<ヴォストーク65> 「極東ダービーマッチ」を制し12勝3敗 リーグ首位を堅持!:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018年12月23日)
ユジノサハリンスクでも、最近は日本でも知られている欧米のクリスマスをテーマにしたポップス、それらをカバーした作品が方々で流れています。年末年始のムードが高まっていて、気温も上がり悪くなっています。が、バスケットボールの<ヴォストーク65>は大善戦を続けていて、少し熱いものが在ります。
12月23日、ウラジオストクのチームである<スパルターク・プリモーリェ>を迎えての試合がユジノサハリンスクで催されました。
ウラジオストクの<スパルターク・プリモーリェ>は1999年設立のチームが現在のチームの母体です。ロシア国内のリーグの変遷の中で、各時期のリーグに参加していて、2013年からは現在の<スーパーリーグ>に参加しています。リーグの中では着実に実力を発揮しており、2017-18シーズンにはリーグ制覇を成し遂げています。
このウラジオストクの<スパルターク・プリモーリェ>は、<ヴォストーク65>の目線では「最も本拠地が近い他所のチーム」ということになります。「近い」と言って飛行機で2時間ですが。それでも「時差1時間」で、他の各チームの本拠地に比べれば「傍!」という感じになります。
<ヴォストーク65>の選手達の中、「傘下のジュニアチームに参加していた経過が在る」という例を含めると、実に7選手が<スパルターク・プリモーリェ>でプレイした経過が在ります。加えて、ヘッドコーチであるエドゥアルド・サンドレルも<スパルターク・プリモーリェ>で指揮を執った経過が在り、チームをリーグの中で存在感を発揮する存在に押し上げて来ました。
そうした「人的な結び付き」まで在って、「互いに最も近い本拠地のチーム」ということで、<ヴォストーク65>ではこの対戦を「дальневосточное дерби」(ダリネヴォストーチナヤ デルビ)、「極東ダービーマッチ」と呼び始めました。
「ダービーマッチ」というのは英国のサッカーに起源を有する表現ですが、「同一地区や近隣地区のチームによる対戦」を指す言葉で、各国で各々に用いられています。ロシアのスポーツ界でも、同じリーグのチームが複数在る大都市圏等で、同一地区に本拠地が在るチームが対戦する場面で「дерби」(デルビ)、「ダービーマッチ」という語が用いられるようです。
「極東ダービーマッチ」ということで迎える<スパルターク・プリモーリェ>は、今季の開幕から<ヴォストーク65>とほぼ互角な勝敗状況だったのですが、このところはアウェイの試合で連敗してしまった様子で、14試合終了時点で8勝6敗でした。<ヴォストーク65>は14試合終了時点で11勝3敗でした。
日曜日ということで、平日よりも早めな時間帯にティップオフであり、子ども達の観戦も多い試合でした。そして、ユジノサハリンスク市のセルゲイ・ナドサーディン市長も観戦に訪れていて、ハーフタイムにマイクを向けられて「素晴らしい試合を観戦していますが、最後まで応援しましょう!」とコメントして喝采が沸き起こりました。
↓試合開始前のオープニングは、スクリーンのビデオに「"ヨールカ"の辺りに居るマスコットの"ティム"が新年の贈り物の箱を開けるとバレリーナの人形が出て来て、人形と一緒に踊り始める」というファンタジー仕立てな物語が投影され、実際に会場に"ティム"が登場してバレリーナ達と踊り始めます。
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↑バレリーナ達は、ユジノサハリンスク市内の芸術学校の生徒達です。
↓やがて御馴染みなダンスチームも登場し、芸術学校の生徒達と一緒にパフォーマンスを披露しました。
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↑こういう具合に、少し凝ったこともやります。チームと地元の学校との協働で見せるパフォーマンスでした。
こういう賑々しいオープニングの後、いよいよ試合です。
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第1クォータの前半は<ヴォストーク65>が得点を重ねますが、<スパルターク・プリモーリェ>の積極的な攻撃が成功し始め、何時の間にか点差が縮まり、21対21と同点となりました。
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第2クォータが始まった辺りで<ヴォストーク65>は得点を挙げるのですが、何時の間にか流れが<スパルターク・プリモーリェ>の側に行ってしまい、第2クォータの後半には<スパルターク・プリモーリェ>側の得点場面ばかりが目に留まりました。第2クォータは17対23と<スパルターク・プリモーリェ>が優位で、38対44で折り返しとなりました。
後半の第3クォータの始まった直後は<スパルターク・プリモーリェ>の得点から始まりました。が、<ヴォストーク65>は13連続得点で第3クォータ前半に47対47の同点とします。そこから<ヴォストーク65>は抜け出すべく得点を重ねようとしましたが、<スパルターク・プリモーリェ>も執拗に追い続け、第3クォータ終盤には、55対55とまたもや同点となります。しかし第3クォータは23対13と<ヴォストーク65>が優位に試合を運び、60対57と僅かに先行することに成功しました。
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勝負の第4クォータは、<ヴォストーク65>の5連続得点から始まりました。そして<スパルターク・プリモーリェ>が3点シュート1本で得点を返しましたが、そこから<ヴォストーク65>は勢い良く得点を積み上げ、第4クォータが始まって4分程経過した辺りで77対64と13点先行する展開となっていました。<スパルターク・プリモーリェ>は必死に追いますが、<ヴォストーク65>も負けずに加点を続けます。点差は然程縮まりません。第4クォータは34対27と<ヴォストーク65>が優位を護りました。
結果は94対84で<ヴォストーク65>が試合を制しました。
<スパルターク・プリモーリェ>は「52.4%」と高い3点シュート成功率―観戦中「えっ?!今のが入った...」と驚いたような3点シュートさえ見受けられました。―を見せた多方、通常のシュートは「39.5%」に終始してしまいました。対して<ヴォストーク65>は3点シュートは「39.3%」の成功率であった他方で、通常のシュートは「48.9%」という成功率です。加えてリバウンドは<スパルターク・プリモーリェ>の23に対し、<ヴォストーク65>は39と、ゴール下の争いを制して攻撃機会を巧く創り出したという感です。
振り返ると、こうした辺りが勝敗を分けたような感です。
<ヴォストーク65>は、15試合終了時点で12勝3敗ということになり、リーグ首位を堅持しました。この次は1月4日の試合となります。サンクトペテルブルグの<ゼーニット・ファルム>をユジノサハリンスクに迎えます。
更に「極東ダービーマッチ」ということになる<スパルターク・プリモーリェ>との対戦ですが、今季は2月13日にウラジオストクでもう一度対戦することになります。
寒さが増す中、<ヴォストーク65>の熱い戦いは続きます。
12月23日、ウラジオストクのチームである<スパルターク・プリモーリェ>を迎えての試合がユジノサハリンスクで催されました。
ウラジオストクの<スパルターク・プリモーリェ>は1999年設立のチームが現在のチームの母体です。ロシア国内のリーグの変遷の中で、各時期のリーグに参加していて、2013年からは現在の<スーパーリーグ>に参加しています。リーグの中では着実に実力を発揮しており、2017-18シーズンにはリーグ制覇を成し遂げています。
このウラジオストクの<スパルターク・プリモーリェ>は、<ヴォストーク65>の目線では「最も本拠地が近い他所のチーム」ということになります。「近い」と言って飛行機で2時間ですが。それでも「時差1時間」で、他の各チームの本拠地に比べれば「傍!」という感じになります。
<ヴォストーク65>の選手達の中、「傘下のジュニアチームに参加していた経過が在る」という例を含めると、実に7選手が<スパルターク・プリモーリェ>でプレイした経過が在ります。加えて、ヘッドコーチであるエドゥアルド・サンドレルも<スパルターク・プリモーリェ>で指揮を執った経過が在り、チームをリーグの中で存在感を発揮する存在に押し上げて来ました。
そうした「人的な結び付き」まで在って、「互いに最も近い本拠地のチーム」ということで、<ヴォストーク65>ではこの対戦を「дальневосточное дерби」(ダリネヴォストーチナヤ デルビ)、「極東ダービーマッチ」と呼び始めました。
「ダービーマッチ」というのは英国のサッカーに起源を有する表現ですが、「同一地区や近隣地区のチームによる対戦」を指す言葉で、各国で各々に用いられています。ロシアのスポーツ界でも、同じリーグのチームが複数在る大都市圏等で、同一地区に本拠地が在るチームが対戦する場面で「дерби」(デルビ)、「ダービーマッチ」という語が用いられるようです。
「極東ダービーマッチ」ということで迎える<スパルターク・プリモーリェ>は、今季の開幕から<ヴォストーク65>とほぼ互角な勝敗状況だったのですが、このところはアウェイの試合で連敗してしまった様子で、14試合終了時点で8勝6敗でした。<ヴォストーク65>は14試合終了時点で11勝3敗でした。
日曜日ということで、平日よりも早めな時間帯にティップオフであり、子ども達の観戦も多い試合でした。そして、ユジノサハリンスク市のセルゲイ・ナドサーディン市長も観戦に訪れていて、ハーフタイムにマイクを向けられて「素晴らしい試合を観戦していますが、最後まで応援しましょう!」とコメントして喝采が沸き起こりました。
↓試合開始前のオープニングは、スクリーンのビデオに「"ヨールカ"の辺りに居るマスコットの"ティム"が新年の贈り物の箱を開けるとバレリーナの人形が出て来て、人形と一緒に踊り始める」というファンタジー仕立てな物語が投影され、実際に会場に"ティム"が登場してバレリーナ達と踊り始めます。
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↑バレリーナ達は、ユジノサハリンスク市内の芸術学校の生徒達です。
↓やがて御馴染みなダンスチームも登場し、芸術学校の生徒達と一緒にパフォーマンスを披露しました。
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↑こういう具合に、少し凝ったこともやります。チームと地元の学校との協働で見せるパフォーマンスでした。
こういう賑々しいオープニングの後、いよいよ試合です。
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第1クォータの前半は<ヴォストーク65>が得点を重ねますが、<スパルターク・プリモーリェ>の積極的な攻撃が成功し始め、何時の間にか点差が縮まり、21対21と同点となりました。
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第2クォータが始まった辺りで<ヴォストーク65>は得点を挙げるのですが、何時の間にか流れが<スパルターク・プリモーリェ>の側に行ってしまい、第2クォータの後半には<スパルターク・プリモーリェ>側の得点場面ばかりが目に留まりました。第2クォータは17対23と<スパルターク・プリモーリェ>が優位で、38対44で折り返しとなりました。
後半の第3クォータの始まった直後は<スパルターク・プリモーリェ>の得点から始まりました。が、<ヴォストーク65>は13連続得点で第3クォータ前半に47対47の同点とします。そこから<ヴォストーク65>は抜け出すべく得点を重ねようとしましたが、<スパルターク・プリモーリェ>も執拗に追い続け、第3クォータ終盤には、55対55とまたもや同点となります。しかし第3クォータは23対13と<ヴォストーク65>が優位に試合を運び、60対57と僅かに先行することに成功しました。
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勝負の第4クォータは、<ヴォストーク65>の5連続得点から始まりました。そして<スパルターク・プリモーリェ>が3点シュート1本で得点を返しましたが、そこから<ヴォストーク65>は勢い良く得点を積み上げ、第4クォータが始まって4分程経過した辺りで77対64と13点先行する展開となっていました。<スパルターク・プリモーリェ>は必死に追いますが、<ヴォストーク65>も負けずに加点を続けます。点差は然程縮まりません。第4クォータは34対27と<ヴォストーク65>が優位を護りました。
結果は94対84で<ヴォストーク65>が試合を制しました。
<スパルターク・プリモーリェ>は「52.4%」と高い3点シュート成功率―観戦中「えっ?!今のが入った...」と驚いたような3点シュートさえ見受けられました。―を見せた多方、通常のシュートは「39.5%」に終始してしまいました。対して<ヴォストーク65>は3点シュートは「39.3%」の成功率であった他方で、通常のシュートは「48.9%」という成功率です。加えてリバウンドは<スパルターク・プリモーリェ>の23に対し、<ヴォストーク65>は39と、ゴール下の争いを制して攻撃機会を巧く創り出したという感です。
振り返ると、こうした辺りが勝敗を分けたような感です。
<ヴォストーク65>は、15試合終了時点で12勝3敗ということになり、リーグ首位を堅持しました。この次は1月4日の試合となります。サンクトペテルブルグの<ゼーニット・ファルム>をユジノサハリンスクに迎えます。
更に「極東ダービーマッチ」ということになる<スパルターク・プリモーリェ>との対戦ですが、今季は2月13日にウラジオストクでもう一度対戦することになります。
寒さが増す中、<ヴォストーク65>の熱い戦いは続きます。