熱戦!「2点差」...惜敗...:<ヴォストーク65>:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018年11月07日)

↓何時の間にか、サハリンのニュース情報サイトに、バスケットボール<スーパーリーグ>に今季から参戦したサハリンのチーム<ヴォストーク65>に関する話題を集めたコーナーが出来ていました。
>>Восток65(ロシア語)

或いは、ニュース情報サイトを運営する会社が手掛ける「チケット販売部門」が、ユジノサハリンスク開催の試合のチケットを扱っているというような関係が在るのかもしれません。アイスホッケーの<SAKHALIN>に関しては、ニュースは配信されますが、こういう「コーナー」が設けられる扱いでもありません。これも考えてみると、バスケットボールの方がアイスホッケーよりも開催される試合数が多いという事情が関連するかもしれません。バスケットボールは、16チームがホームとアウェイでリーグ戦の試合を行い、加えて並行して開催中のカップ戦の試合が在るので、それなりの密度で話題が出て来る訳です。

↓バスケットボール<スーパーリーグ>にサハリンの新興チームということになる<ヴォストーク65>が参戦し、ユジノサハリンスクで初めて開催された試合を観戦した件をこのブログでも御紹介しました。
>>バスケットボールの<スーパーリーグ>がサハリンへ還って来た!:新チーム<ヴォストーク65>始動!!開幕4連勝!!(2018年10月19日&22)

背番号3の選手の写真が入った看板を視て、「"プロ"のバスケットボール?」と考えたのが、この<ヴォストーク65>と出会った切っ掛けでした。後からバスケットボールに明るい方から聞けば、最近のルールでは「4番〜15番」ということでもなく、「00番と0番〜99番」の「任意の1桁または2桁」の背番号を使って構わないルールになっているそうです。そういうことなので、学生や愛好者のチームで憧れの有名プロ選手に肖った番号を使う例も存外に在るらしいです。

<ヴォストーク65>は、10月19・22日のユジノサハリンスクでの試合後、遠征に出ました。カップ戦の1試合とリーグ戦の2試合を戦いました。カップ戦の1試合に勝利し、リーグ戦は1勝1敗でした。

この結果、<ヴォストーク65>は<スーパーリーグ>の戦績を「5勝1敗」ということにしてサハリンへ戻って来ました。「新興チームの善戦」ということで、少し注目され始めている様子です。

11月7日に迎えた対戦チームはエカテリンブルグの<ウラル>です。現在のチームは2005年に起こったものということですが、エカテリンブルグは1924年から1991年まで革命家に因んでスヴェルドロフスクと呼ばれていて、ソ連時代にはソ連国内の大会で優秀な成績を挙げるチームが在り、そういうチームの選手達がナショナルチームに参加した経過も多々在るという、バスケットボールが盛んな大都市です。最近のエカテリンブルグの人口は145万人程度ということです。序でに、バレーボールも盛んなようですし、嘗てロシア連邦大統領を務めたボリス・エリツィンの出身地でもあります。

この<ウラル>は経験豊富な選手が揃い、リーグ戦開幕前の評価は高かったようですが、リーグ戦の出足は「2勝4敗」と少し苦戦していました。が、侮り難い強敵です。「20万人の街の新興チームが、145万人の街の永い伝統を汲むようなチームに挑む」というようなことを勝手に思い、「これは応援したい!」と会場に出掛けてみました。

「ホーム開幕」以降に少し時間が在ったことから、細かい演出やサービスも多少準備が為されていて、様子がほんの少し変わっていました。

会場に入ると<ヴォストーク65>のロゴマークが入ったTシャツやニットキャップを売っている場所が在ります。10月には漫然とテーブルにモノを並べていましたが、何時の間にか街のファッショングッズの店に見受けられるような、モノを見せる硝子ケースが組み合わされた陳列棚が用意されていました。

試合会場のスクリーンで映像が流れますが、チームのマスコットキャラクターの<ティム>(ТИМ)(背番号65のユニフォームを着た、黒猫または黒ヒョウです。場内で「あれはオスの猫か?メスか?もしかしてヒョウか?少なくてもトラではない?」と話している方達が見受けられますが、プロフィールは未だ紹介されていません。)が出演する色々なモノが新たに用意されていました。
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試合が始まれば、両チーム共に力を尽くした、文字どおりに「一進一退」の攻防が繰り広げられました。
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一方が「少し抜け出す?」と思えば、監督の采配でタイムアウトが取られ、少し"流れ"が変わるような具合になり、拮抗した状態が続きました。
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第1クォータは23対21で<ヴォストーク65>、第2クォータも29対26で<ヴォストーク65>が先手を取った形でした。前半を52対47で折り返していますが、両者にマダマダ勝機が残ります。
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第3クォータは<ウラル>が勢いに乗りました。ターンオーバーからの攻撃や、守備場面でのリバウンドからのカウンターアタックが続々と成功し<ウラル>がドンドン得点しました。第3クォータは17対27で<ウラル>が優勢でした。69対74と<ウラル>がリードで、勝負は第4クォータに預けられた形です。

勝負の第4クォータも「一進一退」でした。「ヴォストーク!!ヴォストーク!!」の熱い声援の中、<ヴォストーク65>の各選手が奮戦します。そして「2点差」、「3点差」というような状況が続きます。残り1分少々に至り、「94対94」の同点にとうとう追い付きました。「逆転勝利!!あと一歩!!」と会場は「ヴォストーク!!」のコールで沸き返ります。
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第4クォータそのものは25対22と<ヴォストーク65>が優位でしたが、試合終了間際に2失点し、試合終了のブザーと殆ど同時の<ヴォストーク65>のシュートが外れてしまい、試合は94対96の惜敗でした。
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この試合は僅差で競り合う展開で、両チーム共にタイムアウトを多用しました。タイムアウトになると、会場には"ダンスチーム"の登場です。<ヴォストーク65>のダンスチームは男女混成で、時にアクロバティックな動きも入る愉しいパフォーマンスを披露してくれます。この試合ではダンスチームの出番が多く、真中に居ることが多い、チームのリーダーと見受けられる男性は、試合終盤には客席に向かって拳を振り上げて「盛り上がって行こう!!」と熱くなっている様子でした。
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たとえ「2点差」であろうと「敗戦」です。これが「終了の一瞬」まで加点を競うバスケットボールというゲームです。ここまで<ヴォストーク65>は「5勝1敗」で、16チーム中で5チーム在った「1敗」のグループでした。昨日の試合で「2敗」となりました。「1敗」を堅持したチームが2チームで、「2敗」となったチームが3チームです。現在「16チーム中で5位」です。以下、「3敗」が2チームで、「4敗」が5チームです。

リーグ戦は3月まで続くそうです。マダマダ続くシーズンの、<ヴォストーク65>の奮闘が楽しみです。

他方、試合観戦で空腹になって住まいに引揚げた後、近所のスーパーの総菜コーナーを覗き、やや大き目なパックの"寿司"が残っていて、夜間に見受けられる割引の対象となっていたのを見付けました。それを求め、「<ヴォストーク65>の健闘を讃える"残念会"」と称して、一人で頂きましたが、普段よりやや遅い時間にやや多目に食べた感じで、翌朝の朝食は「パス...」ということにしてしまいました。

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