2009年10月
俺の心のバイブル「迷走王 ボーダー」ていう漫画の狩撫麻礼原作、たなか亜希夫作画というコンビが久々に新作を出した。タイトルは「リバースエッジ 大川端探偵社」
http://www.nihonbungeisha.co.jp/books/pages/ISBN978-4-537-12505-4.html
狩撫麻礼という名前は封印したので今回は「ひじかた憂峰」名義になってます。一応。他にも土屋ガロン名義で「オールドボーイ」なんて名作も生んでます。
たなか亜希夫の凄まじいばかりの画力の進歩には驚かされるけど、基本的にはあの「ボーダー」と同じような狩撫的な世界が展開されていてファンとしては嬉しかった。
80年代真っ只中に連載していた「ボーダー」の頃は、牧歌の時代が消えていくことに対する焦りや哀しみ、得体の知れない体制というものにどんどん飲み込まれていく没個性な人間に対して剥き出しの怒りを表出していたが、この作品は「詠嘆」に近いようなアウトプットになっている。
単に年をとって枯れたというのもあるかもしれないけれど、おそらくこの20年で狩撫麻礼は自覚したのではなかろうか思う。
時代と共に失われていくと思えた「気立てのいい女」や「口約束の時代」や「善良な人間のイトナミ」、「心意気」など、それらはいつの時代でも、決して「多数派」ではないが必ずどこかに存在し決して消えていくことはないと。
「ボーダー」の頃、80年代というのは前時代(例えば全共闘時代)とは真逆の道を選ぶことで「新しさ」になっていたがゆえに、驚くほど簡単に前時代を塗り替えられたし、軽佻浮薄を旨とする人間の唖然とするほどの変わり身の早さに対して、ストレートに怒りの石礫を剛速球で投げられた。
しかしここまで何度も何度も価値観が反転し、あの短小包茎な80年代すらも追憶の彼方になってしまった現代、ある種の「悟り」とも呼べるようなものが狩撫の中に芽生えたのではなかろうか。
相変わらず人間はくだらないし、社会は中庸性を人間に強いるし、あらゆるものが世知辛いけれど、そんな中でも人間にはいとおしい部分もあるし、どうしようもなく感動させてくれる部分もある。
この作品ではその部分を割りと優しく俯瞰するように描かれている。「ボーダー」のように読んだあとアドレナリンが射精する様な高揚感はないけれど、小津映画や成瀬映画を観た後の様な不思議な落ち着きがこの作品の読後感にはある。
今作で一番グッときたフレーズは、
「変態にならねえ方法を知っている、聞きてえか?」
「はあ、教えてください」
「酒だ...酒と仲良くすることさ。静かに静かにケダモノの本能をなだめてやるのさ。これが人類の知恵ってもんだぜ」
「人類の知恵...ですか」
というくだりだ。個人的には狩撫麻礼のセックス観というのは実にしっくりくる。
多くの彼の作品に重要な要素として性描写があるから当然セックスは好きなのだけれど、突出した性的嗜好や変態性欲には拒否感を覚えるという割とノーマルでオーソドックスなタイプだ。フェティッシュやある程度までの変態性は理解できるが、最終的には人間の根源的なイトナミとしてのセックスに帰結する牧歌性。実に共有できる感覚なのだけれど、その感覚を具体的な形で表明したのは俺の知る限り今回が初めてだ。
そうか「酒」か、やっぱ「酒」だよな。確かに納得できる。確かに周りの酒が好きな人に変態性欲を持ってそうな人はいないなぁ。酒があまり呑めない人にはどこか変態の匂いがする、といったら怒られるだろうな(笑)。
そんなエッジの立った変態に陥らずにマトモな人間性を保つためにも酒を呑もうではありませんか。
ということで旨い焼酎が呑めるライブハウスがあるよ。しかも奇遇なことに近々そこで俺たちライブをやるんだ(笑)。偶然だなあ。というわけで告知。
10月29日(木) 「Rock Garden」
open18:00 start18:20 ticket2000円(ドリンク別)
出演:ネクライフ、USUAL RAIN、キョドルト・ヴァレル、くらげ、天国
キョドルト・ヴァレルの出番は3番目の19:40から演奏です。
〒151-0053
渋谷区代々木1-42-4 代々木P1ビルB1
LIVEHOUSE Bogaloo(ブーガル)
tel&fax03−3320−5895
HP http://www.bogaloo.net
今回以降キョドルト・ヴァレルのライブは予定してないので、是非是非遊びに来てくださいな。酒呑みたい人も呑めない人もお待ちしております。
http://www.nihonbungeisha.co.jp/books/pages/ISBN978-4-537-12505-4.html
狩撫麻礼という名前は封印したので今回は「ひじかた憂峰」名義になってます。一応。他にも土屋ガロン名義で「オールドボーイ」なんて名作も生んでます。
たなか亜希夫の凄まじいばかりの画力の進歩には驚かされるけど、基本的にはあの「ボーダー」と同じような狩撫的な世界が展開されていてファンとしては嬉しかった。
80年代真っ只中に連載していた「ボーダー」の頃は、牧歌の時代が消えていくことに対する焦りや哀しみ、得体の知れない体制というものにどんどん飲み込まれていく没個性な人間に対して剥き出しの怒りを表出していたが、この作品は「詠嘆」に近いようなアウトプットになっている。
単に年をとって枯れたというのもあるかもしれないけれど、おそらくこの20年で狩撫麻礼は自覚したのではなかろうか思う。
時代と共に失われていくと思えた「気立てのいい女」や「口約束の時代」や「善良な人間のイトナミ」、「心意気」など、それらはいつの時代でも、決して「多数派」ではないが必ずどこかに存在し決して消えていくことはないと。
「ボーダー」の頃、80年代というのは前時代(例えば全共闘時代)とは真逆の道を選ぶことで「新しさ」になっていたがゆえに、驚くほど簡単に前時代を塗り替えられたし、軽佻浮薄を旨とする人間の唖然とするほどの変わり身の早さに対して、ストレートに怒りの石礫を剛速球で投げられた。
しかしここまで何度も何度も価値観が反転し、あの短小包茎な80年代すらも追憶の彼方になってしまった現代、ある種の「悟り」とも呼べるようなものが狩撫の中に芽生えたのではなかろうか。
相変わらず人間はくだらないし、社会は中庸性を人間に強いるし、あらゆるものが世知辛いけれど、そんな中でも人間にはいとおしい部分もあるし、どうしようもなく感動させてくれる部分もある。
この作品ではその部分を割りと優しく俯瞰するように描かれている。「ボーダー」のように読んだあとアドレナリンが射精する様な高揚感はないけれど、小津映画や成瀬映画を観た後の様な不思議な落ち着きがこの作品の読後感にはある。
今作で一番グッときたフレーズは、
「変態にならねえ方法を知っている、聞きてえか?」
「はあ、教えてください」
「酒だ...酒と仲良くすることさ。静かに静かにケダモノの本能をなだめてやるのさ。これが人類の知恵ってもんだぜ」
「人類の知恵...ですか」
