2017年07月
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ 上地克明と田川誠一〜
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ2 市長吉田雄人の光と影
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜人口減少と京急〜
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜少子化をいかに解決するか〜
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜アーティスト村とコミュニティバス〜
上地克明が与えたもの〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1〜
吉田雄人の遺産と林伸明の危惧〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2〜
小泉進次郎と藤野英明が学ぶべきもの〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ3〜
上地・横須賀市長 初登庁 「命がけ、全力、健全で」 /神奈川@毎日新聞2017年7月11日
さて上地新市長が初登庁し正式に上地市長体制がスタートしました。という事でこの独自の戦いを展開してきた当シリーズもやっとラストです。
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写真:海軍カレーの人気店よこすか海軍カレー館
魚藍亭のよこすか海軍カレー館@ヨコスカイチバンより
この度、平成29年8月31日をもちまして、閉店させていただきます。
永きにわたり、ご愛顧いただいきました皆々様に心から厚く御礼申し上げます。[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]魚籃亭 元祖よこすか海軍カレー(200g)
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さて中小企業政策を重視する上地市長に早速の試練と言うわけではないですが、海軍カレー好きにはおなじみのお店魚籃亭海軍カレー館が8月に魚籃亭本体が7月末に閉店すると言う情報が入ってきました。
【速報】神奈川のカレー名店『魚藍亭』が閉店決定 元祖・よこすか海軍カレーの味 8月31日まで営業 ぜひ味わって!@今日のカレーNEWSよりさて籃亭海軍カレー館と言えば横須賀が海軍カレーで売り出したころから積極的にカレーをプッシュしてきたお店であり、その閉店の理由は「時代の波に取り残されて・・・」みたいな話と言うよりも後継者の問題のようです。
明治時代に日本海軍で食べられていたカレーを現代にに再現し、「ご当地カレー」ブームを作り出した上で、19年間も中心となる人気店として活躍した歴史あるお店なのです当初市内15店舗でスタートした「海軍カレー」加盟店は、現在80店以上を数えるようになったとはいえ、精神的支柱となる名店が閉店となるインパクトは大きく、地元・横須賀市では悲しみの声が広がっています
閉店の原因は、経営者の方が亡くなられ建物も老朽化していること等があるようです カレーは現在でも圧倒的支持を得ているだけに、残念で仕方がありません
私的まちづくり論番外〜今の地方に必要なのは報徳仕法か?〜よりそもそも魚籃亭に代表される最近の中小企業に関して言うとかつての様に「赤字や借金が積み重なっての倒産」は全体の1/3程で大半は黒字だったり赤字でもそれほど深刻な状況になっていない中での廃業となっています。2013年「休廃業・解散企業動向」調査 年間倒産の2.6倍 @東京商工リサーチより続いて企業についてみていきます。これは地方での動向と言うよりも全国での動向ではあるのですが、中小を中心とした企業を見ると赤字が続いて資金繰りが行き詰った倒産よりも分度を弁えた結果今後を諦めて休廃業と言う形で会社をたたむケースが2.6倍と会社の終了の大半を占める事態になっています。
2013年の休廃業・解散件数は2万8,943件で、過去10年で最多を記録した。2013年の倒産件数(1万855件)の2.6倍に達した。2013年の倒産は5年連続で前年を下回り、1991年以来22年ぶりに1万1,000件を割り込んだが、休廃業・解散は年々増加をたどり対照的な動きをみせた。中小企業金融円滑化法で倒産が抑制されている一方で、業績ジリ貧や後継者難などで事業継続を断念する企業が増えていることがわかった。
YOKOSAN(ユニオネックス):2013年に京急ストアに吸収合併
エイヴィ:2017年にヤオコーの完全子会社化
平坂書房:2017年にLIVIN店、MORE'S店を文教堂に移管、武山店、北久里浜店閉店
そして魚籃亭よりもう少し大きな規模のお店では横須賀外の大資本にチェーン全体あるいは1部店舗を経営譲渡する例が目立ちます。これは少なくとも譲渡される既存の店舗に関しては利益が挙がっているが結局自前で存続できないと言うこれも魚籃亭と同様の事情があるように思えてなりません。言うなれば1代あるいは複数の世代で築き上げたチェーン店が売り上げや利益よりも後継者の不足で存続するには他の資本に託すしかなくなった。そんな構図を感じるのは私だけでしょうか?
