Categoryこころの科学 体もちょっと 1/277
「抑肝散」
「抑肝散」1:セロトニン1Aのパーシャルアゴニストであり、(タンドスピロンと同じ作用:不安を軽くする)2:グルタミン酸の過剰放出を抑制する。(メマンチンと同じ作用:興奮を抑える)特に、2の作用は、メマンチンがアルツハイマー病にしか使えないことを思うと特筆すべきで、発達障害の患者さんの興奮や、情緒不安定性パーソナリティー障害の衝動性、全般性不安障害のイライラなどに極めて効きます。...
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「健康増進法」2003年5月1日施行
「健康増進法」2003年5月1日施行(小泉内閣が閣議決定して20年が過ぎました)「国民は...生涯にわたって...健康の増進に努めなければならない」という、ナチスのような法律で、これによって、会社の側に立つ「産業医」と社員の側に立つ「主治医」がしばしば対立し、産業医面談は法廷のようになりました。(病気になったのはお前の責任なんだから、100%健康じゃなきゃ復帰してもらっては困る、と会社は考えるように)...
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「ヒステリー」(by フロイト)の現代的意味
「ヒステリー」by フロイト無意識下に抑圧された幼少期の葛藤によって、大人になって身体化症状が発現する(とフロイトが考えた)疾患。=現代風に言うならば、複雑性PTSD。虐待を繰り返し経験した人は、(それを忘れてしまっても)後に、解離性運動障害や解離性健忘が起こる。日本全土が焼夷弾によって焼き払われ、原爆を投下された記憶を抑圧した日本人は、日本は主権国家だという歪んだ認知(あるいは妄想)を持つ一方で、米国...
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「人間失格」に描かれた、児童の性的虐待
「女中や下男から哀しいこと事を教えられ、犯されていました。幼少の者に対して、そのような事を行うのは、人間の行い得る犯罪の中で最も醜悪で下等で、残酷な犯罪だと、自分はいまでは思っています」(「人間失格」by 太宰治)太宰治は母にネグレクトされ、使用人から性的虐待を受けて育ち、それが原因で境界性パーソナリティー障害になったとされます。ジャニー喜多川は、何百人(何千人)もの健康な子供を、重篤な精神疾患の予...
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「出口を見据えた不眠症の薬物治療戦略」2023年9月28日・河口湖
「出口を見据えた不眠症の薬物治療戦略」2023年9月28日・河口湖(結論:ベンゾジアゼピン系BZDを使わない!。これに尽きる)あさなぎクリニックの睡眠薬(直近の初診100人)なし:48人あり:52人 ・デエビゴ:40(2.5ミリ:32人、5ミリ:8人、10ミリ:1人) ・ロゼレム:3人(睡眠相遅延症候群) ・ルネスタ単独:7人(←BZD1剤から切り替え6人) ・ルネスタ+デエビゴ:2人(←BZD2剤からの切り替え)デエビゴを投与した人の7割は...
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