写真:湊線再生への隠れたキー、常磐線フレッシュひたち
茨城・3セク鉄道の公募社長に吉田さん(万葉線総務課)@北日本新聞2/7より
存廃問題に揺れ、経営者を全国公募していた茨城県ひたちなか市の第三セクター「ひたちなか海浜鉄道」の社長に六日、万葉線総務課次長、吉田千秋さん(43)=高岡市福岡町下蓑新=が決まった。三セク化後、乗降客がV字回復を続けている万葉線の実務担当としての手腕が評価された。「万葉線を手本に、市民とともに鉄道再生を目指したい」と吉田さん。万葉線のノウハウがひたちなか市民の足を支える。
昨年末千葉のいすみ鉄道と共に前代未聞の社長公募が行われていたひたちなか海浜鉄道の社長が決定しました。
これまた運営企業の不振から第3セクターで復活した富山県高岡市の第3セクター、万葉線の総務課次長さんだそうです。
万葉線と言うともともとこの路線を運営していた加能越鉄道が乗客減少などによる赤字によって廃線を協議していたころRACDA高岡と言う、市民団体が立ち上がり、情報発信及び募金活動を中心としたキャラバンを行い1億円の募金を集める等大きな力となり結果的に全国で始めて第3セクターによる路面電車運営を行う会社となったと言う経緯があります。1月の横浜でのLRTフォーラムでたまたま万葉線サポーターの方と話す機会があったのですが、その際に結構年配な方の多いLRTやローカル線存続の動きの中で若い人中心に楽しくやっていると話す様が印象に残りました。
湊線にも湊鐵道応援団と言うサポーター組織がありますがそちらの頑張りも期待されるところです。
さて現状の湊線を見ての分析を前に行ったのですが大雑把に再掲すると
・もともと周辺の主要都市である水戸や日立、大都市東京へのアクセスが常磐線でその接続が重要
・常磐線に関しては今後東北縦貫線プロジェクトによって東京・品川・横浜方面への直通の可能性がある
・しかし今の湊線は行き違い位置が良くない為パターンダイヤにならず常磐線への接続が今一つ
・終列車は速くは無いが決して遅くも無いので水戸・東京方面からの終電が隣の県のいわき駅並み
・今後の課題としてはスピードアップにより行き違いを改善してダイヤをパターン化する事と、終列車の延長が考えられる
万葉線にとって北陸新幹線がそうだったように湊線には東北縦貫線がある意味で精神的な追い風になりそうなことは大きいような気がします。
星国話いちおうの完結@日の出工房より
ボクが住む伊那谷ではサラリーマンの大半はマイカー通勤です。ということは、仕事帰りに街で飲むために様々な困難をクリアしなければなりません。まして飲酒運転に対する罰則が強化された昨今、街場の飲食店は飲み代に数千円のタクシー代を加えた対価を支払うに値する魅力がなければ客は寄りつかないのが現状です。
またガソリン価格高騰や飲酒運転取り締まり強化と言うのは地方の飲食店にとって厳しい逆風となり住民にとっては気軽にお酒も飲めないと言うさびしい状況を生み出していますがそれを逆手にとって「湊線で安全・安心・気軽に呑みに行こう」と仕掛けてみるのも手ではないかと思います。
例えば万葉線はそうではないですが同じように廃線の危機から復活した富山ライトレール、えちぜん鉄道、和歌山電鉄では23時過ぎの終電と言う共通項があります。ある意味で現状を追い風にしたことで健闘しているといえるのではないでしょうか?
さて長々と書きましたが今後の湊線の健闘に期待しつつ今日は失礼します。
全国鉄道事情大研究 常磐篇
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