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July 2013

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幼い頃から憧れの芸術家、藤城清治さん(90歳)と対談!
大感激。
藤城さんの作品世界が大好きなのだ。
その線の素朴さ、人や動物の姿形、美しすぎる影絵の色彩、グラデーション。
光に浮き立つ影絵を観ていると、涙がこぼれそうになる。
その色遣いの美しさや、黒い影の部分の楽しさは、何時間でも眺めていられるほど、
心に平穏と感動を与えてくれる。
今回、ご本人はどんなお方か、楽しみにアトリエを訪ねた。

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影絵劇で実際に使われていた影絵用人形!
口がしゃべるとか、髪の毛が波や風にそよぐとか、細かく部分が動くように工夫もされている。

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藤城さんは想像していたよりずっと柔らかい、優しいオーラの方で、
静かで控えめで、でも、どっちり根を張った安心感のある方だった。
肌艶、血色がすばらしくって、つるんと、汚れのない雰囲気もお持ちで、
あぁ、たくさんの作品の、気の遠くなる作業と純粋に向き合って、
無駄なもの、雑念、そういうものは抜け落ちて、
お名前の通り、清らかに心がおさまって、
さっぱりとしてらっしゃるのではないかと思った。

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作業場も見学させていただくと、もうそれは大変な細かさの、作りかけの影絵と、
そこですっかりくつろぐ、藤城さんのネコたち。
影絵だから、下からライトを当てて作業されるのだが、
ネコにとっては仄かにあったかくて気持ちいいのだろう。
いまは、3匹いて、アビシニアンのラビくんは、
人間よりも重要な、藤城さんの第一助手だそうだ(笑)

家族のひとり、カワセミのかっくんにも一目惚れ。
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玄関でじーっと座って(立って)いるが、
時折「ケラケラケラ〜!」と、まるでご婦人が高らかに笑うような声で鳴く。

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撫でると、気持ち良さそうに、目をとろ〜んと白黒させて、身を委ねてくれる。

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堪らぬカメラ目線。

藤城さんにじっくり1時間以上お話を伺って、
周囲への温かい視点、それに、影絵を作る上でのプロ意識に感服。
わたしはこれまで藤城さんの影絵に癒されていた、と思っていたが、
それは、絵を通して、藤城さんという素晴らしい人間に癒されていたのだ、と気づいた今日。
これからもお元気で、もっともっと、素晴らしい作品を生み出してください!

クインシー・ジョーンズの来日中。
ブルーノート東京の公演を観てきた。

まず意外でびっくりしたのが、クインシーご本人は開演直前に出てきて、客席の最前列に。
およ〜。ステージに立たないのか!と驚いた。
最初と最後に会場に挨拶し、少し本日の趣旨を説明して、
あとは、次々に出てくる若手&大ベテランアーティストたちのパフォーマンスを見守る。
そうか、よく観たら、メンバーリストには、
「Quincy Jones (producer)」と書いてあった(笑)。

きっと今回は、80歳のお元気な姿で日本で生登場することがまずひとつ、なのだろう。
音楽の一時代を築いた方と、同じ空間の「氣」を共有できるというのは
実に貴重な経験だから。
同時代に生きていないと、絶対にできないことだし!

さらに、もうひとつは、
これまでに数多くのアーティストを見いだしたり、プロデュースしてきたクインシーが、
いま現在、その才能を世に知らしめたいと思うとっても若手の新星アーティストに
スポットライトを当てる機会、というのが大きな趣旨なのだ。
それもそれで、すごく大切なことな気がした。
だって、やっぱりまずは、「クインシー」と冠が有るから人が集まる。
そこで、若い才能と音楽好きの客が出会うチャンスを作られるのだから。
大きなことを成し遂げた、名のある人ができる、貴重な次世代への種まきだ。

もちろん、既に知っているアーティストの、
生の、すぐ目の前でのパフォーマンスにも心震えた。
パティ・オースティンが、
「You can't take that away from me」などジャズのスタンダードナンバーを2曲歌い、
大感激。
だって、声が〜〜!!!きゃー。
(パティさんはまた秋に来日するみたいなので、そのときもっと聴きた〜い)

そして、個人的に大興奮だったのは、
わたしが一度生でその歌を聞いてみたいと思ったアーティストが来ていたこと。
2010年の冬の、バンクーバー・オリンピックの開会式で、
カナダ国家を歌ったのを聴いて、その歌の素敵さにびっくらこいた当時16歳だったニッキー・ヤノフスキー
今回、19歳になった彼女の歌声を、初めて生で聴けた。
すんごーーーい、よかった〜!
うまいのはもちろん、ハートのある歌。
声もいい。
いい、いい!
2曲歌ったが、彼女ももっとフルステージ、聴きたくなったわ〜。

そして、もうひとり、まったく知らなかった、
すごいアーティストを知る機会をもらった。
ジャスティン・コフリン(Justin Kauflin)
盲目のジャズピアニスト。
脅威の演奏!
なんだろう、言葉では伝えにくいほど、質感のある、
温かい、繊細で、美しい音を奏でる。
息をのんで聴いてしまった・・・大、大、大感動。
やっぱりピアノの生音が聴こえる距離での生演奏って、贅沢だし、すごい。
その人のタッチや演奏の凄さが、実によく伝わってくる。
ややや、今後、大注目したい!!!
きっと、日本でももっとどんどん名前が出てくるぞ、この方は。
ジャスティンさんのピアノも、もっとフルステージで聴いてみたいと、強く思った。

本日のステージ最後には、
マイケルジャクソンと一緒にステージに立って歌っていた
サイーダ・ギャレットまで登場し、「Man in the Mirror」を熱唱。
会場では沢山の方が涙をこらえきれずに、感動で泣いていた。
全体的にとってもあったかい、クインシーを中心にした愛と才能溢れるステージ。
なんとなく、
クインシー・プロデュースの「ミニ・ジャズフェスティバル」みたいだった。
ある種の夏フェス、か。
とにかく、本当の音楽好きにとっては、すごーくいい時間であった。

7月21日から開催中、
上野の東京都美術館『ルーブル美術館展』
音声ガイドのナレーションを担当しています!

美術の分野は大好き。
長く司会をした「迷宮美術館」という番組を通しても
アートの面白さをたくさん発見し、
美術館の美術展に関わる仕事をしてみたい!
という気持ちはずっと持っていた。
だから、今回、音声ガイドの声を担当できるなんて幸せです。

しかも、夏休みにぴったりの、ルーブル美術館展。
暑い公園を抜ければ、陽炎のように過去が蘇る。
歴史のロマンに浸れる内容だ。
4000年前の地中海で、西洋と東洋の文化が出会った中で生まれた文化財を目の前にできる。
人や文化の交わりの不思議、
その中で創造される「美」の貴重さ、個性が生き生きと感じられる内容だ。

一緒に美術館を巡っている気持ちで、音声ガイドで話しました。
夏のお出かけに、是非!

いやあああああ。
今週は、ものすごく充実していた週。

仕事では、この素敵な方と対談っ。
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ゴンさんこと、中山雅史さん。
いやああ、お話、おもしろかったぁぁぁ!
指導者の資格を取る大変さの話や、
ご自身と、例えば名波さんの素質の違いなど、とても興味深かった。
さらに、
娘さんとの爆笑エピソードなど、初めて聞く話がたくさん!
(サンデー毎日8月6日発売号に掲載されます)
いやぁ、しかし、アツイ上に、負けず嫌いで、
そこがスバラシイと思った。
人生、まっすぐ生きたもん勝ちだ、って、思わせてくれる。


そして、昨日は、高泉淳子さんのライブへ。
マヌーシュ・スウィング、いわゆる、ジプシーギターをフィーチャーしたバンドで、
楽しくリズムを刻む曲に合わせて、
ユーモア溢れる日本語詩を歌う高泉さんが最高だった!
奏者のみなさんが、それぞれにかなりレベルが高くて、演奏の質も高い。
それに、ステージ全体が大人のユーモアに溢れていて、たくさん笑わせてくれる。
濃度濃く楽しめて、ものすごく上質のライブ。
もともと高泉さんが毎年、青山円形劇場で上演している音楽劇「アラカルト」が大好きだが、
その世界に通ずるあったかさ、愉快さ、上質さがあった。
行ってよかった〜。

そして、今夜。
おととい、あまりにもよかったので、
今夜、もう一度観にいきました。
テトラクロマットの『銀河廃線』
やっぱりよかった。福島さん、アナタ天才っ♪
脚本や音楽も、やっぱり良い。
なんとなく、これは歴史に残るべしな舞台な気がするのよね。
2回も観られて、ラッキーだなぁ。

しかし、今週は、
感情がバリバリに高まっていて、なんとなく、ずっとハイ状態だった気もする。
石井ゆかり氏の星の予報的に、6月末からは水の星座に星が集まり、
2013年後半は、理屈より「感情」に焦点が合うとなっているのだが、
それを地で行っている感じが、自分的にはある。
この我が傾向は、いずこへ?

しかも、
TM NETWORK2回観て2回とも泣いて、
「銀座廃線」2回観て2回とも泣いて。
感受性が高まっている上、いいものを繰り返しているこの1週間のわたし。
なんだろ、これ。
ま、いいのか。
いいものはいいんだ。

大切な友人が主宰し、演出を手掛ける
新劇団「テトラクロマット」の、
第一回公演の、しかも記念すべき初日を観た。
『銀河廃線』

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最高に質の高い、センスのいい、感性溢れる舞台でした。

ストーリーも脚本も展開がおもしろく、
深みがあり、ズンと伝わってくる。
それを形にする演出がまた見事。
限定された道具を使って、最大限宇宙感を表現。
見せ方のセンス、動きの美しさ、
状況の表現の仕方がまた洗練されている。
キャストも説得力ある存在感で、それぞれの個性もわざとらしくなく際立つ。

舞台ならではの引き算の美学。
おもしろい。
だから舞台はやめられない。

人は、少なからずなにかしらの闇を抱えて生きている。
そして、人の記憶なんて都合がよく曖昧。
自分ですらそれに気づいていないこともある。
共感。
完全にその世界観に没頭してしまった105分。
気づくと涙していた。


今年観た、フィリップ・ジャンティの舞台を思い出した。
彼の世界が好きなら、きっと惹きこまれる。

観終わった今も涙が止まらない。

主宰 、演出の福島敏朗さん、初日おめでとう!

28日まで恵比寿エコー劇場。
激しくオススメです!
当日券もあるそうですので、是非→ 『銀河廃線』

昨日発売のサンデー毎日に掲載の対談は、
DeNAの創業者で、取締役の、南場智子さん。

南場さんとは、6年前「プロフェッショナル」でご一緒して以来、
何度もお会いするご縁があった。
当時から、
南場さんらしい一見突拍子のない率直な発言にびっくりしたり、
時には正直過ぎて大笑いしたこともあったが(笑)、
実は人と面倒くさがらずに向き合っているからこその率直さな気がして、
そこが好きだった。
人への好奇心、共感、愛が強いんだと感じた。

その後、わたし自身の退社だなんだとご無沙汰のうち、
旦那様や社長退任のニュースが。
大丈夫かな、でも詮索されたくないだろうな......
わたしはこういうとき、考え過ぎて、連絡できないと言う、
気の小さいダメなところがある。
でも、心配な気持ちはずっとあった。
だから春のご復帰と、今回再び会えることが心から嬉しく、感慨深くて、
南場さんの顔を見た瞬間から自分でも予想しなかった涙がたくさん溢れてしまった。
それは、変わらぬ笑顔にホッとしたこと。
さらに、南場さんが
彼女なりの人生の選択と現実にまっすぐ&パワフルに向き合ってきたことが
その笑顔の奥に感じられたからだと思う。
人間だもの、な彼女の魅力が、仕事の上でも、周りの人を動かすのかも、と感じた。
そして、やっぱり南場さん、大好き。
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TM さいたま2日目、終わる。
踊った、歌った、泣いた!
きょうは、
ウツさんが「Be Together」のイントロで
「みんなに会えて嬉しいです」と唯一のMCを入れて...
もうそこで号泣だわよ。
来年の30周年に向けてこのあとゆっくり休んで、
また全快で歌ってほしい。
やっぱりウツさんの声、唯一無二だもん。

感動のうちにアリーナを出たら、
美しすぎる空の演出。
嗚呼、25年経っても、
やっぱり彼らの音楽、
小室さんの描き出すTMの世界観が大好きだ!!

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TM 2デイズ初日へ!
共に当時燃えてたFANKS仲間と行ったのだが、
一緒に行くのは、なんと四半世紀ぶり(笑)

最高。かっこよかった〜。
小室さんのシンセワークのかっこよさ、秀逸さは、
大人になってからの方がわかる。
天才だわ。
ウツさん、素敵だった。
痩せてしまって心配だけど、
会場みんなでエネルギーを送る。
きっとこれも、長い歴史の1ページだ。
30年も来ているのだから。いや、まだ30年?
明日も楽しみ!

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