[フレーム]

koudansyou-古典と現代

主に平安文学・文化についてのつれづれ書き(画き)

2023年12月

今年最後の日になりました。今年のクリスマスは、京の都から越前に行きました。

DSC_2089
夕刻の廬山寺。紫式部の曾祖父、藤原兼輔邸の跡地です。紫式部も住んでいたと伝えられています。
DSC_2088
源氏物語執筆の地、との説明が。

DSC_0228
お寺に参詣した後、「源氏の庭」を見に裏へ回ると、行く手に紫式部の像がありました。
DSC_2080
ここからゆっくり見られます。

DSC_2078
左端からの景色。

長徳二年(996)、紫式部は越前守に任じられた父·為時に従って、越前(現在の福井県)へ向かいました。今回の私の旅は、それをたどります。

京の邸を出発した紫式部が、牛車や船などで越前へ向かったように、私はこちらで福井へ。

DSC_2139
サンダーバードです。北陸新幹線が開通すると、福井までは行かなくなります。

DSC_2140
↑福井駅にありました。

DSC_2330
↑こちらは武生駅。
DSC_2128
サンダーバードは、滋賀県の琵琶湖をぐるっとまわって、福井へ。紫式部はこの琵琶湖の傍にある石山寺で源氏物語を執筆したという伝承もあります。

DSC_2120
琵琶湖を過ぎると

DSC_2131
雪がお出迎え

DSC_2132
福井に入るとすごい積雪でした。

雪深い福井の続きは、新年あらためて。紫式部を主人公にした大河ドラマ「光る君へ」の始まる前にまた書きたいと思います。

それでは、皆さん、よいお年をお迎えください。





もう気づけば年末です。「師走」とは言いますが、早いですね〜。

今年1年、着物にハマり、歌舞伎にハマった1年でした。4月から月に数回見に行くうち、「推し」までみつけてしまい、役者さんのトークショーまで行きました。人生とっくに半分過ぎて、新しいことを経験するのは、なんとも楽しいものです。

9月に同ブログで前半について書いたっきり、そのままになっていた国立劇場「妹背山女庭訓」後半の部について書きます。こちらのお芝居もとても良かったです。私の「推し」の米吉丈が橘姫、その兄の蘇我入鹿が実父である人間国宝・歌六丈が演じられ、とても見ごたえありました。女方の多い梅枝丈ですが、ここではシュッとした立ち役で、それも魅力たっぷりでしたね。菊之助丈のお三輪も花道の目の前で演技が見られて感動しました。決め所満載の中村芝翫丈もとてもかっこよかったです。
妹背山女庭訓(後半)
(悪役・蘇我入鹿と恋に生きる妹・橘姫。姫は恋人のため兄を裏切り剣を手に入れようとします)

国立劇場は、奈良時代に作られた正倉院等の校倉造(あぜくらづくり)を模倣した建物で、趣がありました。なくなってしまうのはとてもさみしいですが、ぜひ新しく立つ建物も、新旧の日本の技術を生かした素敵な建物になりますよう、楽しみにしています。さよなら国立劇場!
DSC_1479
(屋根の部分はこんな感じ)
DSC_1480
(下方の部分はこんな感じ。入口があります)

*先月末、院生時代、先生たちと院生たちの合同観劇のため、国立劇場のチケットを何度も手配してくださった日本近世文学がご専門(特に近松浄瑠璃)原道生先生のご訃報がありました。私が教員になってからも、とてもお世話になった先生です。ご冥福をお祈りいたします。






このページのトップヘ

traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /