[フレーム]

高瀬大介の思い出のプラグインは刹那い記憶

〜高瀬企画発気まぐれ遺言状〜

2007年11月

2007年11月29日17:39
カテゴリ
昨日は六本木EDGEでライブでした。来てくれた方々、どうもありがとうございました。
ウチのメンバーも書いてるようにさすが多国籍都市六本木、ジンガイさんが多くおられて、俺としては日本人に比べて素直にリアクションしてくれる彼らをここでノセなきゃ男がすたるってもんで、とにかくテンションあげていきました。そしたら思いのほか盛り上がってしまって、こっちも温度上昇止まらなくなってしまい久々に冷静さを欠く手前まで行きました。終わった後ゼエゼエ言うライブは久しぶりだ。個人的にはワンマンライブよりも盛り上がった。ここ1年でもいちばん楽しいライブだったように思います。


ロックでも何でもいいけど音楽を媒介にして人と人が繋がるのは快感です!


次のライブはしばらく時間が空くんですわ。来月の年末26日の渋谷DECEOまでないのですよ。俺としちゃポンポンやっていきたいんだけどまあこれも流れ。それまでにはまた色々仕込むので気長にお待ち下さい。


2007年11月25日14:15
カテゴリ
昨日はワイセッツでTOKYO SHOW CASE vol.1〜俺らでフェスを作ろうぜ!〜 というイベントに出て来ました。


会場は池袋の裏路地にある小さいハコで、風俗店とエロ本屋と焼き肉屋が立ち並ぶ一角にある中々ホルモンなシチュエーション。


ついこないだやったワンマンライブとは真逆の環境でした。場末感漂う立地、リハ無しぶっつけ本番、モニターほぼ機能せず......でもこういうシチュエーション、嫌いじゃないです。ていうか好きです。なんかロックバンドの正しき立ち位置というか。いや、こここそがいいとかこの位置に踏みとどまりたいとは微塵も思わないけど、こういう環境だとロックバンドの本能が呼び戻されるというか、空気次第で何でも出来るわっていう戦闘態勢に容易になれるのが楽しいんですよ。


特に昨日のライブの最後の曲「ハカマハケ」のラストの辺はカオス状態になるんですが、何を思ったかキーボードの土屋が自分の見せ場とも言えるオルガンソロをいきなり止めてトコトコお客さんのとこに走っていって、俺はてっきり「トイレかな?」とボケた事を思ったんだけど、イベントの主催者である山根氏をステージにあげてオルガンを弾かせ晒しものにするという否が応でも会場が盛り上がるパフォーマンスをしやがって、俺は横にいて異常に盛り上がったわ。


個人的にも「種をまけ」って言葉をコール&レスポンスならぬレスポンス&コールという、お客さんに先に言わせて後追いで俺らが歌うという方法が妙に気に入ってしまって、以後も機会があればやってみようかなと思ってます。


昨夜のライブはワンマンやったときとはまた違う高揚感がありました。満足感ではなく高揚感。いい歌、いい演奏が出来たとかとは別の次元。会場のお客さんと俺らが、受け手と送り手という関係性ではなくて、その場を共有している同じ一味になった感じ、俺の言い方では「狂犯関係」となりますが、そういう状況になれたのが楽しかった。


デカイとこでやりたいとか、開放感のあるとこでやりたいとか、ライブハウスでず〜とやってると色々不満は募るけど、根本には「その場にいる皆がヤバい秘密を共有している」ような感覚は持っておきたいです。


てことで次のライブがもうすぐあります。今週の水曜日28日、場所は六本木エッジ。3バンド中2番目、時間とかはまだ分かってないんですが恐らく19時半くらいだと思います。すんません、詳細は近々載っけます。とにかくこのライブは転換込みで一時間、ということはだいたい50分くらいという、まあワンマンくらいとまではいかないまでも、割と長めのライブなんでこの機会に是非是非お越し下さい。
2007年11月17日19:16
カテゴリ
俺は普段かなりテンションの低い人間だと思います。場所場所によって微妙に温度差はあるけれど、基本はそんなに温度は高くないです。


