[フレーム]

July 2007

ひさしぶりに、思い出した!
この本のこと。

frogandtoad
「Frog and Toad」のシリーズ。
日本語だと、フロッグとトード「ふたりはともだち」。
ガマガエルとアマガエルの友情の物語だ。

いま、ちょうど、家族も楽しめるフロッグとトードのミュージカルもやっている。
子ども用ミュージカルと思うなかれ、
大人もなんだか癒されちゃって最高なの。
大人専用のエンタテインメントでは手の届かない、心の重箱の隅の方の塵を、
くいっくいっとえぐり出してくれるような癒され方。
気づいたら、子どもたちと一緒に「きゃはは〜」と笑ってるよ、自分。

で、それがきっかけで、この本のことを
強烈に思い出した。
もちろん入手。
幼い頃、すごく読んだぞ〜、わぁ、この絵も懐かしい♪
読み直すと、その頃の感覚、
というか、常識、が蘇ってときめいた。

考えてみれば、
わたしの「友達観」というのはこの頃できたように思う。
本の中のがまくんとかえるくんの友情は
わたしの友情観の常識として、組み込まれた。
つまりは、
かなりお互いが好きで、
それを隠さずに、計算もなしに表現し合ってて、
認め合っていて、
重要なイベントはいつも一緒にいて、
傷つきやすいけど、
そんなお互いのことをいつも考えていて、
なんでもshareして、相談して、
いつも相手のことを喜ばせようと、行動している。

ま、そんな常識はオトナの現実の世界ではなかなか通用しないけどね。
でも、だからこそ、
本の中で、ふたりの物語が輝くのだろう。

いぼいぼだらけで、ちょっぴり変で、たまにみんなに笑われてしまう。
そんなガマガエルのトードくんに共感しちゃう。
考えてみれば、人生とはただ、
自分にとってのフロッグくんを探す旅なのかもしれない。
frogandtoadletter

いままで載せてなかったトマト姉妹の思いで写真を、何枚か。

想えば、
うちに来た夜はこんなに小さかった・・・
来た日のトマト


それが、
いつのまにか
わたしよりでかくなってたでぇ(笑)
背高い


そして、
あぁ女子だなあって思ったのは、
その茎を観察して。

なんて色っぽい形なんだろう・・・。
成熟期のトマト姉妹。

そして、実は、どんな風に食しても
美しく、
甘く、
おいしかったなぁ。
トマトサラダ

それは突然だった。

昨日までしゃんと立っていたトマト姉妹が、
別れを告げた。

今朝起きると、妹の方が倒れていた。
また立たせるとか、そういうことを考えられないくらい
最期だとはっきり分かる光景。

ふしぎと驚かなかった。
そろそろその時が近づいているのではないかと
予感していたから。
姉妹は、このところ弱っていた。
葉に白い斑点ができたり
部分的に枯れ始めたりしていた。
トマトっ子をあれだけ生み出すのには、
相当の栄養とエネルギーが必要だったと思う。
姉妹の身体は、もうぼろぼろになっていた。
でも、
どうやって最期を迎えるのかは、
全く想像していなかった。
だから、驚いた。

自分で決めて、逝った感じなのだ。
そこに意志が介在しているかのような。
横にぱたんと倒れるでもないし、
途中からポキンと折れるでもない。
まるで、
天から張られていた縄がぷちっと切れて
地面にとぐろを巻いて落ちるように。
茎の中を通っていた意志のような「芯」がすっと抜き取られたあとの
抜け殻のように・・・。
小さく、うずくまっていた。

彼女は、きょうと決めたんだ。
すぐに地から抜き、楽にしてあげた。
淡々と手を動かした。

そして、夕方。
雷が鳴り、ひと雨降り、
少し涼しくなった。
昼寝して起きたら、
今度は姉が倒れていた。
なぜ、ふたりとも今日なのかはわからない。
妹を追って、なにかを決めたように
倒れていただけ。

その姿のまま置いておくのはいけない気がして
また、すぐに植木鉢から解放した。
「ありがとう、トマト姉妹。」

突然、こみあげてきた。
前ぶれなく、涙が出た。
たくさん、たくさん出た。
声も出た。
弔うことが必要だった。
切なくて、誇らしくて。
ありがたくて、敬慕にあふれて。

潔く逝く。
精一杯生き抜いて、
自分の役目を果たし、
後悔しないという確信がないと、できないことだ。
自分の身体を削っても、生み出せるだけトマトを成熟させた。
すごい生きざまだったよ。
そこには、
切なさはあっても
悲壮感はない。

