<ヴォストーク65>VS<ノヴォシビルスク>:プレイオフ 1/4ファイナル 第2戦:バスケットボール<スーパーリーグ> 2018-19 シーズン (2019年03月26日)

ロシア国内のバスケットボールリーグ戦<スーパーリーグ>はレギュラーシーズンを終え、優勝を賭けて競う<プレイオフ>に突入しています。

レギュラーシーズン1位でプレイオフへ進出しているユジノサハリンスクの<ヴォストーク65>は、8位の<ノヴォシビルスク>との対戦です。「5試合で先に3勝のチームが次へ」という方式のトーナメントが組まれています。

既に最初の試合が催され、目下<ヴォストーク65>の1勝で、2試合目が催されました。

満員の観衆が集まって沸き上がる会場での試合が始まりました。

第1クォータが始まり、<ヴォストーク65>が幸先良く得点し、開始3分で11対2と最初から少し抜け出すような感じになりました。その後も<ヴォストーク65>の得点場面が目立って、時々<ノヴォシビルスク>が得点するという感じが続きました。第1クォータは25対16と<ヴォストーク65>が少し目立つリードを奪いました。

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第2クォータも<ヴォストーク65>の得点から始まります。第1クォータの勢いのまま、<ヴォストーク65>の得点場面が目立ちます。第2クォータは20対13でした。前半は45対29と<ヴォストーク65>は少し大きなリードを得て折り返しです。

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後半に入りますが、第3クォータも<ヴォストーク65>の勢いが止まらず、<ノヴォシビルスク>は反撃の契機を掴み損ねます。第3クォータは26対12で、71対41と点差が開いた状態で第4クォータに向かいます。

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第4クォータに入りますが、流石にこのクォータの10分間での逆転が困難と見受けられる程度の点差となってしまっています。<ヴォストーク65>は、やや出場機会が少ない若手選手をコートに入れていました。第4クォータそのものは14対17で<ノヴォシビルスク>が僅かに優位でしたが、試合は85対58で<ヴォストーク65>が勝利です。

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<ノヴォシビルスク>の2点シュート成功率は35.1%(13/37)、3点シュート成功率は26.3%(5/19)、フリースロー成功率は65.4%(17/26)でした。

<ヴォストーク65>の2点シュート成功率は58.1%(18/31)、3点シュート成功率は38.1%(8/21)、フリースロー成功率は73.5%(25/34)でした。

両チームのリバウンドは43対24で<ヴォストーク65>が優位でした。アシストも17対8で<ヴォストーク65>が優位です。

<ノヴォシビルスク>は2選手がファウルアウトしてしまいましたが、フリースローを<ヴォストーク65>側に与えてしまう場面が目立ちました。その他にリバウンドで<ヴォストーク65>が流れを掴んだことや、より多くのアシストが見受けられるようにボールを巧く廻して得点機会を着実に重ね、点差が開いたように見受けられます。

前の試合に比べて大きな点差が開いた結果でした。この試合は第1クォータで<ヴォストーク65>が少し抜け出し、そのままの勢いで<ノヴォシビルスク>に追い付いて逆転する機会を設けることを許さずに進んだという感でした。

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この後はノヴォシビルスクでの試合です。「あと1勝」で<ヴォストーク65>はプレイオフの"次"へ進むことになります。

<ヴォストーク65>VS<ノヴォシビルスク>:プレイオフ 1/4ファイナル 第1戦:バスケットボール<スーパーリーグ> 2018-19 シーズン (2019年03月24日)

ロシア国内のバスケットボールリーグ戦<スーパーリーグ>はレギュラーシーズンを終え、優勝を賭けて競う<プレイオフ>に突入しました。

新規参入ながら「30試合で26勝」という驚くべき成績でレギュラーシーズンを終えたユジノサハリンスクの<ヴォストーク65>も<プレイオフ>に臨みます。

↓<プレイオフ>のあらましは既に御紹介したとおりです。
>><ПЛЕЙ-ОФФ>(プレイオフ):バスケットボール<スーパーリーグ> 2018-19 シーズン (2019年03月19日)

レギュラーシーズン1位の<ヴォストーク65>は、8位の<ノヴォシビルスク>を迎えて<プレイオフ>の長い戦いに突入です。

レギュラーシーズンを振り返れば、<ヴォストーク65>が「最大点差の敗戦」を喫した相手が<ノヴォシビルスク>(2018年11月23日 85対68の敗戦)であり、「最大点差の勝利」の相手も<ノヴォシビルスク>(2019年02月28日 98タイ74の勝利)で、何か「因縁深い?」というような感です。

実は2月28日に<ノヴォシビルスク>がユジノサハリンスクにやって来た時には、負傷欠場の選手が在ってベストメンバーではなかったという話しが在ります。このプレイオフという局面でメンバーも揃い、「好い状態」でやって来たという情報が出ていました。

<スーパーリーグ>では多くのチームで外国出身選手が活躍しています。2人が出場出来ることになっています。が、その限りでもなく、ロシア国内の選手だけがプレイしているチームも見受けられます。<ノヴォシビルスク>は、そうしたロシア国内の選手だけがプレイしているというチームの一つです。そして確りとプレイオフに進出しています。<ノヴォシビルスク>は、殆ど毎年のようにプレイオフ進出を果たしていて、「実力派の選手を擁する試合巧者」という感のチームと見受けられます。

長いレギュラーシーズンの後の、これもまた長い<プレイオフ>の最初の試合というものは、「新たな開幕」という感さえ漂うものです。アリーナでは、何時ものダンスチームの他にもダンサーが入る、普段の試合よりも華やいだ演出が入って試合開始です。

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第1クォータが始まり、最初に得点を挙げたのは<ノヴォシビルスク>でした。<ノヴォシビルスク>の攻撃が成功した他方、<ヴォストーク65>はなかなか攻撃が成功しません。2対7と先行を許してしまい、<ヴォストーク65>が追う展開です。7分57秒の得点で18対19に迫り、僅差の競り合いという感になって行きます。8分57秒に至って22対21と<ヴォストーク65>は逆転し、第1クォータ終了近くに加点し、24対21で第2クォータへ進みました。

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第2クォータも<ノヴォシビルスク>が先取点です。僅差での競り合いが続き、何方かが抜け出すというような感にはならず、リードも何度も入れ替わりました。第2クォータそのものは19対16と<ヴォストーク65>が僅かに先行で、前半は43対37となり、勝負を後半に預けた感でした。

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第3クォータでは<ヴォストーク65>が先取点でした。<ヴォストーク65>が得点し、<ノヴォシビルスク>が追うというような感になりました。47対42となった後、<ヴォストーク65>ばかりが得点で57対42にまで点差が拡がりました。この辺りで<ヴォストーク65>は優位に立ってしまった感で、第3クォータは23対14と<ノヴォシビルスク>を抑え込みながら加点し、66対51としました。

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第4クォータの序盤は、第3クォータの勢いを持ち越した感の<ヴォストーク65>の得点場面から始まりますが、<ノヴォシビルスク>も食い下がって競り合います。第4クォータそのものは17対18で<ノヴォシビルスク>が競り勝ってはいますが、第3クォータまでの点差を埋めるには至らず、実際に「勝敗が視えた」と慌ただしく帰ってしまう観客も目立った状況で、試合は83対69で<ヴォストーク65>が勝利でした。

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<ノヴォシビルスク>の2点シュート成功率は55.6%(25/45)、3点シュート成功率は15.0%(3/20)、フリースロー成功率は50.0%(10/20)でした。

<ヴォストーク65>の2点シュート成功率は63.4%(26/41)、3点シュート成功率は26.3%(5/19)、フリースロー成功率は88.9%(16/18)でした。

両チームのリバウンドは共に31でした。スティールは2対4で<ノヴォシビルスク>が優位、ターンオーバーを喫した回数は両チーム共に8回でした。ブロックは5対1で<ヴォストーク65>が決めた場面が眼に留まりました。アシストに関しては18対13で<ヴォストーク65>が優位でした。

観戦していた感では、第3クォータで<ノヴォシビルスク>の側は「雑な感じの攻め」に陥ってしまっていたように視えました。その第3クォータで抜け出すことに成功した<ヴォストーク65>が試合を制した感です。