でもテンション高いときの気持ちのよさは知ってしまっているから、なんとかテンション上げてくれる物や上がる事を探して生きてる貪欲なヤツです。


音楽や映画や漫画など、貪欲に自分のテンション上げてくれる物ばかり求めていたので、つい「テンションが高いときの自分って何なんだろう?」とか「そういった物に共通している物は何なんだ?」とかどうでもいい事を考え初めてしまい、そんなことしているうちに中々テンション上がらなくなって来ちゃいました。


で、自分でテンション上がる事をしないとどうにも欲求不満で狂いそうになったので曲作ったりバンド作ったりしました。


でもまあ、基本のトーンとしては「途方に暮れているような感覚」が自分を支配しているので、あまり多情にテンション上がる事ばかりを求めまくっても疲れてしまいます。この感覚と上手くつきあって生きていかないと簡単に何もする気がなくなってしまいます。


たまに、一年に一回か二回、そのバランスが崩れてしまい物凄く途方に暮れてしまいます。それはほとんど自分に関する事よりも、自分と近しい人が分岐点に立ったとき、変わらざるをえなくなった時、終わりを迎える時、そういう時に何か置いていかれるような気持ちになって心に風が吹きます。


そんな自分の心理状態を恐ろしく反映している楽曲を聴きました。

Hey Saturday Sun / Boards Of Canada

youtubeに画像が落ちてました。画は全く関係無いみたいなんでどうでもいいですがとにかくこの曲です、この曲。

http://jp.youtube.com/watch?v=hAayf5r0fsk


これを聴いているとテンション上がるとか力みなぎって来るとかそんな事は全然なくて、どちらかというとみぞおちから股間にかけてのあたりをえぐられるような何とも言えない気持ちになります。


この感覚、ある人は「文学のふるさと」と呼んだ事がありますが、俺にとっては「小学生頃感じた日曜日の夕方にさしかかった気分」でしょうか。いやもっと重いんだけれど......。


考えてみたらテンション上がる音楽と同じくらい、こういう気分にさせる音楽も求め続けていたような気がします。なんか無理矢理テンションが上がっている状態をよしとする自分に対して、「そうはいっても本質はこれだろ?」と諭されているような感覚。

ギラギラした創造性と理想主義が漲っている黒澤映画と、所詮は現実なんてこんなもんだよ......とボソッと言われてるような成瀬巳喜夫映画の両方が好きな私です。二律背反、矛盾、大事です。
ちなみにウチのバンドメンバーのとある女性はこの「矛盾」という言葉の語源を全く知らないまま二〇余年を生きて来たそうです。あんなに矛盾だらけの素晴らしい演奏するのに......。



ということで俺が高いテンションでいられる数少ない瞬間、ライブが来週土曜日に迫っております。



TOKYO SHOW CASE vol.1(T.S.C. vol.1)〜俺らでフェスを作ろうぜ!〜
だいやまーく日時:2007年11月20日(火)〜 24日(土)←ワイセッツは24日(土)トリ、21時半ころに出演 。御なじみ捻転時計も同じ日に出演します。


だいやまーく場所:池袋STAGE&SPACE 3-Tri
http://www.ikebukuro3-tri.com/
池袋東口35番出口を出てビックカメラを左に10M直進、信号手前の大黒屋と宮城ふるさとプラザの間の路地を左折。10Mぐらい直進すると右手に焼肉 燦々亭が見えるその建物の地下1階
だいやまーくお代:web予約2,100円(別途ドリンク500円)/当日2,300円(別途ドリンク500円)開催期間有効

【俺らでフェスはできないか?】
そんな疑問から始まりました。
私も他ならぬ夏フェスファンであり、今年も夏フェスに参加してきました。
その、夏フェスの最中に「俺らでフェスはできないものか?」という疑問にかられました。
当然、メジャーアーティストがメインの夏フェスは盛り上がって当然なんですが、俺らのインディーズのレベルで、このフェスができないものかって言うことなんです。

