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2016年4月9日、10日に行われた
五色園第10次修復活動に参加した。

今回の修復場面は
「御田植」(おたうえ)
「御流罪」(ごるざい)
の計9体のコンクリ像である。

御田植周辺は貴重な湿原とのことで、
修復前に足場が組まれていた。
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4月9日早朝。
日比野塗装店の職人さんが高圧洗浄機で放水。
[画像:IMG_3481]

































修復場面を撮影するリーダーの大竹敏之さんを後ろから撮影。
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五色園修復活動は毎回、難易度がUPしている。

御流罪の場面へはきつい勾配の山道を登らなければならないので、
日比野塗装店さんの軽トラックがたどりつけない。
[画像:IMG_3750]

































というわけで、御流罪の場面は高圧洗浄機による放水も
サンダーという機械でコンクリ像の表面を削る作業もできない。

御流罪の像3体はマニュアルで修復するしかなかったのだ。
IMG_3504

















御流罪の場面は険しい山道が人を寄せ付けないので、
修復メンバーもなかなか訪れない。

修復をしているはずなのだが、ちょっとした罪人気分を味わえる。
御流罪の場面はそれほど辺鄙な場所にある。
[画像:IMG_3537]

































御田植の親鸞聖人像のはがし作業が終わり、シーラーが塗られたところ。
[画像:IMG_3556]

































御田植の馬と少年の像にはごつい足場が組まれた。
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御流罪の場面のコンクリ像3体は坐像で使う色も多くないので
作業はわりと楽だった。
[画像:IMG_3587]

































御流罪の場面を修復するメンバーを勝手に
「チーム大罪人」という名前にしてしまった。
初日の作業が終わり、チーム大罪人のみなさんを撮影。
IMG_3583

















私は修復活動の副キャプテンなので、この後、重要なミッションがある。

それは、打ち上げの店の確保だっ!

初日の夕食はいろんな点を考慮して日進市内の台湾料理店へ。
修復メンバーにも好評だったので、次回も同じお店にしようと思った。

遠方から参加したメンバーと五色園の宿坊にて合宿。


二日目は楽しい塗り作業。
[画像:IMG_3659]

































初日と二日目の「チーム大罪人」メンバーを
御流罪の場面近くにある野口令吉像へ案内。
案内の看板もなく、以前よりも道がひどい状態になった。
「この手で道を切り拓く」覚悟がないとたどりつけない。
一見さんを案内しようものなら、
「ほんとにこの先にコンクリ像があるんですか?」と質問される。
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野口令吉像は五色園内でも屈指の発見難易度をほこるだけあって、
一歩間違えるとたどり着く前に遭難しかねない。

ベテランメンバーのO関氏お手製の1/10スケールの弁円像。
IMG_3501

















御流罪の文字を書いたのは書道有段者の知扇さん。
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修復メンバーの中にはいろんな分野のマニア・専門家・スペシャリストがいる。



今回は日進市の湿原の保全活動をされる高橋氏の青空講義があった。
五色園の池はそれほど大きくはないが貴重な動植物を観察できる
宝石箱のような場所ということだった。
IMG_3643



















高橋氏に五色園の池に浮かぶ油膜のようなものについて質問したら、
湿原に含まれる鉄分ですとの回答だった。
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私は五色園内でキツネの親子を目撃したが、
猪が出没する形跡もあるそうだ。

まぁ、五色園で触れ合える動物といえば、
寺務所付近で生息している野良猫である。
警戒心ゼロ猫なので、触り放題。
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な、なんと・・・
日比野塗装店さんとこの柴犬のタップちゃん(11歳の女の子)が
久しぶりに五色園に現れた!

か、かわいい!!!!

毎回参加している私がタップちゃんを最後に五色園で目撃したのは
たしか2011年の第5次修復活動だったはず。
しゃがんでタップちゃんと同じ目線で接触を試みたが、
彼女はビビりの性格につき、今回も交流できず。
つ、次こそは・・・
禁断の奥義を使ってでも、仲良くなりたい!!
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御流罪の修復完了。
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[画像:IMG_3680]

































御田植も無事に修復完了。
[画像:IMG_3702]

































足場に登って撮影。
[画像:IMG_3694]

































翌日には御田植の足場も撤去されていた。
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実は御流罪の場面の親鸞聖人像の鼻の形状に違和感があったり・・・
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同じく僧侶の右耳と左耳の形状があきらかに違うので、
この疑問を五色園の管理人の古畑氏にぶつけてみたら、意外な答えが・・・
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戦時中、五色園は現在よりも木が低く、
米軍の機銃掃射(人間と間違えられたものと思われる)によって、
御流罪の場面の像が破損!!
当時の五色園で修業していたお坊さんによって、修復されたとのこと。
現場の土深く掘ったら、機銃の弾丸が発掘されるかもしれないって。



ま、まじですか・・・

ちなみに90年代後半は御流罪の像3体は
親子悲願仏の階段下で目撃された。
今はコンクリベンチが残るのみである。
なぜ&どうやって御流罪の像を現在の位置に移動したのかは、
古畑氏もご存知ないとのことだった。

IMG_3770


















動画では修復の様子をもっと詳しく紹介する予定です。

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コンクリート魂 浅野祥雲大全
タグ :
#五色園修復活動
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#親鸞聖人
#コンクリート像

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