約束3中小企業・地元経済をよみがえらせます。@上地克明より
中小企業の復活なくして、横須賀経済の復活はありません。市会議員時代に中小企業振興基本条例の制定に全力を尽くした経験から、各社が持つ、アイディアや技術を事業に結びつけるためのヒントや提案、お手伝いが受けられる、中小企業向けのアドバイザー制度をつくります。また、事業で課題が生じると、次の一手が打てなくなる現状を打破し、意欲ある方々が、再チャレンジできる融資制度や人材紹介制度をつくります
さて中小企業に強いと言われる上地新市長ですが果たしてこの問題に気付かれているでしょうか?この手の問題で最悪のケースは黒字廃業・倒産で売り上げ・利益が挙がっている企業が継続できなくなり、その売り上げが生み出す雇用・周辺産業の売り上げがそのまま失われることです。
そしてこの倒産で大きな被害を受けるのは女性たちと言えます。YOKOSANやAVE等のスーパーに代表される小売業、魚籃亭に代表される宿泊・飲食サービス業は医療・福祉と並び女性の雇用を支える重要な業種であり、合わせると女性の雇用の1/4近くを担っています。
もし私なら地元の金融機関である湘南・かながわ両信金、横浜銀行、それに京急の各社と横須賀市で企業存続をテーマとしたファンドを立ち上げます。金融機関はともかく何故京急かと言うと、京急などの交通企業は交通機関を運営するのは確かに本業ですが、沿線地域の小売・サービスを中心とした投資ファンドと言う側面を持っています。横須賀の場合地元スーパーを京急系の京急ストアが吸収したと言うのは非常にわかりやすい実例です。
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写真:自衛隊客を歓迎するお店の看板
さて暗い話が多くなりましたが、よくよく考えて見ると実は中小企業の話を書きながら「売り上げが減って・・・」と言う話を一切していない事に気が付きました。さて今回の市長選挙の最大のテーマは「人口減少とどう戦うか」だった訳ですが逆の視点「横須賀は人口減少で消滅するのか」と言う視点で考えると実は個人的な見方としては楽観しています。このテーマを考えるときの私なりの結論は「東日本の中心として東京湾西岸あるいは相模湾東岸にある東京が滅亡あるいは無効化しない限り東京の海上交通・防衛の要所である横須賀はつぶれることは無い」という事です。
Choose or Loose統一地方選挙2015〜政治家フジノのぶち当たった壁〜よりさて上の記事は一昨年の市議選の時に書いた記事ですがもう少しわかりやすくまとめてみます。取敢えず明治時代以降の帝国海軍・米軍基地・自衛隊拠点と言うのは自明なので江戸時代以前に絞ってみてみると
また横須賀の歴史をひも解いても帝国海軍のない江戸時代1847年には猿島に台場が作られ、その前の1720年には直接軍事ではないものの東京湾の海上交通の整備のために浦賀に奉行所が建てられています。また江戸時代の前の戦国時代には厳密に言うと横須賀市内ではないですが北条氏対里見氏の前線基地として横須賀を含む三浦半島全体が軍事的な重要地点(一門の武将が配置されている)として位置づけられている
江戸時代(徳川氏の関東支配の時代:1590〜1867年)
1720年浦賀奉行所設立
1847年猿島台場配置
戦国時代(北条氏による相模国支配の時代:1518年〜1590年)
1560年代北条氏規(北条家3代当主氏康5男)三崎城主に(一時期里見氏に三浦半島南部を奪われていたため、里見氏対策に)
室町時代(関東公方(鎌倉・堀越・古河・小弓)・管領上杉(扇谷・山内)氏による関東支配:1333年〜1518年)
三浦同寸扇谷上杉氏から養子入り
鎌倉時代(鎌倉幕府による支配:1185年〜1333年)
三浦一族の和田義盛侍所別当に
分かりやすくと言いつつ決してわかりやすくは無いですが、まず江戸時代に関しては浦賀奉行所が目立ちます。ちなみにペリーが久里浜に上陸したのは浦賀奉行所を目指していたのが幕府の指示で久里浜に上陸したためで言うなれば外国が開国の為に申請する窓口として認識していたという事になります。