【前代未聞!連日ブッ通し!大量のバンドを見れるライブハウスフェス型イベント】
ライブハウスでこんなイベント今までにあっただろうか?
Vol.1は5日間で全40アーティスト以上、オールジャンルでアーティストが出演します。
とにかく見まくって欲しい!
好きなジャンルがある人は、好きなジャンルだけ選んでみるもよし、「俺は雑食なんだよね」っていう本当の音楽マニアのみんなは酒を飲みながらライブハウスの中で楽しんでもらいたい。
インディーズだからってナメテもらっては困る!メジャーより良いアーティストはライブハウスに眠ってる。
そんなことを皆さんに体験してもらいたい。

【とにかく楽しみたい!】
通常のライブハウスのイベントと異なり、お客さんは出入りが自由できるシステムとなっています。
1日ライブハウスにいたら疲れてしまうので、外に出て休憩しながら楽しんでほしい。
携帯で各アーティストのプロフィールや、タイムテーブルが見れるようにして、どのようなアーティストが何時からやるかがわかるようにしていきます。
当日は昼間から酒飲んで、音楽聴いて、たまに外に出ておいしいご飯食べて、ちょっとダーツやって遊んで、また夕方ライブハウスに来る。
そんな、1日にしてみてはいかがでしょうか?

詳しくは下記アドレスまで!!
http://www.midnight-rocket.net/tsc/


マイミクさんの日記に載ってた告知をコピペさせてもらいました。ありがとう!と勝手にお礼を言ってみる......。


ちなみに男性に「いつもありがとう」と「心の中」で言われているような女性が好きです。どうでもいいですが......。
2007年11月10日23:03
カテゴリ
ワンマンライブ終わりまして、とりあえず一段落です。来てくれた方々、スタッフの方々、メンバー、ありがとうございます。本当に助けられました。全員がいて初めてワンマンライブとうい一つの作品が完成するのだと強く感じました。



楽しいライブでした。ていうか今回のライブは自分たちで楽しもうとず〜と前から思っていたので、ある程度骨子が決まったら後はいかに楽しめるかを考えてリハーサルをやってきました。



ライブ前に流した映像は俺ら的には異様に面白いんですが、初めて見る人にとってはちょっとついていけない面もあったかなと思います。ライブDVDにはあれはフルで入れるんで何回も何回も観てジンワリとあの面白みを味わっていうただきたいなと思います。



アコースティックセッションとか、ピアノ弾き語りとか、カバーとかより俺の個人趣味的なことが実現できたのもワンマンライブならでは。ピアノ弾き語りなんて何年ぶりだか...。穴だらけの演奏でしたわ。



メンバーの担当楽器を変えての演奏も、ほとんど宴会芸というか、一部の人にさえ受ければいいやっていう開き直りの面もあったけど、まあやってみたかったんです。土屋ヘンドリックスにはこれからももっと弾きまくっていただきたいなと。



個人的にいうとコール&レスポンスが思いのほか盛り上がったのが驚きでした。こりゃみんなやりたがるわ。なんか新興宗教の教祖のような気分でした。「種をまけ」ってなんのてらいもなくよく言うわ、と思いながらもそれを言わせてる俺も俺だなと。まあ大事なメッセージですからね...。



あと初めてといってもいいかもしれませんが、昨日アンコールでやった曲「またぞろ一人」という曲が、実にフレキシブルで力のある曲だと実感できました。ヘンドリックを降臨させましたし。
この曲、一応俺のデビュー曲なんですが、気分しだいでいかようにもアドリブとか変化が加えられる自由度の高い構成を持った曲だし、言葉を叩きつける気持ちよさが味わえる曲でもあります。いろいろあって今までどことなく避けていたというか、結構ないがしろにしてきましたがあながち捨てたもんじゃないなあと思いますね。
処女作とかデビュー曲にはその人のその後のすべてがあるという言い方があって、当たっていえなくもなくもなくもないような言葉ですが、確かに一面の真理はあるなと思います。



