5月の終わり
5月もついに最終日です。本当に今月は様々に忙しく、思った以上に更新できませんでした。一番残念なのは、葵祭(5月15日)について全く触れられなかったこと。
枕草子の演習では、皆さんに写真を見せて少しお話できましたが、その他資料が家の中で行方不明になっております。探します。
そんな慌ただしい毎日の中、思い出されるのは、この美しいお城。
KIMG0670
姫路城です。今月ゴールデンウイーク中に行きました。上っていく最中、様々に美しい姿を見せてくれるので、疲れも吹き飛びました。
「まことや」そういえば、今日の授業で古典作品に描かれる「猫」についての論文発表がありました。「猫」は、和歌の中にはあまり詠まれていないのですが、「犬」については、『源氏物語』の宇治十帖で次のように語られることが転換点となります。
宮は、御馬にてすこし遠く立ちたまへるに、里びたる声したる犬どもの出で来てののしるもいと恐ろしく、(浮舟巻)
友人の匂宮が自分の恋人である浮舟と通じていたことを知った薫は、匂宮を近づけないよう屋敷の守りを固めていました。この場面を受けてか、中世では「犬」が歌に詠まれるようになるのです。
里びたる犬のこゑにぞ知られける竹よりおくの人の家ゐは(玉葉和歌集)
行暮て宿とふ末の里の犬とがむる声をしるべにぞする(風雅和歌集)
『源氏物語』の影響の大きさが知られます。
枕草子の演習では、皆さんに写真を見せて少しお話できましたが、その他資料が家の中で行方不明になっております。探します。
そんな慌ただしい毎日の中、思い出されるのは、この美しいお城。
KIMG0670
姫路城です。今月ゴールデンウイーク中に行きました。上っていく最中、様々に美しい姿を見せてくれるので、疲れも吹き飛びました。
「まことや」そういえば、今日の授業で古典作品に描かれる「猫」についての論文発表がありました。「猫」は、和歌の中にはあまり詠まれていないのですが、「犬」については、『源氏物語』の宇治十帖で次のように語られることが転換点となります。
宮は、御馬にてすこし遠く立ちたまへるに、里びたる声したる犬どもの出で来てののしるもいと恐ろしく、(浮舟巻)
友人の匂宮が自分の恋人である浮舟と通じていたことを知った薫は、匂宮を近づけないよう屋敷の守りを固めていました。この場面を受けてか、中世では「犬」が歌に詠まれるようになるのです。
里びたる犬のこゑにぞ知られける竹よりおくの人の家ゐは(玉葉和歌集)
行暮て宿とふ末の里の犬とがむる声をしるべにぞする(風雅和歌集)
『源氏物語』の影響の大きさが知られます。