2008年07月
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暑い暑いと言いながら、意外と夜は涼しい風が吹いている今日この頃。
昼間に渋谷をうろついていたら、渋谷の中でも最もHip Hop臭の強い地区でペインテッド・ヒロヒト発見。思わず脱力する。久し振りにこの人のことを頭が認識した。
帰りに家の近くでおしゃれな名前の店を発見。「ベルハウス」
何屋かと言えば早い話が立ち飲み屋だ。缶詰とか乾きもんとか適当な肴で焼酎とか冷酒を軽く1、2杯あおるとこだ。会社帰りにこういうとこで呑んでるおじさんて、なんか正しい酒飲みという気がする。いつか行ってみよう。
なんか身体が疲れているから半身浴でもしてグッタリするかな。夏場にわざわざダラダラ汗をかくのは中々いいもんだよ。夏バテ抑止になる。
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暑い暑いと言いながら、意外と夜は涼しい風が吹いている今日この頃。
昼間に渋谷をうろついていたら、渋谷の中でも最もHip Hop臭の強い地区でペインテッド・ヒロヒト発見。思わず脱力する。久し振りにこの人のことを頭が認識した。
帰りに家の近くでおしゃれな名前の店を発見。「ベルハウス」
何屋かと言えば早い話が立ち飲み屋だ。缶詰とか乾きもんとか適当な肴で焼酎とか冷酒を軽く1、2杯あおるとこだ。会社帰りにこういうとこで呑んでるおじさんて、なんか正しい酒飲みという気がする。いつか行ってみよう。
なんか身体が疲れているから半身浴でもしてグッタリするかな。夏場にわざわざダラダラ汗をかくのは中々いいもんだよ。夏バテ抑止になる。
雷とともにまさに「滝のような雨」が降ったので、つい外に出てうたれてしまった。
まあ滅多に無い事なので。少し気分がいい。
また夜をフラフラとしてしまうな。言葉探しの散歩。
まあ滅多に無い事なので。少し気分がいい。
また夜をフラフラとしてしまうな。言葉探しの散歩。
こないだやってた今年のフジテレビ27時間テレビは根幹に「ひょうきん族」があったのでつい気になってしまい。断片的ながら見た。やっぱひょうきん世代なもので。
さんまと紳介との絡みも無茶苦茶面白かったけれど、やっぱさんまとたけしのコンビは別格だなぁと思った。
特に久々にバラエティでやりたい放題やってたたけしは、近年稀に見るほどキテた。
結構大勢の芸人が出まくっててちょっとグダグダで収拾つかなくなってたうえに、地方の素人のクソ下らないコーナーがあったりして基本は27時間テレビ特有のカスバラエティ感満載だったけど、たけしが出てくるとなんか締まる。
やっぱたけしの、基本は無責任ながら一本キレた芸人っぷりはうちら世代には久しぶりにクルもんがあった。
深夜のさんまとのまったりトークも「あの頃」と変わらないし、番組最後の方の、さんまと岡村の車にペンキで無茶苦茶なアートを施すのもお約束ながら大爆笑してしまった。今田なんかたけしに車で轢かれてるし!アホな良識派からの苦情が殺到しそうなたけしの壊れっぷりが素敵で、久々にテレビ観ててスカッとした。80年台のバラエティってこんなんだったよなぁと思わず懐かしくなってしまい、まんまと番組の策略に載乗せられてしまった。
おまけに最後の最後に出てきたBegin の歌もほんとにスゲエ良くて、さんまですらウルウルきてたのに、歌が終わるやいなや、その歌を歌いながらたけしがタケちゃんマンのかっこして出てきてポン菓子爆発させてお涙頂戴ムードをぶっ壊すし、ひょうきんプロデューサー三宅が「今年でやめるから」という泣き落としで企画した今回の27時間テレビの最後の最後に「実はあと二年残留するんだぜ」ってぶっちゃけて、さんまとたけしと三宅で最後にひょうきん懺悔室の水かぶって終わるという、徹底的に80年代的な「くだらね〜」ってなノリで幕を閉じる。
