さて本題の前にコロナに関する役立つ情報を
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ささやかれだした中高年貧困単身女性
東洋経済と毎日新聞、比較的メジャーなマスメディアが同じ時期に中高年単身女性の貧困に関する記事を出してきました。一応コロナ前からこの手の話題について間欠泉のように書いてきた当blog、話題になる時代が来たかとどちらかと言うとあきらめの気持ちが浮かんできます。さてそんな貧困中高年単身女性の貧困について少し書いてみたいと思います。
令和の大きな宿題その1〜親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか〜
取り残された女性たちのまち
お金の話外伝〜ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか〜
パラサイトシングル女性の陥った落とし穴〜豊中餓死事件に思う〜
令和の大きな宿題その9〜平成の主役たちの黄昏ニート・ひきこもり女性に思う〜
女性の非婚化は何を物語るか
男女雇用機会均等法、非婚化以前の女性の貧困〜現在の高齢独身女性の貧困〜
さて貧困中高年女性の問題のリード的な部分でよく出る話としては「65歳以上の単身女性の2人に1人は貧困」と言う話東洋経済の記事では手取り年金額5万円で働かないと生活が成り立たない69歳の女性のコロナ禍での苦闘が最初に描かれています。しかしよく考えて見ると記事に出てきたAさんは2020年の段階で69歳と言う事は1950ないしは1951年の生まれで総婚の世代とも言える団塊の世代に近い年回りです。多分これから問題になる未婚率があがり人数も多いバブル世代・団塊ジュニア世代以降の女性たちと同じ条件で考えてよいものでしょうか?
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表:50歳時の未婚割合の推移と将来推計(第1部 少子化対策の現状(第1章 3)@平成30年版少子化社会対策白書)
流石に親子ほどの世代差となればいろいろな意味で違っています。まず大きなものは結婚、Aさんと同年代の1950年前後生まれ世代の50歳未婚率は5.8%、引用したグラフでは書かれていませんがバブル世代〜団塊ジュニア世代の50歳未婚率は17.8%で3倍以上に膨れ上がっています。Aさんの頃は40人学級のクラスに1人程度しかいなかった50歳での未婚者が今では3〜4人と決して小さくない存在になっています。
そしてもう1つは女性が企業で働く後押しをするための法整備が進んだことにあります。有名な男女雇用機会均等法が1986年に施行され、大卒者で言えば1960年代後半生まれのバブル世代、1970年代前半生まれの団塊ジュニア世代の女性はその恩恵を受けています。そして最近40代になった1970年代後半以降生まれの世代は、よりその法整備が進んでから就職しています。
言い換えれば2人に1人が貧困の今の65歳以上の高齢者に比べて現状の40〜64歳の中年女性はシングルの比率が激増した半面、高齢世代の女性に比べて遥かにキャリアを積みやすい、言い換えれば稼ぎやすい環境にあったと言えます。
既婚女性優遇問題とごっちゃになりわかりづらくなる中高年未婚女性貧困問題
そして独身女性の貧困の原因として、国民年金における第3号被保険者など専業主婦を優遇する制度と賃金の低さが挙げられるのですが、よくよく考えればここに関してはおかしい様な気がします。
1つは第3号被保険者など専業主婦を優遇する制度に関しては少なくとも既婚女性を優遇するだけで、直接的には独身女性の所得を直接下げる制度でなく独身男性も同様であり貧困とは直接関係はない事、もう1つは「独身女性でなく女性全体の非正規雇用が多く賃金が低い」となると優遇されている結婚した女性がパートなどで控除の範囲内で働くからと言う可能性が否定できない事です。専業主婦を優遇する税・年金・保険制度は独身女性の貧困と直接関係ありそうでないのでそこを切り分けて考えないと問題がぼやけそうな気がします。それを抜いて考えてもかつて60%台だった賃金格差が80%近くまで来ているというのは相当改善されているように感じます。
290万人の生活保護を許容できるかバブル〜団塊ジュニア世代の貧困シングル高齢女性問題
多分多くの人達の関心を得たのはこの部分、人数が多いバブル〜団塊ジュニア世代の独身女性の貧困化の結末として生活保護などに頼る人が増えそうと言うのは多分ここまで書いてきたことからも分かるように理解を得られなくなってくるのではないかと思います。
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高齢者の就業@総務省統計局より
