2007年06月
写真:北関東1の七夕まつりです。@前橋
6月30日(土)
PerfectSeedx100万人のキャンドルナイトin前橋
場所:前橋市弁天通、大連寺(上毛電鉄中央前橋駅より新前橋駅西口行バス立川町通り西バス停下車)
内容:クラフト、フードなどのマーケットストリート、キャンドル作りのワークショップ、快舞連による纏、大連寺のライブをはじめメインのキャンドルナイトは19:30より開始
コメント:一番日の長い6月後半と言う時期に環境について考えるキャンドルナイト、環境系のイベントと言うと堅苦しい感じがしますがエンターテイメントも抱負でカジュアルに参加できます。
参考:群馬の未来とキャンドルナイト@弁天日常劇場
夏越の大祓
場所:高滝神社他(小湊鉄道高滝駅下車徒歩)
内容:大祓茅の輪くぐり)が行われます
問合せ先:高滝神社 0436-98-0472
7月
1日(日)
100周年記念 YOKOSUKA青空市民まつり第2回開国よさこいソーランまつり
場所:京急横須賀中央駅前他
時間:10:00〜16:00
内容:キッズ(中学生以下)の部と一般の部で、よさこいソーラン踊りの競演(コンテスト)を行います。
参考:YOKOSUKA青空市民まつり@Take4's 悠々知的生活
第6回 伊勢佐木町ブルース・フェスタ
場所:伊勢佐木町4丁目伊勢佐木町ブルース歌碑前特設会場
出演:青江二奈(青江三奈そっくりさん)、JOHNLOS、他
内容:青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」で知られる横浜1の繁華街伊勢佐木町、今年もその名曲を讃えるお祭りがやってまいりました。故人に代わりそっくりさんとカバー曲でリスペクトする若者達を迎えて今年も盛り上がります。
参考:昨年の様子
映画『選挙』大演説会
場所:横浜創造界隈ZAIM(みなとみらい線日本大通駅、横浜市営地下鉄、JR関内駅下車徒歩)
時間:17:00〜
入場料:1000円(先着70名まで) 電話予約090-6100-1277
内容:話題を呼ぶ政治映画「選挙」、その監督および主演俳優が乗り込み常識はずれの選挙外キャンペーン&トークバトル! と言う良く分からないイベント、取り敢えず参院選投票日は29日なので法に触れないはずですし、横浜の上映館は決まっていないのでここで一発上映館を決めるべく逆キャンペーンを張るのも面白いかもしれません。
ゲスト:N.Y在住の想田和弘監督、「主演」のやまさん、こと山内和彦氏
参考:ご近所のOLさんは、先端に腰掛けていた。
演劇「ダウンロードアップグレード」
場所:前橋テルサ(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバス、千代田町交番前バス停下車)
時間:開場14:30 開演15:00
チケット:一般前売2,000円 当日2,300円、中・高校生前売1,000円 当日1,300円、(小学生以下は入場できません)
内容:ひきこもり青年の家庭を笑いと涙で描く舞台。人間の絆と人間の力を伝えます。(チラシより抜粋)
出演者(予定)/岩沢よしひろ、上海、青山純菜、コヤマ紀比古、米須由加利、企画制作/STAGE☆茨
お問い合わせ:前橋テルサTEL027-231-3211
3日(火)
弁天ワッセ
場所:前橋市中心市街地弁天通(上毛電鉄中央前橋駅より徒歩、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間:10:00〜17:00
内容:毎月3日大蓮寺門前で行われるフリーマーケットを中心としたお祭りです。
コメント:柳の似合う広瀬川近くの弁天通のお祭り、和物の好きな方には特にお勧めです。
参考:弁天ワッセにいってきた@自転車と音楽と
5日(木)〜8日(日)
前橋七夕まつり
場所:前橋中心市街地(中央前橋駅下車徒歩)
内容
★だんべえフェスタ2007
火の皇・光の軍(ヒノミカド・ヒカリノイクサ)
日時: 8日(日) 午後0時30分〜午後8時30分
場所: にこにこパーキング内特設会場
内容: 市民参加のだんべえ踊りや群馬県内外から出演するパフォーマンスの競演
★ビッグフリーマーケット・サマーガーデン
日時: 7日(土)、8日(日) 午前10時〜午後9時
場所: 立川町通り
★ぼくとわたしの手づくり七夕
日時: 5日(木)〜8日(日) 午前10時〜午後9時
場所: 千代田通り・銀座通り
内容: 市内保育所(園)、幼稚園の園児による手づくりの楽しい七夕飾り
★七夕まつり児童絵画展
日時: 4日(水)〜10日(火) 午前10時〜午後7時
(最終日は、午後4時まで)
場所: スズラン百貨店特設会場
★こども広場
日時: 7日(土)、8日(日) 午前10時〜午後5時
場所: 中央広場
内容: 昌賢学園(群馬社会福祉大学・群馬社会福祉専門学校)による親子で参加できる遊びのコーナー
コメント:年で57回目を迎え名実ともに北関東一。けんらん豪華な竹飾りが商店街を美しく彩り、イベントも盛りだくさんです。なお、期間中は、中心商店街が車両通行止めされ、歩行者天国になります。
参考:前橋七夕まつり@Webクリエイターsomyuのブログ
前橋七夕まつり - ばーじょん 夜@うまやばし
- タグ :
- #前橋
- #七夕
- #横須賀
- #横浜
- #伊勢佐木町ブルース
bounce beat presents"butcher" web siteより
2007年4月20日午後8時49分、肺炎と肺気胸を併発し呼吸器不全の為、永眠致しました。48歳でした。
日本のポップミュージック界は又逸材をなくしました。ギタリストの浅野"ブッチャー"祥之氏がお亡くなりになられました。享年48歳でした。
AGHARTA/Revenge of AGHARTA
ブッチャー氏と言うとまず思い出すのは長野オリンピック閉会式における「WAになって踊ろう」の演奏、003なる偽名を使っていましたがあの感動のステージでAGHARTAの一員としてギターを演奏したのは正に彼でした。
そんな中での感動的なフィナーレは覚えている方も多いのではないかと思います。
余談ですがAGHARTAと言うバンドは長万部太郎(角松敏生)を中心に浅野氏だけで無く中村キタロー(Bass)、友成好宏(Key)、春名正治(Sax)、田中倫明(Percussion)、沼澤尚(Drum)と目立ちませんが日本でも一線級のスタジオミュージシャンが揃い正にあのオリンピックにおける音楽部門での日本代表と言っても良い人たちだったと思います。
角松敏生/T’s BALAD Vol.2
個人的な浅野氏との出会いはちょうど高校生の頃に聞いた角松敏生の「サンタが泣いた日」と言うバラードナンバーでした。この曲は浅野氏が作った曲に角松敏生が氏をつけて歌い、CM曲になったのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。個人的にはクリスマスのシーズンにふさわしい美しいメロディもさることながら、斉藤ノブ氏の雰囲気を演出するパーカッションと共に浅野氏の感情あふれるギターソロが印象に残った一曲でした。「ギターが泣く」とでも言うような感じを初めて知ったのも思い出深い曲でした。
空と海と風と・・・/2
浅野氏と言うと空と海と風と・・・をはじめとしたバンド活動も印象的です。とかく歌物に走りがちな日本の音楽業界に於いてインスト中心で何作もの作品を発表できると言うのはすごい事で作り手としての才能や信用をきちんと重ねていた事が分かります。空と海と風と・・・ではアフィリエイトリンクの2で無く1を聞いたのですがコントなどを交えつつもAGHARTAにも通じる大人の童謡と言うか遊び心を感じたり、数少ない歌物(ボーカルはドラムの土肥氏)のバラードナンバーではしっかりと歌い上げているのが印象的でした。
BLUES POWER/This Is The Blues Power
くしくも亡くなった日にアルバムがリリースされたように亡くなるまで音楽の虫と言うべき活動していた浅野氏、最後のバンドブルースパワーでは氏と仰ぐ永井隆氏と組んでバンド活動をし、そして本人もアルバムリリース前語っていたように何かに到達した日になくなったわけです。
悲しい事ではありますがもしかしたらある意味で人として最も素晴らしい人生だったのかもしれません。
J&B/SMILING
ただ1音楽ファンとしては浅野氏の様な腕に覚えがあってかつオリジナリティあふれるギタリストが亡くなるのは正直な悲しいし残念です。
特に最近、音楽業界に勢いがなくこう言ったミュージシャンが育っていける環境が少ないと感じるだけに尚更です。
我々は又大きな財産をなくしてしまったのかもしれません。
最後ですが浅野氏のご冥福をお祈りいたします。
