2009年04月
f2a496b1.JPG 昨夜はフラミンゴ・ミルクのライブを観て来た。いいライブだった。
前半は空気がまだこなれてない感じだったけど、中盤演奏された新曲「ハロー・アンド・グッバイ」によってすっかり空気が変わった。この曲以降、お客さんがバンドに跳ね返すエネルギーの総量が如実に増えた。それを客席にいてまじかに感じた。一昨日の山崎怠雅君の弾き語りの時にも感じたあの感覚だ。
この「ハロー・アンド・グッバイ」、あまり人の曲を褒めることのない俺が初見でゾクっとするくらいいい曲で、まあ元々「切ない」楽曲は好きなんだけど、単に「切ない気持ちを歌詞にしました」的な少女趣味レベル(世の中ホントそういうの多くて辟易する。ケッ!)でなく、メロディやコード(響)やアレンジやBPMなんかが有機的に結合して一つのベクトルに収束していく素晴らしい曲だった。しかし恐ろしいことに歌詞は完成版ではなく模索しながら歌っていたと言う。シドバレットか。
心と力を持った楽曲やパフォーマンスは、ちゃんとお客さんに伝わる。楽曲とパフォーマンス(表現)というのは空気(波動)だ。音は空気の振動で、空気は伝播する。緊張も弛緩も空気に乗って伝わる。気持ちや無意識の心理状態までも伝わってしまう。ある人はその人となりで伝えるし、言語で支配しようとする人もいる。無言をもってして伝える人もいる。
でもそれがいい曲であることによって伝わるのは、稀有なだけに感動的だ。俺はそういう感動というか「いい空気」をちゃんと伝えられているのか?と猛省を促されるような瞬間を体験するのは精神衛生上いい。俺が作りたい「いい曲」とは、その場の空気を変えてしまうくらい濃度の高い色を発色する曲のこと。自分が作らなくても誰かが作れそうな曖昧な光しか放てない曲なんか作りたくもない。だから何度も同じとこを掘り下げたり、手当たり次第に色んな事に手を染めたりして、失敗作の山を作り、自分にしか作り得ないものを探し求める。
それにしてもこないだ巻上公一さんの超絶パフォーマンスを体験して以来、どうも精神的に調子がいい。別に個人生活者レベルで特にいい事があったわけではないのに、いきなり上向き調子になったのはやはり音楽の力のおかげか?
「いい空気」は伝播する。貰った「いい空気」は次へ伝えないと。ナイト。いいライブをやらないと。ナイト。素晴らしい曲を創らないと。ナイト。それを伝える機会を作らないと。ナイト。というわけで5月16日は小伝馬町で弾き語り、6月25日は代々木ブーガルーでキョドルト・ヴァレルのライブやりますわ。詳細はまたいづれ。
前半は空気がまだこなれてない感じだったけど、中盤演奏された新曲「ハロー・アンド・グッバイ」によってすっかり空気が変わった。この曲以降、お客さんがバンドに跳ね返すエネルギーの総量が如実に増えた。それを客席にいてまじかに感じた。一昨日の山崎怠雅君の弾き語りの時にも感じたあの感覚だ。
この「ハロー・アンド・グッバイ」、あまり人の曲を褒めることのない俺が初見でゾクっとするくらいいい曲で、まあ元々「切ない」楽曲は好きなんだけど、単に「切ない気持ちを歌詞にしました」的な少女趣味レベル(世の中ホントそういうの多くて辟易する。ケッ!)でなく、メロディやコード(響)やアレンジやBPMなんかが有機的に結合して一つのベクトルに収束していく素晴らしい曲だった。しかし恐ろしいことに歌詞は完成版ではなく模索しながら歌っていたと言う。シドバレットか。
心と力を持った楽曲やパフォーマンスは、ちゃんとお客さんに伝わる。楽曲とパフォーマンス(表現)というのは空気(波動)だ。音は空気の振動で、空気は伝播する。緊張も弛緩も空気に乗って伝わる。気持ちや無意識の心理状態までも伝わってしまう。ある人はその人となりで伝えるし、言語で支配しようとする人もいる。無言をもってして伝える人もいる。
でもそれがいい曲であることによって伝わるのは、稀有なだけに感動的だ。俺はそういう感動というか「いい空気」をちゃんと伝えられているのか?と猛省を促されるような瞬間を体験するのは精神衛生上いい。俺が作りたい「いい曲」とは、その場の空気を変えてしまうくらい濃度の高い色を発色する曲のこと。自分が作らなくても誰かが作れそうな曖昧な光しか放てない曲なんか作りたくもない。だから何度も同じとこを掘り下げたり、手当たり次第に色んな事に手を染めたりして、失敗作の山を作り、自分にしか作り得ないものを探し求める。
それにしてもこないだ巻上公一さんの超絶パフォーマンスを体験して以来、どうも精神的に調子がいい。別に個人生活者レベルで特にいい事があったわけではないのに、いきなり上向き調子になったのはやはり音楽の力のおかげか?
「いい空気」は伝播する。貰った「いい空気」は次へ伝えないと。ナイト。いいライブをやらないと。ナイト。素晴らしい曲を創らないと。ナイト。それを伝える機会を作らないと。ナイト。というわけで5月16日は小伝馬町で弾き語り、6月25日は代々木ブーガルーでキョドルト・ヴァレルのライブやりますわ。詳細はまたいづれ。
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昨日のライブは本当に楽しかった。メンツが前回の山崎怠雅企画イベントの中からの3組、よこいみなかさん、山崎怠雅君、俺という濃い(自分で言っちまった)組み合わせだったというのもあって、各々が思いっきり自分の世界を展開していた。
トップバッターのよこいさんが集めたお客さんのおかげで、ライブ開始からかなり客席は埋まっていて、この時点で今回よりも演者の多かった前回のイベントよりも多い集客。
よこいさんは穏やかそうでいながら、知らぬ間に凄い事言ってるような曲を表現する人で、本人のパーソナリティーの深淵がしっかり楽曲に反映されている。
なんでも今回のライブをもってしばらくはライブをやらないとMCで喋っていたけど、まあなんだかんだウチら組(怠雅〜ス)がズルズル引きずり込めばやるんじゃなかろうか(笑)。
二番手は俺で、今回のセットリストは比較的ワイセッツの曲が多かった気がするが、初売りしたCD「高瀬企画その4」にワイセッツのリメイクが幾つかあったためセレクトした。けどまあ素材はなんでも良くて、とにかく声を張り上げ、バーストしたり囁くように歌いたかったわけです。
「めくるめく」「苦い記憶、甘い夢」「10年」のワイセッツナンバー、奥田民生の「歯」に触発されて作ったちょっと卑猥な「目」、ダメ人間のうた「臨時休業」、ビートルズの日本語意訳カバー「イン・マイ・ライフ」というリスト。歌うとか叫ぶとかいった原初的な行為が今の俺にとって何より必要な事だ。かといって全裸で公園で叫ぶわけにもいかないので、なんでもいいからライブやりてぇなぁ。
トリの山崎怠雅君のソロ弾き語りを観るのも結構久方振りだったが今回は凄かった。ウィルソン・ピケット「ミッドナイト・アワー」のカバーからスタート。かなりなシャウトをしても表情はクールなままという怠雅君のたたずまい、典型的なアッパーR&Bナンバーであるこの曲にも冷徹なメスが入れられたようで面白かった。
かなりザワザワしてうるさかったお客さんを軽くドウ喝したあとの「テトラポット」は凄かった。俺にとっては一番好きな怠雅ナンバーだが、今まで聴いたことのないような背筋の凍るような演奏だった。お客さんがじっくりと彼の世界に引きずり込まれているのが肌で感じられるほどだった。カップスのカバー「苦い涙」も凄くいい歌いっぷりでとても染みた。この日の怠雅君は仕事場から駆け付けて来ていきなり本番だったのでシラフでステージをスタートさせていたが、酒を呑まない方が声出るんじゃないの(笑)?あ、でも最後の方には既にアルコールが喉に染みてたか。
