「市谷の杜 本と活字館」見学
6月も明日で最終日となりました。涼しい気候から急に真夏の暑さになって、熱中症の人も急激に増えているようです。ちょっとした外出も、水分補給など、気をつける必要がありますね。
さて、ちょうどひと月ほど前。5月の月末は、大学院の総合史学研究II(文化継承学I)の
授業で、大学院生たち、先生方と、市ヶ谷にある、「市谷の杜 本と活字館」に行ってきました。
「市谷の杜 本と活字館」は、DNP(株式会社:大日本印刷 *そういえば、卒論演習の履修生の
一人が就職していったけれど、どうしてるかしら?)の事業の原点である活版印刷の
職場を一部再現し、文字のデザイン、活字の鋳造から、印刷・製本までのプロセスを展示、
紹介する施設なのだそうで、2021年から一般公開されています。
DSC_3964-1
1926(大正15)年に竣工された旧営業所棟の建物を修復・復元したそうで、なかなか雰囲気ある建物です。
DSC_3965
正面玄関はこんな感じ。
私は、父が新聞社務めで、活字に関わる(記者の手書き原稿を活字化する)仕事をしていたので、
なんとなく、仕事場を見学に行った時のような、懐かしい空気を感じました。
とはいえ、当時は既に、一字一字、活字を手作業で拾うような仕事ではもうなかったように
思います。
DSC_3974
無数の小さい活字たち。
DSC_3971
その字を組み合わせて。
DSC_3973
印刷されたものはこんな感じ。
DSC_3975
色々な道具を示したキューブもありました。
DSC_3976
活字とは別の、製版のような見本も。
活字本(一字一字、彫られた活字を組み合わせる)は、秀吉の朝鮮出兵により銅活字として
持ち込まれたもので、日本では木活字で作られました。
ただし、大量印刷するのであれば、製版本の方が、手間なく安価に作れたためか、元からあった
こちらが主流になったようです。
しかしながら、古典の古活字本においては、「嵯峨本」と呼ばれる江戸初期に京都の嵯峨野で、
本阿弥光悦らに作られた美麗な書物が有名です(嵯峨本『伊勢物語』など)。
伊勢物語 嵯峨本 | 公益財団法人 五島美術館
(上記のHPで画像が見られます)
DSC_3977
他にはこんな大きな機械も展示されていました。
そして2階に上がると......
DSC_3966
あら楽しい。印刷における色(カラーインキ)の展示です。
DSC_3967
本当に、4色で現実と見紛うばかりの「絵」ができあがるわけですから、不思議です。
DSC_3969
2階は、色の楽しい実験的な展示から、手作りしおりやカレンダーが作れるワークショップ
コーナー、紙の印刷物のショップなど、子供も楽しめそうな展示がたくさんありました。
DSC_3968
製本コーナーは、上記のような展示から、デジタルパネルで、質問に答えながら、注文主の
希望する本を仮想で作れるところもありました。
DSC_3970
こちらも様々な道具が展示されています。
DSC_3978
そして最後は、1階入ってすぐ右にあるカフェコーナーを視察(?)。
DSC_3980
私が選んだのはこちら。ブラックインキ(?)のアイスのせ。美味でした。
総じて、大変たのしく見ごたえがある展示です。おすすめします。
さて、ちょうどひと月ほど前。5月の月末は、大学院の総合史学研究II(文化継承学I)の
授業で、大学院生たち、先生方と、市ヶ谷にある、「市谷の杜 本と活字館」に行ってきました。
「市谷の杜 本と活字館」は、DNP(株式会社:大日本印刷 *そういえば、卒論演習の履修生の
一人が就職していったけれど、どうしてるかしら?)の事業の原点である活版印刷の
職場を一部再現し、文字のデザイン、活字の鋳造から、印刷・製本までのプロセスを展示、
紹介する施設なのだそうで、2021年から一般公開されています。
DSC_3964-1
1926(大正15)年に竣工された旧営業所棟の建物を修復・復元したそうで、なかなか雰囲気ある建物です。
DSC_3965
正面玄関はこんな感じ。
私は、父が新聞社務めで、活字に関わる(記者の手書き原稿を活字化する)仕事をしていたので、
なんとなく、仕事場を見学に行った時のような、懐かしい空気を感じました。
とはいえ、当時は既に、一字一字、活字を手作業で拾うような仕事ではもうなかったように
思います。
DSC_3974
無数の小さい活字たち。
DSC_3971
その字を組み合わせて。
DSC_3973
印刷されたものはこんな感じ。
DSC_3975
色々な道具を示したキューブもありました。
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活字とは別の、製版のような見本も。
活字本(一字一字、彫られた活字を組み合わせる)は、秀吉の朝鮮出兵により銅活字として
持ち込まれたもので、日本では木活字で作られました。
ただし、大量印刷するのであれば、製版本の方が、手間なく安価に作れたためか、元からあった
こちらが主流になったようです。
しかしながら、古典の古活字本においては、「嵯峨本」と呼ばれる江戸初期に京都の嵯峨野で、
本阿弥光悦らに作られた美麗な書物が有名です(嵯峨本『伊勢物語』など)。
伊勢物語 嵯峨本 | 公益財団法人 五島美術館
(上記のHPで画像が見られます)
DSC_3977
他にはこんな大きな機械も展示されていました。
そして2階に上がると......
DSC_3966
あら楽しい。印刷における色(カラーインキ)の展示です。
DSC_3967
本当に、4色で現実と見紛うばかりの「絵」ができあがるわけですから、不思議です。
DSC_3969
2階は、色の楽しい実験的な展示から、手作りしおりやカレンダーが作れるワークショップ
コーナー、紙の印刷物のショップなど、子供も楽しめそうな展示がたくさんありました。
DSC_3968
製本コーナーは、上記のような展示から、デジタルパネルで、質問に答えながら、注文主の
希望する本を仮想で作れるところもありました。
DSC_3970
こちらも様々な道具が展示されています。
DSC_3978
そして最後は、1階入ってすぐ右にあるカフェコーナーを視察(?)。
DSC_3980
私が選んだのはこちら。ブラックインキ(?)のアイスのせ。美味でした。
総じて、大変たのしく見ごたえがある展示です。おすすめします。
市谷の杜 本と活字館
Ichigaya Letterpress Factory
162-8001
東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
電話:03-6386-0555
開館時間:10:00〜18:00
休館:月曜・火曜(祝日の場合は開館)、年末年始
入場無料