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March 2008

きょうは三月さいごの日だった。
つまり、もう1年の四分の一が過ぎてしまったということだ。
早い。いやー、早い。
2008年はついこないだ始まったばかりと言う気がするのに、なんだかコワイ。

桜はもう満開を過ぎ、葉桜もちらほら見え始めている。
そして、今朝は、まるでなにかを洗い流すかのように、激しい雨が降った。
めぐる季節の狭間。

喜びもたくさんあった日なのに、
今夜はなぜか、とっても切ない。
ぐるぐる回るメリーゴーランドからの景色は、流れる線のようにずっと動いて見えるが、
ときどき、ふと止まったように何かが見えることがあって、
今夜はそんな一晩なのかもしれない。
回る景色と、たまに止まったように見えるもの、
人生のエキスはどっちに詰まっているのだろうね。

明日から4月。晴れの予報である。

きょうは、また街でネコちゃんをみかけてしまった。
ここ数日、ネコ欲求がとみに自分の中で高まっていたので、タイムリー。

サブロー1
白と黒の模様の子で、なんとなくそこにうずくまっていた。

かわいい。親しみやすさのある背中。むむ、これは、けっこう近づけるかもしれないぞ。
瞬間的に「サブロー」と名付け、接近を試みた。
「サブロー、サブロー」と呼びながら、三歩ほど近づく。

サブロー2
「なんだ、コイツ・・・(汗)?」と、サブロー。

「サブロー、サブロー!」と呼びながら、
左手の人差し指ををサブローの方に突き出し、
(ネコは差し出された指先のニオイをつい嗅いでしまう習性があるから)
右手に撮影用の携帯を掲げ、
中腰&摺り足でにじり寄ってくるこのニンゲンは、
相当、変に見えたに違いない。
サブローは、若干冷めた視線でこちらを眺めていた。

それでもあきらめずに近づく。
さらに数歩。

サブロー3
あっち向いた隙にすりすり〜。ちょっと「だるまさんが転んだ」をして遊んだ頃の気分。

そして、かなり近くへ。
今にも逃げそうな雰囲気を醸し出していたので、腰がどんどんひけつつ、
両手の先だけがんばって近づけてみた。
触れるかもしれん!
指を匂ってくれちゃうかもしれん!

サブロー4
「あの、なんの用ですか?」とサブロー。

そして、ここからあと一歩進んだところで、
わたしの怪しさに耐えかねたサブローは、奥の暗がりへと消えてしまった。
触れず、匂われず、でした。ざんねん。
でも、指先70センチくらいの距離まで近づけたので、それで満足としよう〜。
君との出会いが、きょうのスパイス。
バイバイ、サブロー!
街ネコを中腰で追いかける不思議なニンゲンより。

きょうは、
だんだん迫ってきた趣味のライブの練習があったり、ヨガの講習があったり、
結構いちにち段取りよく動きまわり、
多様なことで詰まった、充実した一日であった。
こういう日は、ほのかなシアワセを感じたりしてうれしい。

そして、帰宅してからは、
また30分ほど桜鑑賞をした。
盆栽くん、アンタ、可愛すぎるよ。

[画像:桜1]
咲いた花が増えたら、どこかめでたいルックスになってきた盆栽くん。

また、花びらの質感と、一輪一輪違う微妙な色合いに見惚れる。
開きかけの濃いめの色、開ききった薄い色まで、どの色彩も美しくて、
「やーん、かわいい!!」実際に声に出して叫びながら、写真を撮る。
やっぱり、盆栽くん本人に伝えることも大事だし。

桜2

[画像:桜3]

桜4

そして、今夜の新しい発見は、
枝の先の方から、新しい葉っぱの先頭部分が、ニョキ!っと出てきていたこと。

[画像:桜5]
まだ葉はたたまったままで、半分ほど枝から出てきている印象。

ほんとうに刻々と変化している盆栽くんを見ていると、
「今」を思いっきり感じて過ごしていないともったいないことがわかる。
「きょうは充実した日だった」と思える日を過ごせてよかったわ、
と桜の観賞後にあらためて考える、夜半なのであった。

あの、毎日、すいません。
でも、桜がかわいいんです。
しかも、毎日、いや、太陽が出ている間は毎時間、刻々と変化していくその姿に
わたしはすっかり魅了されています。
きょうは、花の数が倍くらいになりました。

[画像:桜おもて]

あまりに可憐で、きゅっとした華があって
まいにち帰宅してから眺めるのが楽しみな今週なのです。

表だけだともったいなくて
反対側も撮ってみました。
表とか裏とか、樹にはないんですけれど。

[画像:桜うら]
どこから観ても、かわいいのです。

桜だけでは、あまりに毎日同じなので、
うちのほかの植物たち(室内にいる人たち)にご登場いただきましょー。

盆栽くんとベンジャミンくん
ベンジャミンくん(弟)。大きくなりましたねー。

がじゅまるちゃん
がじゅまるちゃん。この人も伸びました。先の方の葉っぱが大きいです!

