平成が終わります。30年と言えば、木造の住宅ならそろそろ手を入れる頃でしょうか。その頃に生まれた子供から、その次の世代が生まれる頃ですよね。AIは死ぬことができませんが、人間は死ぬことができます。そこに人間の価値があります。散らない桜って、美しくないと思います。散る桜 残る桜も 散る桜 by 良寛...

老いについてですが、これは若い時にはまったく分かりませんでした。(大学に入学した年、6年生は大人に見えました。「今日、三里塚で機動隊と戦ってきた」なんて言ってました)で、最近は、認知症になってもいいから、足腰だけは鍛えておきましょう、自力で移動でき亡くなると、あっという間に年を取りますよと、よく患者さんにお話ししていますが、老いは身体機能の問題なんですよ、ほぼ純粋に。精神の問題なんかじゃありません...

将来楽をするために、やりたくないことを無理してやる人は、成功しません。明日のことなど考えずに、好きなことをする人じゃないと。何か(たとえばお金)のために勉強しろなんて言われて、勉強する奴はろくなもんじゃありません。なぜ精神科医になったかは、定かではないですが、「精神科なんかになったら、食べていけないぞ」と、金持ちの開業医に言われたことが理由の一つではあります。好きなことしなきゃダメです。失敗したっ...

営業マンが不要になってきています。医療用医薬品の広告活動監視モニターのことを考えていて、そう気づきました。あらゆる営業活動を不要にする方向に世界は動いています。アマゾンではAIが本を推薦しています。どんな目利きよりも的確に。中古車の査定も一発で検索できます。営業マンがいらない分野が激増しています。企業は営業マンの属人的価値(その人ならではの価値)を剥ぎ取ろうとしてます。そのために一番効率がいいのは、...

甲府の裏春日にある店です。韓国料理屋さんです。サムギョプサルを食べました。話好きな韓国の中年の女性のお客さんが、すべて作ってしてくれました。ご自分のサムギョプサルは放っておいて。その方の鍋からは煙がモクモク立っていました。ナムルやキムチがなくなると、無料のお代わりをすぐに持ってきてくれるんですよ。まるでお店の人みたいに。韓国の人って、昔の日本人に似ていると思いました。一見不愛想なのにとっても親切な...

(立川志の春さん)「勉強をして、いい大学に入って、いい会社に入れば、一生安泰」は、間違っています。2重の意味で。これは、親が子供に勉強をさせるための飴(と鞭)です。「学校の勉強をすればお金が儲かる」、と言ってお尻を叩くわけです。ですが、すでに一生の安泰を保証してくれるいい会社などありません。もう一つの、より本質的な間違いは、お金を稼ぐために勉強する、という点です。もちろん、社会に出てからお金を稼ぐ...

報道の自由度ランキングでアメリカが3年連続順位を落とし、48位となり、ついにイタリア(43位)に抜かれました。初めての「問題あり」レベルです。もっともだと思います(というか、まだ高すぎるような気も)。もちろん日本は7年連続「問題あり」レベルで、G7では断トツの最下位の67位です。前年と同じなのは意外でした。感覚的には確実に下がっていますから。日本は2010年(鳩山内閣)には堂々の11位だったんですよ。...

どんな種類の講演会でもそうですが、わざわざ遠くまで足を運ぶのは、結果的にそれが一番効率がいいからです。その道の専門家から、最新の情報を、分かりやすく教えてもらえるからです。自分で小難しい学術論文を自分で読むより、ずっと短時間で理解することができます。専門家にキーワードを教えてもらえば、後は自分で調べれられます。重要なのは、なにがキーワードか知ることです。さまざまな分野のキーワードを自分で探しだすこ...

言論の自由とは、自由に好きなことを言い、聞く人が自由にその適否を判断できることです。お上が、これを言ってはいけないと上から目線で決めるのは、重大な言論の自由への違反です。日本にもかつてはそんな時代がありました。遠い昔のことのように思えます。...

製薬会社のMR(医薬情報担当者)さんは、医師や薬剤師に医薬品の情報を与える役割があります。ですが、その役割が危機に瀕しています。厚労省は、医薬品の誇大な売り込みを防ぐために、医師や薬剤師の覆面調査員(=スパイのような人)を雇ってMRさんを監視しています。そのための予算が、2019年度は前年度の3倍に増やされました(医療用医薬品広告活動監視モニター事業)。モニター医療機関(=スパイのような病院)の医局に来たA...