うん、好きだ。SMAP連中が仕切るような薄ら寒い感動を呼ぶ27時間テレビよりはよっぽどいい。
やっぱ芸人たけしが好きだ。ヨーロッパ中にいる「監督北野武」ファン、所謂「キタニスト」達は、日本のバラエティでアホなメイクして海に飛び込んでいるたけしを、体中にペンキ塗りたくって車で暴走してるたけしを、どう見るんだろう?興味ある。
さんまと紳介との絡みも無茶苦茶面白かったけれど、やっぱさんまとたけしのコンビは別格だなぁと思った。
特に久々にバラエティでやりたい放題やってたたけしは、近年稀に見るほどキテた。
結構大勢の芸人が出まくっててちょっとグダグダで収拾つかなくなってたうえに、地方の素人のクソ下らないコーナーがあったりして基本は27時間テレビ特有のカスバラエティ感満載だったけど、たけしが出てくるとなんか締まる。
やっぱたけしの、基本は無責任ながら一本キレた芸人っぷりはうちら世代には久しぶりにクルもんがあった。
深夜のさんまとのまったりトークも「あの頃」と変わらないし、番組最後の方の、さんまと岡村の車にペンキで無茶苦茶なアートを施すのもお約束ながら大爆笑してしまった。今田なんかたけしに車で轢かれてるし!アホな良識派からの苦情が殺到しそうなたけしの壊れっぷりが素敵で、久々にテレビ観ててスカッとした。80年台のバラエティってこんなんだったよなぁと思わず懐かしくなってしまい、まんまと番組の策略に載乗せられてしまった。
おまけに最後の最後に出てきたBegin の歌もほんとにスゲエ良くて、さんまですらウルウルきてたのに、歌が終わるやいなや、その歌を歌いながらたけしがタケちゃんマンのかっこして出てきてポン菓子爆発させてお涙頂戴ムードをぶっ壊すし、ひょうきんプロデューサー三宅が「今年でやめるから」という泣き落としで企画した今回の27時間テレビの最後の最後に「実はあと二年残留するんだぜ」ってぶっちゃけて、さんまとたけしと三宅で最後にひょうきん懺悔室の水かぶって終わるという、徹底的に80年代的な「くだらね〜」ってなノリで幕を閉じる。
うん、好きだ。SMAP連中が仕切るような薄ら寒い感動を呼ぶ27時間テレビよりはよっぽどいい。
やっぱ芸人たけしが好きだ。ヨーロッパ中にいる「監督北野武」ファン、所謂「キタニスト」達は、日本のバラエティでアホなメイクして海に飛び込んでいるたけしを、体中にペンキ塗りたくって車で暴走してるたけしを、どう見るんだろう?興味ある。
dd593f70.JPG なんだか冴えない空だ。
人のエゴや理不尽な怒りを真に受けながら、本音で向き合えないもどかしさが日々続く。
心が疲弊していくのが分かる。色んな方法で失われたものを日々補充しているけれど、足りてない。
早いとこ戻らないと。
というわけで、8月22日に弾き語りをやります。6月にワイセッツでライブした新大久保クラブヴォイスでやります。
他にも出来るなら増やして行こうと思ってます。やっぱ人前に出てないと禁断症状が出てくる。
人と対峙するのなら自分の本音で向き合わないとね。おかしくなるわ。
ポールマッカートニーのライブビデオをぼ〜と観てたら、ちょっと感動した。
例によってポールのダークな面は排除され、綺麗ごとで固めたような典型的な「ポールマッカートニー像」丸出しのビデオなんだけど、やっぱステージに立つポールを見ていると、本当にこの人は人前に出るのが好きなんだなぁ、受けるためならなりふり構わずはしゃぐ事が何よりも好きなんだろうなぁと思った。
裏では色々エゴを撒き散らしてもお構いなしで回りは大変なんだろうけど、ステージに立ってヘフナーのベースを弾きシャウトし、時に涙ぐむポールの姿には問答無用の説得力がある。
老醜と言われようとも才能が枯渇したと言われようとも、ステージから降りることの出来ない業を背負い続けるポールマッカートニーは偉いと思った。
そのビデオ、後に離婚する悪妻とデレデレしてる姿もふんだんに盛り込まれていて、そのへんもなんか後先考えてなくていいなぁ。