でも終わってしまったら実にあっさりしたもんで、もう次の展開にいきたくてしょうがないんですよ。蛇石じゃないけどワンマン終わったら今年も終わり、今日はもう年が明けててあけましておめでとうな気分です。
やっぱ俺飽きっぽいんでしょうかね。自分でやってることに関しては次から次へと新しいことのほうに気が向いてしまいます。今やってることを突き詰めていくっていうのは大事なことだけど、新しい地点に向かっていく時のドキドキするような気持ちは何物にも変えがたいですよ。



今月はまだ2つライブが残ってます。一段落している場合じゃない
2007年11月07日19:39
カテゴリ
a844a737.jpg ワンマンライブに向けて気合いを入れるため、髪型をちょっと変えてみました。

いよいよ明後日です。是非是非お越し下さいな。
2007年11月04日05:12
カテゴリ
BSの仕事でライブ撮影に行ってきました。目黒はブルースアレイでのライブシューティング。


アーティストはあのゴールデンカップスのギタリスト、エディー播さん。しかもドラムにはあの伝説のドラマー、ジョニー吉長さん。


1960年代から活動している二人だけあってそのオーラは半端ではありません。特にジョニー吉長さんの奇人的なテンションの高さはその入りからライブ中、ライブ終了後、そして帰るまで一貫して保たれていてスゲエなと思いました。


ライブはまあベテランのライブらしく終始一貫リラックスしたブルースナイトって感じで、お客さんと掛け合いしながら楽しげな雰囲気でした。エディー播さんが言うように「自然体が一番だし、音楽をやる時に必要なものはそれしか無い」という言葉通りの緩くて心地いい時間が流れていました。
俺はまだ年齢的にもう少し血圧の上がるようなライブを身体が求めていますが、これはこれで和めました。


でも酒を呑んでウマい晩飯を食いながらリラックスして滋味深いブルースを楽しむなんて中々に贅沢な時間の使い方じゃないですか。大人ならでは。当然お客さんはジジババばっかでしたけどね。


とここで思い出したのがついこないだ知人と話して異様に興奮してしまった話。
まあ今さらながら、というような話ですがライブハウスについて話をしていたんですね。で、異様に興奮して「もっともだ」と思ったんですが、日本のライブハウスはどんどんお客さんが離れるような仕組みになっているという事です。上のような酒と晩飯が一緒になった大人スタイルのライブハウスじゃなくて、俺らが出るようなライブハウスの話です。


×ばつノルマ枚数分の代金がライブハウスに払うノルマになるわけです。

(例)
×ばつ[20枚]=[40000円]+[機材費などの諸経費]が額面上ノルマ金額。
×ばつ[チケット代分]を差し引いた額がライブハウスに支払う金額。20人来てくれればまあトントン。それ以下の集客なら赤字。20人以上呼べたら黒字とこうなる訳です。


確かにノルマ制にしとけばバンドからもらう金でライブハウスは赤字になる事は無いし、そのくらいのノルマもクリア出来んでどうする!とバンドに叱咤出来る訳です。バンド側もなんとかして知人やいくらかのファンの人に声を掛け合ってノルマをクリアしようとする。そして経済的に何とか出来る月一回とか2回のライブで上達しようとする。


でもバンドは自分達の事を知っている人に向けて月に数回の「発表会」をするために高いノルマを払っているのではなくて、まだ自分達を知らない人の目と耳に触れてもらって認知されたい訳です。ファンになってもらいたい訳です。


