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高瀬大介の思い出のプラグインは刹那い記憶

〜高瀬企画発気まぐれ遺言状〜

2009年07月

2009年07月24日04:33
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ガジュマルさんという尊敬出来るシンガーソングライターと酒を呑みながら話をした。



ミュージシャンと話するのは何かと面白いが、バンドをやっているシンガーソングライターという、自分と同じような立場の人と話するのはまた違った意味で面白い。



ひょっとしたら意外かもしれないが、俺が曲を作る時は結構理詰めで作っている。空から曲が降って来るのを待つのではなくて、ある程度自分の中のメソッドに沿って形を作り、その曲が何処へ向かおうとしているのか見極めながら肉付けをし、完成に近付けて行く。
具体的に言うなら俺はコードフェチなので、ギターでコードを探っているうちになんか生まれそうな匂いのするコード進行を見つけたら、歌いやすくてフワッとくるような、体が2センチ程浮きそうなメロディを探る。コードとメロディが決まれば色が生まれるから、あとは散歩でもしながらその色に相応しい言葉を手繰るだけ。



また、好きな曲のアレンジやサウンドに触発されて曲を作る場合もあるが、その場合その曲を好きなあまり影響され過ぎてそれの単なる二番煎じになってはまずいので、最終着地点はその曲と微妙に距離を取りながら意図的にずらす。そのずらす距離が俗に言うオリジナリティーという奴になるのだろう。と思ってる。



てな感じである程度意図的に曲は作れる。
しかし何より欲してるのは、その意図を超えた偶然や魔法が降りて来る瞬間で、それが曲作りの段階か、アレンジしてる段階か、演奏してる時や歌っている時に来るかも分からないし、降りて来ないかもしれない。むしろその方が多い。仮に降りて来てもその「魔法」とやらは多分に主観的なものだから自己満足に終わる事も多々ある。
それでもその「魔法」が降りて来る瞬間を感じたくて、その確率を上げるため色々と策を労して曲を作る。雨乞いみたいなものである。



こういう具合に自分の中の創作メカニズムを認知し、言語化していくのは実にツマらない事だし、音楽から魔法を剥ぐような悪業なのかもしれない。
しかし自分の意図を超えた何か不可思議な「魔法」を呼び込むには、自分の意図をハッキリさせ色んな事に自覚的になった方がいいのかな〜と思う。
もう無自覚で曲を作っていた頃には戻れないのだから...。



ガジュマルさんに限らず優れたシンガーソングライターの人と話していて面白いのは、その人が認知している作曲のメカニズムを説明してもらう事によって、その人に対するこちら側の誤解や固定概念が無くなっていき、逆にそのメカニズムでは説明できない「魔法」の部分が段々と見えて来て、その人に対する理解と興味が増すからだ。



やたらとアーティストのインタビューを読みたがるのも、好きになった人から色んな言葉を引き出そうとするのも、逆に言葉では説明つかない魅力の存在を確かなものとして感じたいからかもしれない。



自分の思い込みや希望的観測で相手を見ることによって生ずる朧気な「幻想」より、等身大の相手を知れば知るほど膨らむ「魔法」の方が音楽を感じる。



とめんどくさい事を考えるよりも実践行動あるのみだ。
今度の土曜日、いつもの小伝馬町プードルで弾き語りライブやります。 多分「愛の交差点」として、たけやんのカホンと俺のアコギでやると思います。土曜日だし気楽に来ておくれよ。
2009年07月22日19:00
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元ミッシェル・ガン・エレファントのアベフトシが死んでしまった。



俺ら世代には最も強烈な印象を残したギタリストで、俺も彼の傍若無人なカッティングにやられてよくコピーした。底なし沼のような漆黒から炎のような狂騒まで表現出来る稀有なギタリストだった。


それにしても今年はなんて年だ。
2009年07月21日16:01
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最近はもっぱらチャリンカーだ。


どこに行くにもたいていはチャリで事足りるし、わざわざ金払って不快な電車に乗るくらいなら、自力で生み出す風を浴びながら、音楽にのめり込みながら、景色を楽しみながらチャリこいでる方がよっぽど精神衛生上いい。気付けば一日3〜4時間乗ってることもある。ここまで来たらちゃんとしたロードレース用のチャリ買ったほうがいいのかもしれないけど、どうもあの妙にヤル気満々のスタイルが趣味に合わないんだよなぁ。気楽にてれんこてれんこ乗れるスタイルのままブっ飛ばすのがいいのだ。