ツタっこ
そして、最近、家族に加わった ツタっこさん。小さくてかわいいべな。

そして、わたしは、桜の花びらの色が大好きです。
いろんなピンクの色合いが混ざりあう。

[画像:花びら]

花の根元近くやつぼみは、深いピンク、
花びらの先は薄紅色で、
ところどころ光で透き通るようにピュアで、
でも、少しベルベットのようにやわらかさも持っていて・・・
こんなに複雑で多面的なのに、かわいさはストレートで単純なのです。

生命と太陽の力を目の当たりにして
きょうは、魔法のじゅうたんに乗ったような気分です。
わたしも、太陽を浴びて、なにか成長しますように。ふふふ。

今週はほんとうに忙しい。
今朝出る前は分刻みで家事をこなしたり、
夜はけっこう疲れて帰ってきた。

でも、いまは盆栽くんに癒される。
期待して見てみたら、昨日よりだいぶ咲いている数が増えていた。

[画像:盆栽くん花28]
ほんとうにカワイイ子だよ〜、とニコニコ眺める。

いま街も桜だらけである。
今年は、いつ咲き始めたのか不思議なくらい、
気づいたらもうすでに見頃という感じに、ずいぶんと咲いていた。
驚いた。街にいながらにして浦島太郎状態かよ、とか自分で思った。
ま、自分の目と心に余裕がないと、気づくべきものも気づかないのであろう。
それじゃもったいない。
忙しい忙しいではもったいない。

盆栽くん花28.2
この子は、よーーーく、眺めたい。

うちのベンジャミン兄弟の、兄の方が、
もう何ヶ月もどんどん元気がなくなってきていた。
弟は相変わらず、めっちゃ繁々と大きくなっているのだが、
兄の方は、葉がどんどん黄色くなり、落ちて、やせこけた感じであった。
なぜか今夜のわたしは思い立って、植え替えてあげてみようと思い、
シャベルで周りの土を十分ほぐしてから、ベンジャミンの身体を持ち上げた。
思った以上に軽くするっと抜けたので、びっくりして見ると、
なんと、幹の下には、根がまったくなかった。
根腐れしてしまっていたのだろうか。
衝撃の光景だった。
幹から下が、ぶちっと切れてないその姿は、
かわいそうで、かわいそうで、
わたしはしばらく手に持ったまま動けなかった。
上の方を改めてみると、
黄色くなった葉の中にも、まだ緑の葉っぱがちゃんとついていて、
すごくけなげにがんばっていたことを思わせた。
状況に気づかずに、ごめんね・・・。
世話人として失格だ。ほんとうにほんとうに申し訳なく思った。
さよならは忍び寄り、気づくともう隣にいる。

哀しく植木鉢の整理などをしていると
ふと、目に入る盆栽くん。
夜暗いなかでそれまで気づかなかったのだが、
なんと、本日開花していた。
朝はまだ咲いていなかったから、きょう日中の温かさで開いたのだろう。
嬉しくて、しばし中に入れて鑑賞した。

盆栽くん開花1
濃いピンク色の花が、一輪咲いた。

なんてかわいいのだろう。
昨年と、少し花の色が違う気がするのは、気のせいだろうか。
それとも、やっぱり植物だって、私たちと同じように年々変わっていくのだろうか。
とにかく、わたしのもとでよく一年無事に越して、咲いてくれたよ・・・感激である。
「かわいいね。がんばったね。咲いてくれて、ありがとう」
と、盆栽くんに話しかけて、幹を撫でた。

春は不思議な季節です。
別れと出会いと再会と、
いろんなことが、暖かい風とともにおもむろにやってくるのです。
そうやって重なりあいながら、
時代は進んでいくのです。
こんにちは、さようなら、
きょうの日に・・・

盆栽くん花

きょうは久しぶりに、濃い女子会。
仕事のチームの女子のひとりが、仕事を辞めて自分の道をいくことにしたので、
その送別&ホロスコープの会だったのだ。

ホロスコープの会というのは、
昨年少しだけ星読みをする勉強をしたため、
わたしがみんなのホロスコープを作成し、ちょっと読み解くという趣旨であった。
参加者は、わたし以外3人だったので、
3人分のホロスコープ分析を、僭越ながら作らせていただいた。
けっこう時間はかかったが、とっても勉強になった。
やっぱり星を読むというのは、ただの運勢の占いみたいなものと違って、おもしろい。
人間の読み解き、という感じがして、深い。

そして、飲み会スタート。

さかずき
この感じからして、盛り上がりそうだ。

お腹が満たされはじめたところで、読み取れた結果を3人分解説させていただいた。
ホーとか、ヘぇとか言って、聞いてくれた。
思い当たること、思い当たらないこと、みんなそれぞれ。
しかし、そこから色々なことが想起されて、
その後、か・な・り、ディープな女子話になった。
いやぁ、これは男子には聞かせられないでしょう、という感じ(笑)
あと、場合によって毒舌だし。
お互い知らなかった話もさまざま披露されたり。
いやあ、女子の人生いろいろあるねぇぇぇ(しみじみ)
そんなこんなで、夜は更ける。

帰り道、異常な疲労を感じた。
身体を引きずるように歩いた。
そして気づいた。
やっぱり、人のホロスコープを真剣に語るというのは、
ものすごくエネルギーが居ることなのかもしれないと。
人の人生語っちゃうのだものね。
重いものがあるわよね。覚悟もいるしね。
そういう意味でも、勉強になったのであった。
おそるべしホロスコープ、おそるべし女子パワー。
深呼吸して見上げたら、花開いた桜が、彼女たちの春を語っていたよ。

帰りに、前を歩いていた女子が止まって、上を見上げるように携帯写真を撮った。
なにかな?と思って見上げると、
夜桜であった。
桜が咲き始めているのか〜。
まだ雨上がりのどこかしっとりした空気と、
ぼわーっと大きな月と合わせて、
なんだか幻想的な桜の姿だった。

やることや考えることは本当にいっぱいあるのだけど、
下を向いたまま歩いていて春のさまざまな蠢きを見過ごさないようにしたいわ
などと思いながら、人がまばらな夜の街を歩いた。
すると、目の前を、すばやくネコやんが小走りした。
トコトコトコ〜。
夜桜、鑑賞しに出てきたのかもね、ふふふ。
にゃあああ、と声をかけておいた。

晴れた隙に急げ〜!と朝、
仕事に行く前に洗濯を済ませたりするためガツガツ動いているとき、
おや?と目に留まったものがあった。
盆栽くんである。

桜の盆栽くんは、昨年、すでに咲きかけの状態でうちに来た。
それから一年、今年ちゃんと花が咲くかどうかは、
わたしがちゃんと世話できていたかにかかっていた。
一年、一応、自分なりにがんばってきたつもりだが、
わたしのことである。どうも信用できんとも思っていた。

その盆栽くんが、今朝よく観ると、変化していたのである。

盆栽くんつぼみ1
ほら、ピンクっぽくないですか?

ぐっと近寄ってみると・・・

盆栽くんつぼみ2
わ!つぼみがパンパンに膨らんでいるではないかっ!

下から、ピンクの花びらが、予告編のようにチラッと見えている。
これは、なんだか、ちゃんと咲きそうだぞ〜!
いえーい!すごく嬉しかった。
これから数日が楽しみである。うふふ、だよ。

おっと、いけない、ニヤニヤしていると仕事に遅れる。
いま、内側で活動しまくっている盆栽くんたちに水をあげないと、と思い、
自分の朝ごはんの時間を返上して、水やりをしてから出かけた。
腹は減っても春っていいな、と思いながら。

本日、月を観ながら帰った。
やっぱり月は観る度に、特別に力を感じる。
その姿の美しさからも。

満月
満月が、きれいに、明るく、空に浮かんでいた。

そして、やはり、食欲の波が変。
きょうは、帰宅して、
なんかこう「えーいっ、ダメダメ人間になってしまいたい!」と衝動に駆られ
好物の玄米ごませんべいに手が伸び、すごい勢いで残っていたの全部食べてしまいました。

玄米せんべい
バリバリバリ〜!!って。とほ〜。

なんか、ストレスがたまっとるかもです。
風邪が2週間治らず、ぐだぐだと調子が悪いすっきりしない状態が続いていることと、
きょう空気の悪い室内にこもって仕事をしていたこと(あんなによい天気だったのに)
などで、身体のリズムも、気分のリズムも狂っているのかも。

でも、鹿せんべいじゃなくて、ごませんべいをバリバリバリ〜しながら見た
「鹿男あをによし」の最終回(録画)は、よかった。
鹿の正面顔はやっぱりカワイイと確信しましたわ、はは。

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traq

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