で、お客さんのほうも2000円だか2500円だかのチケ代と、更に強制的についてくる1ドリンク代を払って目当てのバンドのたった30分の演奏を観に来る。
で、まあ言わば発表会状態で来ているようなもんなので目当てのバンド以外のときは会場の外に出る(例えばここでハコ内の音響が心地よければそのまま聴いていけるけど、だいたいがヒドいPAばっかなのでうるさいし聴いてらんなくなってハコから出るわけです)。しかしハコを出たところでお客さん用の落ち着いたスペースが用意されてるライブハウスなんて殆ど無いので、ゆっくり酒でも呑みながら話す事が出来ないんなら帰るしかなくなる。したがって「ひょっとしたら好きになるかもしれないバンド」に出会う契機も無くしているわけです。


こんな状態では広がるもんも広がらないんデスよ。こんな環境でものし上がるバンドは確実にいるし、だいたいがノルマ分集客出来てないのに偉そうに言うなと言われるのがオチですが、でもこの環境だと出会うべきお客さんとの出会いを多く失っているのは確かだと思います。


要するに一見さんも含めて気軽にライブハウスにお客さんが集まりやすい環境作りをしなければどんどんお客さんは減っていくという訳です。「目当てのバンドを見に来るハコ」じゃなくて、「生の音楽を聴きながらリラックスする場所」としての環境じゃなきゃいかんという事ですよ。
バンド側に集客の努力を求めるのが当然ならば、ライブハウスが人を集める企業努力をするのもこれまた当然の事。

はっきりいって俺も目当てのバンドがいない限りライブハウスなんて行きたくもないんですが、その要因の一つがチケット代の高さ。


実際俺がライブのあった日、ライブハウスの外に立っていた時に目にした光景なんですが、欧米人と思わしき人と日本人が一緒にライブハウスの前を歩いていたら、その外人さんが「お。ライブハウスだ、ちょっと寄っていこうよ」と連れの日本人に言ったらその日本人が「ちょっとまってくれよ、え〜とチケット代が2800円だって」外人「え!?高いなそりゃ。やめた他のとこ行こう、他」といって立ち去っていかれたんですね。その外人にとってはライブハウスってのは気軽に入って生演奏と酒を呑むところって言う感覚があるんだけど、日本人にとってはあくまで音楽を聴きにくるところなんですよ。だから音楽を聴くためなら2500円でも3000円でもそりゃそうか、と思い込んでしまうんだけれど、やっぱり俺からすりゃ高いよ、チケ代。
同じ3000円払うくらいなら、チケ代1000円くらいで酒を4杯飲む方が全然いいわ。どういう内訳になるかは知りませんが純益でいったら大体同じくらいでしょ。多分。


それに少々酒気帯びてるくらいの方がライブを観るテンションが変わって来るし、それがバンドに伝わっていいパフォーマンスを促すでしょう。つまんないバンドにはお愛想の拍手すらしなくなるし、その厳しい反応は露骨にバンド側に伝わって結果的に演者側を鍛える事になっていいのでは。


古くはビートルズがそうだったように、酔っぱらい相手のライブというか、ガラの悪いところでのライブで鍛えられるとおのずとそれに対抗しうるグルーヴというものが産まれて来ると言います。


イギリスのライブハウスなんて気楽に集まって来た大馬鹿野郎の酔っぱらいが一杯いそうだし、それと同時にいいライブには素直に反応するお客さんが一杯いそうだしホントいろいろな意味で鍛えられそうです。


どういう種類のお客さんであれ、その場に見知らぬ人がいるってことが重要なんですよ、バンドにとっちゃ。まだ見ぬお客さんを求めてこっちゃやってるんだから。だいたいお客さんだって海のものとも山のものともつかないバンドを見るのに1000円だったらそんなに惜しくないでしょ。


とにかくはまずチケット代というか入場料を1000円くらいにして、そのかわりドリンク代やフード代で稼ぐ。そのためにはそのへんのメニューとサービスも充実させなきゃいけない。


