2024年12月
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選挙の1年だったような気がします。
さて今年も最後の1日になりました。振替的な記事を書いて行こうと思います。この1年、特に後半戦は大きなそして印象的な選挙が多かったのが印象に残っています。
前章:コロナ禍の累積的ストレスとインフレで積み重なった不満感
令和の大きな宿題外伝その8〜冷静になれ「日本の最も訳の分からない1日」2024年2月15日報道に思う〜
選挙の話の前に前提条件となる経済に関して、今年は円安もあってドイツにGDPを追い抜かれたものの、他国に比べてインフレ率、失業率も抑えられ、かつ日経平均もバブル後の最高値を更新しました。
コメの値段 新米も上昇 いつまで高い? 「米類」去年同月比58.9%上昇 消費者物価指数10月@NHK2024/11/22
ただし、長年デフレに慣れていた事、またコメ価格が夏以降大幅に上昇するなど、数値以上にインフレが意識され、それに加えてコロナ禍の生活の圧迫による累積的なストレスが国民・有権者にたまっていたというのが大きいです。
令和の大きな宿題その28 分断を乗り越える橋〜アメリカ大統領選挙に思う〜
ちなみに海外ではアメリカ大統領選挙では与党民主党候補のハリス副大統領が完敗しトランプ候補が再び大統領への道を開くなど世界的にも政権与党に大きな逆風が吹いていました。
都知事選挙:プロローグとしての石丸現象
高橋しょうごの言葉を思い出す選挙〜都知事選2024に思う〜
その上で7月の都知事選挙では現職の小池百合子知事が横綱相撲を見せたものの、野党第1党の党首経験のある蓮舫候補が次点にも達しない惨敗となり代わりに次点となったのは広島県安芸高田市の前市長石丸伸二氏でした。
石丸伸二は劣化版蓮舫なのかもしれない
石丸伸二が奏でる令和日本のヒルビリーエレジー
そして負けたとはいえ彼の善戦は石丸現象と言われ注目されました。私個人の分析を言えば石丸氏の戦略、政策・戦術は以下の様にまとまるのではと思います
戦略:現政治環境(例:社会保障の世代間格差)に不満を持つ若い世代を煽り支持を集める
政策:基本的には財政重視かつ教育を中心とした若い世代への投資を重視する
戦術:まずはYoutube、SNSでインフルエンサーとして注目を集め、高齢者向けには既存マスメディア、若い世代向けには切り抜き動画などでの拡散が多くなるようにふるまう
こうして彼は躍進しましたが、とは言え選挙自体は敗北し、後の各選挙にも立候補せず現在無職となっています。彼自身が勝ちきれなかったのは結局のところ、前職である安芸高田市長に関しては市議会と対立して行き詰まっており、政治基盤が貧弱だったのが大きいと思います。
衆議院選挙:国民民主党の成功と限界
Choose or Loose 令和の形を模索する衆院選 エピローグその1:負担軽減の声をつかんだ勝者たち
Choose or Loose 令和の形を模索する衆院選 エピローグその2:新しい政権が切れず、正しいことに流されず慎重な政権運営ができるのか
続いては衆議院選挙、今回の総選挙では与党自民党・公明党が大敗し、1993年に起こった政権交代の再現がなされるかと思いきや、最終的には自民党・公明党による少数与党政権として自公政権が存続しました。そしてその中で勝者として浮かび上がってきたのは国民民主党でした。
興味深かったのは政策的には「手取りを増やす」と言う若い世代と言うより現役世代全体を対象としたものであるにもかかわらず30代までに比べて40代以降で支持率が低くなっているというのが興味深くまた消費減税なども政策として掲げていたのに現状所得税控除額の拡大のみが注目されているというのは段々与党にからめとられている感があります。果たして今年の勢いがどこまで続くかが注目されます。
兵庫県知事選挙〜斎藤元彦と石丸伸二の違いとメディアの敗北〜
平成の終わりに考える外伝6:「女性」を特別扱いする時代の終わり〜兵庫県知事選挙に思う〜
稲村和美はなぜ負けたのか〜兵庫県知事選挙雑感〜
最後は兵庫県知事選挙、この選挙ではNHK党の立花氏の行動が話題になりました。斎藤知事に関してはSNSやYoutubeでの支持拡大で注目されたのもあって石丸氏と同一視をする方も多かったです。
ただこの2人共通点も多いですが真逆な個所も多く例えば都知事選挙後明確にアンチ石丸氏を表明していた立花孝志氏のような人物も目立ちます。共通項と違いを少し見ていきます。
共通項
・政策:基本的には財政重視かつ教育を中心とした若い世代への投資を重視する
・議会との折り合いの悪さ
違い
・敵対勢力への対応:「恥を知れ」発言の石丸氏と「議員を貶めなかった」斎藤氏
・ネットへの対応:Youtube登録者数を誇る石丸氏と他人の実況動画で注目された斎藤氏
