[フレーム]

February 2013

今週もなんや色々日々あるのだが、
なんせ忙しくてブログに記す間が無いで居た。

サンデー毎日対談で、
作家の小手鞠るいさんと熱いトーク。
[画像1]
小手鞠さんの最新作『九死一生』にも登場する、
愛猫のプーちゃん。
亡くなって7年だが、旅をするときは必ずこのフォトフレームを携帯するそうだ。
ネコとの出会いだって、大切な人生のご縁。
ハンサム猫だったのですね。
賢そうだ。
そして、うちのさとみちゃんと色が似ている!とびっくり。

ネコトークに始まり、
恋愛トーク、人生トーク...
かなり熱く盛り上がった会話。
すっかり意気投合。

いまNYにアメリカ人の旦那さまと住んでいる小手鞠さん。
「周りを英語に囲まれているからこそ、
日本語で書きたいという意欲が出てくる」
という話はかなり印象的だった。
新鮮な気持ちで言葉と向き合える上、
自分だけの、プライベートな世界になると言う。
すごくわかる!
今わたしは逆だから。
日本語の情報に囲まれ、日本語を使って仕事をしているから、
プライベートですごく英語を求める自分がいる。
本とか、海外ドラマとか。

さらに、恋愛小説の旗手とも言われる小手鞠さん、
恋愛とかパートナーの話もおもしろかった。
旦那さまと完全に理解し合えないことが、夫婦仲良しの秘訣だというのだ。
日本的なウェットな部分、
言葉にしない微妙な機微とか、ドロドロした女心とかを
アメリカ人の旦那さまが、文化的に感覚的に完全にはわかり得ないことが、
むしろふたりの関係のためになっていると。
なるほどな〜、なんて共感する。
英語は日本語に比べて、本当にシンプルでストレートで、ドライだからな。

楽しい対話だったぁ。
またまた素敵な出会いに感謝。
いつか、小手鞠さんと旦那さまをNYに訪ねてみたい。

〜〜〜
そして、今夜は、久しぶりのヨガとアーユルヴェーダの勉強会。
親友で、成熟した素晴らしいヨガ講師のひかるさんのワークショップだ。
ヨガWSに参加できたのなんていつぶりだろ〜。
少なくとも1年以上ぶりか?
おもしろかったぁ。
疲れているはずなのに、目がぱっちりで、活力も湧いてきた自分がいた。
モヤモヤしていた気持ちも晴れた。
自分の大切な軸を確認できたような、安心感というか肯定感というか。
こういう時間、本当に大事にしなくっちゃ。
そして、そんな場があること、そんな素敵な友人がいることにまた感謝。

金曜夜。
家で手を付けねばならぬ仕事は山盛りながら、
金曜夜だしちょっとなにかしたいな...
というときに、
そうだ、ギーをそろそろ作らねば。

ギーとは、無塩バターを熱して乳脂肪分を分離させ、
バターを純粋な油分だけにしたインド的食材。
インドの生命科学アーユルヴェーダでは、
ギーは消化管で毒素を出さず、
さらに腸内をキレイにしてくれる優秀な食材だ。
わたしは数年前からギーを作り、日常の食事に取り入れている。

というわけで、ギー作り。
これ、作るのも割とワクワクするのだ。

[画像1]
溶かすといい香りが漂う。
ちなみに、煮詰めて分離したのを舐めるのも、
作ったときだけの楽しみだ。
めっちゃ甘くて、罪な濃厚さ(笑)

[画像1]
純粋な油分だけになると、こんなに透明で美しい色になる。
上手に出来ると、秘かな満足感。
こんな時間も大事だにゃ。

さ。仕事に戻ろう。

「プロフェッショナル仕事の流儀」で3年前にインタビューさせていただいた
移植外科医の加藤友朗さんと、再会!
サンデー毎日の連載対談でご一緒していただいたのだ。
加藤さんは多臓器移植の分野で先駆者として知られていて、
現在、コロンビア大学医学部外科学教授、および、
コロンビア大学付属ニューヨーク・プレスバイテリアン病院肝小腸移植外科部長
として活躍されている。
また、多臓器移植の手法を利用して、
ほかの病院では手術は不可能と診断されたような腫瘍の切除手術を
アメリカで初めて行ったことで世界的に知られた外科医でもある。
これが、まあ、ものすごい手術で、
たくさんの臓器を巻き込んで発達してしまった腫瘍を切除するために、
一端、お腹の中の内臓をまとめて体外に取り出し、
台の上にその内臓を置いて、内臓周りの入り組んだ腫瘍切除を行い、
腫瘍が取れた内臓を再び体内に戻して再生する、という手術なのだ。
このような手術ができるという話がどんどん広がり、
ほかでは手術は不可能と診断された患者さんが
今では世界中から、希望を求めて加藤さんのもとを訪れる。

そして、そんなスゴイ先生であるのだが、
わたし的には
"和製リチャード・ギア"と勝手に命名している(笑)
それくらい、かっこいいのだ。

[画像:IMG_6373]
ほら。

ファッションも、タートルに、グレーのマフラーを巻いて、
穴の開いたお洒落なジーンズという出で立ち。
(実は、声も低くて、渋くて、かっこいいのですよ)