そして戦国時代の北条氏規氏と言うのは北条氏の水軍の責任者と言うポジションの人物(氏康の長男は早死に次男が真田丸で活躍した4代当主氏政、3男氏照、4男氏邦は武蔵国等の内陸部担当)であり、北条氏の本拠は小田原ではあるのですが、関東制圧の過程では鎌倉の鶴岡八幡宮の再建を取り仕切ったり、(本来なら鎌倉にいるべきの)関東公方を保護したりと鎌倉・室町時代の東京(東日本の都)である鎌倉の権威を最大限利用した一族で、その守りの拠点である横須賀・三浦半島地区に水上戦力の中心人物を配したと言うのはこの地域を重視せざるを得なかったと言えます。
室町時代に関しては関東管領から養子を迎えると言うのは同じように養子を迎えた常陸の佐竹氏の佐竹義昭が関東管領を譲ると進められて断った(結果関東管領になったのが上杉謙信)事から考えるといざと言う時には関東管領と言う室町幕府の役職的には関東・東日本のNo.2になる可能性があったという事です。
鎌倉時代に関しては侍所別当と言うと政所別当と並ぶ幕府のNo2(ちなみに執権は侍所・政所両別当を兼任)の役職です。
また逆に室町・戦国時代の状況は東京が不安定・無効化した状況の例でもあります。三浦同寸は最終的に上杉氏からの援軍を得られずに滅亡していますし、氏規が三崎城主になったころの北条氏は里見氏に鎌倉の焼き討ちを許したり、三浦半島南部の支配を許しています。
こういった歴史を見ると横須賀・三浦半島と言う地域は東京湾西岸あるいは相模湾東岸にある東京(鎌倉・江戸)を守る拠点としての歴史があり、東京の地域の海上交通を考える上で重要な地域だったのが見て取れます。それは東京が異動したり、東京の地域の価値が低下しない限り続いていくものと考えます。
藤野市議twitterよりさてこんな歴史を持つ横須賀市ですが、議員さんの歴史認識を見ると一つの特徴に行きつきます。一言でいえば「横須賀と言う地域は地震か何かで近代にいきなり発生したのですか?」と問いかけてみたくなるような歴史観です。確かに行政機関としての横須賀市の歴史を鑑みるに明治時代にできた帝国海軍の影響が大きいです、その前史としての徳川幕府による東京湾の防衛体制も含めて。ただ三浦半島地域と考えるとそもそも鎌倉時代には首都鎌倉に隣接し一時期は北条氏と並ぶ幕府No.2 まで輩出した有力御家人三浦氏の本拠地です。また幕府が京都の都に移った室町時代でも鎌倉時代でも東日本の政治的中心であり続けた中で三浦氏はその有力勢力である上杉氏の一門衆として活躍していました。そもそも福島県の会津若松市が姉妹都市の理由を考えると中世・もう1つの東京の輝いていた時代の横須賀の立ち位置と言うのは決して軽視できるものでは無い事は明らかなような気がします。
横須賀は基地のまちではなく、農山村と漁村のまちだった。そのまちに帝国海軍がやってきて急激に人口が増えた。そして今、人口ボーナスの結果として必ず起こる人口オーナスが起こっている。今こそ横須賀は本来の姿に戻るべきだ。
歴史を感じる@西郷宗範の歴史散歩
地図で見る横須賀ヒストリー@小林伸行
こういった事を考えると個人的な妄想の域を出ませんが、県立大学に史学系の学部を新設する事を考えても良いような気がします。鎌倉時代・室町時代と言うのは横須賀だけでなく神奈川県も日本の中で京都と並ぶ最重要地域と言えます。鎌倉時代には鎌倉幕府があり、室町時代には関東公方(鎌倉・堀越・古河・小弓)・管領上杉(扇谷・山内)氏と有力氏族が乱立し、それに京都の幕府から派遣された後北条氏や上杉氏の名跡を引き継いだ上杉謙信、また周辺の有力勢力である武田・今川・織田・徳川の各氏がしのぎを削った東日本の最激戦地である関東の中心である。これほどの重要地域は他に京都府くらいしかなく、それに次ぐ愛知・静岡と言った地域が積極的にこの時代の歴史を掘り起こし地域を盛り上げるのに活用しているのに対し、神奈川県では国公立大学で史学を専門にしている学部学科すらない体たらくです。更に言えば日本で最も上手に歴史をビジネスに結び付けている会社KOEIの本社もあるのにもったいないとしか言いようがありません。
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写真:最後に締めはやはりこれか
さて最後に未来と言うわけではないですが、この市長選挙で最も印象に残った写真から、選挙に合わせてと言うわけではないですが私もここ最近はいふりの聖地巡礼をやってみたのですが、ここで印象に残った話を書きたいと思います。聖地巡礼には基本的にそのコンテンツが放映された全地域から人が来る可能性があり、横須賀に限らず何故か愛知県から訪れる人が多いのですがそこでこんな話が入ってきました。「愛知など遠くから来る人は横須賀には宿泊施設が少ないせいかネットカフェや車中泊」をする人が多い。