昨日は原宿にフラミンゴ・ミルクのライブを見に行った。いつもより長丁場だったけど楽しげでいいライブだった。メンバーみんな浴衣で「夏」感出まくってた。ヴォーカルのKayoさんは着物は似合うんだよ。「萌え〜」系のファンが付きそうでなんかちょっとイヤだけど(笑)。まあ関係ねぇか。とにかくいい曲多いし、演奏上手いし、観たこと無い人もちょっと来てみればいいのになぁと思った。



で、そっから登戸まで疾走して友人の誕生会兼バンド打ち上げ。結構動いたから酒が旨い。
最近誕生会に呼ばれることが多いので、プレゼントとしてその当人が生れた年の洋楽ヒット曲を解説しながら紹介するラジオの特別番組風CDを作るのがマイブームだ。
過去にもそういった「電波に乗らない」ラジオ番組を自分の物販としていくつも作ってきたが、「人のため」って動機があると更に燃えるね。つい最近も濃い〜番組を人のために作ったばかりなんだけど、機会があればまた作りたい。自分にとっても今更ながら勉強になるしね。


あ〜自分のラジオ番組作りたいな。深い時間でいいから、聴いてる人と密やかな共犯関係になれるような濃密な番組を。と思いながられんこてれんこ早朝チャリンカーは家路についた。
2009年07月19日19:57
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さっき虹が出てたんで思わずカシャリ。



ジーン・ヴィンセントの「オーバー・ザ・レインボー」をつい口ずさむ。この曲ってもともとなんかミュージカルの挿入歌だっけ?「小津の魔法使い」?オリジナルシンガーを知らないんだよなぁ。カバーしか聴いた事ない。まさにスタンダードだ。


虹を見た直後ちょっとだけいい事があった。キレイな虹だ。
2009年07月18日22:01
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近所の魚屋でウニが殻付きで安く売ってたので買う。日本酒も余ってたし。



生まれて始めてウニの内部を直で見る。殻を割った途端強烈な潮臭さ!というか生臭さ...。肝がかなり入っていてそれが生臭い。値段が値段なだけに大丈夫かよこれ、と思ったが実をよく洗って醤油を垂らすとアラ不思議、匂いの奥に隠れていた旨味が!ワサビをごっそり投入したら「ンマ〜イ」(藤子不二雄A)。
スーパーで売ってる箱入りのウニや、回転寿司なんかで出て来るウニは薬処理がしてあってだいたいが苦いんだけど、このウニは旨かった。そりゃ殻付きだもんな。しかしやはりここで力を発揮してるのは調味料の方だ。ワサビといい醤油といい日本の調味料は実に偉大だ。




「侘び錆び」という言葉があるが、まさにこれを両方体現してるのがワサビだ。主役になる事は滅多にないし、本人はかなり刺激的なトゲを持っているのに、適材適所で主役の素晴らしさを際立たせるいい仕事をする。ジョージ・マーティンみたいなヤツだ。ワサビみたいな人間には憬れるな〜。俺みたいな奴なんかはワサビそのものにはなれないけど、いつも心に微弱なワサビを持って生きたいです。



しかしそんな名脇役のワサビを無理矢理主役にして辱める時がある。ワサビ自体を肴に呑む酒がこれまたかなりオツなのだ。その時の俺の心は少しサディスティックなんだろう。
2009年07月15日01:22
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なんだかやたらと楽しかった数日であった。こないだの小伝馬町ライブといい昨日のブーガルーといいとても充足感のあるライブだった。


特に昨日はたけやんと怠雅君も交えた「愛の三叉路」という新生ユニットで、始まる前も終わった後も酒を呑んでいい気分、ライブは勿論大いに歌い叫び弾いた。リハ不足でバラついたとこもあったけど、元々高瀬大介個人でのライブ予定だったからね、他二人はともかく俺とお客さんが楽しけりゃいいのだ(笑)。でも次はもっとカッチリやるぞ。


でもまあここ最近とりつかれていた宅録は一段落したし、しばらくは普通の生活者に戻ろう。


来てくれた方々、連絡くれた方々、本当にありがとうございました。おかげでいい酒が呑めました。
2009年07月14日15:02
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とナチュラルにサザエさんのエンディングテーマを口ずさんでしまうほどの快晴だなぁ。