ちなみに、加藤さんは時折ジーンズで病院に出勤することもあるそうだ。
白衣を着て、いかにも「権威」という雰囲気を纏うと
患者さんが、「この先生はすごい人なんだから」という先入観で加藤さんを見るため、
素朴な質問が出にくい、ざっくばらんに話しにくい、
すると、深い意味での信頼関係を築きにくいという理由から、
なるべく白衣を着ないようにしてらっしゃる。

そういう気遣いや、温かい人間的配慮のセンスがあること、
プラス、
信じられないほど細かい作業の連続である手術を
場合によっては30時間以上続ける気力・体力を持っていること、
その両方がなければ、加藤さんのような世界的名医は生まれないと
きょうお話をして、改めて感じた。
それに、さらに感激したのは、
加藤さんが今の立場に安住していないこと。
この先のことを考えて、
いま再び大学の社会人クラスに通い、新しく経営の勉強も始めているという。
学ぶのがおもしろくて仕方がないそうだ。
ん〜、素敵だ。

We are responsible for continuing to reinvent ourselves.
自己改革し、成長し続けられるかは、自分自身にかかっている。
それができるとできないでは、人生はずいぶん変わるだろう。
そんなことを思った。

3年前にも3、4時間インタビューさせていただいたのだが、
きょうは映像もなく一対一、とあって、
また新鮮に、伺いたいことをたくさん、心のままに伺った。
すごく勉強になり、また、インスピレーションもいただいた。
それに、再会できたことのうれしさも、きょうはかみしめた。
人生の出会い、続くご縁には、とても豊かなものが詰まっている。
充実した時間。

またお目にかかる日を楽しみに・・・
それまで、お忙しい加藤さん、どうぞお身体に気をつけください!

きゃー。月曜日だけど、てっぺん(0時)まで収録じゃったぁ。
まずは体力。
でも同じくらい気力。
そんなとき、エネルギー詰まった良質の生音楽が
力をくれる。
Today was just that!
「おスミつき」3月分収録で、
素敵過ぎるおふたりのお話を伺い、
生パフォーマンスをしていただく。

[画像1]
森山良子さん。
癒しの歌声。
楽器のような自在な歌!

[画像1]
上田正樹さん。
こんなかっこいいR&Bシンガーが日本にいたのか!
衝撃のかっこよさ。
しびれた。ちびりそうなリズムの興奮。

上田さんは、ご自分が今のようにオリジナリティ溢れるR&Bを出来るところまで来たことが
「ラッキーだ、ラッキーだ」とおっしゃる。
ラッキーとは、どういうところが?と伺ったときの答えが、ものすごくジンと沁みた。
「大人気の絶頂で、バンド"上田正樹&サウス・トゥ・サウス"を辞めたこと、
ずっと音楽を好きでいられたこと、
"売れる"ということに走らなかったこと」
人生って深い。
なにがいいかなんて、最後までわからない。
そして、人によって、いいものは違うんだ。
自分の信じる道を、歩むのが一番なんだ。

そして、
音楽の在る世界に生まれて感謝。
気を、またまた、いただきました。

今週末はかなり充実。

まず親友カップルと、鮨と日本酒三昧。
最高の金曜夜の過ごし方で、リラックスしまくり。
会話も味も、うれしさ尽くし!
素敵な週末の幕開けとなった。

土曜日は、とある尊敬する先輩女性といろんな話ができて
救われた思いがし、なんだか希望が湧いた。
2013年について、わくわくした。

そしてきょうは、
ゆっくり話すのは10年ぶりくらいという友人宅に
親友家族と一緒に伺い、くつろがせていただいた。
それぞれに赤ちゃんがいて、
素敵な2家族に囲まれる。
その場にいる大人は、パパたちも含めてほぼ同年代。
と思っていたら、赤ちゃんも月齢で1ヶ月ほどしか違わないじゃないか。
なんとなく、見つめ合ったり、笑い合ったり、
"意気投合"風だった、ぶんちゃんと、いのりちゃん。
[画像:IMG_6349]
「え、2012年生まれなんだけどぉ」「まじぃ?わたしもぉ!」「同じ年じゃーん!」

わたしも最近、同年代ってすごくいいよなぁ、と今まで以上に感じているのだが、
赤ちゃん同士も、直感的にそういう連帯感ありなのだろうか(笑)

途中でパパたちが、子どもたちを連れてお散歩に出てくれた。
なんて気の効く素敵なダンナさまたち。
いない間に、女子弾丸トーク。
その友人も、親友も、社会人新人の頃から職場で一緒だったため、
そのころの過去について、そして、今について、
1時間ちょっとの間にかなり深いことを話したなぁ・・・ふふ。
気の置けない仲の同年代の友人がいることは本当にラッキーなことだ!
と改めて感じたのである。