政策が近く、故に議会と対立構造にあったのも共通、対立している議会に対して明確に敵視し、それをエンターテイメント化した石丸氏と特に言及しなかった斎藤氏、強いて言えばある種の外連味がこの2人の違いと言っても良いでしょう。ある意味で外連味が無くある程度マイペースにイメージの範囲内で動いてくれるという信頼感は立花氏が立候補して支えた要因の1つだと思います。
平成の終わりに考える外伝5:メディアのラスボスの死が告げる苦く険しい新しい時代
またこの選挙で重要だったのはメディアの敗北と言える現象でしょう。斎藤知事に関しては選挙の半年以上前の3月から元県民局長による各種文書による疑惑がワイドショーなどで騒がれ相当イメージが悪い中、最終的に斎藤知事は勝ったのですが、敗北と言われる理由に関して私は2つの側面があったと思います。
1つは最初に文書が出て半年以上かかっても文書の疑惑に関して明確な裏取りがなされず、あくまで「疑惑」の状態が続き、むしろ逆に潔白を裏付ける資料がネットで飛び交った事、もう1つは多分この事が選挙運動やネットによって共有されTVやマスメディアの流す疑惑を否定する形で広がってしまった事、後者はよく言われますが前者に関しては新聞を中心に発行部数や視聴者数、それに伴う収入の減少によりリソースが減少する中こういったケースが増え、その悪影響をいかに緩和するかを考える時期が訪れているのではと感じます。
最後に
皆様この1年如何だったでしょうか?2025年が皆様や私にとって良い1年である事を祈ります。
選挙の1年だったような気がします。
さて今年も最後の1日になりました。振替的な記事を書いて行こうと思います。この1年、特に後半戦は大きなそして印象的な選挙が多かったのが印象に残っています。
前章:コロナ禍の累積的ストレスとインフレで積み重なった不満感
令和の大きな宿題外伝その8〜冷静になれ「日本の最も訳の分からない1日」2024年2月15日報道に思う〜
選挙の話の前に前提条件となる経済に関して、今年は円安もあってドイツにGDPを追い抜かれたものの、他国に比べてインフレ率、失業率も抑えられ、かつ日経平均もバブル後の最高値を更新しました。
コメの値段 新米も上昇 いつまで高い? 「米類」去年同月比58.9%上昇 消費者物価指数10月@NHK2024/11/22
ただし、長年デフレに慣れていた事、またコメ価格が夏以降大幅に上昇するなど、数値以上にインフレが意識され、それに加えてコロナ禍の生活の圧迫による累積的なストレスが国民・有権者にたまっていたというのが大きいです。
令和の大きな宿題その28 分断を乗り越える橋〜アメリカ大統領選挙に思う〜
ちなみに海外ではアメリカ大統領選挙では与党民主党候補のハリス副大統領が完敗しトランプ候補が再び大統領への道を開くなど世界的にも政権与党に大きな逆風が吹いていました。
都知事選挙:プロローグとしての石丸現象
高橋しょうごの言葉を思い出す選挙〜都知事選2024に思う〜
その上で7月の都知事選挙では現職の小池百合子知事が横綱相撲を見せたものの、野党第1党の党首経験のある蓮舫候補が次点にも達しない惨敗となり代わりに次点となったのは広島県安芸高田市の前市長石丸伸二氏でした。
石丸伸二は劣化版蓮舫なのかもしれない
石丸伸二が奏でる令和日本のヒルビリーエレジー
そして負けたとはいえ彼の善戦は石丸現象と言われ注目されました。私個人の分析を言えば石丸氏の戦略、政策・戦術は以下の様にまとまるのではと思います
戦略:現政治環境(例:社会保障の世代間格差)に不満を持つ若い世代を煽り支持を集める
政策:基本的には財政重視かつ教育を中心とした若い世代への投資を重視する
戦術:まずはYoutube、SNSでインフルエンサーとして注目を集め、高齢者向けには既存マスメディア、若い世代向けには切り抜き動画などでの拡散が多くなるようにふるまう
こうして彼は躍進しましたが、とは言え選挙自体は敗北し、後の各選挙にも立候補せず現在無職となっています。彼自身が勝ちきれなかったのは結局のところ、前職である安芸高田市長に関しては市議会と対立して行き詰まっており、政治基盤が貧弱だったのが大きいと思います。
衆議院選挙:国民民主党の成功と限界
Choose or Loose 令和の形を模索する衆院選 エピローグその1:負担軽減の声をつかんだ勝者たち
Choose or Loose 令和の形を模索する衆院選 エピローグその2:新しい政権が切れず、正しいことに流されず慎重な政権運営ができるのか
続いては衆議院選挙、今回の総選挙では与党自民党・公明党が大敗し、1993年に起こった政権交代の再現がなされるかと思いきや、最終的には自民党・公明党による少数与党政権として自公政権が存続しました。そしてその中で勝者として浮かび上がってきたのは国民民主党でした。
