牧港間のフェリーや海水浴場、リゾートアウトレット等で知られている。また、東海村 と並んで多くの原子力の関連施設が存在する。
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写真:海水浴客や観光客で満員になっている駐車場@大洗2013年
さてそんな地域に2011年の東日本大震災はどのように襲ったのでしょうか?実際この地域の商店主に聞いてみたところ「普段夏のピークは渋滞で配達がまともにできないところだけどこの年は(お客さんがいなくて)渋滞とは無縁だった」と言う答えが返ってきたのが印象的でした。
さてここでガールズ&パンツァーって何と言う方のために概要を少し書きましょう。華道や茶道と同様に若い女性のたしなみとして戦車道と言うものがある世界で大洗の女子高生たちが戦車道で大会の優勝などを目指して頑張るアニメです。
ガールズ&パンツァー@wikipediaより
『ガールズ&パンツァー』(ガールズ アンド パンツァー[注 1] 、GIRLS und PANZER)は、2012年 10月から同年12月までと2013年 3月に放送された[注 2] テレビアニメ。全12話+総集編2話。略称は「ガルパン」ないし海外系のサイト等では「GuP」が用いられる[注 3] 。
ガールズ&パンツァー公式サイト
重要なのはこのアニメが放映されたのが、この2011年ショックともいうべき時期の後であり、戦車で戦う女子高生たちはその物騒な設定とは裏腹に地元にとって救いの女神に感じられたのではないでしょうか?
IMG_0127そして単にアニメの舞台とするだけでなく放映中から地元のイベントに声優が積極的に参加する等地元との協力関係をきづいていった事、そして多くのファンが現地を訪れる事で地域を盛り上げていきました。
写真:地域とのつながりの象徴あんこう音頭@2013年
大洗で「あんこう祭り」-地元舞台のアニメ「ガルパン」ステージも@水戸経済新聞より
大洗マリンタワー前広場(大洗町港中央)で11月18日、「あんこう祭」が開かれた。〜中略〜
併せて大洗を舞台にしたアニメ「ガールズ&パンツァー」の声優も来場。ステージイベントを繰り広げた。
アニメのリアルイベントが開かれたことにより首都圏からも来場者が訪れ、約6万人の人出となった。
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写真:ファンが地元を盛り上げるために持ってきたもの(左:ガイドブック、右:休憩コーナーのプラモデル)
もう1つ重要なのは地域を訪れたファンは単なる観光客だけではなく、地元を盛り上げるために色々なものを持ち込むことです。当然皆が皆そうだとは言えないですがガールズ&パンツァーと言うアニメは萌えキャラと戦車と言う2つのある種の人達を刺激する材料があるだけにそれを受け入れてくれた地域にできるだけ貢献したいというファン(これは鉄道など他のオタク系趣味にも共通する)は少なからずいます。こういったファンの存在は震災以後放射能への恐怖からかつて訪れていた観光客が塩を引くようにいなくなった地域の商店主達にとって作り手側であるアニメ会社の人達や声優さんたちと並ぶ大きな存在だったのではないでしょうか?
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写真:ファン御用達のメニューを宣伝するお肉屋さんとガルパン登場人物御用達(?)のガルパンと言うパンを新メニューで投入するパン屋さん
もう1つ、これは半分副産物的なものではありますが、ガールズ&パンツァーは女子高生が主役のアニメという事は大きかったと言えそうな気がします。例えばこれが大学生だったら大洗の様な地方の中小都市では地域に大学が少ないせいもあって、他の地域に流出しがちでかつ車の免許も取得している事で地域の商店の顧客になりづらいですが高校生だったらまだ地域にとって身近な存在であり、右の写真のパン屋さんであれば作中の高校生の御用達という事で新メニューを投入したり、また私が大洗を訪れたときは戦車道全国大会優勝記念のスタンプラリーの時期だったので和菓子屋さんで優勝記念の紅白まんじゅうが売られていたのも印象的でした。そういった意味で商店主たちが参加しやすい状況を図らずともなっていたこと大きかったのではないでしょうか?
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写真:茨城交通のラッピングバス(左)、鹿島臨海鉄道のラッピング車両(右)@2013年
「ガールズ&パンツァー」特設 @大洗町観光協会
そして観光協会や鉄道会社、バス会社と言った大洗ローカルの大企業や公的機関も積極的に盛り上げに協力しています。これは商店主にも共通していますが彼らからしてみればアニメ関係者やファンと言った余所から来た人たちがせっかく地域を盛り上げようと頑張りそれなり以上の成果を出しているのに地域の担い手である自分たちが何もしないわけにはいかないという気持ちはあったのではないでしょうか?
平成25年度 いばらきイメージアップ大賞 @茨城県
そして最終的にこの「ガールズ&パンツァー」は茨城県からイメージアップ大賞の大賞として表彰されています。過去には水戸黄門が特別賞、映画『桜田門外ノ変』が大賞をとっていますが、深夜アニメがとると言うのはそれだけの成果を県としても認めざるを得なかったという事なのでしょう。
そして裏を返せば「ガールズ&パンツァー」と言うアニメはこの段階で大洗町及び茨城県を味方につけたともいえるわけです。この前提で考えると今更「萌えキャラが不快だ」と言った所で大きな意味合いを持たないでしょう。
そしてこの「ガールズ&パンツァー」がまちづくりとして成功した要因は
1、地域を舞台としたコンテンツを作成する
2、コンテンツ作成者が地域を盛り上げるために地域と協力関係をきづく
3、巻き込まれたファンが単にお客さんになるだけでなくコンテンツを受け入れてもらう為に様々な協力を行う
4、作成者及びファンの行動に意気に感じた地域の担い手(商店主・観光協会・交通企業など)がコンテンツを受け入れ自分たちも動き出す
という流れを作ったからとも言えそうです。特に2と3は重要で単に人が来るだけでなくまちづくりで最も重要ながらなかなか動かない商店主などの地域の担い手を発奮させる良い刺激を与える存在が外から来てくれるというのは何よりも大きかったのではないでしょうか?
そして最初の志摩市に関しても詳細はわからないものの一応2までの流れが出来ているように感じます。確かに「ガールズ&パンツァー」に比べると少し丁寧さはかけるもののこれまでスペイン村と言う大きな存在に振り回されてきた志摩市にとって最初から様々な要求を出す大企業に比べて好感が持てる存在であっただろうし、何よりこれまで衰退が続いていた地域にとって発奮材料になりうるという計算もあったように思います。それを考えるとまた同じような事は各地で起こるのではと感じます。それが変わるとしたら地方の景気が良くなって発奮材料がなくても地域の担い手たちが積極的に動く場合、あるいは萌えキャラのような存在に不快感を持つ存在がファンや作り手よりも上手く担い手たちを発奮させる存在になるときしかないような気がしますが如何でしょうか?
写真:今年も初詣は近くの天神社
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