2005年03月
バブル以降の金融不況について書いた新書だと、マクロ面から分析したもはや古典的名著の宮崎義一の『複合不況』と、銀行の経営を中心について書いた箭内昇の『メガバンクの誤算』の2冊がいいのですが、この『金融立国試論』はバブル以降の銀行の動きと金融問題をこの両者の中間くらいの視点(金融業界ってやつ)から分析した本。前半の分析はなかなか鋭くて、上記の2冊を読んだ人でも得るものがあると思います。ただ、第4章のデフレと第5章のケインズ経済学については別に必要なかったかも。別に無茶苦茶なことを書いているわけではないけど、ここの部分だけはやや理論に走りすぎていてちょっと説得力が落ちるかな。
櫻川昌哉『金融立国試論』
櫻川昌哉『金融立国試論』
- 2005年03月15日20:28
- yamasitayu
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名前:山下ゆ
通勤途中に新書を読んでいる社会科の教員です。
新書以外のことは
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