興味深かったのは政策的には「手取りを増やす」と言う若い世代と言うより現役世代全体を対象としたものであるにもかかわらず30代までに比べて40代以降で支持率が低くなっているというのが興味深くまた消費減税なども政策として掲げていたのに現状所得税控除額の拡大のみが注目されているというのは段々与党にからめとられている感があります。果たして今年の勢いがどこまで続くかが注目されます。
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稲村和美はなぜ負けたのか〜兵庫県知事選挙雑感〜
最後は兵庫県知事選挙、この選挙ではNHK党の立花氏の行動が話題になりました。斎藤知事に関してはSNSやYoutubeでの支持拡大で注目されたのもあって石丸氏と同一視をする方も多かったです。
ただこの2人共通点も多いですが真逆な個所も多く例えば都知事選挙後明確にアンチ石丸氏を表明していた立花孝志氏のような人物も目立ちます。共通項と違いを少し見ていきます。
共通項
・政策:基本的には財政重視かつ教育を中心とした若い世代への投資を重視する
・議会との折り合いの悪さ
違い
・敵対勢力への対応:「恥を知れ」発言の石丸氏と「議員を貶めなかった」斎藤氏
・ネットへの対応:Youtube登録者数を誇る石丸氏と他人の実況動画で注目された斎藤氏
政策が近く、故に議会と対立構造にあったのも共通、対立している議会に対して明確に敵視し、それをエンターテイメント化した石丸氏と特に言及しなかった斎藤氏、強いて言えばある種の外連味がこの2人の違いと言っても良いでしょう。ある意味で外連味が無くある程度マイペースにイメージの範囲内で動いてくれるという信頼感は立花氏が立候補して支えた要因の1つだと思います。
平成の終わりに考える外伝5:メディアのラスボスの死が告げる苦く険しい新しい時代
またこの選挙で重要だったのはメディアの敗北と言える現象でしょう。斎藤知事に関しては選挙の半年以上前の3月から元県民局長による各種文書による疑惑がワイドショーなどで騒がれ相当イメージが悪い中、最終的に斎藤知事は勝ったのですが、敗北と言われる理由に関して私は2つの側面があったと思います。
1つは最初に文書が出て半年以上かかっても文書の疑惑に関して明確な裏取りがなされず、あくまで「疑惑」の状態が続き、むしろ逆に潔白を裏付ける資料がネットで飛び交った事、もう1つは多分この事が選挙運動やネットによって共有されTVやマスメディアの流す疑惑を否定する形で広がってしまった事、後者はよく言われますが前者に関しては新聞を中心に発行部数や視聴者数、それに伴う収入の減少によりリソースが減少する中こういったケースが増え、その悪影響をいかに緩和するかを考える時期が訪れているのではと感じます。
最後に
皆様この1年如何だったでしょうか?2025年が皆様や私にとって良い1年である事を祈ります。
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【開票結果】兵庫県知事選 失職の斎藤前知事が2回目の当選@NHK2024/11/18より
兵庫県知事選挙は、17日投票が行われ、失職して臨んだ前知事の斎藤元彦氏が2回目の当選を果たしました。
さて聊か旧聞となりますが兵庫県知事選挙で現職の斎藤知事が勝ち、話題となりました。
兵庫県知事選挙に関してはこちらもどうぞ
稲村和美はなぜ負けたのか〜兵庫県知事選挙雑感〜
兵庫県知事選、稲村・前尼崎市長が出馬表明「対話を重視」@日経新聞2024年10月8日より
兵庫県の斎藤元彦前知事(46)の失職に伴う知事選(11月17日投開票)を巡り、前尼崎市長の稲村和美氏(51)は8日、無所属で立候補すると表明した。県庁で記者会見し「対話と信頼なくして改革なし。県民をはじめ議会や職員との対話を重視して風通しのいい県政を目指す」と話した。〜中略〜
稲村氏は奈良市出身。神戸大学大学院を修了後、証券会社勤務や兵庫県議を経て2010年の尼崎市長選に立候補した。38歳で当時全国最年少の女性市長となり、3期務めた。
有力な対立候補である稲村和美氏は県議や兵庫県内では神戸市に次ぐ大都市尼崎市の市長を3期務め、政治家としては脂ののった50代で女性候補、実績充分と彼女が立候補した段階では現職の斎藤知事の「疑惑」が大きく報道されていたのを考えると、遠く関東から見るとこの段階では決まったかなと思いました。
高齢者から支持されるが現役世代の厳しい目にさらされる女性候補者
[画像:hyougo2]
兵庫県知事選挙のデータ分析 【高齢化率や投票率など ※(注記)宍粟市修正】@長田 たくや ブログより
しかし最終的には稲村氏は落選しました。世代別の得票率を見ると50代以下の現役世代、特に30代以下の若い世代での支持率は壊滅的でした。
東京都知事選挙 NHK出口調査結果@2024年7月7日より
年代別で見ると、10代と20代の40%あまりが広島県安芸高田市の元市長の石丸さん、20%台後半が現職の小池さんに投票しています。
30代は、およそ30%が石丸さん、同じくおよそ30%が小池さんに投票しています。
40代は、30%台半ばが小池さん、30%あまりが石丸さんに投票しています。
50代では、40%あまりが小池さん、20%台半ばが石丸さんに投票しています。
60代では、およそ40%が小池さん、20%台後半が元参議院議員の蓮舫さん、およそ20%が石丸さんに投票しています。
70歳以上は、およそ50%が小池さん、およそ30%が蓮舫さんに投票しています。
稲村氏の世代別得票率を見ると思い出すのは都知事選挙の蓮舫氏、NHKの出口調査の結果を見ると彼女も稲村氏同様、支持層が60代以上の高齢者層に偏っています。こうして見るとリベラル系の政治勢力の推す女性候補者はリベラル系の支持の高い60代以上の支持は集めやすくても50代以下の現役世代、特に若い世代の支持を得られづらくなっている事が明確になりつつあるのではと感じます。
女性政策から若者への投資へ
ひょうご前に進めよう!5つのビジョン+プラスワン 令和3年6月10日@斎藤元彦氏HPより
幹部に女性を積極登用。複業人材を含め民間人材もさらに活用
兵庫の躍動を止めない!令和6年10月23日@斎藤元彦氏HPより
女性経営者等への子育てサポートの充実
公約@稲村和美HPより
女性の多様なキャリア支援とともに、AIやICTなどを活用した業務改善と働き方改革を推進
その中で所謂女性の活用に関する政策が衰退しているように見られるのが興味深いところです。斎藤知事のHPを見ると幹部への女性の登用の項目が無くなっていますし、実は稲村氏に関してもこの分野の政策は2021年の斎藤知事の公約よりも後退したものに見えます。
hyougo3
hyougo4
上:ひょうご前に進めよう!5つのビジョン+プラスワン 令和3年6月10日@斎藤元彦氏HPより、中:兵庫の躍動を止めない!令和6年10月23日@斎藤元彦氏HPより、公約@稲村和美HPより
一方後退した女性活用の政策の代わりに若者向けの政策が斎藤知事、稲村氏双方で政策の柱の1つとして書かれているのが興味深いところです。特に若い世代の支持の高い斎藤知事は県立大学の無償化、クーラー設置などの県立高校の環境整備と言った個別の政策で結果を出したのが大きかったのではと思われます。
[フレーム] 石丸市制4年間の評価という事ですが、私の立場でいいますと感謝しかありません。〜中略〜
様々な形で子供たち、教職員が学校での教育活動がやりやすい形へ投資をしていただいた
場所は変わりますが、都知事選の善戦で知られる石丸伸二前安芸高田市長の市長時代の評価を市民などに行ってもらう地方テレビの企画では教育長が「私の立場でいいますと感謝しかありません」と言っているのが興味深く、石丸氏が政策に関しては若者の教育を重視しているのを見て取れます。
「女性」を特別扱いする時代の終わり
兵庫県知事選挙や東京都知事選挙での構図は言って見れば女性候補者だからと言って特別に支持しないというのが若い世代を中心に現役世代に広がっている事を示している訳ですが、これは「女性だからダメ」と言う反動ではなくあくまで「男女関係なく適切な候補を選択する」と言う時代の訪れではないでしょうか?都知事選挙で勝利し知事になったのは石丸伸二氏ではなく女性の小池百合子氏ですし、9月に行われた自民党総裁選では女性の高市早苗氏が最後まで石破茂首相と激戦を演じました。昨日に投開票だった自民党総裁選でお世話になりました全ての皆様、温かく見守って下さった皆様、本当に有難うございました。
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) September 28, 2024
心より感謝を申し上げます!
2年前の昨日は、安倍晋三元総理の国葬儀でした。...
「斎藤候補というより...何と争ったのか」 落選確実の稲村和美氏@毎日新聞2024年11月17日より
稲村氏は「候補者の何を信じるか、どのような情報に基づいて投票行動を決めるのかという点で課題が残った選挙戦だった。何が争点だったのか。斎藤候補と争ったというより何と向き合っているのか違和感があった」と振り返った。
稲村氏の「斎藤候補と争ったというより何と向き合っているのか違和感があった」と言う敗戦の弁は話題になりました。この言葉が差すのは主に「斎藤知事を支持する」と立候補した立花孝志氏やネットに向けて投げられた言葉かもしれませんが、ただ「女性候補が特別扱いされた」平成の時代が終わった事に対する戸惑いの言葉に感じるのは私だけでしょうか?
