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August 2010

はあああ。
東京に帰ってきてしまった。
かなしい。
夏の楽しみが終わってしまった。
さみしい。

帰宅して、自分の部屋の小ささに仰天した。
わたし、こんなに小さなところに、こまく暮らしているんだなあ。
ふだんは感じないけれど、こういうときには。

いまの自分について、いまの生活について、
たまにはなんらかの形で日常を離れ、俯瞰してみる機会は貴重。
距離を移動したり、日常を一度すっかり忘れる時間を持つと、
脳みその中でふだん考えていることをまったく考えない時間を経るから、
戻ったときに、意外と大切なものが見えてきたりする(気がする)。

部屋をがぁっと掃除し、
荷物を片付け、
暗くなり始めた部屋で、名残り。
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さいごバンクーバーの空港で買ったカルフォルニアロールを前に、
なんとも言えない、切ない気持ちになった。

夏が終わる。
胸が締め付けられる。

目を瞑ると、
バンクーバーの海が目に浮かぶ。
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肌には風の感触が、
耳には波の音が、
まだはっきりと残っている。

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つづく、胃の勝負。
いまのところ、ぴーぴーにもならず、
まあまあ自制も利かせつつ、
しかし、どんどんと、食べつづけている。

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バンクーバーですっかり知られている、
和風のホットドッグ、ジャパドッグ。
左がおろし大根味、右がお好み焼き味。

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パンを揚げて、アイスを乗せた「揚げアイス」も今年登場していた。
あんを乗せて、あんドーナツ(大好物)もしてみたい!と思った。

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新鮮サラダ。ミニトマトが細長いよ。

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パワークッキー。
フラックスシード、ひまわりの種などなど、いろんな種類が入っている
栄養たっぷり、ヘルシーなおやつ。
ちなみに、通称、うちでは、「ぼそぼそ系」と呼ばれているわたしの好物。

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「ぼそぼそ系」とは、
繊維質とか種とかが多いので、食べるとぼそぼそするカナダっぽいクッキー類のこと。
母はマズいと言うが、わたしはなぜか、こういうの、かなり好きなのね〜。
そりゃ、ふつう、ぼそぼそはマズいわいな。
そのマズさがたまらない、みたいな。ぷぷぷ。

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yogen fruzのフローズンヨーグルト。
その場で生のブルーベリーを潰して、混ぜてくれる。
おいし〜〜〜ん。

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中華料理、ミル貝(グイダック)。
蒸しただけなんだけど、歯触りと旨味が、たまりません。
最小単位のオーダーの1匹分でも、こんな山盛り・・・!

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べトナム・フォー。
移民の多いカナダは、いろんな国の料理で美味しいものがある。
でっかいミントの葉は、自分でちぎって食べるのだ。

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出た〜。
いかにもこっち風、シナモン・バン。
シナモン味が濃い、濃い、濃い!
だから、甘いけど、食べられちゃうのだ。

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そして、やっぱり、
サーモン握り〜。(ウィズ、カルフォルニア・ロール、カニカマ版)
おいすぃぃぃ!口に入れた瞬間、目が遠くなる系の美味しさです。
それなのに、な、な、な、なんと、
合わせて600円なり〜〜〜。
嬉しすぎる。

しかし、こりゃ、こうして並べると、かなり食べていますな。
こわいですな・・・ほほ。

充実の一日で、シアワセ気分の夜。

朝から、ひとりでスタンレーパーク散歩へ。
この公園を歩いて一周するのは、
わたしのバンクーバー恒例行事であり、最大の楽しみのひとつである。
半島型の公園の周りが、Seawallという海沿いの歩道になっていて、
一周およそ9キロある。巨大公園だ。

[画像:StanleyParkMap]

歩くのに3時間以上はたっぷりかかるので気合いがいるが、
それでも、最高の散歩道だ。
波の音、海上を吹く風の音、カモメの声、水上飛行機の飛び立つブーンという音、
という気持ちいいBGMが溢れる。
潮の香り、針葉樹林のツーンとした、甘酸っぱいような青い匂い、
陽に灼けた芝生の茶色い匂い、という自然の香りたちに囲まれる。
そして、肌には、風の涼しさや太陽のポカポカ。
たまらんのです。