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写真:聖地巡礼と言えばこの街、茨城県大洗町の肴屋本店
これは巡礼者が貧乏だからではありません。聖地巡礼で話題になったまち、例えば茨城県大洗町、静岡県沼津市では主要舞台に旅館が1つくらいあって、そこに巡礼者はこぞって訪れ宿泊するのですが横須賀にはそういった宿泊施設はあるでしょうか?多分ないと思われます。これは様々な候補地から聖地を選択するアニメ制作者たちに「横須賀は宿泊施設が少なく宿泊前提は無理なのではないか」と思われているからではないでしょうか?
アニメ制作者だけでなくビジネスマンであれば横須賀に出張する人たちが宿泊施設の無さにぼやいている姿は見た事は1度や2度ではないのではないでしょうか?
そういった意味で今後上地市長は久里浜・横須賀中央・追浜の再開発も行うと思われますがそこで宿泊施設の誘致を行ってほしいと思います。宿泊施設の存在は横須賀を訪れた人達に滞在時間をのばし、宿泊施設そのものや飲食店等の女性の雇用を生み出す産業に波及効果を生み出します。前段で「東日本の中心として東京湾西岸あるいは相模湾東岸にある東京が滅亡あるいは無効化しない限り東京の海上交通・防衛の要所である横須賀はつぶれることは無い」とは書きましたがこれはベストな状況ではありません。出来れば海上交通・防衛のかなめ以外の付加価値を生み出すことが横須賀を良い方向に導くのに必要な事であり、横須賀市長がそれに貢献できる役割は大きいのではと感じます。そこでこの宿泊施設の誘致は大きな一歩になるのではと感じるのですが如何でしょうか?
さてこの市長選挙に関して好き勝手書いてきましたが如何だったでしょうか?「人口減少」と言う気の重いテーマではありましたがかえって横須賀の未来を感じていただけたら幸いです。
最後にこの記事を書いてきたときに使ったBGM」の宣伝を
故人ではありますが結果的に佐藤博氏のナンバーばかり聞いて書いてきました。メインに聞いたアルバムが無かったのでそれに近いアルバムを紹介しておきます。
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1. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ2 市長吉田雄人の光と影〜
2. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ 上地克明と田川誠一〜
3. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜アーティスト村とコミュニティバス〜
4. 上地克明が与えたもの〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1〜
5. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜人口減少と京急〜
1位〜5位まで横須賀市長選挙が独占しました。ちなみに6位以下でも
6位 吉田雄人の遺産と林伸明の危惧〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2〜
10位人気記事ランキング201705
と上位10記事中9記事を占めると言うまさに無双と言うほかない状況でした。
1. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ2 市長吉田雄人の光と影〜
2. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ 上地克明と田川誠一〜
さて興味深かったのは1位2位、実際の選挙では上地候補が僅差とは言え勝利したのですが当blogでは真逆で吉田市長について扱ったChoose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ2 市長吉田雄人の光と影〜が最終的には2倍以内に収まったとはいえ大差をつけて読まれました。とは言え政策を扱った他の記事に比べてこの2記事が圧倒的だったと言うのは政策よりも個々の候補者に関心が集まったという事でしょうか?
