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August 2012

森山未來さん主演の舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を観る。
先日、Blue Oceanで森山さんをインタビューさせていただいたときに
すごくおもしろそうになる予感な話を伺っていたので
すごーーーく楽しみにしていた。

いやあぁ。
実際は、想像以上に、おもしろく、かっこよかった!!!
演出も、音楽も、ヘドウィグも!
歴とした芝居であり、歴としたライブである、この感じは、
舞台も音楽も好きだという者にはたまらない。
金曜の夜というわたしにとっては一番眠いひとときの上演だったが
2時間ほどの最初から最後まで、終始ものすごい集中力で観ていた。
それだけ惹き込まれたということだろう。

いちばん自分で意外だったのは、
かなり特異なバックグラウンドを持つ人として描かれるヘドウィグに、
ものすごく共感している自分がいたこと。
わたしの中にも、女の自分も男の自分もいる。
メジャーな自分もマイナーな自分もいるし、
マイペースな自分も迎合的な自分もいる。
楽観的な自分も悲観的な自分もいるし、
不完全に思う自分も、wholeを感じられる自分もいる。
ヘドウィグのように明らかにそうでなくとも、多くの人が、
自らのアイデンティティに曖昧さを、時には混乱さえも、感じているのではなかろうか、
などと思った。

終わったあと余韻が残り、
金曜日だし、そのまま帰宅するのもなんだかなぁと思い、
数人誘ってみたが空振りに終わる。
じゃあ、行っとくか、と、ひとりカラオケにしてみた(笑)。
金曜の夜にひとりカラオケで、
ドリカムの昔めな歌とかを熱唱しているよ。おもろいな、自分。
しかし、それもやっぱり自分なのであろう。

きょうのBlue Oceanには、
人気子役、花の小2ユニット「すたーふらわー」の
小林星蘭ちゃんと谷花音ちゃんのおふたりが、スタジオに来てくれた。
いやあぁぁぁ。かわいくて、大感激。
「すみきち姉さんと呼んでね!」と言うと、揃って「はあーーーい!」とお返事。
無邪気で、元気で、
番組でトークしている以外の曲がかかっている間とかCMの間は、
きゃっきゃふたりで話したり、ぬいぐるみで遊んだり、お絵描きをしたり歌ったり・・・
嗚呼、自由で、かわい〜〜〜い!

[画像:IMG_4917]
すみきち姉さんはすっかりふたりに惚れちまったよぉぉぉ。

そして、ふたりが帰った後、
花音ちゃんの前に置いてあった番組台本を見ると・・・
[画像:IMG_4915]
「すみきちねえさん」と書いてあった。
感激して泣きそうに。
女のコのこどもがいたら、本当にかわいいだろうなぁ
とかなり真面目に思ったのだった。

体力があるときは、仕事の終わったあと、
まったくもって関係のないことをして、
気分転換をはかるのがけっこう大事かもと思う今日この頃。

夜いろいろ終わってサクッと飯したかったから、
ダメ元で友達にメールしてみたら、
たまたま同じ駅にいた!
が、彼女はこれから日頃通ってるボーカル教室に行くところだと言う。
「体験レッスンで来てみる?たぶん大丈夫」と言うので、
じゃ、行ってみるか!ってことに。
軽っ。
10分後には、クラスで発声練習してる自分がいた(笑)
早っ。
ノリ良すぎ、フットワーク軽すぎなわたし(笑)
1時間、声出して、歌って、
なんだかんだ予定外の気分転換になったのである。

しかも、来週末は仙台のジャズフェスに出演予定なので、
どうせ歌の練習しなきゃと思ってたのよね。
タイミングいいわぁ。

一寸先は光。
その光に反応して、動ける自分でありたいものだ。
ホホホ。

一度番組でご一緒してから、
もう7年?8年?くらいプライベートで仲良くしていただいている
CMプランナーの澤本嘉光さんが、Blue Oceanのスタジオに来てくださった。

[画像:IMG_4911]

ソフトバンクのホワイト家族や、トヨタ自動車のドラえもん篇などのCMを手がけている
めっちゃできるCMプランナーなのだが、
澤本さんの魅力は、壁がなく、おごらず、常に謙虚に周りと接されるところ。
そして、夜の席では疲れて、若干むくみがちな顔をしていることが多いのだけど(笑)、
朝のスタジオでは爽やかだった〜。
お話も、
「加齢とともに、人のアイデアに反発せず、
それを素直に"利用"できるようになり、作るCMの幅も広がった」
など、示唆に富んだ言葉がいろいろ。
歳を重ねるって、やっぱり素敵だな。
朝から元気をいただいた。

夕方は、3ヶ月ぶりくらいに、ヨガ・スタジオのクラスに参加。
大好きなHIKARUさんのクラス。
スタジオで、先生のカウントに従ってヨガに集中する時間は、
やっぱり貴重だ。
ほかの世界から離れ、無心でアサナに集中できる幸せを身体が感じる。
ひさしぶりに人にポーズのアシストをしてもらうだけで、
ひとりではいけないところに身体が行ってくれる。
気持ちもクリアされるし。
よい時間。

[画像:IMG_4913]
夜、この秋、初の梨。
オーガニックの幸水だったから、皮ごと食べてみたら、
ものすごく甘みがあって、歯ごたえも気持ち良く、美味しかった。
残暑だけど、確実に秋に地盤がスライディングしている。

きょうも暑い!けれど、夏も残りわずか、
その暑さを味わっちゃえ、といういちにち。

まずは、
『コンドルズ 日本縦断大開放ツアー2012 「Knockin' On Heaven's Door」』
を観る。
おもしろかった〜。
流れるようにステージがどんどんと展開していくのが、楽しい。
お決まりのものもちゃんと詰め込まれているし、
ファンとしては大満足の2時間ちょい。
終演後、舞台裏に近藤さんに会いにいったら、
学生服があちらこちらに脱ぎ捨てられていて、
男子の部活部屋を覗くようなドキドキ感があった(笑)
しかし、この暑い中、学生服で踊るのはたいへんだろうなぁ・・・(汗)
そして、コンドルズっぽい踊りの動きを見て、また自分も踊りたくなったのであった。

そして、夕方は、マブダチ家族と、夏祭りへ♪
めちゃめちゃ混んでいて、びっくり。
各店並び過ぎで、買い食いもたくさんはできないくらいだった。
しかし、なんとなくわさわさ練り歩くだけでも楽しいのが、夏祭りの不思議。

[画像:IMG_4894]
かわいい浴衣姿のマブダチ娘がゲームをやるのを見ているのも幸せで。

人に揉まれ、屋台の熱を受け、大量の汗をかいた。
それがむしろ、身体に気持ちよかった。

夕方、仕事と仕事の間の貴重な20分を利用して、
今夏初めての宇治金時にありついた。
嬉しい。
大好物だから。
しかも、ちゃんと美味しーいやつである。
美味しいというのは、氷の削り具合と、
あんこのしっかりした味わいと、宇治抹茶の苦さ。
この3つが揃わないと、美味しくない。
あと、
自分が食べたいと思う、体調と気持ちも揃わないとだめだね。
意外とハードル高し。

[画像:IMG_4887]

氷系の季節も、もうすぐ終了だなぁ。
とりあえず、1回は食べられてよかった、と思う、残暑厳しき日であった。

わたしが、ブログでもラジオでも
夏のイベント皆無(涙)と叫んでいたら、
気の毒に思った友人知人が
ちょこちょこ誘いをかけてくれる今週。
時間が合わなくて乗れない誘いももちろんあるのだが。
ありがたいねぇ。

というわけで、急展開で、友達と箱根へ。
わーい。
ロマンスカーに乗り込むと、
彼女がなんと、高級チョコを四ブランド二粒ずつ買ってきてくれた!
ヤバイ\(^o^)/

ジャンポールエバン、メゾンドショコラ、ラデラッハ、リンツ。
サンプラー状態(笑)
遠足のお菓子並みに楽しいぞ。
チョコ好き天国。

箱根の風は、湿った緑の味わい。
いいねぇ。
ヒグラシも鳴いている。
夏も少しずつ終わりに近づいているのね。
旅館に着いたらすぐ、まず露天風呂。
さいこーだわぁ。
見上げたら、夕空。
なんて美しい表情だろう。
しかも、のぼせてきたら、
部屋のテラス席で、そのまま裸で涼める環境(笑)
たまらんですな。
解放されてゆく。



浴衣を羽織り、夜ごはんのため、
レストランに移動してみたら、
うちら以外は全員プルカツ(カップル)。
マジかよぉ(...いいなぁ)。
白地浴衣とピンク地浴衣の組み合わせばかりの中、
うちらテーブルだけ、ピンク地ふたりで目立つが、
気にせずガンガン、ガールズトーク炸裂!
やっぱり、あとは寝ればいいだけだと、
気分がくつろいで、会話も普段以上に弾むものだねぇ。

さぁ、もうひとっ風呂浴びっかね。

Blue Oceanゲストできょういらしたのは、
ノンフィクション作家で探検家の角幡唯介さん。
秘境探検、雪男捜索隊、北極探検・・・などのさまざまな探検史をお持ちの方。

[画像:IMG_4833]

いやぁ、体験談や考え方を伺っていて、おもしろい。
やっぱり探検家や登山家とお話すると、いつも興奮する自分がいる。
こう、ぎりぎりのところで「今」を生きている感じや
だからこそ「今」を大事にする感覚を持っているところが、
わたしの琴線に強く触れる。
自分はそんな風に山や奥地に行く意気地はないくせに、憧れる。
なんだろう。
物理的な秘境は無理でも、精神的な秘境に興味があるのかもしれない。

それに、角幡さん、本がおもしろい。
文章が、スイスイとページをめくる手が止まらなくなる類のおもしろさ、リズム感。
そして、最近発表されたばかりの初エッセイ集、
『探検家、36歳の憂鬱』の中で、合コンや幸せの話を書いてらっしゃるのだが、
その内容があまりにわたしが日々感じていることと近似していて、驚いた。

「実は私には昔から人一倍、世間的な幸せにあこがれてきた女々しい部分があり、心の中には常に女と幸せに暮らすことへの願望があったからだ。その一方で、男っぽい活動や言動を繰り返してきた手前、そんな風に世間的な幸せを求めている自分に気恥ずかしさや抵抗感みたいなものもあり、男っぽい自分と女々しい自分との間で、どちらが表に出るかずっと一進一退の攻防が繰り広げられてきたのである。」
(p6、『探検家、36歳の憂鬱』、文藝春秋)

これには激しく激しく、共感した。
いやぁ、わたしは角幡さんのオンナ版だわ、と思った。(探検家に失礼かもしれないが・・・)
というのも、日本の仕事社会は正直まだまだ"オトコ社会"で、
そこにけっこうな年数働いてきたわたしは、
日常の中で、ある意味、自分がオンナであることを無視して生きているところがある。
それで、日々、まったく同じようなことを感じているのだ。
仕事で精一杯やることと「世間的な幸せへの憧れ」・・・ジレンマを感じることは多々。
もうなにかをスパッと諦めるべきなのか。しかし、その潔さがまだない。
同じように感じている女子はいるだろうと思っていたが、
男子にもいたということが、新鮮だった。

やっぱり、自分らしく生きるのって、一筋縄ではいかないのだ。
自ら意識的に選択をしていかねばならないし、犠牲もある。
一日一日が、未知の時間への匍匐前進。
そんな中で、同年代の男子にも同じような気持ちで前進している人を見つけたというのは、
なんとなく心強い気持ちがしたのである。
勝手に、だけど(笑)

さぁ、寝るぜ。明日からもがんばろー。

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