夏は好きだ。何年か前までは暑くても長袖を来て夏に反抗するほど嫌いだったが、今は子供の頃の様に全力で汗をかきたいくらい好きだ。いつかのように渋谷の街を使ってカンケリしたいわ。



どちらさんも熱射病にならないように気をつけましょう。



今晩は代々木ブーガルーでライブですよってに。来れそうな方は連絡下さい。


7月14日(火) 「Acoustic Bogaloo〜夕暮れの帰り道〜」
open18:30 start19:00 ticket2000円(ドリンク別)
出演:kimie、川合辰弥、高瀬大介、bluW=20
2009年07月14日02:00
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ああもう時間がない!という事で今日、代々木ブーガルーでアコースティックライブやります。


今回はたけやんのカホンと怠雅君のアコギも交えたユニット「愛の三叉路」としての初ライブだ。


今回はいつになく気合いが入っていて、それは言うまでもなくアルバムの初売りライブだからだ。アコースティックライブなのに売るのはエレクトリックのバンド編成(でも独りだけど)の音源ってのが引っ掛かるっちゃ引っ掛かるが、とにかく内容からジャケットに至るまでかんなり家内制手工業丸出しの作りで、俺節てんこ盛りの濃いものになっている。はず。あくまでポップスの範疇に入るシロモノだと思っているけど、やっぱ風通しのいい軽やかなもんにはならなかったね。俺にゃ判断付かないけど多分世の中的にゃ「マニアック」って言われんのかな?でも自分としては決してそんなマニアックなモノを作ろうと画策したつもりは毛頭ない「ポップス」としての自信作です。今んとこライブ会場でしか売れないんでぜひライブに足を運んでもらって手に取ってもらいたいですわ。


タイトルは「夜明けの籠り唄」。子守歌じゃないよ。家に籠って作業に耽るうちに世が明けてた日々の集積だからこのタイトルにした。聴いてほしいな〜。


7月14日(火) 「Acoustic Bogaloo〜夕暮れの帰り道〜」
open18:30 start19:00 ticket2000円(ドリンク別)
出演:kimie、川合辰弥、高瀬大介、bluW=20

俺らの出番は20時20分くらいからです。興味と時間のある向きは是非是非お越しを。結構切に御来場を願っております。


あ、あとちなみに、フラミンゴミルクからの紹介でネットラジオに出演した音源がぼちぼち聴けるはず。
本日より、ネットでいつでも聴く事ができるはず。未確認ですいません。

東京ネットラジオ/MINAKOの「Healing Space」
http://www.tokyonetradio.com/ch/minako.html

ON AIRボタンから聴けるようです。

「ヒーリングスペース」というタイトル通りの空気を台無しにする様な過剰トークをして来たので是非聴いてみて下さい。アルバムからの新曲もちょっとオンエアしてます。
2009年07月12日16:53
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26fb1a21.JPG 耳毛が生えているのに気付いた。


ジジくさい話で悪いが、例えば目が悪くなると神様から「もう充分見たろ、これ以上見る事無いよな」と言われてる様な気がする。歯がもろなると「もうこれ以上食う事も無いだろ」と、足が悪くなると「これ以上歩く事もなかろう、野たれ死ね」と、髪が抜けると「もうこれ以上頭守ってもしょうがないだろ」と、性欲が落ちると「もうヤルな!」と言われてるような気がする。まあ幸いにしてまだそこまで老化して無いし、むしろ年取ってから活性化した方面もあるから差し引きゼロだろ。



しかし耳毛...。耳が遠くなったのなら「これ以上聴くな」という神の思召しなのだろうけど、耳毛の場合自分の身体の中の命令系統、一日これくらい毛を伸ばせよ、という判断をしている司令塔が馬鹿になってる様な気がしてちょっと情けない。「あれ?今日伸ばしたっけ?まあいいや伸ばしとけ」というド忘れの集積が耳毛だ。だってそんなに長くなくても平気じゃんか、顔の横に付いててしかも奥まったとこにある穴なんかにそうそう危機は起きんだろ。昔はじいさんの耳からもっさりと毛が生えてるのを見たら「うっわ〜、なんだそれ?」と思うくらい耳毛というものの存在に違和感を感じたのだが、とうとう俺にもきたか...。まあ単にヘッドフォンで爆音で聴いてるから自衛手段として生えて来たのかもしれんな。それなら司令塔はまだしっかりしてる。