↓試合終了直後に、この掲示板を何時も視ます。両チームの得点や、各選手の挙げた得点やファウルの状況が判るようになっています。
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<プレイオフ>の各試合の中、ユジノサハリンスク開催の試合は、ロシア国内の時差の関係で「最初に始まる試合」ということになります。で、<ヴォストーク65>は「最初に1勝」ということになり、幸先の良いスタートです。<プレイオフ>はマダマダ続きます。

<ПЛЕЙ-ОФФ>(プレイオフ):バスケットボール<スーパーリーグ> 2018-19 シーズン (2019年03月19日)

バスケットボール<スーパーリーグ>の「2018-19シーズン」は、レギュラーシーズンを終えてプレイオフに入ることとなりました。

スポーツのリーグ戦で最終的な順位を決めるプレイオフに関して、ロシアでは<ПЛЕЙ-ОФФ>(プレイオフ)という用語が定着しています。

16チーム(シーズンの途中で1チームの離脱・解散が在ったので実質的に15チーム)で争っていた<スーパーリーグ>は、レギュラーシーズンの全試合を終え、最終的な順位が確定し、プレイオフに参加する8チームが決まりました。

↓プレイオフ参加の8チームです。

1位 <ヴォストーク65> 26勝4敗
2位 <サマーラ> 22勝8敗
3位 <テンプ・スムースUGMK> 21勝9敗
4位 <スパルターク> 21勝9敗
5位 <ブレヴェストニク> 18勝12敗
6位 <ウラルマシ> 17勝13敗
7位 <ウラル> 17勝13敗
8位 <ノヴォシビルスク> 16勝14敗

こうして「8強」の戦績を視ると、<ヴォストーク65>が少し抜け出しはしましたが、なかなかに激しい競り合いが演じられていたことが窺えます。2位から4位の各チームは「30試合のリーグ戦で21勝以上」で、"首位"でも違和感が無いような次元の勝率です。

この8チームで、「5戦で先に3勝した側が次へ」という方式のトーナメント戦を戦い、最後の2チームによる争いを制したチームが「2018-19シーズンチャンピオン」の座を掴むことになります。

「5戦で先に3勝した側が次へ」という方式なので、5試合の日程を確保し、4戦目と5戦目は「3連勝」が発生すると開催されません。レギュラーシーズンの成績が上位のチームのホームコートで1戦目と2戦目、下位のチームのホームコートで3戦目と4戦目、5戦目開催の場合は上位チームのホームコートとなります。

8チームが参加する「1/4ファイナル」、勝ち残った4チームが参加する「1/2ファイナル」、そして最後の2チームによる「ファイナル」と順次開催されます。

「1/4ファイナル」は3月24日、3月26日、3月30日、4月1日、4月4日の開催です。

組合せは、1位<ヴォストーク65>対8位<ノヴォシビルスク>、4位<スパルターク>対5位<ブレヴェストニク>、2位<サマーラ>対7位<ウラル>、3位<テンプ・スムースUGMK>対6位<ウラルマシ>となっています。「8強によるプレイオフ」ということで、方々のスポーツのリーグ戦で見受けられるような形です。

「1/2ファイナル」は4月8日、4月10日、4月14日、4月16日、4月19日の開催です。

「ファイナル」は4月23日、4月25日、4月29日、5月1日、5月4日の開催です。

<ヴォストーク65>は3月24日と3月26日に<ノヴォシビルスク>をユジノサハリンスクに迎えて、長いプレイオフに突入して行くことになります。

<ヴォストーク65>が対戦する<ノヴォシビルスク>ですが、毎シーズンのようにプレイオフ進出を果たしている、安定的な強さを持ったチームです。レギュラーシーズンの対戦成績は1勝1敗です。<ヴォストーク65>はノヴォシビルスクに乗り込んでの試合で敗れてしまった経過が在ります。なかなかに手強い相手です。

色々な国のバスケットボールのリーグ戦で、こういうようなプレイオフを開催しています。レギュラーシーズンで下位のチームが上位のチームを破るというような「番狂わせ」が存外に高い確率で発生します。流石に稀ではありますが、「8位が1位に勝つ」という展開も例が無い訳ではないのです。そして「短期決戦」ということで、"勢い"というような不確定要素も出て来る他、選手達のコンディションの維持というようなことでの難しさも在ります。