その後は飛び入りセッションへと。PAの南雲君やお客さんでシンガーの女の人(美人)のオリジナルソングに、ぶっつけ本番で音をつける演者3組。ああいう適当にゾロゾロ入っていくセッション好きだな。
その後は怠雅〜スで占める。
ジュリーの「カサブランカ・ダンディ」とゴールデンカップスの「愛する君に」という定番メニューで占めると、お客さんからビートルズのリクエストが入ったので、急遽怠雅君の提案で「イン・マイ・ライフ」の英語バージョンをハモる。自分から提案したのだから何か秘策があんのかな〜思っていたけどまさか間奏の複雑なキーボードソロを完コピしてるとは...(笑)。ようやる。
終演後の呑み会のノリで次回のライブも決まる。5月16日にまた結構。怠雅君と俺は快諾したがよこいさんはどうするんだろか(笑)。
次回はパーカッション(ドラム?)とタッグでやる予定だす。とにかく一度は遊びにおいで。
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昨日のライブは本当に楽しかった。メンツが前回の山崎怠雅企画イベントの中からの3組、よこいみなかさん、山崎怠雅君、俺という濃い(自分で言っちまった)組み合わせだったというのもあって、各々が思いっきり自分の世界を展開していた。
トップバッターのよこいさんが集めたお客さんのおかげで、ライブ開始からかなり客席は埋まっていて、この時点で今回よりも演者の多かった前回のイベントよりも多い集客。
よこいさんは穏やかそうでいながら、知らぬ間に凄い事言ってるような曲を表現する人で、本人のパーソナリティーの深淵がしっかり楽曲に反映されている。
なんでも今回のライブをもってしばらくはライブをやらないとMCで喋っていたけど、まあなんだかんだウチら組(怠雅〜ス)がズルズル引きずり込めばやるんじゃなかろうか(笑)。
二番手は俺で、今回のセットリストは比較的ワイセッツの曲が多かった気がするが、初売りしたCD「高瀬企画その4」にワイセッツのリメイクが幾つかあったためセレクトした。けどまあ素材はなんでも良くて、とにかく声を張り上げ、バーストしたり囁くように歌いたかったわけです。
「めくるめく」「苦い記憶、甘い夢」「10年」のワイセッツナンバー、奥田民生の「歯」に触発されて作ったちょっと卑猥な「目」、ダメ人間のうた「臨時休業」、ビートルズの日本語意訳カバー「イン・マイ・ライフ」というリスト。歌うとか叫ぶとかいった原初的な行為が今の俺にとって何より必要な事だ。かといって全裸で公園で叫ぶわけにもいかないので、なんでもいいからライブやりてぇなぁ。
トリの山崎怠雅君のソロ弾き語りを観るのも結構久方振りだったが今回は凄かった。ウィルソン・ピケット「ミッドナイト・アワー」のカバーからスタート。かなりなシャウトをしても表情はクールなままという怠雅君のたたずまい、典型的なアッパーR&Bナンバーであるこの曲にも冷徹なメスが入れられたようで面白かった。
かなりザワザワしてうるさかったお客さんを軽くドウ喝したあとの「テトラポット」は凄かった。俺にとっては一番好きな怠雅ナンバーだが、今まで聴いたことのないような背筋の凍るような演奏だった。お客さんがじっくりと彼の世界に引きずり込まれているのが肌で感じられるほどだった。カップスのカバー「苦い涙」も凄くいい歌いっぷりでとても染みた。この日の怠雅君は仕事場から駆け付けて来ていきなり本番だったのでシラフでステージをスタートさせていたが、酒を呑まない方が声出るんじゃないの(笑)?あ、でも最後の方には既にアルコールが喉に染みてたか。
その後は飛び入りセッションへと。PAの南雲君やお客さんでシンガーの女の人(美人)のオリジナルソングに、ぶっつけ本番で音をつける演者3組。ああいう適当にゾロゾロ入っていくセッション好きだな。
その後は怠雅〜スで占める。
ジュリーの「カサブランカ・ダンディ」とゴールデンカップスの「愛する君に」という定番メニューで占めると、お客さんからビートルズのリクエストが入ったので、急遽怠雅君の提案で「イン・マイ・ライフ」の英語バージョンをハモる。自分から提案したのだから何か秘策があんのかな〜思っていたけどまさか間奏の複雑なキーボードソロを完コピしてるとは...(笑)。ようやる。
終演後の呑み会のノリで次回のライブも決まる。5月16日にまた結構。怠雅君と俺は快諾したがよこいさんはどうするんだろか(笑)。
次回はパーカッション(ドラム?)とタッグでやる予定だす。とにかく一度は遊びにおいで。
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昨日の夕方ふと「その気」になってしまい、久方振りの「高瀬企画」の制作をさっきまでしてた。今日がライブだってのに睡眠時間削ってまで新曲の音源制作したり、家内性手工業丸出しのジャケット作ったりして一体ナニやってるんだ?誰に頼まれたわけでもないのに。しかしまあ、ギリギリのタイミングで突貫工事をやるって癖は治らないな。
とにかく何か発信したいという欲求のみでついに作り上げてしまった。なので本日の弾き語りライブはなんだか妙にヤル気です。
2009年4月28日(火)
小伝馬町Poodle
http://www.poodle-live.com/
Charge1000円+1 Order
怠雅〜ス以来のプードルだけど今回は単独でのアコースティックギター弾き語り。しかし対バンは山崎怠雅君(笑)と、前回競演したよこいみなかさん。全3組。こないだのキョドルトヴァレルのライブの余勢をかってアッパーなピースフルなライブをやりたいと思ってるので、呑み食いしながら楽しく休日前の夜を過ごしませんか?時間と余裕がある人は是非是非遊びに来て下さい。
あ、念のため書いておくと「高瀬企画」てのは、俺が出演したり、企画制作したラジオ番組の音源や、自作曲のデモテープやライブテイクなどをごった煮して編集した作品です。今更ながら最近この作業が楽しくて仕方がない。ラジオ番組作りてぇなぁ。
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昨日の夕方ふと「その気」になってしまい、久方振りの「高瀬企画」の制作をさっきまでしてた。今日がライブだってのに睡眠時間削ってまで新曲の音源制作したり、家内性手工業丸出しのジャケット作ったりして一体ナニやってるんだ?誰に頼まれたわけでもないのに。しかしまあ、ギリギリのタイミングで突貫工事をやるって癖は治らないな。
とにかく何か発信したいという欲求のみでついに作り上げてしまった。なので本日の弾き語りライブはなんだか妙にヤル気です。
2009年4月28日(火)
小伝馬町Poodle
http://www.poodle-live.com/
Charge1000円+1 Order
怠雅〜ス以来のプードルだけど今回は単独でのアコースティックギター弾き語り。しかし対バンは山崎怠雅君(笑)と、前回競演したよこいみなかさん。全3組。こないだのキョドルトヴァレルのライブの余勢をかってアッパーなピースフルなライブをやりたいと思ってるので、呑み食いしながら楽しく休日前の夜を過ごしませんか?時間と余裕がある人は是非是非遊びに来て下さい。
あ、念のため書いておくと「高瀬企画」てのは、俺が出演したり、企画制作したラジオ番組の音源や、自作曲のデモテープやライブテイクなどをごった煮して編集した作品です。今更ながら最近この作業が楽しくて仕方がない。ラジオ番組作りてぇなぁ。
今日は一年でもそうないだろうというくらい絶妙ないい天気だった。