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そのなかを、なにも考えなかったり、いろいろ考えたりしながら、
ひたすら歩く。
3時間少し淡々と歩いていると、
前回歩いたときとの、周りの違い、
そして、自分の中の違いに気づく。
成長もそうだし、自己嫌悪なことも含めて、
"今"が浮き彫りになる。
わたしにとって、リトマス試験紙のような、
あるいは、"自分定点観測地点"のような、
大切な場所。

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先の先のほうまで、すべて公園!
歩いても歩いても、公園がつづく。

[画像:R0019255]
どの方向を見ても、景色が美しく、目に気持ちがいい。

途中で疲れたら、ベンチを見つけておにぎり食べたり、
適当な日陰を見つけて、読書。
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バッグを枕にして、芝生に寝転がったりすると、なおグッド。
背中に芝生がひんやりして、身体を落ちつかせてくれる。
上に目をやれば、太陽のキラキラがアクセントの木の葉の天井。

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この気ままさが楽しい。
どう歩いても、どこで休んでも、気分がいいようにできている。
ひたすら歩いて、陽を浴びて、美味しい空気を吸って、さらに歩いて、
としていると、完全に身体がデトックスされていく。
それにこの天気の良さだもの。
もうぅ、最高です・・・!

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夜は、20〜30人の飲み会に参加。
みんなで大皿料理を作って、食べて、飲んで、しゃべって、という会。
その飲み会の雰囲気があまりによくて、
楽しくて楽しくて、桃シードレしか飲んでないのにけっこう気持ちよく酔っぱらう。
さいごは、みんなで特技披露会になり、
唄う人あり、微妙なムーンウォークをする人あり、
ディズニーランドのアナウンスの実演をする人あり、
シャドーボクシングを披露する人ありで、
めちゃめちゃ盛り上がって、大爆笑!
初対面の人がほとんどだったのに、こんなに楽しいなんて奇跡的だわ〜、と
心からのシアワセ気分で帰宅したのだった。

ガツガツ躍起になって休日を演出したわけじゃないのに、
結果的に、たった一日とは思えないほどの充実感を味わえているというのは
ほんとうに嬉しいことだ。
充実した一日を送れたことに、感謝、感謝、感謝です。

バンクーバーも猛暑で、35度超えしているらしい。
ラジオでかなり騒いでます。記録超え〜、って。
湿度がないので、東京の暑さとはまったく質が違うのだが。

人とつながる一日。
昼は高校時代の友達と、
夜は最近出来た友達と、
美味しいものを戴きながら、しゃべり倒す。

高校の同級生とは、ここ1年でお互いあったこと、変わったことを報告しあう。
彼女はこの1年で思いがけないことがいろいろあって、
わたしも驚きながら、ふんふん、と話を聞く。
女の1年って、まったく人生が変わるくらいに物ごとが展開しうるからすごいわぁ。
来年また会うころは、互いにどうなっているだろうねぇ、
なんて話して別れる。

そして、夜は、
いやああ、こんだけ笑ったの久しぶりちゃうの?っていうくらい、
ゲラゲラ笑いながら、5人で中華料理を囲む。
こちらに住んでいる日本人なのだが、
普通の話が、ちょっとした話し方によっておもろくておもろくて、
いやはや、ほんと楽しいひとときだった。
笑うのって、シンプルに、気持ちいい。
笑いを共有できる仲間って、シンプルに、うれしい。

そして、すべてがこの美しいセッティングのなかだから、
なんだかテンションも上がる。
心の弁がプルプル震える。
生きていく上で、身の周りの環境って大事だわ。
特に、単純タイプのニンゲンにとっては。
[画像:R0019219]

毎夏、バンクーバーに帰ってくると、
街のいろいろなところに彫刻やオブジェのアートが出現している。
しかも、一度設置したらそれで終わりではなく、毎年変わっている場所もあったりして、
街の計画が凝っているわ〜、と感心する。
特に今年は、たぶんオリンピックの開催があったからか、
いつもの年よりも多くの彫刻が設置されている。
そこで、散歩していて見つけた街の彫刻アートいろいろを集めてみる。

まずは、ウォーターフロント地区。
[画像:R0019108]
巨大、雨粒。
海とか、雨とか、街の「水」との深い関わりを表しているそう。
バンクーバーのある、北米のこの辺りの地域は温帯雨林地域だからねぇ。
雨があってこその、緑の美しさ、街の美しさ。

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雨粒に映る、街。

さらに、広場に、デジタル・オルカが登場。
[画像:R0019136]
立方体や長方体のブロックの集まりでできたオブジェ。
近くから見ると、ただのゴツゴツしたオルカなのだが、
離れて見ると、
現実の景色の中に、バーチャルな3Dのデジタル画像のオルカが居るみたいで、
ふしぎ。

[画像:R0019139]
ほら・・・うわっ。
目の錯覚のよう。
しかし、バンクーバーの広い景色の中では、ダイナミックな彫刻が映えること〜。

つづいて、ダウンタウンの反対側、English Bay地区。

[画像:R0019165]
あれ、クジラのあばら骨か?
と思ったら、彫刻作品だった。

[画像:R0019166]
ビーチにいい感じの日陰もつくり出し、
役にも立っている模様。
今週のバンクーバーは30度超えの熱波。
昼間の陽射しは凄まじく強い。
ただ、湿度が低いから、日陰は驚くほど涼しいのです。

そして、次はロマンチック?!
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巨大、指輪。
あ、でも、両方にダイヤが付いているから、男女のペアではないか。

[画像:R0019171]
この角度から見ると、夏の間の夕日は、
ちょうど、指輪の輪の中に落ちるのよねぇ。
それは、きっと間違いなくロマンチックな景色でしょう。

そして、これが、いちばん笑っちゃう。
[画像:R0019195]
なんだ?人の像がワサワサいるぞ。

[画像:R0019193]
なんだかおもしろいポーズと表情をした人がたくさん立っているのだ。
変なのぉ。
でも、笑っちゃう表情を鑑賞したり、同じポーズで写真を撮ったり、
像の周りで遊ぶ人が後をたたない様子。

よし。わたしも。
[画像:R0019187]

これは、おもろい!
やる前は、「なんだコレ〜」と若干冷め気味の心持ちでも、
いっしょにポーズ取ってみたり、同じ大笑いの表情を作ったりしているうちに、
自然に楽しくなってきて、気づくときゃっきゃっ言ってしまっている。
うちの母も最初は引いていたが、写真を撮っているうちに、
「ママも撮ってぇ」なんて言って、ポーズをしていたよ。
彫像に乗せられたってわけ。
そうやって、人の気持ちをさりげなく動かしちゃって、笑顔にさせるアートって、
実はすごい。
だって、人はそんな、なかなか笑わないですよ。
彫刻アートの威力を体感した。

彫刻アートいろいろは、わたしたちが街と会話するのを助けてくれるのかもしれない。

[画像:R0019189]

バンクーバーオリンピックの聖火台を見ようと、
ダウンタウンのWaterfront(ウォーターフロント)と呼ばれる地区へ。
この辺りは数年前に比べると、ずいぶん景観が変わった。
以前は、周りに駐車場や空き地などがたくさんあって、
もう少し来る人にそっけない地区だった。
それが、新しい国際会議場やホテルが建ったり、観光案内ブースができたり、
オリンピックを前に急ピッチできれいに整備された地区である。

そんな新しい建物に囲まれ、ありました〜。
[画像:R0019124]
バンクーバーオリンピックの聖火台。
半透明素材でできていて、氷柱に見える!

[画像:R0019126]

けっこう大きいのね〜。
オリンピック後は、ウォーターフロントの噴水オブジェになっている。
テレビで見ていたときは、「あのデザインはどうなんだろう・・・」と思っていたが、
実物を見ると、涼しげで、火がなくても様になり、噴水としてイケている。
けっこう良いな、というのが実物の印象だ。

[画像:R0019091]
聖火台の周辺は、海と山の景色を見ながら散歩できるようになっている。
ベンチもたっくさんあって、本を読んだり、恋人とくつろいだり、昼寝したり、と
思い思いに過ごす市民で賑わっている。
こうやって、
「自然は公園でどうぞ、都市は都市機能だけですから」
という分け切った感じでなく、
「都市中心部にいながら存分に"屋外"を、"自然"を味わえる散歩空間、くつろぎ空間をつくる」
バンクーバーはうまいと思う。
きっと、こだわりでもあるのだと思う。
そして、それがまた街の魅力になり、住む人を心地よくさせ、訪ねる人をも魅了するのだ。

ちなみに、ここから観る山の景色は、
高校のとき、バンクーバーに引っ越した当初から大好き。
[画像:R0019116]
雲ひとつない、真っ青な空をバックに、くっきりした山の稜線を目で辿る。
この目に快感な感覚は、何度味わっても飽きることはない。

大昔に氷河が創りだした山と谷だらけの地形が、
バンクーバーの北にずーーっと続いている。
手前の稜線の向こうから、そんな北の山々がのぞいている、
その色合いの違いなども眺めていて、たまらない。
ちなみに、ちょこんと、ふたつの耳が突き出ているように見えるのは、
"ライオンズ・ヘッド"、つまり、「ライオンの頭」と呼ばれている、
登山好きには人気の、2つの頂きがある山だ(標高1500m程)。
ネコ科好きとしては、
ほんとうにネコ科の生き物が山の後ろにうずくまっているように見えて、
ちょっと愛しいのだ。
[画像:R0019111]
いつか、向こうからこっちを覗いてみたいな、なんて思う。
ネコ科の頭に乗って。
気持ちいいだろうなぁ・・・。

夕暮れ時、あまりに美しい色に見惚れる。

[画像:R0019067_2]
深くなる空の色の中から浮き上がるように現れた、縦長の三日月。
三日月って、たまらん。

自然の創りだす色と形は筆舌に尽くしがたい完璧さで、
見ていると力が抜け、
自らの無力を思い知らされるような、
はたまた、ものすごく力を得るような、
なんだかふしぎな感情に襲われ、
足がすくんだように、その場で動けなくなるのです・・・

[画像:R0019067_2_2]

そんな景色を、窓を開けてしばらく眺めていると、
ブーン、と音がした。
見上げると、うちのテーブル上の明かりに、てんとう虫さんがとまっていた。
なんやら忙しく歩いている。
ひさしぶりに見たわ、この、またまた完璧すぎるデザイン。赤に黒の点々模様の"鎧"。
どーも、てんとう虫さん、と声をかけ、歩く様を見つめていると、
あら、だんだん、ふしぎな景色に見えてきた。
まるで月面を歩いているような・・・

[画像:R0019082]
てんとう虫さんが、三日月に着陸しました。
なんてね。
ミクロとマクロの交差点。ふふふ。

バンクーバーに来ると、
毎回ひと通り食べたいと思う食べものたちがあるわけで、
限られた滞在時間の中で、どうやってすべてを胃におさめるか、
これがけっこうな勝負となる。

[画像:R0018904]
巨大な白マッシュルームに、オリーブオイルと塩だけつけ、
思い切りかじりつく、とか。
日本ではマッシュルームは高価だし、小さいから、こういう食べ方はほぼできない。

[画像:R0018910]
夏と言えば、ブルーベリー。こちらも巨大粒ごろごろが山積みで売っている。
やはり日本ではあり得ない、食べ放題的状態になるので、
厳しく自己規制して、朝、晩、朝、晩、と少しずつ、少しずつ戴く。
さもないと・・・ぴーぴーの悲劇が待っている(恐怖)

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いくら食べても食べ飽きない、カルフォルニア・ロール。
うきゃー。
本物の蟹肉を使ったものも、もちろん食べられるが、
わたしはカニカマを使ったチープ・バージョンのほうが好きってことを
今回はっきりと自覚した。
アイ・アム・エコノミカル〜。

[画像:R0019052]
そして、胃の働きの正念場とも言える、飲茶。
おねえさんたちを呼び止めてカート内のお目当ての点心をゲットしつつ、
自分の胃が膨らんでしまわないように、間をあけずに淡々と食べつづける。
ちょっと、スポーツ的に、「行くぞ」という気合いも要る。
わたしのなかで、"飲茶ワンダーランド"と位置づけられるほど、
イベント的なランチとなる。
毎回、美味しく楽しく、さらに発見もあるのだが、
今回、またまた、思わず「う〜わっ!!!」と声をあげてしまった一品との出会いが。

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デザート・カートからの一品、
「寒天ゼリーみたいなもの」。
(見た目で選んで中国人のおねえさんから渡されるだけなので、それぞれの品の名前はわからないことが多いのね)

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寒天のような硬めのゼリーの中に、クコの実とライチが浮かんでいる。
これが、甘すぎず、夏にぴったりのすっきりめの味で、
めちゃんこ美味しかったのだ!!
ひとくちで、自分の"飲茶ワンダーランド上位メニュー"にランクイン。
あまりに美味しかったので、もうひとつ頼んで、
doggie bag(余りを持ちかえること)にしてもらっちゃった。

まだまだ、食べたいものはある。
朝昼晩、胃の消化予定にフィットできるのか?
でも、美味しい!とか、興味ある!とか思いながら日々の食事を戴ける環境は、
ほんとうにありがたいことだ。
それに、お土産は買ってかえれても、
食事は、「今、ここで」食べるしかない。
今を味わう、ってことなんだ。
胃よ、
勝負しつつ、心から楽しもうぜぃ。

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マカロニなどのパスタ料理をケイタリングするレストランの車。

近寄ってみて、クククッ。

[画像:R0019042]
"Please do not lick the van."
「車を舐めないでください」


[画像:R0019043]

"Stay back 100 feet. The aroma is too enticing. Seriously"
「100フィートは距離を開けてください。香りが誘惑的すぎますから。マジですから」

くくくっ。
ただの通行人をニンマリ顔にしてくれるセンスに、ありがとう、だ。

大好きな、スタンレーパーク内のレストランへ。
昼はかなり控えたので腹ぺこだ。
ここのサーモンのグリルとパンが、めっちゃ美味しいのよねぇ・・・
と、想像で半ばよだれを垂らしながら到着。

ついてみると、あれ、メニューの形態が変わっているぞ?
前は複数ページのブックレット型だったのに、
カード一枚のメニューになっていた。
むむ、これは、まさか・・・

とりあえず、赤ワインのグラスを頼む。

[画像:R0018925]
By the glassで頼んでも、なぜかグラス+アルファ(ミニデカンタ?)で出てくる
カナダのグラスワイン。
一杯プラスちょろっと、っていうのが、
カナダ人客のお得心をくすぐるのだろうか。

さて、お料理。
食べ始めて、メニューを見たときの、むむ?を確信。
ぜったい、シェフが、変わっている!
昨年、というか、
ずっと同じだった味が、まったく変わっていた。
はっきり言えば、味が落ちていた・・・うぅ。

パンも普通程度。
サーモンも・・・家庭の味というか、少し大味。
盛りつけも、ちょっと、おおざっぱだよぉ〜。

食後、ウェイターさんに聞いてみたら、
やはり、シェフが5ヶ月程前に変わってしまったそうだ。
とほ〜(涙)。
残念。すごくあの味や盛りつけが好きだったのに。

でも、実感したのは、
レストランみたいな「組織」でも、
わたしたちは「個人」を求めて通っているんだなぁ、ということ。
看板ではなく、中身というか、人の魅力というか。
考えてみれば、ほかの職業でもそういうところある。
料理人だけでなく、美容師さんとか、旅行会社とか、店員さんとか、営業の担当とか、etc。
やっぱり、人と人。
名前がわからなくても、顔を直接見てなくても、
わたしたちは、「人」に惚れながら、日々社会と関わっているのかもしれない。
その点を実感できたことは、なんだかちょっと嬉しかったのだ。

しかし、ちゃんと頻繁に行ってないと、
「あのお店美味しいですよ」って人にすすめるのは危険なんだなぁ、
という勉強にもなりました。

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traq

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