夏目漱石がこころを病んでいたことはよく知られています。うつ状態や躁状態の時期を繰り返すことに加えて、被害妄想や幻聴があったそうです。東大教授だった主治医の呉秀三さんは「妄想性痴呆」と診断をしたそうです。今でいう妄想型の統合失調症という意味だと思います。その他神経衰弱という診断名がついたこともありました。これも、統合失調症を想像させる病名です。しかし、統合失調症の十分な治療法(1950年代終わりにク...

不人情は、人の気持ちがわかっているのに、あえてひどいことをするということです。非人情も人の気持ちは分っています。ですが、義理人情にとらわれない生き方をすることです。後者には、義理を欠くことで結果的にひどいことをしたとしても、本人にはその意識はありません。非人情が夏目漱石の草枕のテーマです。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると...

富士の国やまなし館2010年12月に、東京都中央区日本橋にできるそうです。世界最優秀ソムリエの田崎真也さんが会長を務める「サンティール」が飲食店の管理運営をするそうです。ワインのふるさと山梨にとって、最高の人材ですよね。その土地のブドウで造られたワインはその土地の料理に合うそうです。田崎さんの本で読みました。まさに、最強の助っ人です。まずは、鳥モツ煮に合うワインを選んでいただけるといいですね。東京...

こんな感じのです。襟や袖に裏地をつけたり、裏地の柄でカフスを作ったり、ステッチを入れたり、ボタンや、ボタンホールの糸を選んだりできます。お友達の中野渡くんのところで10月一杯フェアがあります。オプションが3つまで無料です。とても良心的な値段で作ってもらえます(生地にもよりますが1万円くらいです)。出張してくれます。アトリエ・ワタリ TEL&FAX 055-279-2676...

ジョン・コルトレーンの大傑作です。初めて聞いた時の衝撃を覚えています。高校1年の終わり頃だったはずです。同級生のMくんからレコードを借りてきて家で聴きました。これで本格的にジャズが好きになりました。ジャズの入門編にはならないかもしれませんが、これにハマれば深いところへ引きずり込まれるでしょう。...

演歌は心に響きます。ですが耳への馴染みは良くありませんでした。最近になって徐々に薄れてきましたが。演歌のテイストがあるフォーク系(ロック、ニューミュージック系)の歌手への抵抗感はまだ強いです。和なのか洋なのかはっきりしないところがダメなのでしょうか。矢沢永吉にもそんな臭気を感じます。アリスやアルフィーはちょっと無理です。中島みゆきは好きなところと苦手なところが同居しています。以前書いた、サウダーデ...

春風亭昇太さんの話を聞くまで、半ば忘れていたのですが、武田神社は武田信玄の住んでいた躑躅ヶ崎館でした。その下に城下町が広がっていたわけです。信玄がこれだけ人気なのですから、そのことをもっとアピールしたらどうでしょう。先日名古屋から来た方は、甲府駅前のお城を見て、ここに武田信玄がいたんだなあ、と感慨にふけっていました。おそらく大多数の人がそうでしょう。これではちょっともったいないですね。人こそ国を守...

アラフォーは元気です(とくにその後半ですが)。歴代の日本女性で一番元気が良い世代ではないでしょうか。伊達君子がシャラポアに続いてハンチェコバを破りました(2010年パンパシフィック・テニスです)。40歳の誕生日に。「神様が見方してくれた」と謙遜しましたが、これはとてつもない快挙です。身長と、パワーが大きな要素を占める近代テニスで、俊敏な動きとライジング・ショットという技術のみをもってねじ伏せたので...

秘すれば花なり 秘せずは花なるべからず世阿弥の「風姿花伝」の中の言葉です。舞台芸術において、珍しいことが起こることを観客に予め期待させてしまうと、その効果は十分に発揮できないという意味です。ここぞという時まで、切り札は温存する方がいいと思います。<奥ゆかしいほうがきれいだ、というちょっと違った解釈もありますが、よくよく考えればこれは同じことのように思います>これは、むしろ戦術と考えるべきではないで...

通信手段の発達によって、距離感がなくなりました。外国でもふつうに連絡がつきます。これは逆に地元志向を強めているかもしれません。いくら遠くにいても常に地元とつながっているからです。以前は、江戸時代には外国に行くことは一世一代でした。誰の助けも借りることは出来なかったので・・おそらく遠距離恋愛が増えたでしょう。大学に行ってからも、高校の友達付き合いが長く続くような気がします。それはとても幸せなことでし...