六月に入りました。五月は急に寒くなる日もあって、体の調子もイマイチでしたが、ようやく
夏めいた暑い日も出てきました。わたしは暑い日の方が得意です。
さて、前回の答えです。御簾の外に猫がいるのは、『源氏物語』若菜下巻の女三の宮の姿が見えて
しまう場面。すでに女三の宮の着物の裾は外に出てしまっています。そもそも高貴な姫君が
こんなに端近くにいなければ、猫がとびだして御簾がめくれてしまっても、明るい外から
室内は見えなかったはず。女三の宮は、若い人たちが外で蹴鞠をする様子を見ていたのでは?と
言われる所以です。
DSC_1765
女三の宮を猫のイメージで作るとこんな感じに。展示作品の中には、売り物もありましたが、
この作品はいち早く売れていました。
2枚目、3枚目の猫写真は、『枕草子』「上にさぶらふ御猫は」の章段に登場する猫で、一条天皇に可愛がられていました。その猫の産養が行われている場面(『小右記』に記述あり)。盃があって、お菓子があって、
たくさんの猫がいました。
そして、最後は、『更級日記』より、亡くなった大納言の姫君が猫として出てきたという夢の
話がなされます。当時、猫は犬と違って高貴なイメージがありました。
ちなみに舶来の黒猫(唐猫)を宇多天皇が可愛がっていたのは有名な話。
DSC_1755
本当に生きているみたい。
DSC_1760
黒猫ぞろぞろ。
平安文学の猫の部屋はここまで。つづいて、同展の猫パロディアートを紹介します。
DSC_1775
すべて有名な映画のポスター。みなさん、おわかりになりますか?
DSC_1776
ここまでくると、「うまい!」と膝をたたきたくなります。
DSC_1773
ただ個人的にはこれとか。(「スターウォーズ、帝国の逆襲」のパロディ)
DSC_1777
こちらが好みです。(「犬神家の一族」のパロディ。役者さんの名前まで手が込んでます)
DSC_1779
ゴ〇ラと違って巨大化していてもかわいいので怖くありません。化け猫シリーズ??
以上、展示のほんの一部をご紹介しました。猫は、昔から人とともにあり、さまざまな想像力を
かきたててきたことを実感しました。
展示期間は残り1週間ほど(6月15日(日)まで)。ぜひ見に行ってみてください。
夏めいた暑い日も出てきました。わたしは暑い日の方が得意です。
さて、前回の答えです。御簾の外に猫がいるのは、『源氏物語』若菜下巻の女三の宮の姿が見えて
しまう場面。すでに女三の宮の着物の裾は外に出てしまっています。そもそも高貴な姫君が
こんなに端近くにいなければ、猫がとびだして御簾がめくれてしまっても、明るい外から
室内は見えなかったはず。女三の宮は、若い人たちが外で蹴鞠をする様子を見ていたのでは?と
言われる所以です。
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女三の宮を猫のイメージで作るとこんな感じに。展示作品の中には、売り物もありましたが、
この作品はいち早く売れていました。
2枚目、3枚目の猫写真は、『枕草子』「上にさぶらふ御猫は」の章段に登場する猫で、一条天皇に可愛がられていました。その猫の産養が行われている場面(『小右記』に記述あり)。盃があって、お菓子があって、
たくさんの猫がいました。
そして、最後は、『更級日記』より、亡くなった大納言の姫君が猫として出てきたという夢の
話がなされます。当時、猫は犬と違って高貴なイメージがありました。
ちなみに舶来の黒猫(唐猫)を宇多天皇が可愛がっていたのは有名な話。
DSC_1755
本当に生きているみたい。
DSC_1760
黒猫ぞろぞろ。
平安文学の猫の部屋はここまで。つづいて、同展の猫パロディアートを紹介します。
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すべて有名な映画のポスター。みなさん、おわかりになりますか?
DSC_1776
ここまでくると、「うまい!」と膝をたたきたくなります。
DSC_1773
ただ個人的にはこれとか。(「スターウォーズ、帝国の逆襲」のパロディ)
DSC_1777
こちらが好みです。(「犬神家の一族」のパロディ。役者さんの名前まで手が込んでます)
DSC_1779
ゴ〇ラと違って巨大化していてもかわいいので怖くありません。化け猫シリーズ??
以上、展示のほんの一部をご紹介しました。猫は、昔から人とともにあり、さまざまな想像力を
かきたててきたことを実感しました。
展示期間は残り1週間ほど(6月15日(日)まで)。ぜひ見に行ってみてください。