とは言え8年前に書いたこの記事がさりげなく8位に入っている事を考えるともしかしたら8年前には手を取り合って市長選挙を戦いぬいた吉田雄人と藤野英明の2人が何故こんなにいがみ合うようになってしまったのかと途方に暮れて読まれた方が多かったのかもしれません。
3. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜アーティスト村とコミュニティバス〜
5. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜人口減少と京急〜
さて3,5,7位には政策について書いたと言うよりも政策を出汁に好き勝手書かせてもらった3記事が入りました。ちなみに3位、7位の両記事に関しては書いたのちの訂正が入ったことを改めてお詫びいたします。
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜アーティスト村とコミュニティバス〜 に関しては上地新市長、林候補がコミュニティバスについて書いていたのがきっかけでコミュニティバスについて書かせてもらいました。取り上げた路線に関しては「写真を撮っているか、乗った事があるか、その双方か」と言う基準で選びました。また一般的にコミバスを書くときに無視されがちな「大型SC等が走らせる送迎バスなどのバス」に関しては必要だと思い書きました。あと個人的には候補の方や候補の周りにいる方に「コミバスを過大評価して導入を目的化しないでほしい」と言う気持ちも込めて書いたつもりです。
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜人口減少と京急〜に関しては県知事を決めた2極化〜千葉県知事選挙雑感〜からの引用があるのですがどちらかと言うと県知事を決めた2極化〜千葉県知事選挙雑感〜の記事を書いたのはこの記事を書くための下準備と言う面があった事を告白しておきます。取敢えずこの記事を書いた時に大変だったのは地域別の人口の増減の表をExelで作ったのですがこれを記事に張り付けた後このblogの記入画面がえらく重くなったことでした。
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜少子化をいかに解決するか〜に関しては男性を結婚と言う投資にいかに引き戻すのか〜出生数回復の切り札〜からの引用がありました。ちなみにこちらは今回の選挙特集に合わせた記事ではなく偶然です。とは言えこの記事の「男性の婚姻率が高い地域ほど出生率は高い」はともかくとして北海道に比べて福岡県、宮城県に比べて広島県の出生率は何故高いのかといった事は一般的に知っていてほしいですし、それが何故なのかと言う疑問は持っておいてもよいように思います。
4. 上地克明が与えたもの〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1〜
6位 吉田雄人の遺産と林伸明の危惧〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2〜
さて最後の2つの記事に関しては選挙結果が出た後に書いたエピローグです。さすがに選挙の熱気が冷めやらないうちに書いた上地克明が与えたもの〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1〜 は強かったという事でしょうか?
上地克明が与えたもの〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1〜を書いていて気づいたのはハイスクールフリートと言うアニメがこの選挙では思った以上に存在感があった事、そしてそこから見えてくる上地克明と言うベテラン政治家の仕事ぶりでしょうか?はっきり言ってこのアニメで盛り上げる仕掛けを作ったのは吉田市長である以上これをひっくり返すのは山田太郎元参議院議員位活動していない人では無理だと思います。その中で少なくとも「市長が変わったらこの楽しい場所がなくなるかもしれない」と不安に思うファンに向けて「大丈夫」と言うメッセージを送り彼らが反上地として大きく活動する方向にもっていかなかったのは見事だと思います。
吉田雄人の遺産と林伸明の危惧〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2〜
そして一方その上地新市長と激戦を繰り広げた吉田市長ですがスキャンダルや議会との不仲と言う暗い部分ばかり映し出された気がしますが彼が横須賀の政治を変えたと言うのは間違いなくあったのではないかと言うのがこの記事を書いての感想です。少なくとも彼が立候補する前の2005年の市長選挙では基地問題が大きなテーマであり、12年前共産党系の候補が唯一「予算の1%をやりくりすれば小学校就学前の児童の医療費無料化が出来る」と言っていた児童の医療無料化は全候補が「中学生(共産系は高校生)までの無料化」を謳うようになりました。一方で基地がなくなったわけでもないのに共産系候補以外は基地問題のきの字も言わなくなりました。これは功罪はあるとは言え大きな変化ではないかなと思います。そんな中上地新市長がどのようなかじ取りをしていくかに注目したいところです。