最期のとき、こうやって、潔く逝けるのか?
まいにちに、思いを残していないか?
あなたはいつも言っているではないか。
最期に「生きたぁ!」って両腕あげて想えるように、
それを基準に生きていこうと。
そうだよね?
トマト姉妹は、たくさんの美しい実とともに、
最期にそんな言葉をわたしに残した。

最期のトマト

いろんなことを感じさせてくれた数ヶ月。
ありがとうね、トマト姉妹。

夜、暗い空が光ってふたたび雷が鳴った。
昨日までの蒸し暑さを吹き飛ばすように、
少し寒いくらいの風が吹いた。

強い、強い、風だった。

昨夜から、
仕事仲間大勢で温泉旅行へ。
夏祭りだった。
盛りだくさん過ぎて、
いろんなことを感じて、
いまは脳みそがいっぱいいっぱいで
あまり整理しきれない。
しかも、昨夜は、
あら、あたしったらまだかなりパワーあるのね、盛り上がれるのね、若いのねー、
って思ったんだけど、
今夜になって疲れが出ている。
なは。

こどもの頃から、夏祭りは、
いつもいつもあっという間。
夜が明けると、
まるで幻のように、
記憶の中を浮遊する。
はて、あれは実だったのか?
虚実皮膜なり。
とらえどころのない
でも、
インパクトだけは絶大な
幻のように・・・。

仕事のあと、
女子仲間と3人で軽く食事をした。
ほんとうに、軽く「行こうよ」と声を掛け合ったのだが
こんなにも大切な時間になるとは、
終わってみるまで分からなかった。

日中一緒に仕事をしていた3人だったから打ち上げも兼ねて
乾杯で始まった。
仕事でテンションが上がっていたから、
すぐさま女子トークに火がついた。

あのね、ぶっちゃけてしまうけれどもね、
やっぱり、性の違いってでかいあるよ。
全然通じ合えない部分、あるもん。
本音を言うと。
感覚が違うっていうか、
例えば男子が、
「女子ってこういうのが好きでしょ?」とか
「こういうのイヤでしょ?」とか思っていることと
実際はだいぶズレがある。
は、はい?みたいな(笑)
ところが、意外と女子同士が感じていることは似ていたりする。
全てにおいてじゃないけど、
「人生」っていうくくりで見たときの
肝心なポイントについての感覚と言おうか。
そんなことから、序の口に盛り上がる。

軽くと言うつもりが、
結局3時間くらい語り尽くす。
三人三様の経験や視点が、また議題を増やす。
わたしより若くて、知識豊かな女子と
シングルマザーで情に溢れる女子、
ほんで、わたし。
仕事について実は日頃思ってて言えなかったこととか、
出産ってどん位でかいことかとか
出産したらしたで子育てが大変だとか
今まで感じてても、多分それぞれあまり口にしてなかったことが
つぎつぎ飛び出した。
いやぁ、女子ライフは揺れているね。

そして、今まで、
「30代女子は人生の選択を自らしたい、自由を謳歌する時期」
だと思っていんだけど、
違うってことに気づいた。
本当は、
「理屈じゃあどうしようもないこと、
自分にはuncontrollableなことに出会うのを、
アンテナを張って、注意深く待っている時期」
だってことに、
はたと気づいたのだ。
自分ではコントロールできないことが起こるのが嫌なんじゃなくて、
そういうものを逃さないよう、
周りに耳を澄ませているのだ。

自由って、必ずしも本当に自由なわけじゃない。
むしろ振り回されるくらいのことも、自由につながるときがある。
自分からの解放?
一度きりの人生の、日々過ぎていく時間に、
わたしの存在意義をかけてもいいわ!って感じる
そんな予定外に強烈なものに出会いたい、って思っているのだ。

ほんとうは、それが「母性」かもしれない
と思った。
誰か、あるいは何かに、
人生をゆだねてもいいって思えるってことが。

自由って。
選択肢って、
あるようで、
そんなにないんだよね、
ほんとは。

すごいことに気づいてしまった気がする夜。
空気はムッと重く、
外の世界に厚いヴェールをかけていた。

きょうは疲れた。
心地よい疲れじゃなくて、
いやな疲れのほう。

器用じゃないのわたし。
あぁやだやだ。
さらりーまんはしかたないのだろうか。
はぁぁ。

帰宅してもなにもやる気が起きん。

こんなときは、
これだ。
ピノ

こどものときからあるけど
なんでこんなにおいしいんだろう?
この箱みただけでうっふっふ。
で、びりびり、って箱を開けて
6粒並んでいるのをみると武者震い。
ときめくんだもん。