実際現状高齢就業者数を見ると女性の就業者数は男性の2/3程度であり、高齢者の男女比を考えると就業率は60%程度です。特に独身女性は独身男性よりも10年以上長生きな事を考えると、「高齢になっても働いて年金を納めて繰り下げ受給で年金受給額を増やすべきではないか」と言う意見は増えそうな気がします。
そしてネットの反応を見ると当然同情的で政治的な救済を求める意見が圧倒的に多いものの、貧困に陥らないために出来る対応を考えたり、自分がそうならないように振り返る機会にしたり、身も蓋もない意見だったりとそうでない意見もちらほら見当たります。税金や社会保険料の負担増と言った現実的な対応が出て来るとこの声は少しずつ強くなっていくと思います。
新型コロナ 対策支援制度まとめ@Yahoo
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新型コロナウイルス感染症に関する情報(2020年4月3日更新)@横須賀市
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横須賀市・横浜市公共交通各社の新型コロナウイルスに関する対応について
・横須賀・横浜地区の公共交通各企業のコロナ対策のリンク集です。利用者の協力をもとに3密を恐れず公共交通を利用しましょう。
横須賀公共交通バリアフリーマップの様なもの
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ささやかれだした中高年貧困単身女性
子がいない「中高年単身女性」の知られざる貧困@東洋経済2022年12月5日より
全世代で最も貧困率が高いのは65歳以上の高齢単身女性だ。女性活躍や少子化対策の陰に埋もれ、貧困にあえぐ中高年単身女性は存在しないかのごとく扱われている。
中高年シングル女性 「死ぬまで働く」背景は? 調査で浮かんだ実態@毎日新聞2022年12月13日より
非正規が半分以上で、3人に1人は年収200万円以下――。民間団体「わくわくシニアシングルズ」の調査で、40歳以上のシングル女性の困窮ぶりが浮かび上がった。ギリギリの生活のため、7割が「働ける限り働く」「死ぬまで働く」と答えた一方、公的な就労支援を受けた人は3人に1人にとどまる。子ども関連の施策に注目が集まる中、中高年単身女性をどう支援するかも課題になっている。
東洋経済と毎日新聞、比較的メジャーなマスメディアが同じ時期に中高年単身女性の貧困に関する記事を出してきました。一応コロナ前からこの手の話題について間欠泉のように書いてきた当blog、話題になる時代が来たかとどちらかと言うとあきらめの気持ちが浮かんできます。さてそんな貧困中高年単身女性の貧困について少し書いてみたいと思います。
令和の大きな宿題その1〜親から自立できない中年未婚女性はどれだけいるか〜
取り残された女性たちのまち
お金の話外伝〜ロスジェネ貧困女性の挽回策はあるか〜
パラサイトシングル女性の陥った落とし穴〜豊中餓死事件に思う〜
令和の大きな宿題その9〜平成の主役たちの黄昏ニート・ひきこもり女性に思う〜
女性の非婚化は何を物語るか
男女雇用機会均等法、非婚化以前の女性の貧困〜現在の高齢独身女性の貧困〜
子がいない「中高年単身女性」の知られざる貧困@東洋経済2022年12月5日より
2020年3月、Aさん(69歳)が7年近く勤めてきたレストランはコロナ禍にあえいでいた。勤務日数は3分の1に減らされ、月13万円ほどあった収入は3万円に。休業補償は受けられなかった。 Aさんは現在賃貸住宅に一人暮らし。介護保険料などを引かれた後の年金5万円はほぼ家賃に消える。就労収入がなかったらたちまち生活が立ち行かなくなってしまう。勤務日数を増やせないか職場と交渉しながら、新たに就職活動を始めざるをえなかった。〜中略〜
意外に知られていないが、全世代で最も貧困率が高いのは65歳以上の高齢単身女性である。単身女性の貧困率はコロナ禍以前から高く、20〜64歳で4人に1人が貧困、65歳以上では2人に1人が貧困という状態にまで跳ね上がる。年金だけでは生活できず、働かざるをえない人も少なくない。
さて貧困中高年女性の問題のリード的な部分でよく出る話としては「65歳以上の単身女性の2人に1人は貧困」と言う話東洋経済の記事では手取り年金額5万円で働かないと生活が成り立たない69歳の女性のコロナ禍での苦闘が最初に描かれています。しかしよく考えて見ると記事に出てきたAさんは2020年の段階で69歳と言う事は1950ないしは1951年の生まれで総婚の世代とも言える団塊の世代に近い年回りです。多分これから問題になる未婚率があがり人数も多いバブル世代・団塊ジュニア世代以降の女性たちと同じ条件で考えてよいものでしょうか?