人のエゴや理不尽な怒りを真に受けながら、本音で向き合えないもどかしさが日々続く。
心が疲弊していくのが分かる。色んな方法で失われたものを日々補充しているけれど、足りてない。
早いとこ戻らないと。
というわけで、8月22日に弾き語りをやります。6月にワイセッツでライブした新大久保クラブヴォイスでやります。
他にも出来るなら増やして行こうと思ってます。やっぱ人前に出てないと禁断症状が出てくる。
人と対峙するのなら自分の本音で向き合わないとね。おかしくなるわ。
ポールマッカートニーのライブビデオをぼ〜と観てたら、ちょっと感動した。
例によってポールのダークな面は排除され、綺麗ごとで固めたような典型的な「ポールマッカートニー像」丸出しのビデオなんだけど、やっぱステージに立つポールを見ていると、本当にこの人は人前に出るのが好きなんだなぁ、受けるためならなりふり構わずはしゃぐ事が何よりも好きなんだろうなぁと思った。
裏では色々エゴを撒き散らしてもお構いなしで回りは大変なんだろうけど、ステージに立ってヘフナーのベースを弾きシャウトし、時に涙ぐむポールの姿には問答無用の説得力がある。
老醜と言われようとも才能が枯渇したと言われようとも、ステージから降りることの出来ない業を背負い続けるポールマッカートニーは偉いと思った。
そのビデオ、後に離婚する悪妻とデレデレしてる姿もふんだんに盛り込まれていて、そのへんもなんか後先考えてなくていいなぁ。
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「ハクバの王子様」の最終巻が出てしまった。
作者の朔ユキ蔵は元々かなりアナーキーで病的な作家なので、最初はこの淡々と進む「普通」のラブストーリーをいつか根底からぶち壊すようなプログレでパンクなことをやらかすんじゃないかと期待していたけど、途中からこれは変化球ではなく真っ当に作者の画力と表現力だけで描ききる「普通」のストレートなラブストーリーなんだと理解してからは、変に根負けして「破綻」という逃げ道を選ばないことを願いつつ楽しみに読んでいた。
そしてこの度無事に「破綻」することなく「普通」にラブストーリーとして波乱ありつつハッピーエンドを迎えた。勿論満足だ。
ただひとつ思う事は、連載当初こそ何かやらかしそうな求心力の強いタッチだったのに、どんどん油っ気が抜けて非常にはかない絵になっていった事。
ひょっとしたら作者としては「破綻」に向かう不穏な下心があったにもかかわらず、そちらへ行かせたくないという読者の要求を無意識のうちに感じてしまい、一気にアナーキーな作家的モチベーションが下がってしまったのではなかろうか、ある意味で投げてしまい後は登場人物や設定状況が向かうべきところへ作家を向かわせてしまい不抜けな状態なまま最後を迎えたのではないか、と下らない事を邪推してしまった。
それくらい連載後半はよくも悪くもそのタッチから自我や生命力が無くなっていき、人間自体を俯瞰で観ているような「抜けた」印象を強く残していた。
それでもしっかりと最後まで読み切らせる力があるのだからこの作者の潜在的な力は凄い。
とまあこういったストーリーものの漫画はいつの時代も素晴らしいものがあるのだが、ことギャグ漫画に関しては中々素晴らしいものに巡り合えない。
現在最も受けているギャグ漫画を理解出来るか出来ないかで、漫画に対して「現役」かどうかを決めるくらいギャグ漫画至上主義の俺としては結構由々しき事態だ。
90年代「稲中卓球部」でひたすらドライに先鋭的なギャグを突きつめたあと、どんどん閉鎖的で自意識の円環作業を繰り返している古谷実は当分ギャグには戻らないだろうし、「スター学園」で殆ど即興漫才のような無責任なギャグを、後先考えない展開のまま強引に完成させたすぎむらしんいちも最近はギャグをやってない。
「すごいよ!マサルさん」にキュピーンとキタのも結構前のことだなぁ...。