さてそんな横須賀市長選挙無双な一か月いかがだったでしょうか?個人的には5月に比べて3倍近いアクセス数にびっくりするやらうれしいやらの1か月でした。
ご覧になってくださった皆様への御礼をして今月のランキングを終わりたいと思います。
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ2 市長吉田雄人の光と影
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜人口減少と京急〜
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜少子化をいかに解決するか〜
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017〜アーティスト村とコミュニティバス〜
上地克明が与えたもの〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1〜
吉田雄人の遺産と林伸明の危惧〜Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2〜
さて独自の戦いを展開する当blog選挙から一週間過ぎてしまいましたが独自に展開していきましょう。
小泉進次郎Facebook6/27よりさて先代純一郎元総理の頃から自ら支援した候補が吉田市長に敗れている小泉進次郎代議士、初めて自分が支援した市長候補が当選した事に喜んでいるようです。ただ個人的にはこの選挙に関して言えば進次郎氏はある種背筋が寒い思いをしたのではと思っています。横須賀市長選挙、上地克明さんが当選しました。応援ありがとうございました。
本当に厳しい戦いでしたが、多くの方のご支援をいただき、なんとか勝利を収めることが出来ました。
演説会や街頭、Facebook等を通じ、応援いただいた全ての方々に感謝、感謝です。...
これからは、上地新市長の進める「ヨコスカ復活」に向けたまちづくりを、国会議員の立場から全力で後押ししてい きます。
皆さん、本当にありがとうございました!
「子ども保険」のジレンマ@白饅頭noteよりさて最近の進次郎代議士、自民党のプリンスとして活躍している反面、こども保険の件で反発を招いています。1つはやはり「年金保険料と言う現役世代しか負担しない項目の為(低所得者の多い)未婚者から(高所得者の多い)既婚者への所得移転」と言う点、もう1つは「取りやすい所からとると言う財源に対する考え方の安易さ」と言う点です。こども保険に加えて、自民党は「子どもの数が多いぶん減税」するという「N分N乗(世帯課税)方式」を提案している。 この税制についても「子化に歯止めをかける所得税改革」と位置付けており、社会全体で少子化対策を取り組むという意思を自民党なりに表明しているものだといえるだろう。
しかしながら、これらの施策でベネフィットを得るのは、実質的には子どものいる世帯であることはいうまでもない。「子どもがいれば負担した分だけ得をする」ということは「子どもがいなければ損だけが残る」ということを意味するため、結局のところ「子なし税」の言い換えにすぎない。この国において、子どもがいることは婚姻関係にきわめて密接な関係がある(婚外子が少ない)ことを踏まえ、年収と未婚率の関係性を考えると、自民党が提唱する諸案は「低所得・モテない層に対する課税」としての性質を強く帯びてしまうのである。
こどもの日に、「こども保険」について考えた @玉木雄一郎2017年5月5日よりそして、「こども保険」に関して一番残念だと思ったのは、シルバー民主主義の克服を掲げながら、就学前教育の無償化等を、年金保険料の増額という現役世代にのみ負担を求める形で実現しようとしていることです。全世代で支えるべきと考えるなら、なぜ高齢者にも負担を求める税財源によらないのでしょうか。
これは、原発の廃炉や賠償の費用を、税金ではなく取りやすい電気料金の上乗せから取ろうとする発想に似ています。
ヨコスカ復活計画課題と解決策より上地氏の政策と言うかビラを見ると市民の負担増加に対する批判が書かれています。解決策と言いつつ解決策が全く書かれていませんが強いて想像するなら、選挙運動初期にかつて政党は違うものの同時期に代議士秘書をしていた菅官房長官に会い2ショット写真を公開したような国や県とのネットワークを生かし負担増を提言する為に補助金などをもらえるように交渉していくという事でしょう。
公共料金
8年前
下水道・国保・介護保険料月額1人当たり約13000円
↓
直近は
月額1万5000円で年額約23000円増加!