文字にするのは気恥ずかしいけど、心地い春の風に吹かれて気分が良かった。なんか街を歩いてるだけでくさなぎクンのように「若者よ!自由であれ!」みたいなことを叫びたくなる。
人に聞いた話だけど、実際警官に捕まった時「触るのではなくつまんでくれたまえ」と言ったらしい。頭のチャクラ満開だったんだろうな。爆笑してしまった。最近はたいした事をしでかしたわけでもないのに大騒ぎになることが多いよ。過敏過ぎる、オボコ過ぎる。いいじゃねぇか、酒呑んで咆哮しようが、生放送で空気が凍り付こうと。
さてこんないい天気が明後日まで続くのかは分からないけど、今週の火曜日に弾き語りのライブやります。
2009年4月28日(火)
小伝馬町Poodle
http://www.poodle-live.com/
Charge1000円+1 Order
怠雅〜ス以来のプードルだけど今回は単独でのアコースティックギター弾き語り。しかし対バンは山崎怠雅君(笑)と、前回競演したよこいみなかさん。全3組。こないだのキョドルトヴァレルのライブの余勢をかってアッパーなピースフルなライブをやりたいと思ってるので、呑み食いしながら楽しく休日前の夜を過ごしませんか?時間と余裕がある人は是非是非遊びに来て下さい。
こないだのキョドルトヴァレルのライブの一曲目にやったゴールデンカップスの「ジス・バッド・ガール」みたいな曲、あれは「まえぶれ」というタイトルで「この世のすべては何かの前触れである」みたいな一聴するともっともらしげだがよく考えると「そらそうだ」ともいえる曲だ。今まで自分が出会った人、体験した事は、全てなにかしらの因果があって自分を通り過ぎたわけで、今やっている事と、これからやる事も全て先に繋がっていく「まえぶれ」だと思って生きようと考えている。だから今まで以上に切実に何事も向き合わなければなぁと感じているのだよ。いい事も悪い事も全て自分が招く事。人がもたらした事のようであっても、全て自分が呼び込んでいる。自分の力だけで人様を幸せにしてあげる事など究極的には無理かもしれないけど、繋がり合う人同士が幸せについて考えるだけで幸せに少し近付くかもしれない。だから袖振り合うも多少の縁。因果を感じて少しでもハッピーになりましょう。
変な宗教入ってないって。
文字にするのは気恥ずかしいけど、心地い春の風に吹かれて気分が良かった。なんか街を歩いてるだけでくさなぎクンのように「若者よ!自由であれ!」みたいなことを叫びたくなる。
人に聞いた話だけど、実際警官に捕まった時「触るのではなくつまんでくれたまえ」と言ったらしい。頭のチャクラ満開だったんだろうな。爆笑してしまった。最近はたいした事をしでかしたわけでもないのに大騒ぎになることが多いよ。過敏過ぎる、オボコ過ぎる。いいじゃねぇか、酒呑んで咆哮しようが、生放送で空気が凍り付こうと。
さてこんないい天気が明後日まで続くのかは分からないけど、今週の火曜日に弾き語りのライブやります。
2009年4月28日(火)
小伝馬町Poodle
http://www.poodle-live.com/
Charge1000円+1 Order
怠雅〜ス以来のプードルだけど今回は単独でのアコースティックギター弾き語り。しかし対バンは山崎怠雅君(笑)と、前回競演したよこいみなかさん。全3組。こないだのキョドルトヴァレルのライブの余勢をかってアッパーなピースフルなライブをやりたいと思ってるので、呑み食いしながら楽しく休日前の夜を過ごしませんか?時間と余裕がある人は是非是非遊びに来て下さい。
こないだのキョドルトヴァレルのライブの一曲目にやったゴールデンカップスの「ジス・バッド・ガール」みたいな曲、あれは「まえぶれ」というタイトルで「この世のすべては何かの前触れである」みたいな一聴するともっともらしげだがよく考えると「そらそうだ」ともいえる曲だ。今まで自分が出会った人、体験した事は、全てなにかしらの因果があって自分を通り過ぎたわけで、今やっている事と、これからやる事も全て先に繋がっていく「まえぶれ」だと思って生きようと考えている。だから今まで以上に切実に何事も向き合わなければなぁと感じているのだよ。いい事も悪い事も全て自分が招く事。人がもたらした事のようであっても、全て自分が呼び込んでいる。自分の力だけで人様を幸せにしてあげる事など究極的には無理かもしれないけど、繋がり合う人同士が幸せについて考えるだけで幸せに少し近付くかもしれない。だから袖振り合うも多少の縁。因果を感じて少しでもハッピーになりましょう。
変な宗教入ってないって。
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最近CMで流れている井上陽水の新曲がとてもいい。CMに出てくるの若い女性のおみあしに惑わされてなくはないけど、それにしても既に40年のキャリアがあり唯我独尊のたたずまいながら、この期に及んでこんな軽やかな新曲が登場してくるとは。
井上陽水は破格に歌が上手い人だ。勿論稀代のメロディーメイカーだし、作詞家としての才能たるや天文学的なものだけど、やはりあの人の心の腰骨を砕けさせるような声、濃厚にして喉ごしの良い唯一無二の声。絶望の極点から歓喜の絶頂まで、背筋が凍るほどのシリアスなテーマから不条理の極地まで表現してしまえるあの声。あれほど独特で高級な作家性を保持しながら、それを歌いこなす才能が同一人物内に存在するなんて...。奇跡だな。
しかも忌野清志郎と並ぶ脱力系天然キャラ。会話の腰骨を優雅に折りながら、最終的には「この人はこうだもんな〜」で納得させてしまう人徳。羨ましい。薄着のモデル系美女をコーラスに従えて歌っても、凛としたたたずまいを保つ60がらみのオッサンなんてなかなかいないよ。同じ事を長渕剛や松山千春がやったとしたら下衆ゲスの極みに写るだろうしなぁ。
以前タモリ倶楽部に出てタモリと「いかに自分達は人望がないか」を神保町の四畳半でとくとくと話していたのを思い出す。腰が砕けそうな駄洒落から思い付いたような企画だが凄く面白かった。「日常のコミニュケーションを円滑に進めるための手続き(挨拶や愛想笑いなど)がめんどくさくてしょうがない」二人の性質は痛いほど分かる。交友関係が狭く、かといって広げるのも億劫だから何も策を講じないけど、でもそれなりに悩んではいるっていうのも実に分かる。年賀状とかお歳暮お中元も一切しない。そんな二人だから、陽水がタモリの家に遊びに行った時、タモリ「うどん喰う?」陽水「喰べる」、という会話だけであとはうどん喰って黙って帰った、というエピソードは実に納得できるなぁ。
そんな井上陽水だから、敢えて態度や言葉で尊敬の念を表わさない奥田民生とコラボ出来たんだろうな。無茶苦茶尊敬してると思うけど。
俺の井上陽水のヘビーローテーションアルバムは、自身の楽曲をジャズアレンジにして再録した「Blue Selection」
これに入っている「カナリア」「嘘つきダイヤモンド」「海へ来なさい」「最後のニュース」は世紀の名演だ。歌も演奏も信じられないくらい濃厚で旨い。
濃厚で旨いといえば、KAGOMEの「やさいしぼり」(写真参照)。にんじんとトマトとパプリカの赤野菜のみで作られた野菜ジュースで、数ある野菜ジュースの中で今のところ一番だ。添加物は一切入ってないのな甘みも旨味も充分に感じられる。これに比べると果物を50%も入れて甘みを出してるの幾多の野菜ジュースはB級だな。