英気養えたweekendに感謝。

きょう衝撃だったこと。
昼の弁当のコロッケかじったら、中が空洞だったこと!
中身パンパン風にきれいに膨らんでたのに!
中身がない悔しさより、
どうやったらこんな風に作れるんだろう、
が先に立つ。
[画像1]

ものごと、見た目じゃわからないにゃ。ハハ。

[画像:jpg]

本日発売のサンデー毎日「すみきちのぶっちゃけ堂」には、
先日、丸善書店丸の内本店で開催した
高村薫さんとの公開対談の模様が収められている。
最新作『冷血』の発売記念イベントとして行った、
すみきちのぶっちゃけ堂対談、初の公開対談であった。

この『冷血』は、読み切るのがある意味"しんどい"作品だ。
それは、読み手に逃げ場がなくなるから。
細かな感覚や感情の動きをひとつひとつ並べるように人間の内面を描く執拗さは
まるで点描画だ。
しかし、私たちはしんどくても、
先を先をと読み進める欲望を掻き立てられる。
それは、そこに描かれる、単純ではない人間の内面が、
自分が日常的に追われている、自らの感情の執拗なモヤモヤと重なるから。
つまり、快、不快を超えた共感と現実味を覚えるのだ。

対談で一番心に刺さったのは、
「今の世の中、短い言葉で上手く言い表すことを好む傾向がある」
という高村さんの指摘だ。
確かに、テレビのコメント然り、ツイッターの140文字然り。
正解・不正解、善・悪......いろいろなものがあまりに単純化されて語られることの多い昨今。
高村さんのように、敢えてその逆に挑む方がいるというのは、
今の日本にとっては救いではないか。
少なくとも、私は高村さんとお話をして、なんだかホッとしたのである。

同じ国際基督教大学出身の、こんなに尊敬できる先輩がいることが
うれしかった。
[画像:IMG_6203]

きょうBlue Oceanで特集した、グラミー賞のことがずっと心にあった一日。
放送中に電話をつないでお話を伺った、
音楽ジャーナリストの宮原亜矢さんの話がまずおもしろかった。
例えば、今回授賞式の司会も務めた歌姫Taylor Swift の
"We Are Never Ever Getting Back Together"。
という曲のタイトルそのものが、アメリカで流行ったという話。
日本語に直訳すると「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」。
曲の途中でも、Taylor自身が友達との女子トーク風にこの台詞を言うのだけど、
それが結構リアルでおもしろい。
モテ女子だからね〜。
で、アメリカでは、
テレビのニュースキャスターがこの言葉をモジって使って笑いをとるほど
流行ったそうだ。
おもしろ〜い。

ちなみに、Taylor Swiftはこの曲で年間最優秀レコード賞にノミネートされていたが、
惜しくも逃した。
年間最優秀レコード賞は、その年の一番人気だったアーティスト、
つまり"スター"を決める賞だっただけに、テイラーちゃんは残念がっているのだろう。
その賞を受賞したのは、
ゴティエ feat.キンブラで、"Somebody That I Used To Know (feat. Kimbra)"であった。

そして、もうひとつ印象深かったのが、
6部門にノミネートされていた、
FUN.の"We Are Young"。
海外ドラマ「Glee」で使用された曲で、アメリカで老若男女に人気となったそう。
亜矢さん曰く、
「IKEAで買い物をしている5歳児も口ずさんでいた」ほどだという。
5歳児はまだ歌ってアピールするまでもなく"young"なのに(笑)
ま、それほどみんなが知っている曲と言うことだろう。
結局FUN.は、
年間最優秀楽曲賞と最優秀新人賞の2部門受賞した模様。

個人的にすごくハマりそうかも〜、と思っているのは、
アルバム"Babel"で、年間最優秀アルバム賞を受賞した、
Mumford & Sons。
2007年結成の、イギリス・ロンドン出身の4人組フォークロックバンド。
いいのが、ロックの中でバンジョーの音が響くことで醸し出される切なさ。
カントリーっぽい音色でもある。
そして、歌詞が文学的なところ。オトナ感。
特に、シングルカットされている"I Will Wait"はいい。
聴けば聴くほど沁みるスルメ的な味わい。

今回のグラミーノミネート曲をいろいろ聴いてみて感じたのは、
ひとつは、アメリカではカントリーミュージックが根強く人気なのね、ということ。
いわゆるアメリカの演歌、というか、
中部から南部の方の、ウェットで重さもある、土くさいサウンドが意外に多かった。
新人賞ノミネートなどを聴くとと顕著で、
Alabama Shakes然り、 Hunter Hayes然り、 The Lumineers然り。
もちろんカントリー人気はアメリカでは根強いけれど、
でも、いま時代が都会っぽい無機質サウンドより、
そういう人間クサいものを求めているのだろうか、とか考えた。

いやはや。
長くなってしまったが、きょうのワクワクの備忘録として。
音楽はやっぱりイイナ、イイナ♪

ちなみに、グラミーのノミネート曲をテイスティング的にいろいろ聴いてみたい場合、
このアルバムがすごくオススメ。
[画像:IMG_6302]
「2013 GRAMMY ノミニーズ」

↑このページのトップヘ

traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /