<ヴォストーク65> 「格上」に競り勝った!!:バスケットボールの<スーパーリーグ>と並行開催の<ロシアカップ>(2018年12月19日)

ロシアバスケットボール連盟が主催する<ロシアカップ>という、リーグ戦と並行して開催されるカップ戦が在ります。これは"トップリーグ"である<ユナイテッドリーグ>や、<ヴォストーク65>も参加している<スーパーリーグ>の各チーム、更に希望が在ればその他の「参加希望チーム」が出場するという大会です。ホームとアウェイで試合をして、2試合の総合点で優劣を競い、勝った側が次のラウンドへ進むという大掛かりなトーナメントで大会が進んで行きます。

この<ロシアカップ>は、ソ連時代からの国内のカップ戦の流れを汲むもので、現在の<ロシアカップ>は2000年から現行体制で続いています。そしてこの<ロシアカップ>の大会規定に「ロシア国籍の選手が出場する」と在るのです。これは、国内の競技レベル向上を目指すというような、古くから続くモノを踏まえた規定なのだと見受けられます。

現在は「1/4」という段階に入り、最初の試合がユジノサハリンスクで開催されました。迎えた対戦チームの<パルマ>は"トップリーグ"である<ユナイテッドリーグ>のチームです。「格上」な対戦相手ということになります。

<パルマ>はペルミという街からやって来ました。

ペルミはウラル山脈の西側の麓に在る街です。ペルミ地方の中心都市で98万人程度の人口を擁します。18世紀、ピョートル大帝の時代にウラル地方の開発が行われた頃に街の基礎が築かれたと伝わりますが、1723年がペルミの開基とされているそうです。河川を利用した水上輸送の拠点であると同時にシベリア鉄道の分岐点になっている輸送上の要地ですが、機械工業、石油・化学工業、木材加工、軍需品製造等の工業が盛んな地域となっています。

嘗てペルミには、1995年から2009年に活動して、ロシア国内のリーグ戦を何度か制し、強豪チームとして大きな存在感を示した<ウラル・グレート>というチームが在りました。このチームが解散してしまった後、ペルミ地方の様々な団体等の支援を受けて<パルマ>が設立され、2012年から活動しています。<スーパーリーグ>や<ロシアカップ>に参戦して善戦しますが、2016年からはトップリーグである<ユナイテッドリーグ>に参加しています。

<ロシアカップ>に関して、「ロシア国籍の選手が出場する」ということなのですが、<ユナイテッドリーグ>はロシア以外出身の選手達が多いリーグです。<パルマ>も多くの外国出身選手を擁しているので、ユジノサハリンスクのコートに登場したのは8人の選手でした。

対する<ヴォストーク65>は11人の選手で迎えました。11月に観戦した<ロシアカップ>の試合では2人の外国出身選手を除く10選手が居ました。その後、ロシア人選手が新たに2人加わりました。が、1人が傷病のために欠場となってしまったので、外国出身選手を除く選手は11人でした。

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「トップリーグのチームがユジノサハリンスクに登場する」というのがバスケットボール好きの間では少し話題で、会場はなかなかの賑わいでした。

この<ヴォストーク65>と<パルマ>の対戦ですが、何方も「なかなか抜け出せない」という感じの競り合いになっていた感の試合でした。

第1クォータの残り3分位までは1点から3点の差という感だったのですが、第1クォータの終わりに向けて<パルマ>が得点を重ね始め、16対21と<パルマ>が少しだけ先行しました。

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第2クォータは得点を巧く重ねようとする<パルマ>に<ヴォストーク65>が追い縋るという状況になりました。何れかが「停まらない勢い」を得て得点を連続というのでもありません。32対39で<パルマ>の先行は変わらず、点差がほんの少し開きました。

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第3クォータが始まると<ヴォストーク65>が連続得点し、39対39の同点に追い付きます。が、<パルマ>は僅差の競り合いが得意なようで、なかなか差を離されないようにしながら「何時の間にか逆転?」という具合で、第3クォータ終了時点で53対56と<パルマ>は依然として僅かな先行を維持しています。

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第4クォータが勝負という状況になりました。依然として、大声援を受けて攻める<ヴォストーク65>が得点して同点で逆転機会を伺えば、<パルマ>はまた得点を重ねて僅かな先行を護ります。

第4クォータの半ばに差し掛かろうとする頃...58対62で<パルマ>を追っていた<ヴォストーク65>は3点シュートで61対62としました。ここから<ヴォストーク65>は、連続得点を挙げ、75対62と逆転して抜け出すことに成功します。残り時間が2分程となった時点で<パルマ>は得点を漸く加えましたが、時期を逃した感でした。第4クォータ自体は26対13と、<パルマ>に沈黙を強いた形でした。

この第4クォータの「勝利を掴み取った連続得点」の場面は観ていて力が入りました。#6 アレクサンドル・グドゥマークのシュートで1点差に迫った後、#12 セミョーン・シャシコフがボールを奪って猛然とドリブルでゴールに向かった場面では思わず拳を強く握ってしまいました。そして得点すると逆転です。更にベテランガードの#63 アレクセイ・ゴリャホフが「巧い!!」という距離の在るシュートを決めて得点を重ねます。

こういう展開で<ヴォストーク65>が79対69と勝利を掴み取りました。この後、<ロシアカップ>の試合としては1月10日(サハリン時間では日付が改まって11日)に<ヴォストーク65>がペルミを訪ねて<パルマ>と対戦することになっています。ここで勝てば、「4強による順位決定シリーズ」に入ることが叶うようです。

熱い試合を盛り上げていたダンスチームですが、試合後半になると、11月までの観戦機会では登場していなかった、黒いバスケットボールのユニフォーム、チームのアウェイ用を模した#65のモノを着ていました。

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愉しいパフォーマンスを観ながら、「あの黒いユニフォーム...欲しい...」等と余計なことも考えてしまいました。

<ヴォストーク65>は、リーグ戦では11勝3敗で目下首位ですが、カップ戦でも「格上」との競り合いを制する活躍を見せてくれています。今後の活躍が酷く楽しみです。

【速報】<SAKHALIN>=3連勝!!:アジアリーグアイスホッケー(2018年12月13日)

ユジノサハリンスクを本拠地に、アジアリーグアイスホッケー(日本4チーム、韓国3チーム、ロシア1チームの計8チームで競うリーグ)に参加している<SAKHALIN>は、韓国で3試合の対<デミョンキラーホエールズ>戦を戦いました。

幸先良く連勝していましたが、3試合目でも勝利し、3連勝を決めました。

12月11日 〇<SAKHALIN> 2 : 1 <デミョンキラーホエールズ>くろまる

今季は「3連勝」というのが無い状態でした。漸く「3連勝」ということになりました。

<SAKHALIN>は24試合終了で12勝12敗、3位に浮上しました。

【速報】4連勝の<ヴォストーク65>! リーグ戦首位に!:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018年12月12日)

ロシアのバスケットボール<スーパーリーグ>にユジノサハリンスクを本拠地とする<ヴォストーク65>が参加し始めていますが、「新興チーム」とは思い悪い大善戦を続けています。

ユジノサハリンスクでの試合で<テンプ・スームズUGMK>に勝ってリーグ戦2位に浮上し、チームは遠征に出ました。12月10日、敵地で首位チームの<サマーラ>と対戦しました。

ロシアでのリーグ戦ですが、地域間での大きな時差のため、遠征先での試合は「ユジノサハリンスク時間の午前2時開始」というようなことにもなってしまいます。「7時間の時差」というようなことになるのです。或いは、色々な国でのリーグ戦の中、ロシアのリーグ戦は「最も過酷?」かもしれません。情報を視る限り、試合日の前々日位に時差が大きい開催地にチームは乗り込んで調整をしている様子です。

2敗の<サマーラ>と3敗の<ヴォストーク65>との対戦は「首位争い」ということになり、一進一退の攻防が繰り広げられました。試合は72対73で<ヴォストーク65>が勝ちました。試合最終盤、72対70と<サマーラ>が抜けた場面で「3点シュート」が決まり、72対73となって試合終了だったということです。

試合のデータを視る限り、<ヴォストーク65>のリバウンドは39、アシストは13に対して<サマーラ>のリバウンドは41、アシストは17と大差は在りません。が、シュート成功率は<サマーラ>の32.4%に対して<ヴォストーク65>は55.3%と差が開きました。<ヴォストーク65>がアグレッシブな守備を見せ、<サマーラ>はシュートを雑に「打たされてしまった」という展開だったようです。

これで両チームは「13試合終了時点で10勝3敗」と並び、総得点が多い<ヴォストーク65>が首位になりました。

<ヴォストーク65>の次の試合は、12月13日のモスクワでの<ツェスカ2>との対戦です。

【速報】<SAKHALIN>=韓国遠征で連勝!!:アジアリーグアイスホッケー(2018年12月11日)

ユジノサハリンスクを本拠地に、アジアリーグアイスホッケー(日本4チーム、韓国3チーム、ロシア1チームの計8チームで競うリーグ)に参加している<SAKHALIN>は、現在は韓国へ遠征中です。

8つのチームは"カンファレンス"と呼ぶ4チームずつのグループに分けられていて、「同一カンファレンス」のチームに関しては「ホーム3試合+アウェイ3試合」の6回の対戦が組まれています。「別カンファレンス」のチームに関しては「ホーム2試合+アウェイ2試合」の4回の対戦です。

<SAKHALIN>は韓国の3チームと「同一カンファレンス」です。計6回の対戦が組まれる韓国勢は<アニャンハルラ>、<ハイワン>、<デミョンキラーホエールズ>の3チームです。

現在、<SAKHALIN>は韓国に在って<デミョンキラーホエールズ>との対戦に臨んでいます。

3戦組まれている試合の中、2試合を終えたところです。

12月08日 〇<SAKHALIN> 2 : 1 <デミョンキラーホエールズ>くろまる
12月09日 しろまる<SAKHALIN> 5 : 1 <デミョンキラーホエールズ>くろまる

<SAKHALIN>は連勝しました!!

12月8日の試合に関しては、第3ピリオドまでに1対1で決着が着かず、オーバータイムも両者無得点でペナルティーショット戦に持ち込まれました。<SAKHALIN>はこれを制しました。

今季の<SAKHALIN>は、ペナルティーショット戦に持ち込まれた4試合で何れも敗れており、何か「苦手...」というような様相でしたが、今季初めてペナルティーショット戦で勝ちました。

そういう「好い自信」が湧き出たのか、12月9日の試合は元気よく攻め、5対1で勝利しています。

<SAKHALIN>は23試合を終え、目下11勝12敗で8チーム中で4位です。

現時点での首位は<日本製紙クレインズ>、2位は<アニャンハルラ>、3位は<デミョンキラーホエールズ>です。

この後、<SAKHALIN>は<デミョンキラーホエールズ>と残る1試合、<ハイワン>との3連戦で12月の日程を終えます。1月は日本遠征で八戸や日光に登場です。最終節はユジノサハリンスクに<ハイワン>を迎えます。

<SAKHALIN>は、これからはプレイオフ進出を賭けてレギュラーシーズン終盤の各試合に臨んで行くことになります。

【速報】連勝の<ヴォストーク65> リーグ戦2位に!:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018年12月07日)

2018-19シーズンから、ロシアのバスケットボール<スーパーリーグ>にユジノサハリンスクを本拠地とする<ヴォストーク65>が参加しています。

ユジノサハリンスクで試合が催され、試合結果の情報が入りました。(筆者はユジノサハリンスクを離れていて、現場に観に行ってはいません。)

首位だった<テンプ・スームズUGMK>がユジノサハリンスクにやって来ました。彼らは前の試合をウラジオストクで戦い、長く守っていた「1敗」が「2敗」になってしまったところでした。

こうした「なかなかの強敵」が登場しましたが、<ヴォストーク65>は前半から「先行」というペースで展開し、94対82で勝利しました。

この結果、<ヴォストーク65>は12試合を終えた時点で9勝3敗です。「9勝3敗」のチームは、他に<テンプ・スームズUGMK>と<スパルターク サンクトペテルブルグ>が在りますが、得失点差の順で<ヴォストーク65>は「目下2位」ということになっています。

首位のチームは<サマーラ>で10勝2敗です。「10勝2敗」は、この<サマーラ>だけです。

<ヴォストーク65>を含む「9勝3敗」の3チームの下には「8勝4敗」が2チーム在り、更に「6勝6敗」の2チームが続きます。

<ヴォストーク65>は、この後遠征に出ます。12月10日に予定される試合ですが、対戦相手は目下首位の<サマーラ>です。

11戦で8勝3敗=目下3位:<ヴォストーク65>:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018年12月05日)

2018-19シーズンから、ロシアのバスケットボール<スーパーリーグ>にユジノサハリンスクを本拠地とする<ヴォストーク65>が参加しています。

プロスポーツのリーグで、「新興チーム」は少々苦戦をする場合が目立つように見受けられるのですが、<ヴォストーク65>はリーグ「屈指の得点力」を見せて「快進撃!」と言って差し支えない善戦を見せています。

10月に始まって、年を越して3月まで続くリーグ戦は「ホーム&アウェイ」でロシア全土に散在する参加各チームと総当たりで対戦します。

11月に入ってユジノサハリンスクでの試合の後、<ヴォストーク65>は遠征に出ました。サハリンとの時差が3時間という西部シベリアです。

11月23日 くろまる<ヴォストーク65> 68 : 85 <ノヴォシビルスク> (ノヴォシビルスク)
11月26日 〇<ヴォストーク65> 90 : 66 <イルクート> (イルクーツク)

近年、安定的に5位以内を確保しているという<ノヴォシビルスク>との対戦では、第3クォーターまで競り合って、第4クォーターに抜け出されてしまい、残念ながら敗れました。

<イルクート>との対戦では、持ち前の攻撃力で得点差を得て勝利しました。

そしてサハリンに戻った<ヴォストーク65>は、エカテリンブルグの<ウラルマシ>を迎えました。

12月3日 〇<ヴォストーク65> 75 : 61 <ウラルマシ> (エカテリンブルグ)

新たな選手も迎えて意気上がる<ヴォストーク65>でしたが、前半に相手を圧倒していながら、第3クォータでどうしたものか得点が出来ず、差を詰められてしまいました。第4クォータに持ち直して勝利を得ています。(筆者はユジノサハリンスクを離れていて、現場に観に行ってはいません。)

次の試合は、ユジノサハリンスクに目下9勝2敗で首位の<テンプ・スームズUGMK>を迎えての12月6日の試合ということになります。

<SAKHALIN>=一進一退...:アジアリーグアイスホッケー(2018年12月03日)

リーグ戦が展開中のアジアリーグアイスホッケーです。

遠征が続いていた<SAKHALIN>は6連敗を喫してしまって苦しんでいましたが、漸くホームでの試合開催となりました。(筆者はユジノサハリンスクを離れていて、現場に観に行ってはいません。)

11月24日 〇<SAKHALIN> 4 : 1 <王子イーグルス>くろまる
11月25日 くろまる<SAKHALIN> 1 : 3 <王子イーグルス>〇
12月01日 〇<SAKHALIN> 2 : 1 <日本製紙クレインズ>くろまる
12月02日 くろまる<SAKHALIN> 2 : 3 <日本製紙クレインズ>〇

6連敗を脱出はしたのですが、連勝が出来ない感じです。

21試合戦っている<SAKHALIN>は9勝12敗で5位です。5位に踏み止まると、プレイオフで首位チームへの挑戦権を賭けたシリーズです。

この後、12月中に韓国遠征で3試合、1月に日本遠征で4試合が組まれ、レギュラーシーズンの最後は地元ユジノサハリンスクでの3試合です。残りが少なくなって来ました。

"カップ戦"でも快走中の<ヴォストーク65>!!:バスケットボールの<スーパーリーグ>と並行開催の<ロシアカップ>(2018年11月12日)

ロシアのプロスポーツの話題が出て来るスポーツ報道等の文章に、時々「レギオニェル」(легионер)という語が現れます。バスケットボール関係でも使っています。

「レギオニェル」(легионер)という語は、日頃耳にするでもない語です。普通に聞けば、古代のローマ帝国の軍制を論じているような場面に出て来る歴史用語というような話しになるのでしょうが、他に「傭兵部隊の隊員」というような意味も在ります。この語がプロスポーツの世界で使われる場合には「一定期間の契約で出身国やそれ以外の国々のチームを渡り歩いてプレイする選手」ということになり、ロシアのバスケットボールの世界では「ロシア以外の国々出身の選手達」、「外国人選手達」ということになります。

<スーパーリーグ>では最も新しいチームということになるユジノサハリンスクの<ヴォストーク65>にも、スポーツ関係の記事で「レギオニェル」(легионер)と呼ばれる外国出身選手が2人プレイしています。

#21のニコラ・エフティチはパワーフォワードやセンターのポジションを務めるセルビア出身の選手です。ロシア語の男性名でよく在る「ニコライ」ではなく、「ニコラ」という名なので「少し変わっている?」と思ったのですが、セルビア出身でした。得点、リバウンド、アシストと各部門の個人成績も好く、堅実なプレイで存在感を示している頼もしい選手です。

#3のカーマイン・ミッチェルは欧州諸国の様々なリーグでのプレイ経験を有し、今季からサハリンにやって来た米国出身の選手で、ポイントガードを務めています。チームの"斬り込み隊長"という感で攻撃の起点になり、守備場面では相手のガードを執拗に追って、隙を視てボールを奪って反転攻勢を仕掛けます。身長が183cmで、街で出くわす一般男性と然程変わらないような感ですが、「うゎ!飛んだ!?」という跳躍でダンクシュートも決めてしまいます。「ホーム開幕!!」を伝えるポスターにも写真が登場した、文字どおりの"看板選手"でもある存在です。

彼らは何時も大活躍で、当然ながら人気者ですが、この選手達が「出場出来ないことになっている試合」が在ります。

ロシアバスケットボール連盟が主催する<ロシアカップ>という、リーグ戦と並行して開催されるカップ戦が在ります。これは"トップリーグ"である<ユナイテッドリーグ>や、<ヴォストーク65>も参加している<スーパーリーグ>の各チーム、更に希望が在ればその他の「参加希望チーム」が出場するという大会です。ホームとアウェイで試合をして、2試合の総合点で優劣を競い、勝った側が次のラウンドへ進むという大掛かりなトーナメントで大会が進んで行きます。

この<ロシアカップ>は、ソ連時代からの国内のカップ戦の流れを汲むもので、現在の<ロシアカップ>は2000年から現行体制で続いています。そしてこの<ロシアカップ>の大会規定に「ロシア国籍の選手が出場する」と在るのです。これは、国内の競技レベル向上を目指すというような、古くから続くモノを踏まえた規定なのだと見受けられます。

ユジノサハリンスクで、この<ロシアカップ>の試合が開催されることになりました。「1/16」という段階を勝ち抜けた<ヴォストーク65>は、「1/4」への進出を目指して「1/8」という段階で戦っています。

今般の対戦相手は<ウニヴェルシチェート・ユグラ>です。<ロシアカップ>の試合として、既に彼らの本拠地であるスルグートで試合が催されており、<ヴォストーク65>は93対63で勝っていました。ユジノサハリンスクでの第2戦で、このラウンドの勝敗が決しますが、<ヴォストーク65>は有利な立場です。

今般、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>がリーグ戦でサハリンへやって来ることになっていたのを踏まえ、11月10日のリーグ戦から「中1日」で11月12日に試合が組まれました。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>でも、「レギオニェル」(легионер)と呼ばれる外国出身選手がプレイしています。セルビア出身の選手とリトアニア出身の選手ですが、彼らはこの<ロシアカップ>の試合に出ません。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>は10人の選手、<ヴォストーク65>も10人の選手です。が、<ヴォストーク65>に関しては直前の試合で2選手が病欠でした。「彼らはどうする?」と気になって仕方が無かったので、会場に様子を視に行きました。<ヴォストーク65>の、直前の試合で病欠した2選手は戻っていましたが、出場したのは1人で、<ヴォストーク65>は実質9人で戦いました。

リーグ戦とは「別枠」なカップ戦ですが、会場の様子はリーグ戦の時と変わらない華やかな演出が在り、観衆も空席が目立たない程度に大勢集まっています。観衆の中には、リーグ戦とかカップ戦という区別は無関係に「新しいバスケットボールのチームが盛上っているらしいから観たい!」と集まった皆さんも多かったように見受けられます。冒頭の選手紹介で、選手の画が出ますが、その時には外国人2選手を外したヴァージョンのモノが準備されていたようで、それが使われていたのがリーグ戦の時との違いです。

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試合が始まると、両チーム共に「先手を取る!!」とばかりに積極的に仕掛けていた感でした。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>には「ゴール下の覇者」という感の巨漢センター、#23 パーヴェル・ポドコリズィンという選手が在ります。チームが公表する選手名簿には「223cm 140kg」となっていますが、実は「226cm」ということで、「<スーパーリーグ>で最も背が高い選手」というのを通り越し、「存命ロシア人男性で最も身長が高い」という話しさえ在る選手です。<ヴォストーク65>で最も長身な選手は#41 ダニール・ソロヴィヨフで210cmです。ソロヴィヨフと似たような体格の選手は、これまでにユジノサハリンスクにやって来た各チームに見受けられ、何時も彼らがソロヴィヨフと競り合っています。が、このポドコリズィンのような体格であると「(210cmの)ソロヴィヨフが小さく視える?!」という按配です。180cm台の選手達とポドコリズィンが並ぶと、「中学生の練習相手をしている大柄な大学生」とでもいうような体格差で驚いてしまいます。

こういう「ゴール下の覇者」という感の選手が在るためか、双方共に果敢に距離の在るシュートを狙っていました。<ヴォストーク65>側は、「巨大な壁」のような相手センターが護る所に斬り込むよりも、距離の在るシュートで得点を重ねようとします。<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側としては、距離の在るシュートを外しても、ゴール下で競り勝ってボールをゴールへ押し込むという可能性が高いと視る訳です。

第1クォータは一進一退で、互いになかなか抜け出せずに24対22で<ヴォストーク65>が僅かに先行しました。

やや単調に、互いに距離の在るシュートを狙っているばかりに視えた第1クォータに対し、第2クォータでは<ヴォストーク65>側が多彩な攻め方を工夫しようとしているように視えました。試合ではチーム最年長(34歳)の#63 アレクセイ・ゴリャホフが若い選手達に知恵を授け、相手を攪乱するように速く、より多くの選手にパスを廻しながら仕掛けていました。「ゴール下の覇者」という感のポドコリズィンの威力に対しては、ボールを持たない選手が何とかシュートを妨げ難いように誘導しようとしていました。それでも「ひょいと手を伸ばすと、ボールを持った大きな手がリングに触れる」というような巨体と向き合うのは大変なことです。

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第2クォータも<ヴォストーク65>が僅かに先行で、45対39という形で折り返しました。

第3クォータですが、<ヴォストーク65>は完全に流れを握ってしまいました。こぼれてしまったボールを素早く掴んで、素早くゴールを目指す反転攻勢の速攻が続々と奏功します。或いは「最もバスケットボールらしい」というような感じです。他方、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側がゴール下を制してしまうように布陣すれば、<ヴォストーク65>の各選手は思い切って3点シュートを狙い、それが面白いように入りました。第3クォータは31対15と<ヴォストーク65>が圧倒し、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側は思うようなプレイが出来ない状況に陥ってしまいました。

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第4クォータに至っても<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側が流れを取り戻すことはなく、95対76で<ヴォストーク65>が勝利しました。

この勝利で、<ヴォストーク65>は<ロシアカップ>の「1/8」を勝ち抜け、「1/4」への進出が決まりました。「1/4」になると、トップリーグである<ユナイテッドリーグ>に参加するチームが登場するようです。日程等は追って発表されるということで、未だ明らかではありません。

試合中、得点が入ると、得点を挙げた選手の名前がアナウンスされます。<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側については淡々と氏名が読み上げられるのですが、<ヴォストーク65>側に関しては独特な抑揚で華々しく紹介され、場内に喝采が湧き起こります。この時、3点シュートによる得点であれば「トリィッ ァチカァッ!!」(スリーポイントォ!!)というコールも入ります。この試合を観ていて、この「トリィッ ァチカァッ!!」(スリーポイントォ!!)が酷く耳に残りました。この日、主にポイントガードを務めた#27 ダニール・アクショーノフについて、この「トリィッ ァチカァッ!!」(スリーポイントォ!!)が連発していたのですが、彼は30得点を挙げていました。

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少し前に<サハリン>というチームが「最も期待される新興チーム」と言われ、リーグ戦のみならずこのカップ戦でも大変に善戦していたのでしたが、諸般の事情でチームを解いてしまった経過が在りました。「夢よ再び!」と、一部に当時の関係者も加わってこの<ヴォストーク65>が活動しているといいます。また「最も期待される新興チーム」ということになって行くのも夢物語ではないかもしれません。

この後、11月後半には<ヴォストーク65>は遠征に出ることになっています。

8戦目で6勝!!善戦継続中!!:<ヴォストーク65>:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018年11月10日)

バスケットボールの<スーパーリーグ>の熱戦が続いています。

↓ロシアバスケットボール連盟では、<スーパーリーグ>の「好プレートップ10:10月後半」(ТОП-10 моментов Суперлиги-1 / Октябрь / Выпуск No2)というモノを発表しています。
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↑「第10位...第9位...」と10の好プレーを紹介するビデオです。ロシア語のナレーションが入りますが「スポーツの好プレイ紹介」というビデオは、何故か何処の国の言葉で作っても「似たような話し口調?」と、少々笑ってしまいます。

このビデオに<ヴォストーク65>の選手達のプレーが取り上げられています。

#27 ダニール・アクショーノフの絶妙なパスを受けて#21 二コラ・エフィチチがシュートを決めた様子が第10位です。第9位には#41 ダニール・ソロヴィヨフがブロックして弾いたボールを手にした#63 アレクセイ・ゴリャホフが、前半終了のブザーが鳴る瞬間に3点シュートを入れてしまった場面です。

数々の素晴らしいプレイが収められている映像ですが、多少気になることが在りました。一部の会場に関して「やや空席が多くないか?」という場所が見受けられました。

ユジノサハリンスクの<ヴォストーク65>の試合会場に関しては、空席は然程目立ちません。会場は1200名前後を収容すると聞きますが、ここまで開催された試合での空席は何時も少なめです。<ヴォストーク65>は今季からリーグに参戦した新興チームですが、早くも「ビジターチームがやり悪いと感じる場合さえある程度に熱い」という状況になっているのかもしれません。

11月10日は、観戦し易いという人達が多いと見受けられる土曜日で、他の日の試合以上に会場が賑わいました。筆者自身も、「休日にスポーツ観戦というのは実に素晴らしい!!」と会場に足を運んでみました。

迎えた対戦チームは<ウニヴェルシチェート・ユグラ>で、スルグートという街からやって来ました。

スルグートは西部シベリアのハントゥイマンシ自治管区に在る街です。ハントゥイマンシ自治管区の辺りの旧い呼称がユグラというそうです。1960年代のチュメニ油田の開発に伴い、石油関係の産業が立地している地域だといいます。スルグートは30万人程の人口を擁する街です。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>というチームは1974年に起こった<ストライーチェリ>というチームに起源を有します。ソ連国内のリーグで永く活動を続け、ロシア連邦体制になって以降も活動が続きます。1993年に至ってチーム名を<ウニヴェルシチェート>に改称しました。ロシアのリーグ戦が色々と変遷していた中でも<ウニヴェルシチェート>は活動を続けていましたが、2005年に至ってハントゥイマンシ自治管区政府の支援を受けることとなったことから、地域の古称である"ユグラ"をチーム名に入れて<ウニヴェルシチェート・ユグラ>と改称しました。

こうした「古豪」という趣の<ウニヴェルシチェート・ユグラ>ですが、今季は前節までの7戦で3勝4敗でした。5勝2敗だった<ヴォストーク65>が少しだけ先行している感ではあります。

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試合開始前、場内のスクリーンには11月7日の試合で勇戦する<ヴォストーク65>の様子が映し出され、ダンスチームの華やかなパフォーマンスが入り、両チームの選手紹介が始まりました。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>の12名の選手の氏名と背番号がコールされ、「我らが<ヴォストーク65>!!」となるのですが、この場面で「あれ??」と思いました。場内のスクリーンに背番号、名前と選手の姿が大きく映し出されながらの紹介が恒例なのですが、「画が一瞬映って、名前が呼ばれない」という選手が見受けられました。<ヴォストーク65>は2名が欠場で10名です。後から聞けば、高熱で寝込んでしまったそうですが、早く元気になって欲しいものです。

試合が始まりました。<ヴォストーク65>は出番の多目な中軸選手が病欠ですから、他の試合では出番が少な目だった若い選手がコートに立つ機会が増えています。ファンとしては「こういう機会に好プレイを見せてアピールし、ドンドン活躍の場を拡げて...」と応援したいような状況ではあるかもしれませんが、コート上では「多少勝手が...」と多少の戸惑いが交じりながらのプレイとなる場合も在るでしょう。

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試合の出足は、「互いの様子を探りながら」という風な攻守が繰り広げられますが、<ヴォストーク65>の側に「やや硬い?」という感も在り、外れたシュートのリバウンドを守備側選手が掴んで反転攻勢を仕掛け、そこでのシュートも守備側選手がリバウンドを掴むというような、なかなか得点が伸びない感じが少し続いた感でした。が、次第に調子に乗り切れない<ヴォストーク65>の隙を突くように<ウニヴェルシチェート・ユグラ>が得点を多少伸ばし始めます。それでも<ヴォストーク65>は「離されないように...」と追い縋っています。第1クォータは16対18で<ウニヴェルシチェート・ユグラ>が僅かに先行でした。試合終了時点でもない限り、「2点差」というような差は然程問題でもありません。

第2クォータも一進一退で、互いに「離されないように...」という感でしたが、<ヴォストーク65>の各選手に見事なプレイが散見するようになりました。絶妙な3点シュートや、華やかなダンクシュートが飛び出し、各選手が元気になって来ました。<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側はタイムアウトで流れを変えようとすることや、選手交代を繰り返しましたが、<ヴォストーク65>は"流れ"を掴んでしまって果敢に仕掛け続けました。第2クォータは25対17と<ヴォストーク65>が少し抜け出し、41対35で折り返しです。

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「41対35」という前半であれば、後半の逆転は幾らでも在る点差です。"勝負"が賭けられた後半に突入です。

後半の第3クォータが始まりますが、<ヴォストーク65>の側は第2クォータで得た勢いを些かも損なわず、ドンドン得点を伸ばしました。他方で<ウニヴェルシチェート・ユグラ>は反撃の機会を造り損なっていた感でした。第3クォータは29対19となり、累計で70対54と前半からの点差が少し拡がってしまいました。

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第4クォータに入ると、<ヴォストーク65>の側は「勝ち」が視えて来た感な中、連続得点を許さない態勢を取ろうとし、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>の側は追い縋って点差を詰めようとします。が、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>の思惑は奏功せず、第4クォータそのものは22対22で、試合は92対76で<ヴォストーク65>の勝利です。

8試合目を終えた時点で<ヴォストーク65>は6勝2敗、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>は3勝5敗です。

リーグ戦の様子を視れば、「7勝1敗」が2チームで、「6勝2敗」が2チームです。<ヴォストーク65>は目下16チーム中の4位です。以下、「5勝3敗」が2チーム、「4勝4敗」が2チームです。

次第に街の寒さは増す中ですが、バスケットボールの<スーパーリーグ>も熱さを増して行くようです。

熱戦!「2点差」...惜敗...:<ヴォストーク65>:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018年11月07日)

↓何時の間にか、サハリンのニュース情報サイトに、バスケットボール<スーパーリーグ>に今季から参戦したサハリンのチーム<ヴォストーク65>に関する話題を集めたコーナーが出来ていました。
>>Восток65(ロシア語)

或いは、ニュース情報サイトを運営する会社が手掛ける「チケット販売部門」が、ユジノサハリンスク開催の試合のチケットを扱っているというような関係が在るのかもしれません。アイスホッケーの<SAKHALIN>に関しては、ニュースは配信されますが、こういう「コーナー」が設けられる扱いでもありません。これも考えてみると、バスケットボールの方がアイスホッケーよりも開催される試合数が多いという事情が関連するかもしれません。バスケットボールは、16チームがホームとアウェイでリーグ戦の試合を行い、加えて並行して開催中のカップ戦の試合が在るので、それなりの密度で話題が出て来る訳です。

↓バスケットボール<スーパーリーグ>にサハリンの新興チームということになる<ヴォストーク65>が参戦し、ユジノサハリンスクで初めて開催された試合を観戦した件をこのブログでも御紹介しました。
>>バスケットボールの<スーパーリーグ>がサハリンへ還って来た!:新チーム<ヴォストーク65>始動!!開幕4連勝!!(2018年10月19日&22)

背番号3の選手の写真が入った看板を視て、「"プロ"のバスケットボール?」と考えたのが、この<ヴォストーク65>と出会った切っ掛けでした。後からバスケットボールに明るい方から聞けば、最近のルールでは「4番〜15番」ということでもなく、「00番と0番〜99番」の「任意の1桁または2桁」の背番号を使って構わないルールになっているそうです。そういうことなので、学生や愛好者のチームで憧れの有名プロ選手に肖った番号を使う例も存外に在るらしいです。

<ヴォストーク65>は、10月19・22日のユジノサハリンスクでの試合後、遠征に出ました。カップ戦の1試合とリーグ戦の2試合を戦いました。カップ戦の1試合に勝利し、リーグ戦は1勝1敗でした。

この結果、<ヴォストーク65>は<スーパーリーグ>の戦績を「5勝1敗」ということにしてサハリンへ戻って来ました。「新興チームの善戦」ということで、少し注目され始めている様子です。

11月7日に迎えた対戦チームはエカテリンブルグの<ウラル>です。現在のチームは2005年に起こったものということですが、エカテリンブルグは1924年から1991年まで革命家に因んでスヴェルドロフスクと呼ばれていて、ソ連時代にはソ連国内の大会で優秀な成績を挙げるチームが在り、そういうチームの選手達がナショナルチームに参加した経過も多々在るという、バスケットボールが盛んな大都市です。最近のエカテリンブルグの人口は145万人程度ということです。序でに、バレーボールも盛んなようですし、嘗てロシア連邦大統領を務めたボリス・エリツィンの出身地でもあります。

この<ウラル>は経験豊富な選手が揃い、リーグ戦開幕前の評価は高かったようですが、リーグ戦の出足は「2勝4敗」と少し苦戦していました。が、侮り難い強敵です。「20万人の街の新興チームが、145万人の街の永い伝統を汲むようなチームに挑む」というようなことを勝手に思い、「これは応援したい!」と会場に出掛けてみました。

「ホーム開幕」以降に少し時間が在ったことから、細かい演出やサービスも多少準備が為されていて、様子がほんの少し変わっていました。

会場に入ると<ヴォストーク65>のロゴマークが入ったTシャツやニットキャップを売っている場所が在ります。10月には漫然とテーブルにモノを並べていましたが、何時の間にか街のファッショングッズの店に見受けられるような、モノを見せる硝子ケースが組み合わされた陳列棚が用意されていました。

試合会場のスクリーンで映像が流れますが、チームのマスコットキャラクターの<ティム>(ТИМ)(背番号65のユニフォームを着た、黒猫または黒ヒョウです。場内で「あれはオスの猫か?メスか?もしかしてヒョウか?少なくてもトラではない?」と話している方達が見受けられますが、プロフィールは未だ紹介されていません。)が出演する色々なモノが新たに用意されていました。
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試合が始まれば、両チーム共に力を尽くした、文字どおりに「一進一退」の攻防が繰り広げられました。
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一方が「少し抜け出す?」と思えば、監督の采配でタイムアウトが取られ、少し"流れ"が変わるような具合になり、拮抗した状態が続きました。
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第1クォータは23対21で<ヴォストーク65>、第2クォータも29対26で<ヴォストーク65>が先手を取った形でした。前半を52対47で折り返していますが、両者にマダマダ勝機が残ります。
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第3クォータは<ウラル>が勢いに乗りました。ターンオーバーからの攻撃や、守備場面でのリバウンドからのカウンターアタックが続々と成功し<ウラル>がドンドン得点しました。第3クォータは17対27で<ウラル>が優勢でした。69対74と<ウラル>がリードで、勝負は第4クォータに預けられた形です。

勝負の第4クォータも「一進一退」でした。「ヴォストーク!!ヴォストーク!!」の熱い声援の中、<ヴォストーク65>の各選手が奮戦します。そして「2点差」、「3点差」というような状況が続きます。残り1分少々に至り、「94対94」の同点にとうとう追い付きました。「逆転勝利!!あと一歩!!」と会場は「ヴォストーク!!」のコールで沸き返ります。
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第4クォータそのものは25対22と<ヴォストーク65>が優位でしたが、試合終了間際に2失点し、試合終了のブザーと殆ど同時の<ヴォストーク65>のシュートが外れてしまい、試合は94対96の惜敗でした。
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この試合は僅差で競り合う展開で、両チーム共にタイムアウトを多用しました。タイムアウトになると、会場には"ダンスチーム"の登場です。<ヴォストーク65>のダンスチームは男女混成で、時にアクロバティックな動きも入る愉しいパフォーマンスを披露してくれます。この試合ではダンスチームの出番が多く、真中に居ることが多い、チームのリーダーと見受けられる男性は、試合終盤には客席に向かって拳を振り上げて「盛り上がって行こう!!」と熱くなっている様子でした。
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たとえ「2点差」であろうと「敗戦」です。これが「終了の一瞬」まで加点を競うバスケットボールというゲームです。ここまで<ヴォストーク65>は「5勝1敗」で、16チーム中で5チーム在った「1敗」のグループでした。昨日の試合で「2敗」となりました。「1敗」を堅持したチームが2チームで、「2敗」となったチームが3チームです。現在「16チーム中で5位」です。以下、「3敗」が2チームで、「4敗」が5チームです。

リーグ戦は3月まで続くそうです。マダマダ続くシーズンの、<ヴォストーク65>の奮闘が楽しみです。

他方、試合観戦で空腹になって住まいに引揚げた後、近所のスーパーの総菜コーナーを覗き、やや大き目なパックの"寿司"が残っていて、夜間に見受けられる割引の対象となっていたのを見付けました。それを求め、「<ヴォストーク65>の健闘を讃える"残念会"」と称して、一人で頂きましたが、普段よりやや遅い時間にやや多目に食べた感じで、翌朝の朝食は「パス...」ということにしてしまいました。