2007年4月20日午後8時49分、肺炎と肺気胸を併発し呼吸器不全の為、永眠致しました。48歳でした。
日本のポップミュージック界は又逸材をなくしました。ギタリストの浅野"ブッチャー"祥之氏がお亡くなりになられました。享年48歳でした。
AGHARTA/Revenge of AGHARTA
ブッチャー氏と言うとまず思い出すのは長野オリンピック閉会式における「WAになって踊ろう」の演奏、003なる偽名を使っていましたがあの感動のステージでAGHARTAの一員としてギターを演奏したのは正に彼でした。
そんな中での感動的なフィナーレは覚えている方も多いのではないかと思います。
余談ですがAGHARTAと言うバンドは長万部太郎(角松敏生)を中心に浅野氏だけで無く中村キタロー(Bass)、友成好宏(Key)、春名正治(Sax)、田中倫明(Percussion)、沼澤尚(Drum)と目立ちませんが日本でも一線級のスタジオミュージシャンが揃い正にあのオリンピックにおける音楽部門での日本代表と言っても良い人たちだったと思います。
角松敏生/T’s BALAD Vol.2
個人的な浅野氏との出会いはちょうど高校生の頃に聞いた角松敏生の「サンタが泣いた日」と言うバラードナンバーでした。この曲は浅野氏が作った曲に角松敏生が氏をつけて歌い、CM曲になったのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。個人的にはクリスマスのシーズンにふさわしい美しいメロディもさることながら、斉藤ノブ氏の雰囲気を演出するパーカッションと共に浅野氏の感情あふれるギターソロが印象に残った一曲でした。「ギターが泣く」とでも言うような感じを初めて知ったのも思い出深い曲でした。
空と海と風と・・・/2
浅野氏と言うと空と海と風と・・・をはじめとしたバンド活動も印象的です。とかく歌物に走りがちな日本の音楽業界に於いてインスト中心で何作もの作品を発表できると言うのはすごい事で作り手としての才能や信用をきちんと重ねていた事が分かります。空と海と風と・・・ではアフィリエイトリンクの2で無く1を聞いたのですがコントなどを交えつつもAGHARTAにも通じる大人の童謡と言うか遊び心を感じたり、数少ない歌物(ボーカルはドラムの土肥氏)のバラードナンバーではしっかりと歌い上げているのが印象的でした。
BLUES POWER/This Is The Blues Power
くしくも亡くなった日にアルバムがリリースされたように亡くなるまで音楽の虫と言うべき活動していた浅野氏、最後のバンドブルースパワーでは氏と仰ぐ永井隆氏と組んでバンド活動をし、そして本人もアルバムリリース前語っていたように何かに到達した日になくなったわけです。
悲しい事ではありますがもしかしたらある意味で人として最も素晴らしい人生だったのかもしれません。
J&B/SMILING
ただ1音楽ファンとしては浅野氏の様な腕に覚えがあってかつオリジナリティあふれるギタリストが亡くなるのは正直な悲しいし残念です。
特に最近、音楽業界に勢いがなくこう言ったミュージシャンが育っていける環境が少ないと感じるだけに尚更です。
我々は又大きな財産をなくしてしまったのかもしれません。
最後ですが浅野氏のご冥福をお祈りいたします。
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- #浅野祥之
- #空と海と風と・・・
つくばエクスプレス(以下TX)の2006年度決算が出ましたのでそのショートレポートしゃれ込んで見ます。
平成18年度決算概要について @TXプレスリリース
06年度決算 TX営業収益267億円 見込み100億円上回る@茨城新聞6/13
単年度黒字化はもうすぐ?〜損益計算書〜
PL(損益計算書)単位:億円
鉄道事業営業収益 267.7
償却前営業費用 111.4
償却前営業利益 134.4
減価償却費 181.6
営業損失 25.3
営業外損失 21.9
経常損失 47.2
当期損失 37.6
1日の利用客数 19万5千人
同定期客 11万8千人
同定期外客 7万7千人
2年目とは思えない優秀な成績です。特にこの段階で償却前の収支率が5割前後と先行各社の水準に並び経常損失額から考えると費用増加を無視すれば18%の乗客増で黒字化可能と言うのは早い段階での単年度黒字化も視野に入っています。4月度の乗客数はほぼその数値の23万人と言われていますからここ1〜2年で黒字化するかもしれません。
ゆいレールとは違う資本の厚みによる強さと不可解な投資資産〜貸借対照表〜
BS(貸借対照表)単位:億円
資産
流動資産 555.9
鉄道事業固定資産 11317.8
建設仮勘定 60.5
投資その他資産 3467.4
資産合計 11911.2
負債・資産
流動負債 83.5
固定負債 10183.2
負債合計 10266.6
資本金 1850.2
累積損失 205.6
株主資本 1644.6
こちらも見事な物です。最近開業した首都圏の3セク鉄道に共通する部分ですが資本金の厚さは見事で株主資本が1644億円残っていると言う事でこれから先今のペースでの赤字を続けても40年以上持ち答えられる水準にあります。流動資産も500億円以上あり、両者をあわせて考えると収益的には好調でもわずか4年で債務超過に陥り沿線自治体で支援策を考えなくてはならなくなったゆいレールとは一味違います。ただ少し気に懸かるのは投資・その他資産に計上されている3467億円で不動産開発でもやっているのかなと感じますが、過去にはマイカル社債による100億円単位での損失を蒙った前科があるだけに少し気をつけなくてはなりません。首都圏の地価状況はバブルと言う言葉も聞かれるようになり、かつこの資産が半減すればいきなり債務超過と言う事もありうるわけですから。
ネックは外部にあり〜金利と地域交通問題〜
さてそんな好調なTX、そんなTXに死角は無いのでしょうか?
東葉高速 埼玉高速 臨海高速 横浜高速 北総 TX
営業収益 14131 6903 12726 7992 13057 26774
負債 332213 155730 240318 175006 123547 1026662
収益/負債 4.3% 4.4% 5.3% 4.6% 10.6% 2.6%
各社の営業収益に対する負債額比較(単位:100万円、各社2005年度、TXのみ2006年度)
上の表を見ると、一見死角が無いかのように見えるTXの死角が見えてくると思います。すなわち「負債に比べて営業収益が少なすぎる」と言う点です。
普通に有利子負債中心であったならかつての北総鉄道の様に利息支払いだけで収入がなくなりかねない状況ですが結局その分を自治体からの無利子融資でフォローする、即ちTXは金利負担を行政が肩代わりする事なくして成り立たない状況にあるわけです。逆にこの構造が崩れたら800億円もの塁損を抱える東葉高速よりも厳しい状況になる事は想像に難くありません。
さてこの構造に関して考えなくてはならないのは金利の推移です。長期国債の利回りを見ると03年に0.5%近くまで下げた後、揺らぎがあるとは言え上昇基調にあり現在10年物で2%の大台を伺う勢いにあります。今後も円キャリートレード(金利の安い日本でお金を借りて外国で運用する運用方法)等の影響を考えると金利の上昇は続いていく物と思われます。
実際TXの債務は1兆円ですから1%の金利変化でも行政の負担は100億円増えるわけです。
実際逆パターンとしては90年代債務利払い負担に苦しんだ北総鉄道を例に挙げると
支払利息額(※(注記)) 金利 ※(注記):営業外収支で代用
98年度 59.3 4.1%
05年度 20.0 1.6%
と2.5%下落している事が分かります。実際98年度に関しては行政や親会社からの支援も含めた物なので実際の純粋な金利は5%前後となります。
そう考えると現在2%弱程度と思われるの金利が5%前後まであがり、その分沿線自治体の負担が増えることは覚悟しておく必要があると考えられます。
現状 1.5倍収入増加
償却前利益 134.4億円 268.3
支払利息 21.7 21.7
法人税 0 34.7
元本返済原資112.7 211.9
そして償却期間に関しては上の表で大雑把な資産をしてみた感じでは現状の収益水準では110億円、コスト増加無しで収入のみ1.5倍にした際でも210億円と最低50年、現状ベースでは100年近く懸かり負担の重さをうかがわせます。
今後は沿線自治体の財政状況にも注意を払う必要が出てきそうです。
またTXへの無利子融資に留まらず地域への直接的影響としては地域交通機関への影響が挙げられます。例えば90年代京葉線・北総2期線・東葉高速鉄道等の鉄道新線開業が相次いだ千葉県ではバス路線の利用者が激減し路線の廃止やバス会社の分社化等が相次ぎました。
85 90 95 2000 2005
バス利用者 302.989 335.606 288.548 254.985 212.083(千人)
参考 千葉県のバス輸送の現状1@千葉バスHP
同じ様な影響がTX沿線の交通機関にも現れると見て間違いありません。実際周辺を走る関東鉄道ではドル箱の高速バスに壊滅的ダメージを受け、鉄道運賃値上げや子会社の鹿島鉄道廃止と言う影響が現れています。今後沿線自治体としてはこれまで以上にバスや鉄道への補助も含めた支援負担が増えるものと思われます。
纏めると沿線自治体にとっては
・TX債務に関わる金利変動リスク
・地域交通機関への影響リスク
の2つを抱える事となり、今後ますますこの2つのリスクに注意を払っていく必要があると思われます。
まとめ〜鉄道の決算だが鉄道だけ見てはいけない時代〜
さて長々と書いてきましたが纏めらしき事を、TXの決算を見てきて感じたのは確かに鉄道単独の決算書を見ると良い結果だがどうしても周辺が気になると言う事でした。鹿島鉄道に肩入れしていたからかもしれませんが、やはり金利が上昇すれば無利子融資している自治体の負担は必ず増えますし、乗客減少の続いている地域路線の関東鉄道や総武流山電鉄の様な路線の問題も無関係ではいられない、今後は東葉高速開業後に大きく乗客を減らした船橋駅や津田沼駅の様な状況が柏駅や取手駅を舞台に繰り広げられると言った部分はTXの話としては出てきませんがやはり無関係と言い切るわけには行かない。
昨年村上ファンドの株買収に絡んで阪急・阪神の統合と言う事件がありましたが、多分この事件が語っていたのは鉄道会社のことを語るのに鉄道だけを見てはいけないと言う事なのでしょう。
そう言った意味で感じるのは多分北総鉄道だったら有効であったTXのモデルが転換点に来ていることです。北総鉄道の場合金利が高い時代には財政が潤い、財政が厳しい時期には金利が低下していました。それ故に有効性が高かったやり方なのですが円キャリートレードの話まで出てくる現在の金利上昇を見るとその相関関係が薄れてきている様な気がします。
また関東鉄道等周辺交通機関に関しても関東鉄道の低迷が語るように単純に人口が増えれば乗客も増えると言うWin-Winの関係が成り立ちづらくなっている事の証明にも見えます。
長々と書きましたが今後もTXに限らず鉄道会社の決算に注目していきたいと思います。
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つくばエクスプレスがやってくる
つくばエクスプレス建設物語 構想・施工・新技術の紹介
平成18年度決算概要について @TXプレスリリース
06年度決算 TX営業収益267億円 見込み100億円上回る@茨城新聞6/13
単年度黒字化はもうすぐ?〜損益計算書〜
PL(損益計算書)単位:億円
鉄道事業営業収益 267.7
償却前営業費用 111.4
償却前営業利益 134.4
減価償却費 181.6
営業損失 25.3
営業外損失 21.9
経常損失 47.2
当期損失 37.6
1日の利用客数 19万5千人
同定期客 11万8千人
同定期外客 7万7千人
2年目とは思えない優秀な成績です。特にこの段階で償却前の収支率が5割前後と先行各社の水準に並び経常損失額から考えると費用増加を無視すれば18%の乗客増で黒字化可能と言うのは早い段階での単年度黒字化も視野に入っています。4月度の乗客数はほぼその数値の23万人と言われていますからここ1〜2年で黒字化するかもしれません。
ゆいレールとは違う資本の厚みによる強さと不可解な投資資産〜貸借対照表〜
BS(貸借対照表)単位:億円
資産
流動資産 555.9
鉄道事業固定資産 11317.8
建設仮勘定 60.5
投資その他資産 3467.4
資産合計 11911.2
負債・資産
流動負債 83.5
固定負債 10183.2
負債合計 10266.6
資本金 1850.2
累積損失 205.6
株主資本 1644.6
こちらも見事な物です。最近開業した首都圏の3セク鉄道に共通する部分ですが資本金の厚さは見事で株主資本が1644億円残っていると言う事でこれから先今のペースでの赤字を続けても40年以上持ち答えられる水準にあります。流動資産も500億円以上あり、両者をあわせて考えると収益的には好調でもわずか4年で債務超過に陥り沿線自治体で支援策を考えなくてはならなくなったゆいレールとは一味違います。ただ少し気に懸かるのは投資・その他資産に計上されている3467億円で不動産開発でもやっているのかなと感じますが、過去にはマイカル社債による100億円単位での損失を蒙った前科があるだけに少し気をつけなくてはなりません。首都圏の地価状況はバブルと言う言葉も聞かれるようになり、かつこの資産が半減すればいきなり債務超過と言う事もありうるわけですから。
ネックは外部にあり〜金利と地域交通問題〜
さてそんな好調なTX、そんなTXに死角は無いのでしょうか?
東葉高速 埼玉高速 臨海高速 横浜高速 北総 TX
営業収益 14131 6903 12726 7992 13057 26774
負債 332213 155730 240318 175006 123547 1026662
収益/負債 4.3% 4.4% 5.3% 4.6% 10.6% 2.6%
各社の営業収益に対する負債額比較(単位:100万円、各社2005年度、TXのみ2006年度)
上の表を見ると、一見死角が無いかのように見えるTXの死角が見えてくると思います。すなわち「負債に比べて営業収益が少なすぎる」と言う点です。
普通に有利子負債中心であったならかつての北総鉄道の様に利息支払いだけで収入がなくなりかねない状況ですが結局その分を自治体からの無利子融資でフォローする、即ちTXは金利負担を行政が肩代わりする事なくして成り立たない状況にあるわけです。逆にこの構造が崩れたら800億円もの塁損を抱える東葉高速よりも厳しい状況になる事は想像に難くありません。
さてこの構造に関して考えなくてはならないのは金利の推移です。長期国債の利回りを見ると03年に0.5%近くまで下げた後、揺らぎがあるとは言え上昇基調にあり現在10年物で2%の大台を伺う勢いにあります。今後も円キャリートレード(金利の安い日本でお金を借りて外国で運用する運用方法)等の影響を考えると金利の上昇は続いていく物と思われます。
実際TXの債務は1兆円ですから1%の金利変化でも行政の負担は100億円増えるわけです。
実際逆パターンとしては90年代債務利払い負担に苦しんだ北総鉄道を例に挙げると
支払利息額(※(注記)) 金利 ※(注記):営業外収支で代用
98年度 59.3 4.1%
05年度 20.0 1.6%
と2.5%下落している事が分かります。実際98年度に関しては行政や親会社からの支援も含めた物なので実際の純粋な金利は5%前後となります。
そう考えると現在2%弱程度と思われるの金利が5%前後まであがり、その分沿線自治体の負担が増えることは覚悟しておく必要があると考えられます。
現状 1.5倍収入増加
償却前利益 134.4億円 268.3
支払利息 21.7 21.7
法人税 0 34.7
元本返済原資112.7 211.9
そして償却期間に関しては上の表で大雑把な資産をしてみた感じでは現状の収益水準では110億円、コスト増加無しで収入のみ1.5倍にした際でも210億円と最低50年、現状ベースでは100年近く懸かり負担の重さをうかがわせます。
今後は沿線自治体の財政状況にも注意を払う必要が出てきそうです。
またTXへの無利子融資に留まらず地域への直接的影響としては地域交通機関への影響が挙げられます。例えば90年代京葉線・北総2期線・東葉高速鉄道等の鉄道新線開業が相次いだ千葉県ではバス路線の利用者が激減し路線の廃止やバス会社の分社化等が相次ぎました。
85 90 95 2000 2005
バス利用者 302.989 335.606 288.548 254.985 212.083(千人)
参考 千葉県のバス輸送の現状1@千葉バスHP
同じ様な影響がTX沿線の交通機関にも現れると見て間違いありません。実際周辺を走る関東鉄道ではドル箱の高速バスに壊滅的ダメージを受け、鉄道運賃値上げや子会社の鹿島鉄道廃止と言う影響が現れています。今後沿線自治体としてはこれまで以上にバスや鉄道への補助も含めた支援負担が増えるものと思われます。
纏めると沿線自治体にとっては
・TX債務に関わる金利変動リスク
・地域交通機関への影響リスク
の2つを抱える事となり、今後ますますこの2つのリスクに注意を払っていく必要があると思われます。
まとめ〜鉄道の決算だが鉄道だけ見てはいけない時代〜
さて長々と書いてきましたが纏めらしき事を、TXの決算を見てきて感じたのは確かに鉄道単独の決算書を見ると良い結果だがどうしても周辺が気になると言う事でした。鹿島鉄道に肩入れしていたからかもしれませんが、やはり金利が上昇すれば無利子融資している自治体の負担は必ず増えますし、乗客減少の続いている地域路線の関東鉄道や総武流山電鉄の様な路線の問題も無関係ではいられない、今後は東葉高速開業後に大きく乗客を減らした船橋駅や津田沼駅の様な状況が柏駅や取手駅を舞台に繰り広げられると言った部分はTXの話としては出てきませんがやはり無関係と言い切るわけには行かない。
昨年村上ファンドの株買収に絡んで阪急・阪神の統合と言う事件がありましたが、多分この事件が語っていたのは鉄道会社のことを語るのに鉄道だけを見てはいけないと言う事なのでしょう。
そう言った意味で感じるのは多分北総鉄道だったら有効であったTXのモデルが転換点に来ていることです。北総鉄道の場合金利が高い時代には財政が潤い、財政が厳しい時期には金利が低下していました。それ故に有効性が高かったやり方なのですが円キャリートレードの話まで出てくる現在の金利上昇を見るとその相関関係が薄れてきている様な気がします。
また関東鉄道等周辺交通機関に関しても関東鉄道の低迷が語るように単純に人口が増えれば乗客も増えると言うWin-Winの関係が成り立ちづらくなっている事の証明にも見えます。
長々と書きましたが今後もTXに限らず鉄道会社の決算に注目していきたいと思います。
SUPPORTER TRAFIC HOME 掲示板
つくばエクスプレスがやってくる
つくばエクスプレス建設物語 構想・施工・新技術の紹介
写真:わたらせ渓谷鉄道のビール列車の始発地桐生の登録有形文化財上毛電鉄西桐生駅
21日(木)〜7月8日(日)
大澤包房 スペイン風景近作展
場所:ギャラリーかわすみ(中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバススズラン前バス停下車)
時間:10:30〜19:00
内容:群馬県のブラジル大泉町に生まれ、現在は一創会運営委員、日本美術家連盟会員の大澤包房氏の絵画展、氏の叙情世界、描く静謐な風景をぜひ御覧ください。
22日(金)〜24日(日)
ON-COO Presents 「『音の森』シンフォキャンバス」
場所:横浜創造界隈ZAIM(みなとみらい線日本大通駅、横浜市営地下鉄、JR関内駅下車徒歩)
時間:13:00〜19:00
入場料:1000円(中学生以下無料)
内容:64chマルチスピーカーによるクラシック演奏会、世界唯一の64chと言う多chマルチスピーカーによる音楽空間に浸ってみてください
23日(土)〜9月17日(祝)の土日祝日
わたらせ渓谷鉄道ビール列車
集合場所、時間:桐生駅改札16:30、大間々駅改札16:45
旅行代金・内容:大人4500円(浴衣着用女性は500円引き、代金には運賃・生ビール・サワー・日本酒・ジュース・おつまみを含みます。*おつまみなどの持ち込みも自由です。)、子供2000円(運賃・お弁当・お菓子・ジュース含む)、未就学児童1000円(お弁当・お菓子・ジュース含む)
お問い合わせ・予約:本社営業企画課(0277-72-2110)
コメント:ビールのおいしい季節となりました。今年もわたらせ渓谷鐵道ではビール列車を運転いたします。車内では、キリン樽詰生ビール,サワー、日本酒、ジュースの飲み放題、途中ではビンゴゲーム大会も用意しています。沿線の風景を眺めながら楽しいひと時を過ごしませんか。
24日(日)
2007年度RAC研究集会 甦れ!麻屋デパート
受付場所・時間:麻屋デパート跡10:30(中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバススズラン前バス停下車)
内容:見学会、シンポジウム
コメント:麻屋デパート旧本館の再生は何をもたらすか私たちに歴史資産を活かした文化発信は可能か〉をテーマに前橋再生の新たな一歩を踏み出すべく議論をします。
第17回「読み聞かせと手作りおもちゃ」
場所:国際交流会館(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバスすずらん前バス停下車)
時間:10:00〜
内容:まちなかのおもちゃ屋さんと読み聞かせ名人による講習会、お子様連れの方要注目です。
お問い合わせ:黒田人形店 10:00-19:00(水曜日休み)
電話:027-231-2451、FAX:027-231-2453、info@kuroda-toys.com
28日(木)
前橋テルサ立川志の輔独演会
場所:前橋テルサ(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバス千代田町交番前バス停下車徒歩)
時間:開場:18:30、開演:19:00
チケット:3500円(前売り)、3800円(当日)(販売箇所:前橋テルサ、前橋市役所売店、県庁生協売店他)
お問い合わせ:前橋テルサ 027-231-3211
コメント:落語の迷門立川流の真打登場、座布団の山田君との掛け合いの楽しいCMでも有名な方だけに思いっきりその芸で笑わせていただきましょう。
信州のコーヒー屋さんの所でコメントを書いていた際に少し浮かんできた事を
軽井沢シンドローム
80年代の作品なのですがたがみよしひささんの漫画で「軽井沢シンドローム」と言う漫画があります。
大まかなあらすじを書くと
・長野県の軽井沢を舞台に元暴走族の総長でフリーカメラマンの主人公が喧嘩をしてみたり、女を口説いたり、その合間で繰り広げられる騒動を描いた地域限定青春グラフィティ(?)
と言った感じなのですが多分全く説明になっていませんね。詳細はこちらへどうぞ。
さてこの漫画を読んで面白いと思ったことにこの軽井沢近辺で育った作者の独特の地理感覚があります。
例えば
・軽井沢の暴走族のリーダーだった主人公からチームを引き継いだのが群馬県に住む二郎だったり
・主人公の作ったチームDEEPとのトラブルで親友を殺され軽井沢に来ていたレディースの元リーダー紀子の住んでいたのが横浜だったり
・またDEEPの絡んだ交通事故で恋人を亡くし復讐に燃える若い暴走族のリーダーが静岡の出身だったり
・新妻を連れ金沢に新婚旅行に出掛ける主人公を軽井沢の友人一同でからかいに出かけたり
・LAや青森、鎌倉なんかが舞台になっているエピソードもあったりする
と変な書き方になるのですが守備範囲が広くてびっくりします。高速道路が発達した現代ならいざ知らず、80年代前半と考えると尚更です。
私は今東京近辺の横須賀で育ち、東京で働いているのですが、ふと周りの話に耳を澄ますと女性が多いせいか、都心の美味しいスイーツのお店の話とかニュースにしてもマスコミの流す東京発即ち通勤電車の範囲内でのニュースが多いような感じがします。
前橋で働いていた頃は海外の工場や会社に関わる事(とは言え直接ではなかったが)が多かったり、また職場に中国人やインド人が当たり前にいたりしたせいか通勤電車(と言うより大半はクルマ通勤だったが)範囲外と言うか勢いグローバルな世間話(中国人の同僚と本場の中華料理を食べながらマージャンしようとか)が多かった様な気がします。
もしかしたら暮らしている場所、働いている場所によってそれぞれの地理感覚が大きく違うのかもしれません。
良く言われる話ですが東京にいれば何でも揃う、人も沢山いる、それ故に結局東京以外に目が行かない、その為に東京に住み働いている人には知らず知らずの内に東京近辺以外の情報に乏しい地図が出来上がる。
一方地方都市では東京のように何でも揃うわけではない、それ故に他の場所に目が行く、極端に言えば人がいなければ中国やインドから人を呼び寄せなければならないケースがあったり、物を作っても市場が小さいから他の東京や大阪など大都市や下手をすればこれも海外に目が行く、そうすると非常に色んな場所の情報が集まった地図が出来上がる。
取り敢えず2度の群馬勤務で私の地図には前橋を中心とした前橋の情報が書き加えられました。あなたの地図は如何でしょうか?
NERVOUS BREAKDOWN (1)
軽井沢シンドロームSPROUT episode1 (1)
青春グラフィティ―軽井沢シンドローム書きおろし複製原画集
軽井沢シンドローム
80年代の作品なのですがたがみよしひささんの漫画で「軽井沢シンドローム」と言う漫画があります。
大まかなあらすじを書くと
・長野県の軽井沢を舞台に元暴走族の総長でフリーカメラマンの主人公が喧嘩をしてみたり、女を口説いたり、その合間で繰り広げられる騒動を描いた地域限定青春グラフィティ(?)
と言った感じなのですが多分全く説明になっていませんね。詳細はこちらへどうぞ。
さてこの漫画を読んで面白いと思ったことにこの軽井沢近辺で育った作者の独特の地理感覚があります。
例えば
・軽井沢の暴走族のリーダーだった主人公からチームを引き継いだのが群馬県に住む二郎だったり
・主人公の作ったチームDEEPとのトラブルで親友を殺され軽井沢に来ていたレディースの元リーダー紀子の住んでいたのが横浜だったり
・またDEEPの絡んだ交通事故で恋人を亡くし復讐に燃える若い暴走族のリーダーが静岡の出身だったり
・新妻を連れ金沢に新婚旅行に出掛ける主人公を軽井沢の友人一同でからかいに出かけたり
・LAや青森、鎌倉なんかが舞台になっているエピソードもあったりする
と変な書き方になるのですが守備範囲が広くてびっくりします。高速道路が発達した現代ならいざ知らず、80年代前半と考えると尚更です。
私は今東京近辺の横須賀で育ち、東京で働いているのですが、ふと周りの話に耳を澄ますと女性が多いせいか、都心の美味しいスイーツのお店の話とかニュースにしてもマスコミの流す東京発即ち通勤電車の範囲内でのニュースが多いような感じがします。
前橋で働いていた頃は海外の工場や会社に関わる事(とは言え直接ではなかったが)が多かったり、また職場に中国人やインド人が当たり前にいたりしたせいか通勤電車(と言うより大半はクルマ通勤だったが)範囲外と言うか勢いグローバルな世間話(中国人の同僚と本場の中華料理を食べながらマージャンしようとか)が多かった様な気がします。
もしかしたら暮らしている場所、働いている場所によってそれぞれの地理感覚が大きく違うのかもしれません。
良く言われる話ですが東京にいれば何でも揃う、人も沢山いる、それ故に結局東京以外に目が行かない、その為に東京に住み働いている人には知らず知らずの内に東京近辺以外の情報に乏しい地図が出来上がる。
一方地方都市では東京のように何でも揃うわけではない、それ故に他の場所に目が行く、極端に言えば人がいなければ中国やインドから人を呼び寄せなければならないケースがあったり、物を作っても市場が小さいから他の東京や大阪など大都市や下手をすればこれも海外に目が行く、そうすると非常に色んな場所の情報が集まった地図が出来上がる。
取り敢えず2度の群馬勤務で私の地図には前橋を中心とした前橋の情報が書き加えられました。あなたの地図は如何でしょうか?
NERVOUS BREAKDOWN (1)
軽井沢シンドロームSPROUT episode1 (1)
青春グラフィティ―軽井沢シンドローム書きおろし複製原画集
写真:soiのライブが行われる馬場川工房、店主こだわりのスペースです。
16日(土)
第84回前橋テルサロビーコンサート女声合唱でおくる緑の町に舞い降りて
場所:前橋テルサロビー(上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバス千代田町交番前バス停あるいは前橋駅より渋川方面行きバス千代田町2丁目バス停下車)
時間:12:30〜13:00
出演:コールビュア
平成12年3月結成以来、クラシックからポピュラーまで幅広く歌っています。老人ホーム慰問等が主な活動ですが、合間にはミニコンサートにもチャレンジしています。
第3回人茶祭異文化交流ワークショップ
場所:プロスパーハウス1F(前橋市千代田町2-4-13 スズランスポーツ館東隣、上毛電鉄中央前橋駅、JR前橋駅よりマイバス千代田町交番前バス停あるいは前橋駅より渋川方面行きバス千代田町2丁目バス停下車)
内容:群馬大学留学生支援サークルのBEYONDとの共同による群馬大学留学生との交流ワークショップ。留学生がお国自慢の料理などを持ち寄り、楽しい時間を過ごします。
お問い合わせ申し込み:群馬大学教育学研究科内 茂木研究室 TEL 027-220-7310(先着順10名様のみなので注意)
soiライブ in 前橋
場所:すってんぺ+馬場川工房(前橋市中心市街地(中央前橋駅よりマイバス千代田町4丁目バス停等下車))
営業時間:18:00開場 ライブ開始19:00一部:(50分) 二部:(50分)
料金:ミュージックチャージ&フード込み 2,500円(ドリンク別)
お問い合わせ:027-235-1110
内容:アート作品を見ながら宴会が出来るスペースをコンセプトにこつこつ作り上げてきた前橋の最新スポットにて行われるライブ出演アーティストはかつて前橋すずらん前で弾き語りをやっていた前橋ウォーカーで現在は原宿などでも活動中。今回は里帰りライブと言う事で注目です。
17日(日)
外川ミニ郷土資料館 『宵待草の由来と背景』講演
場所:外川ミニ郷土資料館(外川駅下車徒歩)
内容:銚子市文化財審議会委員永沢謹吾を講師に招き、竹久夢二の「宵待草」はなぜ作られたか?、モデルの長谷川カタの女性像、海鹿島の詩碑等をテーマにした講演を行います。
コメント:先着35名様に豪華景品をプレゼントとの事、竹久夢二ファン注目です。
横浜伊勢佐木町神輿パレード
場所:横浜市伊勢佐木町(京急黄金町・日の出町駅、横浜市営地下鉄JR関内駅下車徒歩)
時間:12:30伊勢佐木1丁目出発
内容:市内17団体の神輿が伊勢佐木モールをパレードします。
コメント:横浜1の繁華街である伊勢佐木町、ゆずなどストリートミュージシャンも多い下町をいなせな町衆が練り歩きます。
写真1:前社長時代に整備された旧君ヶ浜駅舎の破損した駅舎
梅雨時期も近づいてまいりました。取り敢えず1週間遅れの入梅になりそうですが、ローカル電車とアジサイの組み合わせと言うのも乙な物です。それでは行って見ましょう。
<横領>銚子電鉄元社長に有罪判決 千葉地裁@毎日新聞6月11日より
会社名義で借り入れた1億円余を着服したとして、業務上横領罪に問われた千葉県銚子市の銚子電鉄元社長、内山健治郎被告(62)=千葉市中央区院内=に対し、千葉地裁は11日、懲役3年、執行猶予4年(求刑・懲役5年)を言い渡した。古閑美津恵裁判官は「会社に債務を残し、損害を与えた責任は重い」と指摘した。
ある意味で銚子電鉄の苦境の源となっていた事件に1つの区切りがついたようです。個人的に印象に残ったのはTV報道に於いての現社長の恨み辛みをそれほど前に出さない姿勢でした。
コムスンの事件(会社を正当化する気その物は無いですが・・・)などで象徴的なのですが現在のマスコミの穴に落ちた悪人(と当局に認定された人)はとことん叩く状況を考えると聡明な姿勢に感じました。
今後はこれまで滞っていた決算等の状況把握と情報開示の正常化による信用回復への取り組みが期待されます。
写真2:ボランティアによって生まれ変わった君ヶ浜駅の旧駅舎
清掃ボランティアの頑張り
本銚子駅掃除ボランティア〜6/10@銚子電鉄の風景〜あの物語の舞台へより
サポーター活動の柱でもあるボランティアによる清掃活動、当然の事ながら現在もきちんと続いています。濡れ煎餅ばかり注目されますが、ネット住民中心と言う事でマスコミからは意図的にか無視されていますが、これはぬれ煎餅以上に注目するべき点に思えます。ボランティアによる清掃活動は銚子電鉄だけではないですがこう言った地味ながら地に足着いた努力は個人的に非常に頭の下がる思いですし、もっと注目されても良い様な気がします。
アジサイのシーズン
紫陽花悪あがき撮影・君ヶ浜〜6/9@銚子電鉄の風景〜あの物語の舞台へより
箱根登山鉄道等でもそうですが銚子電鉄の様な小さな電車が行き来するローカル私鉄にはアジサイの風景が良く似合います。これからの梅雨シーズンは憂鬱ではありますが銚子電鉄でアジサイの風景を味わうのも乙な物です。
SUPPORTER TRAFIC HOME 掲示板
速報と書きつつ1月遅れですがゆいレールの2006年度決算のプレス発表があったようです。
モノレール債務超過/06年度決算@沖縄タイムス5月23日
沖縄都市モノレール(那覇市、湖城英知社長)は二十二日、二〇〇六年度決算見込みを発表した。売り上げに当たる営業収益は、乗客増などで前年度比3%増の二十四億九千二百三十三万円となったものの、設備や車両などの減価償却費(約十八億三千四百万円)が大きく、経常損失は十六億四千七百七十八万円の赤字。繰越損失を含めた当期未処理損失は資本金(七十三億三千三百六十五万円)を約一億六千二百万円上回る七十四億九千五百五十九万円となり、〇三年の開業以来初めて債務超過となった。
昨年度の決算に関してはHPに書いたのですがその際の予想より1年早く債務超過してしまったようです。
取り敢えず記事上に乗っている数字を昨年度と比較しますと(単位:万円)
2006年度 2005年度 差
営業収益: 249233←241846 7387増加
償却前費用※(注記)1: 191233←169002 22231増加
償却前損益: 58000← 72844 14844減少
減価償却費: 183400←199886 16486減少
経常損失: 164778←165965 1187減少
※(注記)1:2006年度は営業収益ー償却前損益、2005年度は減価償却費を除く営業費用+支払利息ー営業外収益
本来何の努力も無く減少する減価償却費の減少分1億6千万円に比べ経常損失の改善分が1000万円と言うのは実質的に経営が悪化しているとも見られます。
その要因として大きいのは償却前営業費用の増分2億2千万円でこの増加で営業収益の増加分7千万円、減価償却費の減少分1億6千万円と言う改善部分をチャラにしてしまっている感じです。
さてこの2億2千万円の原因は何でしょうか?
法定点検や塩害発生などの修繕費が約二・三倍の二億五千四百七十五万円となったことが響いた。
修繕費の増加が大きいようです。実際金額ベースで大まかに比較すると(単位万円)
2005年度:11076(2006年度の額を2.3で割った額)
2006年度:25475
増加分 :14399
償却前費用の増加分:22231
差:7832
確かに修繕費の増加分が2/3を締めますが残額が8千万円近くあります。修繕費を除く償却前費用が16億円弱ですから5%近い伸びになります。これについては後述します。
さてここまで書いてきてこのゆいレールに関してどう思われたでしょうか?「ずさんな需要予測が外れて赤字に苦しむ3セク鉄道」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。さて需要予測と乗客数の推移を昨年の決算レポートで調べた際には
年度 乗車人員 需要予測
2003 31905 31350
2004 32049 32258
2005 35940 33197
と太字で強調しているのですが3年中2年は需要予測の数字をクリアし今年度に関しては
〇六年度の乗客数は千三百六十四万八千四百七十四人で、一日平均三万七千三百九十三人。目標の三万七千人を4%上回った。
との事です。この目標の3万7千人に関しては需要予測よりも大きな数字を設定していてそれを上回る結果を出したと言う事です。
それでも営業収入の2/3にもなる16億円以上の赤字を出し、債務超過に陥ったと言うのは恐ろしい事です。極端に言ってしまえばこれまでの赤字3セク問題で散々取りざたされた需要予測と言う数字には何の経営的な意味合いが無いと言う事を証明していると言っても過言ではないのです。
何と無く感じるのはかつての需要予測は当らないまでもそれを満たせば一定の経営を保障していたのかもしれませんが今の需要予測は当るかもしれませんが何の経営的な保障が無いと言う事なのかもしれません。
さてそんなこんなで債務超過に陥ったゆいレール今後存続の為に
同社は中長期計画で、固定資産税の減免や県、那覇市の転貸債を財源に借り入れた開業前設備資金の返済期間延長など4項目の行政支援を求めた。固定資産税については「県外の第三セクターのモノレールには、ほとんど減免措置が講じられている」(同社)が根拠だ。
と言った形で行政への支援を受けつつ生き残りを計るようです。債務超過や資金繰りの悪化を期に行政への支援を受けて生き残ると言うのは多くの第3セクター鉄道で行われている事です。しかし同じモノレールでは気になる出来事もあります。
産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画の認定について(北九州高速鉄道株式会社)by国土交通省@2005年7月28日より
(1)事業再構築計画に係る事業の目標
北九州高速鉄道株式会社は、昭和60年1月9日に小倉(現平和通)・企救丘間8.4kmを開業し、平成10年4月1日のJR九州小倉駅までの延伸開業を経て、現在、小倉・企救丘間8.8kmの軌道事業(モノレール事業)を経営している。
輸送人員は平成16年度において約1,135万人(1日平均約3万1千人)であり、北九州市民の重要な交通機関として定着している。
平成10年度以降は単年度黒字の計上を継続しているものの、開業後20年を経過し、今後、100億円にものぼる車両・変電設備・運行管理システム等の大規模更新が予定されていることから、これに備えて財務体質を強化する必要があるが、初期投資等に係る借入金等により、平成16年度末で約148億2千万円の債務超過状態にある。
このため、北九州市等からの出資金82億円の100%減資を行なった上で最大株主である北九州市を引受先とする第三者割当増資を実行し、累積損失を解消するための無償減資を実施するなどの施策を含め、更なる財務体質の改善を検討していくこととした。
一昨年の2005年、福岡の北九州モノレールが産業再生を適用し実質的に破綻してしまった件に関するプレスリリースです。この路線は太字部で強調しているように曲りなりにも黒字化しこの申請を出した時点で7年連続の黒字だったのですが結局この跡予定されていた大規模修繕への負担に耐え切れないと言う判断で産業再生法、即ち破産への道を選んでしまった訳です。
ゆいレールは北九州モノレールと同様にこの破綻への道をひた走っていると見て否定する材料はあるでしょうか?
さらに厳しい事に今回の費用増加の理由の理由として挙がっている塩害による修繕費の増加、そして残りの8千万円の増加の問題も出てきます。記事では言及が無いので何とも言えないですが、個人的には金利の負担増加が気になる所です。
こう言った面を考えるとある意味で北九州モノレールよりも厳しいのかもしれません。
ただゆいレールに本当に未来が無いかといえばそんな事も無いと思います。理由としては
・現在の赤字額16億円は開業費の償却年約4億円の負担も含めた物でそれが今年で終了するので今後はその分収支が改善する事
・現状でも乗客は増加傾向にあること
・現在ガソリン価格が高騰している中で負担額が安定(少なくともガソリンのように2〜3年で4割も値上げは考えられない)している鉄道の存在意義が増す事
と言った事が挙げられます。
少なくとも償却前損益がプラスであり、残すほうが負担額が少ない以上残すべきですし、その意義はあると考えます。
何だか昨年の決算レポートの簡易版の様になってしまいましたがこの辺で失礼します。
SUPPORTER TRAFIC HOME 掲示板
モノレール債務超過/06年度決算@沖縄タイムス5月23日
沖縄都市モノレール(那覇市、湖城英知社長)は二十二日、二〇〇六年度決算見込みを発表した。売り上げに当たる営業収益は、乗客増などで前年度比3%増の二十四億九千二百三十三万円となったものの、設備や車両などの減価償却費(約十八億三千四百万円)が大きく、経常損失は十六億四千七百七十八万円の赤字。繰越損失を含めた当期未処理損失は資本金(七十三億三千三百六十五万円)を約一億六千二百万円上回る七十四億九千五百五十九万円となり、〇三年の開業以来初めて債務超過となった。
昨年度の決算に関してはHPに書いたのですがその際の予想より1年早く債務超過してしまったようです。
取り敢えず記事上に乗っている数字を昨年度と比較しますと(単位:万円)
2006年度 2005年度 差
営業収益: 249233←241846 7387増加
償却前費用※(注記)1: 191233←169002 22231増加
償却前損益: 58000← 72844 14844減少
減価償却費: 183400←199886 16486減少
経常損失: 164778←165965 1187減少
※(注記)1:2006年度は営業収益ー償却前損益、2005年度は減価償却費を除く営業費用+支払利息ー営業外収益
本来何の努力も無く減少する減価償却費の減少分1億6千万円に比べ経常損失の改善分が1000万円と言うのは実質的に経営が悪化しているとも見られます。
その要因として大きいのは償却前営業費用の増分2億2千万円でこの増加で営業収益の増加分7千万円、減価償却費の減少分1億6千万円と言う改善部分をチャラにしてしまっている感じです。
さてこの2億2千万円の原因は何でしょうか?
法定点検や塩害発生などの修繕費が約二・三倍の二億五千四百七十五万円となったことが響いた。
修繕費の増加が大きいようです。実際金額ベースで大まかに比較すると(単位万円)
2005年度:11076(2006年度の額を2.3で割った額)
2006年度:25475
増加分 :14399
償却前費用の増加分:22231
差:7832
確かに修繕費の増加分が2/3を締めますが残額が8千万円近くあります。修繕費を除く償却前費用が16億円弱ですから5%近い伸びになります。これについては後述します。
さてここまで書いてきてこのゆいレールに関してどう思われたでしょうか?「ずさんな需要予測が外れて赤字に苦しむ3セク鉄道」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。さて需要予測と乗客数の推移を昨年の決算レポートで調べた際には
年度 乗車人員 需要予測
2003 31905 31350
2004 32049 32258
2005 35940 33197
と太字で強調しているのですが3年中2年は需要予測の数字をクリアし今年度に関しては
〇六年度の乗客数は千三百六十四万八千四百七十四人で、一日平均三万七千三百九十三人。目標の三万七千人を4%上回った。
との事です。この目標の3万7千人に関しては需要予測よりも大きな数字を設定していてそれを上回る結果を出したと言う事です。
それでも営業収入の2/3にもなる16億円以上の赤字を出し、債務超過に陥ったと言うのは恐ろしい事です。極端に言ってしまえばこれまでの赤字3セク問題で散々取りざたされた需要予測と言う数字には何の経営的な意味合いが無いと言う事を証明していると言っても過言ではないのです。
何と無く感じるのはかつての需要予測は当らないまでもそれを満たせば一定の経営を保障していたのかもしれませんが今の需要予測は当るかもしれませんが何の経営的な保障が無いと言う事なのかもしれません。
さてそんなこんなで債務超過に陥ったゆいレール今後存続の為に
同社は中長期計画で、固定資産税の減免や県、那覇市の転貸債を財源に借り入れた開業前設備資金の返済期間延長など4項目の行政支援を求めた。固定資産税については「県外の第三セクターのモノレールには、ほとんど減免措置が講じられている」(同社)が根拠だ。
と言った形で行政への支援を受けつつ生き残りを計るようです。債務超過や資金繰りの悪化を期に行政への支援を受けて生き残ると言うのは多くの第3セクター鉄道で行われている事です。しかし同じモノレールでは気になる出来事もあります。
産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画の認定について(北九州高速鉄道株式会社)by国土交通省@2005年7月28日より
(1)事業再構築計画に係る事業の目標
北九州高速鉄道株式会社は、昭和60年1月9日に小倉(現平和通)・企救丘間8.4kmを開業し、平成10年4月1日のJR九州小倉駅までの延伸開業を経て、現在、小倉・企救丘間8.8kmの軌道事業(モノレール事業)を経営している。
輸送人員は平成16年度において約1,135万人(1日平均約3万1千人)であり、北九州市民の重要な交通機関として定着している。
平成10年度以降は単年度黒字の計上を継続しているものの、開業後20年を経過し、今後、100億円にものぼる車両・変電設備・運行管理システム等の大規模更新が予定されていることから、これに備えて財務体質を強化する必要があるが、初期投資等に係る借入金等により、平成16年度末で約148億2千万円の債務超過状態にある。
このため、北九州市等からの出資金82億円の100%減資を行なった上で最大株主である北九州市を引受先とする第三者割当増資を実行し、累積損失を解消するための無償減資を実施するなどの施策を含め、更なる財務体質の改善を検討していくこととした。
一昨年の2005年、福岡の北九州モノレールが産業再生を適用し実質的に破綻してしまった件に関するプレスリリースです。この路線は太字部で強調しているように曲りなりにも黒字化しこの申請を出した時点で7年連続の黒字だったのですが結局この跡予定されていた大規模修繕への負担に耐え切れないと言う判断で産業再生法、即ち破産への道を選んでしまった訳です。
ゆいレールは北九州モノレールと同様にこの破綻への道をひた走っていると見て否定する材料はあるでしょうか?
さらに厳しい事に今回の費用増加の理由の理由として挙がっている塩害による修繕費の増加、そして残りの8千万円の増加の問題も出てきます。記事では言及が無いので何とも言えないですが、個人的には金利の負担増加が気になる所です。
こう言った面を考えるとある意味で北九州モノレールよりも厳しいのかもしれません。
ただゆいレールに本当に未来が無いかといえばそんな事も無いと思います。理由としては
・現在の赤字額16億円は開業費の償却年約4億円の負担も含めた物でそれが今年で終了するので今後はその分収支が改善する事
・現状でも乗客は増加傾向にあること
・現在ガソリン価格が高騰している中で負担額が安定(少なくともガソリンのように2〜3年で4割も値上げは考えられない)している鉄道の存在意義が増す事
と言った事が挙げられます。
少なくとも償却前損益がプラスであり、残すほうが負担額が少ない以上残すべきですし、その意義はあると考えます。
何だか昨年の決算レポートの簡易版の様になってしまいましたがこの辺で失礼します。
SUPPORTER TRAFIC HOME 掲示板
写真1:横浜LRTフォーラム看板
さて前回の冬のフォーラムに引き続き、今回も行ってまいりました。横浜LRTフォーラム、今回のテーマは「ヨコハマの環境と観光を考える!」との事で昨年大ブレーク(?)した富山ライトレールから経営企画部長大場氏、横浜市からは観光経済局集客プロモーション課長の鈴木氏、地元ヨコハマの中心市街地である関内から関内を愛する会・ヨコハマ大道芸実行委員会事務局長の広瀬氏を迎えて行われました。
写真2:会場となった横浜開港記念会館
今回の会場も開港記念会館、昨年前橋から訪れた際は日本母乳学界の看板にびっくりした物ですが、今回は会場が2階で危うく遅刻しそうになりました。
さて最初に行われたのは主催者であるNPO法人ヨコハマにLRTを走らせる会の活動報告、及び路線案、行動計画の発表でした。
昨年の活動報告としましては主に
・理事・会員の勉強・研究の場を→勉強会の実施
・福祉、まちづくり、環境団体とのネットワーク作り→フォーラムやカーフリーデーでの協力関係構築
・広報啓発活動→フォーラムやその他イベントなど
・路面電車ネットワークなど全国レベルでの活動参加→法律など
等など
そして路線案としては中心市街地の回遊性を高め、みなとみらいや中華街に比べてやや活気の無い伊勢佐木町や馬車道地区の活性化を目指す伊勢佐木・馬車道ルート及び鉄道空白地帯である本牧地区から都心方面へのルートが発表されました。
又活動方針としてはLRT推進協議会の設置に重点を置き、事務局を中心とした渉外活動と組織そのものの拡大、フォーラム広報チームによる広報、啓発活動の充実、企画チームによる研究の強化、共有などより一層の活動拡大と2008年度の全国LRT大会の実施準備などが盛り込まれました。
写真3:富山ライトレール(株)経営企画部長大場一成氏による基調講演
続いて昨年開業し日本初のLRTの開業、そして1年目にして黒字達成とさくねんのLRT 業界の話題を独占した富山ライトレールに関する基調講演
内容としては
・これまでの富山の経緯
→スプロール化による市街地の拡大と人口密度の低下、クルマ依存度の上昇の中で高齢者を中心とした交通弱者の存在の浮上
・経緯の中から出てきた富山のコンパクトシティ施策
→公共交通を活性化させ、沿線地域に商業、業務、居住等を集中させるコンパクトシティを目指す
・富山港線のLRT化
→富山駅高架化の中で停滞している富山港線をどうするか→市民の支持(78%)の基、高架化の財源を流用してのLRT化
・ライトレールについて
→1日38本→132本へ増発、概ね600m毎への駅増加、超低床車の全面導入によるバリアフリー化、騒音低下の為の樹脂軌道、環境配慮のための芝生軌道、ICカードの導入、フィーダーバスや駐輪場の整備(全駅)、観光誘致の為のまちづくり、沿線の住宅促進、整備の為の上下分離方式など
・導入後の状況
→乗客の増加(1日2266人(平日)→4893人)、新規利用者(平日1024人、休日2847人)、クルマからの転換(平日572人、休日700人)、開業後の市民アンケート(9割が評価すると回答)、沿線観光施設(カナル会館半年入館者5675人→44765人、森家9502人→33657人)
・今後の展開
→高架化を期に富山のメイン市街地である南口→富山地鉄への乗り入れ、環状線化、中心市街地活性化へ向けての数値目標など
全体的に盛りだくさんな内容で時間的な余裕が無かったのが残念ですが、クルマからの転換が利用者の1〜2割いる事(環境改善)、新規利用者の多さ(需要の掘り起こしによる活性化)、観光施設の利用増加やLRT目当ての観光客の存在などの観光インパクトなどの効果や施策の流れが上手くまとまっていて分かりやすかったのが印象的でした。
写真4:パネルディスカッション
続いてはパネルディスカッションが行われました。参加者は最初に書いたお三方で横浜市プロモーション課長からは
・経済局から観光経済局となったように横浜にとっては観光は大きな要素である事
・2006年度3996万人の来訪者を開港150年でイベントの多いの2009年度には5000万人、2010年以降も4500万人以上を目標にしている事
・今後は海外からのお客さんの6割を占める中国、韓国、台湾、香港を重点を置く事
・現在弱い夜の部の為にバーの紹介や横浜発祥と言う事でご当地カクテルの開発などターゲットを絞り込んだプロモーションを行っていく事
・また開港150年でのイベントでは低公害バスやベロタクシーの活躍が期待されるとのことでした。
また関内を愛する会の広瀬氏からは
・現在の関内は中華街に置ける食、みなとみらいにおけるショッピング、アミューズメントの様な売りが無く苦戦している事
・その為20年以上続いている大道芸に続き関内祭りと言う街の祭りを復活させ人間味のある街を売ろうと頑張っている
・関内地区は歩くのにちょうど良い規模である意味で路面電車すら邪魔な存在になるかもしれないが、関内地区単独でやっていく時代で無くみなとみらいや中華街との連携を考えると車よりも路面電車の方が良いと言う位置づけ
・ただあくまで歩ける街としてのアイデンティティを守っていくため歩行空間の維持が必須条件
・環境運動はある意味で怖い(反論すると「南極の氷が・・・」みたいな)
富山ライトレール大場氏からは
・LRTの聖地とも言えるストラスブールでは運河と歴史とLRTを生かした観光によるまちづくりが行われている事
・その為にTDRの中にクルマを入れない感覚で場所によってはクルマを排除したトランジットモールを作っている事
・コンパクトシティ=クルマに頼らなくて良いまちづくり
と言った意見が交わされました。
個人的には最も印象に残ったのは関内を愛する会の広瀬氏の話で「歩く場所を最優先」と言う拘りはLRTに限らず他の交通機関やまちづくりにも重要な視点のように感じました。
写真5:パネルディスカッションを仕切る事務局長
最後を飾ったのはワークショップ、私のいた部はどちらかと言えば話がとっ散らかったのですが個人的に印象に残ったのは鉄道空白地帯である本牧地区での盛り上がりの話でした。地下鉄の延伸も含めて色んな動きがあると言うのはすごい事だなと純粋に感じました。
さてこんな盛り沢山のフォーラムでしたが、全体的な感想を書くとまずは「富山ライトレールの成功を受けLRT実現に向けての次の段階に来た」と言う事
実際富山ライトレール大場氏による富山ライトレールの経緯と現状に関するまとめと言える講演や、関内を愛する会の広瀬氏による率直な意見を出してきたと言うのはやはりその現れのように感じます。
逆に言えばそこに課題を感じたのも確かです。例えば黄金町プロジェクトなど停滞する中心市街地の活性化の話はもう少し突っ込んで欲しかったですし、また課題となっているみなとみらい線との共存と言った点に関しては副都心線開業後を見据えての役割分担(みなとみらい線:西武・東武・副都心線・埼玉高速・南北線・三田線・目黒線・東横線からの顧客輸送、LRT:横浜都心(みなとみらい、関内、中華街、元町)地域の回遊路線)と言った話もあったほうが良かった様な気がします。
とは言え各地で計画、構想が先行して具体化の道筋が見えなかったのが富山の成功でだんだん具体化に向けた動き始めたと言う事を感じさせてくれたイベントだった事だけは確かで、私にとっては準地元である横浜でのLRT実現の日を楽しみにしつつ今回の見聞録を終えたいと思います。
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路面電車新時代 LRTへの軌跡
写真わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車好評運転中です。10日にはファッションショー列車も走ります。
9日(土)
2007夏LRTフォーラム
場所:横浜市開港記念会館6号室(みなとみらい線日本大通駅、横浜市営地下鉄、JR関内駅下車徒歩)
時間:13:30〜16:45
内容
第一部 基調講演:「富山市のLRT導入の期待とその効果」
富山ライトレール(株)経営企画部長大場一成氏
パネルディスカッション「LRTが環境と観光に与える影響」
第二部
分散会(ワークショップ)参加者の皆様とともに
テーマ「LRT推進協会設立へ向けて今後の活動」
参加費:1000円(資料代) 申し込み:045-662-3689
コメント:今年もやってまいりました。横浜LRTフォーラム、今年は本場富山からスペシャルゲストを招いたり、LRT推進協議会の設立をめざして発起人を募ったところ多くの方に賛同をいただいたと言う事でフォーラムでは発起人の皆様と今後の活動について話し合います。
東京電力(株)横須賀火力発電所「ふれあいデー」
場所:東京電力(株)横須賀火力発電所(京急線、JR久里浜駅より野比海岸行バス東電前バス停下車)
時間:10:00〜16:00
内容:緑の芝生で遊ぼう(キックターゲット、エア滑り台、手作りバルーン、ヘリウム風船、ふわふわトランポリン)
ミニコンサート(横須賀総合高校吹奏楽部)
体験コーナー(高所作業車で空中さんぽ、消防車と記念撮影)
オール電化コーナー(IHクッキングヒーターによる実演・試食)
発電所見学(構内バスツアー、防災船で海から)
手作りコーナー(昔ながらの手作りおもちゃづくり、でんこちゃんのマジックプレート、でんこちゃんのしおりづくり)
地元産業の協賛企画
フードコーナー(久里浜観光協会他)、記念写真(日本ビクター)他
9日(土)10日(日)
ぐんまにぎわいフェスタ
場所:群馬県庁県民広場(中央前橋駅よりマイバス前橋公園バス停下車、JR前橋駅よりマイバスあるいは前橋公園方面バス県庁前バス停下車)
時間:10:30〜
内容:ステージイベント(厩橋CHINDON倶楽部、だんべい踊り、伊藤佑介けん玉パフォーマンス、マジカルTOMおもしろパラダイス他)、くらしとクルマ展、群馬観光物産展(県庁1F)、名物コーナー、まちなか出店等
コメント:群馬のランドマークタワー県庁周辺を舞台に群馬中から様々な出し物が出展されます。県庁市前橋の意外な名物も見れるかもしれません。
虎踊り奉納舞@横須賀市浦賀
場所:横須賀市為朝神社(京急線浦賀駅より千代ヶ崎経由久里浜行きバス西浦賀四丁目バス停下車)
内容:9日(土)18:00〜舞踊・カラオケ大会、20:00前後〜 虎踊り奉納舞
10日(日)みこし、山車の練り歩き
お問い合わせ:横須賀市コールセンター(046-822-2500)
コメント:横須賀でも古くから開けた浦賀地区のお祭り。1日目は夜祭の様相を呈しますがそれだけに見ものです。
10日(日)
第2回養老川アユ釣り大会
集合場所:朝生原大駐車場(養老渓谷駅徒歩2分)
集合時間:6:00受付開始(競技終了15:00)
お問い合わせ、申し込み:養老川漁業共同組合 0436-92-2555(6月3日締め切り)
参加費用:事前申込者 2,500円(申込時1,000円、当日1,500円)、当日参加者 3,000円
内容:養老川で鮎をいくら釣れるかを競い合います。尾数により賞が決まります。
コメント:鮎釣りにはもってこいの季節、自然豊かな養老渓谷で鮎釣りとしゃれ込みませんか
着物ファッションショー列車
集合場所、時間:わたらせ渓谷鉄道大間々駅改札10:30
内容:行きのトロッコ列車の車内、また花輪駅の駅前にてファッションショーをご覧いただきます。ショーのあとは地元の伝統芸能や模擬店などでお楽しみください。
料金:大人 2800円小人 1400円(小学生) トロッコ整理券往復・一日フリー切符代が含まれます。
*料金には昼食は含まれておりません。ご希望のお客様はトロッコ弁当(お茶付/1000円)のご予約を承ります。ご予約は6/8までにお願いいたします。
お問い合わせ、申し込み:わたらせ渓谷鐵道営業企画課(0277-73-2110)
コメント:今年で2回目を迎えるファッションショー列車、トロッコ列車内でのショーと言う世界中で多分ここだけの企画で、ファッションタウン桐生を抱える路線だけに注目です。
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