というくだりだ。個人的には狩撫麻礼のセックス観というのは実にしっくりくる。
多くの彼の作品に重要な要素として性描写があるから当然セックスは好きなのだけれど、突出した性的嗜好や変態性欲には拒否感を覚えるという割とノーマルでオーソドックスなタイプだ。フェティッシュやある程度までの変態性は理解できるが、最終的には人間の根源的なイトナミとしてのセックスに帰結する牧歌性。実に共有できる感覚なのだけれど、その感覚を具体的な形で表明したのは俺の知る限り今回が初めてだ。
そうか「酒」か、やっぱ「酒」だよな。確かに納得できる。確かに周りの酒が好きな人に変態性欲を持ってそうな人はいないなぁ。酒があまり呑めない人にはどこか変態の匂いがする、といったら怒られるだろうな(笑)。
そんなエッジの立った変態に陥らずにマトモな人間性を保つためにも酒を呑もうではありませんか。
ということで旨い焼酎が呑めるライブハウスがあるよ。しかも奇遇なことに近々そこで俺たちライブをやるんだ(笑)。偶然だなあ。というわけで告知。
10月29日(木) 「Rock Garden」
open18:00 start18:20 ticket2000円(ドリンク別)
出演:ネクライフ、USUAL RAIN、キョドルト・ヴァレル、くらげ、天国
キョドルト・ヴァレルの出番は3番目の19:40から演奏です。
〒151-0053
渋谷区代々木1-42-4 代々木P1ビルB1
LIVEHOUSE Bogaloo(ブーガル)
tel&fax03−3320−5895
HP http://www.bogaloo.net
今回以降キョドルト・ヴァレルのライブは予定してないので、是非是非遊びに来てくださいな。酒呑みたい人も呑めない人もお待ちしております。
昨日のライブに来てくれた方々、連絡くれた方々どうもありがとうございました。
久々の長いライブとあって色々選曲や構成を考えていたんだけれど、なんだかんだ昔の曲、今の曲、人の曲といいバランスで出来たように思う。
1、うたたね
2、苦い記憶 甘い夢
3、はらから
4、土曜日の書(キング・クリムゾンの曲)
5、カナリヤ(井上陽水の曲)
6、ラ王のテーマ(忌野清志朗の作ったCMソング)
7、におい
8、赤電車
9、人間はとてもはかない
10、結わえたい
ちょっと昔の曲が多いかな(笑)。MCでも喋ったんだけど、清志朗のラ王のテーマは前々からよく歌っていて、とってもとっておカッコいいロックナンバーなのに、どのアルバムにも収められてない。この名曲を人々の記憶から消してはいかんと使命感を感じて歌い継いでいる所存でございます。つうか本物をどうぞ。
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/0Zx6iLOiO_4]
いや〜最高のCMソングだわ。この突き抜け方。こんなカッコよくてストレートなロックかつ、しっかりと商品をアピールしているCMNソングを作れる清志朗さん、惜しい人を亡くしました。
昨日は昔から知っているお客さんや、対バンのひかるとゆうじからは「ヴァーストが懐かしい」と言われなんとも妙な気分。
結局この無茶な発声法が俺の俺たる所以になっているのかと、今更ながら青き日の蛮行に恐ろしくなってくる。
荒井ヒカルは以前と変わらず、いい声で堂々とポップなメロディーを歌い上げていて、ああこの感じこの感じと懐かしかった、と言ったら本人に怒られるだろうか。
あとMC中、キーボードのゆうじクンが絶妙のツッコミを入れるもんだからかえって光の失速MCがいい感じに転んでいた。なるほど、やはりプロデューサー気質だと納得。
その後朝まで呑むとは......。しかしそのおかげで新しい動きが生まれそうな...まあそれは決まったら動きます。
で、11月28日に同じく日吉NAPで弾き語りライブをやります。今度は30分だけど、濃いいもんにするのでお近くの方、興味がある方、是非覚えておいていただけるとありがたい。
さて、次に迫っているのは久々のキョドルト・ヴァレルのライブです。代々木ブーガルーにて10月29日、ド平日ですがいい酩酊具合でラフでブルージーなロックを奏でるので是非是非お越しくださいな。
久々の長いライブとあって色々選曲や構成を考えていたんだけれど、なんだかんだ昔の曲、今の曲、人の曲といいバランスで出来たように思う。
1、うたたね
2、苦い記憶 甘い夢
3、はらから
4、土曜日の書(キング・クリムゾンの曲)
5、カナリヤ(井上陽水の曲)
6、ラ王のテーマ(忌野清志朗の作ったCMソング)
7、におい
8、赤電車
9、人間はとてもはかない
10、結わえたい
ちょっと昔の曲が多いかな(笑)。MCでも喋ったんだけど、清志朗のラ王のテーマは前々からよく歌っていて、とってもとっておカッコいいロックナンバーなのに、どのアルバムにも収められてない。この名曲を人々の記憶から消してはいかんと使命感を感じて歌い継いでいる所存でございます。つうか本物をどうぞ。
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/0Zx6iLOiO_4]
いや〜最高のCMソングだわ。この突き抜け方。こんなカッコよくてストレートなロックかつ、しっかりと商品をアピールしているCMNソングを作れる清志朗さん、惜しい人を亡くしました。
昨日は昔から知っているお客さんや、対バンのひかるとゆうじからは「ヴァーストが懐かしい」と言われなんとも妙な気分。
結局この無茶な発声法が俺の俺たる所以になっているのかと、今更ながら青き日の蛮行に恐ろしくなってくる。
荒井ヒカルは以前と変わらず、いい声で堂々とポップなメロディーを歌い上げていて、ああこの感じこの感じと懐かしかった、と言ったら本人に怒られるだろうか。
あとMC中、キーボードのゆうじクンが絶妙のツッコミを入れるもんだからかえって光の失速MCがいい感じに転んでいた。なるほど、やはりプロデューサー気質だと納得。
その後朝まで呑むとは......。しかしそのおかげで新しい動きが生まれそうな...まあそれは決まったら動きます。
で、11月28日に同じく日吉NAPで弾き語りライブをやります。今度は30分だけど、濃いいもんにするのでお近くの方、興味がある方、是非覚えておいていただけるとありがたい。
さて、次に迫っているのは久々のキョドルト・ヴァレルのライブです。代々木ブーガルーにて10月29日、ド平日ですがいい酩酊具合でラフでブルージーなロックを奏でるので是非是非お越しくださいな。
どうも昔から、恋人とかじゃないんだけどなんとなくいいな〜って思ってる女の人から何気ない会話の中で「今日生理なの」とよく言われる。いきなり言うのもなんなんだけど(笑)。
別にそれを言われたからって顔を赤らめて黙るほどウブではないけれど、昭和の保健教育を受けた身としてはやはり一瞬「何を言い出すの?」とは思ってしまう。いや、引くわけではないけれど。
あれかね、女の人は自分がナウ・オン・セイリだということを男に話すことには別に何のためらいもないのだろうか?