でも耳毛って抜き辛いな。鼻毛みたいに指で輪っか作って抜くには穴が小さいし。穴に突っ込む電動鼻毛抜き機を代用するのもなんかやだし。おっさんを受け入れるか。


年を経ると楽になるとこがあって、10代の頃みたいに自分の見た目に関して必要以上に他人の目を気にする事もなく、自分のモラルの範囲でラフになれるとこだ。鼻毛だろうが耳毛だろうが不精髭だろうがそれを回りに認めさせる説得力とか人となりさえあれば、あとは自分の醜美の規準で好き勝手にすりゃいい。単に鈍感になったと言えるが。
俺は禿げ散らかすのがみっともないと思うから坊主にし、髭も不精に見えてそれなりに揃えている。鼻毛も気付きゃ引っこ抜くが鼻毛よりも大事な諸問題が山積してる時はほっとく。あと着るものも流行り廃りはほぼ気にせず、オーソドックスなものか、自分なりに「綺麗」と判断出来るものを羽織っている。それがサイケだったり和風だったりするだけだ。好きにすりゃいいのさ。



10代の男子がエステに通い身体中のムダ毛を脱毛し同年代の女子に合わせようとしてるのはまあ微笑ましいが、おっさんから見ると滑稽だ。眉毛気にするくらいならズボンずらしてケツからパンツ丸出しにしてるそのみっともないファッションをなんとかしてくれよと思う。



女子は女子であんま男子に中性的なものを求めんなよな、と言いたい。俺なんかからすりゃ男も女もちょっと毛深いくらいが動物的で魅力あんのにな〜と思う。特に女子は気にし過ぎ。せっかくいい感じなのに「処理してないから今日はダメ」とか言う女は人間の業から目を背ける不届き者だ(笑)。
昔から毛深いのは情が深いと言うがホントそう思う。単にフェチズムの問題かもしれんが。
ムダ毛の処理とダイエットで悩むのは女の仕事みたいなもんかもしれんが、世の中の男は皆が皆そんなにツルッツルのガリッガリなんか求めてないのになぁと思う。



と、そんな耳毛に〜やんは今日ライブです。場所はお馴染み小伝馬町プードル。



捻転時計アコースティックライヴ!!
2009年07月12日(日)
小伝馬町Poodle
http://www.poodle-live.com/index.php
東京都中央区日本橋小伝馬町7-12セントラルビル1F
TEL:03-3666-5007
東京メトロ日比谷線小伝馬町駅2番出口を出たら右手方向へ。つけ麺屋を右、一つ目の大きな角を左、次の角を右へ。
だいやまーく開場/開演:18:30/19:00
だいやまーく当日:2000円+1order
だいやまーく出演:高瀬大介、岡野純、Mint Julep、捻転時計

俺の耳毛を見たい奴は来なよ。
2009年07月11日23:08
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どうにかこうにか宅録の音源が作品として結実しそうだ。まだジャケットとかなんとかは全然出来てないんで完成ではないんだけど、とりあえず中身はなんとか出来上がった。も、ヘトヘトだ。結構前からジワジワ煮詰めてた音源なんだけど、ここ最近の色んな凄い音楽との出会いで火が付いて、ここ二週間くらいで一気呵成に作り上げた作品だ。



こんな風に独り作業に無我夢中に打ち込むのは久し振りで、またアルバム単位でものを考えそれに打ち込むのもワイセッツの「忘れた頃咲く花」以来だ。だからどうしたと言われれば何も言い様が無いが、とにかく久々に「産んだ」って感じ。


これは今度の火曜日14日の代々木ブーガルーのライブで初売りするつもりだけど、その前に、明日の日曜日、小伝馬町プードルにて捻転時計企画のアコースティックライブにたけやんとの不定期ユニット「愛の交差点」として出ます。アルバムからの新曲もやるよ。酒飲みに来ておくれよ。楽しくなるね。


捻転時計企画アコースティックライヴ!!
2009年07月12日(日)
小伝馬町Poodle
http://www.poodle-live.com/index.php
東京都中央区日本橋小伝馬町7-12セントラルビル1F
TEL:03-3666-5007
東京メトロ日比谷線小伝馬町駅2番出口を出たら右手方向へ。つけ麺屋を右、一つ目の大きな角を左、次の角を右へ。
だいやまーく開場/開演:18:30/19:00
だいやまーく当日:2000円+1order
だいやまーく出演:高瀬大介、岡野純、Mint Julep、捻転時計
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