さなぎ日記:あさなぎクリニック心療内科のブログです。こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

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ご家族の相談

心療内科では、ご本人の前にご家族だけが相談に来られる場合もあります。ご本人が来るのを嫌がっている場合もあるし、本人がいると話しにくいからという場合もあります。専門家の評価が10点満点の5点というような重さの病気があるとして(もちろん普通こんな点数はつけませんが)、ご家族が9・5点位(=病気が重い)つける場合もあれば、0.5点の場合もありますが、概してご家族の点は辛い場合が多いように思います。<病気...全文を表示
心療内科では、ご本人の前にご家族だけが相談に来られる場合もあります。


ご本人が来るのを嫌がっている場合もあるし、本人がいると話しにくいからという場合もあります。専門家の評価が10点満点の5点というような重さの病気があるとして(もちろん普通こんな点数はつけませんが)、ご家族が9・5点位(=病気が重い)つける場合もあれば、0.5点の場合もありますが、概してご家族の点は辛い場合が多いように思います。

<病気は軽いと説明すると、ご本人は喜び、ご家族はちょっと不満そうな場合があります。診察室では落ち着いているけれど、家ではもっと症状は重い、ちゃんと診断しているのだろうかというように感じられるのでしょう>

ご本人だけが来られる場合には、その後ご家族をお呼びして、治療への協力をお願いすることがあります。この場合には、ご家族はそれほど深刻に感じていない場合が多いです。家族に心配をかけるからと、無理して隠している場合が多いからです。

百文は一見にしかずと言いますが、これは診療内科の治療でも同じです。ご本人を前にしてご家族のお話をうかがうのはとても有用ですが、ご本人を一度も見たことがない場合には、実はそれほど役に立たないことが多いです。重要でない部分の強調や、大切な症状の無視があるからです(そのために専門家がいるのです)。

ご本人でもご家族でもなく、職場の上司言われて来られる方の場合で、本人は病気だと思ってなくて、実際にまったく治療の必要がない場合もあります。こういう場合は「治療の必要はないと病院で言われたと、上司にはお伝えください」というのですが、これは実に気持ちがいいですね。

<もっとも、猟銃の所持のための診断書の場合には、「病気ではない」という診断書以外書いたことはありませんが、これは別に特別気持ちはよくありません>

心療内科では、ご本人の前にご家族だけが相談に来られる場合もあります。


ご本人が来るのを嫌がっている場合もあるし、本人がいると話しにくいからという場合もあります。専門家の評価が10点満点の5点というような重さの病気があるとして(もちろん普通こんな点数はつけませんが)、ご家族が9・5点位(=病気が重い)つける場合もあれば、0.5点の場合もありますが、概してご家族の点は辛い場合が多いように思います。

<病気は軽いと説明すると、ご本人は喜び、ご家族はちょっと不満そうな場合があります。診察室では落ち着いているけれど、家ではもっと症状は重い、ちゃんと診断しているのだろうかというように感じられるのでしょう>

ご本人だけが来られる場合には、その後ご家族をお呼びして、治療への協力をお願いすることがあります。この場合には、ご家族はそれほど深刻に感じていない場合が多いです。家族に心配をかけるからと、無理して隠している場合が多いからです。

百文は一見にしかずと言いますが、これは診療内科の治療でも同じです。ご本人を前にしてご家族のお話をうかがうのはとても有用ですが、ご本人を一度も見たことがない場合には、実はそれほど役に立たないことが多いです。重要でない部分の強調や、大切な症状の無視があるからです(そのために専門家がいるのです)。

ご本人でもご家族でもなく、職場の上司言われて来られる方の場合で、本人は病気だと思ってなくて、実際にまったく治療の必要がない場合もあります。こういう場合は「治療の必要はないと病院で言われたと、上司にはお伝えください」というのですが、これは実に気持ちがいいですね。

<もっとも、猟銃の所持のための診断書の場合には、「病気ではない」という診断書以外書いたことはありませんが、これは別に特別気持ちはよくありません>

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