立場や役割
立場や役割という枠組みは重要です。患者さんからよく、「入院すると何をするんですか?」と聞かれます。何をするというよりも、一番重要なことは立場や役割が変化することです。家の中にいれば、夫だったり父親だったりします。あるいは母親だったり妻だったり。会社の中では課長だったり、取締役だったり、平社員だったりします。人は知らず知らずのうちに、そういう役割を担おうとします。その役割意識が、うつ病の治療にとって...全文を表示
立場や役割という枠組みは重要です。
患者さんからよく、「入院すると何をするんですか?」と聞かれます。何をするというよりも、一番重要なことは立場や役割が変化することです。
家の中にいれば、夫だったり父親だったりします。あるいは母親だったり妻だったり。会社の中では課長だったり、取締役だったり、平社員だったりします。
人は知らず知らずのうちに、そういう役割を担おうとします。その役割意識が、うつ病の治療にとって障害になる場合があります。
そんな人の場合には、入院して「患者さん」という役割を担っていただきます。実際に病院に入院すると、頭の中でバーチャルに入院する何倍も「患者さん気分」になれます。
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心療内科・精神科の治療は、そういった治療を取り巻く枠組みを変えることで行うと言ってもいいでしょう。
外来の診察室で、初対面の患者さんが、数分すると誰にも話したことのない秘密を口にするのは、僕に特別な能力があるからでは決してなく、そういう構造になっているからです。
制服を着た警察官が交通整理していれば、無条件で指示に従うように・・。
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もう何年も、白衣を着て診察する場と、白衣を着ない場所を分けています。これは気持ちの切り替えにもなります。当初は常に白衣は着ていなかったのですが、白衣を着る場があってもいいかも、と思いなおして着るようにしました。もう10年以上前のことです。
白衣を着ると、体を診る医者という気持ちがちょっと強くなります。白衣はやや権威的に見えるかもしれません。こういう役割のちょっとした変化に敏感でいたいと思います。
僕自身はできることなら、色々な役割を演じたいと思います。フリーターや正社員、社長、自営業者、父、夫。スーツを着たり、短パンをはいたり、白衣を着たり・・・。
違う役って楽しいじゃないですか。
患者さんからよく、「入院すると何をするんですか?」と聞かれます。何をするというよりも、一番重要なことは立場や役割が変化することです。
家の中にいれば、夫だったり父親だったりします。あるいは母親だったり妻だったり。会社の中では課長だったり、取締役だったり、平社員だったりします。
人は知らず知らずのうちに、そういう役割を担おうとします。その役割意識が、うつ病の治療にとって障害になる場合があります。
そんな人の場合には、入院して「患者さん」という役割を担っていただきます。実際に病院に入院すると、頭の中でバーチャルに入院する何倍も「患者さん気分」になれます。
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心療内科・精神科の治療は、そういった治療を取り巻く枠組みを変えることで行うと言ってもいいでしょう。
外来の診察室で、初対面の患者さんが、数分すると誰にも話したことのない秘密を口にするのは、僕に特別な能力があるからでは決してなく、そういう構造になっているからです。
制服を着た警察官が交通整理していれば、無条件で指示に従うように・・。
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もう何年も、白衣を着て診察する場と、白衣を着ない場所を分けています。これは気持ちの切り替えにもなります。当初は常に白衣は着ていなかったのですが、白衣を着る場があってもいいかも、と思いなおして着るようにしました。もう10年以上前のことです。
白衣を着ると、体を診る医者という気持ちがちょっと強くなります。白衣はやや権威的に見えるかもしれません。こういう役割のちょっとした変化に敏感でいたいと思います。
僕自身はできることなら、色々な役割を演じたいと思います。フリーターや正社員、社長、自営業者、父、夫。スーツを着たり、短パンをはいたり、白衣を着たり・・・。
違う役って楽しいじゃないですか。
立場や役割という枠組みは重要です。
患者さんからよく、「入院すると何をするんですか?」と聞かれます。何をするというよりも、一番重要なことは立場や役割が変化することです。
家の中にいれば、夫だったり父親だったりします。あるいは母親だったり妻だったり。会社の中では課長だったり、取締役だったり、平社員だったりします。
人は知らず知らずのうちに、そういう役割を担おうとします。その役割意識が、うつ病の治療にとって障害になる場合があります。
そんな人の場合には、入院して「患者さん」という役割を担っていただきます。実際に病院に入院すると、頭の中でバーチャルに入院する何倍も「患者さん気分」になれます。
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心療内科・精神科の治療は、そういった治療を取り巻く枠組みを変えることで行うと言ってもいいでしょう。
外来の診察室で、初対面の患者さんが、数分すると誰にも話したことのない秘密を口にするのは、僕に特別な能力があるからでは決してなく、そういう構造になっているからです。
制服を着た警察官が交通整理していれば、無条件で指示に従うように・・。
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もう何年も、白衣を着て診察する場と、白衣を着ない場所を分けています。これは気持ちの切り替えにもなります。当初は常に白衣は着ていなかったのですが、白衣を着る場があってもいいかも、と思いなおして着るようにしました。もう10年以上前のことです。
白衣を着ると、体を診る医者という気持ちがちょっと強くなります。白衣はやや権威的に見えるかもしれません。こういう役割のちょっとした変化に敏感でいたいと思います。
僕自身はできることなら、色々な役割を演じたいと思います。フリーターや正社員、社長、自営業者、父、夫。スーツを着たり、短パンをはいたり、白衣を着たり・・・。
違う役って楽しいじゃないですか。
患者さんからよく、「入院すると何をするんですか?」と聞かれます。何をするというよりも、一番重要なことは立場や役割が変化することです。
家の中にいれば、夫だったり父親だったりします。あるいは母親だったり妻だったり。会社の中では課長だったり、取締役だったり、平社員だったりします。
人は知らず知らずのうちに、そういう役割を担おうとします。その役割意識が、うつ病の治療にとって障害になる場合があります。
そんな人の場合には、入院して「患者さん」という役割を担っていただきます。実際に病院に入院すると、頭の中でバーチャルに入院する何倍も「患者さん気分」になれます。
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心療内科・精神科の治療は、そういった治療を取り巻く枠組みを変えることで行うと言ってもいいでしょう。
外来の診察室で、初対面の患者さんが、数分すると誰にも話したことのない秘密を口にするのは、僕に特別な能力があるからでは決してなく、そういう構造になっているからです。
制服を着た警察官が交通整理していれば、無条件で指示に従うように・・。
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もう何年も、白衣を着て診察する場と、白衣を着ない場所を分けています。これは気持ちの切り替えにもなります。当初は常に白衣は着ていなかったのですが、白衣を着る場があってもいいかも、と思いなおして着るようにしました。もう10年以上前のことです。
白衣を着ると、体を診る医者という気持ちがちょっと強くなります。白衣はやや権威的に見えるかもしれません。こういう役割のちょっとした変化に敏感でいたいと思います。
僕自身はできることなら、色々な役割を演じたいと思います。フリーターや正社員、社長、自営業者、父、夫。スーツを着たり、短パンをはいたり、白衣を着たり・・・。
違う役って楽しいじゃないですか。