2008年09月
写真:次期首相有力候補の地元を走るディーゼルカーキハ47系
[首相退陣表明]突然の緊急会見 後継は麻生氏軸に調整@毎日新聞9/1
昨年に続き今年も・・・と言うわけではないですがまたしても9月の臨時国会の時期に首相が辞任を表明しました。
アンチコモンズ社会@池田信夫 blogより
うんざりするのは、ここ15年で9人も首相が交代する「イタリア病」だ。小泉首相以外は、平均1年半ぐらいしか続かない。特に「ねじれ国会」になって以降は、みんなが拒否権をもち、何も決まらないアンチコモンズ状態が続いてきた。次の総選挙で民主党が衆議院で第一党になっても、自公で過半数を維持すると、ねじれは変わらないまま再議決もきかない、完全なデッドロックになる。
福田首相戦力外通告@佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェンより
そもそも福田康夫に客観的に見て見える中身があったのかどうかさえ疑わしい。からっぽでは、客観的に見ようが主観的に見ようが同じななないかと。
ようやくあの鬱陶しい顔が表舞台からいなくなるというのは、とりあえずめでたい。多分、日本は少しは明るくなるだろう。
言い方は悪いですが昨年の安部首相と同様臨時国会を前にバックれた風に取れること、また安部首相に関しては周りに利用されつくして力尽きたと取れるのに比べて最後まで「私はね、自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたと違うの」と言った発言に見るように冷ややかな感じがやはり感情的なものをはじめ多くの反発を招いています。
公明党に首を切られて?福田首相退陣@Blog vs. Media 時評
また今回の辞任の原因は公明党の反発によるものだという意見も良く聞きます。これもまた議員30人ほどの小政党に振り回されている状況と言うのも健全ではないでしょう。
ガソリン店頭価格値下げ、今後はハリケーンが懸念材料@読売新聞9/2
クローズアップ2008:小沢代表、無投票3選へ 民主、厭戦気分@毎日新聞8/23
ただ個人的に感じるのは実は「目立たないけど上手い時期に辞任したなぁ」と言うこと、昨年の参院選挙以降の「ねじれ状況」での民主党の最大の成果は「ガソリン暫定税率の一時的撤廃」でありその撤廃が終了した後のガソリン価格の急上昇が福田首相の最大の向かい風となっていたのですが、それがそろそろ収まりつつある事、また10日公示22日投票と言う党首選挙が小沢代表の無投票3選と言う民主党の状況と対比されメディアの注目も集中するであろう事は小さくないと思われます。昨年安部首相が国会会期中に政権を放棄した極限状況から党首選を持って生まれた福田首相の当初の支持率が50%を上回っていたと言うのは忘れてはなりません。
福田首相が政権についた当初は民主党は参院選大勝直後で勢いがあり、またガソリン価格の上昇が注目され始めた時期と一致していただけに向かい風が吹き始めた時期と止み始めた時期と言う状況の相違も忘れてはならないと思われます。
つくばエクスプレス守谷駅前2008/1
つくばエクスプレス守谷駅前2008/8
写真:2008年1月と8月のつくばエクスプレス守谷駅前
不動産不振が地銀直撃 業績下方修正相次ぐ 融資減少、倒産 連鎖の懸念 @FUJI SANKEI BUSINESS EYE
つくばエクスプレス開業3周年 進む開発、自治体間で明暗 1日乗客26万人突破@FUJI SANKEI BUSINESS EYE
TXを運行する首都圏新都市鉄道(東京都台東区)によると、茨城県内で1日平均の乗車人数が最も多いのは、県南部の守谷駅。人口約5万8000人の守谷市は、経済誌が選ぶ全国の「住みよさランキング」で今年、総合一位に選ばれた。今年1〜7月の市内への転入者の64%が県外からだ。
長野県の人口ピラミッドは語る。@Espresso Diary@信州松本
20代〜30代の人の中には、「実家があるから」「お墓があるから」という理由で、何となく故郷へ帰ることをイメージしている人も多いと思います。しかし、よくよく考えないと生活が厳しくなるリスクがある。人口は増えているのか?雇用の広がりはあるのか?通勤や通学の便利さはどうか?行政のサービスはどうか?久しぶりに実家に帰ってみたら、あったはずのスーパーやコンビニが消えていて、近所には駐車場ばかりが増えている...というようなところは、もう「危ない」と言っても的外れではないように思えます。
投資を呼び込んで、雇用を確保する。世界の政府や自治体が競って進めている政策が行われていない場所では、北朝鮮のような光景が増えてゆくでしょう。いま起きている景気の後退によって、日本列島には経済の濃淡が、よりハッキリと付くでしょう。
信州のコーヒーやさんは相変わらず地域の衰退を危惧しています。上の写真は地方都市ではないですがつくばエクスプレス沿線の守谷駅前の今年1月(上)、8月(下)の様子です。個人的に8月に訪れた際に感じたのは確かにマンションやホテルの建設や開業も進み、開発が進んでいる面もありますが何よりも増えていたのは駐車場、彼の地もガソリン高が進んでいる事を考えるとニーズが激増したと言うよりも不動産不況で開発が停滞していることと見るのが自然でしょう。
所謂開発型の新線でかつ「勝ち組」と言われる駅前ですらこの様子ですから不動産関係は相当深刻な状況でしょう。またつくばの今年の決算を見ると怖い数字が出ています。
2007年 2008年
負債合計 10266.6→10670.6
投資その他資産 3467.4 →3794.7
各3月期 単位億円
本来巨額の建設費をかけて作られた鉄道が開業し比較的好調に推移した場合、負債は借金の償還で減少に行くものですがそれが増加、不動産の可能性の高そうな投資その他資産も同様に増加しています。今年に入るまで地価は上昇傾向を示していましたがこの状況では来年以降は下落は避けられず、一歩間違えて半減等すればどんなに乗客が伸びても一発で債務超過でしょう。
こう言った問題は神奈川(MM線は色んな意味で例外的な路線なので)を除く首都圏各地で形は再生機構・県等と違うものの同様に抱えている状況だけに怖いところです。バブルのときが層だったように今回も不動産の下落をきっかけに色んな爆弾が出てくる可能性があると考えられます。
「年収260万円」の男性 結婚無理なのか、がネットで話題@J-CAST NEWS
また先週辺り盛り上がった結婚ネタで注目されたニュースのコメントで以下のようなものがありました。
年収260万円ですか。少ないですが、私から見れば羨ましいです。なぜか。それは、 岩手特に盛岡では手取りが10万円を切るか、7,8万円の世界。もしくは働いても給料がゼロ。ゼロが当たり前になっています。
盛岡の全てがそうだというわけではないですが、ただ地方の場合地元に残ろうとすると相当低い給料と言うパターンは多い(給料が高くても東京だけは行きたくないと持っている人は多い)だけに地方での貧困は高齢化や、ガソリン高の影響でよりクローズアップされてくると思われます。
そう言った意味で次の首相の目には何が映っているか非常に注目したいところです。
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