はたまた、こっちが相手に抱いている下心に、冷や水を浴びせるために敢えてそんなことを言うのだろうか?
あるいは、俺が元来「下心を抱いている相手からそれを告げられることが多い」というわけのわからない星の下に生まれたのか?
と、昨日そんなことがあったんでつい考えてしまった。どうなんでしょ?
そんな私は今日ライブです。どうもトップバッターらしくて19時からの出番です。
10/22(Thu) Nap 50min LIVE!!
OP18:30/ST19:00 1円.500(D別)
出演者:高瀬大介 荒井光 坂本三嘉
お問い合わせ(担当:竹村) <お電話での受付時間16:00〜23:00>
TEL : 045-561-8872 FAX : 045-561-8872 or 045-383-8348
〒223-0062 横浜市港北区日吉本町1-4-25-B1(中央通り先ABCマート右折、郵便局傍)
.http://www.nap01.com/
時間と興味と多少のお金がある人はぜひぜひ遊びに来てください。お待ちしております。
別にそれを言われたからって顔を赤らめて黙るほどウブではないけれど、昭和の保健教育を受けた身としてはやはり一瞬「何を言い出すの?」とは思ってしまう。いや、引くわけではないけれど。
あれかね、女の人は自分がナウ・オン・セイリだということを男に話すことには別に何のためらいもないのだろうか?
はたまた、こっちが相手に抱いている下心に、冷や水を浴びせるために敢えてそんなことを言うのだろうか?
あるいは、俺が元来「下心を抱いている相手からそれを告げられることが多い」というわけのわからない星の下に生まれたのか?
と、昨日そんなことがあったんでつい考えてしまった。どうなんでしょ?
そんな私は今日ライブです。どうもトップバッターらしくて19時からの出番です。
10/22(Thu) Nap 50min LIVE!!
OP18:30/ST19:00 1円.500(D別)
出演者:高瀬大介 荒井光 坂本三嘉
お問い合わせ(担当:竹村) <お電話での受付時間16:00〜23:00>
TEL : 045-561-8872 FAX : 045-561-8872 or 045-383-8348
〒223-0062 横浜市港北区日吉本町1-4-25-B1(中央通り先ABCマート右折、郵便局傍)
.http://www.nap01.com/
時間と興味と多少のお金がある人はぜひぜひ遊びに来てください。お待ちしております。
ライブ告知、と銘打って日記を書けば興味のない人はスルーしてくれるでしょう。と、いきなり卑屈になってるけれど(笑)、明後日弾き語りライブ、結構長丁場のやつを久々にやります。
10/22(Thu) Nap 50min LIVE!!
OP18:30/ST19:00 1円.500(D別)
出演者:高瀬大介 荒井光 坂本三嘉
お問い合わせ(担当:竹村) <お電話での受付時間16:00〜23:00>
TEL : 045-561-8872 FAX : 045-561-8872 or 045-383-8348
〒223-0062 横浜市港北区日吉本町1-4-25-B1(中央通り先ABCマート右折、郵便局傍)
.http://www.nap01.com/
時間と興味と多少のお金がある人はぜひぜひ遊びに来てください。お待ちしております。
10/22(Thu) Nap 50min LIVE!!
OP18:30/ST19:00 1円.500(D別)
出演者:高瀬大介 荒井光 坂本三嘉
お問い合わせ(担当:竹村) <お電話での受付時間16:00〜23:00>
TEL : 045-561-8872 FAX : 045-561-8872 or 045-383-8348
〒223-0062 横浜市港北区日吉本町1-4-25-B1(中央通り先ABCマート右折、郵便局傍)
.http://www.nap01.com/
時間と興味と多少のお金がある人はぜひぜひ遊びに来てください。お待ちしております。
今年は来日して何周年て言うキリのいい数字でもないのに、ここ最近やけにビートルズの来日公演の映像をよく目にする。さっき「世界ふしぎ発見」でビートルズの来日を取り上げていたし、俺がよく買うレコードコレクターという雑誌でも「ビートルズ来日学」なんていう特集が始まっている。
なんかいっとき、ビデオでは長らく廃盤だったビートルズの武道館公演の映像がやっとDVD化されるなんてニュースをチラッと聞いたのだけど、現在そのような気配はまるでない。あれは幻聴だったのか?しかもテレビなんかでよく使われる映像があの出来野悪い6月30日バージョンではなく、出来の7月1日バージョンで、やっとファンにとっての長年の悲願である7月1日版の完全版が出るのか?とあらぬ期待を抱いてしまったではないか。どうなってんだ?
ところで例のリマスター盤の発売の効果でまたしてもビートルズブームが起こっていてファンながらちょっと恐ろしい。
アンソロジーが発表された90年代や、「ビートルズ1」という味も素っ気もないベスト盤が出たときも、世界中でチャートナンバー1を獲得してビートルズ熱が吹き荒れたけれど、今回のは格別に凄い。なんせ歴代のチャートにおける記録も今回の発売でいくつかが塗り替えられてビートルズが一位になったそうだ。マイケル・ジャクソンの死によっていくつか覆された記録もまたビートルズが抜き返したんじゃないのか?ここまで鉄板な商品も他にありえないよな。あまりにも凄すぎて辟易を通り越して笑ってしまう。
この騒ぎに便乗してといったら御幣があるけど、ここ最近ビートルズ関連の書籍が多く出版されている。改訂版も含めて5〜6種類は出ているようだ。どの雑誌見ても特集されてるし本当に笑ってしまうくらい凄いよなぁ。
個人的にはビートルズというのは客観的に聴いてきた音楽ではなく、個人の成長や体験と密接に関わりあって接してきたので、今更リマスター盤を聴こうが、本を読んで新たな情報が入ろうが「自分にとってのビートルズ」が刷新されるようなことはない。
しかしいくつか読みたい本もある(特にジェフエメリックによる「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」は読みたい)し、やっぱりいい環境で最新リマスターの迫力を体験はしてみたい。けどあのボックスセットは高けぇよ...。相変わらずアップルは弱みに付け込んで民衆から金を徴収するよな。損だけ資金がうなってんなら、めんどくさい権利関係をクリアして武道館公演とかハンブルクでの最初期のライブとかを正式発売しろよ。
以上、ビートルズファンの嘆き。
そういやそんなビートルズ関連の書籍の横にひっそりと平積みになってたのが、スライ・ストーンの評伝「スライ&ザ・ファミリーストーンの伝説 人生はサーカス 」。やはり気になって少し立ち読みした。今度金が入ったら買おう。
近年ははリユニオンツアーをやったり、その流れで来日公演をやったり、はたまたあの伝説となっているウッドストック・フェスティバルでのライブ盤が出たりとかつてなくすスライ近辺が盛り上がっているけど、やはり気になるのが以前日記にも書いたスライの不遇時代に関する事実をまとめたドキュメンタリー映画の存在だ。あれから全然続報が耳に入ってこないのだけれどどうなったんだろうか?結構本気で観たいんだけれど...。
そしてそのスライ本の横でまるで美術書のようにデカデカと鎮座ましていた本がレッド・ツェッペリンのデビュー40周年を記念して出された豪華本だ。しかもこの本うを買ったら抽選でメンバーのサインが書かれたギターがプレゼントされるらしい。凄い商売してるなぁ。中身は殆どが見たことのある写真だったけれど、やはりこのでかさで見ると迫力が違う。当時のライブイベントのポスターなんかもカラーで収録されていて、本当に美術書としても価値がありそう。しかもこのでかさで4000円と比較的リーズナブル。感心したんでひとつ貼っとこ。
Led Zeppelin - The Song Remains the Same - LA Forum 1977
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/mJeF5MuQB2g]
個人的には数あるボンゾの名演の中でも屈指の出来だと思うテイク。殆どドラムソロみたいな曲じゃねぇかと呆れてしまう。
しかしこの奇跡の名演がいかにして起きたのかのエピソードを知ったときは笑ってしまった。
この前日のライブ前、ボンゾはバナナを食いすぎて腹を下し体調最悪の状態でライブに挑んだという。結果BPMはむちゃくちゃ、ミスの連続、グルーヴがないえらく貧弱なプレイに終始したという。その日のライブの演奏をぶー取れ具で聴いたことがあるけれど、確かにそのエピソードを知っているから笑って聞いてられるけれど、どっちにしたって大ハズレのブートでしかないような最悪の出来だ。
で、翌日であるこのライブでは、前日の不出来の名誉挽回とメンバーに対するけじめもあって、ライブのオープニングナンバーであるこの曲からいきなりレッドゾーンに突入。殆どドラムソロ状態。よくジミー・ペイジもジョン・ポール・ジョーンズもこんなたがが外れたような狂った暴走戦車についていってるよなぁ。さすが最強のバンドだよ。
と、徒然なるままに書いてみました。
なんかいっとき、ビデオでは長らく廃盤だったビートルズの武道館公演の映像がやっとDVD化されるなんてニュースをチラッと聞いたのだけど、現在そのような気配はまるでない。あれは幻聴だったのか?しかもテレビなんかでよく使われる映像があの出来野悪い6月30日バージョンではなく、出来の7月1日バージョンで、やっとファンにとっての長年の悲願である7月1日版の完全版が出るのか?とあらぬ期待を抱いてしまったではないか。どうなってんだ?
ところで例のリマスター盤の発売の効果でまたしてもビートルズブームが起こっていてファンながらちょっと恐ろしい。
アンソロジーが発表された90年代や、「ビートルズ1」という味も素っ気もないベスト盤が出たときも、世界中でチャートナンバー1を獲得してビートルズ熱が吹き荒れたけれど、今回のは格別に凄い。なんせ歴代のチャートにおける記録も今回の発売でいくつかが塗り替えられてビートルズが一位になったそうだ。マイケル・ジャクソンの死によっていくつか覆された記録もまたビートルズが抜き返したんじゃないのか?ここまで鉄板な商品も他にありえないよな。あまりにも凄すぎて辟易を通り越して笑ってしまう。
この騒ぎに便乗してといったら御幣があるけど、ここ最近ビートルズ関連の書籍が多く出版されている。改訂版も含めて5〜6種類は出ているようだ。どの雑誌見ても特集されてるし本当に笑ってしまうくらい凄いよなぁ。
個人的にはビートルズというのは客観的に聴いてきた音楽ではなく、個人の成長や体験と密接に関わりあって接してきたので、今更リマスター盤を聴こうが、本を読んで新たな情報が入ろうが「自分にとってのビートルズ」が刷新されるようなことはない。
しかしいくつか読みたい本もある(特にジェフエメリックによる「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」は読みたい)し、やっぱりいい環境で最新リマスターの迫力を体験はしてみたい。けどあのボックスセットは高けぇよ...。相変わらずアップルは弱みに付け込んで民衆から金を徴収するよな。損だけ資金がうなってんなら、めんどくさい権利関係をクリアして武道館公演とかハンブルクでの最初期のライブとかを正式発売しろよ。
以上、ビートルズファンの嘆き。
そういやそんなビートルズ関連の書籍の横にひっそりと平積みになってたのが、スライ・ストーンの評伝「スライ&ザ・ファミリーストーンの伝説 人生はサーカス 」。やはり気になって少し立ち読みした。今度金が入ったら買おう。
近年ははリユニオンツアーをやったり、その流れで来日公演をやったり、はたまたあの伝説となっているウッドストック・フェスティバルでのライブ盤が出たりとかつてなくすスライ近辺が盛り上がっているけど、やはり気になるのが以前日記にも書いたスライの不遇時代に関する事実をまとめたドキュメンタリー映画の存在だ。あれから全然続報が耳に入ってこないのだけれどどうなったんだろうか?結構本気で観たいんだけれど...。
そしてそのスライ本の横でまるで美術書のようにデカデカと鎮座ましていた本がレッド・ツェッペリンのデビュー40周年を記念して出された豪華本だ。しかもこの本うを買ったら抽選でメンバーのサインが書かれたギターがプレゼントされるらしい。凄い商売してるなぁ。中身は殆どが見たことのある写真だったけれど、やはりこのでかさで見ると迫力が違う。当時のライブイベントのポスターなんかもカラーで収録されていて、本当に美術書としても価値がありそう。しかもこのでかさで4000円と比較的リーズナブル。感心したんでひとつ貼っとこ。
Led Zeppelin - The Song Remains the Same - LA Forum 1977
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/mJeF5MuQB2g]
個人的には数あるボンゾの名演の中でも屈指の出来だと思うテイク。殆どドラムソロみたいな曲じゃねぇかと呆れてしまう。
しかしこの奇跡の名演がいかにして起きたのかのエピソードを知ったときは笑ってしまった。
この前日のライブ前、ボンゾはバナナを食いすぎて腹を下し体調最悪の状態でライブに挑んだという。結果BPMはむちゃくちゃ、ミスの連続、グルーヴがないえらく貧弱なプレイに終始したという。その日のライブの演奏をぶー取れ具で聴いたことがあるけれど、確かにそのエピソードを知っているから笑って聞いてられるけれど、どっちにしたって大ハズレのブートでしかないような最悪の出来だ。
で、翌日であるこのライブでは、前日の不出来の名誉挽回とメンバーに対するけじめもあって、ライブのオープニングナンバーであるこの曲からいきなりレッドゾーンに突入。殆どドラムソロ状態。よくジミー・ペイジもジョン・ポール・ジョーンズもこんなたがが外れたような狂った暴走戦車についていってるよなぁ。さすが最強のバンドだよ。
と、徒然なるままに書いてみました。
昨夜の「ブラタモリ」、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%BF%E3%83%A2%E3%83%AA
は二子玉川の特集だった。近所だし好きな街なのでとても興味深かったけれど、やはり電車話に熱がこもってしまうのがタモさんらしくていいなぁ。ほとんどタモリ倶楽部と同じノリだ。それにしても昔は都電や路面電車が走ってたとはね。
昭和44年ころのショッピングモール街開発当初や開発前の農村地帯みたいな風景の歴史的な写真、はたまた大正時代の川沿いの風景なんかが紹介されてワクワクした。
近所に行けば分かるのだけれど、今二子玉川は再開発の真っ最中で、いくつものビルが建設中だったり、駅が改装中だったり、近隣住民による再開発反対や河川敷工事反対のアジ立て看板があったりしてりしてなかなかにゴチャゴチャしている。
しかし住民の癒しスポットである河川敷は、以前よりも緑は減ったが広々とした空間になって、これはこれでいい。街は変わっていくのだから。そんな歴史の積み重ねがあるから時がたてば感慨もひとしおなのだ。
それにしてもニコタマ側の河川敷はいいとして、多摩川をはさんだ二子新地側の河川敷はどうも汚い。休日となれば馬鹿大学生がピクニックやってやがって、やるのはいいんだけれどゴミだらけにしやがってよぉ。ちゃんと片付けろよ。しかも多摩川をまたぐ橋の歩道を並んで歩きやがって、チャリンコの通行の邪魔になってしょうがない。一列で歩けってんだ。と、番組には関係ないけれどね。
ちなみに再放送があるんで興味のある方はどうぞ。
総合 10月22日(木) 午後4時05分 〜 4時50分 「二子玉川」 。別にNHKのまわしもんじゃありません。
これまたちなみにだけど、付き添いのNHKアナウンサーの久保田祐佳さんはタモリがおっぱい星人だということを考慮してか、なかなかのいい武器をお持ちでいらっしゃるようです(笑)。
昔の街の風景と今の街の風景を比較して見てみるっていう企画はなんだか昔から好きで、昭和の日本映画を好きになった理由もそういうところが大きい。
特に小津安二郎監督や成瀬巳喜夫監督の作品は昭和20年代から30年代にかけての東京都内や郊外の風景がよく出てくるので、たとえそこで見られる風景がどこであるか特定できなくても「かつてはあったけれどもう無い景色の貴重な記録」として感慨深く観ることが出来る。別に子供の頃から東京とか神奈川に住んでいたわけではないから懐かしくは無いのだけれど、個人的な郷愁とはまた別の、妙なノスタルジーがある。
とそんなことを思ってしまうのも「東京人」という雑誌の最新刊はそんな特集が組まれていたりするからだ。
http://www.toshishuppan.co.jp/tokyojin.html
なんとあの大瀧詠一さんが御大本人の写真付でこの雑誌に登場しているのだ。
大瀧さんが成瀬巳喜夫監督が好きで、また古き日本映画をそういう観方でも楽しんでいるのは知っていたので、この特集にはもってこいの人材なのだけれど、久々のメディア登場がこういう企画だなんて相変わらず飄々としていて好きだ。
ちなみに掲載されている大瀧さんのプロフィールが笑えた。
「現在は自らを「生活家」とし、
働いてはいないが遊んではいない、
引いてはいるが籠もってはいない、と語る。」
らしい(笑)。以前は自分の肩書きを「勉強家」としていたけれど、それすらも超越して「生活家」とは...。相変わらず含蓄が深い。あくまでも「音楽家」とは名乗らないんだな。
ところで最近始まった深夜番組である「深夜食堂」が面白い。「あらびき団」を観たチャンネルをあとそのままにしていたらいきなり始まった番組だった。
http://www.meshiya.tv/intro/
夜の新宿ゴールデン街のちょっとうらぶれた空気感が伝わってくるような質感の画といい、良質な映画っぽいタイム感の演出といい、一癖もふた癖もある役者陣といい、これはただの深夜ドラマではないなと思っていたら、やはり監督は松岡錠司(最近では「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が一番有名か)だった。
深夜番組のドラマなのになんか異様に力が入っているなぁ。いや作品自体はとてもゆっくりと時間が流れていくようなリラックスした番組なんだけれど、画にしっかりと確かな力がある。視聴率低迷と制作費削減が叫ばれるTBSにあって、まるでこの食堂のように深夜にひっそりと良質な番組が存在しているのが嬉しい。これからが楽しみだ。
なんだかんだ最近テレビがらみの文章ばかり書いているような気がするなぁ。別にテレビばかり観ているわけでもないんだけれどね。
テレビに限らず音楽でも映画でも漫画でも、いいものはこちらが意識して探さないとなかなか見つからないけど、本当に欲しているものはある日突然思いもよらないところから降ってきたりするんだから、やはり生きていることは面白い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%BF%E3%83%A2%E3%83%AA
は二子玉川の特集だった。近所だし好きな街なのでとても興味深かったけれど、やはり電車話に熱がこもってしまうのがタモさんらしくていいなぁ。ほとんどタモリ倶楽部と同じノリだ。それにしても昔は都電や路面電車が走ってたとはね。
昭和44年ころのショッピングモール街開発当初や開発前の農村地帯みたいな風景の歴史的な写真、はたまた大正時代の川沿いの風景なんかが紹介されてワクワクした。
近所に行けば分かるのだけれど、今二子玉川は再開発の真っ最中で、いくつものビルが建設中だったり、駅が改装中だったり、近隣住民による再開発反対や河川敷工事反対のアジ立て看板があったりしてりしてなかなかにゴチャゴチャしている。
しかし住民の癒しスポットである河川敷は、以前よりも緑は減ったが広々とした空間になって、これはこれでいい。街は変わっていくのだから。そんな歴史の積み重ねがあるから時がたてば感慨もひとしおなのだ。
それにしてもニコタマ側の河川敷はいいとして、多摩川をはさんだ二子新地側の河川敷はどうも汚い。休日となれば馬鹿大学生がピクニックやってやがって、やるのはいいんだけれどゴミだらけにしやがってよぉ。ちゃんと片付けろよ。しかも多摩川をまたぐ橋の歩道を並んで歩きやがって、チャリンコの通行の邪魔になってしょうがない。一列で歩けってんだ。と、番組には関係ないけれどね。
ちなみに再放送があるんで興味のある方はどうぞ。
総合 10月22日(木) 午後4時05分 〜 4時50分 「二子玉川」 。別にNHKのまわしもんじゃありません。
これまたちなみにだけど、付き添いのNHKアナウンサーの久保田祐佳さんはタモリがおっぱい星人だということを考慮してか、なかなかのいい武器をお持ちでいらっしゃるようです(笑)。
昔の街の風景と今の街の風景を比較して見てみるっていう企画はなんだか昔から好きで、昭和の日本映画を好きになった理由もそういうところが大きい。
特に小津安二郎監督や成瀬巳喜夫監督の作品は昭和20年代から30年代にかけての東京都内や郊外の風景がよく出てくるので、たとえそこで見られる風景がどこであるか特定できなくても「かつてはあったけれどもう無い景色の貴重な記録」として感慨深く観ることが出来る。別に子供の頃から東京とか神奈川に住んでいたわけではないから懐かしくは無いのだけれど、個人的な郷愁とはまた別の、妙なノスタルジーがある。
とそんなことを思ってしまうのも「東京人」という雑誌の最新刊はそんな特集が組まれていたりするからだ。
http://www.toshishuppan.co.jp/tokyojin.html
なんとあの大瀧詠一さんが御大本人の写真付でこの雑誌に登場しているのだ。
大瀧さんが成瀬巳喜夫監督が好きで、また古き日本映画をそういう観方でも楽しんでいるのは知っていたので、この特集にはもってこいの人材なのだけれど、久々のメディア登場がこういう企画だなんて相変わらず飄々としていて好きだ。
ちなみに掲載されている大瀧さんのプロフィールが笑えた。
「現在は自らを「生活家」とし、
働いてはいないが遊んではいない、
引いてはいるが籠もってはいない、と語る。」
らしい(笑)。以前は自分の肩書きを「勉強家」としていたけれど、それすらも超越して「生活家」とは...。相変わらず含蓄が深い。あくまでも「音楽家」とは名乗らないんだな。
ところで最近始まった深夜番組である「深夜食堂」が面白い。「あらびき団」を観たチャンネルをあとそのままにしていたらいきなり始まった番組だった。
http://www.meshiya.tv/intro/
夜の新宿ゴールデン街のちょっとうらぶれた空気感が伝わってくるような質感の画といい、良質な映画っぽいタイム感の演出といい、一癖もふた癖もある役者陣といい、これはただの深夜ドラマではないなと思っていたら、やはり監督は松岡錠司(最近では「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が一番有名か)だった。
深夜番組のドラマなのになんか異様に力が入っているなぁ。いや作品自体はとてもゆっくりと時間が流れていくようなリラックスした番組なんだけれど、画にしっかりと確かな力がある。視聴率低迷と制作費削減が叫ばれるTBSにあって、まるでこの食堂のように深夜にひっそりと良質な番組が存在しているのが嬉しい。これからが楽しみだ。
なんだかんだ最近テレビがらみの文章ばかり書いているような気がするなぁ。別にテレビばかり観ているわけでもないんだけれどね。
テレビに限らず音楽でも映画でも漫画でも、いいものはこちらが意識して探さないとなかなか見つからないけど、本当に欲しているものはある日突然思いもよらないところから降ってきたりするんだから、やはり生きていることは面白い。
ドラマ「相棒」の新相棒ミッチーはなかなか良いんではないか?ミッチーの演技がどうとかいうよりも、ああいう裏か表か分からない役柄を相棒に据えたというのが面白い。
それにしても岸辺一徳のあのヌッとした存在感は堪らないな。セリフの棒読み加減がとてもいい。
さてもうそろそろ三輪明宏さんがテレビで歌うぞ。正座して聴くべ。
それにしても岸辺一徳のあのヌッとした存在感は堪らないな。セリフの棒読み加減がとてもいい。
さてもうそろそろ三輪明宏さんがテレビで歌うぞ。正座して聴くべ。
こないだガジュマルさんがライブでうたっていた井上陽水の名曲「東京」を聴いていいなぁと思ったので、ちょっと検索してみたらいいものがあった。
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/oa5fpGE1rv4]
まさかビートルズの「ティル・ゼア・ワズ・ユー」が元ネタとは。タモリも呆れながら感心していたけれど、元ネタからの飛躍の仕方がとても素敵だ。そしてそれこそがセンスであり人となりであり才能というものだろう。
基本的には作曲というのは過去の人が作った楽曲を「自分ならこうする」と改作していくことだと思っている。
自分で無から有を生み出したと錯覚するのもいいかもしれないが、それよりもこれまでの人間が悪戦苦闘しながら進んできた諸行無常の海に、観念して身を投じるほうがアガペーに近づくと思う。何言ってんだ俺は?
あんまり理屈っぽく作っても観念地獄の醜態を晒すだけだけど、手垢にまみれたな循環コードに日記程度の小ネタをのせたようなものをライブなんかでたまに聴くと、眠たくなってしまう。
たとえ定番のコード進行やシンプルなメロディでも、過去の楽曲を研磨して自分なりに光らせたものでは、おのずと深みと奥行きが違ってくる。
かつて俺は自分がいかに過去のいろんな楽曲からかっぱらい、それを変形させて自分の曲であるかのように聴かせているかを暴露した「自己告発」なるラジオ番組風アルバムを作ったことがある。
自分の曲とそのネタ元になった楽曲を聴き比べながら解説していくという自虐的な内容を持った音源だ。
でも単なるネタばらしがしたかったわけでなく、素晴らしい音楽に感謝し、時には否定し、感じたままに、あるいは熟考しながら曲を作ってきたことを告白し、これからもそうやってもがいていくことを宣言したようなアルバムだ。やはり自分の曲を聴いてその源流に流れるものを感じ取ってくれて、同じようにその音楽から感動を分かち合えたらとても嬉しい事だから、そんなものを作った。
忌野清志郎の晩年の曲に「オーティスが教えてくれた」という曲がある。自分にとってのヒーローであるオーティス・レディングをリスペクトする曲であり、オーティス定番のコード進行、フレーズ、ガッタガッタとオーティス節を入れながら、これがどこから聴いても清志郎の曲にしか聴こえない。
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/IgTSH8o5S20]
本当に音楽を愛していて、自分のヒーローにストレートに感謝の気持ちを歌にできるような人が、本当の曲を作れて本当の歌を歌えるんだと思っている。
そんな人間に少しでも近づきたくて、今日も曲を作り歌を歌う。そんな思いをライブで皆と共有したいと思って精一杯歌う。
22日は日吉NAPで弾き語りライブだ。今から楽しみだ。是非皆にも来てほしいと思う。
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/oa5fpGE1rv4]
まさかビートルズの「ティル・ゼア・ワズ・ユー」が元ネタとは。タモリも呆れながら感心していたけれど、元ネタからの飛躍の仕方がとても素敵だ。そしてそれこそがセンスであり人となりであり才能というものだろう。
基本的には作曲というのは過去の人が作った楽曲を「自分ならこうする」と改作していくことだと思っている。
自分で無から有を生み出したと錯覚するのもいいかもしれないが、それよりもこれまでの人間が悪戦苦闘しながら進んできた諸行無常の海に、観念して身を投じるほうがアガペーに近づくと思う。何言ってんだ俺は?
あんまり理屈っぽく作っても観念地獄の醜態を晒すだけだけど、手垢にまみれたな循環コードに日記程度の小ネタをのせたようなものをライブなんかでたまに聴くと、眠たくなってしまう。
たとえ定番のコード進行やシンプルなメロディでも、過去の楽曲を研磨して自分なりに光らせたものでは、おのずと深みと奥行きが違ってくる。
かつて俺は自分がいかに過去のいろんな楽曲からかっぱらい、それを変形させて自分の曲であるかのように聴かせているかを暴露した「自己告発」なるラジオ番組風アルバムを作ったことがある。
自分の曲とそのネタ元になった楽曲を聴き比べながら解説していくという自虐的な内容を持った音源だ。
でも単なるネタばらしがしたかったわけでなく、素晴らしい音楽に感謝し、時には否定し、感じたままに、あるいは熟考しながら曲を作ってきたことを告白し、これからもそうやってもがいていくことを宣言したようなアルバムだ。やはり自分の曲を聴いてその源流に流れるものを感じ取ってくれて、同じようにその音楽から感動を分かち合えたらとても嬉しい事だから、そんなものを作った。
忌野清志郎の晩年の曲に「オーティスが教えてくれた」という曲がある。自分にとってのヒーローであるオーティス・レディングをリスペクトする曲であり、オーティス定番のコード進行、フレーズ、ガッタガッタとオーティス節を入れながら、これがどこから聴いても清志郎の曲にしか聴こえない。
[埋込みオブジェクト:http://www.youtube.com/v/IgTSH8o5S20]
本当に音楽を愛していて、自分のヒーローにストレートに感謝の気持ちを歌にできるような人が、本当の曲を作れて本当の歌を歌えるんだと思っている。
そんな人間に少しでも近づきたくて、今日も曲を作り歌を歌う。そんな思いをライブで皆と共有したいと思って精一杯歌う。
22日は日吉NAPで弾き語りライブだ。今から楽しみだ。是非皆にも来てほしいと思う。
昨日NHKで矢沢永吉の60歳記念ドームコンサートのドキュメントをやっていた。
特に永ちゃんのファンというわけではないのだけれど、あの圧倒的な存在感とテンション、そして声量と歌唱力、完璧すぎるくらい完璧だ。特にファンでもない俺のような人間にさえそう思わせてしまうところが、スーパースターのスーパースターたるゆえんだろう。
あと、よく物真似されるあの独特の永ちゃん節というかあの身振り手振りと喋り方。
あれもまあ当然芸風からくるものかもしれないけれど、あのテンションを支えているのは決して「ロックンロール馬鹿一代的」なものではなくて、高度な音楽性、アレンジ能力、自己プロデュース能力、知性、ユーモアに裏打ちされたもので、それは実に緻密に練り上げられたアレンジやステージアクション、またはストイックなリハーサル風景から充分伺える。
思いっきりシャウトし続けているのにその発声やピッチ、ブレスのタイミングまで完璧にコントロールしているのがありありとわかるのだ。単なる気分だけの「魂のシャウト」ではないのだ。どんだけの鍛錬を積み重ねてきたのだろうと空恐ろしくなる。
ゲストに出てきた氷室恭介に比べての圧倒的な声量、甲本ヒロトとなんら引けをとらない声の抜けのよさ、本当に60歳なのか?
歌といいステージアクションといいあんな60歳は世界的に見てもいないと思う。永ちゃんが名前を挙げていたミック・ジャガーでさえ「歌」ということに関してはずいぶん前から残念な省エネスタイルで歌っている。
個人的な心の琴線に触れるタイプの音楽ではないけれど、「本当に凄いもの」を感じさせてくれる数少ないアーティストだ、矢沢永吉という人は。
特に永ちゃんのファンというわけではないのだけれど、あの圧倒的な存在感とテンション、そして声量と歌唱力、完璧すぎるくらい完璧だ。特にファンでもない俺のような人間にさえそう思わせてしまうところが、スーパースターのスーパースターたるゆえんだろう。
あと、よく物真似されるあの独特の永ちゃん節というかあの身振り手振りと喋り方。
あれもまあ当然芸風からくるものかもしれないけれど、あのテンションを支えているのは決して「ロックンロール馬鹿一代的」なものではなくて、高度な音楽性、アレンジ能力、自己プロデュース能力、知性、ユーモアに裏打ちされたもので、それは実に緻密に練り上げられたアレンジやステージアクション、またはストイックなリハーサル風景から充分伺える。
思いっきりシャウトし続けているのにその発声やピッチ、ブレスのタイミングまで完璧にコントロールしているのがありありとわかるのだ。単なる気分だけの「魂のシャウト」ではないのだ。どんだけの鍛錬を積み重ねてきたのだろうと空恐ろしくなる。
ゲストに出てきた氷室恭介に比べての圧倒的な声量、甲本ヒロトとなんら引けをとらない声の抜けのよさ、本当に60歳なのか?
歌といいステージアクションといいあんな60歳は世界的に見てもいないと思う。永ちゃんが名前を挙げていたミック・ジャガーでさえ「歌」ということに関してはずいぶん前から残念な省エネスタイルで歌っている。
個人的な心の琴線に触れるタイプの音楽ではないけれど、「本当に凄いもの」を感じさせてくれる数少ないアーティストだ、矢沢永吉という人は。
昨日は風の強い日だった。風の強い日は好きだ。向かい風はその風にもたれるように歩けばいいし、追い風のときは少しだけ身体が浮いてるような感覚が心地いい。
昨日の午後のえらく青かった晴天の空も好きだ。なんで青という色はかくも人を穏やかにさせたり、あるいは切なくさせるのだろう。「晴〜れた空〜そ〜よぐ風〜」というなんの他愛も無い昭和歌謡の歌詞が、その行間も含めて訳もなく納得できてしまうような晴天だった。
その前夜は豪雨だった。これはこれで好きだ。大気中の不穏な分子が一旦沈静化されるようで気分がいい。雨上がりのひんやりとした深夜なんてのも散歩するにはもってこいのシチュエーションで、そんな時に河川敷かなんかを歩いているとえらくセンチメンタルになる。
天気や自然現象というのは人の心に大きく影響する。俺は特に左右されやすい。
雨や風をテーマに持ってきて作詞をすることは殆ど無いけれど、そんな自然現象に促されて作詞や作曲をすることは多々ある。
今日のように風の強い日なんて特にそんな気になる。そのまんまな「風の強い日」という曲を作ったこともある。
さてそんな自然や天候に促されたわけでもないが、最近までまたしても曲を作っていた。
今年の8月に作り上げた自作アルバムにも飽きたしってわけでもあるけれど、もう新たなものを作りたくなってしまった。
良くも悪くも飽きっぽいもんで、生んだら生みっぱなし、あんまり育てないという悪癖全開だ。
すでにアルバムを作れそうな分量は出来ているのですぐにでも取り掛かりたいのだけれど、いかんせん金と時間が無い。いや、時間は作れるが金はなかなか作れない。しかも今までやらなかった試みをやってみたいし、前回よりももっとじっくり丁寧に丁寧に工夫して乱暴な音を作りたいので、あまりあせらず自分の財政状況も様子を見ながら、今年いっぱい、あるいは来年頭までかけて納得のいくものを作りたいなぁと思っております。
なので今月のライブを終えたらしばらくお篭もりするつもりでございます。まあ気まぐれだから誘われりゃ気軽に弾き語りライブくらいはやるだろうけど、今のところは今月のライブで今年は終わりにしようと思っているのですよ。
なので時間がある人は今月のライブに遊びに来てください(笑)。
もったいつけてんじゃねぇ!と言われそうな恥ずかしく屈折した呼びかけです(笑)。
ということで22日に日吉のNAPというところで弾き語りのライブ。
29日に代々木ブーガルーでキョドルト・ヴァレルのライブがあります。詳細が分かったら随時のっけます。
そんなこといいながら11月は3本くらいライブやったりして。気まぐれなもんで。風の強い日はその風向きしだいで気持ちも変わるよ。
昨日の午後のえらく青かった晴天の空も好きだ。なんで青という色はかくも人を穏やかにさせたり、あるいは切なくさせるのだろう。「晴〜れた空〜そ〜よぐ風〜」というなんの他愛も無い昭和歌謡の歌詞が、その行間も含めて訳もなく納得できてしまうような晴天だった。
その前夜は豪雨だった。これはこれで好きだ。大気中の不穏な分子が一旦沈静化されるようで気分がいい。雨上がりのひんやりとした深夜なんてのも散歩するにはもってこいのシチュエーションで、そんな時に河川敷かなんかを歩いているとえらくセンチメンタルになる。
天気や自然現象というのは人の心に大きく影響する。俺は特に左右されやすい。
雨や風をテーマに持ってきて作詞をすることは殆ど無いけれど、そんな自然現象に促されて作詞や作曲をすることは多々ある。
今日のように風の強い日なんて特にそんな気になる。そのまんまな「風の強い日」という曲を作ったこともある。
さてそんな自然や天候に促されたわけでもないが、最近までまたしても曲を作っていた。
今年の8月に作り上げた自作アルバムにも飽きたしってわけでもあるけれど、もう新たなものを作りたくなってしまった。
良くも悪くも飽きっぽいもんで、生んだら生みっぱなし、あんまり育てないという悪癖全開だ。
すでにアルバムを作れそうな分量は出来ているのですぐにでも取り掛かりたいのだけれど、いかんせん金と時間が無い。いや、時間は作れるが金はなかなか作れない。しかも今までやらなかった試みをやってみたいし、前回よりももっとじっくり丁寧に丁寧に工夫して乱暴な音を作りたいので、あまりあせらず自分の財政状況も様子を見ながら、今年いっぱい、あるいは来年頭までかけて納得のいくものを作りたいなぁと思っております。
なので今月のライブを終えたらしばらくお篭もりするつもりでございます。まあ気まぐれだから誘われりゃ気軽に弾き語りライブくらいはやるだろうけど、今のところは今月のライブで今年は終わりにしようと思っているのですよ。
なので時間がある人は今月のライブに遊びに来てください(笑)。
もったいつけてんじゃねぇ!と言われそうな恥ずかしく屈折した呼びかけです(笑)。
ということで22日に日吉のNAPというところで弾き語りのライブ。
29日に代々木ブーガルーでキョドルト・ヴァレルのライブがあります。詳細が分かったら随時のっけます。
そんなこといいながら11月は3本くらいライブやったりして。気まぐれなもんで。風の強い日はその風向きしだいで気持ちも変わるよ。