2ヶ月ほど前のこと。
しばらくの間毎日買って食べていた、玄米もちもちパンが、
そのスーパーの棚から突然なくなった。
がーーーーん。
まさか、パンも"仕分け"に遭ったのか・・・と
たいへん落胆していた。
ずっと哀しんでいた。
ところが、きょう、仕事の友人が、
「じゃーーーーん!」
と言って、持ってきてくれたのだ!
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画像:IMG_5249]
愛しの玄米もちもちパン。
うぅぅぅ・・・うれしい。
友人は言う。
「あのね、わたしんちの近くの店舗に、昨日行ったらあったのよ!
喜ぶかと思って、買ってきたよ」
激しく喜んだのは、言うまでもない。
ということは、もしかして、ほかの店舗にも、復帰しているのではないか?
仕事帰りに、早足で向かう。
店員さんに、友人からもらったパンを見せて、言った。
「あのっ、コレ、この店にもありますかっ!」
すると、店員さん。
「あ、コレですね」
おぉぉぉぉおおお!!
あったぁぁぁ!
玄米もちもちパン!
「あ、あ、ありがとうございます!」
「あ、でも、お客さん、コレ、もうすぐなくなっちゃうんですよ。
いま工場にある材料分を作り切ったら、販売終了が決まってしまっているんです。
なので、今は、最後の期間限定発売なんです」
ええええっっっ!!!
ショーーーーーーーーック!
すがるように、店員さんに訴える。
「え、どうしてですか?すごく好きだったんです。
これがなくなってしまって以来、
同じような、柔らかいけど食べでのある、プレインな味のパンがなくなってしまって、
買うパンがなくって困っていたんです」
店員さんも、残念そうに言う。
「そうですよね、わたくしも好きだったんですけど・・・
新製品などを出したりする都合で、決まってしまったみたいで」
おぉぉ・・・待っていればいつかまた毎日食べれるかなと
不確実な希望を抱いていたわたしが甘かったのか。
最後に、ダメ元でお願いした。
「あのぉ、このパンいいです、って、
こういうパンがなくて困っている人がいる、
求めている人がいるという要望があったと、一応、本社にあげてください!」
店員さんは、申し訳無さそうに頷いた。
とほ。
もっと美味しいのが出ると期待するしかないのだろうか・・・。
食品のなかには、幼稚園のころから変わらない商品もあれば、
どんどん変わり、消えゆくものもある。
変わらないもののほうが、珍しいのよね、きっと。
材料のこともあるだろうしね。
諸行無常。
それは世の常なのだ。
仕方がないから、とりあえず、ひとつ、買って帰宅。
友人からもらった分と、自分で買った分と、ふたつのもちもちを並べる。
名残惜しい気持ちで、愛しのパンの歯触りと香りを味わう夕べである。