kamiti2
写真:菅官房長官との2ショット(上地克明氏twitterより)
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 〜プロローグ 上地克明と田川誠一〜より24歳 昭和53年2月 衆議院議員田川誠一秘書(国会及び川崎市担当)
新自由クラブ広報副委員長就任29歳 昭和58年 川崎市宮前区において最年少で県議選初出馬。菅義偉@wikipediaより
8,027票の支持を受けたが惜敗。
1975年、政治家を志して相談した法政大学就職課の伝で、OB会事務局長から法政大学出身の第57代衆議院議長 中村梅吉秘書を紹介され、同じ派閥だった衆議院議員 小此木彦三郎の秘書となる。以後11年にわたり秘書を務めた[9] [要出典 ]。
これはあくまで現職吉田市長の政治姿勢に対する批判であり、またそれに対する解決策ではあるのですが、これは「年金保険料負担率増加と言う安易な手段で政策財源を確保しようとする」進次郎氏には突き刺さった事ではないでしょうか?
横須賀市政初、吉田市長に対する2度目の「問責決議」を可決しました/吉田市長は自ら辞職すべきだ@「福祉のまち、よこすか」をめざして横須賀市議会議員・無所属藤野 英明HP2015/12/15よりまたもう1つ考えておかなくてはならないのは吉田市長の敗北そのものが示すものです。今回の市長選挙は1部の不勉強なメディアだけでなく結構頑張って選挙について発信している人でさえ「小泉家VS吉田市長」と言った見方をされるのですが、本来は市議会をないがしろにする吉田市長対市議会と言う構図に父親から地盤を譲られたばかりで地盤が見た目より軟弱でかつ小学校から私立の関東学院六浦に進学して同窓会と言う独自の地盤を築く機会を持てなかった進次郎氏は一生懸命応援せざるを得ない状況になったと言うのが正直な所ではないかと思います。「議会への対応が不誠実で反発を買っている」と言うのはTV等が報道する安倍首相の像とかぶります。そして今回吉田市長が負けた構図と言うのはもし安倍首相が総選挙で負けるケースを考える上で非常に参考になります。しっかり対抗軸を打ち出せる野党候補に対し、与党の評判が散々で支持を失う。今は有り得ないと思いますが、場合によっては起こりうる、そういった状況を目の当たりにしたと言うのはやはり突き刺さるものはあったのではないかと思います。
本日の本会議に、吉田市長に対する2度目の『問責決議案』が提出されました。前回(2015年6月)の『問責決議案』は上地議員とフジノの2人きりでの提出でしたが、今回は全く違います。
吉田市長の与党会派を除く、全ての会派が提出者・賛成者となって提出されたのです。〜中略〜
そして、賛成多数で可決されました。
そんな進次郎氏ですがもしこの選挙で学ぶものがあるとすれば以下になるでしょう。
1つは安易な負担増は避けるべき事、これは現職吉田市長の敗因の1つであり、かつご自分が今やられている事です。2014年に安倍首相が「消費増税延期」を旗頭に大勝利した事や上地新市長が「国や県との交渉」で負担軽減を意識させたことを考えると少なくとも最終的には負担増となってもそれを避ける為に最大限戦う姿勢は示す必要があると思われます。
自民党・小泉進次郎衆院議員 こども保険批判に問い返す「子供は『社会の宝』じゃないんですか?」 産経「主張」にも反論@産経新聞2017年5月9日
もう1つは自分の政策に反発しそうな人から説得する事、これは真っ先にはいふりのファンの所を訪れた上地新市長から学ぶべきところです。はっきり言って正論でねじ伏せようとしたら反発する人は反発を強めるだけと言う面があります。上地市長はファンの所を訪れたところでファンを完全に味方につけたわけではないですが、少なくとも敵対するのは防いだのではと感じます。多分進次郎氏がこども保険に反発する人に対してしなければならないのは新聞に正論を乗せることではなく例えば白饅頭氏のような人の話をじっくり聞くことなのではないかと思います。
hujino
藤野英明twitterより
