Archive2020年11月 1/4
「オオカミ少年のパラドックス」 by 内田樹
「狼少年のパラドクス」とは、「狼が来た」というアナウンスする人は、自分の予測が正しいことを証明したいので、狼に来て欲しくなるということです。地震を予測する地震学者はそんな気がします。「こんな生活をしていると、生活習慣病になりますよ」と指摘する医師もそうでしょう。それよりも、「○しろまる○しろまるすると、元気になりますよ」とアドバイスする方がいいと思います。もちろん、すべてに当てはまるわけではありませんけれど。...
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嘘をつく人たち
嘘をつく人たち嘘に関しては日常的にお聞きしています。ギャンブルで作った借金の額。飲酒量。不倫がバレた。ですがこれらは、すべて報酬系のドパミンが関与しています。快感によって理性が麻痺した結果の嘘です。人間の悲しい性がつかせた嘘です。これらは、50歩譲れば理解できます。咎めるよりも、医療機関で治療する領域です(不倫は違いますけれ・・・)。弁護士が預かっているお金を着服したり、医者がわいせつ行為をしたりす...
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選択制夫婦別姓
選択制夫婦別姓演歌好きとロック好きが結婚する際に、これからはどちらか一方だけしか聞いてはいけないと言われたら、僕は結婚しないと思います。どちらかに統一しなければ家族の絆が保てない、みたいなことは迷信です。演歌とロックを、スポーツカーとRVにしても、焼酎とワインに変えても同様です。ましてや、苗字に関してはなおさら。...
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「森とメリーゴーランド」 by Downpour
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「やはり、脳と宇宙の構造は似ている」 by フランコ・バッツァ(天体物理)とアルベルト・フェレッティ(脳科学)
フランコ・バッツァ(天体物理)とアルベルト・フェレッティ(脳科学)の研究チームが、定量分析によって、宇宙網と脳の神経回路網(ニューラルネットワーク)を比較したところ、両者の構造には、同様の複雑性と自己組織化が認められました。ヒトの小脳には690億個の神経細胞(ニューロン)があり、宇宙には1000億個の銀河があり、ニューロンや銀河が脳や宇宙の質量に占める割合は共に3割以下で、脳の77%は水、宇宙の73%は暗黒物...
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「人間を幸福にしない日本というシステム」 by カレル・ヴァン・ウォルフレン
「人間を幸福にしない日本というシステム」 by カレル・ヴァン・ウォルフレン市民とは政治的に意味をもち、世界がどう組織されるかは自分の行動にかかっていると自らに言い聞かせる人間である。日本では民主主義はまだ実現しておらず、「偽りの現実」を見ている。「しかたがない」と言うことは、政治的な主張である。それを言うたびに、変革は不可能だと認めることになる。勇気をもって、「しかたがない」という言葉を追放しなけれ...
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「空気」とは「世間」が流動化したもの 『 「空気」と「世間」 』by 鴻上尚史
「空気」とは「世間」が流動化したもの 「空気」と「世間」 by 鴻上尚史「世間」とは自分と利害関係にある人々と、将来利害関係をもつであろう人々の全体の総称で(by 阿部謹也)、「世間」のもっとも重要な機能は経済的なセーフティーネットです。一人で食べていけない農村などでは特に。世間には5つの特徴があります。1 贈与・互酬の関係: もらったら必ず返す 例 お中元や年賀はがき2 長幼の序: 年上に従う 例...
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オリンピック感染者は2週間の待機を免除します。
GoToキャンペーンで感染者が増えるのは当然です。移動と会食を制限することが感染者の減少に効果的だったのですから(ですよね?)。ですがそれによって旅行業や飲食業が経済的な打撃を受けました。その業界を救済する施策は、感染症を増やさない方法でなければならないはずですよね。(たとえば、命を落とす性病が大流行して、政府が風俗営業の営業停止を指示して、その性病の蔓延が防げたとします。ですが、それによって風俗産業...
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モスの菜摘
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『「日本習合論」(by内田樹)』の書評(by 橋爪大三郎)今週の本棚(2020年11月21日・毎日新聞)
『「日本習合論」(by内田樹)』の書評(by 橋爪大三郎)今週の本棚(2020年11月21日・毎日新聞) 「他者との関係は・・共感の上に基礎づけるべきではな」(byレヴィナス)いし、人間はお互いに理解も共感もしにくいので、最低限のルールだけ守って、自分らしく行動するのが良い。それを、「習合的」という。「習合」の反対は「純化」だ。最近、純化好みが多数派になった。日本は元々雑種文化で、両立できないものを受容するうち...
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