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ソロモン
Solomon Islands
ソロモン政府は、開発予算の約6 割をドナー支援に依存しています。国際的な木材価格の高騰や、部族対立以降操業を停止していたGold Ridge金鉱山の操業再開などもあり、マクロ経済は好調な状況であるが、木材の輸出等に頼るモノカルチャー経済構造を改善し、自立策を見いだし開発予算を生み出していくことが急務となっています。JICAは、経済活動の基盤となるインフラ整備、本邦企業の活動支援、経済発展に伴う負の影響の軽減、MDGs指標の改善を重点事業として支援しています。
Project プロジェクト
JICAがソロモンで実施する事業・プロジェクトの情報を提供します。
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キルフィ病院外観 1 キルフィ病院整備計画
ソロモン諸島のマライタ州にあるキルフィ病院は、首都の国立中央病院に次ぎ二番目に大きく、外科等手術に対応する地方総合病院です。1967年に設立され、増築や改修による院内の導線の非効率化や機材の老朽化、人材・設備不足が生じており、同州の診療需要に十分対応できていません。 本事業は施設整備の優先度が最も高い外来部門、画像診断部門、手術部門を備えた中央診療棟及び分娩棟の施設の新設を行います。当病院の機能を改善・拡充することで、同州に提供される保健医療サービスの向上を図るものです。 【事業の目的】 本事業はソロモン諸島マライタ州都アウキ市において、既存のキルフィ病院の中央診療棟及び分娩棟の新設と医療機材の整備を行うことにより、当病院の診療サービスの強化を図り、もってマライタ州に提供される保健医療サービスの向上に寄与するもの。 【事業内容】 1)施設・機材等の内容 【施設】 中央診療棟(外来部門、画像診断部門、手術部門、中央滅菌部門等)、分娩棟(分娩・新生児部門)及び基幹設備(電力供給、上水設備) 【機材】 上記施設に必要な医療機材(一般X線撮影装置、超音波診断装置、手術台2台、高圧蒸気滅菌器 2台等) 2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容: 詳細設計、入札補助、施工監理、機材及び施設維持管理等技術指導
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ホニアラ国際空港整備計画
ソロモンのホニアラ国際空港は近隣諸国への玄関口であると同時に、国際線国内線のハブ空港として重要な役割を果たしています。しかし同空港は老朽化・劣化が進み、低地にある国内線ターミナルは雨季の集中豪雨時に床上浸水が発生しました。増加する航空需要に対応するとともに、安全性の向上および災害時の被害の軽減が課題となっています。この協力では、同空港の施設と関連機材の整備を行います。これにより、安全性の向上、将来的な航空需要の増加への対応および災害時の被害の軽減を図り、ソロモン諸島の持続的経済成長に寄与します。
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防災ラジオ放送網改善計画
ソロモンは900を越える島々から構成される島嶼国です。サイクロン、地震、津波など様々な自然災害に頻繁にさらされていますが、現状ではソロモン諸島全土に伝達する情報通信手段はラジオ放送しかなく、近年では、機器の故障によりラジオ放送のサービス提供にも支障を来たしていました。この協力では、ソロモン全土に向けた短波ラジオ放送のための各種機材の整備を支援しました。これにより、短波ラジオ放送が24時間提供可能になり、緊急災害時における同国住民への緊急情報の迅速かつ確実な伝達に寄与しました。
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ホニアラ市及びアウキ市給水設備改善計画
ソロモンの首都ホニアラ市には、主要水源の頻繁な閉塞、低い給水圧、非効率な配水システム、管路口径の不足、配水池容量不足と老朽化、雨天時の湧水の高濁度化などにより、安全な水の供給を受けられない地域が多く存在していました。また、地方中核都市のアウキ市では、水道の水源量が不足して1日4時間程度の給水制限が行われ、住民への給水量も他の都市の40パーセントに過ぎませんでした。この協力では、ホニアラ・アウキ両市の給水事情を改善するため、湧水の濁度低減させる施設や取水施設の改善、新規水源の確保、送配水管の整備、給水施設の運転・維持管理要員への技術指導を支援しました。
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ヘルシービレッジ推進プロジェクト
ソロモンは、近年の生活習慣や社会環境の変化により、心血管疾患や悪性腫瘍などの生活習慣病の罹患率が急激に増加しています。これまでのマラリアなどの感染症と、生活習慣病の二重の負荷を抱える新たな保健課題に直面し、保健医療サービス省の予算は圧迫されて深刻な状況です。この協力では、マラリア対策のみならず、非感染性疾患、水と衛生、栄養の課題に向けて、ヘルシービレッジモデルの導入を支援します。これにより、住民の保健課題に取り組む意識や能力が向上し、コミュニティ保健システムの強化を通じたヘルシービレッジ・プログラムの普及に寄与します。
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ソロモン諸島国 水道公社無収水対策プロジェクト
ソロモンでは、基礎的インフラの整備が遅れています。ソロモン諸島水道公社(Solomon Water)が運営する都市部上下水道事業も給水率が低く、無収水率が56パーセント(2011年)と高いため経営状態も悪化していますが、無収水対策を実施できる技術者が不足しています。この協力では、無収水削減に係る計画策定プロセスの体系化、無収水削減に必要な実施手法の確立、検針・料金請求に係る管理手法の改善を支援します。これにより、無収水率の減少を図り、Solomon Waterによる水道サービスの改善と水道事業収入の増加を目指します。
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ガダルカナル島東部橋梁架け替え計画
ソロモンのガダルカナル島は、同国における総交通量の9割以上を占め、首都ホニアラを中心として東西に延びる幹線道路が唯一の陸上輸送ルートとなっています。しかし、同島東部と首都を結ぶ幹線道路と道路上の橋梁は、民族紛争からの治安回復後も損傷した状態が続いていました。この協力では、破損・老朽化が著しい3橋梁(テナル1橋、テナル2橋、ガリンビウ橋)の架け替えを支援しました。これにより、橋梁区間での円滑な通行の確保と、許容通行荷重の増大による輸送力の増強と安定化を図りました。
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ククム幹線道路改善計画
ソロモンの首都ホニアラ市の中心市街地とホニアラ国際空港を結ぶククム幹線道路は、4車線からなる幹線道路ですが、交通量が最も多い交差点の容量不足や舗装の劣化など複数の要因により、慢性的な渋滞が発生していました。また、排水設備が不十分であるため、雨季には道路が冠水し、渋滞と舗装の劣化を助長していました。この協力では、ククム幹線道路の改修や2014年4月に暴風雨により被災した新マタニコ橋の改修・拡張、旧マタニコ橋の架替など災害に強いインフラ整備を支援しました。これにより、渋滞の緩和と交通の安全性向上を図り、災害復旧・防災および物流の改善に寄与しました。
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技術協力、有償資金協力(円借款)、無償資金協力、草の根技術協力それぞれのプロジェクト情報は以下からもご覧いただけます。
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