さて小泉進次郎氏を取り上げたのでもう1方、やはりこのblogで横須賀市政絡みの話だと何度も取り上げたある種中心人物藤野英明市議です。やはりこのblogの横須賀市政絡みの話では最近、特に今回の市長選挙に関しては小林のぶゆき市議も頑張っているのですが、やはり市政絡みの話を書くときにはこの人の情報発信の量の多さ、あと吉田市長前からの経験は有難い所です。感謝いたします。
さて話がそれたのでもどしますが、今回の選挙で目立ったなと感じたのは藤野市議をはじめとする上地新市長を支持する人による吉田市長へのネガティブキャンペーン、そのあまりのひどさに上地新市長を支持しているだろう有権者から「フジノは何もするな、旅行にでも行っててくれ」と言う批判(しかもそれに対し何故か「選挙モンスター(吉田市長)からの批判」と言う形で対応している)もありました。
東京を絶望都市と呼び、100万円以上も借金してまで都民に訴えたかった選挙秘話@選挙ドットコムより
―高橋氏:期間中、自分が都知事だったら「都政のことを真剣に考えて立候補している他の候補者やその支援者を応援するのが筋だ」と思って、自分の宣伝ではなく、他の候補者の応援演説をしていました。小池候補や鳥越候補の応援に行きました。追い払われてしまうこともありましたが、支援者の方に「応援してるよ」と言ってもらえたことが印象に残っています。
高橋 しょうご
今井絵理子議員「批判なき政治」ツイートで炎上!「あなたの政党は...」ツッコミ殺到@デイリー2017年6月24日
昨年の都知事選挙で他の候補の応援演説を行って話題になった高橋しょうごと言う候補者がいました。また最近自民党の今井絵里子議員が「批判なき政治」と言うツイートで炎上して話題になった事がありました。今井議員や高橋候補は1983,4年の生まれで藤野市議より大まかに10歳下の世代、彼らから見たときに批判=個人攻撃を繰り返すようなやり方は正直生産的な政治からほど遠いものであり、自分たちにとって切羽詰まった状況を改善するための議論に徹してほしいと言う願望があるのでしょう。そんな彼らからみて今回の藤野市議の行動はどう映るのでしょうか?
18年卒は「大手企業志向」 高給、安定性も重視@ITMediaビジネス
また中小企業育成に対する有権者の疑問に対し「大企業の誘致に全国の自治体が疲弊している、日本の企業の99.7%は中小企業」と言った回答にも疑問を抱きました。今の若い世代は就職氷河期世代が中小企業が中心のブラック企業(ワタミのような例外はあるとは言え)に使い捨てになっている状況を見て、大企業志向が高く、それは上の世代が情けないとか言っても仕方ない状況です。「大企業誘致はコスパが悪い、だから中小企業だ」と言う地域に移り住みたいと言う若者が何故出てくるのか?これは上地新市長も含め問われるところではないでしょうか?
そんな藤野市議が学ぶべきものは何でしょうか?個人的には上地新市長・吉田市長双方から「結婚し子供を作り子育てをする」事を学ぶべきではないかと思います。
今藤野市議に足りないのは普通の現役世代の意見がおのずと入ってくる環境ではないかと思います。カフェトークにしても藤野市議の政治姿勢に共感した偏った人達が多くなっているのではないかと想像します。
まずお嫁さんをもらう事でおのずと生活(家事+家計の為の資金調達=労働)の視点を持った身内が出来るわけですし、子育て中であれば保育園や学校のPTA等自ずと子育て中の世代と接点を持たざるを得ない場所が増えるわけです。現状の藤野市議の考え方は現役世代の考え方とずれていて「正しい理念」にとらわれ過ぎているように感じます。それを最も自然に補正するにはこれ以上の方法は思い浮かびませんでした。逆に別の方法で「普通の市役所や市議会から遠くにいる現役世代の意見がほぼ強制的に入ってくる」方法があればそれでも良いとは思います。
これが普通の1市議であれば見逃すところですが4期14年フジノ印で存在感を見せ続け、もし上地新市長が市民に対して耐えられないほどの悪政を働いた際(それは低いとは感じるが)には、それに対抗する最有力候補は人気・実力・経験の兼ね合いからもう藤野市議しかいないような気がします。そう言った意味でご検討いただければ幸いですし、上地新市長も良い相手がいればこの貢献者におすすめください。
なんだか閉まりませんがこの辺で
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