で、もっとくつろいでもらうためには会場とは別のラウンジみたいなゆったりとした空間が無ければいけない。会場内のライブの音は耳障りでない程度に流れていて面白そうなバンドが出ていたらいつでも会場内に入って行ける。当然の事ながら素晴らしい音を提供する人材と機材を用意する。


要するにライブハウスってのはお客をセッチン詰めにして無理矢理爆音を浴びせる空間ではなくて、生演奏が楽しめてかつ飲食出来てお客さん同士、あるいはバンドとお客さん同士がゆったりとコミニュケーションが取れるスペースを提供する空間にならなけれいけないと思うのですよ。爆音を身体に浴びたい人はステージ前に詰めかけりゃいいし、ちょっと休みたいなって思ったら外に出ればいい。野外のフェスではこんな環境で音楽を楽しめるし、実際フェス人口は年々増えている訳でこのフェスのいいところをライブハウスに取り入れない手は無いんだけれど



......まあ理想論だわな。今現実にこんな空間無いですからね。土地代だの何だのがあるから、こういったリスクの高い営業してたら早晩潰れるかもしれません。


だけどじゃあ現実にライブハウスは一体何なんだというと、バンドを厳しく育ててくれるような環境でもなければ、お客さんが音楽をくつろいで楽しめる場所でもなく、地下の暗闇で爆音を浴びることが好きな変人を集めて金を巻き上げる空間になっています。(勿論全部が全部じゃないですよ。俺らレベルの集客しか出来ないバンドが吹き溜まっているライブハウスの世界の話です)。


だいたいライブハウス側の対応にしたって、彼らは俺らのノルマで金を儲けているんだから俺らは言わばお客さん。あんまりキツいアドバイスをしたらお客さんを逃がす訳です(キツい事言われるのがイヤだから出るの止めるというバンドは底辺中の底辺ですが)。で、結局はぬるい事しか言えなくなって「良かったですよ」とか「俺は好きですね」くらいの「感想」しか貰えない訳で、バンドが本当に必要としている客観的で厳しいアドバイスはしてくれない。で、金さえ払えばライブは出来るからまたライブの予定を入れてしまって同じような集客の状態のまま何ら打開策が見つけられなくて生殺し状態で続いていく。


バンドを厳しく育ててちゃんとお客さんを集められる事の出来るレベルの高いバンドが寄り付くようなハコにして、そこから利潤を得て行こうとする高邁な思想を持ったライブハウスはありません。


まあそんな甘い理想郷のような状況なんていつまでたっても現れる訳は無いので、自分達でなんとかしなけりゃいけない訳ですがね。早い話がお客さんが集められるような、素晴らしい磁場が産み出せるような一流のパフォーマーにならんといかんってことですな。


ロックが市民権を得る以前の1970年代なんてロックシーンどころかライブハウス自体が無かった訳ですから、そんなめちゃくちゃ厳しい状況の中から叩き上げで生き残って来たエディー播さんやジョニー吉長さんのパフォーマンスをこのタイミングで観れたのは幸福でした。


俺らも今週の金曜にやるワンマンライブを期に、もっと明確な意思を持ってライブをやらんといかんなあと気持ちを新たにしています。


まあ今回、ワンマンライブということである程度のところまでは自分達の自由がきくし、演出から値段設定にいたるまで自分たちの意思で決めさせてもらいました。それに会場の高田馬場Club PHASEは俺がここまで長々と書き連ねたような事を実現しているハコです。


会場はちょっと怖いくらいゆったりとしてますし、お客さんが避難してくつろげるバーカウンターがありますし、PAのカンノちゃんの腕は確かだし、ワンマンやるならここしか無いなと思っていた場所です。


11月9日(金)高田馬場Club PHASE

ザ・ワイセッツ ワンマンライブ「あんたのよていをくるわせたい〜ファイナル〜」

なおかつワイセッツ久々のフルアルバム「忘れた頃咲く花」のレコ初ライブです。


open18:00 start19:00 ticket 前売り2300円 当日2800円


高田馬場Club PHASE http://www.deseo.co.jp/phase/ (tel.) 03-5911-2777
ザ・ワイセッツ post@y-sets.com http://y-sets.com


