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koudansyou-古典と現代

主に平安文学・文化についてのつれづれ書き(画き)

4月最終日になりました。今月は、長かったような、短かったような・・・。

3月でサバティカルが終わり、通常業務に復帰したわけですが、新たに家族の弁当作り
(5時40分起き)が始まって、しばらくは、お弁当のこと(中身)ばかり考えていました。

その後、慣れてきて、6時に起きてもなんとかなるようになりましたが、
7時20分に一通り朝の家事が終わると、1日すべての仕事が終わったような
脱力感に見舞われます(やりきったという)。

いやいや、これからだから、と気を取り直して、授業準備。


ただ、最初の1週間は、へろへろでした。午後になると、正直、頭が回っていないと感じる
ことも多々ありました。

また月末には、演習説明のヤマも重なり、気の抜けない日々でしたが、少し落ち着いてきました。
久々の日本文学史(担当はローテション)の授業も、大教室(100名くらい)でややテンション高め。そんな中、教え子の教え子が挨拶に来てくれたりして、時の流れをひしひしと感じました。
今日は、「令和」に改元したときの、『万葉集』の盛り上がりを振り返ってみました。
万葉集の時代 : koudansyou-古典と現代
「令和」クッキーを焼いて、私も浮かれていましたね。「和」の字を平和のイメージで捉える
コメンテーターも多かったようですが、その翌年から疫病と戦争で、世界中大変なことになりました。
(そういえば、「安和」の元号でも、左大臣・源高明の大宰府左遷事件(安和二年・969)が平安の世を揺るがしました)

いまは「令和の米騒動」と言われる物価高が起きていて、ますます先の見えない世の中です。
先人たちと対話する授業でもある「日本文学史」では、何か打開するヒントを各人が見つけられるとよいなとひそかに思っています。

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(4月に日文の大学院生と先生方で見に行った九段の桜です)


3月も最終日となりました。今年度の卒業式はこんな感じ。
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あと+3名で全員集合。去年は雨で大変でしたが、今年は晴れて良かったです。

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こーんな感じで、みなさんと写真をたくさん撮りました。

今年は新海誠監督のアニメーション映画「君の名は」と古典作品の「とりかへばや」を「異性とりかえ」の観点から比較考察した卒業論文を書いた学生がいました。「君の名は」は他人同士で、男女の心が入れ替わり、「とりかへばや」は男女のきょうだいで外見をとりかえており、一口に「異性とりかえ」物語といっても、方向性が正反対の作品で、比較もなかなか大変そうでした。でも、今後このような比較を試みる論文は増えそうな気がします(枕草子のアニメーション映画もひかえていますしね)。 私はこの学生の卒論のために初めて新海監督の作品を視聴したのですが、最近、同監督の「すずめの戸締り」も見てみました。

物語は「天の岩戸」を髣髴とさせるような名前の主人公「岩戸すずめ」が禍(地震)をおさえていた要石(かなめいし)を抜いてしまったことに端を発し、禍がたびたび出てくるようになった扉を日本各地で閉めていくのですが、そこに見慣れた景色が登場しました。「JR御茶ノ水駅」です。そして遠景には我が勤め先が!
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わかりますか?左には、禍を起こすミミズが描かれています。








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はい。先ほどの画像、右上の部分を拡大すると......ドーム状の屋根と「〇〇大学」の文字。間違いありません。

もし「すずめの戸締り」を見ることがあれば、どうぞ上記の画像も探してみてください。

また、研究室では修了する院生を囲んで、ひとしきり話に花を咲かせました。楽しいひと時でした。

最後に、タイトル回収。「光る君へ」でより盛り上がった紫式部コラボグッズ。大津編です。
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左、しば漬け、右、ドリップコーヒーです。左は「紫」つながり?右は目が冴えて勉強がはかどりそう。みなさんもぜひ、探してみてください。





2月に入りました。2月といえば、受験シーズン。今年の私は入試業務からほぼ解放されています。今年の卒論ゼミ生には、塾講師をしている学生がいて、「受験生にとって大事な時期だから自分も風邪を引かないよう気を付けている」と飲み会への参加を控えていました。生徒も先生も追い込みの時期ですね〜。

さて、前回の続き。写真は、昨年末に行った宮城県石巻市にある石ノ森萬画館の様子です。

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↑ギルモア先生がいい感じです。

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とはいえ、圧巻はこちら。初代から現代まで。すべての仮面ライダーの頭部が展示されています。

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私は初代より、V3やライダーマン、アマゾンなど、ちょっと変わり種が好きでした。

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こちらは現代に近いかな。

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バイクに乗ってライダー体験もできるようです。

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先生もいらっしゃいます。

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ドラマ「HOTEL」の原作も描かれていたんですね。ちょっと浦沢直樹っぽい感じ。

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なんかちょっと怖いゾーンです。

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でも、これは気持ちが上がります。

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これだけのキャラクターを描かれていて、いまだに色褪せていないのが凄いです(『源氏物語』の千年には及びませんが)。

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撮影してはいませんが、中には漫画図書館もあって、自由に好きな漫画を読める場所があります。そこには、錚々たる漫画さんたちのイラスト付きサイン色紙(高橋留美子先生や青山 剛昌先生など)が無数に貼ってあって、影響の大きさがうかがえました。その入り口を出ると、廊下にあるのがこのパネル。震災時、萬画館も瓦礫が押し寄せて大変だったようです。

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最後はほっこり、カフェで食事しました。絵本展示のコラボメニューです。009関連のメニューもありましたが、それはまた次回来た時のお楽しみということで(我慢)。
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昼間なら外を見ながらの食事もいいですね。

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いたるところに漫画のキャラクターがいます。

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次に来た時はどれを食べよう。


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石ノ森先生愛用の品々。他にトキワ荘の模型や先生の歩みを振り返る年表展示。ショートムービーが見られる映像室もありました。

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外に出てから気づいたコインロッカー。絵が素敵すぎて、ロッカーだとは、まったく気が付きませんでした。館内でずっとキャリーバックをゴロゴロ引いていたので、ここに入れればよかったなあと出てきてちょっと後悔。

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それにしても、宇宙や神話、地底人、サイボーグ、超人能力、世界平和、様々な要素が詰まった漫画「サイボーグ009」は、本当に好きな作品(『源氏物語』の次に!)で、私の心のバイブルです。次回は仙台に戻る途中、松島や塩竃神社の旅の記になる予定。お楽しみに。



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