なんか新しいギャグ漫画でコレは凄い!ってやつないかいね?お勧めがあったら教えて下さい、といきなり話かけてみる。
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「ハクバの王子様」の最終巻が出てしまった。
作者の朔ユキ蔵は元々かなりアナーキーで病的な作家なので、最初はこの淡々と進む「普通」のラブストーリーをいつか根底からぶち壊すようなプログレでパンクなことをやらかすんじゃないかと期待していたけど、途中からこれは変化球ではなく真っ当に作者の画力と表現力だけで描ききる「普通」のストレートなラブストーリーなんだと理解してからは、変に根負けして「破綻」という逃げ道を選ばないことを願いつつ楽しみに読んでいた。
そしてこの度無事に「破綻」することなく「普通」にラブストーリーとして波乱ありつつハッピーエンドを迎えた。勿論満足だ。
ただひとつ思う事は、連載当初こそ何かやらかしそうな求心力の強いタッチだったのに、どんどん油っ気が抜けて非常にはかない絵になっていった事。
ひょっとしたら作者としては「破綻」に向かう不穏な下心があったにもかかわらず、そちらへ行かせたくないという読者の要求を無意識のうちに感じてしまい、一気にアナーキーな作家的モチベーションが下がってしまったのではなかろうか、ある意味で投げてしまい後は登場人物や設定状況が向かうべきところへ作家を向かわせてしまい不抜けな状態なまま最後を迎えたのではないか、と下らない事を邪推してしまった。
それくらい連載後半はよくも悪くもそのタッチから自我や生命力が無くなっていき、人間自体を俯瞰で観ているような「抜けた」印象を強く残していた。
それでもしっかりと最後まで読み切らせる力があるのだからこの作者の潜在的な力は凄い。
とまあこういったストーリーものの漫画はいつの時代も素晴らしいものがあるのだが、ことギャグ漫画に関しては中々素晴らしいものに巡り合えない。
現在最も受けているギャグ漫画を理解出来るか出来ないかで、漫画に対して「現役」かどうかを決めるくらいギャグ漫画至上主義の俺としては結構由々しき事態だ。
90年代「稲中卓球部」でひたすらドライに先鋭的なギャグを突きつめたあと、どんどん閉鎖的で自意識の円環作業を繰り返している古谷実は当分ギャグには戻らないだろうし、「スター学園」で殆ど即興漫才のような無責任なギャグを、後先考えない展開のまま強引に完成させたすぎむらしんいちも最近はギャグをやってない。
「すごいよ!マサルさん」にキュピーンとキタのも結構前のことだなぁ...。
なんか新しいギャグ漫画でコレは凄い!ってやつないかいね?お勧めがあったら教えて下さい、といきなり話かけてみる。
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今日は高尾山に登った。友達が作った私設登山部に滑り込み参加という形で混ぜてもらった。
日頃の下らねぇ憂さを晴らしたかったのと、昨日観たトトロの様に緑の中に己の存在を投げ出したかったので無理矢理にでも参加したかった。
競い合うスポーツとかはあまり好きではないが、散歩とか登山とか地味に体動かして汗かくのは好きだ。いつかお遍路はしてみようかと思っている。
山はいいよにゃ〜。変な植物にも出会えたし、眩し過ぎる緑を堪能したし、いい空気を吸った。
下山して高尾蕎麦を手繰り、風呂にも入り、すっかり健康的な精神状態になったので、インドア派の自分とのバランスを取るために今から自部屋に自らを軟禁して言葉を手繰ろうか。いや、今日はいっそのこと多摩川独演会か...。
話は代わるが、ぶーやんのところで読んだ「べしゃり暮らし」という漫画はホントに面白れーな。前から気になってた漫画だけど、まとめて読んだら一気にキた。森田まさのりは凄い才能ある人なんだなぁ。ジャンプ系列の漫画は普段あまり読まないけれど、やはり多くの人の要望に応えなければいけない立場にいる人の表現は凄みが違う。最近は以前にも増してその凄みを受けとりたくて、そういうマスを相手にしている表現を偏って求めている。
マイナーでマニアックなモノが嫌いなわけじゃないし、その場所でしか表現出来ない某かを抱えている人はそれはそれで素晴らしいけど、「人に受けなければ何もなかったのと同じだ」という、一見「表現」にとっては「不純」とも思えるような「真に純粋な心」を持った人は本当に美しいとつくづく思った。
この人もそうだし、宮崎駿もそうだし、優れた表現者は全てそうだけど、「人に何かを伝えたい」という根源的なモノをつかんでいたら、どんなに行き過ぎたり飛躍し過ぎて時に袋小路に陥っても、最終的にはハッキリとその人の心は伝わっていくものだと思う。
コレとコレとこの要素が入ってたら受けるんでしょ、というニヒルなスタンスから作られたものは心に何の引っ掻き傷も残さず消えて行く。
「心」というのは、体のどこかにある器官ではなく、目に見えない何かだからいつまでたってもよく分からないモノだし、一生かかっても探せるモノだ。音楽と一緒だ。音なんて物質的には何の価値もない単なる空気の振動なのに、そこには人間の心という訳の分からない素晴らしいモノを乗せることが出来る。
漫画でも映画でも、本当に心が入った素晴らしいモノには「音楽」を感じる。
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今日は高尾山に登った。友達が作った私設登山部に滑り込み参加という形で混ぜてもらった。
日頃の下らねぇ憂さを晴らしたかったのと、昨日観たトトロの様に緑の中に己の存在を投げ出したかったので無理矢理にでも参加したかった。
競い合うスポーツとかはあまり好きではないが、散歩とか登山とか地味に体動かして汗かくのは好きだ。いつかお遍路はしてみようかと思っている。
山はいいよにゃ〜。変な植物にも出会えたし、眩し過ぎる緑を堪能したし、いい空気を吸った。
下山して高尾蕎麦を手繰り、風呂にも入り、すっかり健康的な精神状態になったので、インドア派の自分とのバランスを取るために今から自部屋に自らを軟禁して言葉を手繰ろうか。いや、今日はいっそのこと多摩川独演会か...。
話は代わるが、ぶーやんのところで読んだ「べしゃり暮らし」という漫画はホントに面白れーな。前から気になってた漫画だけど、まとめて読んだら一気にキた。森田まさのりは凄い才能ある人なんだなぁ。ジャンプ系列の漫画は普段あまり読まないけれど、やはり多くの人の要望に応えなければいけない立場にいる人の表現は凄みが違う。最近は以前にも増してその凄みを受けとりたくて、そういうマスを相手にしている表現を偏って求めている。
マイナーでマニアックなモノが嫌いなわけじゃないし、その場所でしか表現出来ない某かを抱えている人はそれはそれで素晴らしいけど、「人に受けなければ何もなかったのと同じだ」という、一見「表現」にとっては「不純」とも思えるような「真に純粋な心」を持った人は本当に美しいとつくづく思った。
この人もそうだし、宮崎駿もそうだし、優れた表現者は全てそうだけど、「人に何かを伝えたい」という根源的なモノをつかんでいたら、どんなに行き過ぎたり飛躍し過ぎて時に袋小路に陥っても、最終的にはハッキリとその人の心は伝わっていくものだと思う。
コレとコレとこの要素が入ってたら受けるんでしょ、というニヒルなスタンスから作られたものは心に何の引っ掻き傷も残さず消えて行く。
「心」というのは、体のどこかにある器官ではなく、目に見えない何かだからいつまでたってもよく分からないモノだし、一生かかっても探せるモノだ。音楽と一緒だ。音なんて物質的には何の価値もない単なる空気の振動なのに、そこには人間の心という訳の分からない素晴らしいモノを乗せることが出来る。
漫画でも映画でも、本当に心が入った素晴らしいモノには「音楽」を感じる。
ちきしょう、トトロのおなかに乗りたい!ネコバスに乗りたい!
