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パブリブ社より拙作『中国抗日博物館大図鑑』の献本分が届きましたので、

軽く中身を紹介します。


[画像:IMG_20211204_083021]



































現在、中国では共産党に関係する観光施設をまわる

紅色旅遊が大ブームですので、

中でも抗日に特化した博物館を紹介するのが本書の主な内容になっています。

本書では冒頭に用語集、人名解説、年表を掲載し、

トップバッターで紹介するのは黒竜江省ハルビン市の侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館。

文字通り、悪名高い七三一部隊についての施設です。
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河北省石家荘市の白求恩・印度援華医療隊紀念館。

日本ではあまり知られていないはずですが、抗日戦争中に中国で活躍した

外国人医師のベチューンやインド人の医療隊について紹介しています。

現在、中国とインドは領土問題を抱えているので、

中国国内で「中印友好」を述べる施設は珍しいかも?

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百団大戦中、八路軍の聶栄臻(じょうえいしん)は日本人戦災孤児の栫(かこい)美穂子を救助し、

日本側に送っているので、興味深ったこともあり、後日譚も記載。

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抗日戦争中、日本軍が敗れた台児荘の戦いについて。

台児荘の戦いの国民党軍の指揮官だった李宗仁は

戦後、蒋介石との関係が悪化し、アメリカへ亡命。

晩年は中国に戻り、共産党の首脳陣から最大級の歓迎をされます。

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江西省南昌市の南昌新四軍軍部旧址陳列館。

後に人民解放軍へ編成された新四軍について紹介しているのですが、

新四軍は日本軍や偽軍(傀儡政権軍)だけでなく、国民党軍との

戦闘回数もかなりあったので、

第二次国共合作が崩壊しなかったのが不思議でした。

新四軍は国民党軍に所属する軍隊だったはずでは?
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こういった戦争に関連する書籍にはあまり例がないかもしれませんが、

内容が重くなるため、コラムは脱力系を用意。

抗日撮影所の葫芦套影視基地は廃墟化しているにも関わらず、

なぜか住民が生活している稀有な物件。
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ん?葫芦套影視基地は前回の記事でも紹介していますが、

他にも抗日撮影所について掲載しております。

コラムでは中国各地の抗日に関する娯楽を紹介する抗日遊戯も掲載。

中には抗日パンチングマシンもあります。
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本文にはわざわざ書かなかったのですが、

こういったパンチングマシンで実際にプレイする場合、

手首の角度に注意しましょう。私との約束だぞ!

手の甲と手首を水平にしておかないと、

パンチの衝撃で手首を痛めることも...。

本書の最後の方に掲載した楊虎城将軍紀念館。

楊虎城は張学良と共に西安事件の立役者なので、

現在の中国では英雄として扱われています。
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ただ、西安事件では張学良が率いる東北軍は蒋介石の拘束を行っていたのですが、

楊虎城将軍紀念館では西安事件で楊虎城が率いる西北軍の具体的な行動についての

記述が見られませんでした。

そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、詳細は本書を購入してご確認ください。

パブリブ社の紹介記事







中国抗日博物館大図鑑: 全土35施設潜入取材






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タグ :
#中国抗日博物館大図鑑
#紅色旅遊
#抗日戦争
#パブリブ
#関上武司

コメント一覧 (2)

    • 1. ネーム
    • 2021年12月06日 16:16
    • 新刊本、出版おめでとうございます!
    • 2. セッキー 管理人
    • 2021年12月06日 18:54
    • >>1
      ネームさん、ありがとうございます!

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