だから、いつも買い置きしている。
ウメッシュ、じゃないけど
冷凍庫にたくさんストックしてないと落ちつかない。
非常事態にいつも対応できるように。
卵や牛乳は切らしても、これはだめよ。

カチカチに凍った状態で食べるのが好きだ。
ひゃっこくてひゃっこくて、眉間にしわ寄せて
「ほ、ほ、ほぃひぃ〜(おいしい)」としか発音できないくらいがいい。
疲れた顔のマッサージ運動にもなるでしょう(ほんまかいな)

高価とか豪華とかじゃなくて、
自分にとっての「この美味しさで必ず幸せ感を味わえる」
って食べ物を確保しておくのは、
ワーキングウーマンとしては大事なんだ・・・
大事なんだ!

ピノは、ひと粒ひと粒は小さいんだけど、
6回、美味しさへのアプローチを楽しめる。

ひとーつ、おぉ、冷たくて美味しいわぁ
ふたーつ、ピノ食べられて幸せだわぁ
みっつ、そういえば前食べたときもため息ついてたっけなぁ
よっつ、でもなんとかなったわねぇ
いつつ、あら、阿部勇樹選手のシュートかっこいいわぁ、ああいうプレーには女子どきどきよ〜
むっつ、まっ、いっかぁ。あしたはあしたの風が吹くわねぇ

はい、今夜も無事、
おやすみなさーい・・・。

「金継ぎ(金繕い)」という、
日本ならではの、割れた器の修理法があることを
初めて知った。
料理好きのみなこさんのおうちにお邪魔したときに、
欠けた湯のみの金継ぎを見せてくれた。

金継ぎ
渕の欠けたところが、
ぽちっと金で埋めてある。
なんだか、かわいいですっ。
むしろ、ポイントになっている!

興味が湧き、ネットで少し調べてみる。
普通、欠けている器でお客様をもてなすことは当然失礼なのだが、
欠けを金継ぎで繕ってあれば「その器は欠けてないとみなす」という
決まり事が日本にはあり、再びおもてなしにも使えるそうだ。
世界的にもあまり例がないのではないかと思われる、
日本の伝統的な修復技術だという。
確かに。だって、
そのままでは、実用的にも、視覚的にもマイナス要因でしかない器の傷を、
逆に強烈に目立たせることにより、
かえって独特の風情をかもしだすのだ!

すごいすごいすごい!!
かっこいい!
大量生産、使い捨ての文化からは出てこない発想。
粋だ!
これは、もうアートの部類に達している気がする。

時間と、偶然(必然?)と、複数の人の手が生み出した
他にふたつとない、アート。

そして、
日本の、ものを大切に愛する心を目の当たりにした気がして、
とっても嬉しくなったよ。

こういうのを考えつくセンスと、
ここに美を見出せるセンスは
かなり"高度"だと思う。
そんな日本人に生まれてよかった、って
誇りに思う。

変化しても美しい素材を使い、
その変わっていく風合いを楽しみ、
ものを愛しむ。
それは、
他人や自分が、
歳を重ねていくときにも、
けがや病気をしたときにも
なんだかダメダメになっちゃったときにも、
ちゃんと受け入れて、
愛せますか?
という問いの答えと等しいとような気がする。

文化の、誇るべきものとは・・・。

〜〜〜

ちなみに、
みなこさんが金継ぎをたまにするワケは、
食器洗いをするのが大好きなダンナさまにあるらしい。
わたしが伺った日も、
食卓の脇にこんなものがあった。
割れた器と・・・

割ったいいわけ

ぶぶぶっ。
「指つめるか?」って(笑)
憎いぞ、うまいぞ、お茶目だぞ!
男子にこんな風にメモ書かれたら、
もう、女子としては怒れないでしょう!
こんな男子も、
日本ならでは、なのかしらん♪

雨が降って
ちょっと疲れて
ため息ついて

でも
雨上がりには
とっても美しいものが
出現するときがある。

下向いて歩いてたから
発見した。
思わずにっこりしちゃうんだ。
うふふ。らっきー。
クローバー

おととい、ここで紹介した
イカのイカスミ煮込み。
いかすみ
そのレシピを公開してもいいと
みなこさんが送ってくださったので
載せてみようと思う!

〜〜〜

<< いかのすみ煮 >>
(Calamares en su tinta)

【材料】4〜6人分
イカ 中 3杯
トマト 中 3個
玉葱 中 2個
にんにく 小 2片
ピーマン 3個
イタリアンパセリ 3本分程度
パン粉 大さじ2
白ワイン 1/2カップ
ブランデー 大さじ1
水 2カップ
オリーブオイル 60cc
塩・胡椒

【作り方】
1)鍋でオリーブオイルを温め、みじん切りのにんにくを加え色づいたら、
櫛切りの玉葱とピーマンを茶色くなるまで炒める。
2)皮を剥き種を取ったザク切りのトマトとパセリのみじん切りを加え再び炒める。
3)2)にブランデーとぬるま湯を加え、弱火で15分ほど煮てからミキサーにかける。
4) イカはよく洗って皮を剥き、足を取り、すみの袋は壊さないように取っておく。
5)すみをすり鉢でよく擦り、白ワインで溶いてソースに注ぐ。ひと煮たちしたらパン粉を加える。
6) イカをオリーブオイルでさっと炒めてから、ソースに入れ30分煮込む。

〜〜〜

さらに、みなこさんの気遣い溢れる、体験アドバイス付:

ミキサーを使う場合は、材料が熱いうちにスイッチを入れると蓋が飛んで中身がふきこぼれるので、ご注意ください。(蓋を手で押さえながらonとoffを少しづつ(4〜5秒おき)繰り返せば大丈夫です。)
バーミックスをお持ちの方は(アタッチメントはミンサー)、お鍋の中で直接つぶしてください。
イカ墨は、すり鉢ですらずに茶漉し(イカ墨専用にした方がよいと思います)に墨の袋を入れ、ワインを注ぎながら指でこすって墨を出すのが一番よいそうです。私はいつも指でこすっていますが、爪の間が黒くなる可能性もありますので、不安な方は薄手のゴム手袋(手術用など)を使った方がベターです。イカの種類によっては墨が少ししか取れないので、その場合はモンテ物産が輸入しているイカ墨(イカ墨だけがパックになっています)を足してください。

〜〜〜

みなこさん、情報のご提供ありがとうございました!
ほんとうに美味しかったです♪♪

「なぜ、今してることを自分がしてるのか」、
はっとわかった気がした。

ヨガ哲学について勉強をしていて、
カルマってことについて
じーーーっと考えているときに、ふと降ってきた。
解答のように。

わたしが大好きで
毎週、知的娯楽のように読んでいる
星読みサイト「筋トレ」の石井ゆかりさんが、
昨日までの1週間の話で、

「まだ気づいていない障害によって
先に進めないでいるということが
誰しも往々にしてあるものです。」

さらに、

「それをお腹の中で真剣に消化したとき
なにかが血肉になり、『新展開』を迎えられるんだろうと思います。
時間は螺旋状に進みますが、ひとつ上の階に進むには、
自分で勢いをつけないと上がれないような気がします。
そのままなら、そのまま同じ階を
ぐるぐるぐるぐるまわることになるようです。」

と書いてあったのがよく意味がつかめず
気になっていたのだが、
その言葉たちともなんとなく合致。

気づいていないことなんて、
まだ山のようにあるのだ。

なんだか、ちいさく納得しちゃった。
ちいさく前に倣え、くらいに。

考えてみれば、わたしは、
父が急に亡くなって以来ずっと
時間に追われてきたのかもしれない。
女子はただでさえそういうところあるけど、
でも、それ以上にもっと、切実に。
いつも想うことはひとつ。
The clock is ticking, you know...

でも、
せまい意味での自我のことばかりに囚われていては、
まだまだ小さいのかも。
焦らない。
もっとでっかい意味で向き合うべきことがある。
向き合って、クリアにする。
向き合うチャンスをもらったと考えるとすごいことだよ。
なにか、そこにあるんだ。
でっかくでっかく考えて、
でも行動は、ちいさく自分に倣え。
深いわぁ・・・ん。

ちょっと内省深すぎて、
意味不明気味でごめんなさい。
でも曖昧な言葉の方が応用が利くこともある。

とりあえず、次は、
週末にまみさんからもらった
ローズマリーの茎から
根が出るのを待つ。
育てよう。
ローズマリー

↑このページのトップヘ

traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /