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April 2008

きょうは、ちょっと気持ちがブルーになることがあったのだけど、
その波に飲まれなかったのは、
素敵なこともあったおかげだ。

2ヶ月ほどインドに行っていた友人の てるよさんが帰ってきたので
久しぶりに会って、じっくり話を聞いた。
すごく変わっていた。
中身というより、醸し出す雰囲気が。
重いものが流れでていって、すごく、風通しのいい感じ、軽やかな雰囲気になっていた。
あと、人って、ぜったいに歳以外のことでも、顔が変わるよね、すごく。
彼女は凛々しい顔になっていた。
インドの力はすごいようだ。話を聞いていて興奮した。
いいな、いいな。
やっぱりとっても行ってみたい。

なにごとにも執着心を持たないとか、
自分の人生で与えられた使命とか、
シンクロニシティとか、
けっこう深い話をいろいろした。
話の出来る人とそういう話をすると、
まるでずれていた骨の位置が戻るように、
わたしの中で、カチン、となにかがハマる音が聞こえる。
自分の芯、かな。

そして、もうひとつ素敵なことは、
さきほど、わたしの大好きな若い二人が結婚することになったという発表メールが!!!
わーい。
ふたりとも好きだと、ほんとうに嬉しいもんで。
祝わないとでしょ。

周りで、好きな人たちがさまざま、動く。
それで出来た波で、
わたしも、ちょっと動く。特に心が、動く。
そんな波に浮かぶように、プカプカしたい夜。
ぜったいに、よい方へ流れていくのを感じるから。

すごく仲良しのソプラノ歌手、幸田浩子さんのコンサートへ。

心洗われた。

木の壁のホールで、
マイクを通さないヴァイオリンやフルートの響きを聴き、
さらに、
浩子さんの透きとおった、美しすぎる歌声を聞いて、
心の端にこびりついた汚れが落ちていくような感覚に襲われた。
ポロポロはがれ落ちるぞ。
デトックスである〜。
もう浩子さんの歌は何度も聞いているが、
必ず、1曲目で、生の声の響きそのものに感動して、涙が出る。必ず。
きょうも、1曲目のモーツァルトでさっそくやられました。
目も洗われたかも(笑)

そして、友達として嬉しかったのは、コンサートの最後、
浩子さん自身もまるでデトックスされたような清々しい笑顔だったこと。
ひとりが唄い、大勢がそれに聴き入り、
そしてその相互作用で、その空間にいる全員が心洗われる。
きっとこの感じって、古代ギリシャの円形劇場の時代から変わっていないのだろう。

ちなみに、歌には、ぜったいに「人」が出ると思う。
浩子さんは、技術的にもかなり優れているのだが(高音の超絶技巧はすごい!!)
浩子さんを知り、何度か歌を聴かせていただいていると
決してそれだけではないことがわかってくるのだ。
浩子さんのいち女子としての特徴が、ぜんぶ歌に表れている。
類稀なくらい、さまざまな魅力が同居している女性だから。
まずめちゃくちゃ美しくてかわいいでしょ、
それに、透明感があり、上品で、
そのくせ、かなり天真爛漫でお茶目で、
同時に、温かさと優しさに溢れている。
誠実でまっすぐで、純粋。
これ、ほめすぎなんじゃなくて本当にそうだから、すごいよ。
見習いたいものである。
でも、やっぱりね、人間ってなにしていても、どんな表現方法をしていても、
自分の芯の部分が透けて出るんだろうね。
こういう人だからこそ、歌声で人の心をデトックスできちゃうのだろう。
逆に、自分ってどんなことが透けて出ているのだろう?などと考える帰道であった。
ま、けっきょく地道に、自分に正直にいくしかないのだけどね(笑)

終演後はCDのサインの列がすごくて、
浩子さんには会えずに帰ってきてしまたのだけど、
今度会うときには、ちゃんと「デトックスありがとう!」って言わなくちゃ。

浩子さん

今週はきょうまでがかなり忙しかったから、
それをとりあえず乗り越え、今夜はほっとしている感じである。
いいね、少しでもほっとできる夜は。

時間の使い方として
「いろんなことをやる」という充実感というのがあると思うが、
最近は、「あまり詰めこまず、余裕をつくる」という類の充実感もあると実感している。
前者が「押しの充実感」ならば、
後者は「引きの充実感」だろうか。
しかも、後者のほうが、意外と意識しないとつくれない。
おとなは、仕事人でも、主婦でも、母親でもなんでも、だいたい忙しい人が多いから。
でも、つめこまれていない、ホッとできる時間にしか「充」ちて「実」らないものも、
なんだかある気がするのよね。
漬けものを付けるような、外にばかり向いていた意識を自分のほうに戻してくるような、
言うなれば、人生の発酵タイムなのかもしれない。

ちなみに、きょうの自分発酵のお供は、
コーヒーゼリー。
好きなのよね、昔から。
スーパーでちょっと変わった美味しそうなの見つけたので、
久しぶりに買ってみた。
コーヒーゼリーのキューブが、
白いミルクゼリーの中に埋め込まれている。

コーヒーゼリー
美味しくて後光が差している(?)コーヒーゼリー。

このミルクゼリーが、また優しい甘さで美味しい。
液体のミルクをかけるよりも、ゼリーの食感をたくさん味わえるし、
これ、かなりいいです。うふ。

しかし、余裕の時間ほど、過ぎるのも早いね。
気づくと、雨の夜はすでに深まっていた。

うきゃ!
シアトルから一時帰国していた知人にきょう頂いたチョコレートを
夜中、帰宅して味見してみたら、
すっごく美味しい!
ブラックベリーのクリーム入りのチョコ!
美味しくて止まらなくなり、深夜なのに、いっぱい食べてしまったよ。
いやーん。

シアトルチョコ

またしてもチョコにやられたり。
美味しいチョコって、世の中にはいろいろとあるものだねぇぇぇ。しみじみ。

でも、おいしーーーい。
しあわせ♪
帰りみち、頭の中パンパンになるくらい、
いろんな考えごとをあーだこーだしながらトボトボ帰ってきたのだが、
なんだか舌上のチョコの感覚に浸っていたら、脳内の細かいアレコレが一気に吹っ飛んだ。

もういいわー♪
食べちゃって、寝ちゃいましょー。
ネコと甘いものには勝てない自分なのであった。

きょう帰りみち歩いていて、
ふと息を吸い込んだとき
香りがした。
なんだっけ、この香り、この懐かしく、切なく、ほのかな安らぐ香り・・・
あ、
これは、
まぎれもなく、
初夏の匂いだ。
初夏の夜の香り。

はぁ、
もう次の季節はすぐそこなのね。

嗚呼、ライブ終了!!!

趣味の世界とは言え、完全燃焼。
感じたこと、書きたいことは多々あるのだが、
とにかく燃焼しきってしまって、抜け殻だ。

いまは、とにかく感謝の気持ちでいっぱいである。
仲間に対して、家族に対して、
見にきてくださった友人や、温かく見守ってくださる先輩諸氏に対して。
ほんとうに、人とのつながりなくして、人生ありえない。

そして、今回出会えた素敵な仲間たち。
みなさんに出会えたことはわたくしの財産です。

嗚呼、燃焼したけど
ほんとうに、楽しかった。
ありがたや。
ほわーんとしたナニカに包まれて、きょうは布団に入ります。

カラー

ぴんくバラ

きょうはすごく疲れを感じてしまって、
ほんとに一日中寝ていた。
こんなに寝られるのか、というくらい。
でも、たまにこういう日があると
いいね。

起きてぼーっとしていて、
部屋に飾っていたガーベラを見たら、裏側が目に入って
一瞬、人間の後頭部に見えた。
すごく形が似ているなぁぁ、と
しょうが湯を飲みながらしみじみ眺める。

ガーベラ

やっぱり、生き物が描く曲線とかって、どこか共通したものがあるのかしら、
などと思いにふける、ゆっくりな時間。

夜暗くなってから、食べ物などを買いにちょこっと出た。
土曜の夜の雰囲気っていい。
金曜ほど賑やかじゃないし、
日曜みたいに月曜に向けての緊張感がないし、
気候がよくなってからの土曜の夜は、
どこかのんびり、どこか楽しげな空気。
こちらも特に用事がなく急かされていないから、
マイペースに鼻唄を唄って歩く。
ふふふーん♪
前から犬の散歩中の人が来た。
でも、気分がいいから気にせず唄いつづけた。
そうしたら、なんと、その人も唄っていたよ(笑)
そのあとすれ違った別の人もやっぱり唄っていた。
いやぁ、春だねぇぇ。

せまってきた企画ライブに向けて、
みっちり、追い込みの稽古。

ところで、最近、ヨガの練習などから感じはじめてたことがある。
むかしだったら無理と言って、やる前からあきらめていたことを
とりあえず、できるか否かを考えずにひたすら毎日くりかえし行ってみる。
しばらくして気づくと、身体が出来るようになっているということがあるのだ。
ものすごい指の動きをするピアニストやギタリストも、
始まりはそこだと思うのよね。
頭には評価させない。ただ、「やる」。

今回もライブ内容に、最初「いや、わたしには絶対無理」って思っていたことが多々あったが、
とりあえず、頭の論理的な部分ではもうあまり考えず、
繰り返し繰り返し、ひたすら繰り返し練習してみていた。
すると、やはり気づくとなんとかできるようになったことが何種類かあるから、
我ながら興味深い。
そして、それが他人にはどうであれ、
人生のおもろい経験として、自分の細胞に刻まれていくのだ。
考えずに繰り返す、の威力はやっぱりステキかも。
その代わり、何度も繰り返し行えるくらい好きなことじゃないと無理なのだが。

そして、やっぱり、仲間とひとつのものを作り上げていくというのは
ほんとうに楽しい。
みんなとの一体感も楽しいし、いろいろ工夫したりするのも楽しいし、
仕事じゃない場で、ゼロからなにかを生み出していくのもとっても楽しい。

ありがたいことです。


檜とか言っていたら、
今度は医者に、それはアレルギーではなく風邪かなにかだと言われた。
うーむ。どっちやねん。
なんかわからんけど、とにかくここ1ヶ月くらいずっと長引いてるってことだ。
イヤだのぉう。
健康に気をつけているつもりでこうなっちゃっているところが、またいやである。
好き放題してて体調壊すならわかるけど。

しかし、仕方ないので。
それに対していま何ができるか、なので。
ともだちの、助産師のまみさんにアドバイスを求めたところ
しょうがをすりおろして蜂蜜を入れた「しょうが湯」はいいと教えてもらい、
早速やってみたのだが、
これが、イケル。
美味しい♪

いままで、ジンジャーのハーブティとかは飲んだことがあったが
やっぱり、ぜんぜん違う!
しょうがそのものをすりおろすと味が濃いし、温まり感が違う。
身体に浸透する感じ。
いいねー。
気になっていた喉のいがらっぽさも、緩和される気がした。

ということで、
きょうは、仕事にこれをセットで持っていった。
しょうが湯1

職場でゴシゴシすりおろしているのは変だったかもしれないが、
でも、仕事の質を上げるにはこういう細かいことが大事だと思っているので
開き直ってゴシゴシ。
案の定、身体が温まるし、喉がイガイガしにくいし、効いているわ。
成功だ!

体調を崩すと、崩しちゃった自分を責めて落ち込むけど、
またちょっとずつ健康を取り戻せたとき、とっても嬉しい。

しょうが湯2
しょうが湯を飲んでほかほか。

最近、朝、癒されているネコ。
運がいいと、居る。
そう、道ばたに「居る」という感じである。

くろにゃんこ1
「あ、あの黒い物体はきっと・・・!」

くろにゃんこ2
「いたニャン。太陽出てるとぽかぽかニャン」

かわいい。
ものすごい貫禄と、まったく愛嬌ゼロのところが、素敵すぎる。
こちらが、「にゃあ。おはよう!」とか声をかけても一度たりとも反応したことがないし、
触ってもまったくうれしそうにしないというか
「はい、触らせてあげてもいいよ」という表情なのだが、
そんな愛想のなさにまたぐっときてしまうわたしは、
完全にネコ人間である。無視されたい、ってくらい。
だって、そのマイペースさに癒されるんですもの。
そうよね、マイペースに、自分が好きなように生きて、
自分が好きなところで寝て、呼ばれても気にせず、触られても騒がず、
ひとに踏まれるかもとか恐れず、じろじろ見られても気にせずに、
そこに居たい日だけ居て、太陽を味わって、それでいいのよねー、ニャン生。
その背中が語る世界は、すごく深い。
なにも言わないけれど、ディープな教えを感じる。
あたしも、こんな風にどーんとでっかい器のニンゲンになりたいもんである。

このネコに、ニャン生哲学を日々伝授してもらっている感じか?
でも、そのおかげで、出勤が楽しくなるのだから、ありがたい。
雨の日とかは、寒くないかなとか勝手に心配になるのだが。
ああ、明日も会えたらうれしいな。

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traq

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