3月最後の週、年度最後の週。
やっぱり、慌ただしく過ぎていく!
そんな中でインスピレーションやワクワクをくれるのは、やっぱり人との出会い。
今週もサンデー毎日対談で、素敵な方々とお話しできている。
まずは、先日内覧してきたとブログでも紹介した、
上野の国立科学博物館で開催中の
「グレートジャーニー 人類の旅」を監修、
実際ご自身、人類のグレートジャーニーを逆行する旅を足掛け10年で達成されている、
探検家で、医師、武蔵野美術大学教授の関野吉晴さん。
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関野さんにお会いしてみて、
グレートジャーニー逆行というような激しい探検旅をされているのに、
ご本人が醸し出すオーラがふんわ〜り優しい感じであることがまず意外だった。
あれだけハードな旅をされているだけあって、
もしかしてすごくストイックで、ぶっきらぼうな雰囲気の"探検家"なのではないかと
ちょっと下腹部を緊張させ気味で行ったので、
そんなに筋骨隆々な感じでもないし、対面したときの圧迫感もなく、
声がソフトで、物腰も柔らかい雰囲気に、一気に安心した。
実は、わたしは「人間史」「人間の進化」「人とは」とか、
あと「旅」「自然」などのテーマが大、大、大好き!
だから、興味津々。
関野さんが話しやすい方だったのでホッとして、
もうアレコレ、アレコレ、展示を観てから考えていたことをゼロから伺った。
関野さんは探検への憧れをずっと持っていて、大学生のときから世界に出るようになった。
最初から南米に挑んでいるそう。
おもしろかったのが、
最初は仲間と三人でアマゾンの川下りをしたのだが、
三人だと意外と楽に出来てしまって物足りなかったそうだ(笑)。
それで、わかれて、単独で探検をすることにしたのだが、
それでも若干物足りなくて(って、どんだけハードな探検がええねんっ!)、
今度は川よりもっと奥地に行って、先住民に会いにいってみよう・・・
と、関野さんの探検スタイルは発展してきた模様。
先住民との出会いや、文化の違いの体験の話は、伺うと次から次へと出てくる。
しかも、すべておもしろい。
中でも、20代から何度も訪ね、付き合いが続いている南米ペルーの先住民家族がいて、
その一家とはもうなんと8代にわたる付き合いだそうだ!
すごい。
お子さんの名前まで付けたりするようなお付き合いと。
いやあ、子ども名付けるってそれ、日本人同士でもなかなかいないからねぇ。
そんな話を伺っているうちに、関野さんご自身のソフトさについて、理解が進んだ気がした。
いろんな先住民の方々と、それだけ親しく、
溶け込み、"かわいがられ"、受け入れてもらうには、
自分、自分、と主張するような圧迫感のある人だとうまくいくはずがない。
でも、ある程度ハードな旅に耐えうる体力、精神の忍耐力などもある。
すべてを持ち合わせているところが、関野さんのすごいところかもしれない。
そして、もちろん、探検を続けたいという、情熱も。
そして、きょうは、
「医者に殺されない47の心得」という
50万部のベストセラー本を執筆された、
慶応義塾大学医学部放射線科講師の近藤誠さんと対談。
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いやあああ、この本がものすごく興味深くて、
わたしは読んでかなりハマってしまった。
「基本的に、自覚症状がなくてご飯がおいしいなら、
医者にあちこち悪いと言われたり、ガンが見つかったと言われても、
忘れるのがいちばん」
と訴えているのだ。
しかも、「人間ドックなどいろいろな検査はしないほうがいい」、
「医者によく行く人ほど、早死にする」など、
わたしたちが社会的に常識として教わってきたものと、真逆のことをおっしゃる。
これだけを読むと、えー、ほんとにぃ?と思うのだが、
本を読むと、「そうかもしれないわ・・・」と感じる事柄が多い。
それに、きょうご本人に、疑問だったことを次々と伺ってみたら、
より納得感が増した。
たとえば、
「まずは自分の身体の声に耳を澄まし、注意深く聞いてあげること」とか
「人の身体には自然にバランスを取ろうとする力が備わっている」とか
「それを邪魔しないでいてあげることこそが大事」などということ。
わたしが勉強しているヨガの考え方と通ずるところも多いし、
なんとなく、原点回帰というか、
人間がそもそも本能的であれば行く方向性のような気がしたのだ。
つまり、その方が自然じゃない?ということ。
これからの時代の健康維持や、身体の不調との向き合い方、
ひいては生き方(と死にざま)を考える上で、
強いインスピレーションの湧くお話だった。
そして、なにより、
近藤先生の若々しさや強い活力に、なんだか希望をいただいた。
64歳でいらっしゃるが、それよりとてもお若く感じましたわ!
考えてみたら、たまたまだけど、
今週お話を伺った関野さんと近藤さんのお二人ともから、
「人間の原始の力」について教えていただいた。
わたしの今週のテーマか?フフ、おもしろい。
ネットとかバーチャルとか、サービスや機能とか、
いろんなものがどんどん便利になって、
ヘタすると頭の中だけで生きられそうな、映画マトリックスのような日々の中、
我々は時折、"身体性"についてもっと意識した方がいい気がする。
そして、もっと自分の本能的な感覚に敏感になって。
自分軸を信じてあげること。
せっかくこの世に生きているのだから。