宮崎駿はウマいなあ...キャラクター作りが。
宮崎駿はウマいなあ...キャラクター作りが。
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バンドが終わってしばらくはゴタゴタしていたのだけど、ようやく最近落ち着いてきたので、よく多摩川までアコギ持って来て歌っている。
家の中で曲はいっぱい作っていたのだけど、実際ちゃんと声を出して歌うという事はしばらくぶりなので最初は勘が鈍ってたけれど、わりとすぐに歌う感覚が戻って来てホッとした。
今は色んな事を目論んでいて、早く始めたいものからしばらくは寝かせときたいものまで、まあナニかと仕込みをしている。ただ、今までバンドでやってた様な事とは多少モードを変えるので、曲はともかく、そのモードに相応しい言葉がまだ見つからない。どうしたもんか。
夏が終わる頃ぐらいから具体的に動ければいいんだが...。
元々インドアな人間なんでほっとくとずっと籠って曲作りばっかやってそうだから、早いとこ人目に晒されないとパフォーマンスの勘所を忘れちまう。まあそんな偉そうに言うほどお客さんをエンターテインさせるパフォーマーじゃないけどさ...頻繁に人前に出てないと照れてしまうんですよ。
真夜中の多摩川独演会に誰か来ない?酒でも呑んでレッツシンガロング!
...って言ってるうちに朝になってきたよ。
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バンドが終わってしばらくはゴタゴタしていたのだけど、ようやく最近落ち着いてきたので、よく多摩川までアコギ持って来て歌っている。
家の中で曲はいっぱい作っていたのだけど、実際ちゃんと声を出して歌うという事はしばらくぶりなので最初は勘が鈍ってたけれど、わりとすぐに歌う感覚が戻って来てホッとした。
今は色んな事を目論んでいて、早く始めたいものからしばらくは寝かせときたいものまで、まあナニかと仕込みをしている。ただ、今までバンドでやってた様な事とは多少モードを変えるので、曲はともかく、そのモードに相応しい言葉がまだ見つからない。どうしたもんか。
夏が終わる頃ぐらいから具体的に動ければいいんだが...。
元々インドアな人間なんでほっとくとずっと籠って曲作りばっかやってそうだから、早いとこ人目に晒されないとパフォーマンスの勘所を忘れちまう。まあそんな偉そうに言うほどお客さんをエンターテインさせるパフォーマーじゃないけどさ...頻繁に人前に出てないと照れてしまうんですよ。
真夜中の多摩川独演会に誰か来ない?酒でも呑んでレッツシンガロング!
...って言ってるうちに朝になってきたよ。
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何年か振りに成瀬巳喜夫監督の「女が階段を上がる時」という映画を観た。
最初に観たのは、自分の中で高峰秀子熱が最高潮の時だったので、映画としていいも悪いも無かったんだけど、改めて観たら成瀬監督の上手さ、高峰秀子の上手さに驚いてしまった。いや、単純に演技や演出の「上手さ」というよりも、作品から感じられる「美味さ」とか「旨さ」の方に驚いた。
この映画は昭和35年とかその辺りの頃の、銀座のバーにいる夜の女と男の悲喜こもごもの物語だが、成瀬監督の持つどこか俯瞰して人間を観て作劇するという特性が、凄くいい方向に作用した作品だなと思う。結構人間の欲望や嫉妬や狡さをガッツリ描いているにもかかわらず、下品にドロドロすること無く、むしろあっさりしているくらいだ。それを物足りないと思うか、心地よいと思うかは人それぞれだが、そのあっさりしてはいるけど、ちゃんと行間を読ませるような含蓄のある演出は、分かれば分かる程「美味い」としか言い様がない。
まともに観た事は無いけど韓流ドラマのベタベタした食感や、いわゆる奥様向けの昼ドラの「下品」な味付けは、言わば「旨味成分のみを抽出しただけで本物の美味さではない」化学調味料のようなもので、昆布などに含まれる本物のグルタミン酸の旨味によって、あっさりとしながらも余韻が残るような料理に仕上げているのが成瀬監督や小津監督だ。まあ黒澤明監督のように、牛肉の旨味成分であるイノシン酸をこれでもかと盛って来る監督もいるが、当然これも本物の旨味であることにかわりはない。
別に昔は良くて今が悪いと言いたいわけでは無いけれど、女と男の「夜の人間性」を、下品にならない領域で描いてもちゃんと受け入れられた時代、超リアリズムでドロドロに描かなくても裏にあるドラマを読み取ってもらえた「昭和35年」という時代の成熟度に対する憧憬は多少ある。
でもやっぱり成瀬監督の品格、高峰秀子の成熟された演技は今の感覚から観ても素晴らしいと思う。いつの時代も人間はグルタミン酸やイノシン酸に旨味を感じるように、成瀬監督や小津監督の作品はとても美味い。
そういった偉大な先達から学ぶべきものは表現技法とか言った表面上のものでは無く、「塩梅」というものだろう。いくら美味いからと言って、その旨味成分だけ抽出して全ての食材にまぶせばみんな美味くなって素晴らしいとはならんもんだろう。官能小説の濡れ場だけをダイジェストで読んでも面白くもなんともないように。「塩梅」というものはある意味人間の品格を決定する最も重要な要素かもしれん。
などと映画を観てもつい我が身を振り返ってしまう。楽しんで観てねぇなあ、損な性分だなぁ。
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何年か振りに成瀬巳喜夫監督の「女が階段を上がる時」という映画を観た。
最初に観たのは、自分の中で高峰秀子熱が最高潮の時だったので、映画としていいも悪いも無かったんだけど、改めて観たら成瀬監督の上手さ、高峰秀子の上手さに驚いてしまった。いや、単純に演技や演出の「上手さ」というよりも、作品から感じられる「美味さ」とか「旨さ」の方に驚いた。
この映画は昭和35年とかその辺りの頃の、銀座のバーにいる夜の女と男の悲喜こもごもの物語だが、成瀬監督の持つどこか俯瞰して人間を観て作劇するという特性が、凄くいい方向に作用した作品だなと思う。結構人間の欲望や嫉妬や狡さをガッツリ描いているにもかかわらず、下品にドロドロすること無く、むしろあっさりしているくらいだ。それを物足りないと思うか、心地よいと思うかは人それぞれだが、そのあっさりしてはいるけど、ちゃんと行間を読ませるような含蓄のある演出は、分かれば分かる程「美味い」としか言い様がない。
まともに観た事は無いけど韓流ドラマのベタベタした食感や、いわゆる奥様向けの昼ドラの「下品」な味付けは、言わば「旨味成分のみを抽出しただけで本物の美味さではない」化学調味料のようなもので、昆布などに含まれる本物のグルタミン酸の旨味によって、あっさりとしながらも余韻が残るような料理に仕上げているのが成瀬監督や小津監督だ。まあ黒澤明監督のように、牛肉の旨味成分であるイノシン酸をこれでもかと盛って来る監督もいるが、当然これも本物の旨味であることにかわりはない。
別に昔は良くて今が悪いと言いたいわけでは無いけれど、女と男の「夜の人間性」を、下品にならない領域で描いてもちゃんと受け入れられた時代、超リアリズムでドロドロに描かなくても裏にあるドラマを読み取ってもらえた「昭和35年」という時代の成熟度に対する憧憬は多少ある。
でもやっぱり成瀬監督の品格、高峰秀子の成熟された演技は今の感覚から観ても素晴らしいと思う。いつの時代も人間はグルタミン酸やイノシン酸に旨味を感じるように、成瀬監督や小津監督の作品はとても美味い。
そういった偉大な先達から学ぶべきものは表現技法とか言った表面上のものでは無く、「塩梅」というものだろう。いくら美味いからと言って、その旨味成分だけ抽出して全ての食材にまぶせばみんな美味くなって素晴らしいとはならんもんだろう。官能小説の濡れ場だけをダイジェストで読んでも面白くもなんともないように。「塩梅」というものはある意味人間の品格を決定する最も重要な要素かもしれん。
などと映画を観てもつい我が身を振り返ってしまう。楽しんで観てねぇなあ、損な性分だなぁ。
久し振りにCDTVを観た。
当然かかる曲はシングルばっかりなんで前に前に音が突き刺さってきて正直五月蠅い(うるさい)けど、たまにこういう感じを味わうのも新鮮だ。
しかし!どれもこれも押しが強い曲に混じってゲストライブとして出てきたガッキーこと新垣結衣には笑った。もうやらされてる感バリバリ、蚊の泣くような声で「スマイルスマイル」とちっとも笑わず歌ってる。
脱力系とかオフビートとかじゃなくてホントに「やる気がない」感じが笑えた。
ポッキーのCMで初めて観た時はどえらく可愛い子だと思ったけど、さっき観たガッキーは別人か?ってくらい精気が無かった。元々ああいう子なんかな?詳しく知らんが。
初登場1位はYUIのシングル。この人の声はホントに独特の魅力があって素敵だ。曲もいいし、まず音像が「五月蠅」くない。いいなぁ、こういう声を持ってる人、羨ましい。
あ、最近のパチンコのCMでストーンズの「サティスファクション」にのせて「七人の侍」の有名なシーンを再現してるやつが流れとる。カラーなのに画質が荒れててカッコいいぞ、これは。
やっぱ俺の体質としてピカピカとかツルッとしたモノよりも、ザラザラとかガリガリしたもんが好きだ。音も映像も他の全てのものも、うん。
だからガッキーのあのヤル気の無さは、なんかザラザラしててある意味良かった。
当然かかる曲はシングルばっかりなんで前に前に音が突き刺さってきて正直五月蠅い(うるさい)けど、たまにこういう感じを味わうのも新鮮だ。
しかし!どれもこれも押しが強い曲に混じってゲストライブとして出てきたガッキーこと新垣結衣には笑った。もうやらされてる感バリバリ、蚊の泣くような声で「スマイルスマイル」とちっとも笑わず歌ってる。
脱力系とかオフビートとかじゃなくてホントに「やる気がない」感じが笑えた。
ポッキーのCMで初めて観た時はどえらく可愛い子だと思ったけど、さっき観たガッキーは別人か?ってくらい精気が無かった。元々ああいう子なんかな?詳しく知らんが。
初登場1位はYUIのシングル。この人の声はホントに独特の魅力があって素敵だ。曲もいいし、まず音像が「五月蠅」くない。いいなぁ、こういう声を持ってる人、羨ましい。
あ、最近のパチンコのCMでストーンズの「サティスファクション」にのせて「七人の侍」の有名なシーンを再現してるやつが流れとる。カラーなのに画質が荒れててカッコいいぞ、これは。
やっぱ俺の体質としてピカピカとかツルッとしたモノよりも、ザラザラとかガリガリしたもんが好きだ。音も映像も他の全てのものも、うん。
だからガッキーのあのヤル気の無さは、なんかザラザラしててある意味良かった。