渡辺恒雄さん死去 98歳 球界や政界などから悼む声@NHK2024/12/20より
読売新聞グループ本社の代表取締役主筆で、政界やプロスポーツ界にも影響を与えた渡辺恒雄さんが19日未明、都内の病院で亡くなりました。98歳でした。
いわゆるナベツネと言われプロ野球好きには様々な意味で大きな存在だった渡辺恒雄氏が亡くなられました。まずは哀悼の意を表したいと思います。
[フレーム] プロ野球再編問題 (2004年)@wikipediaより
2004年(平成16年)6月13日、大阪近鉄バファローズの親会社である近鉄グループの経営難により、オリックスと近鉄の合併構想(近鉄の球団保有権をオリックスへ売却した上で統合)が、新聞報道により表面化した。これに対し、日本プロ野球選手会(労働組合)と野球ファンが、両球団のオーナー・経営陣に対し、あまりの事の唐突さに猛烈な反発を見せた。
背景として、観客動員や放映権収入が伸び悩む中、FA制度導入以来の選手年俸高騰が、各球団の経営を大きく圧迫していた[1]。パリーグ各球団は観客動員及び収入が伸びない中で、FAでの流出防止のために選手の年俸を上げざるを得ない状況に陥っていた[2]。
放映権収入で大きな割合を占める巨人戦の視聴率も年々低下し、2004年当時は15%前後で推移していた[1]。朝日新聞の調査では、2003年当時、親会社の支援なしで黒字なのは巨人、阪神、広島[注釈 1]のみで、パ・リーグに至っては最も観客動員のあるダイエー球団でさえ、全国放送が少なく放映権収入が限られることから赤字だった[1]。赤字の球団経営を、「宣伝費」として許容し、親会社が補填する、という日本型の経営は最早限界を迎えつつあった[1]。
こうした惨状が両球団の合併問題で一気に噴出し、読売ジャイアンツ(巨人、以下肩書きは当時)オーナー・渡邉恒雄を始めとした一部球団オーナーにより、球団数を大幅に削減した8〜10球団での1リーグ制への流れが急速に進んでいった。
拙速な動きは球界の独占的な支配を図っていると一般から見なされ反発が強まる中、日本プロ野球選手会・古田敦也選手会長は、経営陣との対話を求めようとする。しかし、7月8日に渡邉が、朝日新聞・西村欣也編集委員の「明日、選手会と代表レベルの意見交換会があるんですけれども、古田選手会長が(球団)代表レベルだと話にならないんで、できれば、オーナー陣といずれ会いたいと(言っている)」との質問に対し「無礼なこと言うな。分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手が」と発言した[3]。これにより選手会とファンは、ますます合併推進派に対する反発を強め、問題は野球界のみならず政界・経済界・労働界までも巻き込むこととなった。〜中略〜
選手会は「合併反対」「2リーグ12球団維持」を求め、翌2005年からの新規球団参入を求めた。#法廷闘争によって東京高等裁判所から団体交渉権の存在を指摘されたことにより、9月に至ってようやく日本野球機構(NPB)と数度の交渉を持ったものの、確固たる約束を得ることができず、選手会はついに9月18日・19日の2日間にわたって日本プロ野球史上初のストライキを決行した。最終的に合併阻止こそ実現できなかったが、2リーグ制維持や新規参入の確約をはじめとした改革について妥結し、抗争は終結した。
少し長い引用ですが渡辺恒雄氏と言うと2004年のプロ野球再編問題での「たかが選手が」と言う発言が印象に残っている方は多いのではないかと思います。この騒動は今からは信じられないですが、当時は巨人の人気とTVでの巨人戦の放映料に支えられ、その巨人戦が殆どないパリーグ各球団は有力選手がいても巨人・中日などのセリーグの有力球団にFAで流出したり、流出を防ぐための年俸高騰に苦しめられ、存続が危ぶまれる球団が多いと言われ、ダイエー(現ソフトバンク)、西武などの有力球団だけが生き残る形での1リーグ構想が囁かれていました。そしてバッファローズの親企業である近鉄がリストラでオリックスブルーウェーブとバッファローズを合併させようとした事から1リーグ制への移行すら見える中、古田選手会長を中心にストライキまで行った結果バッファローズの合併は防げなかったものの楽天が参入する事で2リーグ12球団を維持する結末となりました。
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とは言え、その後プロ野球はパリーグを中心にプロ野球全体が厳しい中、様々な改革を行い、またスター選手を育て生き残る為の努力を重ねていきます。具体的にはプレーオフ(現クライマックスシリーズ)、交流戦の導入、野球版の世界選手権WBCのスタート、またダルビッシュ投手、田中将大投手、おかわり中村選手と言ったスター選手を育て上げます。その合間には現在日本ハムの監督をやっている新庄選手の「これからはパリーグです」と言うヒーローインタビューでの発言があって盛り上がったりもしました。
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2005年以降のプロ野球観客動員数推移(セリーグ、パリーグ参照)
そうして20年経った今、45%も観客を増やしたパリーグに引っ張られる形でプロ野球全体で30%以上観客動員を増やしました。渡邊氏の発言の頃に比べて地上波TV放送の中継は減りましたが今「プロ野球人気低下して中継が減った」と言う人は見られなくなりました。こうして「たかが選手が」の反発をエンジンに巨人頼み、TV中継頼みから脱してプロ野球は生まれ変わり成長しました。20年前は腹の立った発言ですが、今から見るとプロ野球が巨人戦のTV中継と言う保護者から独立して成長するには必要な発言だったのかもしれません。
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新聞発行部数推移(新聞の発行部数と世帯数の推移@新聞協会より)
一方渡邊氏の実家とも言える新聞業界はその後は苦難の20年となりました。発行部数の減少が続き、2010年代中盤にスマホが普及し始めるとその減少速度が激しくなり、2018年以降は毎年5%以上のハイペースで発行部数が急減し2023年には2005年に比べて半減に近い惨状となりました。
悪名は無名に勝る、悪評もなきゃ 読売新聞グループ本社会長・主筆 渡辺恒雄(下)@産経新聞2024年12月19日より
――消費税増税は新聞業界にも大きく影響します
渡辺 これは新聞は(部数が)減るんだ。間違いない。だから中曽根康弘内閣のときに5%の売上税を導入しようとした際には、新聞を非課税にするようひざ詰めで交渉した。首相執務室で中曽根さんは「新聞は日本の頭脳にとってコメです」と言って了解してくれた。ところがこれは当時公にできなかったので、読売以外の全紙が売上税に反対した。欧州では新聞、雑誌は軽減税率の対象で、英国は新聞は非課税ですよ。活字文化は大事だから。
その中で渡邊氏は消費税非課税の論陣を張り、2019年の消費増税の際は軽減税率を勝ち取っています。その事をどう評価するかはともかく、業界の人間には心強く感じたことは間違いないと思います。しかし結果を見ると部数の減少ペースが緩むことはなく、2018年からの5年間だけでも3割の部数を失ってしまったのもまた確かです。
【スクープ】齋藤元彦事件「優勝パレード協賛金キックバック疑惑」渦中の信金理事長が実名告発「前知事を陥れようとする思惑が...」@週刊現代2024年11月8日より
今回の齋藤氏をめぐる騒動については、新聞やテレビといった大手メディアの「偏向」ぶりも指摘されている。
「言うな!個人情報だぞ!」
10月25日の百条委員会の後、囲み取材に応じた片山前副知事が、自殺した元西播磨県民局長の公用パソコンに入っていた「倫理的に問題のある文書」の中身に触れようとすると、その場にいた報道陣からこう詰め寄られ、発言を撤回させられたというのだ。〜中略〜
片山氏は囲み取材の中で、この経緯について、「パソコンの内容は個人的なものではあるが、倫理的に問題がある文書を勤務時間中に作成したことが元局長を懲戒処分にした理由の一つであり、公益性があると判断して答弁した」と説明。文書の中身について触れようとしたところ、上記のように複数の記者から「プライバシーを話すべきではない」「許されないことだ」と大声で抗議を受けたという。
そんな渡邊氏が守る努力を行ってきた新聞に関してはもう何かが終わろうとしています。上は今年話題になった兵庫県知事に関わる百条委員会の際の1コマ、この件の主役の1人と言える片山前副知事から有用と思える情報提供に対し「プライバシーを話すべきではない」「許されないことだ」とジャーナリストとはとても思えないような言葉が飛び交っています。前副知事以外の有力者に遠慮してなのかもしれませんが、書くかどうかはともかくとして情報そのものは握っておく事すら拒否するのはジャーナリズムの自殺としか言いようがないですし、また数多くの疑惑に関して裏取りも出来ずに立花孝志氏に縦横無尽に動き回られてしまったのは文字通り新聞を中心としたメディアの敗北と言われたことの本質に映ります。
渡辺恒雄氏に国内外から哀悼の言葉...「最善の策を判断できる人物」「戦後日本の復興に不可欠な役割」@読売新聞2024年12月20日より
一つの時代の終わり
神崎武法・元公明党代表「創価学会の池田(大作)名誉会長とも長い交流があったと聞いています。名誉会長が昨年亡くなられ、戦後日本を指導してきた人物が続けて亡くなられました。一つの時代の終わり、変化と思わざるを得ません」
渡邊氏への哀悼の言葉として公明党神崎元代表が1つの時代の終わりと言う言葉を使っています。全く同感ですがこの一つの時代は「メディアが終わった」と嘲笑ったり、「メディアはこう改善せよ」と言うのが意味を持ちえたと考えるの事なのではと思います。これからは「もうメディアの改善や再生の可能性はなくなった」と考え、次の担い手を見出し育てていくかと言うターンに入ったという事ではなかろうかと思います。渡辺恒雄、ある意味でラスボスと言う言葉が最も似合った人間の死が告げるのはそんな厳しい時代へ移り変わった事なのかもしれません。
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イルミネーションのきれいな季節です。
こんなものも書いています。よろしかったらご覧になってください。
クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう
クルマを1台減らす方法を考えよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその1
クルマ通勤から脱却しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその2
