「持続的なストレスによって血液脳関門(BBB)の機能が低下してうつ病になる?」by NCNP(国立精神・神経医療研究センター)・うつ病患者で、血漿中の血管内皮増殖因子(VEGF)濃度が高いとBBBの機能が低下している。・慢性ストレスを受けたうつ病のモデルマウスでは、BBBの機能が低下しており、そのメカニズムとしてVEGFが関与する。・慢性ストレスマウスのBBB機能低下やうつ様行動がVEGFシグナルを阻害する中和抗体により抑えられ...

「老年期」老化によって身体的、精神的な機能が低下し、世話をする立場から世話をされる立場に変わる。そんな喪失体験を受け入れ、アイデンティティーの揺らぎを防ぐためには、今までの自分の人生を振り返って自分を肯定し「良い人生だった」と思えることが大切。by エリクソン...

「医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する」ヒポクラテスの誓い守秘義務があるからこそ、患者さんは誰にも話せなかった過去を話すことができます。守秘義務なしに診断を下すことは、MRIなしに脳腫瘍の診断を下すようなものです。精神科医の最大の治療の武器は、秘密を守ることです。...

「偏差値」正解率が正規分布するような物指しで「天才」は計れません。ゴッホやモーツァルトやアインシュタインが偏差値で測れるでしょうか。...

『うつ病に12倍かかりやすくなる「ウイルスと遺伝子」の正体』by 近藤一博(慈恵医大・ウイルス学)子どもの頃に罹り(突発性発疹)、ほとんど全ての人に潜伏感染しているヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の遺伝子SITH-1(シスワン)が、レジリエンス(ストレスを跳ね返す力)を低下させて、うつ病を発症させます。SITH-1を持っている人がうつ病になる確率は12.2倍で、うつ病の患者さん5人中4人がSITH-1を持っています。HHV6について...

「クロマニョン人が生き延びたのはHHV-6に感染したからでは」by 近藤一博地球上にはかつてネアンデルタール人とクロマニョン人が住んでいました。両者は20万年も共存していましたが、今から7万年前、クロマニョン人に「認知革命」がおこり、ネアンデルタール人を殺戮し、絶滅させました。この時期、クロマニョン人は集団生活を始め、宗教的な儀式も始めました。この理由は、クロマニョン人にHHV-6が流行し、「不安」が生まれ、その...

「権利」秋元康さんは、おニャン子クラブで成功後、30年間、アイドルグループのプロデュースに失敗していました。いくら頑張って作詞をして稼いでも、精々年間10億円で、ITバブルの頃の経営者とはケタが違っていました。(年間10億円は十分多いと思うけれど)それは、「権利」をほぼすべてテレビ局に握られていたからだ、と堀江貴文さんに言われて気付き、自己資金でAKBを育てて成功したのだそうです。(とても重要な視点だと思い...

「うつ病の診断」うつ病の患者さんのうち、SITH-1の遺伝子を持っている人は79.5%とのこと(by 近藤一博)。(潜伏感染しているHHV-6が、ストレスによって再活性化して増殖して、唾液に分泌され、嗅球に移動してSITH-1 を作り、それが嗅球の細胞のアポトーシスを引き起こし、それによって炎症性サイトカインが増えてうつ病になる)(最近激増したのはこのタイプのうつ病でしょう)(おそらくこのタイプのうつ病にはSSRIは効果がな...

「公正世界仮説バイアス」たとえば、「コロナに感染する人は自業自得だ」と考えるバイアス。これが日本人はアメリカ人の10倍あります。(それによって、過度な自己責任を自分にも他人にも強いるわけです)...

「新型コロナワクチンによる副反応」by ニューイングランドジャーナル(2021年)全身性副反応(頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛)は、・ワクチン群:79.4%・プラセボ群:36.5%(プラセボ薬は、効き目のない薬のことです)(副反応が起きるのでは、と思うと、薬ではなくても副反応が起こるんです)...