B級といえば自ら「B級ご当地グルメの採点B-1グランプリ授賞」を謳い文句にしてるスナック菓子「厚木シロコロ・ホルモン味」コーンスナック(写真参照)。これはまさにB級な味。墨の焦げた風の香り、ニンニクと味噌ダレの味、律義に再現されたシロモツの形状、しかしどこまでいっても駄菓子は駄菓子感は否めない。当たり前か。まあすぐになくなるんだろうな。
かと思えば復刻されたあの名作チョコ「霧の浮船」(写真参照)。エアインチョコのパイオニアとして人気があったチョコだけど、無くなってたのね。本当に久し振りに食ったけど「...こんな味だっけ?」。色々技術革新が進んで美味いエアインチョコが出まくったから、今さら霧の浮舟もないだろうってことか?俺の舌。あれは美味かったっていう思い出が無くなっちまった、食うんではなかった。ま、そんな大袈裟なもんではないけどね。
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最近CMで流れている井上陽水の新曲がとてもいい。CMに出てくるの若い女性のおみあしに惑わされてなくはないけど、それにしても既に40年のキャリアがあり唯我独尊のたたずまいながら、この期に及んでこんな軽やかな新曲が登場してくるとは。
井上陽水は破格に歌が上手い人だ。勿論稀代のメロディーメイカーだし、作詞家としての才能たるや天文学的なものだけど、やはりあの人の心の腰骨を砕けさせるような声、濃厚にして喉ごしの良い唯一無二の声。絶望の極点から歓喜の絶頂まで、背筋が凍るほどのシリアスなテーマから不条理の極地まで表現してしまえるあの声。あれほど独特で高級な作家性を保持しながら、それを歌いこなす才能が同一人物内に存在するなんて...。奇跡だな。
しかも忌野清志郎と並ぶ脱力系天然キャラ。会話の腰骨を優雅に折りながら、最終的には「この人はこうだもんな〜」で納得させてしまう人徳。羨ましい。薄着のモデル系美女をコーラスに従えて歌っても、凛としたたたずまいを保つ60がらみのオッサンなんてなかなかいないよ。同じ事を長渕剛や松山千春がやったとしたら下衆ゲスの極みに写るだろうしなぁ。
以前タモリ倶楽部に出てタモリと「いかに自分達は人望がないか」を神保町の四畳半でとくとくと話していたのを思い出す。腰が砕けそうな駄洒落から思い付いたような企画だが凄く面白かった。「日常のコミニュケーションを円滑に進めるための手続き(挨拶や愛想笑いなど)がめんどくさくてしょうがない」二人の性質は痛いほど分かる。交友関係が狭く、かといって広げるのも億劫だから何も策を講じないけど、でもそれなりに悩んではいるっていうのも実に分かる。年賀状とかお歳暮お中元も一切しない。そんな二人だから、陽水がタモリの家に遊びに行った時、タモリ「うどん喰う?」陽水「喰べる」、という会話だけであとはうどん喰って黙って帰った、というエピソードは実に納得できるなぁ。
そんな井上陽水だから、敢えて態度や言葉で尊敬の念を表わさない奥田民生とコラボ出来たんだろうな。無茶苦茶尊敬してると思うけど。
俺の井上陽水のヘビーローテーションアルバムは、自身の楽曲をジャズアレンジにして再録した「Blue Selection」
これに入っている「カナリア」「嘘つきダイヤモンド」「海へ来なさい」「最後のニュース」は世紀の名演だ。歌も演奏も信じられないくらい濃厚で旨い。
濃厚で旨いといえば、KAGOMEの「やさいしぼり」(写真参照)。にんじんとトマトとパプリカの赤野菜のみで作られた野菜ジュースで、数ある野菜ジュースの中で今のところ一番だ。添加物は一切入ってないのな甘みも旨味も充分に感じられる。これに比べると果物を50%も入れて甘みを出してるの幾多の野菜ジュースはB級だな。
B級といえば自ら「B級ご当地グルメの採点B-1グランプリ授賞」を謳い文句にしてるスナック菓子「厚木シロコロ・ホルモン味」コーンスナック(写真参照)。これはまさにB級な味。墨の焦げた風の香り、ニンニクと味噌ダレの味、律義に再現されたシロモツの形状、しかしどこまでいっても駄菓子は駄菓子感は否めない。当たり前か。まあすぐになくなるんだろうな。
かと思えば復刻されたあの名作チョコ「霧の浮船」(写真参照)。エアインチョコのパイオニアとして人気があったチョコだけど、無くなってたのね。本当に久し振りに食ったけど「...こんな味だっけ?」。色々技術革新が進んで美味いエアインチョコが出まくったから、今さら霧の浮舟もないだろうってことか?俺の舌。あれは美味かったっていう思い出が無くなっちまった、食うんではなかった。ま、そんな大袈裟なもんではないけどね。
もう日付が変わってしまったけれど、昨夜の我らのライブ来てくれた方々、どうもありがとうございました。
たとえが汚いけれど、長年の宿便が出たような爽快なライブができたと自負してます。久々に思いっきり歌って叫んでギターを弾きまくれた。もっと節度を持ったほうがまとまるんだろうけど、なんかそれもどうでもいいやって思えるほど気分がよかった。
今回はキーボードの土屋が一曲を丸々タンバリンやったり、うちのバンド初!のブルース調バラードナンバーで3声コーラスやったりと、新機軸な要素が増えたことも個人的には嬉しい。2回目のライブにして早くも「ハードロック」という縛りは消えた。いいこった。
まあ、勿論反省点はあるけど、自分の心を押しつぶしてしまうような過度な反省はしないことにした!反省しない!反省しない!反省しない!月を見る。ちょっと反省する。
ライブが始まる前、ベースの山崎君と居酒屋でコアなロック話というか、互いの思想を照らし合わせるような談義を呑みながらしたのもよかったのかな。話題は昨日のエレカシ炎上から草なぎ君逮捕まで広く深く。ライブを控えてなんだか妙にてんそん上がった。
俺は声帯のことも考えて酒を断腸の思い出我慢したが、怠雅君はホッピーを飲んでいた。正しい。
そんな、二人が会えばつい話してしまうようなコアなロック話が詰まった今回のプレゼントCDの内容、入れ物にトラックリストを封入する時間が無かったので、備忘録もかねてとして記しておきます。
持って帰った人は休日のさわやかな午後にでも聴いてください。ジャックスが出てきたあたりから暗くなって壁に向かって三角座りしてください。
1、オープニング〜ポエトリー・リーディングについて
曲)ねずみといのしし/クリーム
2、アレサフランクリンについて
曲)エイント・バット・ザ・ワン/アレサ・フランクリン
曲)ナチュラル・ウーマン/アレサフランクリン
3、3声コーラスとテンションについて
曲)夢の島少女/捻転時計
4、怠雅〜スの成り立ちとジュリーについて
曲)サムライ/沢田研二
曲)カサブランカ・ダンディ〜愛する君に/怠雅〜ス
5、なれそめ
曲)サド犬/ザ・ワイセッツ
曲)夜の果て/捻転時計
6、ジャックス、早川義夫との出会いと影響
曲)埋葬/早川義夫
曲)マリアンヌ/ジャックス
曲)浮雲/高瀬大介
曲)サルビアの花/高瀬大介
7、怠雅〜ス・セッション
曲)パパ〜朝顔/怠雅〜ス
8、ハードロックについて
曲)アキレス最後の戦い/レッド・ツェッペリン
曲)サマータイム・ブルース/ブルーチアー
9、グランジについて
曲)テリトリアル・ピッシング/ニルヴァーナ
曲)アイ・フィール・インセイン/デイジー・チェインソウ
10、ロックの変遷と現在
曲)ボディー・スナッチャー/レディオヘッド
曲)ピープル・オブ・ザ・サン/レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
11、弾き語りと宅録について
曲)大硝子/山崎怠雅
曲)テトラポット/山崎怠雅
曲)ダンス/山崎怠雅
曲)またぞろ一人/高瀬大介
12、バンドで歌うことについて
曲)人間はとてもはかない/ザ・ワイセッツ
曲)明日があるから/S.R.I.