当日は「愛の由来」のプロモーションビデオを含む珍妙な映像集を開演前に流しますので,興味ある方は早めにどうぞ。
あとチケットを予約してくれた方、アルバムを買ってくれた方には特典CDがつきますんで,是非ともチケット予約および新しいアルバム「忘れた頃咲く花」を宜しくお願いします。
とにかくまあ是非是非ワンマンライブにお越し下さい。お待ちしております。酒飲んで解放しましょう。






.........なんか軽い思いつきなんで限りなく実現性は薄いですが、フェスみたいなもんをやりたいですな。


代々木公園にある野外音楽堂とかを一日借り切って10バンドくらい集めて、青空のもと真っ昼間から酒でも呑みながらイカ焼きつつきながらロックやジャズを楽しむ。色んな事が面倒くさそうだけれど実現出来たら楽しいだろうな......と思います。あそこが芝生だったらなおいいんだけどな。
2007年11月01日05:36
カテゴリ
ワイセッツのワンマンライブのオープニングで流す珍妙な映像を、「人生ノリとタイミング」長沼良君に撮影編集してもらったんだけれど、ほぼ出来上がったヤツを今日観させてもらいました。
自分で言うのもなんですがこれはかなりヤヴァイです。長沼良君の編集のセンスや引用のセンスは相当なものです。あれだけとりとめの無い素材でもここまでのものにするとは、素晴らしいです。

俺の性格なのか,何事もゴールとか目標とかオチとかを決めずに行き当たりばったりで「ウマくいったらおなぐさみ」的な舐めた感じで今までやって来たので、この撮影もある程度の設定は決めつつも基本的には現場のノリとアドリブでなんとかしようって感じで撮影しましたが、出来上がったものがこれだけウマくいくとますますナメた人格を助長させるようで怖いです。


編集にも色々俺たちの意見が含まれているのでまさに長沼良氏とワイセッツのコラボレーション的な作品になりました。
たまの日記が自慢かよって言われそうですが、まあ取りあえず笑えるものになったんで良かった良かった。
繰り返すようですが彼長沼良君のセンスは素晴らしいと思います。そんな彼が撮って編集してくれたワイセッツのPVがyoutubeで観れます。

http://jp.youtube.com/watch?v=_zcZkzj_jAc


しかしワンマンライブまで後少ししかないなんて嘘みたいです。まだまだ準備期間があるわと思っていたらもう10日を切ってるんですよ。怖いわ。とにかく風邪だけはひかないようにニンニク食って持ちこたえます。以下告知。


11月9日(金)高田馬場Club PHASE
ザ・ワイセッツ ワンマンライブ「あんたのよていをくるわせたい〜ファイナル〜」

なおかつワイセッツ久々のフルアルバム「忘れた頃咲く花」のレコ初ライブになってしまいました。

open18:00 start19:00 ticket 前売り2300円 当日2800円


高田馬場Club PHASE http://www.deseo.co.jp/phase/ (tel.) 03-5911-2777
ザ・ワイセッツ post@y-sets.com http://y-sets.com


当日は上にも書いたプロモーションビデオを含む珍味な映像集を開演前に流しますので,興味ある方は早めにどうぞ。
あとチケットを予約してくれた方、アルバムを買ってくれた方には特典CDがつきますんで,是非とも新しいアルバム「忘れた頃咲く花」を宜しくお願いします。そう、その特典の音源もほぼ出来上がってるんですが、これがまたどうしょうもなく下らなくて脱力出来る楽曲やインストを含む3トラック入り(予定)EPです。これは是非入手すべきですよ〜。手前味噌ですが。とにかくまあ是非是非ワンマンライブにお越し下さい。お待ちしております。酒飲んで解放しましょう。
Profile

高瀬大介

最新コメント
QRコード
traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /