「魚服記」by 太宰治山中の滝の近くで、15才のスワは炭焼きの父と暮らしています。ある日、スワが茶店の番をしている時、学生が足を滑らせて滝に落ちるのを見ました。スワは、大蛇になった樵の話を父親から聞いたのを思い出します。やがてスワは少女から女になります。ある夜、スワは酒臭い父親に犯され、滝に飛び込みます。大蛇になると思ったスワは鮒になり、滝壺に吸い込まれていきました。(子供の性的虐待は決して珍しくなく...

「Einmal ist keinmal(一度は数のうちにはいらぬ)」by「存在の耐えられない軽さ」より「人間は何を望むべきかを決して知ることができない。というのはたった一度の人生を生きるからで、それを自分が前に送った人生なんかと比較することもできないし、次の人生でそれを正すこともできない。人間はすべてをいきなり、しかも準備なしに生きるのである」ミラン・クンデラ氏が亡くなりました。94才でした。...

「死について」坂本龍一の「ぼくはあと、何回満月を見るだろう」には、まだやりたいことが山ほどある。死にたくない。という懸命な叫びが刻まれている。(「2020年の末、自らに残された時間を悟ったぼくは、生きているうちにしておかなくてはいけないことをリストアップしました」というコメントがそれを現している)年がそう離れてない人の、そんな切実で率直なメッセージを読んだのは初めてだった。死を意識して、それまで歌詞と...

「時間は傾いて私に触れる、澄んだ、金属的な響きを立てて」by ライナー・マリア・リルケ(「時禱集」より。冒頭)...

「月に(たった)3冊本を読むだけで、上位15%に入れる」(これって、めちゃくちゃラッキーですよね)(簡単に、希少性と優位性を手に入れられる)by 平成30年度「国語に関する世論調査」...