13、プログレについて
曲)アス・アンド・ゼム/ピンク・フロイド
曲)サウンド・チェイサー/イエス
14、キョドルト・ヴァレルと怠雅〜スの今後について
曲)ホット・パンツ/ジェイムス・ブラウン
曲)名付けて欲しい/キョドルト・ヴァレル
今日は胎盤として捻転時計もあったので山崎怠雅君はダブルヘッダーな訳で、相当疲労困憊していたようだ。
心なしかギターのファズ度数が低かったような。その分しっかりとしたポップでプログレな構造の楽曲を堪能できる内容だった。
そんなキョドルト・ヴァレル、また代々木ブーガルーで6月の下旬に出るかもしれません。詳細が決まり次第載せます。
あと、4月28日、おなじみ小伝馬町プードルにて弾き語りのライブやりんす。恐らくだけど山崎怠雅御大の出る予定。でも今回は怠雅〜スでの出演ではなくそれぞれの弾き語り。
なはず。
たとえが汚いけれど、長年の宿便が出たような爽快なライブができたと自負してます。久々に思いっきり歌って叫んでギターを弾きまくれた。もっと節度を持ったほうがまとまるんだろうけど、なんかそれもどうでもいいやって思えるほど気分がよかった。
今回はキーボードの土屋が一曲を丸々タンバリンやったり、うちのバンド初!のブルース調バラードナンバーで3声コーラスやったりと、新機軸な要素が増えたことも個人的には嬉しい。2回目のライブにして早くも「ハードロック」という縛りは消えた。いいこった。
まあ、勿論反省点はあるけど、自分の心を押しつぶしてしまうような過度な反省はしないことにした!反省しない!反省しない!反省しない!月を見る。ちょっと反省する。
ライブが始まる前、ベースの山崎君と居酒屋でコアなロック話というか、互いの思想を照らし合わせるような談義を呑みながらしたのもよかったのかな。話題は昨日のエレカシ炎上から草なぎ君逮捕まで広く深く。ライブを控えてなんだか妙にてんそん上がった。
俺は声帯のことも考えて酒を断腸の思い出我慢したが、怠雅君はホッピーを飲んでいた。正しい。
そんな、二人が会えばつい話してしまうようなコアなロック話が詰まった今回のプレゼントCDの内容、入れ物にトラックリストを封入する時間が無かったので、備忘録もかねてとして記しておきます。
持って帰った人は休日のさわやかな午後にでも聴いてください。ジャックスが出てきたあたりから暗くなって壁に向かって三角座りしてください。
1、オープニング〜ポエトリー・リーディングについて
曲)ねずみといのしし/クリーム
2、アレサフランクリンについて
曲)エイント・バット・ザ・ワン/アレサ・フランクリン
曲)ナチュラル・ウーマン/アレサフランクリン
3、3声コーラスとテンションについて
曲)夢の島少女/捻転時計
4、怠雅〜スの成り立ちとジュリーについて
曲)サムライ/沢田研二
曲)カサブランカ・ダンディ〜愛する君に/怠雅〜ス
5、なれそめ
曲)サド犬/ザ・ワイセッツ
曲)夜の果て/捻転時計
6、ジャックス、早川義夫との出会いと影響
曲)埋葬/早川義夫
曲)マリアンヌ/ジャックス
曲)浮雲/高瀬大介
曲)サルビアの花/高瀬大介
7、怠雅〜ス・セッション
曲)パパ〜朝顔/怠雅〜ス
8、ハードロックについて
曲)アキレス最後の戦い/レッド・ツェッペリン
曲)サマータイム・ブルース/ブルーチアー
9、グランジについて
曲)テリトリアル・ピッシング/ニルヴァーナ
曲)アイ・フィール・インセイン/デイジー・チェインソウ
10、ロックの変遷と現在
曲)ボディー・スナッチャー/レディオヘッド
曲)ピープル・オブ・ザ・サン/レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
11、弾き語りと宅録について
曲)大硝子/山崎怠雅
曲)テトラポット/山崎怠雅
曲)ダンス/山崎怠雅
曲)またぞろ一人/高瀬大介
12、バンドで歌うことについて
曲)人間はとてもはかない/ザ・ワイセッツ
曲)明日があるから/S.R.I.
13、プログレについて
曲)アス・アンド・ゼム/ピンク・フロイド
曲)サウンド・チェイサー/イエス
14、キョドルト・ヴァレルと怠雅〜スの今後について
曲)ホット・パンツ/ジェイムス・ブラウン
曲)名付けて欲しい/キョドルト・ヴァレル
今日は胎盤として捻転時計もあったので山崎怠雅君はダブルヘッダーな訳で、相当疲労困憊していたようだ。
心なしかギターのファズ度数が低かったような。その分しっかりとしたポップでプログレな構造の楽曲を堪能できる内容だった。
そんなキョドルト・ヴァレル、また代々木ブーガルーで6月の下旬に出るかもしれません。詳細が決まり次第載せます。
あと、4月28日、おなじみ小伝馬町プードルにて弾き語りのライブやりんす。恐らくだけど山崎怠雅御大の出る予定。でも今回は怠雅〜スでの出演ではなくそれぞれの弾き語り。
なはず。
最近エレファン・トカシマシの宮本浩次氏がラジオ出演した際にキレたという話題がネットで騒がれている。
http://www.youtube.com/watch?v=mDwx6Ka7iDQ
昔の宮本は常にこんな感じでピリピリとした空気を放出していたし、しかも芸風的な、「キレ芸」的なお約束ではなく、本当に空気を凍りつかせるほど濃度の濃いヤバさを放っていたからこそ俺は熱心なファンになったわけで、だから今回の件もあまり野次馬的に騒ぎ立てられるのはなんだか嫌だなとは思っていた。
しかし仕方が無いとはいえ、その野次馬の心無いコメント群が載せられたページを見るとなんだかメラメラと腹が立ってくる。
「器が小さい」だの「ガキ」だの「40過ぎの大人の発言とは思えない」だの「公共性が無い」だの「こんな男の作る音楽など聴く気にならない」といったコメントを見るたびに、ネットにおける「顔の見えない人々」の無責任さはげに恐ろしいと感じてしまう。この騒ぎを起こした本人たちより、ネットに巣食う屑人間どものほうがよっぽど問題にすべき人種だ。
友達同士の会話でそういう批判や悪口を言うのは構わない。けど、不特定多数の人が見る場所で自分の正体を明かさず無責任な発言をする奴等は、等しく「地獄へ堕ちろ」といいたい。
なんで簡単に、聴いたことも無い音楽を否定したり、人の真剣な所業を馬鹿にしたり、「公共性」とかいった定義の曖昧な言葉を盾に取ったりしてしまえるの?
公の場に出て批判の矢面に立つ宮本に、「匿名」で「批評性のかけらも無い」「単なる無責任な悪口」をわざわざ「公の場」に書きこむ「自分」に対して一ミリの後ろめたさも感じないの?
まあ、それがネットというものだろうけどさ......。
ニューアルバムのプロモーションでラジオの公開番組という公の場に出てきているミュージシャン宮本浩次が、その場の空気を凍りつかせてまで怒りを露にしてしまったDJの発言に問題があるのは動画を観れば分かる。
まだ発売されてはいないので聴けてないが、最近のシングルの素晴らしさや、洩れ伝わってくる情報からすれば、今回のアルバムが渾身の力でもって作り上げた傑作であることは想像に難くない。
その作品をちゃんと聴いているDJがその作品に対して、たとえ褒めてるにしろ「メインディッシュの連続で食べづらい」と言った。それを面と向かって言われりゃそら一瞬腹が立つだろう。
それでも宮本は苦笑いしながら軽口をたたきながらなんとか受け答えしようとしている。
しかし明らかに顔色が変わり返答しなくなった宮本に対してのDJの「喧嘩売ってます?」発言に対しては、とうとう怒りが沸点に達したのだ。
平和的な事なかれ主義の芸能人や、変にお笑い芸人的リアクションを身に付けてしまったミュージシャンなら、軽く受け流してスルー出来るレベルの発言だろうけれど、満身創痍で創造活動をし、インタビュアーだろうとなんだろうと自分と同じくらいの真剣さで挑む不器用な宮本には、聞き捨てなら無い発言だったんだと思う。
そんな宮本浩次およびエレファント・カシマシだからこそファンは彼らを支持し続けるし、この日本でロックをやって20年以上のキャリアを生き抜いてこれたのだ。
そんな人にたいして、一過性の話題で知って無責任な悪口言う奴等、まるでワイドショーやスポーツ新聞のようなスタンスで絡んでくる奴等、「信者キモい」とかいう奴等に、一度でもいいからエレファント・カシマシの凄みを体験して欲しい。今回のアルバムはそのうってつけの教材じゃあないだろうか。
「こんな男が作る音楽なんてつまらないに決まってる」なんていう狭量で偏向した道徳心を持った人々、君らは一生クズなまんまでいてください。
あまりネガティブな感情で文章を書きたくは無いのだけれど、書かずにはいられませんでした。
で、明日、いよいよライブです。
4月23日(木)代々木ブーガルー 「Rock Garden」
open18:30 start19:00 ticket2000円(ドリンク別)
出演:Rambling.Nightingales、キョドルト・ヴァレル、quizmaster、捻転時計
最近やっているバンド「キョドルト・ヴァレル」の2回目のライブ。しかも捻転時計との対バン。
来てくれた人にはお楽しみCDをプレゼント。
キョドルト・ヴァレル高瀬大介と山崎怠雅が、ロックについて、影響を受けた素晴らしいミュージシャンについて、自分たちの音楽について、酒呑みながら音楽を聴きながら熱くゆるく語ったものを、ラジオ番組のように編集して80分みっちりの作品にしました。数に限りはあるけれど欲しい人はライブへお越しやす。
http://www.youtube.com/watch?v=mDwx6Ka7iDQ
昔の宮本は常にこんな感じでピリピリとした空気を放出していたし、しかも芸風的な、「キレ芸」的なお約束ではなく、本当に空気を凍りつかせるほど濃度の濃いヤバさを放っていたからこそ俺は熱心なファンになったわけで、だから今回の件もあまり野次馬的に騒ぎ立てられるのはなんだか嫌だなとは思っていた。
しかし仕方が無いとはいえ、その野次馬の心無いコメント群が載せられたページを見るとなんだかメラメラと腹が立ってくる。
「器が小さい」だの「ガキ」だの「40過ぎの大人の発言とは思えない」だの「公共性が無い」だの「こんな男の作る音楽など聴く気にならない」といったコメントを見るたびに、ネットにおける「顔の見えない人々」の無責任さはげに恐ろしいと感じてしまう。この騒ぎを起こした本人たちより、ネットに巣食う屑人間どものほうがよっぽど問題にすべき人種だ。
友達同士の会話でそういう批判や悪口を言うのは構わない。けど、不特定多数の人が見る場所で自分の正体を明かさず無責任な発言をする奴等は、等しく「地獄へ堕ちろ」といいたい。
なんで簡単に、聴いたことも無い音楽を否定したり、人の真剣な所業を馬鹿にしたり、「公共性」とかいった定義の曖昧な言葉を盾に取ったりしてしまえるの?
公の場に出て批判の矢面に立つ宮本に、「匿名」で「批評性のかけらも無い」「単なる無責任な悪口」をわざわざ「公の場」に書きこむ「自分」に対して一ミリの後ろめたさも感じないの?
まあ、それがネットというものだろうけどさ......。
ニューアルバムのプロモーションでラジオの公開番組という公の場に出てきているミュージシャン宮本浩次が、その場の空気を凍りつかせてまで怒りを露にしてしまったDJの発言に問題があるのは動画を観れば分かる。
まだ発売されてはいないので聴けてないが、最近のシングルの素晴らしさや、洩れ伝わってくる情報からすれば、今回のアルバムが渾身の力でもって作り上げた傑作であることは想像に難くない。
その作品をちゃんと聴いているDJがその作品に対して、たとえ褒めてるにしろ「メインディッシュの連続で食べづらい」と言った。それを面と向かって言われりゃそら一瞬腹が立つだろう。
それでも宮本は苦笑いしながら軽口をたたきながらなんとか受け答えしようとしている。
しかし明らかに顔色が変わり返答しなくなった宮本に対してのDJの「喧嘩売ってます?」発言に対しては、とうとう怒りが沸点に達したのだ。
平和的な事なかれ主義の芸能人や、変にお笑い芸人的リアクションを身に付けてしまったミュージシャンなら、軽く受け流してスルー出来るレベルの発言だろうけれど、満身創痍で創造活動をし、インタビュアーだろうとなんだろうと自分と同じくらいの真剣さで挑む不器用な宮本には、聞き捨てなら無い発言だったんだと思う。
そんな宮本浩次およびエレファント・カシマシだからこそファンは彼らを支持し続けるし、この日本でロックをやって20年以上のキャリアを生き抜いてこれたのだ。
そんな人にたいして、一過性の話題で知って無責任な悪口言う奴等、まるでワイドショーやスポーツ新聞のようなスタンスで絡んでくる奴等、「信者キモい」とかいう奴等に、一度でもいいからエレファント・カシマシの凄みを体験して欲しい。今回のアルバムはそのうってつけの教材じゃあないだろうか。
「こんな男が作る音楽なんてつまらないに決まってる」なんていう狭量で偏向した道徳心を持った人々、君らは一生クズなまんまでいてください。
あまりネガティブな感情で文章を書きたくは無いのだけれど、書かずにはいられませんでした。
で、明日、いよいよライブです。
4月23日(木)代々木ブーガルー 「Rock Garden」
open18:30 start19:00 ticket2000円(ドリンク別)
出演:Rambling.Nightingales、キョドルト・ヴァレル、quizmaster、捻転時計
最近やっているバンド「キョドルト・ヴァレル」の2回目のライブ。しかも捻転時計との対バン。
来てくれた人にはお楽しみCDをプレゼント。
キョドルト・ヴァレル高瀬大介と山崎怠雅が、ロックについて、影響を受けた素晴らしいミュージシャンについて、自分たちの音楽について、酒呑みながら音楽を聴きながら熱くゆるく語ったものを、ラジオ番組のように編集して80分みっちりの作品にしました。数に限りはあるけれど欲しい人はライブへお越しやす。
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- #宮本浩次
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今夜は月見ル君ヲ想フにて非常に濃い〜いイベントを堪能した。
2年半ぶりにベルギーから来日したブラック・ライト・オーケストラと元日カシューの巻上公一さんと日比谷カタンさんという知る人ぞ知る濃いいメンツ。
生で観るのは初の日比谷カタンさんはとにかく凄まじかった。
ヤサ男体型にピンクの着流し羽織って、醤油のペットボトルをステージドリンクにガットギター一本で、ジャズかクラシックかはたまたプログレか、ジャンル判別不能な超絶技工フレーズを軽々と弾きこなし、本能と理性のギリギリのハザマを突き通すようなヴォーカルを聴かせる天才アヴァンギャルドアーティスト。
でもそんな大仰な形容詞など無意味なくらい自由自在に自分の世界を紡ぎ出す怪人。しかもシド・バレットチックなイケメン、コアな女子ファンがいっぱいいそう。圧巻でした。
巻上公一さんは、自分の声と口琴とテルミンとサンプラーを一人で実演。
人間の声とはかくも奇妙で魅力的なものかを思い知らせてくれる快演だった。人間の声の気持ちいい所を純粋培養した感じ。
ジョーン・ゾーンや山塚アイやメルディス・モンクと江頭2:50をミクスチャーさせて好好爺にしたような不思議なたたずまいが会場を笑いの渦に巻き込んで解放させていた。圧巻というより「おあとがよろしいようで」って感じで実に心地いい。
ブラック・ライト・オーケストラは何度か見に行ったが、今回はかなりの変化が見受けられた。
基本は2台のキーボードに2本の管楽器にドラムの編成だが、今回は曲によってはギターもベースも弾くし、グロッケンシュピールやサンプラーも飛び出して来て、しかも各々の担当楽器もフリーキーに入れ替わり、小ネタも大ネタも披露したりととにかくてんこ盛り。謎の日本語(カタコト)を交えながら、フランクザッパ&ザ・マザー・オブ・インベンションのようなフリーキーさで時間と空間を支配する。しかしわけ分からないアヴァンギャルドさは無く、可愛いオジサマ達の本域の遊戯のごとき余裕が、これまた会場を笑いの渦に巻き込んでいた。
始まる前は個人的なことでかなりヘコんでいたんだけど、終わってみたら実に晴れやかな気持ちになっていた。しかも現実逃避的に忘れさせてくれた訳ではなく、憂さを抱えたまんまで昂揚させてくれたので、個人的な憂さなんざなんとかなる、なんとかしようって気持ちに持って行ってくれた。これがホンモノの音楽の力。
普段接しているポップスやロックのライブでは中々味わえない自由さ。自分が知らず知らずのうちにハマっている制約というやつを改めて疑ってみようという気になった。
いや、だからといってどっかの前衛スノッブみたいに「だからポップスなんかダメなんだよ」とかいう馬鹿なセリフを言うつもりはないが。制約というものと対峙したうえで自由を表現するのと、好き勝手なことをやってるだけの自慰行為とは別物だから。今日の3組は間違なくない前者だと思う。
このメンツのライブ、実は今度の日曜日19日にも同じく月見ル君ヲ想フにてある。午後四時から。ちょっとでも興味を持った方は絶対に観ておいた方がいいでっせ。俺も出来る限り駆け付けたい。
さて俺たちもライブがあるんだ。今日のはかなりいい刺激になったんで是非反映させたいもんでがす。
4月23日(木) 「Rock Garden」
open18:30 start19:00 ticket2000円(ドリンク別)
出演:Rambling.Nightingales、キョドルト・ヴァレル、quizmaster、捻転時計
そう、最近やっているバンド「キョドルト・ヴァレル」の2回目のライブ。しかも捻転時計との胎盤。こちらも是非是非来て下さいな。時間的に間に合えばサービスCDを付けます。内容はお楽しみ。まあ俺と山崎怠雅君が企むこったから多分マニアックだろうけど。
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今夜は月見ル君ヲ想フにて非常に濃い〜いイベントを堪能した。
2年半ぶりにベルギーから来日したブラック・ライト・オーケストラと元日カシューの巻上公一さんと日比谷カタンさんという知る人ぞ知る濃いいメンツ。
生で観るのは初の日比谷カタンさんはとにかく凄まじかった。
ヤサ男体型にピンクの着流し羽織って、醤油のペットボトルをステージドリンクにガットギター一本で、ジャズかクラシックかはたまたプログレか、ジャンル判別不能な超絶技工フレーズを軽々と弾きこなし、本能と理性のギリギリのハザマを突き通すようなヴォーカルを聴かせる天才アヴァンギャルドアーティスト。
でもそんな大仰な形容詞など無意味なくらい自由自在に自分の世界を紡ぎ出す怪人。しかもシド・バレットチックなイケメン、コアな女子ファンがいっぱいいそう。圧巻でした。
巻上公一さんは、自分の声と口琴とテルミンとサンプラーを一人で実演。
人間の声とはかくも奇妙で魅力的なものかを思い知らせてくれる快演だった。人間の声の気持ちいい所を純粋培養した感じ。
ジョーン・ゾーンや山塚アイやメルディス・モンクと江頭2:50をミクスチャーさせて好好爺にしたような不思議なたたずまいが会場を笑いの渦に巻き込んで解放させていた。圧巻というより「おあとがよろしいようで」って感じで実に心地いい。
ブラック・ライト・オーケストラは何度か見に行ったが、今回はかなりの変化が見受けられた。
基本は2台のキーボードに2本の管楽器にドラムの編成だが、今回は曲によってはギターもベースも弾くし、グロッケンシュピールやサンプラーも飛び出して来て、しかも各々の担当楽器もフリーキーに入れ替わり、小ネタも大ネタも披露したりととにかくてんこ盛り。謎の日本語(カタコト)を交えながら、フランクザッパ&ザ・マザー・オブ・インベンションのようなフリーキーさで時間と空間を支配する。しかしわけ分からないアヴァンギャルドさは無く、可愛いオジサマ達の本域の遊戯のごとき余裕が、これまた会場を笑いの渦に巻き込んでいた。
始まる前は個人的なことでかなりヘコんでいたんだけど、終わってみたら実に晴れやかな気持ちになっていた。しかも現実逃避的に忘れさせてくれた訳ではなく、憂さを抱えたまんまで昂揚させてくれたので、個人的な憂さなんざなんとかなる、なんとかしようって気持ちに持って行ってくれた。これがホンモノの音楽の力。
普段接しているポップスやロックのライブでは中々味わえない自由さ。自分が知らず知らずのうちにハマっている制約というやつを改めて疑ってみようという気になった。
いや、だからといってどっかの前衛スノッブみたいに「だからポップスなんかダメなんだよ」とかいう馬鹿なセリフを言うつもりはないが。制約というものと対峙したうえで自由を表現するのと、好き勝手なことをやってるだけの自慰行為とは別物だから。今日の3組は間違なくない前者だと思う。
このメンツのライブ、実は今度の日曜日19日にも同じく月見ル君ヲ想フにてある。午後四時から。ちょっとでも興味を持った方は絶対に観ておいた方がいいでっせ。俺も出来る限り駆け付けたい。
さて俺たちもライブがあるんだ。今日のはかなりいい刺激になったんで是非反映させたいもんでがす。
4月23日(木) 「Rock Garden」
open18:30 start19:00 ticket2000円(ドリンク別)
出演:Rambling.Nightingales、キョドルト・ヴァレル、quizmaster、捻転時計
そう、最近やっているバンド「キョドルト・ヴァレル」の2回目のライブ。しかも捻転時計との胎盤。こちらも是非是非来て下さいな。時間的に間に合えばサービスCDを付けます。内容はお楽しみ。まあ俺と山崎怠雅君が企むこったから多分マニアックだろうけど。
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月がキレイだ。
こんな月夜の晩には何故だかシド・バレットが聴きたくなる。
「帽子が笑う...不気味に」というシド・バレットの最初のソロアルバムが異様に好きだった。
初めて聴いた18歳の頃からいきなり愛聴盤になった。本家ピンク・フロイドよりも頻繁に聴いた。
何故そんなに魅かれたのか?
その当時、よくテープを回しっ放しにして、デタラメな英語で歌いながら、ギターで変てこなコードを探りながらアドリブで作曲している様子を録音していたが、多分それとの近似値を感じたんだと思われる。
シド・バレットについて詳しくは分からなかったけど、なんか「オトモダチ」だと思ったんだ。今から考えるとおこがましいけどさ。
狂人の独り遊びのような、目的も脈絡も終着点も探らない「どうしようもなさ」具合が奇妙に心地良い。
アヴァンギャルドであるにもかかわらず鼻につかない。それどころか人懐っこいメロディのせいで、恐ろしいことにポップにさえ感じさせる。でも完全に狂っている。素敵な素敵なレコードだ。
シド・バレットはピンク・フロイドの創始者でありリーダーでありカリスマだった。
デビューと同時に手にした急激な成功による抑圧と、乱用していた悪いドラッグのせいで精神に破綻をきたしてしまい、数々の奇行を繰り返し、まともにバンド活動が出来ないところまで来てしまい、とうとう他のメンバーに追い出されてしまった。
しかし残ったピンク・フロイドのメンバー、特にロジャー・ウォーターズにとってシド・バレットの存在はとても大きくのしかかってきた。シドが辞めたあとのピンク・フロイドを動かして行くことは、すなわちシド・の幻影といかに向き合うかだった。グループを去ってもなお、そのグループの原動力になった男、シド・バレット。
「狂気」と「炎」という巨大な二枚のアルバムは、月の裏側(狂気)へ行ってしまった「狂ったダイアモンド」に対する切実なラブレターであり、月の裏側行かずに現実に踏みとどまった自分達の内面に存在する「ブレイン・ダメージ」が果たして何であるのかを追い詰めた経過報告だ。
シドバレットのソロアルバムに聞かれる、触角の取れた蟻の、機動の定まらない動きのようなアヴァンギャルド・ポップの要素を、理知的に解析していきクールに整地したら「アス・アンド・ゼム」になり、高らかに昂揚させれば「狂気日食」になり、情緒的に盛り上げれば「あなたがここにいてほしい」になる。
というようにピンク・フロイドというのは非常に言葉で解説しやすい明快な軌跡を描いたバンドだ。まさにプログレッシブ・ロック。俺みたいな語りたがりがつい熱を入れてしまいそうなバンドだ。
しかしシド・バレットの音楽自体は解説を拒絶する、正体不明の鈍い光を今も放っている。
何故か?何故ならこれは非常によくプロデュースされた作品だからだ。
このアルバム「帽子が笑う...不気味に」、実は最終的にはピンク・フロイドのメンバーが協力して完成させた作品だ。
目的や意味を持たないシドの音楽を、「敢えて赴くままの状態でパッケージングしたからこそ、その「ポップな狂気」は色褪せることなく鈍く光り続けているのだ。
この「狂ったダイアモンド」を磨く作業があったからこそ、シドの一級の「批評家」になり得たし、「狂気」や「炎」といった名盤が生まれたのかもしれない。
理性や知性よりも「天然」の方が強いが、「天然」を磨くのは理性や知性なのだ。
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月がキレイだ。
こんな月夜の晩には何故だかシド・バレットが聴きたくなる。
「帽子が笑う...不気味に」というシド・バレットの最初のソロアルバムが異様に好きだった。
初めて聴いた18歳の頃からいきなり愛聴盤になった。本家ピンク・フロイドよりも頻繁に聴いた。
何故そんなに魅かれたのか?
その当時、よくテープを回しっ放しにして、デタラメな英語で歌いながら、ギターで変てこなコードを探りながらアドリブで作曲している様子を録音していたが、多分それとの近似値を感じたんだと思われる。
シド・バレットについて詳しくは分からなかったけど、なんか「オトモダチ」だと思ったんだ。今から考えるとおこがましいけどさ。
狂人の独り遊びのような、目的も脈絡も終着点も探らない「どうしようもなさ」具合が奇妙に心地良い。
アヴァンギャルドであるにもかかわらず鼻につかない。それどころか人懐っこいメロディのせいで、恐ろしいことにポップにさえ感じさせる。でも完全に狂っている。素敵な素敵なレコードだ。
シド・バレットはピンク・フロイドの創始者でありリーダーでありカリスマだった。
デビューと同時に手にした急激な成功による抑圧と、乱用していた悪いドラッグのせいで精神に破綻をきたしてしまい、数々の奇行を繰り返し、まともにバンド活動が出来ないところまで来てしまい、とうとう他のメンバーに追い出されてしまった。
しかし残ったピンク・フロイドのメンバー、特にロジャー・ウォーターズにとってシド・バレットの存在はとても大きくのしかかってきた。シドが辞めたあとのピンク・フロイドを動かして行くことは、すなわちシド・の幻影といかに向き合うかだった。グループを去ってもなお、そのグループの原動力になった男、シド・バレット。
「狂気」と「炎」という巨大な二枚のアルバムは、月の裏側(狂気)へ行ってしまった「狂ったダイアモンド」に対する切実なラブレターであり、月の裏側行かずに現実に踏みとどまった自分達の内面に存在する「ブレイン・ダメージ」が果たして何であるのかを追い詰めた経過報告だ。
シドバレットのソロアルバムに聞かれる、触角の取れた蟻の、機動の定まらない動きのようなアヴァンギャルド・ポップの要素を、理知的に解析していきクールに整地したら「アス・アンド・ゼム」になり、高らかに昂揚させれば「狂気日食」になり、情緒的に盛り上げれば「あなたがここにいてほしい」になる。
というようにピンク・フロイドというのは非常に言葉で解説しやすい明快な軌跡を描いたバンドだ。まさにプログレッシブ・ロック。俺みたいな語りたがりがつい熱を入れてしまいそうなバンドだ。
しかしシド・バレットの音楽自体は解説を拒絶する、正体不明の鈍い光を今も放っている。
何故か?何故ならこれは非常によくプロデュースされた作品だからだ。
このアルバム「帽子が笑う...不気味に」、実は最終的にはピンク・フロイドのメンバーが協力して完成させた作品だ。
目的や意味を持たないシドの音楽を、「敢えて赴くままの状態でパッケージングしたからこそ、その「ポップな狂気」は色褪せることなく鈍く光り続けているのだ。
この「狂ったダイアモンド」を磨く作業があったからこそ、シドの一級の「批評家」になり得たし、「狂気」や「炎」といった名盤が生まれたのかもしれない。
理性や知性よりも「天然」の方が強いが、「天然」を磨くのは理性や知性なのだ。
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マイナーな雰囲気の自動販売機で「?お楽しみ」があったら90%の確率でマウンテンビューが出て来る。
最近ハマっているパワースポット、等々力渓谷に来て散策、兼お歌詞作り。風は強いけどいい天気なので気分がいい。ただ散歩コースにするには距離が短いんだよなぁ。
最近は藤子不二雄Aの「まんが道」を読み返している。
もともとは少年誌に連載されたものなので、悲惨な生活ことはそれほど描かれてないし、キレイごと過ぎるという批判があるのは分かるけど、やはり何度読んでも感動してしまう美しい話だ。
昔BSマンガ夜話で取り上げられた時も、いわゆる黒い側面はそれほど描かれず、「白」手塚や「白」トキワ荘の描写に終始していると指摘していた(勿論批判的にこのマンガが取り上げられた訳ではない)。
これはあくまで作者が見た世界、作者が描きたい世界なんだからたとえキレイごとでも構わないし、手塚マンガに衝撃を受け、素直に手塚治虫のあとを追って児童マンガに身を投じた人の自伝なのだから、これはこれで真実であるのは間違いない。
フェイドアウトしていった作家や、もう少し後の世代に出て来たマンガ家が描いたらもっと屈折するんだろうし面白いだろうけど、やはりこの「まんが道」のような読後感はないだろう。
これを読むと、やっぱり真剣に打ち込んで作品を作り、世の中に送り出し、それで生活するというのがとても美しいことなんだよなぁと素直に思える。色んな妄想は膨らむし誘惑はあるけど、あぶく銭なんかを充てにせずひたすらコツコツと自分の仕事に打ち込んだらいつの間にか売れっ子になり大家になった「勝者の論理」ではあるけど、やはり素直にうなずける。偉い人の説法には何かしらの真理があるのだ。
これは戦後の児童漫画界創世記の第一級の資料であり、天才手塚治虫の初期を描写した貴重なマンガであり、なによりマンガとして面白く、モノ作りする人間には身につまされるような深い作品だ。
いい歌詞を書くんだ。いい曲を作るんだ。
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マイナーな雰囲気の自動販売機で「?お楽しみ」があったら90%の確率でマウンテンビューが出て来る。
最近ハマっているパワースポット、等々力渓谷に来て散策、兼お歌詞作り。風は強いけどいい天気なので気分がいい。ただ散歩コースにするには距離が短いんだよなぁ。
最近は藤子不二雄Aの「まんが道」を読み返している。
もともとは少年誌に連載されたものなので、悲惨な生活ことはそれほど描かれてないし、キレイごと過ぎるという批判があるのは分かるけど、やはり何度読んでも感動してしまう美しい話だ。
昔BSマンガ夜話で取り上げられた時も、いわゆる黒い側面はそれほど描かれず、「白」手塚や「白」トキワ荘の描写に終始していると指摘していた(勿論批判的にこのマンガが取り上げられた訳ではない)。
これはあくまで作者が見た世界、作者が描きたい世界なんだからたとえキレイごとでも構わないし、手塚マンガに衝撃を受け、素直に手塚治虫のあとを追って児童マンガに身を投じた人の自伝なのだから、これはこれで真実であるのは間違いない。
フェイドアウトしていった作家や、もう少し後の世代に出て来たマンガ家が描いたらもっと屈折するんだろうし面白いだろうけど、やはりこの「まんが道」のような読後感はないだろう。
これを読むと、やっぱり真剣に打ち込んで作品を作り、世の中に送り出し、それで生活するというのがとても美しいことなんだよなぁと素直に思える。色んな妄想は膨らむし誘惑はあるけど、あぶく銭なんかを充てにせずひたすらコツコツと自分の仕事に打ち込んだらいつの間にか売れっ子になり大家になった「勝者の論理」ではあるけど、やはり素直にうなずける。偉い人の説法には何かしらの真理があるのだ。
これは戦後の児童漫画界創世記の第一級の資料であり、天才手塚治虫の初期を描写した貴重なマンガであり、なによりマンガとして面白く、モノ作りする人間には身につまされるような深い作品だ。
いい歌詞を書くんだ。いい曲を作るんだ。