これからも暫らくは目が離せません。

<ヴォストーク65>:レギュラーシーズンを首位で終了!:バスケットボール<スーパーリーグ>(2019年03月17日)

ユジノサハリンスクを本拠地とし、ユニフォームに"САХАЛИН"(サハリン)という文字がフランチャイズ地域名として入る<ヴォストーク65>は、2018-19シーズン(=現在のシーズン)から<スーパーリーグ>に参加したバスケットボールチームです。

16チームが参加し、ホームで15試合、アウェイで15試合の30試合を戦うリーグ戦は10月に始まり、年を跨いで3月17日でレギュラーシーズンの最終戦ということになりました。((注記) 実際には、各チームは28試合または29試合をプレイしています。1チームが事情により途中離脱、解散となってしまったことから、当該チームは各チームとの試合に0対20で全敗したことになって、他チームは当該チームとの2試合を20対0で勝ったという形で処理されました。)

「新規参入」で「挑戦者」であった<ヴォストーク65>は、善戦を続けて勝ち星を重ね、首位に躍り出て、リーグ戦の後半では寧ろ「各チームの全力を賭けた挑戦を受ける」という側に廻った感でした。どういう競技のリーグ戦でも、「新規参入で優勝を争う」というのは「滅多に在るものでもない」という訳で、観ることにも次第に力が入って行きました。

1月末にユジノサハリンスクでの試合を観戦する機会が在った後、暫く観戦機会を設けられず、漸くこのレギュラーシーズン最終戦で観戦機会を設けることが叶いました。

最終戦を前に2試合戦った様子をこのブログでは取り上げ損なってしまっていました。

3月08日 レヴダ 〇<テンプ・スムースUGMK>78:71<ヴォストーク65>くろまる
3月14日 ユジノサハリンスク 〇<ヴォストーク65>96:80<ツェスカ2>くろまる

遠征の最終戦で敗れ、ホームに戻って勝ち、25勝4敗という成績になったのですが、この時点で「レギュラーシーズン首位」を確定しました。

そして3月17日に臨んだ最終戦ですが、相手は2位の<サマーラ>です。<サマーラ>とは首位の座を競り続け、彼の地での試合では72対73と「試合最終盤の1本のシュート」で辛くも勝ったという強敵です。とりあえずレギュラーシーズンの順位は確定しましたが、<ヴォストーク65>としてはプレイオフでの対決可能性も在る相手で、好い戦いをして勝っておきたい相手です。

<スーパーリーグ>の各チームでは、レギュラーシーズン最終盤に至っても選手の異動が見受けられますが、<ヴォストーク65>でも2人目の外国人選手の加入や、入れ替わりが幾分生じました。筆者としては、そうした選手達を初めて観ることにもなりました。

<ヴォストーク65>は#3 ミッチェル、#6 グドゥマーク、#11 アニシーモフ、#10 グラチョフというここまでに馴染みな選手達に加え、最近新たに加入の米国出身選手#18 モーゼス・イハンビという先発陣でした。この#18 イハンビですが、試合開始直前にコートに現れる時、客席に向かって両手を軽く上げるように拍手をして笑顔を見せました。「俺達、力一杯やるから、応援してね!」という感でした。何か、チーム加入から日が浅いものの既に"ムードメーカー"のような存在感を醸し出していて、溌溂としたプレイぶりが魅力的な選手でした。

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元気に試合に入ろうとした<ヴォストーク65>でしたが、第1クォータで先制点を挙げたのは<サマーラ>でした。<サマーラ>が得点を連続し、<ヴォストーク65>は「追う展開」となっていました。攻守に幅広い活躍を見せる#12 シャシコフの得点で8対8の同点としたのでしたが、<サマーラ>が先行する展開に直ぐに戻ってしまいました。何となくパスがカットされてボールを奪われてしまうような場面も眼に留まり、<ヴォストーク65>はやや苦しい戦いを続けます。第1クォータは16対26で<サマーラ>が先行です。

第2クォータは点差を詰めようとする<ヴォストーク65>が積極的な攻勢を見せました。18対28となった後、<ヴォストーク65>は一方的にドンドン得点し、場内が沸き上がりました。2分31秒で29対28と逆転しました。やがて「僅差の競り合い」が少し続きますが、34対34と同点になった後に<ヴォストーク65>の各選手の好プレーが出て「勢い!」が出て来ます。第2クォータは32対11と<ヴォストーク65>が<サマーラ>を圧倒してしまい、48対37と逆転し、第1クォータで奪われたリード以上の点差を掴み取ってしまいました。

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第3クォータに入っても、<ヴォストーク65>は第2クォータで掴んだ"流れ"を離しません。各選手の好プレーが観られ、<ヴォストーク65>各選手が生き生きと輝いて場内が沸き上がっていた訳ですが、第3クォータは24対8と<ヴォストーク65>が第2クォータ以上に<サマーラ>を圧倒してしまいました。72対45とリードが拡がりました。

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第4クォータでは<サマーラ>が反撃を試みますが、<ヴォストーク65>の側でも得点は上積みします。第4クォータそのものは<サマーラ>が12対25でリードしましたが、試合全体では84対70で<ヴォストーク65>の優位は揺るがず、そのまま勝利です。

<サマーラ>の2点シュート成功率は44.4%(20/45)、3点シュート成功率は21.1%(4/19)、フリースロー成功率は58.1%(18/31)でした。

<ヴォストーク65>の2点シュート成功率は59.5%(22/37)、3点シュート成功率は50.0%(8/16)、フリースロー成功率は72.7%(16/22)でした。

これは両者を比べると、殊に第2クォータや第3クォータで<ヴォストーク65>が手にしたボールを巧く動かして、思うように得点機会を創出出来た感であったのに対し、<サマーラ>は雑な攻め方を強いられてしまった場面が多かったのかもしれません。

リバウンドは両チーム共に30ですが、<サマーラ>は「ディフェンシヴ16+オフェンシヴ14」であるのに対して<ヴォストーク65>は「ディフェンシヴ27+オフェンシヴ3」というのが面白いかもしれません。<サマーラ>は掴んだシュート機会を、リバウンドも掴んで補うことをある程度巧くやったような反面、護る<ヴォストーク65>に随分とボールを奪われて、反転攻勢を許してしまっていたという図式になります。

スティールは<サマーラ>が10で<ヴォストーク65>が7、ターンオーバーを喫した回数は<サマーラ>が16で<ヴォストーク65>が20ですから、この辺は<サマーラ>が少し優位だったかもしれません。が、これは第1クォータでの差のように見受けられます。第1クォータでは「巧者な<サマーラ>にしてやられているじゃないか...」という雰囲気だったのです。

<ヴォストーク65>は30試合を終えて「26勝4敗」です。次は3月24日にユジノサハリンスクで開催されるプレイオフの試合に臨む予定です。が、ユジノサハリンスクは「最も東に在る試合開催地」なので、他の試合の結果を待たなければ最終的な順位やプレイオフの組み合わせ等は確定出来ません。チームの事務局では「3月19日に公式発表」としています。

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試合会場では毎回ダンスチームがタイムアウトになると登場しています。彼らのパフォーマンスも、昨年10月の開幕の頃に比べると、「練度が高まった」ということなのか動きがより鋭くなった感で、見栄えがより佳くなっていると思います。男女混成のチームでアクロバティックな動きも入るというのは、他チームでの類例も少なく、独特な存在感が在ります。

試合終了後、送迎バスで時々一緒になって言葉を交わす方と出くわし、一寸お話ししましたが、<ヴォストーク65>はホーム開催の試合に関して、2点差で惜敗した対<ウラル>戦以外に敗戦は無かった筈です。敗戦はアウェイでの3敗と、カップ戦のアウェイでの1敗ということになります。

何かロシアのバスケットボールファンの間で語り継がれる"伝説"が産まれる瞬間を見詰めているような気がします。そしてこのチームが、一定程度熱心に地域での活動も行っている訳です。

可能な限り、この<ヴォストーク65>のことはフォローしたい感です。

【速報】<SAKHALIN>初優勝!!!:アジアリーグアイスホッケー プレイオフファイナル(2019年03月14日)

2018-19シーズンの優勝を賭して行われたアジアリーグアイスホッケーによるプレイオフファイナルです。5試合を組み、先に3勝した側が優勝です。

<SAKHALIN>と<日本製紙クレインズ>とによる対戦は釧路で始まり、2試合を終えての戦績は<SAKHALIN>の2勝0敗でした。

舞台をユジノサハリンスクに移し、3試合目が催されました。通常の試合よりやや高い「100ルーブルから500ルーブル」という入場券だったということですが、「満席御礼」状態であったようです。(残念ながら現場に観に行くことは叶いませんでした。)

第1ピリオドは両者無得点でしたが、第2ピリオドに<日本製紙クレインズ>が連続得点で0対2とリードします。

第3ピリオドに入って、<日本製紙クレインズ>が得点を追加して0対3とリードを拡げました。そこから、<SAKHALIN>は得点を重ね、第3ピリオド終了直前の得点で3対3の同点としました。

同点で行われた延長で<SAKHALIN>が得点を挙げ、4対3で勝利です。戦績を3勝0敗とし、プレイオフでの優勝を決めました。<SAKHALIN>は初優勝です。

2018年9月からのシーズンが、このプレイオフファイナルの最後の試合で幕を引きました。

【速報】アジアリーグアイスホッケー:プレイオフファイナル:<SAKHALIN>対<日本製紙クレインズ>戦=最初の2試合

<SAKHALIN>は釧路に乗り込み、<日本製紙クレインズ>とのプレイオフファイナルの試合に臨みました。

3月09日 くろまる日本製紙クレインズ 1 : 2 〇SKHALIN
3月10日 くろまる日本製紙クレインズ 2 : 5 〇SKHALIN

結果は<SAKHALIN>の2勝でした。

<日本製紙クレインズ>は、現行体制での活動は今季限りで、3月10日はとりあえず<日本製紙クレインズ>としての最後のホームゲームでした。

<SAKHALIN>は昨シーズンにレギュラーシーズン首位と好調であったもののプレイオフで敗れてしまい、悲願の初優勝を果たすことが叶わなかった経過が在り、今シーズンに期すところが大きい状況です。

両チーム各々の「強い想い」がぶつかり合うシリーズになっている感ですが、次の試合はユジノサハリンスク開催で3月14日です。

【速報】スヴェルドロフスク州の<ヴォストーク65>:17連勝!!!:バスケットボール<スーパーリーグ>(2019年03月05日)

遠征に出た<ヴォストーク65>の試合の様子が伝わって来ました。

対<ウラルマシ>戦は、エカテリンブルグの近郊の街、スヴェルドロフスク州のヴェルフニャヤ・プィシマで催されました。

現地での試合開始は「3月5日午後7時」ですが、ユジノサハリンスクでは「3月6日1時(サハリン時間)」と案内されていました。スヴェルドロフスク州のようなウラル地方とサハリン州との時差は6時間になります。

序に言えば、スヴェルドロフスク州の「3月5日午後7時」は、"日本時間"では「3月5日午後11時」ということになります。何か頭の中がゴチャゴチャになってしまうような状態です。

時差がどうであろうと、<スーパーリーグ>の試合は開催地の時間帯に則って開催されます。

第1クォータは序盤から<ヴォストーク65>の得点場面が目立ちました。3対11と少し抜け出し、その後も「<ヴォストーク65>が得点を続ける間に<ウラルマシ>が得点」というような状態になり、第1クォータは13対22と<ヴォストーク65>が先行です。

第2クォータは、両チームの攻撃が奏功しない展開が目立ちました。第2クォータは13対14と低めな得点で終始し、26対36と<ヴォストーク65>が第1クォータで得た先行を護る形で折り返しです。

第3クォータも、両チームの攻撃が奏功しない場面が少し目立ったようです。それでも<ヴォストーク65>は第3クォータで15対18と少しだけ先行し、41対54とここまでの先行を護っています。

第4クォータは<ウラルマシ>が猛然と攻勢を仕掛けます。第4クォータ半ばに50対58となって以降、「<ウラルマシ>が得点を続ける間に<ヴォストーク65>が得点」というような状態になり、第4クォータ8分28秒には62対65と点差が詰まりました。最終盤の9分23秒に<ヴォストーク65>がフリースローで得点し、62対67となります。<ウラルマシ>は最後の一瞬まで得点を狙い続けました。第4クォータは24対13と<ウラルマシ>が<ヴォストーク65>を脅かして点差を縮めましたが、試合は65対67で<ヴォストーク65>が勝利です。

<ウラルマシ>の2点シュート成功率が44.2%(19/43)、3点シュート成功率が22.7%(5/22)、フリースロー成功率が80.0%(12/15)でした。

<ヴォストーク65>の2点シュート成功率が35.1%(13/37)、3点シュート成功率が37.0%(10/27)、フリースロー成功率が57.9%(11/19)でした。

リバウンドは<ウラルマシ>の42に対して<ヴォストーク65>が40です。スティールは<ウラルマシ>の8に対して<ヴォストーク65>の9、ターンオーバーを喫した回数は<ウラルマシ>が16で、<ヴォストーク65>は15でした。アシストに関しては<ウラルマシ>の15に対して<ヴォストーク65>が19と「やや上回った?」と言い易いかもしれません。が、総じて「互角」という勝負になった感の試合です。

この試合の結果、<ヴォストーク65>は戦績を「24勝3敗」とし、勝率を更に向上させて首位を護りました。

<ヴォストーク65>の次の試合は対<テンプ・スムースUGMK>戦で、3月8日に先方の本拠地であるレヴダに赴きます。以降、ユジノサハリンスクでの2試合が在って、レギュラーシーズンが終わります。

3試合が残る中、2位の<サマーラ>は「21勝6敗」です。ユジノサハリンスクでの「レギュラーシーズン最終戦」は、この対<サマーラ>戦ということになります。

こういう状況を視ていると、「新規参入のシーズンに優勝」という"ドラマ"が「生まれつつある瞬間」に立ち会っているかのような感がします。

【速報】ファイナルの出場チームが確定!!:アジアリーグアイスホッケー

たった今、ユジノサハリンスクのクリスタルで試合が終了しました。

<アジアリーグアイスホッケー>のプレイオフ、レギュラーシーズン2位の<SAKHALIN>と3位の<アニャンハルラ>との対戦です。

第1ピリオドでは、開始早々に<アニャンハルラ>が得点しましたが、<SAKHALIN>が2得点を挙げて先行しました。そして第1ピリオドの最終盤に<アニャンハルラ>が得点し、2対2の同点となります。

第2ピリオドでは<SAKHALIN>が1点を加えました。そしてそのまま互いに加点出来ませんでした。

第3ピリオドも競り合って、互いになかなか得点出来ない展開が続きましたが、試合終了間際に<SAKHALIN>が得点して4対2となりました。

そのまま4対2で<SAKHALIN>が勝利で、対戦成績は3勝1敗で「次」へ進みます。

「次」は、今季のリーグ優勝を賭して<日本製紙クレインズ>との対戦になります。

3月9・10日が釧路で、3月14・16・17日がユジノサハリンスクでの試合ということになります。第3戦以降は、対戦結果によって開催されない場合も在りますが。いよいよ<SAKHALIN>は「初優勝」を目指すことになります。

【速報】<ヴォストーク65>:驚異の16連勝!!:バスケットボール<スーパーリーグ>(2019年02月28日)

<ヴォストーク65>のユジノサハリンスクでの試合は、少し間隔が開きました。2月28日に<ノヴォシビルスク>を迎えて開催されました。

<ヴォストーク65>は「3敗」していましたが、その3つの敗戦の1つが、ノヴォシビルスクで開催された対<ノヴォシビルスク>戦でした。他に敗戦を喫した相手に関しては、後半の2回目の試合で確りと勝って「借りを返した」という形になっている<ヴォストーク65>です。そして<ノヴォシビルスク>は他の相手以上に上位に在るチームで、彼らを相手に<ヴォストーク65>がどういう戦いぶりを見せるのか、ユジノサハリンスクのファンの注目が集まっていたと見受けられます。

筆者は都合によりユジノサハリンスクを離れたところですが、試合の模様が伝わって来ました。

<ヴォストーク65>では、新たに#18 モーゼス・イハンビという米国人選手を迎えました。<スーパーリーグ>では外国人選手は2名まで加えて構わないルールになっているようです。

試合ではこの#18 イハンビと、御馴染みな#3 ミッチェル、#6 グドゥマーク、#11 アニシーモフ、#17 ヤコヴェンコが先発しています。

第1クォータは<ヴォストーク65>の得点から始まります。<ヴォストーク65>が抜け出しそうに見えましたが、<ノヴォシビルスク>も直ぐに追いかけ、10対9となりました。ここから<ノヴォシビルスク>の得点が余り動かず、<ヴォストーク65>の得点場面ばかりが目立つようになりました。第1クォータは26対17で、<ヴォストーク65>が先行です。

第2クォータも<ヴォストーク65>の得点場面が目立つ展開が続きました。暫くぶりに地元に現れた<ヴォストーク65>が鮮やかに得点を重ねる場面が続き、会場は沸き上がったことでしょう。第2クォータは31対19で<ヴォストーク65>が先行し、前半は57対36で折り返しで、<ノヴォシビルスク>を押え込んでしまった形です。

後半の第3クォータでは、何とか流れを引き寄せたい<ノヴォシビルスク>の得点場面から始まります。他方で<ヴォストーク65>も攻撃の手を緩めません。何時の間にか<ヴォストーク65>の得点場面ばかりが目立つようになって行きました。第3クォータは28対16で、ここまでで85対52です。残る第4クォータで<ノヴォシビルスク>が追い付き、逆転するのは「至難の業?」と見受けられるような点差です。

第4クォータは諦めない<ノヴォシビルスク>が少し粘ります。13対22と第4クォータそのものは<ノヴォシビルスク>が制しますが、試合は98対74で<ヴォストーク65>が見事に勝利です。

<ノヴォシビルスク>の2点シュート成功率が43.6%(17/39)、3点シュート成功率が35.3%(6/17)、フリースロー成功率が78.6%(22/28)でした。リバウンドは26で、アシストは8でした。

対する<ヴォストーク65>の2点シュート成功率が55.6%(20/36)、3点シュート成功率が51.6%(16/31)、フリースロー成功率が90.9%(10/11)でした。リバウンドは33で、アシストは27でした。

こうして視ると、<ヴォストーク65>がより巧くボールを廻して得点機会をドンドン創り出し、ドンドン得点を重ねる展開であったことが伺えます。

<ヴォストーク65>は16連勝です。30試合というリーグ戦では驚異的な連勝で、26試合終了時点で「23勝3敗」で首位を堅持です。

2位の<サマーラ>が「21勝6敗」、3位の<スパルターク>(サンクトペテルブルグ)が「19勝7敗」、4位の<テンプ・スムースUGMK>が「17勝9敗」、5位の<ブレヴェストニク>が「15勝12敗」、6位の<ノヴォシビルスク>と7位の<ウラルマシ>が共に「15勝11敗」で、ここまでが「5割を超す勝率」です。

いよいよ残り試合も少なくなっていますが、「新規参入のシーズンにリーグ戦首位」ということになれば、それは「伝説」のようなモノです。益々に完成度を高めている感の<ヴォストーク65>の活躍に期待が膨らみます。

【速報】<SAKHALIN>のプレイオフ:地元で勝利!!:アジアリーグアイスホッケー

2月28日、<SAKHALIN>はユジノサハリンスクに韓国の<アニャンハルラ>を迎え、プレイオフの第3戦を戦いました。

気になっていた結果が伝わって来ました。第2ピリオドが始まって間もなくの得点を護り抜き、<SAKHALIN>は1対0で勝ちました。

これで対戦成績は<SAKHALIN>の2勝1敗です。次の試合は3月2日です。

追伸

韓国とサハリンとの時差の故に、ユジノサハリンスクでの試合の後の時間帯に開催された<デミョンキラーホエールズ>と<日本製紙クレインズ>との試合も終了しました。

4対3で<日本製紙クレインズ>が勝利し、対戦成績を3勝0敗として「次」への進出を決めました。

<SAKHALIN>と<アニャンハルラ>との勝者と対戦し、今季の優勝を争うのは<日本製紙クレインズ>となりました。