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表:50歳時の未婚割合の推移と将来推計(第1部 少子化対策の現状(第1章 3)@平成30年版少子化社会対策白書)
流石に親子ほどの世代差となればいろいろな意味で違っています。まず大きなものは結婚、Aさんと同年代の1950年前後生まれ世代の50歳未婚率は5.8%、引用したグラフでは書かれていませんがバブル世代〜団塊ジュニア世代の50歳未婚率は17.8%で3倍以上に膨れ上がっています。Aさんの頃は40人学級のクラスに1人程度しかいなかった50歳での未婚者が今では3〜4人と決して小さくない存在になっています。
雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律@Wikipediaより
1986年(昭和61年)4月1日 - 「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法律」
1997年(平成9年)10月1日 - 「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女性労働者の福祉の増進に関する法律」
1999年(平成11年)4月1日 - 「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」
2007年(平成19年)4月1日 - 同法改正法施行
そしてもう1つは女性が企業で働く後押しをするための法整備が進んだことにあります。有名な男女雇用機会均等法が1986年に施行され、大卒者で言えば1960年代後半生まれのバブル世代、1970年代前半生まれの団塊ジュニア世代の女性はその恩恵を受けています。そして最近40代になった1970年代後半以降生まれの世代は、よりその法整備が進んでから就職しています。
言い換えれば2人に1人が貧困の今の65歳以上の高齢者に比べて現状の40〜64歳の中年女性はシングルの比率が激増した半面、高齢世代の女性に比べて遥かにキャリアを積みやすい、言い換えれば稼ぎやすい環境にあったと言えます。
既婚女性優遇問題とごっちゃになりわかりづらくなる中高年未婚女性貧困問題
子がいない「中高年単身女性」の知られざる貧困@東洋経済2022年12月5日より
高齢単身女性の貧困の背景には年金格差がある。単身とひとくくりにいっても、未婚か夫と死別か離別かといった違いや加入していた社会保険によっても状況は異なる。40年以上厚生年金に加入してきたのに受け取れる年金額が10万円に満たないという女性も多く、第3号被保険者として国民年金の保険料支払いを免除されてきた「夫と死別した専業主婦」よりも年金額が下回ることも少なくない。
背景には女性の賃金の低さがある。現在、労働者の4割が非正規雇用であり、うち7割を女性が占めている。非正規女性の8割以上が年収200万円未満であり、女性の賃金は男性の77%にとどまる。厚生年金には現役時代の賃金が反映されるため、賃金が低い女性の受け取れる年金が低額なのは当然ともいえる。
そして独身女性の貧困の原因として、国民年金における第3号被保険者など専業主婦を優遇する制度と賃金の低さが挙げられるのですが、よくよく考えればここに関してはおかしい様な気がします。
1つは第3号被保険者など専業主婦を優遇する制度に関しては少なくとも既婚女性を優遇するだけで、直接的には独身女性の所得を直接下げる制度でなく独身男性も同様であり貧困とは直接関係はない事、もう1つは「独身女性でなく女性全体の非正規雇用が多く賃金が低い」となると優遇されている結婚した女性がパートなどで控除の範囲内で働くからと言う可能性が否定できない事です。専業主婦を優遇する税・年金・保険制度は独身女性の貧困と直接関係ありそうでないのでそこを切り分けて考えないと問題がぼやけそうな気がします。それを抜いて考えてもかつて60%台だった賃金格差が80%近くまで来ているというのは相当改善されているように感じます。
290万人の生活保護を許容できるかバブル〜団塊ジュニア世代の貧困シングル高齢女性問題
子がいない「中高年単身女性」の知られざる貧困@東洋経済2022年12月5日より
この状態が続けば、将来さらなる困難が女性たちを襲うことになる。現在40代〜50代前半になっている就職氷河期世代は非正規雇用率および未婚率が高い世代だ。就職氷河期世代が老後を迎える頃、未婚または配偶者と離別した女性の約半数(290万人)が生活保護レベル以下の生活を余儀なくされるというデータもある。
多分多くの人達の関心を得たのはこの部分、人数が多いバブル〜団塊ジュニア世代の独身女性の貧困化の結末として生活保護などに頼る人が増えそうと言うのは多分ここまで書いてきたことからも分かるように理解を得られなくなってくるのではないかと思います。
IMG_3409
高齢者の就業@総務省統計局より
実際現状高齢就業者数を見ると女性の就業者数は男性の2/3程度であり、高齢者の男女比を考えると就業率は60%程度です。特に独身女性は独身男性よりも10年以上長生きな事を考えると、「高齢になっても働いて年金を納めて繰り下げ受給で年金受給額を増やすべきではないか」と言う意見は増えそうな気がします。
40代までに老後を考えよう。老後貧困は防げます。#シングルマザー支援協会 #女性の自立 https://t.co/A1p4yLjZ4U
— 江成道子 (@michikoenari) December 5, 2022
男性の平均寿命は81歳ですが、総務省労働力調査2021年版によれば75歳以上の男性の就業率は16.1%(女性は7%)という状況で、困窮男性は文字通り死ぬまで労働です。男性は支援が何もない前提で備えておきましょうね。 / https://t.co/gt2iX2SaiP
— 茂澄遙人💊 (@mosumiharuto) December 6, 2022
表現を変えると「かつて男の経済力に乗っかって人生楽勝の時代があった(今は崩壊したり乗れずに取り残された)」ってだてやん。
— マシン語P (@mashingoP) December 6, 2022
子がいない「中高年単身女性」の知られざる貧困 #東洋経済オンライン @Toyokeizai https://t.co/0EQg9GZgSN
そしてネットの反応を見ると当然同情的で政治的な救済を求める意見が圧倒的に多いものの、貧困に陥らないために出来る対応を考えたり、自分がそうならないように振り返る機会にしたり、身も蓋もない意見だったりとそうでない意見もちらほら見当たります。税金や社会保険料の負担増と言った現実的な対応が出て来るとこの声は少しずつ強くなっていくと思います。
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