歩いてみよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその3
電車の乗ってご褒美に美味しいケーキを食べよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその4
バスに乗ってイオンモールに映画を見に行こう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその5
選挙の時は選挙公報を見てきちんと投票しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう外伝その1
子供の送迎を自転車や公共交通に移行させる事で未来へ向けて大きな投資をする余力を作ろう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその6
さて2024年10月のランキングです。
1.令和の大きな宿題その1〜親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか〜
2.Choose or Loose 令和の形を模索する衆院選 エピローグその1:負担軽減の声をつかんだ勝者たち
3.高橋しょうごの言葉を思い出す選挙〜都知事選2024に思う〜
4.令和の大きな宿題その22 令和のイエはどうなるのか〜負動産、限界ニュータウンが語るもの〜
5.お金の話外伝〜ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか〜
1位には令和の大きな宿題その1〜親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか〜が入りました。
先月は上の様なツイートがバズって中高年独身女性と言うキーワードが話題になりました。4年前コロナ直前に書いた上の記事で書いた問題提起がだんだん共有されそうなのはうれしい反面、ある種の地獄が起こりそうなのは怖い所です。
2位にはChoose or Loose 令和の形を模索する衆院選 エピローグその1:負担軽減の声をつかんだ勝者たちが入りました。
名古屋市長選挙雑感
この記事では今注目される国民民主党を中心に総選挙の勝者の共通項が「負担軽減」にあるなと思いながら書いたのですが、その勝者国民民主党と日本保守党の対決となった名古屋市長選で日本保守党候補が勝利し、国民民主党にとって今回の総選挙で小選挙区獲得議席の1/3を占めた愛知県が日本維新の会における大阪府の様に日本保守党に固められる第一歩となったのは興味深いところです。今は不倫疑惑すら跳ねのける国民民主党の勢いに陰りが出てきた時この選挙の意味が大きくなるのかもしれません。
3位には高橋しょうごの言葉を思い出す選挙〜都知事選2024に思う〜が入りました。
香港警察、日本のAV女優3人ら35人を逮捕 売春関与疑い、1度で300万円得た事例も@産経新聞2024年11月22日
さてあまり好ましい話題ではないですが日本での夜の産業の衰退とともに日本人女性の海外売春の話を聞くことが増えましたが最近ではその中で犯罪的なトラブルの話も聞こえ始めています。そんな話を聞くと都知事選でのヌードポスターで話題になった河合雄介候補の「ドイツを参考にした売春合法化」と言うのは一度議論の俎上にあげても良いのではと感じます。合法化そのものと言うよりも売春を1つの仕事として認める事で今あやふやになって居る夜の仕事に関して法的に線を引く必要があるというのはホスト規制なんかよりもよほど本質的な問題提起に思えますがいかがでしょうか?
4位には令和の大きな宿題その22 令和のイエはどうなるのか〜負動産、限界ニュータウンが語るもの〜が入りました。
あさイチ「地方の女性の生きづらさ」特集についてさまざまな感想「東京が令和なら地方は江戸時代、という例えがわかりすぎる」@together
皆の楽しいツイランドでは上の様な話がたまに話題になりますが、個人的に違和感を感じるのは地方も30年もの試行錯誤の平成時代を経て現状がある訳で、江戸時代と言う言葉に象徴される古臭さと言うのは言って見れば平成の試行錯誤の結果に出てきた最適解の可能性もある訳です。
道産子ギャルはなまらめんこいは地方の現実というオチだった【ネタバレあり】
実際地方の人達が東京のような大都市に出てきたとして上手くやってこの記事で書いた一生住宅ローンに苦しめられる人生と言う感じなのではないかと思います。
石丸伸二が奏でる令和日本のヒルビリーエレジー
それがだんだん共有されてくると今の東京集中志向が緩和される反面、地元を離れて出てきた元若い人たちの苦悩が顕在化する様な気がします。今年の都知事選挙での石丸候補のブームの1院にはその側面があるのかもしれません。
5位にはお金の話外伝〜ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか〜が入りました。
独身高齢女性のロールモデルは「弱者男性」です。覚悟を決めて見習うように。
さて1位に記事の話題で出てきた中高年未婚女性の話ですがロールモデルが欲しいという事で楽しいツイランドでは「弱者男性がロールモデルだ」と言う盛り上がりが見られますが、個人的にはこの記事の「介護などの人手不足の業界で正社員となり、出来る長く働き年金繰り下げ受給で年金収入の底上げを目指し、NISA、iDeCo等で資産形成を行う」と言うのは意外に基本を押さえたロールモデルと思いますがいかがでしょうか?
如何だったでしょうか?12月に入り2024年の採取コーナーを過ぎた忙しい中、お体を大切にしてください。それでは読者の皆様と書き手の私にとってこの12月が良い1月になりますように。
イルミネーションのきれいな季節です。
こんなものも書いています。よろしかったらご覧になってください。
クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう
クルマを1台減らす方法を考えよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその1
クルマ通勤から脱却しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその2
歩いてみよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその3
電車の乗ってご褒美に美味しいケーキを食べよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその4
バスに乗ってイオンモールに映画を見に行こう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその5
選挙の時は選挙公報を見てきちんと投票しよう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れよう外伝その1
子供の送迎を自転車や公共交通に移行させる事で未来へ向けて大きな投資をする余力を作ろう@クルマを1台減らして豊かな生活を手に入れようその6
さて2024年10月のランキングです。
1.令和の大きな宿題その1〜親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか〜
2.Choose or Loose 令和の形を模索する衆院選 エピローグその1:負担軽減の声をつかんだ勝者たち
3.高橋しょうごの言葉を思い出す選挙〜都知事選2024に思う〜
4.令和の大きな宿題その22 令和のイエはどうなるのか〜負動産、限界ニュータウンが語るもの〜
5.お金の話外伝〜ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか〜
1位には令和の大きな宿題その1〜親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか〜が入りました。
「1人で生きる女」同士の年代関係ないゆるっとした連帯が欲しい コミュニティ作って意見固めて行政に持ち込みたい "女性支援"からずっと外される女たちで
— 自己肯定感の鬼 (@Elephan05546744) November 20, 2024
先月は上の様なツイートがバズって中高年独身女性と言うキーワードが話題になりました。4年前コロナ直前に書いた上の記事で書いた問題提起がだんだん共有されそうなのはうれしい反面、ある種の地獄が起こりそうなのは怖い所です。
2位にはChoose or Loose 令和の形を模索する衆院選 エピローグその1:負担軽減の声をつかんだ勝者たちが入りました。
名古屋市長選挙雑感
この記事では今注目される国民民主党を中心に総選挙の勝者の共通項が「負担軽減」にあるなと思いながら書いたのですが、その勝者国民民主党と日本保守党の対決となった名古屋市長選で日本保守党候補が勝利し、国民民主党にとって今回の総選挙で小選挙区獲得議席の1/3を占めた愛知県が日本維新の会における大阪府の様に日本保守党に固められる第一歩となったのは興味深いところです。今は不倫疑惑すら跳ねのける国民民主党の勢いに陰りが出てきた時この選挙の意味が大きくなるのかもしれません。
3位には高橋しょうごの言葉を思い出す選挙〜都知事選2024に思う〜が入りました。
香港警察、日本のAV女優3人ら35人を逮捕 売春関与疑い、1度で300万円得た事例も@産経新聞2024年11月22日
【出稼ぎ風俗、タイで日本人女性らがたびたび行方不明に】
— 泰梨沙子/フリージャーナリスト (@hatarisako) November 22, 2024
タイでは出稼ぎ風俗に来た若い日本人女性が行方不明になる事例が相次いでいます。
昨年タイで保護された日本人女性に事情聴取をした現地弁護士によると、女性はタイの国境沿い付近で裸足のまま発見されました。
その女性の供述によると、... https://t.co/ngaqWZDOyr
さてあまり好ましい話題ではないですが日本での夜の産業の衰退とともに日本人女性の海外売春の話を聞くことが増えましたが最近ではその中で犯罪的なトラブルの話も聞こえ始めています。そんな話を聞くと都知事選でのヌードポスターで話題になった河合雄介候補の「ドイツを参考にした売春合法化」と言うのは一度議論の俎上にあげても良いのではと感じます。合法化そのものと言うよりも売春を1つの仕事として認める事で今あやふやになって居る夜の仕事に関して法的に線を引く必要があるというのはホスト規制なんかよりもよほど本質的な問題提起に思えますがいかがでしょうか?
4位には令和の大きな宿題その22 令和のイエはどうなるのか〜負動産、限界ニュータウンが語るもの〜が入りました。
あさイチ「地方の女性の生きづらさ」特集についてさまざまな感想「東京が令和なら地方は江戸時代、という例えがわかりすぎる」@together
皆の楽しいツイランドでは上の様な話がたまに話題になりますが、個人的に違和感を感じるのは地方も30年もの試行錯誤の平成時代を経て現状がある訳で、江戸時代と言う言葉に象徴される古臭さと言うのは言って見れば平成の試行錯誤の結果に出てきた最適解の可能性もある訳です。
道産子ギャルはなまらめんこいは地方の現実というオチだった【ネタバレあり】
実際地方の人達が東京のような大都市に出てきたとして上手くやってこの記事で書いた一生住宅ローンに苦しめられる人生と言う感じなのではないかと思います。
石丸伸二が奏でる令和日本のヒルビリーエレジー
それがだんだん共有されてくると今の東京集中志向が緩和される反面、地元を離れて出てきた元若い人たちの苦悩が顕在化する様な気がします。今年の都知事選挙での石丸候補のブームの1院にはその側面があるのかもしれません。
5位にはお金の話外伝〜ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか〜が入りました。
独身高齢女性のロールモデルは「弱者男性」です。覚悟を決めて見習うように。
さて1位に記事の話題で出てきた中高年未婚女性の話ですがロールモデルが欲しいという事で楽しいツイランドでは「弱者男性がロールモデルだ」と言う盛り上がりが見られますが、個人的にはこの記事の「介護などの人手不足の業界で正社員となり、出来る長く働き年金繰り下げ受給で年金収入の底上げを目指し、NISA、iDeCo等で資産形成を行う」と言うのは意外に基本を押さえたロールモデルと思いますがいかがでしょうか?
如何だったでしょうか?12月に入り2024年の採取コーナーを過ぎた忙しい中、お体を大切にしてください。それでは読者の皆様と書き手の私にとってこの12月が良い1月になりますように。
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