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koudansyou-古典と現代

主に平安文学・文化についてのつれづれ書き(画き)

2023年07月

7月も最終日になりました。今月は何に忙しかったのか、もうよく思い出せません(笑)。

でも、大学院の授業で自分が「琴の琴」の報告をしたのと、大学院の院生たち主体の研究会
が行われ、ひさびさに復活した飲食をともなう懇親会がとても楽しく、印象に残りました。

学生たちも、今月は試験やレポートで、少し殺気立った雰囲気を醸し出していた......気もします。

教員はこれから採点地獄(?)。夏休みを迎えるために、もう少しがんばります。

さて、実は昨日、院生の子の紹介で、東京芸術大学演奏芸術センターの主催公演「和楽の美」に
行ってきました。また幸運にも、とてもよい席で鑑賞することができました。
大変ありがたいことでした。


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(配布されていた公演のパンフレット)

テーマは『源氏物語』の夕顔と須磨の巻、ということでしたが、観世流、宝生流、宗家の方々による、能の「半蔀」や「須磨源氏」、雅楽の「青海波」、といった伝統的な内容から、新曲の筝曲「白き花」と歌舞伎俳優・松本幸四郎さん演じる光源氏の舞踊など、さまざまなコラボレーションと新しい試みが融合した夢のような舞台でした。

また、光源氏役の松本幸四郎さんや、尺八演奏の藤原道三さんらが、客席をゆっくりとすみずみまで回られるという、ファンには拝みたくなるような演出が最高!

「源氏物語絵巻」から抜け出た光源氏、という趣向も、東京芸術大学が絵巻の現状模写に関わっていたことを思い出させ、感慨深いものがありました。

(ちなみに、我が家には、この現状模写に関わられていた東京芸大の卒業生「百虎」さんの絵があります百虎 | ギャラリー マークウェル (markwell.jp)。カラフルな作品が多い中、我が家の絵は墨絵の渋さが光りますが(家族がとても気にいった)、居間の空間をあたたかく動物たちが見守ってくれています)

このような催しを続けて来られた東京芸術大学のすばらしさに感銘を受けつつ、うちも(我が大学も?)がんばらなきゃ、と思いを新たにした次第です。

それでは、みなさん、暑さには気を付けて、よい夏休みをお過ごしください。




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